
総合評価
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powered by ブクログ阿刀田高はやはりストーリーテリングが上手いと思わせてくれる一冊。自作解説&角田光代の鑑賞がついた短編小説作品集。人間のダークな部分を垣間見てしまった気になるなんとも言えない読後感は、湊かなえ作品のそれと似通っている。作品を読み終えて改めてタイトルをみると「あぁ、そういうことか!」という感嘆とともに、最初にタイトルをみた時のイメージとのギャップに唸らされる。作品それぞれに人間のえぐみと昭和を感じさせる雰囲気、美しい情景描写と鋭い人物描写のハーモニーが味わえる。一切の無駄な部分を見事に削ぎ落としながらも豊かに物語を語る阿刀田氏の筆の上手さに研ぎ澄まされた刃物の鋭さを感じた。 菊の香り 冷たい関係 無邪気な女 夜のアスパラガス ちらし鮨 真夜中の料理人 赤い首 屋上風景 心の旅路 妖虫 西瓜流し 恐怖の研究 自作解説 鑑賞 角田光代
0投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログ2021年8月12日読了。阿刀田高自選のホラー短編集。いつもの男と女の情事に絡む短編の中で、「ホラー」と銘打つだけに、殺人に関連する・少しゾッとする物語12編を収録。「実は死んでいましたー」オチが多く、それが読んでいる途中で予測できるのは同じようなテイストの短編を選んでいる以上しょうがないのかな、とも思う。この中では存分に伏線を効かせた上でラストに意外な方向にツイストする「ちらし鮨」の話がベストと感じた。(殺人も出てこないし)恐怖の正体・殺人鬼とか死体はラスト2~3行くらいに書かれれば良くて、何が何だか分からない・謎めいた描写こそが恐怖の本質、という点は古今様々な恐怖作家が言うとおりで正しいことなのだと思う。
1投稿日: 2021.08.12
powered by ブクログ菊の香り 冷たい関係 無邪気な女 夜のアスパラガス ちらし鮨 真夜中の料理人 赤い音屋上風景 心の旅路 妖虫 西瓜流し 恐怖の研究 さすが傑作短編集だけあって、ハズレなし。今回はホラー系の短編集。「夜のアスパラガス」や「西瓜流し」はなんとなくオチが読めてしまったが。 「屋上風景」は意外性ではなく飛び降り自殺者の些細な思いの拾い方が怖くてゾッとした。 「ちらし寿司」はラストシーンが予想外でニヤリとしてしまった。なるほど。 「恐怖の研究」にある通り、人はやっぱり、優れた「怖い描写」より「想像させられる怖さ」の方がグッと来るんだなぁ。
0投稿日: 2020.10.31
powered by ブクログ阿刀田高傑作ホラー短編集。 不倫してる男女、デジャヴ、の話が多くて、そういうコンセプトでまとめられた短編集なのかな?ホラーの中にも皮肉なオチがついてたりブラックだったりするところが面白い。 プラスチックを食べる虫を発見して、ごみ処理で一儲けしようとたくらむ男の「妖虫」がお気に入りです。オチに笑ってしまった。なるほどそういうこと…。 「恐怖の研究」怪異がその姿を現した途端に怖さは半減する、というのに同意。海外のホラー映画とかで化け物がバーンと出てくると一瞬ヒッと驚くけど、後を引く怖さではない。直接的には書かれていない影の部分、そういう恐怖に惹かれます。
3投稿日: 2020.07.16
powered by ブクログ今まで読んだ事のある短編集でした。 覚えているのもあればすっかり忘れているのもある。 相変わらずのブラックな短編集です。
0投稿日: 2010.01.16
powered by ブクログホラー傑作集。阿刀田さんは、このちくりと毒の感じられる作品が非常に好きです。 お気に入りはやはりこの名作、「屋上風景」でしょう。個人的にはこれに勝る作品はないよなあ、と思うくらい大好きです。恐怖感はあまりあからさまではないのだけれど、妙にぞくぞくっとさせられてしまいます。少しコミカルに思えるラスト一文も、考えようによっては怖いし。 ラストは予見できるけれど、「真夜中の料理人」も好き。どんどんつのるサスペンス感がたまりませんね。
0投稿日: 2009.12.29
