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サモンナイト U:X〈ユークロス〉―響界戦争―
サモンナイト U:X〈ユークロス〉―響界戦争―
都月景、飯塚武史、和狸ナオ/集英社
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    サモンナイトシリーズ完結。これを読了後、JUMP j BOOKSのWEB限定短編まで読んで本当の完結だと思う。 ここまで読んで、やっとサモンナイト5のシナリオに繋がった~!スッキリ。 前巻から5年経過してたんですね。あとがきを読みましたが色々と大変だったようで、とにかく完結させて頂いてありがとうございます! 前巻までが界のエルゴたちによるリィンバウム侵略、エルゴの王の結界の意味、ミコトの出生の秘密など、うつ展開からのうつ展開で重い気分だったけど、最終巻はさらに怒涛の展開だった。 最後はメイメイによるパラレルワールド発動で超越的な助っ人で強制的に終わらせた感もあるけれど、狂界戦争でディエルゴ襲来するし、服従の軛から解き放たれた召喚獣の反乱も勃発するし、救世皇帝が冥土堕竜化するし、シャリマは地球にも手を出してくるし…まさかサモンナイト6のメンバーまで出てくるとは思わなかったけど、世界滅亡の未来しか見えない状態を一発逆転するには、これしかなかったのかもしれない。 サモンナイト5では、昔、狂界戦争っていう大変な争いがあって、千眼竜が現れて響融化(アストレイズ)されたことで、召喚術は今の形になったらしい…的な断片的な情報だったので、ここまで読んで、なぜ響融化(アストレイズ)されたのか、とか、ナギミヤ市はどうしてあそこに刺さっているの?、千眼竜って??といった疑問が解消した。 ●メイメイの命約 命約なので、果たしたら命が尽きる。→エクスとパッフェルも同時 始原のエルゴが新たに託した希望の力を引き継ぎ、新にふさわしい人物に受け渡すこと。 誓約者たち4人に分割して渡すことで負担を減らすことに成功。本来の時量師之龍神として、並行世界へ繋ぐ。 ●那岐宮市が落ちてきた理由 →地球に6つ目のエルゴが誕生していた →地球には召喚術がなく、共界線に汚染されずに済んでおり、再誕のレイの魔力供給源であった →ミコトがリィンバウムと地球の移動を繰り返していたため、共界線のエリアが拡大し、那岐宮市がリィンバウムとつながりやすくなっていた →地球のエルゴがシャリマに騙されて融合し、魔力源を断たれたレイが仕込まれていた泥のせいで冥土堕竜と化す →響融者(アストレイザー)となったミコトにシャリマが追い詰められ、地球へ転移し取り込もうとする →地球とリィンバウムの接点である那岐宮市が足場にされたため、市ごとリィンバウムへ落ちてきた →産土神となったレックスが那岐宮市を結界で包んで島の近くに下ろした ●共界線の枠から外れたレックス 消滅寸前のイスラと翠遠の息吹、ベルフラウから奪った不滅の炎とともに、神器「揺るぎなき曙光(ブランリュゼール)」を持ち、人ならざるものになる。 ベルフラウにキスしながら、「大切な女性だから、人間として生きて欲しい」と突き放すのは、どういった心境なんだろうか…。 自分への気持ちを忘れないでほしいエゴのような、好意を返せない自分からの謝罪の餞別なのか、人ならざる存在となる自分の人間らしい感情のよすがにするためか。 どちらにしても、ベルフラウはしばらく立ち直れないだろうな…。 産土神となったレックスと再会したとて、どんな顔で話すのか。乙女の唇を奪ってやり逃げはひどいです!とか言ってくれたらいいのだけど、レックスは受け入れなさそうだ…。 ●響融化とは ミコトが月のマナと亡魂たちの助けを借りて為なし得た、世界再構築。 (地球は除く)四界をリィンバウムと融合し、共界線を編みなおし、新たな理想郷へと響融する。 その結果、月が一部砕けて流星雨となる。既存の召喚術の誓約は無効となり、召喚盟友(サモンクラスタ)が誕生する。 ●千眼竜とは 響融化で力を使い果たしたミコトの魂を救うために、亡魂と仲間たちの気持ちが響き合い、惹かれ合ったことで、ミコトは亡魂たちの想いをその身に宿した千の瞳を持つ黄金色の竜へと変わった。 自分が創った新しい世界が滅びに向かう場合、責任を取って無に還すことを「命約」として、始原のエルゴのいる月へ行き眠る。 →ここでサモンナイト5の千眼竜を目覚めさせないことの意図がやっとわかった。 ゲーム中、突然千眼竜の話が出てきて、当時はキョトンとなったけれど、ここまで来て、「千眼竜が目覚める=世界の終わり」扱いになっている前提が理解できた。 なぜ総帥の響友が千眼竜なのか、その辺りは記載されていないのだけど、ちゃんと設定がありそう。

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    投稿日: 2025.04.07