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ツキの法則
ツキの法則
谷岡一郎/PHP研究所
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総合評価

26件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まず最初にやってはいけない(勝つ確率が低い)ギャンブルは、宝くじです。 その根拠として、期待値(投資額から期待できる返金額を%で表したもので、簡単に言えば胴元側が取る金額が少ないほど期待値は高くなる)というインデクスが使われる。低いものから順に並べると、宝くじ(47%)、競馬など公営ギャンブル(75%)、ビンゴ(80%)、ルーレット(95%)、スロットマシン(96%)、パチンコ(97%)、バカラ(99%)、ブラックジャック(96~102%)となる。 つまり、1000円分の宝くじを買った時点で500円以上ドブに捨てていることになるし、当選確率も天文学的に低い。さらに言えば、7億円の高当選額も14億まで上げられる余地があるのが、現在の宝くじの仕組みです。また、国民には賭け事を禁止しておきながら、国自ら胴元となり25%もの控除を取る公営ギャンブル(競馬、競輪、競艇など)は、ヤクザも羨むテラ銭代です。ちなみに、パチンコが米国のカジノで許可されない理由は、釘の調整で人為的に期待値を変化することができるからだそうです。 本書は、ギャンブルを通してツキの正体を科学的に分析した内容ですが、わかりやすく面白い。 ギャンブルには、必勝法(例えば、倍追い法など)はない。なぜなら、必勝法が見つかった時点で胴元が破産し、存在しなくなるからです。 とはいえ、巷の必勝法なるもののベースは3つに大別できる。ツキや運を重視する《リズム》、分析主体の《変数》、掛け金をコントロールする《マネージメント》。それぞれの有名な考え方を細かく紹介。興味のある人は、第二章を読んでください。 次に、ギャンブル絡みでの絶対的真理もあります。 【大数の法則】短期間で起こる奇跡的な事象も、その回数を増やせば、徐々に理論上の予想値に近づく。サイコロを振るとたまたま1の目が10回連続して出たとしても、もっと回数を増やせば6分の一の確率へと収束してゆく。 第三章では、確実に負ける賭け方を解説。 競馬なら、本命の倍率の低い馬券を多めに、倍率高い穴馬券を少なめに買うやり方。数学的にも、一番早く確実に負ける方法は、賭け回数を増やし、一定金額を賭け続け、本命狙いに徹するという3条件が揃うこと。 第四章では、人間の持つ心理を掘り下げる。結論から言えば、〘人間とは功利的な絶対基準よりも、主観的な価値観によって分の悪い行動をとることがある。主観的価値体系には、危険忌避型と危険追求型があり、利得を追求する場面においては危険忌避型が、損を避ける場面では危険追求型が現れる〙 また、人間の思い込みの強さも指摘。 ここで質問です。100枚で1cmの厚みになるお札1枚を半分に50回折り続けたら(折り続けられると仮定)どのくらいの高さになるか?という問いの正解は、『月までの距離の300倍』と言われて驚きませんか? またこの章では、ギャンブルのゲーム性に着目し、面白さの要因をスピード、ドキドキ感、爆発力、勝利期待値、攻略感の5項目で採点し、面白さランキングを発表しています。 1位から、パチンコ、麻雀、ポーカー、ブラックジャック、スロットマシン、ルーレットと続き、ここでも宝くじは断トツの最下位となっています。 閑話休題。 私が米国駐在員だった時の上司がギャンブル好きでよくカジノに連れて行かれました。主に、ブラックジャックでしたが、上司は常連なのか部屋や食事をタダで提供されていました。またニュージャージー州にある馬車立て競馬場は、雰囲気もオシャレでキレイでした。あの時、のめり込まなくてよかった、知らんけど。

    3
    投稿日: 2025.08.07
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    父の蔵書を速読。 統計学の考え方をベースに、以下にすれば確実に"負けられるか"を解説していて印象がよい。ギャンブルで稼ごうという観点は論外なので放っておくとして、楽しみとして不確実性に賭けるのは趣味としてあり得ると認識している。 (ただし胴元はそれを生業とするため、参加者の人生が破滅しようとも可能な限り長く・多く賭け続けてくれるようにあらゆる策を講じていることは忘れずに。) 競馬、ポーカー、宝くじなど様々なギャンブルにおける勝敗のメカニズムを解説しているので、ギャンブルをするのであれば読んでおいた方が良いだろう。とりわけ、新興宗教との類似点の説明は的を得ていると思う。 まぁ僕個人としてはギャンブルはしないので特に用はないのだが。

    1
    投稿日: 2024.10.13
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    「ツキ」とは何だろう。そんなウナギのようにつかみどころのない「ツキ」の正体を解き明かす。 この本は1997年に発行されたものだが、2022年に読んでも役に立つ。 「強引な屁理屈」で、科学的に証明されたふりをするので、競馬、宝くじは、始末が悪い。 ギャンブル必勝本と新興宗教には似ている点があると述べている。「科学」を利用してもっともらしい味付けをして人々をたぶらかすからだ。 ギャンブラーとは迷信深い生き物であり、宗教人と同じくギャンブル教の信者たちはピュアな人々ではあると述べている。 客観的な「ツキ」の正体のついて次のように述べている。「ツキとは統計上のゆらぎ(長い時間プレイすれば必ず起こる連続した勝ち負けの大波)」であると言える。 とは言っても偶然でもうまく行ったら、続けてうまく行くと自分に都合が良いように考えるのが人間だ。 宝くじは、当たる確率が低いのに買う人がいる。買う場所もよく当たると言われる所で買い、当選者が出たとご利益があるとされる神社にお参りする。 当たる必勝法などないが、それでも宝くじの専門家と称する人が当たりやすいとされる売り場やルーティンなどを紹介する。 人間の欲深さは、いつの時代もかわらない。この先も欲深さは、なくなることはない。

    0
    投稿日: 2022.08.07
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    「ツキ」に対する概念が180度変わった感じ。 著者は決して頭でっかちの学者では無くかなり腕利きのギャンブラーである事も内容の説得力を上げている。 実生活にフィードバック出来る項目も多くもう一回精読したい。

    0
    投稿日: 2022.05.07
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    基本、賭け事は儲からない。楽しむためにどうしたらよいか、というのがよく分かる。いかに場の雰囲気に人は流されやすいか(笑)

    2
    投稿日: 2019.06.30
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    ギャンブルにおける「ツキ」とは何か、ギャンブルに必勝法はあるのか、ギャンブルとどう向き合うか、に迫る本。 冒頭から、はっとさせられる。いわく、 「残念ながらギャンブルに必勝法はない。世に存在する何万通りもの必勝法のうち、ひとつでも正しければギャンブル産業を支える基盤は崩壊するはずである。が、今のところギャンブル産業は健在である。過去数世紀そうであったように。」 まったくもってその通り。必勝法が編み出されて消え去ったギャンブルも当然あるのだろうが、胴元が儲かっているうちはギャンブルも成立し、繁栄するということである。 さてしかし、「確実に勝つ方法」はないものの、「確実に負ける方法」ならわかる、と著者はいう。 「分散を小さくして、できるだけ大数の法則の効果の顕在化を促進する」 冒頭から専門用語で突き放されるわけだが、詳しくは本文で解き明かされる。 確実に勝ち続けることはできないが、負ける方法の逆をやることで時には勝てるかも知れない。 つまりリスクを分散させつつ、メリハリを効かせた賭け方をしなさいということらしい。 また、深入りをせず、プロセスをこそ楽しむ「余裕」を持ちなさいということらしい。 そして結論的には、「ツキ」や「運」は単に確率のゆらぎであり、主観的なものに過ぎないとのことである。 そのほか、ギャンブルにまつわる「数字」も面白い。

    1
    投稿日: 2019.06.18
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    文字通り、数学者の著者が数学的分析によって、博打によって儲けることが難しいことを説いた一冊。 内容は数学が多くて難しいが、博打が難しいことがよくわかった。

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    投稿日: 2018.08.05
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    ツキの正体は統計のゆらぎである、この答えには何と言うか、雷を打たれたような衝撃が走りました。目から鱗とはこの事です。 引用にもありますが、4代に渡って誕生日が同じというのも、確率は低くても、どこかに必ずあるんですよね。 大数の法則により試行回数が増えれば増えるほど平均に近付く、それに勝つには試行回数を少なくする、分散させるなど、普段考えないような内容で、とても面白かったです。 これはギャンブルに限らず、スポーツにも当てはまると思います。例えばプロ野球は同じ対戦相手と何回も試合を行います。これによって実力の差がはっきりしてくるわけで、1回限りのトーナメントのような試合だと実力者が格下に負けてしまうことだってあるわけです。 だから、時間が許すなら、高校野球なんかも(高校野球に限らず)、とにかく試合を増やしてほしいです。時々実力の無いチームが優勝する事がありますが、あれは見ていて納得できません。「たまたま勝った」にすぎないのですから。でも、その「負けたら終わり」の世界で、実力的には見劣りしても、優勝してしまうチームには、何らかの「ツキ」があるのではないか?と考えてしまいます。著者は「ツキは無い」と断言しているので、結果的には「たまたま勝てた」のでしょうが……。 こういったギャンブルの確率論や統計学の話は眉唾物が多いのですが、著者自身がギャンブルの世界で活躍していて、それでいて「ツキは無い」といっているところが、説得力あります。 『主観的には「ツキ」はあっても、客観的には「ツキ」は無い』は名言です。 僕の評価はA+にします。

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    投稿日: 2016.06.29
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    ギャンブルに関わっている者にとって「ツキ」って永遠のテーマなんだけど、どうしてもオカルトやいんちきな方向に行ってしまう。プレイヤーとしてそっちに行くのは好きなようにすればいいんだけど、胴元はそっちに行ってはならない。でも日本の賭場では胴元もそういう発想をする人が本当に多くて、プレーテーブルの裏面に神社のお札貼り付けたりする。対ハウスの勝負で負けると盛り塩変えたり。 だから賭場にはいるけれどそういうのに頼りたくない人間は自分で学ぶしかない。もう少し早くこの本を見つけていたら、僕が関わるハウスはもう少し収益が上がっていたはずw

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    投稿日: 2016.03.16
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    ツキと呼ばれるものは統計上の揺らぎにすぎない。 冷静な確率論からギャンブルを切るだけでなく、どうギャンブルを楽しむかまで論は及ぶ。 極めて良書。 てか、日本国政府は国民の射幸心を煽りまくって53%もテラ銭取るヤクザな賭場を開く真似はやめませんかね。

    0
    投稿日: 2015.08.15
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    木花さんからのプレゼントです。こういう感じの本は本当に初めてなので、ワクワクしています。「ギャンブルの科学」と書いてあって、そんなところにまで科学があるのだな~・・・

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    投稿日: 2013.12.11
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    やっぱこういう本はあんまおもしろくないな。 ギャンブルにあるツキを客観的に見ると、ただの統計学上の必然的な偏りだったり、そもそもギャンブル自体が大数の法則によって、回数を増やすと必然的に負けるのなんてわかっているから、読んでいて改めてそこらへんを認識して興ざめしただけだった。 興ざめしながらも、こういう本読んでたから今週の競馬買いたくなった。 実際、麻雀は実力差が出ると書いてあったがほんとそうで、勝てるピンのフリー雀荘を狙って行くのが一番いいんだろう。大きく勝つことはないが。 まぁ自分としては麻雀、競馬はギャンブルというよりも遊びとしておもしろいからいいんだけどね。 この本を読んだ時間を他の本を読む時間にあてればよかったと後悔。

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    投稿日: 2013.08.01
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    タイトルだけみるとちょっと「トンデモ本」っぽいですが、内容は至極まっとうです。 確率・統計理論をもとに「ツキとは何か」を明らかにしていきます。 ギャンブルに関する非常に興味深いテーマが沢山取り上げられています。 以下目次から抜粋です。 ・ギャンブラーの迷信 ・必勝法の誤り ・確実に負ける賭け方とは ・効率的な賭け方とツキ 競馬、パチンコ、ポーカー、ルーレット、麻雀等、様々なギャンブルにあてはまるのだそうです。 基本的に一切ギャンブル(但しFXを除く(^_^;))をしない僕ですが、読んでいて非常に参考になりました。 ギャンブルを嗜む方なら一度読んでみても損はしないと思いますよ。(本書の主張に同意できるかどうかは別としてですけど)

    0
    投稿日: 2012.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ギャンブルは絶対勝てるわけがない、 統計的に。 間違いなく絶対だ。 勝つためには胴元をするのが最適ですね。 ギャンブルに何を求めるのか。 私の現在の成績はトントンぐらいだと思う。 ブラックジャックが負け越しで ルーレットが勝ち越しで ギャンブルを楽しむ方法は人それぞれだと思いますが。 本書にあるように二つあります。 ・勝ちたい ・長く遊びたい これがまた問題なのです。 勝ちたいのであれば勝ち逃げすることが大切ですが、 長く遊びたいのです。 長く遊べば必ずまけるのです。そういう風にできているからです。 最近私が楽しんでいるのはルーレット。 毎回2枚しか賭けません。 これをするとながーく遊べます。 参加料が安くすむのです。 そして勝つためにはメリハリをつけるということです。 このメリハリ部分が上手くいけば勝てるという方法でやってます。 勝つには広く浅くではなく、狭く深くかけなければいけません。 これはオカルトではなく確率てきにね。

    0
    投稿日: 2012.05.19
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    ギャンブルにおけるツキとは何かを、確率統計を使って説明する。 著者はカードゲームの第一人者で、ギャンブル全体に詳しい。 ギャンブラーが感じる「ツキ」というものには、科学的な根拠はなく、統計的にその発生確率が説明できると言う。統計を学んだ人には 容易に説明できる事象でも、知らない人には「ツキ」という言葉でしか説明できない。またそれを頑なに信じる人との間では、議論にならない。 競馬の予想も、統計や確率の考え方を応用したものであり、馬券を沢山買う買い方は当る確率を高めるための工夫である。 著者の薦める馬券の買い方 負けは少なく、儲けは大きくがギャンブルの楽しみ方 ・点数はできるだけ少なくする ・レース毎にメリハリをつける ・基本はアナ馬狙い(ギャンブルの醍醐味を味わう) この方針を守れば勝てる可能性もあるが、控除率が高ければ回を重ねるほど大数の法則により負けることになる。 それを理解したうえで、ギャンブルを楽しむ姿勢が大事という。 ギャンブルが好きな人は自分なりの工夫をするものですが、結局、統計の法則に従うことになるようです。戦績や血統やオッズ、タイム、馬場状態で予測するのも、ある意味、過去のデータの蓄積を応用した統計的な手法です。 ギャンブルを楽しむためにも、ギャンブルの罠に嵌らないためにも、確率や統計はしっかり勉強しておいたほうが良いでしょうね。

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    投稿日: 2012.01.31
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    ギャンブルに必勝法はないが確実に早く負ける方法はあるという書き出しから始まるこの本。 大数の法則の説明をすることにより早く確実に負ける方法を説明し、ギャンブルを楽しむにはどうしたらよいかを説明している。

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    投稿日: 2011.12.02
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    確率ってものがどう誤解されるか,を書いた本と言えばいいのでしょうか。 数字にだまされないようにするためにはどうすればいいか、みたいな話に興味があるならいい本だと思います。数字はうそをつかないが、うそつきは数字を使うともいいますしね。

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    投稿日: 2011.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    [ 内容 ] 競馬のボックス買い、本命ねらい、同じ金額を賭け続ける…これらは得な賭け方か、損な賭け方か? 本書では確率・統計理論にもとづき、「必勝法の迷信・誤解」「より早く確実に負けてしまう方法」などを説きながら、「ツキの正体」を明らかにしていく。 賭け方・勝敗の意外な関係と、賭けの真の醍醐味を教えてくれる「ギャンブルの科学」。 [ 目次 ] 第1章 ギャンブラーの迷信 第2章 必勝法の誤り 第3章 確実に負ける賭け方とは 第4章 破滅型ギャンブラーとゆとり型ギャンブラー 第5章 効率的な賭け方とツキ [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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    投稿日: 2011.04.20
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    ギャンブルに関する攻略法は多数喧伝されていますが、 それらを科学的に論破するのが本書。 絶対的な攻略法がない中で、 大数の法則の間隙をつくような ベッティング方法が紹介されています。 ギャンブルは勝てないという 現実を知ることより 勝てないながらも如何に楽しめるかを 本書を通じて理解することが良いと思います。

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    投稿日: 2011.04.20
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    ギャンブルは必ず負ける事熱心に確率論から説く。 ただし、麻雀やポーカーなどは勝敗に実力差が存在するともしているし、競馬の期待値は低いものの、推理しかける事はストレス発散二もなるし、人生に潤いを与えるものであるともする。 日本の宝くじ、公営競馬の期待値の低さは、諸外国のカジノの期待率の高さを考えると、まるで公営ヤクザのようであるともしており、まるで別途税金を徴収されているような気がする。 デフレもそうだし、お上のやる事は本当どうしようも無い事が多いということか。

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    投稿日: 2011.02.02
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    「大数の法則」は絶対であり、またその揺らぎも絶対である。 始めて本の価値を知り、自分の行動を変えた思い出本。

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    投稿日: 2011.01.06
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    □ この本が向いている人 ・ より確実にお金を増やしたいと考えている人 ・ ギャンブルの確率論を学びたい人 □ この本が向いていない人 ・ 必勝法を知りたい人 ・ 的中率の大切さを知っている人 まず、こちらの本は確率論・統計論に沿って書かれている事が前提となります。 確率論とは、ある1点を当てる可能性から、年間を通して当たる可能性に至るまで、 数値が示されているものであれば何でも確率は発生します。 分かりやすい例でいえば、ギャンブラーの誤謬ですが、 ルーレットで5回連続して黒の出る可能性は少なく、 次は赤だろうと考えがちですが、 1/2の確率はどこまでいっても1/2であり、 決して1/32(2の5乗、もしくは6回目なので1/64)ではないという事です。 ※正確には0、00を含んだ確率になりますが・・・ ※また、連続して起こる確率についてではなく、  あくまで1回の出目の確率になります そして、それが満たされるには、ある一定の「大数」が必要・・・ これは重要な事です。 月単位でみれば回収率に変動があっても、 同じ条件で固定して購入していった場合、大数の法則に当てはまる・・・ つまり、年間あるいは複数年を通してみた場合、 統計上の数値に落ち着くことが多いという事です。 これは、恐らく統計論の出発点になっているんじゃないかと。 というより統計学の一種としての確率論ですね。。 そして著者は競馬の控除率を持ち出し、 25%(単・複を除く)引かれた75%が期待値。 オッズに従うように買えば、「平均的な」人は「平均的な結果」、 つまり回収率は75%前後に落ち着くだろう、という事です。 この期待値の比較表が面白かったです。 一番非道いのが宝くじ・・・ 1等的中率は参考リンク の数値が合っていれば約1000万分の1。 こちらの本によれば、期待値は50%を下回る結果でした。 計算式は全ての組み合わせを購入した金額÷総払い戻し額です。 宝くじが1枚300円なら、払い戻し期待単価は150円以下という事です。 逆にルーレットの期待値が高い事には少なからず驚きが・・。 控除率がアメリカンなら5.3%、ヨーロピアンなら2.7%です。 (これは0か、0と00の違いです) ※参考 wikipedia そうすると、期待値として、最低ベットが2$の場合、約1$89¢となります。 実際にルーレットやった時は、面白かったです(^^) あれなら勝てると勘違いしてしまう程・・・ その他、いくつかのギャンブルを総合点で評価する試みは楽しかったです。 著者曰く「パチンコはギャンブルの芸術品」とのこと。 確かにギャンブル性が高く、エンタメ性があり、回収値もそれなりに高いことが、 確率論的には判明しています。 (パチンコの控除率は12.5%と言われています) ※ギャンブルの控除率 参考 もっとも、上記にあげた「確率論による期待値」とは、 「大数の法則」によって確率が収束した場合において成立しますので、 いかに「大数の法則」に逆らうか、についても記しています。 ・ 参加する回数を減らす ・ 大穴を狙い続ける ・ 賭ける金額を上下させる 確率論に限らず、大穴を狙うのは回収率の面から言って、 プラスになる可能性が大きいのですが・・・ 問題は資金が続かない事ですね。 そのためには参加する回数を減らす事が必要となる訳ですが、 ここで「投資」としてのギャンブルか「娯楽」としてのギャンブルか、 大きな違いが出てくると思います。 「投資」についてならば、上記のような確率論のみに沿った考え方のみではなく、 様々な考え方によって運用が可能になると思います。 更に「ツキの法則」については均等買いによる 収束した確率から導き出される結果がテーマになっている訳なので、 オッズが違えば結果も違うのではないか?と思いがちですが、 ある程度定まった買い方で年間あるいは複数年でプラスにならない買い方は、 この「大数の法則」に呑み込まれている。 もしくは「控除率の壁」に負けている、と言えそうです。 影響されやすい人間なので、「そうか、なるほど」と思って、 この日 とかはそういった感じで買ってみた日でした。 ただ、重要なのは「買い目」の根拠の深さと、やはり的中率。 運用資金を多めに取れる人であれば、こういう買い方が やがて炸裂するのかもしれませんが・・・ 細々とやっている以上、ある程度の的中率が必要になってきます。 具体的には30%以上でしょうか・・。 もし均等買いで平均的中率が30%なら、、 平均配当は340円を超えれば回収率100%以上となります。 今現在、寄せられるなら馬連。微妙だけど1-3着の組み合わせが期待出来るならワイド、 と券種を絞って考えていますが、 馬連が軸のレースなら、3連複は抑えに使えるのかも、 なんて思ったりもしています。 まだまだうまく消化出来ていませんが、 確率論を組み込む事は、オッズのあるギャンブルにおいて必須と思いますので、 また時間をおいて考えてみたいと思います。

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    投稿日: 2010.02.15
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    ツキとは何か? 客観的(科学的)な観点 ツキとは統計上のゆらぎ 主観的な観点 単なる偶然では説明できないもの「単なる偶然の恐ろしさを知らない」、「人間の記録の曖昧さ」

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    投稿日: 2009.07.13
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    ギャンブルについてのいたってマジメな考察。米国のカジノのものは95-99%戻るのに対し、日本のギャンブルは宝くじ46.4%、公営競技75%なので、やはり愚か者への第二の税金なのだろう。やらないにこしたことはないのだが、、、やるのであれば、大数の法則には勝てないことを念頭に、SDを大きくするかけ方をする。たとえば、競馬のようなものでは本命に賭け続けると分散が小さくなり、負けやすくなる。ブラックジャックなどでは3−3−3よりは1−1−7というかけ方のほうが分散が大きくなり、勝つ確率は高くなる。マネーマネージメントも重要。負けると額を増やすのは最悪だし、むしろ逆にすべき。一日の終わりに軍資金をすべて封筒に入れて送ってしまうなど、ある程度を常に残すようにする。ツキなんてない。単なる統計上のゆらぎにすぎない。--------------------Z=(r-1/2-np)/(npq)^1/2でZを求めると半分以上の回数において勝てる可能性が計算される。p:勝つ確率q:負ける確率n:試行回数r:勝つ回数たとえば、赤と黒にかけてルーレットをするばあいp=18/38、q=20/38。r=5000であるためには(5000-0.5-10000X0.4737)/(10000X0.4737X0.5263)^1/2=5.257...なので、Z分布表を見ると1%以下であることがわかる

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    投稿日: 2007.12.21
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    なぜギャンブルに必勝法がないのか。 大数の法則と分散、期待値と控除率など確率統計の理論を使って、例を挙げながら丁寧に解説されている。分散を大きくするように賭ける方法については、とても参考になった。 勝つことに執着せず、大負けしないで長くギャンブルを楽しむ「ゆとり型ギャンブラー」になりたいと思う。

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    投稿日: 2007.08.25
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    日本で初めてギャンブル論を大学のゼミで教えた谷岡一郎の本。 徹底した社会学的・統計学的な手法により、あらゆる必勝法の嘘を暴く。また、本人がギャンブラーであり、かつコントラクトブリッジの達人(世界大会に出たらしい)だけあって学者にありがちな机上の空論にはなっていない。 ギャンブルにはまる前に必ず読みたい一冊。

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    投稿日: 2005.06.03