
総合評価
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powered by ブクログタイトルに惹かれて、表題作のみ読んだ。 「歌おう!感電するほどの喜びを」っていう言葉の響きとセンスの良さが好き。 母親を亡くした三兄弟の家に、ロボットのおばあさんがやってくる話。 おばあさん、と言っても実際の容姿の描写的には老女じゃない気がする。ミイラの箱に入れられてやってきた「ネフェルティティ」美しい人。瑠璃色の瞳。 主人公の三兄弟は、ヨーロッパ中の人種の血筋を受けてるので、妹はイギリス的だし、自分はスラブ的だし、兄はラテン的な顔をしている。 おばあさんは、喋る相手によって、相手の顔に似た顔をしている。 おばあさんは子供の心と家族の心を解きほぐし、ロボットとして「愛」を人間に与える。おばあさんは決して死なす、消えたりしない。 やがて三兄弟が大学に行く時に、おばあさんはロボットを派遣してきた会社に帰ってゆく。 そして、やがて子供達が年老いて、かつての子どもだった頃と同じように世話が必要になったら帰ってくるという。 やがて、ディケンズの小説のような数奇な運命の結果、年老いた三兄弟は同じ家に帰ってくる。そしてそこにまた、あのおばあさんが来てくれるのだった。って話。 育児と介護を一手に実行してくれるおばあさんロボット、現代社会でも切実に必要とされてるね。早く開発して廉価で家庭に普及してほしい。一家に一台家事育児担当ロボットおばあさんが必要。倫理的な問題は置いといて切実に。 テクノロジーの進歩の結果、SFというにはもう少し先に実現できそうな未来感があって新しさはなかったかも? 他の収録作も機会があれば読みたい。
0投稿日: 2025.02.16
powered by ブクログすごく期待して読んだのだが、、、。当時はすごい作品だったのだろうが、テクノロジーの進歩や社会の変化で作品が古臭くなり過ぎており、ぶっちゃけ楽しめなかった。アイデアはいい短編が多いので、現代風に焼き直せば、ずいぶん違うものになるだろうに、と残念感満載。
0投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログ失われたものへの郷愁、失われるものへの愛惜、人間存在というものの滑稽さへの優しい眼差し、それらを深い叙情で包み込んだ、ブラッドベリの幻想短編小説集。『明日の子供』『ニコラス・ニックルビーの友はわが友』などがお気に入り。
1投稿日: 2020.10.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
正直それほど印象に残った話はなかったな。発想は面白いし雰囲気もいいんだけど、全体的にそこそこというか…。 「新幽霊屋敷」はアイディアが面白かったな。「霊感雌鶏モーテル」(この邦訳はどうかと思うが)はストレートに感動したが、表題作は陳腐で説教くさかったかな。
0投稿日: 2019.12.28
powered by ブクログ表題になっている一編が気になって読んだ。収録作品はどれも面白かったけど、やっぱり歌おう!が格別すてきだった。
0投稿日: 2017.07.22
powered by ブクログハヤカワ文庫NVで出ていた「キリマンジャロ・マシーン」「歌おう、感電するほどの喜びを!」を合本してデザイン一新でハヤカワ文庫SFから再販したもの。2冊のものが合本されてるので、厚さもお値段もボリューミーですヽ( ´ー`)ノ で、読み応えもボリューミーなんですが、うーん、ちょっとイマイチ。 鴨的に、ブラッドベリの魅力は「救い難き陰鬱さの底に垣間見える美しさ」だと思っています。一応SF作家として分類されていますし、実際にSFも書いてはいますが、ブラッドベリの真骨頂はジャンル分け不能なダークさ、エレガントさ、そして(語弊を恐れずに言えば)セクシーさ、だと思います。 この短編集に収められた作品の大半は、鴨の基準では「ちょっと奇妙な風味の普通小説」で、ブラッドベリの美しさは今ひとつ感じられませんでした。まぁまぁ気に入ったのは「女」「明日の子供」「夜のコレクトコール」の3作。「女」は良かったですねー、理屈を考えちゃいけないタイプの作品です。ブラッドベリ節全開。
1投稿日: 2015.09.21
powered by ブクログあいかわらず、合う合わない(理解できない)がある。 自分が読みたいと思ったら手に取って読み、 他の人がこういっているから読んでみる という本ではないと思う。 自分としては、日常と非日常の間にある ファンタジーの世界を、訳とはいえ、詩的な表現で 幻想的に表されている世界の物語は酔うように浸れる。
0投稿日: 2015.06.23
powered by ブクログハヤカワ文庫補完計画のうちの1冊。 元々、早川書房から単行本で刊行→1度目の文庫化で2分冊に→今回の補完計画で再び1冊に、というやや複雑(?)な変遷を辿っていた。厚みを考えると最初の文庫化で分冊にする必要はなかったのでは……と思ってしまうがw 全体的に、既刊の短編集と比べるとややあっさりとした読後感の短編が多かった。特に面白かったのは『明日の子供』『霊感雌鶏モーテル』『夜のコレクト・コール』『新幽霊屋敷』『ロールシャッハのシャツを着た男』『火星の失われた都』辺りか。 川本三郎の『「さようなら」の詩人』が、ブラッドベリ作品の特徴を丁寧に解説していて、こちらも良かった。
0投稿日: 2015.06.11
