
総合評価
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powered by ブクログ題名から 泣ける野球の話し と想像し、また、別の作品の[リラの花咲くけものみち]がとても良かったので、どんな作品かとても楽しみにしてました。 野球で泣く準備をしてたので、ちょっと想像と違いました。(私の勝手な期待ですが。。) でも藤岡さんらしい人の葛藤や困難を乗り越えて成長する様がいいですね。
44投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログ藤岡さんの小説は好きですが、こちらも良かった。 宮城県の実家に息子を預けて東京で新聞記者として働くシングルマザーの可南子。そして戦力外通告を受けトライアウトに挑戦する深澤。 校閲部から運動部へ移動となり、仙台でのプロ野球12球団合同トライアウトの取材をきっかけに何度か会うようになった2人。恋愛に発展するとかではなく、少しずつ信頼感が増して行く関係性がとても良かった。そして可南子の息子である孝太が良い子過ぎて泣けました。実の父親は野球選手としては一流でも人としては最低。是非深澤のような野球選手になって欲しいな。 実際にテレビでプロ野球選手のトライアウトを扱ったドキュメンタリー番組を見た事があるが、なかなか難しくて、野球しかやったことがないのに一般企業で第2の人生をスタートさせる選手も多い。この小説の深澤のようにプロにこだわり海外に行くというのも選択肢の1つということを知った。 環境も待遇も違う海外に行く深澤と、息子と暮らす為に新聞記者を辞めた可南子の新たなスタートにエールを送りたい。
13投稿日: 2024.11.29
powered by ブクログプロ野球の合同トライアウト(自由契約になった選手を12球団のスカウトらが見て、復活採用する制度)に、今年も45人の選手が挑戦されました。年々採用される選手が減っているそうです。そのため今のところ、NPB主催によるトライアウトは、来年度以降行われないようです。(後日記載…選手会主催で続行されるようです。) そんなトライアウトに挑戦した深澤翔介に、取材先で目を奪われた久平可南子。実は、彼の高校時代にも強い印象を受けていました。そしてその後から、仙台に住む親や、預けている息子の一大事で何かと力になってくれたのが、深澤でした。 小説では高齢の親のことや、少年野球をやっている息子の考太のこと、妹がパートナーとして選んだ人のことなど、人生を生きていく上で考えさせられることが、描かれていました。 読み進めながら、ずるい人達に負けないでいてほしいと思いました。また、可南子の不器用ながらも懸命に生きる姿と、考太がまっすぐに育っている様子に家族の協力があってこそのものを感じました。 最後は、「人は気もちがあるかぎり、どこまでも強く挑めるのだ」という言葉そのままの、深澤翔平の今後を応援したい気持ちで一杯になりました。 思わず空を眺めたくなる、読後感のいい小説でした。
34投稿日: 2024.11.17
powered by ブクログ主人公の可南子と、深澤の、愚直に頑張る姿に背中を押される気持ち。真っ直ぐに努力していてすごい。 私は自分が100%頑張ってることを認めるのが怖い。本当は100%かもしれないけど、結果が伴わなかった時にどうしようもなく落ち込んじゃうのが嫌だから80%だと思い込むようにしてるのかも、と思う。 でも結果なんて出る方が奇跡みたいなものだし、頑張ってることそれ自体がすごいことだからさ、自分を認めてあげたいなと思った。 終わりのために頑張る、頑張るのは終わりがあるから、ってセリフも沁みたな。 読んでいて背筋が伸びたり、 もっと前向きに頑張りたいと思えるようになる、 とても良作でした。
12投稿日: 2024.11.14
powered by ブクログkindleで読了。息子と離れて暮らすシングルマザーの記者が、戦力外の投手と出会い過去を乗り越える話。
4投稿日: 2024.04.14
powered by ブクログ人が頑張れる理由は、ゴールという終わりがあるから。この言葉が響きました。 ゴールを目指して頑張りたい、ゴールを気持ちよく終われるように生きていきたいと、思ました。 人の死というゴールまで、いくつも小さな目標とゴールを作ってたくさん自分の納得のいくゴールを作り続けたいな、
8投稿日: 2024.03.31
powered by ブクログシングルマザーの新聞記者、久平可南子。 子供は男の子が1人…この息子の父親をこれまで明かさずにきた。 息子の為どんなに辛くても仕事はやめない! 周りに自分の本音は明かさず生きてきた可南子の前に、戦力外通告を受けたプロ野球選手、深澤翔介が現れる。 彼との交流が少しずつ可南子の心を溶かし新しい道に導かれ始める。 前に読んだ2作もそうだったけど、ところどころに心を突く言葉が散りばめられている。 深澤の言葉がチクチクくる!笑 頂点もどん底も知る人間の強みなのか深澤の人生の厚みがそのまま深澤という人間の厚みとなる。 その厚みこそが彼の強さだなぁと思わされる。 強い気持ちがあれば…覚悟があれば周りの人間にどう思われようと自分の人生を自分の足で生きていける! 現実はそーうまくはいかない局面がたくさんあるけれど…なんか深澤からそんなメッセージを受け取った気がしてる。
14投稿日: 2024.03.04
powered by ブクログどんなに頑張っても過去を変えることはできないし、自分以外の人を変えることもできない。それならば、自分を見つめ未来を見つめて生きていく方がいい。まっすぐで誠実に毎日を過ごす魅力的な登場人物たちに、とても刺激をもらうことができた。
6投稿日: 2024.02.25
powered by ブクログ終わりがあるから全力で生きられる。でも、終わりを決めるのは自分自身。生きることはなんで厳しい戦いなのかと。 可能性を信じてあげること、そのための努力をできること。叶うならば、自分の大切な人達にその努力を認めてもらうこと。
3投稿日: 2024.01.24
powered by ブクログ「読んで良かった。」と、まずは一言。 プロのスポーツが関係する物語で、その中でもプロ野球となると実在する球団名が使えないからか、架空の球団名で俄然非現実的になってしまうのが難点。 しかしながらそれに関しては読み手を物語の世界に引き込む著者の手腕はかなりのものです。主人公をとりまく登場人物も丁寧に描かれていて、とりわけ主人公の息子の孝太くんのエピソードがとても素晴らしいし、そこまで持っていく伏線が見事でかなり感情移入してしまいました。 シングルマザーの行末は?物語の落とし所は??と、考えながら読みましたが、最初から想定されてた結末ではない気がします。描きながら物語の時間軸の中で結末が決まった感があり、それはそれは違和感なく藤岡マジックで納得の結末でした。
49投稿日: 2024.01.21
powered by ブクログ女手ひとつで育てようと決めたからこそ、負けられない毎日。 ずっと走り続けてたんだろうな。 違う意味合いで、ずっと走り続けるもう1人の人と知り合い、彼女は変わっていく。 家族の形が変わる波の中で、戸惑いながらも、拠り所になる人と出会えてよかった。 これからの3人に、大きな応援のかけ声をしてあけたくなるラスト。 しかし、孝太くん、めちゃくちゃ良い子に育っている。 祖父母の人柄と、育て方がとても良かったんだろうな。。
3投稿日: 2024.01.17
powered by ブクログ息子が球拾いであることを母親には黙っている健気さと、置かれた立場で一生懸命その仕事に向き合う姿、それを知らなかった母親の心情を知る場面が一番グッと来た。
3投稿日: 2023.11.06
powered by ブクログがんばるなぁ、お母さん。力が入り過ぎのような気もするけど、負けたくないという気持ちなんだろうな。素を出せる人と出会え力が抜け、いい方向に進めそう。
3投稿日: 2023.09.12
powered by ブクログシングルマザーと息子、トライアウトの取材中に出会った落ち目のプロ野球選手。 頑張るとは何か。人の目を気にせず、とは口で言うのは簡単だが実践するのは難しい。 それを爽やかに乗り越えていく物語。 藤岡陽子さんの本はどれも面白い。
3投稿日: 2023.08.16
powered by ブクログシングルマザーの新聞記者・久平可南子は心に決めていた。息子のために仕事は辞めない。父親の名は誰にも明かさない。取材の折、彼女を見つめる戦力外通告を受けたプロ野球選手・深澤翔介。ふと気にかかり、インタビューを試みると、彼には可南子の秘密を知る素振りがあって…。仕事、育児、生きがい。今、前を向くことのリアルを、ひたむきな再起の物語に込める。
4投稿日: 2023.08.09
powered by ブクログ『頑張る』ということは時に自分を追い込んでしまうことでもあるけれど、 『自分は頑張っている』という気持ちが自分を強く生きさせてくれる。だから自分のために頑張れ。 という主人公の言葉は、ほんとにそうだよなと思った。 その場所で頑張り続けることと、こだわりを捨てて新しい場所に行くこと、どちらも大切で、その判断が人生そのものなんだよなぁと改めて思えた本だった。
3投稿日: 2023.06.13
powered by ブクログ3.25 戦力外でトライアウトといったら東山さんがナレーターやってる番組ですよね 野球を続けていきたい人のキャラクターが好きでした 主人公の野球との繋げ方が良かった 全体的な関係性、息子の使い方が先を読みたいという気持ちにさせた心暖まる作品
1投稿日: 2023.05.28
powered by ブクログすごい、すごい、何度も言ってしまいたいほど感動しました。 野球好きな私としても、トライアウトがいかにたいへんな事だと、ますます確信しました。 こんなにたくさんの大好きセリフが出てくる小説は初めてです。 ぜひ一読の価値ありです!
3投稿日: 2022.03.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
藤岡陽子さんの本にはまっている。今年は既刊分すべて読破するぞと静かに燃えている。 心に疼く傷が癒えずに息子の父親を誰にも明かすことが出来ないままでいるシングルマザーの新聞記者と、戦力外通告を受けたプロ野球選手がトライアウトの場で出会う。 故郷で祖父母と暮らす8歳の息子。 娘の生き方に同感出来ない父親。 姉の唯一の理解者でありながらも優等生の姉とは対照的で自由に生きる妹。 聴覚障害がありながらもひたむきに仕事を頑張るアルバイトの竹内君。 精神の発達が遅れていても清らかな心で周囲を癒す妹の婚約者。 不器用で時に世の中のはみ出し者となりえる境遇でも、ひたすらに信じるものを疑わない姿は美しくて尊い。 複雑な事情のもとに生まれながらも、温かい愛情を受けて素直に成長し 野球をひたすらに愛する息子の存在がこの家族に光を与えていることがひしひしと感じられる。 母親の貢献度が低いせいでチームの監督から疎んじられて球拾い要員であることも周囲に明かさずただ盲目的に頑張る姿。 同級生に親の八百長疑惑をからかわれて事故の加害者とされても、頑なに親を守ろうとする姿。「子供をばかにしちゃいけない。子供なりに正義を持ち、正義をふまえた人の見方をするのだ。謝罪しないなら、あなたは明日から卑怯者になる。」 ここ、涙、涙。つい世間体を優先して、子供の気持ちをおざなりししてしまいがちな自分、孫を守る頑固爺さんの姿勢にうん、うん、と頭が下がりまくり。 藤岡さんの言葉は温かくて優しいのに背中を正させるものがあるなあ。。。 担任の先生の教育者としての心根も胸に沁みた。 「月曜日の朝、ぼくはいつも感じるんです。子供たちは十分にタイヤの空気を入れてもらったかなと。幸せな土曜日曜を過ごした子供たちは、体中に元気をみなぎらせて、それこそ自転車のタイヤが空気に満ちて張り切っているようにして登校してくるんです。」 嫌な奴も出てくるけど、真人間が辛いときにぐっと踏ん張って、前を向いて道を切り開く逞しさ、に素直に学びを得る。 「辛いときはその場でぐっと頑張るんだ。そうしたら必ずチャンスはくる。 チャンスが来ない人は辛いときに逃げる人なんだ。」
3投稿日: 2022.01.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
トライアウトという題材に惹かれたものの、 自分にはハマらなかった。 取材先にこの口調はありなのかとか、 そんな一回見た女性の顔覚えているかとか 新聞社ってこんな働き方なのかとか(作者が働いているのでリアルなのかもしれないけど)細部が気になったからかも。 主人公が嫌いなタイプだからかもしれない。 自分では頭も良くて仕事ができると思ってるけど、 一緒に働くには面倒くさいタイプに思えてしまって。 それぞれのシーンは良かったけど (特に息子が少年野球チームの球拾いをやっているシーン) 感動設定が多すぎて自分には向いていなかった。
1投稿日: 2022.01.14
powered by ブクログ医療関係者が登場しない藤岡さんの本。プロ野球選手にそこまでしてもらえて、美人は得ですね。小学校2年生ながら年齢不詳に大人びている考太くんには頑張ってもらいたいけど、その年齢で将来性がそこまで分かるのかな?なかなかツッコミどころ満載の本でしたが、やっぱり読んで良かった本でした。
4投稿日: 2021.11.03
powered by ブクログ「自分の頑張りに星をくれる人がいる。それだけで人は生きられるのかもしれない。」の『満天のゴール』でファンになりました。 『トライアウト』は二冊目です。どちらも感動をくれました。 新聞記者の平久可南子、息子の考太を取り巻くほとんどの人(一部ずるい人はいますが)が善良で温かい。特に担任の先生の台詞は、ちょっと素敵でした。 シングルマザーとして不器用なほど懸命に生きてきた可南子は、妹・柚奈に「人生を楽しまないと」と励まされ、また、崖っぷちのプロ野球選手・深澤翔介との出逢いにより、人生を大きく動かされてく、魅力的なストーリーです。そして、読後は 希望が湧き、爽やかです。 「ひとは気持ちのある限り、どこまでも強く挑めるのだという想いが伝わってきたからだ。そうした想いは周囲の人間をもまた強くする。」
4投稿日: 2021.07.20
powered by ブクログスポーツ系の小説は苦手だけど、母に勧められて読んでみた。やっぱり苦手が正直なところ。でも人生を考えさせられる良いことはたくさんあった。
0投稿日: 2021.05.02
powered by ブクログ思いがけないことが我が身に降りかかったら、どうする? 主人公可南子は新聞社の記者。野球選手と不倫をして、別れた後に妊娠が分かる。しかも、不倫相手ではない人が不倫相手だと思われ、その人が野球の八百長で世間を騒がせてしまう。 そんな状況になっても、彼女は子どもの父親が誰かを誰にも言わない。仕事も辞めない。でも、シングルマザーで勤務時間の不規則な状況で子どもを育てることはできない。だから、息子を仙台で新聞店を営む両親に預ける。 可南子は自分を守るために肩肘を張って、依怙地になって、子どもを犠牲にしているように見えた。どうしてそこまで頑ななのか。そんな可南子が初めは好きになれなかった。何を甘えているのかと。子どもを放っておいていいのかと。 そんな可南子が、戦力外通告を受けても、現役でプレーすることに挑戦し続けている深澤と出会い、また、息子のこと、父親の急逝で、可南子は変わっていく。 読み終わって、思い返していて、深澤と出逢えたこと、彼女自身が逃げなかったことが、可南子が変われたポイントでもあるのかなと思った。回り道をしすぎたかもしれないけれど。 息子の孝太は小学二年生ながらとてもできた息子。その孝太がこんなことを言っている。 野球の実力はあるけれど、監督に好かれていないから、試合にあまり出してもらえない。でも、みんなが自分のことを認めてくれているから、そんなの我慢できると言った後に、 「辛い時はその場でぐっと踏ん張るんだ。そうしたら必ずチャンスはくる。チャンスがこない人は辛い時に逃げている人なんだ。」 この「辛い時にぐっと踏ん張って逃げなかった」から、そして、本当に大切にしなければいけないのが何かがわかった。だから、可南子は変われた。
3投稿日: 2020.09.25
powered by ブクログ佳作を連発しているアベレージヒッター。どれもこれも外れが無くもれなく面白いです。 そしてアベレージヒッターつながりで野球を題材にした小説です。 シングルマザー、親子の確執、愛情。あきらめない、あきらめられない心。誰にでもある過去の傷、自分だけではないという気づき。いつまでも小さい子供ではない、成長していつか自分を追い抜いて行くという寂しさと喜び。 色々な要素が内包されていてとても奥深い本だと思いました。 主人公の父がとても頑固なおやじなのですが、孫との信頼関係が見ていてとてもうらやましかった。自分はほぼ祖父の記憶ありませんが、かなりのダメ男だったようなので頼りになる男が周囲に皆無だったので、こういう関係はとても萌えます。 そして野球少年と落ち目の野球選手との邂逅。自分も少年の目線になれるし、この歳になると野球選手の目線も想像が出来てしみじみいいなあ・・・。
3投稿日: 2019.12.19
powered by ブクログ今年も11月13日に合同トライアウト開催、その前に元報知新聞記者藤岡陽子さんの小説を読んでみました。野球人生のやりきった感はとても厳しいようです。
0投稿日: 2018.11.10
powered by ブクログ八歳の息子を新聞販売店を営む実家に預けているシングルマザー可南子の、新聞記者として野球選手を取材する仕事模様、育児や両親、妹との家族模様。考太に謝れと迫る馬鹿親への納め方が凛としている。憚らず孫の味方である祖父も染みる。野球の才能を継ぎ、実は性格の悪い父親でも格好良いと思わせて貰える考太、良いなあ。
0投稿日: 2018.10.13
powered by ブクログ最初の数頁で読むこと決めたのに、なかなか読み進めず、途中でやめようかと思ったのですが、中盤からは一気に読みました。 考太の「辛い時はその場でぐっと踏ん張るんだ。そうしたら必ずチャンスはくる。チャンスが来ない人は辛い溶きに逃げる人なんだ」との言葉に涙が止まらなかった。
0投稿日: 2018.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
思い通りにならない人生も、 どうしようもない躓きも、 失敗も、後悔も…。 深い愛情と、 確かな言葉があれば、 のりきれるのではないだろうか。 そんな勇気と、喜びを 与えてくれる小説。 大切にしたい言葉に たくさん会えた。
0投稿日: 2018.05.25
powered by ブクログ戦力外を通告されたプロ野球選手が、来季以降の現役続行を賭けて、12球団合同でおこなわれる入団テストに臨む「トライアウト」。毎年トライアウトに参加した選手のその後に密着したテレビ番組も制作されています。そんなタイトルが付いているので、主役はプロ野球選手だと思って読み始めたら、選手に取材することになった新聞記者が主人公でした。人生のトライアウトです。 可南子は東京の大手新聞社の勤務するシングルマザー。8年前、不倫相手と別れた直後に妊娠が判明。相手の名前は誰にも打ち明けることなく出産し、宮城に住む両親と妹の協力を得て、息子の孝太を育てている。孝太の妊娠がわかったころ、八百長疑惑で捕まった野球選手と一緒にいるところを写真週刊誌に激写されたため、世間からは孝太の父親がその選手だと思われているが、実はちがう。孝太を育てるためになんとか耐えたが、冷たい目にさらされてきた。言い訳はせずにただ黙々と仕事をこなすことしか、自分にはできない。ある日突然、校閲部から運動部への異動を言い渡される。トライアウトの取材を命じられて行ってみると、そこにどうも気になる選手がいる。それは深澤翔介という、高校時代に甲子園を湧かせたこともある選手で……。 嫌なことを思い出してしまうから、できるだけ野球を避けてきたのに、トライアウトの取材はさせられるわ、知らぬ間に息子は野球を始めているわ。何がいいって、主人公の可南子以外はとにかく前向き。祖父母宅に預けられている孝太は「思い込みと努力が大事」だと自分に言い聞かせ、現役続行の夢が絶たれたかに見える翔介も、投げやりに見えて超ポジティブ。可南子の妹・柚奈といい、可南子のまわりはみんな自分に正直、そして人のことも思いやれる人物ばかり。少々できすぎな気はしますが、親の立場でも子どもの立場でも心に刻んでおきたい言葉がたくさん含まれています。野球ファンでなくてもどうぞ。
0投稿日: 2017.04.26
powered by ブクログ前半~中盤はとても引き込まれる。 主人公の人間っぽさにイライラさせられながらも その人間っぽさに惹かれて そこまでは一気に読み進められた。 それでも途中途中で飽きがくるけども。 その反動で後半の辻褄合わせに萎えた。 いまいちスッキリしない感じで終わる。
0投稿日: 2017.03.06
powered by ブクログ途中まで、中弛みしてどうなることかと思いましたが、最後は綺麗にまとまりました。 注意して読めばいろんな矛盾や無理があるストーリですが、それを気にさせない爽やかさがあります。もっとも爽やかすぎますかね、その分、軽くなってしまった様に思えます。
0投稿日: 2016.12.05
powered by ブクログシングルマザーの新聞記者・可南子が職場を異動して、久しぶりの現場で出会ったかつての甲子園優勝投手・深澤翔介。彼は戦力外通告を受けトライアウトに挑戦していた。宿命のような二人の出会いがお互いの再起の道標となる。 『頑張る』とは『我を張る』ということ。大なり小なり自己満足の部分がある。可南子の頑張りは虚勢が見えて胸が痛かった。ただ、そのひたむきさは息子の孝太の心の美しさに繋がっているのが嬉しい。次の一歩に向かう勇気を与えてくれる清々しい物語。
0投稿日: 2015.10.09
powered by ブクログとても読みやすかった。 シングルマザーの主人公が、過去と葛藤しながらもたくましく生活している話。 編集者である主人公は、野球のトライアウトの取材中に一人の野球選手と出会う。 そこから話が広がっていく。 読み終わった後に爽快な気持ちになれる本。
0投稿日: 2015.09.13
powered by ブクログ小説新潮で読んだ短編が面白かったので他の作品も読んでみました。中弛みしたけど最後はよくまとまっていて読後感は爽やか。
0投稿日: 2015.08.03
powered by ブクログあ~疲れたな~こんなときは本屋だ! と思ったときに目に入り、手に取った本。 そんな気分になったときはわりとすぐに本を読んでしまうのだが、このときはそんな気にもなぜかならず、ようやく今になって読了(3か月越しくらい?)。 めちゃくちゃよかったとは言わないが、親子の絆があとからじんわりにじんでくる。特に孝太が母親や祖父母のことを思ってつく、いじらしいウソにぐっとくる。母親不在のせいで、少年野球では球拾いをしているなんて。 読みながら、この子のために一緒に暮らしてあげなよ。なぜそうしない?と主人公に対してずっと思ってきた。シングルマザーになったことないから理解できんけど、そりゃ自分が仕事しなけりゃ生活していけないんやから仕事優先になるかぁ・・・とちょっと共感できる気もした。 深澤や藤村のことはさておき(笑)、「母親として」の部分に興味を持って読んだ1冊。
3投稿日: 2015.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公が美人である必要があったのかなぁ? 何故子どもの父親に惹かれたのか、最後までわからなかった。 でも、卑怯な監督のように、何かを大きな(大きすぎる)ことを成し遂げる人は、「いい人」では無いのかも。結局政治家になるなんて、いい人で有るはずがない。 「いい人」はつぶされて行く。でも自分の納得のいく道を行けばそれでいいのでは? 彼女の懸命な姿は息子に伝わっているし、これ以上無いくらい良い子に育っている。嘘をついていたら、真っ直ぐは育たないんだよね、きっと。
0投稿日: 2015.06.12
powered by ブクログシングルマザー新聞記者の可南子と家族、トライアウトに参加したプロ野球選手の深澤との関わり。いい人たちと言葉がたくさん出てくる。可南子の負けず嫌いな頑固さがいい。ただ我慢しすぎたりしてもよくない。所々、うるっとくる場面も多い。読後感爽やか。
0投稿日: 2015.03.29
powered by ブクログシングルマザーとプロ野球選手…その過去の接点を意識しながら、一生懸命その時を生きようとする主人公たち。
0投稿日: 2015.03.26
