
総合評価
(115件)| 33 | ||
| 47 | ||
| 18 | ||
| 6 | ||
| 0 |
powered by ブクログ初めて活字でのBL作品を読んだ。面白かったー!そもそもストーリーが面白い! きゅんきゅん通り越してぎゅん!!って感じ、そして切ない……お願いだから幸せになって… 何かとても気になるところで終わってて、え!?続きは!!??って思って調べてもいまいちヒットしなくて……果たして続編はあるのか…
1投稿日: 2026.03.12
powered by ブクログ・とてもよかった。 どちらの気持ちも分かるからこそ、もどかしくて切なくて心がギュッてなった。 ・続編の『愛すること』も電子で買わせていただきます!
0投稿日: 2026.03.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
うわぁうわぁうわぁなんじゃこりゃー!!! と思いながら夢中で読んだこちらの作品。 木原音瀬さんの作品は、以前『箱の中』という別の作品を読んでいて、結構重い感じだったのでこちらもそういう作品なんだろうなと手を出さずにいました…が!!! なんかもうピュアというか、恋愛の葛藤というか、もどかしさというか、 ずっと床をごろごろ転がって胸がキュンキュン(死語だとわかってるけどこの表現しか浮かばない)して、違う意味でしんどい作品だった。 そしてとにかく読みやすい文体。 主人公にも感情移入しやすい。 唯一同期だけ腹が立ったけど、あとはみんな良心的。 BLといえば、 すれ違ったり葛藤しても『嫌われてると思ったら勘違いだった!』『ノンケだったけど体の関係持ってみたら好きになった!』みたいな感じで割とこちらも安心感持ってくっつく過程を見れるんだが…これは違った。 『どーせ大丈夫でしょ?』と読者同様思ってる主人公をビンタするような展開(笑) そしてしんどい…のに!!期待してはビンタされ、でも期待してしまう…!! なにこれ、DV夫か? みたいな気持ちになりながら気づけば終盤へ。 私の知ってるBL小説と違う…!!! なのになぞの読後の多幸感… 以前から地味に気がついていた。 恋愛って、くっついてからより くっつくまでが一番ドキドキするんだよな… それを再確認させられました。 でもね、続編ないの???と思っちゃったよね。きっとみんなそうだと思う(笑) 木原音瀬さんは他の作品もあるのだろうか?調べてみよう。 しかし最近イヤミスとかホラーばかり読んでたから、久しぶりに読むきれいなBL…心が洗われたわ…
0投稿日: 2026.02.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文章力は本当に大衆文学として大差がないというか、一般レーベルから刊行されているだけあり同性愛要素を抜きにしても感情のやりとりがスリリングでかなり楽しいです。BL要素に抵抗がなく如何ともし難い恋愛小説がお好きな方はとりあえず読んでみて損はないと思います。振られがヘキな私にはかなり刺さりました。続編がBLレーベルから出ているようなので読んでみたいです。
0投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『箱の中』で衝撃を受け、他の作品が気になり購入。 やはり木原先生の文は癖がなく美しい。とても読みやすかったので2、3時間であっという間に読み終わってしまった。 木原先生の書くボーイズラブというのは一般的なものとは少し違った恋愛の苦しさや醜さに焦点をあてているので男同士ということに縛られることなく読めると思う。 また、女性が登場するのもBLらしくなくて良い。自分の中のBLはあくまでもフィクションとして捉えていたので、木原音瀬先生の作品に出会った時にはもしかしたら本当にこんな世界があるのかもしれない。と思わせてくれるのが好きだった。 女物を身につけ夜の街を歩くことが趣味の松岡とその姿に惚れた寛末のお話。 女装ということで最初は躊躇したが、読み進めていくとそんなことを忘れてしまうくらい『男女』としての2人の関係が苦しいものであった。 松岡が、寛末は自分が好きなのではなく江藤が好きなんだ、早く本当のことを言って離れよう と最初のうちは考えているのだが一途に思いを伝えてくる寛末に心奪われ寛末を好きになる松岡。 ここで松岡は女性の自分が寛末を好きになったのではなく素の自分が寛末を好きになったというのを自覚している。だからこそ、ありのままの自分を愛して欲しいと、「私がどんな姿でも愛してくれる?」と聞いたあとに本当のことを話すのだがそこからそう簡単には進まなかった。 寛末は松岡に嫌悪感を抱き、好きだった江藤がこの世にもういないものとして悲しみに昏れる。 そんな様子をみて松岡は顔が違うだけであの時のまま俺はここにいる、だから好きになってくれと思い続けていた。ありのままの自分が受け入れられなかったのはどれだけ辛かっただろうか。ただ、これは寛末も同じで結婚を考えてた人が実は男だったというのは辛いよりも絶望に近い感情があったと思う。 その後2人は離れ寛末は女の人と付き合う。 ここで残りページが少なくなったのでハッピーエンドじゃないのか、、?と思ったが! 最後寛末は松岡を呼び止め「まだ僕を好きでいるような気がしたから」と手を取り、話はおわる ここで終わるのかと思ったがどうやら続きとなるものがあるらしく是非熱が冷めないうちに読みたい。 木原音瀬先生の作品はBLの中でも人の心の動きが丁寧に書かれていて今までにないものだと思う。流石BL界の芥川賞だ。
1投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログよくわからないようで 男女で考えるとよくわかったかも。この先世の中は 男女関係なく人間同士の恋愛が始まっていくのだろうか。それは普通の好き嫌いや家族の好き嫌いとは違うのだろうか? ややこしくなるのだろうか。単純になるのだろうか?
0投稿日: 2025.09.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何度も読んでいます。が、本音を言えば、この本は後半にあたる「愛しいこと」のカタルシスを最大に味わうためにあると思っています。 「美しいこと」のみで、その後を読んでない方が多いようなので、声を大にして言いたい。 「愛しいこと」を読んで、初めてこの物語は最高になるのです…!! もちろん「美しいこと」だけでも木原ワールドは全開なので痛いながらも楽しめるのですが、あまりに松岡くんが可哀想です。 いつの世もクソ鈍感で高慢な攻め(外見はパッとしない)に傷つけられる美しくて優しくて男前な受けはいるけれども、やっぱり傷つけられたままだったら悲しすぎる。 美しくて健気な受けが幸せになるところを見たい…!!! っていう気持ちが昇華されるのが「愛しいこと」です。 そうだよ、松岡くんは女装してなくてもかわいいんだよ、分かったか寛末!!!ってキレつつ(笑)、松岡くんの思いが報われたことに涙する… 特に電車のシーンは必見です。
0投稿日: 2025.07.18
powered by ブクログえーーーーー そこで終わりーーーーーーー!? たまらーーーん! 泣くー。゚(゚´Д`゚)゚。 はい、またまた先輩方のレビューより BL作品借りてきました と言ってもこちらの表紙はシマシマしてないし 図書館でも取り扱いがありました 調べてみると 講談社文庫版、ホリーノベルズ版、電子書籍版とあるようで収録されている内容がちがうようです 美しいことシリーズは 美しいこと 愛しいこと 愛すること で構成されており こちらの講談社文庫版は美しいことが収録されています。 ということは愛しいこと以降にシマシマ要素があるんかな(*´-`) こんなの続きが読みたすぎます!! でもノベルズ版も愛することは収録されてないようで 電子版か、、、 電子書籍って読んだことないんよな、、、 目がチカチカしそうで笑 というか結構先が長いんですね_(┐「ε:)_ ちゃんと調べてから読むべきだった、、 でも続きが気になりすぎる、、、 こうやっていろんなバージョンを出すことでBL作品を読んだことない方でも手を出しやすくしているのでしょうか 図書館にあったことで手に取りやすかったです(*´-`) 詳細は雪見酒さんのレビューを読んでもらうとして、BL初心者の私でもなかなかない類のBLなのでは?と思いました 二人ともゲイではないんです 前半はもういつまで隠しとくのかとモヤモヤしてましたが、だんだん松岡の想いが切なく響いてきますね。どうなってしまうのか気になって気になって!! ジャンル関係なく楽しめました。 解説も面白かった BLと百合はそんなに違うのか、、、ふむふむ_φ(・_・ さぁ、続きどうしよ。(まだ言ってる) これで終わりです!って言われればそのまま受け入れるけど あると知ると読みたくてたまらなくなる!! だから箱の中も手が出せずにいるんです(TT)
81投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログ切ない!!そこで終わるんだ!ってなっためっちゃいいところで終わる良すぎる。 そして私の知っているBLより濡れ場含め妙にリアル。
0投稿日: 2025.04.14
powered by ブクログ切なくて、でも続きが気になって一気に読んでしまった。初めてのBL小説だったけど、BL小説界の芥川賞と言われるのも頷ける。 心理描写が細かくて、男同士の恋愛への戸惑いや相手への思いが痛いほど伝わってくる。
0投稿日: 2025.04.06
powered by ブクログ痛くて切なすぎて、もう読むのをやめたいのにやめられなかった。出勤の電車の中で読んで苦しい描写に気持ち悪くなってしまった、体調に異常。でもここまでの体験があるなんて、信じられない。木原音瀬先生から目が離せないなあ…
0投稿日: 2024.09.03
powered by ブクログ離れても離れられなくて、忘れても忘れらなくて、たくさんの感情•思考•関係•環境…に折り合いつけないといけないのに惹かれる2人にはらはらした。
0投稿日: 2024.08.20
powered by ブクログこの本はyukimisakeさんのレビューを読み切ったとともにポチっていた。 そのくらいレビューが熱くて。 レビューで凄く自分に響くものがあったらしく、気づけば我が家に同じ本が2冊届いた ((((;゚Д゚))))))) ま、、、またやっちまったのか!?私!!! どんなに素晴らしい本でも一家に2冊は要らないよ(~_~;) 酔っ払いめっ。 みんみんさんの沼落ちシリーズらしい。 それだけでも期待値がかなり高い! もう、この本凄い!凄かった!とっても良かった!泣きそうだ。゚(゚´ω`゚)゚。 本のレビューはyukimisakeさんの文章が最高に良いのでそちらをどうぞm(_ _)m ほんと、最高のレビューだった。 この世界観に引き込まれて、夜読み出したのに読み切るまで眠れなくなってしまった。 途中で投げ出されなくて最後まで一気読みした。 BLとか、そんなジャンルで括らないで欲しいくらいの、至極の恋愛小説。 こんな恋愛小説読んだことがない。 恋愛って、ハードルが高ければ高いほど盛り上がるのかもしれないが、このハードルの切なさよ。。。 BL読めない人でも絶対読めそうな作品。多分女子なら抵抗なく読めそう。 箱の中と甲乙つけがたい、私はこちらの方が好みかも!? とても良かった╰(*´︶`*)╯
107投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログ緊急事態発生につき、読みかけの本を放って急遽読み終えました本作。理由は後ほど。 お久しぶり…でもないな。みんみんさんの沼落ちシリーズです。 『箱の中』の完結編の『檻の外』が中々回ってこないので寸止めを食らっている私、間に挟んでみました。 まず言いたい。結構しつこめに小説で1番重要視するのはラストだと書いておりますが… なんじゃこの最高のラストはぁー!!良い!良すぎる!!泣けるじゃないの!! 寛末このクソヤロー!と思ってたけど許すわ!!(何様) 今回もBLジャンルとして括ってしまって良いのかという程、凄いお話です。解説の宮木さんが「私のもつBLのイメージとは違う設定」と書かれていましたが、厳選されたものしか読んでいない私でもわかる。 これは色々と超越している…。 主人公の松岡は、見た目も良いし仕事も出来るし気遣いも出来る有能な営業マン。 しかし仕事のストレスは相当なもので、ふとした事から毎週金曜日に美しく女装をして街を出歩くようになります。かなりな美女に変身できるので、すれ違う男どもが鼻の下を伸ばし、ナンパもしてくる。そんな別人になる事でストレス発散をしていました。 ここでポイントなのが、松岡はゲイでもなく、トランスジェンダーでもありません。 彼女と別れたばかりのノンケの男性です。 男性の心のままで変身して楽しむだけなのです。 そんなとある雨の金曜日の夜。泥酔させられて襲われた際に男だとばれ、暴力をふるわれた松岡が逃げた先で、1人の男と出会います。 これが元クソヤロー寛末です。 見た目に頓着しないのでダサく、仕事も出来ず、鈍臭い。 でもとても純粋で優しい。 彼は松岡の同僚の部下でした。 (この同僚の福田が本作のベストオブクズ。こんな人間のいる会社で勤めたくない…。) 女装した松岡を本当の女性だと疑いもしていない寛末は、松岡に恋をしてしまいます。 後半の草食系っぷりが嘘のように、ストレートにかつ情熱的に愛を伝えてくる寛末にやがて松岡も心が動いていきます。 もし、松岡がトランスジェンダーやゲイであれば、ここまで葛藤に苦しむ事は無かったかも知れません。 寛末に本当の事を言って去らないといけないのは分かっているのに怖くて出来ない。 声でバレるかも知れないから喋れないと嘘をついて筆談で会話。 勿論、キス以外の身体の関係はなくプラトニックを貫いて、それでも寛末は女性だと思い込んでいる松岡と結婚まで視野に入れている。 中盤から後半にかけては、人を愛することってこんなに苦しいのか…と切なすぎて、急ぎ読まねばならないのについじっくりと入り込んでしまう私。 寛末このやろー!と思いはしたのですが、これがリアルな反応なのかも知れない…。 苦しい、お互い苦しいわ、これ…。 『箱の中』に引き続き、レビューが非常に難しいです。 読んで下さい、としか言えないのですが『箱の中』同様にBLに抵抗のある方も文学として読める作品ですし、最後のシーンではきっと感動している筈です。 いや本当にあのラストシーン良かった…。松岡のけなげな苦しい台詞…愛だ、愛!! 本作は一見癖のある作品なので人を選ぶのかと思っていたのですが、重版な上に舞台化までされたそうで、でも読んでその理由が分かりました。 同性愛の苦しみと心が通じた時の奇跡的なような感動が描かれているし、夢中で読んでしまう程に読み物としてよく出来てますし、また木原さんの才能に唸ってしまいました。 この作品の凄さをうまく伝えられないのが悔しいのですが、木原さんの作品は私のような未熟者には表現出来ないと、半ば諦めています。 凄い事だけは、間違いないです。 さて、ここからは余談になります。 何故こんなに急いで読んだかと言うと。こちらは図書館からお借りしたのですが、予約待ちの方がいらっしゃるんですよ。いらっしゃるのにですね… 返却日、すっかり忘れていて2日もすぎてしまっていたのだ!!!(バァァン!!!) 次の図書館の予定いつにしよっかなーと、ウキウキ気分でホームページ確認したら… 赤字で過ぎてるって書かれてるじゃないかっ!! やっってもたああ!! 明日絶対に行きますので、どうか切腹だけはお許しを!!と、急ぎ電話で土下座をして、これを逃すとまた当分読めなくなると思い、予定をキャンセルして読書に充てました。 いやー、読めて良かった、木原さんの他のも読みたいなあ(早よ返せ) 耐久レースは終わりません。あと1冊『妖奇庵夜話 3巻』を中途半端に読んでいるのですが、これも過ぎてるのだ!(ドォォーン!!) 既に4巻を借りてるのでどうしても読んどきたい!! 寝れるのか?!またおびのりさんに怒られちゃうよ! 皆さん、返却日にはお気をつけ下さいね…。
45投稿日: 2024.07.26
powered by ブクログ読みたい。けど気持ちが揺さぶる事に耐えられるか心配で、積読されいていた木原さんの『美しいこと』やっと読了。 別れた女の服を着て女装していた松岡が襲われる。傷ついた彼に手を差し伸べたのは、鈍臭くてイケてない同僚の先輩・寬末。彼は女装している美しい松岡が、男性だとつゆほどにも思わず一途に愛情を注ぐ。一方松岡も寛末の温かい優しさに触れ、徐々に愛する様になるが…叶わぬ愛の苦しさと美しさを描いた物語。 読んで思った事は、松岡も寛末も我が儘で自分勝手。読んでいる途中もどかしくて何度もイライラした。でもそこがリアルでグイグイ引き込まれた。前半と後半の雰囲気がガラリと変わる所もこの作品の魅力。お互いの苦悩と葛藤の描写が繊細で美しかった。 個人的には『箱の中』の方が好みだけど、こちらも至極の恋愛小説。皆が振り返る程の美女、女装した松岡を見てみたい。
16投稿日: 2024.06.06
powered by ブクログ数年前に読んで、いとも簡単に当時の個人的に好きな小説ランキング1位の座についた本書。 珍しく再読してみるとまた全然物語が違って見える。 私の心も変化したものだなあと。 思い出の一冊。
2投稿日: 2024.04.29
powered by ブクログ本当に面白くて、でも切なくて、もどかしくて、、 同性愛の葛藤がここまでしっかり描かれてるものはなかなか出会えないかも…。途中から最後までずっとずっと切なかった。どんな終わり方なんだろって気になって仕方なかったけど、最高によかったです。(2023.8.)
4投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログ中盤の話上手くいきすぎ感と2人のメンヘラ具合にイライラはしたけどこんな感情乗って読める本は初 思ってることぶつけすぎて壊れてくのは仕方ないけど、女装が分かっていきなり突き放すのは流石にイラッとする。感情のジェットコースターだから仕方ないのかもしれないけど、もう少し優しい人であって欲しかった。 営業の本質とか、仕事考え方総務の距離感が絶妙に似てて面白かった。自分とこも総務は2回やったな わかるわ、しびれるわあ、って何回も思ったから多分俺も面へら
4投稿日: 2024.01.03
powered by ブクログうぉ〜〜、身悶えた。 寛末の純朴な優しさと一途な思いにはキュンキュンしたし、同性だと分かってからの困惑や拒絶反応も致し方ないかと思ったり。 松岡の素性を明かせないまま寛末に惹かれ、拒絶されてからも断ち切れない思いが、痛々しくて苦しかったり。 BLや恋愛というジャンルはあまり興味がないんだけど、睡眠時間を削るくらいこの世界観に夢中になってしまった。 やっぱり、木原音瀬さん好きだ〜。
10投稿日: 2023.11.07
powered by ブクログ講談社文庫では、「美しいこと」3分の2まで。 それまで異性恋愛していた美形サラリーマン。別れた彼女の服を着て、メイクを覚え、女装に快感を得るようになる。美しく装った自分で街に出かけるようになっていく。 ある時、女装した状態で乱暴された彼を、なんの見返りも求めず助けた男性がいた。同じ会社のサエない純朴な先輩だった。 女装した自分に好意を寄せてくれる先輩の純粋さに惹かれて逢瀬を重ねる。当然、真実を打ち明ける日は、やってくる。真実を受け入れられない先輩とは、距離が離れていく。 お互い別の異性と付き合おうとするが、二人で過ごした時間を忘れることができない。 どうしたら良いのか結論を出せないまま、お互いの存在を探すような二人。 受け入れてもらえないとわかりつつ、女装もやめて仕事に没頭して、忘れようとする美形リーマン。 受け入れられないと思いつつ、どうしても気になってしまう優しい純朴青年。 再確認のため付き合いなおそうという結末となる。 人として好き、尊敬できるのがたまたま同性であったんだよね。BL枠からはみ出てる作品ですから、読んでね。
19投稿日: 2023.07.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
BLなんだけれど、男女の恋愛もあって、それぞれの葛藤もあって、、、 読んでいて、とにかく苦しい。せつない。松岡くんの気持ちもわかるし、葉山さんの気持ちもわかるし、寛末さんの葛藤もあって当然かなとも思うし。寛末さんには、もっとはっきりしてと思うこともあるけれど、こういう人も実際にいそう。 唯一好きになれなかったのは、福田。でも、こういう自分の事だけ考えて、自分の周りだけが好きっていう人いるよな、とは思った。絶対に近寄りたくないけど。 最後の数ページ。本当に苦しい。でも面白かった。 やっぱり木原音瀬は、すごい。もっと前から知っていたかった。
2投稿日: 2023.02.11
powered by ブクログ6/10. 前半は軽くて読むのが楽しかった。向いている顔や体つきがあっても女装はすぐにそんなに上手くいかないものだと思って、少しは納得いかない。髭隠しやメイクはもっと難しいものだと思う。それについてもうちょっと触れたら面白かったな。 後半は暗いホモ恋愛になっちゃって苦手だった。
0投稿日: 2022.11.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
プラトニックでもどかしくてヒリヒリして、最後の二人の感情の吐露がめちゃくちゃ心に刺さるお話。 松岡君のなかなかに自分勝手なところも、寛末さんの煮え切らないところもそれぞれリアル。時計の下りは返してあげてと思うけども。 葉山さんと藤木さんが可哀想。木原先生のお話に出てくる女性大体当て馬か悪者にされがちな気がするんだけど、気のせいかな。男性同士の恋愛に女性の不幸わざわざ添えなくてもいいのにとは思ってしまう。 少しそういうとこにもやっとはしたけど、最後のページ読んで二人の明るい未来を願わずにはいられないと思えたお話でした。
2投稿日: 2022.11.16
powered by ブクログハッピーエンドなのかバッドエンドなのか分からなかった。希望にも絶望にも感じた。最近失恋をした自分にはあまりにも苦しかった。自分の一部は愛されている感覚があるのに、自分自身には好かれている実感がない。苦しすぎる。でも、読んでよかった。私が最近失恋したからか、2人がどうなるのか正直期待した。リアルで現実味があると思った。
4投稿日: 2022.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
女装趣味があるイケメンリーマンと、年下上司に左遷されちゃうくらい冴えないリーマンの純愛ストーリー お互いストレートであるからこその葛藤を、互いの自尊心を傷つけ合いながらも、最終的には一歩踏み出そうとするラストはじわっときました。 葛藤するタイミングがずれてることで、すれ違いっぷりが半端なく、見てる側は非常にヤキモキします(笑) それだけに先が気になり一気読みでした。 おもしろかった〜
2投稿日: 2022.05.15
powered by ブクログ3巻まとめて一気読み。2巻途中イライラしたけど結果ハピエン、木原さんだからビビりながら読んだけど、めちゃくちゃ痛くなくてよかった。やっぱりBL好き。小説好きってなった。遅くまで本を読む楽しみを味わえたよいゴールデンウィークでした。
2投稿日: 2022.05.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
解説ではBLというジャンルの幅広さと可能性について述べられているので、個人的になぜこの作品が一般文芸として扱われているのか、しばらく考えてみた。 営業職の主人公・松岡が女装でストレス発散していたある夜、中年男に乱暴されそうになって途方に暮れていたところ、どんくさい総務の先輩・寛末に助けられる。 それをきっかけに、寛末に惹かれた松岡は自分の正体を明かさないまま女装をして、寛末との交流を続ける。 化粧映えする女装姿の松岡に惚れた寛末は、猛烈なアタックをするが、松岡が男だと知った途端、手のひらを返した様にひどい仕打ちをする。 寛末をあきらめようと四苦八苦する松岡に対して、これでもか!と空気を読まない寛末は、松岡の前に現れては彼を苦しめ続ける……。 身も蓋もなくまとめれば、そういう物語。 苦しいと解りながらも何故、松岡は寛末を好きでい続けるのか。 松岡は有能営業マンで知的かつ行動的。 所謂、デキる男だ。 片想いに酔うほど、本来なら頭は悪くないはずである。 そもそも恋愛とは苦しいものだ。 恋愛は理不尽なもので、決して答えはない。 ただ苦しい。決して楽しくはない。 その苦しさが全編通して描かれていて、苦しいと解りながらもズブズブと寛末を想い続ける松岡に、読者は 「ああ、こんな気持ちになったこともあったナァ」 とか 「こんな情熱的な恋を一度はしてみたかったナァ」 とか思わせる……ような気がする。 それは古今東西、文学のテーマとして扱われ続けた普遍的なものであり、本作が一般文芸として扱われる理由なのだと思う。
4投稿日: 2022.01.27
powered by ブクログ思い通りにはいかないことを、きちんと描く。 恋愛の滑稽さと苦しみがこれでもかと波のように展開し、容赦がない!と悲鳴を上げそうになった…。 同じ夢を見ていたつもりが一瞬で暗転する、残酷だけど鮮やかな筆致にうっとり。そして木原さんは情緒が未成熟な人を書くのが上手い…。 ただ、この収録の仕方は慈悲がないのでは、と思った(笑) ノベルス版の下巻が読みたくてたまらない。
4投稿日: 2022.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
BLモノで異色の作品、みたいな、すごい評価が高いみたいな前評判は知っていた。感想は、『ザ・少女漫画』だな〜。 BL耐性は普通にある方ですが、個人的に恋愛モノはよくわからんので、設定が男同士になってるだけの少女漫画だと思いました。主人公達のキャラとか。巻き込まれてるそれぞれの彼女とか気の毒過ぎるなとか。ただベタな少女漫画ってやっぱりおもしろくはあるので一気読みしました。
2投稿日: 2021.09.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こんなに切なくなる恋愛小説は久しぶりに読みました。 女装が趣味の主人公「松岡」が、自分に想いを寄せてくれている「寛末」に″自分は女ではなく男″ということを告白できず苦悩しているところがものすごく良かったです。 性別の壁を前にして様々な葛藤や苦悩を抱く主人公の描写が切なく、痛々しいくらいに現実味を持っていて読むのが辛かったです。
2投稿日: 2021.09.16
powered by ブクログ他の作品の漫画ではノンケに恋をしてもトントン拍子で話が進みますが、実際、現実ではそうなるのは珍しいと思います。そういった点で、この作品はとても現実に忠実だなと感じました。男が好きだと認めたくない寛末の気持ちはわかりますが、ずっと好きなままの松岡に感情移入しすぎて辛いし、しんどかったです。2人の幸せなお話が読みたいので、愛すること どうにかして手に入れます。
2投稿日: 2021.08.19
powered by ブクログ良すぎて震えた。 個人的には、「箱の中」よりも生々しい感じがして好きだった。葛藤する心情の追い方がより丁寧。一人称が変わらないから、その分だけ深いところまで描かれてるのかもしれない。 ドラマチックなのを読みたいときは、前述の作品がいいと思うけど、 この作品はじりじりと揺さぶってくる感じの本で、緊張感がたまらなかった。どちらにしろ一気読み必至。もう1回読も!
2投稿日: 2021.05.15
powered by ブクログ仕事ですり減った心を癒す方法が、女装して街に出ては男たちの視線を好きにすることだった主人公が、男だと気付かれたことで痛い目をみた時、助けてくれた男と、それから女の格好で会い続け、はじめはどうやって断ろうという思考だったのが、どうやって男だとバレた後も関係を続けていけるだろうに変わっていく。そして自ら正体を明かした主人公に男は当然とも言える反応を返す。ゼロではなく、マイナスまで抉った関係からの出発を余儀なくされた男の愛は届くのか、、、 初木原音瀬作品。表紙に釣られて買った本。 私はあまり刺さらなかった。それは抱きしめて一晩過ごしたり、体をくっつけて長く過ごしていて本当に男性が気づかないか?という疑問がずっと頭にあって、そこまで入り込めなかった。残念。 先は気になるからするする読めるし、BLとしてじゃなく、人が人を愛する物語としてBLに抵抗がある人でも読みやすい本なんだろうな。 これの舞台化ってすごいな。見てみたい。
5投稿日: 2021.04.09
powered by ブクログとても痛い。 前半のふわふわとした楽しさが、後半でジョリジョリとやすりがけされていく感覚。 寛のようなまっとうな人間になりたい。
2投稿日: 2021.02.05
powered by ブクログ女装する男と彼を女性として好きになってしまった男の人間像が生々しくて…女装を解いた瞬間からが本番だった。恋の醜さも人間のずるさも強さも全部ひっくるめて愛おしかった。 もともと恋愛対象が女性だった男が同性を好きになる過程について、こんな残酷に、こんな赤裸々に丁寧に書くことってある?女装を解いた瞬間、一度は拒絶した相手を、第三者からの又聞きの像でまた興味を復活させる過程も「俺の言葉は信じなかったのに第三者は信じるんだ?」っていう人間の妙。 好きになって、一度拒絶されてから、相手のダメなところもどんどん見えてくるのに、それでも好きをやめられないとか……特別見た目が良いわけではない、人柄や能力が優れているわけではない、そんな人を好きになる理由なき引力にこんな説得力を持たせられる残酷… 最後の切々とした文章がまた後を引きます。
2投稿日: 2020.09.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
続きが気になって急いで読んでしまいました。 心の中で報われてほしいって祈りながらページを捲る手が止まりませんでした。 ギリギリ両思いに着地しないBLっていいね、、 優しかった人が一変して冷たくなる怖さ身に覚えがある セックスのとこ泣きそうになった これからも主人公がこの男に縛られるのだと思うと希望にも絶望にも感じてしまう 相手のこと好きな感情が大きいほど、幸せになれない矛盾 続編があると知り喉から手が出るほど欲しい
2投稿日: 2020.07.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
同性である故の苦しみや、嘘をついて後に引けなくなる葛藤っぷりは文章からよく伝わってきた。けれど、松岡の寛末に対する要求(どんな姿でも好きと言ってくれたのだから男であっても愛して欲しい)は、些か呆れるものがある。 一方的に変わってほしい、愛して欲しいという松岡の気持ちに感情移入したり共感するというよりも、傲慢さが目に付き苛々しながら読んでしまった。 高評価である理由がよくわからなった作品。未収録の「愛しいこと」を読めれば評価は変わるかも…。
0投稿日: 2020.05.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
女装しつつ寛末と付き合っているとき、作品の前半部分のドキドキ 甘酸っぱーい通り越してプラトニックなのになんでこんなにエロいんだろう、、、 そして後半、好きになった人が男性でって衝撃と戸惑いと寛末さんのキャラクターで 戸惑い、悩み、迷っているのがよくよくわかって リアルな感情ではないのだろうけど それでも惹かれている様を読むことができて すっきりしました 好きです
2投稿日: 2020.03.21
powered by ブクログ友人のBL好きの人に勧められて読破。 木原音瀬さんの作品は初めてで、男性同士の恋愛ものですが、普通に楽しめました。 読後感としては、「え?ここで終わり?」という感じでした。 ただ丁寧に登場人物のことを描いていて、文章の表現力は素晴らしかったです。丁寧に書いている分、ダラダラ感は否めませんが、人を愛するという過程としてはリアル感があるように感じました。 BL小説は初めてでしたが、普通の恋愛小説としても楽しめて良かったです。
2投稿日: 2019.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2019年6冊目。 人を愛するってどういうことなのか。 無償の愛と呼ばれるような精神的な愛の場合、対象の性別を問われることはほとんどないのに、性的欲求が絡んだ途端、対象が同性であることはマイノリティになる。 寛末に拒絶され関係が壊れても想いを断ち切れない松岡と、恋人関係にありながら自分は寛末に愛されていないのではと不安がる葉山の、それぞれが恋をする気持ちは根本的に同じものだ。 なのになぜ、同性愛は受け入れられないのか。 その主題を、それこそ読者が苛立ちを覚えるほど丁寧に描き出したから、この人の小説は文芸として評価を得ている。 愛されたいと願う。 その願いから起こしたはずの行動が空回るたび自己嫌悪に陥る。それでも、誰かを愛しいと思うその気持ちは美しいこと。 江藤葉子に対する寛末の接し方と松岡や葉山に対する寛末の接し方の落差がありすぎて、最終的に私のなかでの寛末の人間的魅力はゼロになったので、もし寛末と松岡がうまくいったとしてもあっというまに破局するのではないかと思わなくもない。 そもそも松岡も寛末も福田も藤本も、ほとんどの登場人物がうんざりするほど自分勝手なのだけれど、まあ人間の本質なんてそんなものだよね。葉山にしても、事情を知らない人から見れば、イケメン同期に恋愛相談を持ちかけては人前で泣く面倒な女性だし。 conclusion──── 「お願いだから……」 声が震えた。 「俺が寛末さんを好きだってことを、逆手に取らないで……」 遮断機が降り、ガタンガタンと電車が行き過ぎる。「すみません」の謝罪は電車の音に掻き消された。 早く好きだと言って……握り締めてくる右手に、松岡は願いを込めた。自分だけを好きだと、ほかが目に入らないぐらい好きだと言って。こんな気持ちから、早く助けて……。 ─────────
0投稿日: 2019.03.03
powered by ブクログ人を好きになることでこんなにも傷つき合わなくてはいけないのかと、哀しさのような切なさがまとわりつきました。
0投稿日: 2018.09.11
powered by ブクログ本作『美しいこと』は、BL界で不動の人気を持つ木原音瀬(このはらなりせ)氏の代表作である。 正直に言おう、BLは苦手だ。 ヘテロセクシュアルの女性達が、ホモセクシュアル(バイセクシュアル)同士の営みを描いた漫画や小説を好む心理に違和感を感じている。 その昔、とある「腐女子」に当時の彼氏を餌食にされ(笑)、そのデリカシーの無さが一層BLを撥ね付けさせた。 しかしBL界の芥川賞とも謳われた第二の代表作『箱の中』はその設定に惹かれ(平たく言えば獄中BL)、猛烈に読み進め、違和感無く読了した。 疑心暗鬼の心を解いたのは、その文章力だった。 続編の『檻の外』にも全く期待を裏切られず、寧ろとても良い読書体験となったのだ。 本作は、主人公が交際していた女性の洋服やメイク道具を拝借し、ストレス解消として始めた女装が、ひょんな事から出逢った男性と愛し合う切っ掛けとなる。 元々二人も、ヘテロセクシュアルだ。 紆余曲折を経た物語は結末を見せずに幕を閉じる。 「その後」は、読者の中に生きる二人に委ねられた。 最後までBLと言う要素が主張してこないにも関わらず、その分野の愛好家にも愛されるのが『箱の中』読了時と同様、不思議な点として残った。 多くのBL作品に漂う性的な危うさを排除しても、文芸として広い層に受容される。 大手の版元から文庫として出版されている事からも、彼女がBL界の風雲児である事が読み取れる。 本作も、紛う方なき文芸作品であるからこそ、BL界から反旗を翻してデビューする事が叶ったのだろう。 最新作『Love Cemetery』は、幼児性愛を取り扱う。 文芸界でも、もっと評価されるべきだろう。 <Impressive Sentences> 「お願いだから……」 声が震えた。 「俺が寛末さんを好きだってことを、逆手に取らないで……」
1投稿日: 2018.01.05
powered by ブクログ心底惚れた女が実は女装男子だと明かされて、距離を置こうとしたら逆に付きまとわれて…と中盤まではこれホラーかな…と若干寛末に同情しながら読んでいた。しかし、寛末への気持ちを忘れようと苦しむ松岡が切なくて、もどかしくて、最後にはちょっと泣いた。反対に、最後まで煮え切らない寛末にはモヤモヤさせられたけど、ある意味リアルなのかも。ただ、葉山さんへの態度などを見ていると、優しいというよりただの優柔不断のだめ男のような気がして、この2人の幸せな未来のビジョンが見えてこなかった。タイトルの「美しいこと」ってなんだろう?寛末は果たして松岡の外面の美しさだけではなく、内面の美しさに目を向けてくれる男だろうか。
0投稿日: 2017.07.05
powered by ブクログ男が男を愛する。 それは世の中では少数派なのだろうが、完全に否定してしまうほど嫌悪感を抱くものではない。 たぶん身近にそういった例がないせいだろうけれど。 愛するという感情はとても不安定で身勝手で傲慢なものだ。 気持ちが高ぶっているときにはどんな言葉を口にしてもその時点では真実なのだろう。 あくまでそのときの、そのときだけの真実なのだけれど。 最初は軽い気持ちで寛末と付き合っていた松岡の変化が切ない。 より多く好きになったほうが恋愛の駆け引きではどうしても分が悪くなる。 松岡の「好きだってことを、逆手に取らないで…」という言葉は寛末に本当に届いただろうか。 恋愛に限らず、何かを決断するときに誰かに委ねたほうが楽にきまっている。 失敗したときに誰かのせいに出来るからだ。 それがわかっているからこそ、松岡は寛末自身に決断してほしかったのだろう。 二人の未来に何が待っているのかはわからない。 でも、松岡の気持ちがどんな形であれきちんとした形で決着できればいいと思う。
4投稿日: 2017.04.08
powered by ブクログ性別を超えるくらい好きになってくれればいいのに、と望む松岡。 どんな姿であっても愛せる、という寛末の言葉を聞き、真実を打ち明ける。 裏切られたと苛立ちを隠せない松岡だが、寛末の反応は自然かと。性別を偽られていたら、やっぱり騙されていたと思ってしまう。 それでも、真実の愛の前に性別って枷にしかならないのかもしれない、など考えさせられる一冊。叶わぬ愛の苦しみも伝わってくる。 不器用で鈍感で…純粋な寛末がたどり着く答えとは。
1投稿日: 2017.04.07
powered by ブクログ女装した自分を好きになった彼に男と告白し愛されていた女装の自分と愛されない男の自分という構造に苦しめられる松岡。 嫌われても尚愛してしまっている松岡、、切ない。
1投稿日: 2017.02.27
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 別れた女の服を着て、夜の町を歩き男の視線を浴びる快感にはまった松岡。ある夜、行きずりの男に乱暴された松岡を救ったのは、会社の冴えない先輩・寛末だった。寛末の純粋な愛に惹かれた松岡は「女装」のまま逢瀬を重ね、告白を受ける。叶わぬ愛の苦しさと美しさを描き、舞台化もされた、木原音瀬の最高傑作。 いわゆるBLに属する小説のようですが、前回の箱の中がかなりよかったのでもう一冊読んでみました。露骨な性的描写はほとんど無くでプラトニックな恋愛です。自分に男色要素が無い為、主人公が女装を辞めた時点で自分としてのときめきは無くなりましたが、話はそれから先が本番。報われない思いに胸を焦がす姿は、昔制約の濃い時代の恋愛のもどかしさを現代に表現するにはBLが一番しっくり来るのかもしれないですね。
4投稿日: 2017.01.11
powered by ブクログ松岡が一途で気が遣えて素敵すぎた。 女装姿の江藤葉子として寛末と出逢って、恋に落ちてってところは凄く好きでした。 寛末さんが余りにも甲斐性無しで、なんだか読んでてモヤっとしてしまい、他にも良い人いるよ!って思いながら読んでました。 同性だからって理由で松岡を遠ざけた寛末は、結局は女性のフリをしてた松岡の姿に惹かれた。でも松岡を振った後で知り合って付き合い出した松岡の同期である葉山に松岡の評価を聞いて、松岡の事が気になり出したって事は、結局はそこに寛末の気持ちはないような気がして。 その決断を、今後しっかり寛末が決めてくれる事を信じて☆は4つ。
4投稿日: 2016.07.25
powered by ブクログ前に読んだ作品は興味深かったが、今回はちょっと期待外れだった。主人公の心の内の描き方は上手いが、作品の進め方にどこと無く違和感や無理な所を感じた。 でも「俺が寛末さんを好きだってことを、逆手に取らないで...... 」のフレーズは切なくて綺麗だと思った。
0投稿日: 2016.07.02
powered by ブクログBLで有名な作家さんとは知らずに購入。 途中、煮え切らなさにイラつきましたが思いの外、面白かったです。 そっち系に目覚めることはないと思うけれど、この作家さんの他の本も読んでみたいなぁ。
0投稿日: 2016.05.16
powered by ブクログ今回も泣かされました。木原さんの作品を読みはじめて4作目です。続きをもう知ってしまったのですぐには続編を読まないと思いますがお互いの気持ちが痛いほど伝わって来て苦しくも切なくも、でも惚れた弱みなんでしょうか。松岡、優しすぎ!!末長くお幸せに。と思わずにはいられない素敵な作品でした。
1投稿日: 2016.03.03
powered by ブクログ趣味で女装をしている男が、偶然会社の同僚と女装姿で出会ってしまい、実は男と気づかれないまま、恋愛関係に発展してしまう…と、私が好きな「宇田川町で待っててよ」と似た設定だなぁと思って読み進めていたんだけれど、宇田川町とは異なっていたのは、実は男だとわかった後の、相手の戸惑いと拒絶。女装をしていた側の主人公の目線で物語が語られるので、けっこうキツイ・・。相手の男も、最初こそ仕事はできないけど、見ず知らずの人にも躊躇わずに助けの手を差し伸べられる、心優しい男、と描かれていたのに、いざ主人公と恋愛になった後は、相手を気遣わない無神経な言動ばかりに終始。主人公が何故この男に惹かれたのか、後半になるにつれわからなくなり、モヤモヤモヤ。 残念だけれど、私にはこの話は合わなかった。
0投稿日: 2015.11.08
powered by ブクログちょっと前に雑誌ダ・ヴィンチで作者の名前を知って気になっていたら、講談社の1位フェアでラインナップされており、どんなもんかと読んでみたらば。 三浦しをんに絶賛させるだけのことありあり、ジャンルはBLに入るからといって、食わず嫌いするのはもったいない。女装してて惚れ込まれる男って、どんなけ可愛いねん。
0投稿日: 2015.10.20
powered by ブクログ女装子。最近流行っている分野である。大概の場合、男性はいくら美形であっても女装すると男くささを隠しきれないものだがこの主人公は女以上に美しい女装子。恋愛対象は女性であるものの、戯れに始めた女装にのめり込み、また彼を女性と信じて一途に愛をぶつけてくる男性をいつしか愛してしまう。両想いではあるがここに悲劇がある。愛は精神のみに宿るものでなく、肉体を伴うからだ。秘密を打ち明けた後の男は冷たく変貌し、余りに身勝手。主人公の苦悩は計り知れず、せつない。
1投稿日: 2015.08.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでる途中で何度も心臓がキリキリした。 でも、恋愛感情って自分にはどうにもならないものだよなぁとか、たくさん共感もしました(主に松岡に)。 寛末は、あんまり好きになれなかったな。優しい人だけれど、だからこそムカツク部分があるというか、気をまわせないところに「もーなんでなのっ?」となります…いや、いい人なんですけどね…? 彼よりは葉山さんが好きでしたね(笑) BLは読む本数が少ない方ですが、ここまでリアリティあるものは初めてかもしれないです。解説の宮木さんが書かれていたように、BL作品ってけっこう「男のこと好きになるなんて、俺っておかしい?」となりながらもそこに葛藤しつづけることがメインではないので。悩んでいてもすぐ「でも好きなんだからしょうがない」ってなりますし。そういう意味において、自分の恋人が男だと判明したときの寬末の態度は、とてもリアルに思いました。じっくりとした描写に、また胸を刺激されたりして。読んでいる間ずっと主人公の気持ちに寄り添っていました。おかげで読了後はちょっと疲れましたけど(汗) 甘すぎず(むしろビター)、読みやすかったです。BLに興味があるけど手を出しにくいという方には、導入としておすすめしたいと懐いました。
0投稿日: 2015.08.05
powered by ブクログ切なさも不安も焦燥感も迷いも葛藤も苦しさも喜びも、心に浸透するようなすばらしい心理描写だった。一気読み。
0投稿日: 2015.07.09
powered by ブクログとてもとても、好き。 同性愛なのだけれど、それに至るまでのふたりの(主に主人公の)葛藤がとても好き。
3投稿日: 2015.06.10
powered by ブクログ寛末がちょっと煮え切らなさすぎて頭に来ますね…。読んでるの圧倒的に女性が多いと思うのでみなさんほぼカチンとくるかと。 松岡が迫ると引いて、松岡が引くと迫る感じがうーーーーん!!!!!!鈍感・優柔不断が本当にイライラ。 この後どうなっちゃうんだろ?
0投稿日: 2015.05.29
powered by ブクログ途中ちょっと生々しいというか、異性愛者同士の恋愛の苦しさが浮き彫りになって読むのがつらかった。けど、異性も同性も愛のかたちや在り方は変わらないんだと思った。あのなんとも言えぬ終わり方は、好み。
0投稿日: 2015.02.20
powered by ブクログ最初にはっきり申し上げておきますが 私は腐女子ではありません!!で、これ?BLです。前回、BLとは知らずに同作家の「箱の中」を読んでなかなか面白かったのでこちらも購入。変ないやらしさがまったくなくて むしろせつないお話でした。一気読み。BL毛嫌いして読まないのは勿体無いと思える作品です。音楽も小説もジャンルで選んじゃダメだね←
4投稿日: 2014.12.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
BLと知らずに購入しましたが変にやらしい感じはなく楽しめました。 女装した男に惚れてしまった男。そしてお互い複雑な心境を味わいますが、性別を超えた愛情を受け入れていきます。 主人公の松岡がどれほど美形なのか、気になるのと、廣末はいい人なのかそうでもないのか、男性にはあまり理解できないかもしれないジャンルです。
0投稿日: 2014.11.17
powered by ブクログ人を好きになる事の美しさ、儚さ、叶わぬ愛の苦しさを改めて感じ、読了後、木原先生の世界観の余韻に浸りつつ、色々と考えさせられる物がこの作品にはありました。手に触れることが出来ない位大好きで仕方無いのに、突然泣きたくなる程苦しいし、もどかしい。二人の事を思い苦しくなり流していた涙が、最後には心が温かくなる涙に変わった瞬間、私の想いも報われたのだと勝手に思いつつ読了後の余韻に浸る事が出来ました。
0投稿日: 2014.10.18
powered by ブクログ女装にはまり夜の町に出る松岡。 ある日男性とバレて暴行を受けたところを助けられたのは同じ会社の寛末だった。 男性には興味のない二人が『女装』を介して接近する未知の世界の出来事に、一気に引き込まれる。 なんだろう…男女以上に先が気になりすぎてあっという間に読み終わってしまった。 2014.9.28
0投稿日: 2014.09.28
powered by ブクログ後半、血反吐はきそうな思いがしました。 自分の昔の辛い恋愛を思い出したりして。 松岡がいいなら、寛末でもいい。 ほんとは穴があったら埋めたいような男だけども、いいとする。
0投稿日: 2014.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この作者初読。BLものはわりとお約束的に都合よく話が進むものと思っていたが、主人公の思うように進まない展開、ハッピーエンドになりそうにない結末が気になり一気読み。 傷つけないために嘘をついてしまう松岡と、嘘をつけずに傷つけてしまう寛末が、自分勝手に衝突して、忘れよう/理解しようと努力しては感情的になり破綻、の繰返しにヤキモキ。中盤の寛末は鈍感に過ぎると感じたけれど、初期の熱の上がりっぷり、最後に心を決めながらもまだためらってぐずぐずとしか歩み寄れない不器用さが可愛すぎた。松岡~そりゃラスト泣いちゃうわ~。
0投稿日: 2014.07.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最近木原音瀬さんにはまって、文庫になっているものは読みたいと思い手にした作品。 かっこいい(美しい)主人公がストレス解消の為にしていた女装、その女装姿の主人公に女性として惹かれていく、ダサくてどんくさい男。この二人の切なくてむずがゆい恋愛模様が読んでいる手を止めさせない。私としては箱の中とか秘密みたいにもうちょっと二人の仲が深まってくれるのが良いけど、この作品は切なくてもどかしいのが良かった。
0投稿日: 2014.06.22
powered by ブクログBL小説初めて読んでみたけど、ちょー切なくてちょー心痛くなったーーー! ちょっと読むの抵抗あったけど、BL感じさせなくて、最後までノンストップで読んじゃった!ばっちり感情移入した! このはらなりせ作品他にも読んでみたい!
0投稿日: 2014.06.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
木原さんの良さに開眼した作品。軽い気持ちで読み始めたのに、先が気になって気になって、読みきるまで眠れなかった。読書にそんな風にのめり込んだのは本当に久しぶり。 ストレス発散のため、毎週金曜日の夜だけ女装をして街を練り歩く松岡。容姿に恵まれ営業をしている会社にも仕事にも大きな不満はなく、最初は軽い気持ちで始めた遊びだったのに、次第に深みにハマッていく。慣れた頃、調子に乗ったツケで酷い目に遭い、帰宅出来ず途方に暮れていたところで寛末の無償の優しさに触れたところから『美しいこと』は始まる。 とても丁寧に松岡の視点で進むストーリー。日常が変化するのは些細なキッカケで、それが転がりだしてしまうと自分の手を離れ収拾がつかなくなっていく途中で後悔し初めてもどうにもならない…。頭ではわかっていても止められない事ってたくさんある。むしろ人生はそんなことだらけかも。その最たるが恋愛じゃなかろうか。 端からみたら、寛末はいろいろヒドイ。一緒に仕事してたらイライラするタイプな気がする。寛末を陥れた福田みたいな真似はせずとも、気に入らない気持ちは良くわかる。 葉山との付き合いだってかなり酷かった。いくら優しくったって、あんなに気が利かない男の何処がそんなに良いのか…。読みながら、そんな寛末を振り回していたのに段々振り回される立場になってしまった松岡を不憫に思った。 松岡は仕事も出来るし周りにも気を使えるし、自分を抑えてでも周りを優先する事ができる『良い男』だと思う。その性質や振る舞いは明らかに男性なのに、寛末の前だとものすごく『乙女』になってしまう。それは「葉子」として愛されたからかもしれないが、読みながらそのギャップに萌えた。何気なく振る舞うスーツ姿の成人男子が、心の中ではプルプルしながら涙したり…なんて可愛い生き物なんだろう、松岡(泣) 唯一理解出来なかったのが松岡の恋心だけど、読むうちにスッカリ情が湧いて「あんたが望むなら」と寛末との恋を応援したくなったが、カミングアウト後の寛末の混乱ぷりにも同情の余地はあった。あそこで、読者(というより私)の気持ちと共に松岡の気持ちも冷めてしまえば良かったのに!その後もあんなに振り回されて苦しむ事もなかったのに…。 何度も寛末を忘れようとして、松岡はとてもとても頑張っていた。それを松岡視点で知っていたから、読みながら寛末が憎くて憎くて仕方なかった。もしかしたら寛末視点でもたくさんの葛藤があったのかもしれない。そう考えても、寛末への憎しみは募るばかりだった。 ラストまで二人を反対する気持ちで読み続けたのに、松岡の台詞にやっぱり「あんたが望むなら」と応援してしまう気持ちは、多分ずっと見守っていて既に母性に近い。どっちも仕方のない男だ。この先は良い方へ転がるとイイね松岡…(涙)としみじみ読後の感慨に耽っていたら、なんと新書版には続編が収録されてるらしいじゃないか!! 何故文庫はここで終わらすのか(号泣) 松岡が幸せになる姿を読ませてくれないのかヾ(;゚;Д;゚;)ノ゙ 余韻の残る美しい終わり方だけど、人間はそんな綺麗なもんじゃない。ここまで松岡と一緒に傷付いてきて、もしかして更に傷付くのかもしれないけれど、この恋を見届けたくて新書もポチった。ショーコさんのイラストに惹かれて上下でポチった。 オマケのオマケで、さらにその後の二人が描かれた全サ小冊子が電子書籍で読めると知り、光の速さでポチった。松岡、幸せになれるのかい…? 共に泣いたりはしなかったけど、読者としてずっと彼の苦しさの傍らに居た。私は別に、松岡の相手が寛末じゃなくても構わない。でも、松岡が強く強く寛末を求めて「あの男がいい」のだと言うなら、「あんたが望むなら」と許してしまうと思う。私が寛末を許せなくても、松岡が赦すなら仕方ない。 だけどどうか、これ以上松岡を泣かせないでください。
0投稿日: 2014.05.06
powered by ブクログ恋愛対象の判別を行うとき、 多くの人が最初にみるのが性別。 いいえ、大多数の人はきっと性別なんか気にしないでしょう。 なぜなら私たちの世界は(生物学的な)男と女が惹かれあうのは「当たり前」の社会だから。 でも、出会ってしまった。 好きになってしまった。 そして、一度は思いが通じてしまった。 一度一番近くまで許されてしまったからこそ、その後の拒絶が切なくてやるせない。 姿はいくらでも変えられるけれど、心は一人一つ。 使い分けるような器用な真似なんて出来るはずもありません。
4投稿日: 2014.03.30
powered by ブクログ前作に大興奮してからの作家買い。けれど、個人的には前作が素敵すぎて、ちょっと物足りなさを感じてしまった…。ドライに振舞いつつも、根底の黒い感情を隠しきれない、そんな男性目線の繊細な恋愛描写が大好きでした。
0投稿日: 2014.03.19
powered by ブクログBLとして出された新書の文庫化。 http://www.horizon-t.net/?p=1208
0投稿日: 2014.03.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
女だと思ってたときの押し押し加減と、男だと知った後の絶望感が、当たり前なことかもしれませんが滑稽で笑えました。 主人公かわいそうだった!あんなに求めてるのに疲弊していって。 最後に自分が攻めを好きだって気持ちを逆手にとらないでって言ってるのがきゅんとしました。 可愛すぎた。 新書版にしか収録されていない「愛しい人」を早く読みたい全部読めてないと思うと心が煮え切らない! 文庫化は素敵なことだけど、全部読みたいBLクラスタは買うとき考えて買わないと結局新書版を買い直す羽目になるので二度手間ナウです。
3投稿日: 2014.02.17
powered by ブクログ男と女のあいだにある、「存在」としての途方もない距離。 「男であること」と「女でないこと」は等価ではない。 松岡と寛末との間の倒錯した行為の陰で、『旧約聖書』の『創世記』の、神が人の男女を造り出すくだりが思い浮かんだ。 神は土から男を造り、そのあばら骨から女を造った。 つまり神は、人を男と女としてしか造らなかったのである。 男でありながら、男性性を保ったまま男である寛末を愛してしまい、結ばれることさえ願ってしまった松岡は、その瞬間、男でも女でもなくなって、もはや人であることすら放棄していたのかも知れない。 けれど耐え難い痛みを感じて、肉体感覚を取り戻して、彼は人間に戻ってしまった。 ずるくて、優柔不断で、嫉妬深くて、欲深くて、自分のこころさえ儘ならない、ただの人間に。
3投稿日: 2014.02.09
powered by ブクログさすが木原さん…! ことごとく予想と違う展開になっていき、読んでて辛い切ない気持ちになるのに読むのを止められないほどひきずりこまれました。 いくらきれいでも、抱きしめたりしたら男とバレるよね…なんて思ったりもしたけど、まぁそれはそれとして棚上げして読むのがいいと思います。 受の松岡は本当にいい男ですね…
0投稿日: 2014.02.02
powered by ブクログモデル並みの美しさ。完璧なモテ服コーディネイトに思わせぶりな態度。絶対的恋愛強者でした。女装だと男だとバラすまでは。 容姿で誑し込めず、結婚できない子供産めないというハンデ、性的指向の不一致。恋愛弱者に転落したエリートイケメン松岡。 何事もソツなく生きてきたはずなのに、ヘタレ男寛末のつれない態度に振り回されてはイラつき、届かぬ想いに身悶える。なんて素敵!…いや、すいません。切ない、です。 人の気持ちの不確実さ、曖昧さをきちんと描いているところが良いです。 好きってどこらへんが好きなの? と改めて考えてしまいます。
0投稿日: 2014.01.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
静かで物悲しい恋愛小説だと、思った。 松岡を女々しいなと思うが、それほどまでに、狂おしいほどに寛末を好きでいるのだと思える。 後半、葉山に対して嫉妬をしては自己嫌悪に陥る。どうすることもできない思いに悩みひきちぎれそうなほどに苦しんでいる。 しかし、苦しいという思いだけが一貫していて、その原因は愛である、ということ。そのひたむきさ。 荒々しい感情であるはずなのに深海のように静かでもあると思えたのは何故だろう? 最後、転んだフリをした寛末。 あんなに無神経で無頓着なのにそういうことが出来てしまうずるさはあまりにも卑怯だ。恋をする男に、そんなことをされてしまったらもうなくしかない。涙しか出て来ない。かなしくて苦しい、のに、寛末のなかにほんの少しの希望があることの仄暗い喜びが、美しく、せつない。
0投稿日: 2013.12.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
カバー装画:mieze カバーデザイン:坂野公一+吉田友美(welle design) 女装が趣味の会社員、松岡はある夜ひっかけた男に 乱暴されて路上でへたばっているところを、会社の冴えない先輩・ 寛末に助けられる。女装だと気付かれないようとっさに 話せないふりをする。それがきっかけで、女装で会うようになるが 寛末に好かれるようになり、男であると言えないまま曖昧な関係を 続けてしまう。あることがきっかけで、本当の事を告げるが そのときには松岡のほうが寛末を愛してしまい、寛末は男の松岡を 拒絶する… 私は寛末にどうにも好感が持てず、そのため松岡は可愛いと思うけれど そこまで寛末に入れ込む理由もちょっと説得力には欠ける気がして どうなのかなぁーと思ってしまいました。 外見の「美しさ」が好意の理由っていうのが定番だけど そこにもうひと押し寛末が惹かれる理由の背景があれば 共感、同情できたのかなぁと思います。 ただ、お話自体は美しさ、男女を超えたところから始まる 人と人との恋の葛藤がメインであったと思うので読み応えはありました。 あらすじの部分に、木原音瀬の最高傑作、とあったのですが ファンの方の評価がどうなのか気になるところです。
0投稿日: 2013.12.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「箱の中」がとても良かったので木原音瀬さんの2作品目にチャレンジをしてみた。箱の中と同様にボーイズラブストーリーで、内容は前半と後半に大別できる。前半は女装するととびきり美人な主人公、松岡(女装したときの仮名は葉子)に寛末が惚れ込む話。寛末は葉子がまさか男性とは知る由もなく、とてもきれいな女性と信じ、恋に落ちていく。女性経験も少なく真面目な寛末は、誠実に葉子に向かいあう。「いつか葉子は男性とばれる」と松岡はわかりながらも、だらだらと寛末と付き合いを深めていく。良くない結末が待っていると知りながらもだらだらと関係を続ける松岡を見て、多少イライラした。171ページあたりで自分は男性であることを告白し、立場が逆転する。今度は松岡が寛末を追いかける側になる。後半は女装の話がなくなるので完全にボーイズラブの話になる。松岡はとても感情的な人格になっていくが、ボーイズラブとはそういうものなのだろうか。最後はハッピーエンドっぽく終わるが、ゴールまでの過程はスマートではなく、「もっとうまく関係を築くことができたのではないか」と感じた。一方で、その過程に自分にない感情の起伏などがあり、小説としてはなかなか楽しめた。★4つにしようか迷ったが、箱の中ほどではなかったのでちょっと辛めに★3つの評価にした。
0投稿日: 2013.11.07
powered by ブクログ思い通りにならない恋への苛立ちと痛み。片思いって、こんなだったよな、と思い出させてくれた。 残り頁が少なくなっていくのに上手く行かないままで、どうなるかと最後までヒヤヒヤした…。 レビューや書評などで大絶賛されていて号泣覚悟で読んだけど、そこまでは…というのが正直な感想。
0投稿日: 2013.11.01
powered by ブクログちょっとのことに期待してしまったり絶望したり。怒りが込み上げることも幸せなこともあるし、時に責任転嫁したり、自己嫌悪にも陥る。ひとを好きになるということは、自分や相手の良い部分も汚い部分も知ること。その感情の描き方が秀逸。一日で読んじゃいました!
0投稿日: 2013.10.24
powered by ブクログ痛かったです。 BL好きじゃない人にも読めるんじゃないかと思います、、と言うよりも、逆にBLにはまってない人のほうが読めるかもしれません。 レビューを見ていると本来はもう少しあとがある話のようなので読んでみたいと思います。
0投稿日: 2013.10.21
powered by ブクログ好きなものは好き。 好きな人に嫌われたくない。 ホントの自分を愛して欲しい。 ものすごく、本能的な想い。 わかりすぎて、切なくて、もどかしくて。 極上の純愛小説。 泣ける。
0投稿日: 2013.09.10
powered by ブクログ寛末に松岡の正体がばれるまでの綱渡りのような緊張感と、綱を渡っているんだという事を忘れそうになる程の恋の高揚感が、ビンビン伝わってきました。真実が分かってしまったら普通そこでジ・エンドとなりそうな物が、どこでどのように進展するのか気になって気になって。松岡の視点なので心情は痛いほど解るのに、寛末の思いが見えず、あー、じれったい!松岡と一緒に悶々とした次第であります。取り敢えず、会社に女装がばれなくて良かった^^
0投稿日: 2013.09.05
powered by ブクログ主人公は好きだけど…… その相手が優柔不断で、ずるくてイライラしっぱなしだったw ただただ切なかった
0投稿日: 2013.08.31
powered by ブクログ★2.5、四捨五入で★3 BLとしては画期的な作風なのかもしれないけれど、正直大絶賛される理由が良く分からなかった 「BL界の芥川賞」という評価を真に受けて読んだらがっかりする
0投稿日: 2013.08.26
powered by ブクログ心の動きの細かさ、感情の豊かな表現ゆえに痛切な作品でした。不器用さ、もどかしさ、妬ましさ、自分の気持ちがコントロールできなくなるくらいに相手へ募る思い。しかもヘテロセクシャルである主人公が抱く相手は同性。 もうとめられない自分の気持ちに向き合ったり逃げたりする主人公の心に揺さぶられてわたしも揺さぶられ、読み終わったら混乱と疲労がそこにはありました。 人に薦められるかと聞かれると、果たしてどうだろうか?とは思いますが、主人公の気持ちの動きにどこか自分を投影してしまうような、そんな魅力はあります。再読してゆっくり噛み締めたら面白いのかもしれない。
3投稿日: 2013.08.24
powered by ブクログ泣いた 趣味が女装で、実は社内の人で、と設定が好き 主人公がいじらしくて相手がいい人すぎて、落差が切なかった BLは苦手だけど読んでよかった
0投稿日: 2013.08.17
powered by ブクログ女装と元の姿との乖離を描いた作品。だが、それが良い。女装している松岡が寛末を好きになってしまったときの苦悩は計り知れないもので、だからこそ忘れようとするが忘れられなくなってしまう、これこそ本物の女装ものなのではないだろうかと思った。また、寛末が「葉子」しかみていないと知ったときの松岡の絶望や、寛末の心の動きも綺麗に丁寧にかかれていて、これが木原作品か、と感動した。
0投稿日: 2013.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんといっても、 えぇえええ!ソコでおわっちゃうの!?!? という感が…笑 しかし、久しく恋なんてしてない身としては、恋ってこんなにも苦しいのかしらん…?と、最初は一歩引いていたけど、 後半はヤバイ。 主人公に肩入れしまくって、もう 「そんな男やめとけよ~!!他にいいヤツいっぱいいるから!!!」 と無責任にも涙ながらに説得したくなった。 こんなに恋ってままならないものなんですかね~すべてが。 そんな恋はあんまりしたくないかな笑。 しようと思ってもできないだろうしね。
0投稿日: 2013.08.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表紙の美しさに惹かれて購入。 読んでみてBLだったことに驚きつつ、楽しんで読みました。 年甲斐もなく、キュンキュンしちゃった。 松岡くんの男気っぷりに、涙が出ました。 切なくて、もどかしくて。 なかなか振り向いてくれない寛末さんに、イライラしたけど。 そこがまたちょいリアルで良かった。 ま、キスするほど近くにいて女装に気づかないかな? っていうツッコミはこの際しないでおこうと思います。 男女の関係じゃない分、とても純粋で。 立派に恋愛小説だーとか、感動しました。
0投稿日: 2013.07.31
powered by ブクログまさかのBL。でも、丁寧に描かれているし読みやすい文体で面白かった。BLとはいったけど、女装している人を好きになったところからすると一般的なBLとはちょっと違う。たまにはこういう趣きの違う小説を読むのは幅を広げるという意味ではいい。拡げなくていい幅かもしれんけど
0投稿日: 2013.06.26
powered by ブクログ不器用で掴むことでしか、縋ることでしか伝えられない寛末。 待つことしかできぬ松岡に早く答えを。 松岡の最後の本音が美しい。
0投稿日: 2013.06.15
powered by ブクログ『箱の中』が面白かったので、こちらも読んでみることにした。 『箱の中』以上にこれがBLレーベルで出てたとは!と驚く内容だった。 始まりはいつもわくわくするのに、何かと理由があって素直にそのまま進んでいけない。それって恋愛をしていれば、人と関わっていけばBLでなくてもあることだ。好きの意味も度合いも相手と自分では違うし、どれだけ示したって理解してくれないこともある。 人間関係は偶然でも奇跡でもなく、人の努力によってつくられる。前半は寛末が、後半は松岡がそれを教えてくれる。 恋というのはその人自身じゃなく、その人への幻想でできていると思う。なので松岡の女装姿は、その極端な形として解釈した。幻想でなくて、自分自身を見てほしいと願った松岡の気持ち、苛立ちは痛いくらいに感じる。 寛末が幻想でなしに、相手のことを見つめるのはこれからだ。 最初に読み切った時にはラストがもどかしかったけれど、もう一度読んだら、もっと希望が得られるかもしれない。
5投稿日: 2013.06.13
powered by ブクログ文章に無駄がないなーとおもいました。もっと先まで読みたいなと思ったのは久しぶりです。寛末がダメだって感想多いけど私は好きだったなー
0投稿日: 2013.06.06
powered by ブクログ箱の中を読んでもう一冊読みたいと思って読みました。これは箱の中より多少BL感がありました。何かもどかしくて、同性同士だけど、早くくっつけばいいのにと悶々しました(笑)後日談なんかを読みたいですね。
0投稿日: 2013.06.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
BLとは知らずに読んだ。 切ないなぁと。 でも解説をチラッと読んで、作者が他にも沢山BL物を書いていると知って・・・なんだか残念に思った。 普通の恋愛小説を書いている作家の例外的な作品だったら後味すっきりなのに。 --- 別れた女の服を着て、夜の街を歩き男の視線を浴びる快感にはまった松岡。ある夜、行きずりの男に乱暴された松岡を救ったのは、会社の冴えない先輩・寛末だった。寛末の純粋な愛に惹かれた松岡は「女装」のまま逢瀬を重ね、告白を受ける。叶わぬ愛の苦しさと美しさを描き、舞台化もされた、木原音瀬の最高傑作。
0投稿日: 2013.05.18
powered by ブクログいわゆるBLものですが、表現の美しさと、胸がきゅんとする具合はさすがですね。読みやすくうまいと思う。
0投稿日: 2013.05.11
powered by ブクログストレス発散で「女」装していた男とその「女」に惹かれた男。カミングアウトした彼とカミングアウトされた彼の戸惑いと葛藤と切なさに一度も本を閉じることなく読み切ってしまった。ラストシーンを何度も読み返してしまう。
0投稿日: 2013.05.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトル買いしたらリーマンモノのBLでびっくりした。 とはいえ、なかなか切なかった。 容姿端麗才色兼備!な主人公がヘタレなおっさんに片思いする話。 後半はひたすらおっさんがウジウジするのが苛ついた。
0投稿日: 2013.05.08
powered by ブクログ今回がはじめましてのBL小説。他のBL小説との比較はできないけれど、主人公の2人とこんなにも「切なさ」を共有できるとは思っていなかった。残酷な現実にうんざりしつつも、真の幸せの答えを導き出したくなる。言動、行動、松岡と廣末、2人の間にある大きな壁を除いては、男女の恋愛となんら変わりない、素直な感情たちが私を没頭させた一冊。
0投稿日: 2013.05.07
