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夏草の賦(下)
夏草の賦(下)
司馬遼太郎/文藝春秋
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総合評価

70件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    強盛を誇った織田信長も本能寺で明智光秀に打たれる。しかし、その跡を襲った豊臣秀吉による四国征伐で土佐一国に押し込められた長宗我部元親。秀吉に屈服した元親は息子・信親に期待を込める。 秀吉による島津討伐の先陣として仙石秀久の元で戦う長宗我部親子。 信親が真っ直ぐで微笑ましい。下巻は菜々やお里の出番が少なくてちょっと残念。

    0
    投稿日: 2025.11.13
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    土佐岡豊城城主、長曾我部元親が四国制覇を目指す話。 勇ましい武士というより、政治的センスのある思慮深い武士。 合理的で先見の明があるあたり、信長タイプか。 天下統一が叶わぬのは、土佐に生まれたからと嘆くあたりは、なかなかの自信家なのかもしれない。 大河ドラマ龍馬伝を観ていて、土佐の武士に興味を持ち読んでみたが、この元親の影響があるのかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    四国にいる間に読み終わった! 司馬遼太郎の筆致が滑らかで、どこまでが史実で、どこからが創作なのかわからなくなるなあ。 例えいっときの間でも英雄と言っておかしく無い人物なのに、臆病で、僻みっぽくって、かっこよくなりきれない元親の人物像が、人間味があってよかったなあ。 臆病であることを肯定的に語ってるとこが、特に好き。 信親死後の様子は、殆ど描かれなかったけど、菜々も信親もいなくなってしまって、本当に空っぽになっちゃったんだなあ。 菜々との関係も時代らしく、最後まで仲睦まじい相思相愛の夫婦って感じもなかったけど、それでもビジネスめいた信頼みたいのは会話の端々から感じられて、ほんと人物造形が上手いなと。

    0
    投稿日: 2025.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私の分類上、星★1つにしていますが、内容が悪かったわけではありません。 2024年3月31日に定年退職したとき、部屋の中に散らかっている本を見て、1年以内(2025.3.31)までに全て処理することを心に決めました。段ボール箱3つと、スーツケースに入った本達です。読み終えてポストイットが貼ってあるものは完全にレビューまで書き終えましたが、読みかけ本の処理に困りました。 半分以上読んでいるものは、読み終えてレビューを書きましたが、それ以下のものは処理に困っている状態でした。興味があって購入し、読み始めたもの、読んだらきっと良いポイントがあるのは分かっていますが、これから読みたい本も出版されるし、目の状態もあまり良くないので、部屋を整理するためにも、今日(2025.2.3)から私の61歳の誕生日(3.31)までに、全ての本を片付けたく思い、このような結果となりました。 2025年2月3日作成

    0
    投稿日: 2025.02.05
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    長宗我部は盛親が西軍に属して終わりのイメージが強くあった。 元親に関してはやはり息子が亡くなるまでが元親の物語だと思う。亡くしてからの話は聞かないし、やっぱり息子というかけがえのない存在の喪失は強い遺恨、思いも失わせてしまうのか。 司馬遼太郎のいい所は焦点を当てる人物の隆盛をしっかりと描いて蛇足的な衰退していく所は描かないのが好きな所。

    13
    投稿日: 2024.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「夏草」は芭蕉の有名な句から 「賦」は歌や詩 まず、素晴らしいタイトルだと思った。 急に来た歴史 戦国武将ブーム(自分の中で) 織田信長 豊臣秀吉 徳川家康 ではなく、もっとマイナーなところを攻めたい(歴史を知っている方からすれば有名で怒られるかもしれませんが) まずは、長曾我部元親。天野純希さんの「南海の翼」がおもしろかったので、司馬遼太郎さんの今作を読ませて頂きました。 司馬遼太郎さんの本は、なんせ上・中・下 ㈠㈡㈢・・・と大作揃いで敬遠しがち、坂の上の雲って面白そうだと思った時もありましたが、勇気がなく撤退しました。 今作を読んで、「え、全然堅苦しい感じじゃないぞ」「違う作品も読んでみよう」と心が弾んだのは大きい収穫でした。  長曾我部元親は現在の高知県を統治していた戦国大名。四国制覇(未遂)を遂げながらも「高知県の」となってしまうところが悲しいです。  四国統一を夢見み進む元親と時代に飲み込まれ、長男・信親を亡くしてからの元親のあまりにも違いすぎる人生。  「もし〇〇だったら・・・」と考えずにはいられない魅力あふれる人物であり、日本人が好む儚さを持つ生涯を送った傑物でした。  人間味あふれるところも良かったです。

    5
    投稿日: 2024.04.16
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    長宗我部家の栄子衰退が臨場感をもってして読める作品。 司馬遼太郎さんの本は何を読んでも本当に面白い。 そして本文後の解説もまさにの内容で良かった。 -----以下解説引用----- 運命をつかさどる女神は、まことに手厳しい。祈るだけのものには、断じて笑みを見せない。情熱を失えば、たちまち「運のころも」を引き剥がしにくる。 運のころもは薄手で、やすやすと破れる。 ひたむきに生きてこそ、ひとは息災でいられる。 ---------------------- 情熱を失わずに人生を全うしたいものだと思った。

    1
    投稿日: 2023.09.18
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    長曽我部家の激動と衰退を描く下巻。 中盤は元親の迷走により方向感にかける展開に。 元親の若々しい行動力は信長から世代交代した秀吉への屈服ですっかり衰退し世継ぎの信親をも心配させる。信親の若人なりのエピソードと楽しいがその顛末は残念なもので、仙石権兵衛が九州の島津家討伐の総指揮官となった時点で決してしまう。作者の言葉通りここは繊細な配慮にかける秀吉の采配ミスであったろう。 長曽我部家の特徴である「一領具足」と優れた法律「長曽我部式目」について多くを語り、長曽我部家の民族気質についてもっとページを割いて欲しい思いがした。

    2
    投稿日: 2022.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下巻はちょうど本能寺の変で、信長が斃れたあたりから始まる。 信長が斃れても四国統一は認められず、秀吉の四国征伐、降伏して土佐一国に押し込められることになる。 秀吉が元親を完服させるために、大阪城を案内するあたりが読んでいて面白い。秀吉の人となりがよく描かれていると思う。 最後は最愛の息子信親が戸次川で島津軍に討たれてしまうことになるが、島津の家老新納忠元が打ったことを悔やみ、泣いて詫びるところが、哀愁がある。 信親が生きていれば四国はどうなったのか、思わずにいられない。 ちなみに、漫画のセンゴクで、長宗我部は格好良く描かれていたので、私の脳内ではそのキャラ造形で再生していた。 そういえば、センゴクでは元親の都市計画が語られており、すごい興味深かったが、この司馬さんの物語ではあまり語られていなかったのが心に残った。

    1
    投稿日: 2022.01.17
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    高知に行く機会が増えたので、まずは長宗我部かなとKindleで読んだ。 土佐の地理がある程度わかる状態で読めたのは楽しい読書体験だった。 四国もあちこち見て回ることができた。 元親は戦国時代の英雄的な武将としては、神経質な気質であまりにも人間臭い。 果てしなく遠い地から天下への野望を持って突き進む姿が切なかった。 抜け殻のような晩年は読んでいて辛かった。

    0
    投稿日: 2021.07.13
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    上巻では若さと勢いで四国を統一してしまった長宗我部元親だが、長宗我部家のピークは過ぎ、下り坂に向かっていた。 信長の侵入に敗北を覚悟したものの本能寺の変でちょっと一息。しかし、次なる信長の後継者、秀吉によって多くの領土を没収される。さらに秀吉に命じられた九州遠征で大敗北を喫し、長男の信親が戦死、後を追うように最愛の妻も死去。 これまで努力して広げた領土を失い、期待していた後継者も失う。隠居を目前にしての老人にとって、この仕打はきつい。元親にはこの逆境を乗り越える精神も根気も残ってはいなかった。 どんなに才能がある人間でも、運と老いには勝てないということか。

    0
    投稿日: 2019.11.19
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    長曾我部元親本人の物語だが、正妻となる菜々の視点から話がはじまる。 同じ美濃出身、かつ、妻・母としての生き方だけではつまらない、自分の動きで世を変えたいと思う菜々にかなり感情移入した。 しかし、そんな菜々でも長曾我部家の妻母としてしか、結局生きられていない。 途中で元親に戦に関する意見を求められても、論理的に考えられておらず感情的な意見を述べる。 女性を主人公にした司馬遼太郎の本が読んでみたいなぁ。

    0
    投稿日: 2019.08.18
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    先祖が、長曾我部元親に毒殺されたのだが、出てこなかったな。司馬先生に、取り上げて欲しかったなあ。まあ、阿波の弱小城主では、致し方なし…

    0
    投稿日: 2018.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長宗我部元親と嫡子信親、偉大な父と、負けず劣らず才能に溢れる息子。信親の最期は悲しく、さらに妻も亡くした後の元親の絶望した様子は切ない。 そういえば先週の真田丸に末子の盛親が出ていたな。田舎者と自らを小さく思っていた元親だけど、遠い真田の人間にもその勇猛ぶりはつたわっていたんだなあと思うとなんだかうれしい。 とにかく面白かったです!おすすめ。

    0
    投稿日: 2016.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    秀吉の前では、元親はもはや赤子のようだ。 上巻では四国にて獅子奮迅の働きを見せていた元親も、天下人とその取り巻きにはなかなか勝てそうもない。

    0
    投稿日: 2016.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本能寺の変で辛くも信長の手から四国を守った元親だったが、信長に代わり秀吉が四国へ攻めてきた。 家臣に説き伏せられ、また土佐一国になった元親。秀吉に登城を命じられ秀吉の器の大きさ、土佐の貧しさ、田舎ぶりを思い知る。 夢を失い、土地も失い、多くの犠牲への報いもできず、鬱々と過ごす元親。 唯一の希望は匂やかな美丈夫に育った弥三郎だったが。 まっすぐで清すぎる息子に不安も感じる。 「腹中に三百の悪徳を蔵った一つの美徳を行じよ。それが大将への道だ。」 弥三郎に女をモノのように扱えといいつつ、菜々を大事にしている様子が微笑ましい。 大阪ほど金品に恵まれてはいなかったけど、家族としては幸せそうな長曾我部一家だったのに。 「おのれのみが正しい」と頑なになっていく元親。 そうそう自治会の会合で意見がまとまらないのって元お偉い様だった男性陣の頑ななさのためなんだよね。 情報を得て使うことにしても、今と通じることが多いな。

    3
    投稿日: 2015.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長宗我部元親を描いた歴史小説下巻。上巻は元親が策略を硬軟取り混ぜ、土佐・四国を統一していく様が見ものだったものの、秀吉による四国征伐で土佐一国に押し込められ、毒気を抜かれた感じ。九州征伐の先鋒での敗北・長男の討死と精彩なく、元親死後の長宗我部氏は関ケ原は西軍で組して領地没収、大坂の陣で完全滅亡と精彩なし。史実ではあるものの、小説的にはもう少し盛り上がりが欲しいものですけど。

    0
    投稿日: 2014.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    土佐統一までは良かったですが、四国制覇になると人間関係があまり描かれていないので不完全燃焼ですね・・・。他の武将(たとえば十河存保)との確執について書いてほしかったです。

    0
    投稿日: 2014.07.02
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    四国の大名長曾我部元親の一代記。淡々と進んだ上巻と比較すると、元親本人の葛藤などが手厚く描写されているように思うが、時既に天下の情勢が定まった後なので、元親の保身と先進的な人々との感覚のズレが話題となり、なにかとあきらめ気味の彼の行動は、読んでいて悲しくなるほどである。

    0
    投稿日: 2014.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下巻は元親の憂悶と葛藤をメインに 悲壮感漂っています… 信長に反攻したものの圧倒的戦力で攻められ とうとう重臣らから「降伏」をすすめられてしまいます。人生の大半をささげた“四国平定”──それによって失われた時間・労力・大勢のいのち。それが無に帰してしまう…そう考えると元親の苦悩はいかほどだったでしょう。しかし国を滅ぼすわけにはいきません、息子・信親に継がせる地を遺さなければなりません。そのためついに元親は信長に対して膝を屈してしまうのです。 その同時期に、明智光秀による本能寺の変が起こり、信長は滅ぼされてしまします。(信長ってほんと・・危機感なさすぎよね!重臣が謀反を起こすとか、考えもしなかったんだろうな)光秀も光秀で、計画性なさすぎ!かなり唐突に行動をおこした感…。もう、信長に苛められ過ぎて、精神失調になってたんでしょうね・・・哀れというかなんというか運もないし色々ひどい。そのあとは御存じの通り、われらが御大将である、豊臣秀吉クンが全国制覇するわけです。ところで司馬史観でみた秀吉が、ユーモラスでチャーミングで情にもろくて気さくなおっさんで、本当にかわいいw司馬先生、秀吉のこと好きだったんだな。 信長亡きあと元親は、この秀吉公に仕えるわけですが、かつての才気はみるみる失われます。つまり老いてしまうのです。かわりに息子君つまり弥三郎信親が活躍を始めます。 弥三郎で一番おもしろかったシーンは、やっぱり嫁さん選びのシーンでしょう!ww女慣れしなさすぎ20すぎて童貞なのを両親が心配し、わざわざ夜伽の女性をあてがう、っての なんかすごいよね… そのあとは秀吉の揮下で九州は島津討伐にでかけ そこで弥三郎をうしない元親は失意のもと人生の幕を閉じてしまうのでした…。

    0
    投稿日: 2013.05.12
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    このままならなさが何とも切ない。菜々が清涼剤となって、だいぶ空気を明るくしてくれていると思う。こんな嫁さんが欲しい。

    0
    投稿日: 2013.04.21
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    晩年の元親は切ないけど、人間らしくていいと思う。信親の戦死のシーンは泣ける。元親が秀吉を心の広い方と認めるのはさすがだと思う。それにしても司馬さんは秀吉好きなんだなぁ。

    1
    投稿日: 2013.01.27
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    長曾我部元親の物語です。 司馬遼太郎氏は、元親を、臆病さが生み出した智謀の将として描いています。元親は、天下を夢想し戦乱をかけぬけた英雄ですが、夢半ばで目覚めさせられた悲嘆は想像に難くありません。『戦雲の夢』とともに読んでもらいたい作品です。

    0
    投稿日: 2012.10.27
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    四国平定に向け20年をかけてきた長宗我部元親も圧倒的兵力を持つ秀吉の前では、平伏すしかなかったのか。何万もの兵力を戰で失い、結局土佐に押し込まれた長宗我部元親の無念がよくわかる。 長宗我部は結局生き残ることはできなかった。奥州の伊達のようにはなれなかったのだろうか? ただ、四国の自然をみると、長宗我部元親の生き方も、考えもわかるような気がします。

    0
    投稿日: 2012.10.04
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    四国の覇王になるまでのサクセスストーリーと、圧倒的な強者である信長、秀吉と対峙し没落していくまでの栄枯盛衰がとても可憐だった。特に元親と信親のすれ違いながらも互いに信頼し合う親子関係にとても惹かれた。司馬さんの小説っていつも淡白だけど、この小説は切なくてジーンときました。

    0
    投稿日: 2012.09.12
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    脇役のない物語だなあと。 追記 元親と信親のお墓をおまいりして 元親初陣の像を見て 岡豊城址を訪ねて 土佐湾を眺める旅をした。 この本を読んで本当によかった。

    0
    投稿日: 2012.08.15
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    元親の気持ちが少しわかる。今の時代でも同じように感じるときがある。この時代ならより強かったと思う。最後の方は読んでて辛かった。人間味いっぱいの元親は同じ郷土の偉人として1番。

    0
    投稿日: 2012.08.06
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    人生の虚しさを味わえる小説。 題名と史実で覚悟はしていたが、虚しくなってしまった。 菜々が茶釜を蹴りあげて後妻打ちが始まり、 その話を聞いた元親が笑い転げた場面ですら、 セピア調の悲しい光景だったかのように思える。 それにしても司馬先生はやっぱり 秀吉が好きで信長と家康は嫌いなんだなあ。 醜悪な人物にされた仙石久秀は少々気の毒。

    0
    投稿日: 2012.07.29
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    戦国時代のメインストリートから外れたサイドストーリー。信長や秀吉が主人公の立場の本を読んでいたし、長曽我部が滅んだ後に土佐の大名になった山内一豊の紆余曲折サクセスストリーも読んでいたので、天下を取ったり、出世していく武士の影に、武運悪く滅びゆくものを描いたアナザーストリーがとても感慨深い。現代に置き換えると、成長していたベンチャー企業が、突如、先に大きな成長を遂げたベンチャー企業に飲み込まれてしまったような感じかな。

    1
    投稿日: 2012.06.13
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    土佐、長曾我部元親の生涯を描いた歴史小説。下巻は本能寺の変から九州討伐で嫡男を失うまで。秀吉に屈服し現実主義者に変わり、若き頃の志を失いつつある時に嫡男信親を失う。 元親の後年、つまり信親を失ってから豹変する時代は描かれておらず、その意味では消化不良の感もある。 どうしても、次は未読の「功名が辻」を読まなくてはならない。 以下引用~ (仙石権兵衛)「元親どののようにひっこみ思案で、よくぞまあ四国を切り従えたな」といった。元親はかるく笑い、 「将の戦法に、勇敢さも臆病さんもござらぬ。勇敢である、臆病であるというのはそれは槍ばたらきをする武将どものことでござる」

    0
    投稿日: 2012.06.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ★2012年5月26日読了『夏草の賦(下)』司馬遼太郎著 評価B 戦国時代四国の風雲児長宗我部元親は、四国平定寸前で織田信長の横槍をうけ、直接対決となる寸前、偶然にも明智光秀の謀反で織田軍の四国への侵攻はなくなる。しかし、その遺志をついだ豊臣秀吉の勃興を田舎者の元親は読み切れず、結局、豊臣軍に屈し、結局土佐一国の領主へ逆戻りしてしまう。世の中の大きな流れが、田舎にいた長宗我部には、読み切れず、20年の苦労を無にしてしまう。秀吉は九州の薩摩島津討伐の際に、長宗我部父子をその先鋒として九州に上陸させる。しかし、秀吉のまずい先鋒選びのために、元親の息子弥三郎信親も戦死。元親も九死に一生を得るが、元親は全ての人生の望みを失うこととなってしまう。激戦の二十数年は一体何だったのか、人生とは何かを元親はどう感じたのか?!

    0
    投稿日: 2012.05.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    戦国時代、四国を統一した英雄・長宗我部元親の悲哀に満ちた後半生。同世代に豊臣秀吉や徳川家康がいるって厳しい。

    0
    投稿日: 2012.05.05
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    四国統一を成し遂げた、長宗我部元親の生涯。上巻が嫁取り~四国統一、織田と敵対。下巻が本能寺の変~九州出兵、元親の死まで。 臆病だからそれゆえにと戦の才。癖があるけど人間くさい人柄が描かれつつ、勝つための準備を万全に整えてこそ勝つ、ということを実践していく。しかし、他の有力な地方大名と同じく、生まれた立地の運に直面せざるをえなかった人。また、優れた行政官としての一面も伺えて興味深い。 戦国の四国と秀吉の統一下を生きた元親の目には何が映ったのだろう。「家」を基盤とする大名であり、優れた才を示した人物が、息子の信親を失った九州出兵以降の晩年には何にも興味を示さず、長宗我部家が短くして滅んだということにも世の無常を感じる。そして時を経、幕末の動力源の一つとなるのはどんな因果か。 嫁取りから始まる、正室・菜々とのやりとりが面白おかしい。

    0
    投稿日: 2011.08.08
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    「男は、夢のあるうちが花だな」悲運に見舞われた戦いで信親を失い、夢破れた男の一言に哀愁を感じる。元親は脅威となっていた信長が斃れたにも関わらず、情勢を見抜く事が出来ずに機会を逃し、新たな脅威となった秀吉の戦力と度量に領土も心までも呑まれてしまった。一領具足制度は農民の気持ちを奮い立たし四国全土へと領土を拡大していったが20年もの間戦いに明け暮れ国土が疲弊してしまった。でも無駄ではなかったのだろう。天下を目指した、長曾我部武士のその情熱と誇りが幕末での土佐の郷士たちの風雲に繋がったのではないだろうか。

    0
    投稿日: 2011.05.18
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    政治は土佐。長曾我部式目。検地。一領具足による参政権層の拡大。これが坂本龍馬、自由民権運動の長い礎であったとするならは、歴史とは重い。思想、文化の醸成にはどれ程の時間のかかる事か。逆に一つの尊い、生き様がその後の時に与える意味、価値の大きさを思い、長宗我部元親の晩年の無念を弔う。 長曾我部信親、匂やかな若武者。 斎藤内蔵助妹、飛騨からの輿入れ。 信長抗戦宣言と本能寺の時代符牒。

    0
    投稿日: 2011.03.26
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    上巻に続き下巻も。 天下を目指し、20年かけて土佐の片田舎からついには四国を平定したのに、終盤に向かって痛ましい…。 元親自身何度も、自分が東海道に生まれていれば天下をとっていた、と地の運がなかったことに言及しているけれど…、ドラマチックな時代だ。 時代、人の一生、家の興りと衰退、そういうものを書ききっている司馬遼太郎は凄い、と思った。

    0
    投稿日: 2011.01.20
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    本能寺の変 明智光秀の死 羽柴秀吉に 羽柴秀吉から九州征伐に参加させられ 仙谷権兵衛・十河存保・長宗我部元親・ 長宗我部弥三郎(弟) 仙谷は、逃走する。 十河は、戦死、弥三郎は、自害。 (戸次川の戦い)

    0
    投稿日: 2011.01.02
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    嫡子・長宗我部信親が戦死する戸次川の戦いで幕を閉じる。 いろんな意味で、終止符が打たれてしまったのだなあ。 秀吉の遠征軍に敗北を喫するあたりから、 英雄が情熱を失った姿が描かれていて、とても痛ましい。

    0
    投稿日: 2010.11.08
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    いい意味で普通の人だったのではないかなと思った。 だからこそ精神的な弱さによって我が身を滅ぼしてしまったんじゃないだろうか。 身内の死はこの時代にあっても当然哀しいことだったろうし懇ろに供養しただろうが、それによって人生への情熱をすっぽり失ってしまった人はあまり聞かない。 もう50年後に生まれていれば江戸の泰平な世の中で家族や教養を大事にしながら暢気に人生を全うできたんだろうに、そう思うと気の毒な人でもある。 ただ、四国平定に乗り出してから大阪夏の陣までのわずか3代で跡形もなく滅んだというのは・・・そういう家が当時いくらでもあったのかもしれないが、さすがに読んでいて虚しくなった。 その300年後には土佐から出てきた志士たちが幕府を潰すのだから皮肉なものだ。

    0
    投稿日: 2010.10.31
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    ラストに向かっての展開には胸が締め付けられ、更に歯痒いものがあります。 天下を本気で我がものにしようと猛進した男に大運が無かったこと、そしてそれが故に時代の波にのまれ押し流されてゆくその末は、あまりにも哀れでなりませんでした。

    0
    投稿日: 2010.10.10
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    「ながい歳月、ご苦労さまに存じあげ奉りまする」 「言うな」 「申しあげる言葉もございませぬ」 「おれの生涯はむだであった」 元親は、あおむけざまにころんだ。なんのための二十年であったであろう。 「死者二万」 すさまじい数である。この岡豊から身をおこして以来、元親のために死んだ者は二万前後というおびただしい数にのぼっている。かれらの骨は四国の山野でむなしく枯れ朽ちてゆくだろう。 「おれが酒に痴れ、女に痴れるようなただそれだけの男にうまれておれば」と、元親はつぶやいた。 「土佐のものは幸いだったろう。人は死なず、それほどの苦労もせずにすんだ。いささかの志を持ったがために、かれらの死屍はるいるいと野に満ちている」 「天運でございますよ」 「おれに運がなかったというのか。おれは身をおこして以来、百戦百勝した」 (しかし最後の一戦で力が尽きられた) と菜々はおもった。小運にはめぐまれたが、ついに大運がなかったのであろう。(p.132) 元親はかねて上方の文化にあこがれ、かれが土佐を手におさめるや、京から、 読書、弓馬、謡、笛、鞠、連歌、鉄砲、囲碁、 などの武芸や学芸の師匠たちをふんだんによび、一門子弟にそれをならわせた。しかし、元親自身が上方にのぼることがなかった。 (のぼるときは征服するときだ) と、この男ははげしくそれを自分に言いきかせ、ひと目でも上方の文物をこの目でみたいという衝動に堪えてきた。 が、いまは降伏して上方へのぼる。このみじめな姿を元親はかつて夢にもおもったことがない。 「わしはな」 と、元親は低い声でいった。 「京をおさえるつもりでいた。正気で、それをおもっていた。笑うか」 「いえいえ」 藤四郎ははげしく首をふった。 「笑うな」 「め、めっそうもございませぬ」 「そのわしがいま弓をすて、軍門にくだり、その会釈をすべく上方にのぼってきた。見物をする気がおこるかどうか」 「殿様・・」 と、叫び、絶句し、藤四郎は泣きだした。志の薄い者はこの元親の悲痛さを滑稽とみてわらうであろう。しかし悲痛と滑稽のない者は英雄とはいえない、と藤四郎は泣きながら何度も心中でおもった。(p.139) 「殿、お元気を出されませ」 と声を大きくして励ましたが、元親は苦笑してうなずき、 「無理さ」 と、小声でいった。もともと四国制覇が秀吉の進出によってむなしくやぶれたことが元親をして落胆させ、世を捨てたおもいにさせたのであったが、その心の傾斜が、信親の死によっていっそう大きくなったらしい。 「男は、夢のあるうちが花だな」 「左様な」 ことはございませぬ、と谷忠兵衛はなにか言おうとしたが、元親はかぶりをふり、 「その時期だけが、男であるらしい。それ以後はただの飯をくう道具さ」 といった。年少のころから激しく生きすぎただけに、それだけにいったんの頓挫で人並以上に気落ちをしてしまうのであろう。(p.309)

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    投稿日: 2010.10.05
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    爽やかな上巻とはうって変わって、終始鬱な展開です。 否応なしに外の世界と向き合わなくてはいけなくなった元親たちが、信長や秀吉の中央勢力に翻弄されて、やがて衰退していきます。 ページが進むごとに胃が痛くなる展開で、特に戸次川の戦いでの信親の辺りは、読み進めるのをためらうくらい辛い… 正直読了感は非常に悪いです。切なすぎる。 ですが、この痛みが幕末での時代を動かす力になったんだと想うと、ちょっと報われるかも。 これを読んだら、盛親の話『戦雲の夢』もぜひ。

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    投稿日: 2010.07.21
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    徳川家康は、関が原の合戦で功をなした掛川城主山内一豊に土佐への国替えを命じました。しかし、その時の土佐は長曾我部一族の支配下でありました。一豊は、山内家の家臣たちを「上士」、土佐の原住士族を「下士」とし差別をすることで国を治めました。 この物語は、その下士になってしまった長曾我部氏の物語です。 戦国時代、本州から遠く離れた四国においても、こんな人間ドラマがあったのです。 小さな者がどのようにして大きな者に対していくのか。この物語で学びたいですね。

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    投稿日: 2010.07.14
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    結末がわかっているだけに、残りのページ数が少なくなるにつれてやるせなくなった。何故か十河は憎めない。仙石が恨めしい。坂の上読んでた時に伊地知に対して感じたあの気持ち…

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    投稿日: 2010.06.05
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    長宗我部元親と嫡子信親の話。正確に言うならば元親主役の話。 信親がめちゃくちゃ可愛かったのですが!もうこの一言で尽きて良いですか?あ、いや、カッコよくもあったのですが、それよりも褒められて照れまくったりな可愛さが目立ったというか(六尺を超える人に使う台詞ではないですが)。面白かったのですが、結末(史実)がどうなるか知っていたので切なくて仕方なかったです。

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    投稿日: 2010.05.22
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    上巻がキラキラしていたので、下巻は、だんだん寂しくなってきてしまいました。 本文に載っていた本能寺の変からの光秀のスケジュールがまとめてあったのがわかりやすかったです。 http://blog.livedoor.jp/maikolo/archives/51054137.html

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    投稿日: 2010.05.02
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    長宗我部元親という人物像、その人柄が素朴かつ実直に描き出されていて、とても好感が持てた。ただ単に英知に富んだり剛胆であったりというだけでなく、人に嫌われまいとする気持ち、侵略した敵国の人々をも慮ってしまう心根など、より人間らしいところを表に出していた武将だったのだと感じる。いい意味で公私混同、その繊細で素直な人間味が彼の人となりを浮き彫りにしている。

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    投稿日: 2010.04.11
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    土佐の戦国武将。長曾我部元親の話です。 いかにもな“英雄”という感じではなく、弱い部分も描かれていて、人間らしさを感じます。 最後の方は時代の流れで衰退してしまう様が気の毒でした。

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    投稿日: 2010.04.04
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    長曾我部元親の物語。 一領具足を創りあげ、地元の民から愛された元親。 後継をしっかりと育成できず、その後の長曾我部氏の運命はご存知の通り。 泣ける!

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    投稿日: 2009.11.01
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    「このあたりでもっとも高い山はどこか」 「雲辺寺でございます」 「のぼってみよう」 雲辺寺は四国八十八ヶ所のうち、第六十六番札所にあたる。 「はるばると  雲のほとりの寺にきて  月日を今はふもとにぞ見る」 「登りつめた元親は境内に入り、そのあたりの石に腰をおろした。  「なるほど、これは一望である」」 ここから、讃州十一郡が見渡せる。 大内、寒川、三木、山田、香川、阿野、鵜足、那珂、多度、三野、刈田 である。 「天下を平定せよ」という天の声が聞こえた元親は、荒れ狂ったように戦を続けた。

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    投稿日: 2009.10.18
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    英雄然として今まで書いてきた人物を平然と没落する様までしっかりと表現しちゃう司馬遼太郎には敬意を払いたい。彼の書く客観的かつ創造的な歴史小説はとても楽しめる。

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    投稿日: 2009.10.11
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    長曾我部の情熱に燃えて四国を制圧してから、戦国時代の中でも際立って悲劇的な最後を迎えるまでの物語。 人は情熱によって生きていることを教えてくれました。

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    投稿日: 2009.07.02
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    信長の野望がしたくなってくる。 心が脆すぎた。秀吉と比べると。 しかし、英雄であることに変わりは無い。 ただ、確かに小運あれども大運がなかったんやろうなー……

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    投稿日: 2009.02.01
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    読むのに上巻からかなり間が空いてしまっていたのですが、長宗我部家の下巻です。 なんというか、やるせないきもちになりますね…。 死に場所を得られないという事の辛さが伝わって来ます。家を守る屋形という立場と、槍働きでのし上がる者との違いですかね。 でもとにかく四国に行ってみなくては…!と思いました。(こちらも上巻に引き続き図書館です。今度買います)

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    投稿日: 2008.12.30
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    四国の雄、長曾我部元親の生涯を描いた作品。 齊藤道三の物語に似て、前半の怒涛の成長から秀吉への服従そして老衰との戦いとやはり人間の内面を描いた部分が多い。 個人的にはやはり幕末ものには適わないと思う。

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    投稿日: 2008.12.04
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    長曾我部元親の生涯について書かれた本の下巻。 BASARAから元親の存在を知った不純な者です。 あの順風満帆で大らかな兄貴イメージとはだいぶ異なった元親の姿をみてとりました。 BASARAの元親の印象が強くても、絶対にこちらの元親を受け入れられないなんて事はありません。 老いた元親の行動はいただけないものがありますが、それもまた元親の味です。 上下ともすらすらよめる良い作品です。

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    投稿日: 2008.05.26
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    夏草の勢いが秋に向かって枯れていく、そんな下巻。元親の前に立ちはだかる壁が幾つもあり、なおかつ最愛の息子信親の戦死。せつない。信親のいい男っぷりが堪りません。

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    投稿日: 2008.03.15
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    文庫本上下巻。司馬遼太郎は本作において長曾我部元親を家康ほか一流の戦国武将に匹敵する天才と評している。しかし巡り合わせが悪く、その点悲運の武将として描いている。 長曾我部元親の悲運は、土佐という当時の僻地に生まれ、統一に十数年を費やした点にある。その間東海・近畿地方では信長の台頭が著しく、地方の大名たちは大きく水を開けられてしまったのである。この点から司馬は、頼朝、信長、秀吉、家康ともに天下に号令するためには東海道に生まれる必要があるという法則を示している。 なお元親は、中央政権に対して鋭い感覚を持っていた。本作での記述かどうか記憶は定かでないが、司馬は地方の大名で他にこのような感覚を持っていたのは大友宗麟ぐらいであるとも述べている。 元親は、信長に接触する際の窓口として明智光秀に接近した。しかし光秀は信長との関係が決して良好ではなく、これも不運であった。もとより信長には元親の領土や命を保証するつもりはなく、信長が四国征伐のために大坂に大軍を集結しているという情報を得たときの元親の絶望についてもよく描かれている。なお、この四国征伐は信長の死をもって中止され、元親は命拾いをした。 しかし結局は秀吉の軍門に降ることとなった。秀吉は基本的に人殺しが好きではなく、元親も比較的円満な合併のような形で臣従する形となった。 ただ、そこから親会社の小役人的社員の高圧的態度に悩まされる子会社社長の悲哀を味わうことになる。九州征伐の際の戸次川の戦いでは、仙石秀久の拙劣な作戦によって嫡男信親を失うことになる。元親の助言は聞き入れられなかった。これ以後元親は、政治はもとより人生に対する意欲を失っていく。晩年はお家騒動が発生したりしている。 戦国時代の隠れた名将ともいえる人物にスポットを当てた意欲作である。

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    投稿日: 2008.03.13
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    何が「夏草」なのか、下巻の終盤からわかってきた。元親の青春こそが夏草なんだ。そしてその夏草は秋がきて色褪せ、冬がきて枯れていくんだ。 移ろい行くある一人の英雄の青春。司馬遼太郎の描く漢の儚げな美しさ。

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    投稿日: 2008.03.11
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    後編。 前半の暖かな雰囲気とは一遍。時代に生かされなかった男の末路が綺麗な所へ逃げることなく描かれていて涙が出ました。 天下にも手を伸ばすことができたはずの男の最期。無様だとは思わない

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    投稿日: 2008.01.30
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    5月に京都に行った際に、連光寺を知ってから、ずっと気になっていました。長曾我部家がずっと気になってました。 名は知っているが、実際にはどんな家系で、どのような運命を辿ったのか、全然知りませんでした。 そこで、調べて この本を見つけました。久々に小説らしい小説を読んだ気がします。さすがー司馬遼太郎。 考えてみれば、信長、秀吉、家康と戦ったのだから 長曾我部家は凄い。一時は四国覇者にも登りつめた。 もしあの時、こうしていたら、違った運命になったかもと考えると、はかなさがしみじみと感じる事が出来る。

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    投稿日: 2007.11.26
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    元親がゆく!的なお話の下巻。 熱しやすく冷めやすい、のテンプレみたいな人ですが どっちに転んでもメーター振り切ってて潔い! 戦国時代の土佐はすげー田舎扱いされてて驚きます。 (鬼が住んでるとか…)

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    投稿日: 2007.10.31
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    苦難の末についに四国を統一を成し遂げた長曾我部元親。しかし時代は秀吉という新たな英雄を選んだ。彼がもし10年早く生まれていたら、天下は信長、秀吉ではなく彼を選んだかもしれません。

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    投稿日: 2007.10.23
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    長曾我部家が衰退へ向かう。 鳥なき島の蝙蝠が、最後には妻と嫡男を失い若い頃の覇気を無くしていきます。 何かと切ない話。

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    投稿日: 2007.09.27
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    長曾我部元親の話。一発変換されないんだ…長曾我部って。菜々という元親の正室の視点から始まって、四国を統一するところから最終的に大阪夏の陣までが書かれてます(と言っても大阪夏の陣にはほとんど触れてませんが)

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    投稿日: 2007.04.23
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    夏草の賦の下巻。 何か上巻が繁栄期で下巻が衰退期って感じ。 でもこっちもやっぱし面白かった。 上巻読んじゃったら読むっきゃないっしょ。 正直かっこいいよ元親。

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    投稿日: 2007.03.09
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    上と合わせて買うともさー!(つまりは未読/ぇえ)司馬遼太郎氏というだけで期待できます。姫若子→鬼若子への変身話が楽しみです(何)

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    投稿日: 2006.12.29
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    もうなにもかも失う元親。とくに息子の信親の薩摩軍へ突撃のシーンが圧巻。結末は知っていたので読み進めるのがつらかった。

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    投稿日: 2006.11.13
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    正直、下巻の最後は凹みました・・・。ハッピーエンドではないことは分かってたんだけど、予想以上にショック。特に、信親の話が入ってたことが、最終的にショック度を上げてしまいました。あたしは信親が好きだったのに〜〜!(なんか違う)晩年年老いてからの元親は、結局頭の硬い男になってしまったことが残念でした。全体を通しては、いろいろ考えることができたし、面白かった。ただ、ホントに切なかった。

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    投稿日: 2005.11.24
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    目的を失った人間ってここまで落ちぶれるんだなぁ。と思いました。上の元親は若さが溢れていたのに、この下巻では老けていくのが目に見えました。信親が死んでしまうシーンは涙なくしては読めません!

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    投稿日: 2005.11.19