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ギリシア神話入門 プロメテウスとオイディプスの謎を解く
ギリシア神話入門 プロメテウスとオイディプスの謎を解く
吉田敦彦/KADOKAWA
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総合評価

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    この本が特に面白いと思える点は、通俗のギリシャ神話が実は解釈しだいでいくらでもその物語の意味付けを変容させるということだろう。 紀元前のアテネ市民の歴史背景が神話にいかなる影を落とし、今日まで繋がる「物語」の変遷を辿ったかを綴る、極めて興のそそられる本。 特にオイディプス神話に込めたソフォクレスの精神のくだりは、往年の傑作マンガ「デビルマン」の元型を髣髴させ、矛盾と倒錯に満ちたそた混沌の中で人足らんとするその精神性が、いかなる困難と抒情に満ちたものであるかを描写する。 欠点は重複描写があまりに多いことではないかな、と。

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    投稿日: 2009.08.17
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    ギリシア神話の中でも特に有名なプロメテウスと、オイディプスの悲劇を、時代順にテキストが書かれた社会の状況とともに詳説しています。 「入門」となっていますが、神話のあらすじに終始せず、多義的な語彙の解説などテキストの読みに踏み込んだ記述もあって、読み応えがあります。 古典ギリシア語やギリシア神話の解釈について知識のある人にも新しい発見があるのではないでしょうか。(わたしは不勉強にして、著者の解釈の妥当性・新しさはよくわからなかったのですが、たぶんきっとすごいに違いないと思います。) ただ・・・「入門」としているので仕方がないのかとは思いますが、語彙の解説をするとき、ギリシア語をカタカナで書くのは意味がないと思います。カタカナだけ示されても辞書は引けないので・・・。

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    投稿日: 2007.04.18