残念ながら打ち切りの最終巻です。カドカワブックスは以外とシビアですが、いつまでも続刊無しより良心的？ 徐々に転生者を集めながら迷宮で力をつけていく…。

新人冒険者として迷宮攻略を始めてこれからという段階でしたが、巻末ギリギリのところでこれまでの過程を寸断するかのように無理矢理なエンディング。伏線回収も辻褄合わせの修正も見られません。これはないんじゃないかな？ 商業紙は時に残酷ですね。 Web版が続いているので油断していました。 ストーリーに関しては子供の頃の故郷でのゴム生産の展開が面白かったですね。乳児の頃の思い通りにならない身体にやきもきしながらも、徐々に前世の知識や経験を活かしていく展開は結構面白かったですね。 逆に故郷を出てからの展開が、その他の異世界転生物との差別化が難しくなっていたように感じられます。 一国一城の主を目指すという目標を掲げて旅立つにしても、冒険者になって一攫千金を狙うという安直な方法でも、もう少し前世の経験や固有技能といったチート能力を活かしたストーリー展開や、ちょっとした遊びがあってもよかったように思えます。 なんにしても出だしが良かっただけに色々と残念です。