
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大どんでん返しがあるわけでもなく、強烈なシーンがあるわけでもない。だからこその生々しい質感が、本の中の世界と現実をなめらかに接続する。ある家族の、それぞれを生きる人たちの考えを追い続けたことで、自分の家族のこと、見なければならない現実に改めて思いを馳せることになった。良い読書体験だった。
0投稿日: 2025.11.22
powered by ブクログ森氏の私小説のような私小説ではないような 父、母、私の物語。 親が子に与える影響、家族の在り方、老いとの向き合い方、死の捉え方、相田家を通して色々と考えさせられる物語。 私か! 私の父親か!! 私の母親か!!! と思えるエピソードや思想があまりにも多かったので驚きでした。 サリンジャーのナイン・ストーリーズに続いて私のバイブル2冊目に登録しました。
0投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ本書を読んでいる時に、映画「どうすればよかったか?」を観たり、自分の家族親族に色々あったりと、家族と言うものを強く意識させられた。 親子、夫婦、兄弟の関係、そして病気が重くのしかかる。基本は助け合っているけれど、それぞれのプライドが優先されたりすることもあり、なんだかちぐはぐしてくるものだ。
18投稿日: 2025.07.12
powered by ブクログ「相田家」という森博嗣のほぼ自伝らしい。 世間からは少し変わり者のような紀彦(森博嗣)の両親が駈落ちをして、紀彦と妹が生まれ、その子供たちがそれぞれ自立し家庭を持ち子供が生まれ、年を取った両親が亡くなるまでの話。 特別なことは起こらないけれど、一つ一つのエピソードが独特で微笑ましい。 世間体を全く気にせず、合理的に生きているけど、実は愛情深い相田家の人たち。ドラマのようなほのぼの、ベタベタした関係じゃなく、それぞれが自立した大人で互いを尊重しつつ依存しない親子関係が潔くてよかった。 親の介護や実家の処分、お葬式のあり方などもものすごく参考になった。 世間の常識にとらわれず、自分の家族の在り方を今一度考えよう、って思えた。
0投稿日: 2023.10.19
powered by ブクログ「喜嶋先生の静かな世界」の、世間の常識とは少し距離をとっているような淡々とした世界が好きなのだけど、その感じと地続き。 相田秋雄と紗江子という夫婦とその子どもたちによって、一定の期間だけ存在した家族についての記録のような物語だ。家族は自然消滅していき、新たな家族関係が生まれる。これを、連綿とした一つの道のりに繋げようとすると、「イエ」という概念になりそうだけど、繋がりはもっと緩くていいのに、と思う私には、頷ける言葉があちこちに散らばる物語だった。親には親の人生があり、子には子の人生がある。シンプルだ。 「君の幸せの中に、子供たちを入れることは、どうかなと思う。それはやっぱり、エゴじゃないかな」
0投稿日: 2023.03.29
powered by ブクログ私小説っぽい感じで、森先生がどのようにして今の森先生になったのかよくわかる内容でした。どこまでが真実でどこからが創作だったのでしょうね…。ファンとしてはとっても気になるところ…笑
2投稿日: 2023.02.20
powered by ブクログ私は紀彦さんとは似ても似つかない性格だと思うけど、何故か紀彦さんにとても感情移入しました。 置かれてる環境がなんとなく似てるからなのか、彼が発する言葉に逐一頷いていました。 森博嗣先生の私小説との事ですが、物凄い告白のような気がします。
2投稿日: 2022.03.09
powered by ブクログ老後について考えさせられた。 自分は紀彦に共感できる。が、親や子どもが同じ価値観とは限らない。以前、老後の資金をしっかり貯めている母に、自分がしてもらったことに感謝する気持ちを込めて「老後の面倒を見るより、子どもをちゃんと育てることが親孝行だと思っている」というようなことを言ったら、あんたは冷たい、と嫌がられた。それが一般的なんだろうな。でもその時は、母が普通の考えを持っていることに驚いた。
0投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
松本清張の”半生の記”を想起した。 著書自身は、私小説であること、家族小説というジャンルで執筆したわけではないことは、HPの作品紹介から伺える。 だが、読了した後に感じたことは、著書が経験したことが本書に殆ど収まっていることを考えると、私小説ではないかと感じる。上梓した数々の親書、エッセィから推察に過ぎないが・・。 著書の他作品を拝読されたことがある方にとっては、とっつきにくい作品かと感じる。 会話文は、最終章に同情するのみとなる。著者がこの作品を上梓したまでの生涯を垣間見たいようであれば、この作品が一番かなと感じる。
0投稿日: 2020.03.08
powered by ブクログ「限りなく私小説の姿を纏う」と書かれているがそれがどれぐらい本当かはわからないのでそこは置いておくとして、この本を読んでいると色々と考えさせられる。人生とは、家族とは、親とは、生き方とは。特に家族について考えた。自分が子供の頃には見えなかったものが親になると見えてくる。逆に親になると子供の頃に自然と備わっていたなにかが失われていく。でもそれが当たり前で普通な事。私もいつか誰かに「ありがとう」を言いたい。
0投稿日: 2019.10.05
powered by ブクログ1つの家族と始まりから終わりまでを私小説風に描いた話。 著者の人生観もかなり反映されているのかもしれない。 ミステリィではない。
0投稿日: 2017.08.09
powered by ブクログあるひとつの家族の成り行きを、森博嗣らしく読み追っていく一冊。珍しい物語、奇異な家族ではないのかもしれない。それでも森博嗣の丁寧な解き方で、ひとつの物語として成立していく。ミステリではないからこそ、ひとつの答えに帰着するわけではないからこそ味わえる、森博嗣の面白さがある。
0投稿日: 2017.02.15
powered by ブクログ淡々と終末について述べられていく私小説。 著者のこれまでの著作にも通ずるような記述が多いが、あくまでフィクションであるので、どれほど事実が記載されているかは不明です。 しかし今回描かたことは、日本中で多くの家庭が直面していることであり、今後自分にも訪れるだろうとシミュレーションしながら読み進めました。 …最後の一言でそんなこと吹っ飛んだんですが。
0投稿日: 2017.01.03
powered by ブクログ森博嗣の自伝的私小説 と評価されているようだけど、そんなに一致点は感じないなぁ これまでエッセイやら日記やらで語られてきたことと、若干の違いが見られる その辺の違いを自分の中でどう補完するかが大事 僕もこの人達みたいに論理的に生きたいという願望がないわけでもない ただ、そこまで徹底してできる素養もないんだけどね 読んでて一番膝を打つような部分は解説だったりする ま、奥さんに言いたかった一言というその考察すら森博嗣の手の中という可能性も否定しきれないけどね
1投稿日: 2016.10.26
powered by ブクログこれはズルい 思いっきりミステリィ!と言うわけではないけど、森博嗣先生が伝えたかったことが最後のページをめくった瞬間にジワっとしみこんできて地下鉄の中でなみだが止まりませんでした。 ある意味でとてもうらやましい本でした。
0投稿日: 2016.01.21
powered by ブクログ本当に本当に面白かった! 森さんのお話は何冊も何冊も読んできたけど、今回は初めて彼の本を読んだ時を越える衝撃があった。 あああ、彼のお話にはきっとなかったトリック?しかけ?を話してしまいたい。あってるかどうかは、知らんけどたぶんこう!っていうやつ。 あーもー興奮した!!
0投稿日: 2015.09.29
powered by ブクログ森氏自身の内容と謳いつつもどこか一つの物語であり、 何か胸の中にワクワクとしたものを抱きつつ読み進めた結果、 最終的に床がなくなったみたいにストンと全てが終わった。 へ…?という感覚が抜け切らないまま、後書きを読むと、 そこに欲しかった感情が全て描かれていました。 後書きが全てを物語ってくれた。 この本に対する満足感はそれで十分得られたように思います。
0投稿日: 2015.07.29
powered by ブクログ過去の森作品とは一味違う。いつものミステリー作品の感覚で読むとなんとも不思議なもしくは肩透かしをくらったような感覚に襲われる作品です。それでもこの小説は森博嗣でないと書けない、と感じる。まぁ、たまにはこういうのも良いでしょう。
0投稿日: 2015.07.24
powered by ブクログ普通ではないと思っていたけど、本作を読むことで森博嗣のパーソナリティーの根底が僅かながら理解できた気がする。
0投稿日: 2015.06.23
powered by ブクログ淡々と語られているのに、愛情に満ちた物語だと感じました。生き方も死に方もある程度は選べるというありがたい時代に生きていて、改めてそのことに気づかせてもらえたなあと。最後の一文、きゅんとしました!
0投稿日: 2015.03.06
powered by ブクログ父の生き方と、それを支えた母のお話がメインストーリーな気がした。 やっぱ、紀彦(森さん)のような考え方で生きていけたらいいなぁ。
0投稿日: 2015.03.02
powered by ブクログ両親が亡くなるあたりから、じわじわ。 去年亡くなった祖母のことが思い出されたし、 親のこと、自分の生き方はどうなのかと。 ちょっと哲学的であこがれる。 解説読んでちょっとにんまりしちゃった。
0投稿日: 2015.01.29
powered by ブクログ自叙伝的小説なので軽く読めるかと思ったら正月早々重かった^^;若い頃に読んだなら響かないだろうし、今読んだらわかりすぎて胸やけする。もっと年を取ってから読んだらどうだろうか?開き直るか(笑)親を見送ったあとの解放感と書いてあったが何となく共感。この解放感って決して親に縛られてた苦しさじゃないし、脱力とも違う。フッと軽くなる。そしてそこから自分を見つめ直す。本での息子の老後はちょっと現実離れかなぁ。結局、お金遺してくれたから出来るんじゃーん(ー ー;)ってひねくれてしまう自分はまだまだ修行必要かー
1投稿日: 2015.01.06
powered by ブクログ先日単行本版を読んだばっかりだけども、文庫版が出ていたので、再読。 解説が加えられているのと、文庫の大きさになっているという違い。 やはり、この静かで暗い感じはいいな。 最終的にどうなるのかを知っているので、また違う読み方ができた。 最終的にあそこに収束していく家族の形。 ---------------- 【内容(「BOOK」データベースより)】 普通の家庭だったけれど、ちょっと変わった両親。最後に息子がしたことは破壊だったか、それとも供養だったのか?さよならだけが現実だ。血は争われない。森博嗣の家族小説。 ———————— 【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】 森/博嗣 1957年、愛知県生まれ。作家、工学博士。国立N大学工学部建築学科で研究する傍ら執筆した小説『すべてがFになる』で1996年、第一回メフィスト賞を受賞し、作家デビューする。以後、次々にベストセラーを発表、不動の地位を築く ————————
0投稿日: 2014.12.30
powered by ブクログ『大人になったら、自分一人の力で生きていくしかない、誰も助けてはくれない、自分で考え、自分で判断し、すべてを自分でできるようになりなさい、と。』 『鬱陶しいほどの存在感というものが、仏壇の主たる機能だ。』 『ランドセルを買うとき、紗江子はデパートへ紀彦を連れていき、好きなものを選びなさいと言った。どれも同じに見えたけれど、壁の高いところにスカイブルーのランドセルが飾ってあったので、あれにすると答えた。紗江子はにっこり笑って、それを買ってくれた。あんな色やめておきなさい、と言うか言わないか、その親の価値観が、こういった機会に子供に継承されるのである。』 『自分の始末は自分の中でつける。それが人間の尊厳であり、すなわち幸せだという価値観である。』 『何があるかわからない。どうせ借家なんだし、いつでもリセットできる。 そうか、自分の躰だって、借家みたいなものだ。最後は返さなくてはならない。』
0投稿日: 2014.12.21
powered by ブクログ帯には森ミステリィとあるが、全くミステリィ要素はない。 森博嗣の私生活を描いた(と思われる)私小説であり、人生観、家族観、夫婦観、親子観等々について、共感、あるいは考えさせられる部分が多かった。
0投稿日: 2014.12.15
