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父親学入門
父親学入門
三田誠広/集英社
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総合評価

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    読了しました。 何回目かですが、おそらく10年ぶりぐらいの再読です。 著者は、昔に「いちご同盟」という作品で芥川賞をとった人で、その作品は今(2021年)では教科書にでてくる大御所の小説家です。 まだ、私が十代だったときに好きな作家さんで、本書は当時に連なりで読んだ作品です。 なぜ、久しぶりに手に取ったかというと、昔の頃の話しについて、インタビューを受ける機会があり、この本に感化されて、少しずつ考え方が変わっていった原点的な本であることを、すっかり忘れており、そのことを思い出し手にした本です。 著者は、小説家であり哲学者でもある。 著者の作品は固い本も多いが、若い人向けの青春物語が逸品である。 その著者が、自分の子育てについて、赤裸々に描いている。 哲学的な著者は、「父親とは何か」という重い問いからこの本は始まる。 しかし、著者の作風か、とっても誠実でリアリティがあり、とても肌の温もりが感じられる作品である。 今でこそ、イクメンパパの言葉すらやや古くなりつつあるが、出版当時は男が子育てについて書いた本はなかなかなかったと思う。 しかも、著者がサラリーマン時代の子育てで、右往左往していることもしっかり書かれ、著者らしく冷静かつ温もりのある言葉で父親学という哲学を展開するのである。 著者は誠実がゆえに今では、「父親は何か」とストイックに考え込むと、なかなか暮らしくいこの情報化社会、核家族化が極まった今の父親には、自分を追い込んでしまうようなことも多く書かれています。 が、気楽に読めば今でも多くのことに開眼させられる作品です。 今(2021年))再読しても色褪せない父親像がそこには書かれていました。 20年以上も前にこういった作品が世に出ていたとは本当に驚きである。 それと共に、この本を最初に手に取って時の、私の思考が徐々に蘇り、今の自分がこうやってできてきたことを再確認できたことが、とても嬉しかった。 感情移入が激しく、伝わりにくい書評ではあるが、自分の歴史を振り返っているようであるし、自分の心の中の軸になる錨を再認識し、また新しい発見を多く得た再読でした。 過去父親だった、今まさに父親、これから父親になる人たち、そして青春時代を謳歌している学生さん(男女関係なし)にお勧めの本です。

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    投稿日: 2021.08.21
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    著者の三田誠広さんは、自分の父親のことを尊敬しているようである。尊敬できる父親を持ち、自分の子供との接し方を考えている。自分は、ここまで子供との接し方を深く考えてきただろうか。子供は自分に付属するものではなく、一人の人間であることを忘れずに、接してきたつもりだ。尊敬される父親になれているだろうか。

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    投稿日: 2011.03.07