
総合評価
(40件)| 11 | ||
| 17 | ||
| 9 | ||
| 1 | ||
| 0 |
powered by ブクログあと一歩で捕まえられない脱獄犯ペル。8年前の事件のただ1人の生き残り"スリーピング・ドール"はペル捕縛の決め手になるか? お家芸の「怒涛のどんでん返し」は今作も健在!安定の面白さです。
0投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ早い展開。いくつものどんでん返し。リンカーン・ライムシリーズで慣れてはいるものの、これでもか、が何度も。そしてもちろん、最後の最後にまたどんでん返し。 面白かったです。 それにしても、アメリカの方々は、恋愛が何歳、どんな状況でも、あって当たり前なんですね。そこもびっくり。
0投稿日: 2025.01.09
powered by ブクログ面白かった。リンカーン・ライムシリーズと比べると証拠品等を調べる時間に差があるような?クドクド?したような感じはない。いつの間にか終了的な。次作も読んでみようかなあ。
0投稿日: 2024.08.30
powered by ブクログリンカーンシリーズと比べてキャラが薄いです。 面白さも劣ります。嘘を見抜く天才が嘘をつかれてはだめですね。
0投稿日: 2023.08.11
powered by ブクログジェフリー・ディーヴァーは好きな作家です。 展開がスピーディーで会話がお洒落。 この「スリーピング・ドール」同作家のリンカーン・ライム シリーズのスピンアウト版との事。 ライムが物証第一主義で科学捜査の天才に対して今回の主役キャサリン・ダンスは人間嘘発見器と言われるキネクシスの天才。 キネクシスとはチョットした動作や表情からどんな嘘でも見破ってしまう行動心理学らしい。 カルトのリーダーが取り調べをされていた拘置所から脱獄。 脱獄の直前に彼を取り調べていたダンスと彼女のチームが脱獄犯を追う。 ストーリー展開はスピーディーで登場人物のキャラクターも良いので楽しく読めました。 ですが敵役の脱獄犯のキャラクターが少し弱い。私には少々小者感がありもう少しスケールのデカイ悪党であって欲しかった。 アクションあり随所に間一髪的な追いつ追われつのスリリングな展開ありで、流石ディーヴァーと思わせる部分は多数あるだけに残念。 でも一般的には面白い小説だと思います。
0投稿日: 2023.02.18
powered by ブクログキャサリン・ダンス 第1弾 脱獄から始まった逃亡劇だけではなかった 面白かった! その人目線で描写していたのも良かった
1投稿日: 2022.11.29
powered by ブクログ下巻もスピーディーな展開がめちゃくちゃいい。終盤の展開の意外性はさすが。テレサの活躍はめちゃ少なかったけどね。詳細の描写がめちゃくちゃしっかり調べられております丁寧にされてる印象。
0投稿日: 2022.06.01
powered by ブクログこのミス海外編2009年版5位。リンカーンライムシリーズのスピンオフシリーズ。ウォッチメイカーで登場したダンス捜査官が主役の1作目。リンカーンとサックスも一瞬電話で登場する。ダンスは「キネシクス」の専門家なのです。日本語では「動作学」ってのか、相手のふるまいを見て興味の有無や嘘をついてるか等を分析する尋問のエキスパート。リンカーンの科学捜査と同様、こちらも細かく具体的に説明しながら尋問が進んでいく。緻密で分かりやすいんだけど分量が多い。ストーリー自体は展開が早く意外性もあって面白いし、暗示的な伏線が肩透かしされたりして飽きない作りになっているて、下巻からぐいぐい引き込まれて行くけどやっぱり長いのが辛い。この内容で1冊に収めていただければ良かったかなと。あと、話しの展開上仕方がないけどダンスが恋に落ちるところがちょっと感情移入できないというか唐突というか。
0投稿日: 2021.01.15
powered by ブクログ下巻に突入してもダンスとペルの一進一退の攻防は続き、物語は未だ山場を見せないが、中盤を過ぎて一気にギアが入る。ペルの真の共犯者が判明し、肝心の【スリーピング・ドール】ことテレサも満を持して登場。そこからはどんでん返しの連続による怒涛のノンストップサスペンス。成る程、後半で畳み掛けてくる作家なんだ。しかし、こう二転三転すると作品の色合いは大分変わってくる。後半は【人間嘘発見器】と評されるダンスの本領発揮だが、折角の心理戦も割と駆け足。目一杯詰め込んでいる分、読者が入り込む隙を与えて貰えないのも良し悪しかな。
0投稿日: 2020.11.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
驚愕のどんでん返しの名手にしては、いささか物足りなさの残る真相だ。 キャサリン・ダンスの「人間嘘発見器」の手腕も、今回はあまり発揮されていない。 何より、タイトルにもなっている少女がそれほど大きな鍵を握っているわけでもないのが、タイトル負けというか。 キャサリン・ダンスというヒロインは魅力的だけどね。
0投稿日: 2020.08.10
powered by ブクログ期待を裏切らず最後にひっくり返してくれるけど、今回のはちょっとかわいそうだったな〜。途中少しダレてしまった。
0投稿日: 2019.10.18
powered by ブクログこの作品の何がすごいって、プロローグが終わったと思ったら、いきなり『羊たちの沈黙』を思わせるような凶悪犯との息詰まる尋問シーンが始まり、ハリウッド顔負けの爆破シーンや逃走シーンが入るってところだと思う。 しかも、それを50ページで収めてしまう……。そんな出だしをやられたら、引き込まれずにいられないじゃない……。 そこからは、もう安心のディーヴァーブランド! 裏の裏を読み合う心理戦に、緊迫の追走劇。凶悪犯の目的や協力者の正体にどう迫っていくか、と読ませるツボをこれでもかと突いてくる。 それでいて、登場人物の個性やキャラも立たせているのは、さすがディーヴァー! キャサリン・ダンスをはじめとした警察側の面々や、ダンスの家族の個性はもちろんなのですが、凶悪犯ペルが、どのように協力者を支配下に置いていくか。その辺のやり口もリアルで、これがさらにペルの個性を際立たせる。 さらに過去や現在のペルの協力者の女性たちの描写もリアル。ペルの事件を取材するジャーナリストや、過去ペルに一家を殺害された女の子、それぞれを単に物語の駒にするだけじゃなく、きちんと成長や変化を描いているっていうのがすごい! そして、物語が核心に迫っていくたびに、次々と明らかになる真実と、ディーヴァーが仕掛けた罠とどんでん返しの数々! やっぱりディーヴァー作品は面白い! サスペンスとして読ませるのはもちろんのこと、キャラの魅力でも読ませるディーヴァーは、やっぱり当代きってのエンタメ作家なんだろうなあ、と思います。 2009年版このミステリーがすごい! 海外部門5位
1投稿日: 2019.09.29
powered by ブクログキャサリン・ダンスの 「相手を観察し読み解く力」と ダニエル・ペルの 「人の心を読み、操る力」の対決 二人とも感情を読みあい手を打ち合う構図は ライムシリーズに無くて面白い。 あと、一作目からライムシリーズとのキャラ被りを意識してなのか、出てくる登場人物の味付けが濃い目で、こちらの人々の方が結構印象に残ってる。向こうで出来なかったことをこちらのシリーズでどんどんやって欲しい。 色々ツッコミどころはあるんだけど…
2投稿日: 2019.07.14
powered by ブクログ一つ前に読んだ「エンプティー・チェア」が最高だと思ったが、この「スリーピング・ドール」が最高だった。
0投稿日: 2019.07.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
(上巻より) 印象に残ったのは、 加害者一味とも被害者ともいえる三人の女性が、 過去を話し合う場面。 思ったような展開にならなかったのも合わせて。 殺人犯のいいなりになっていた共犯者が、 自らをみつけて自主してきたのも良かった。 残念だったのは、 キャサリン・ダンスの私生活がうまくいかなかったことかな。
0投稿日: 2019.04.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いつものジェフリー・ディーヴァーのやり方だとわかりつつも、まんまとハマって一気読み。 リンカーン・ライムシリーズ以外の作品は初めてだけど、海沿いの風景描写が新鮮。モンテレーのラッコはググって癒されました。 そして下巻では、筋書きとの関連が見出せなかった「スリーピング・ドール」の意味も判明。細かな伏線もきっちり回収してくれてます。 欲を言えば、『ウォッチ・メイカー』での尋問と言う名の戦闘シーンが好きだったので、ペルとダンスの取り調べシーンがもっと見たかったかな。
0投稿日: 2018.10.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『ウォッチメイカー』に出てきたキャサリン・ダンスがすごく気になってたからスピンオフ嬉しい! 下巻で100ページ残して犯人が死んだからどう進むのかと思ったら…。今回衝撃はなかったけど小ネタ満載でやっぱり面白かった。
0投稿日: 2017.12.27
powered by ブクログ前半は名前がなかなか頭に入らなかったが、後半は名前も入ってきて展開もテンポ良く進んだので、スラスラ読めた。 ダンスか相手の動作から心理を読むキネシクス専門家というのが興味深く読めたところだったかもしれない。 2017.10.6
0投稿日: 2017.10.06
powered by ブクログディーヴァーのパターンが解っていても気持ちよく嵌められる。 多分ディーバー読むたびに同じような感想書くと思う。
0投稿日: 2017.08.31圧倒されるどんでんに次ぐどんでんの連鎖
意外と人間嘘発見器の設定は面白くない。しかしながらリーンカーンライムシリーズを上回るテンポの速さ。 主人公の魅力的なキャラ。そしてモントレーを舞台にした美しき逃走劇に楽しまされる。
0投稿日: 2017.06.18
powered by ブクログいつもながら後半に怒涛のどんでん返し(笑) もうちょい前から展開してくれないかと思いながら、いつ来るかとドキドキ待つ(笑) ダンスシリーズも面白いです。ライムシリーズに負けず劣らず(*≧∀≦*) オニールはアンと別れていつダンスと付き合うのだろう…www
0投稿日: 2016.10.22
powered by ブクログ追う側、追われる側での出し抜き合い…ペルを巡る事件や人間関係を紐解くプロセス…逃走中のペルが起こす事件と、それを阻止しようとするダンス…息詰る対決がスピーディーに続く中、交通事故で夫を亡くし、2人の子ども達や両親と暮すダンスの日常も挟まり、実に豊かなドラマが展開する…そして終盤は“どんでん返し”の連発だ…
0投稿日: 2015.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
リンカーン・ライムシリーズには魅力的なキャラが何人も出てくるが、その中でも気になっていたキャサリン・ダンスを主人公としたシリーズが刊行。待ってました。 キネシクス? キネシオロジーと何か関係が?というのが最初に聞いた時の感想だったが、意味を考えてみれば当たり前。のっけから、ペルの尋問で魅せてくれる。 その後、脱獄・逃亡・追跡となっていくのだが、ストーリーはさすがディーヴァー、どんでん返しというか、章が終わる前とその続きで、そういうことだったの!? というのが何回あったことか。(ひーふーみー) そしてラストでも、こうきたか、と唸る。何かあるだろうなとは思っているのけど、その何かの中身を論理的に当てられたことが一度もない。 シリーズは続いているそうなので、わくわくしながら続きを待つ。
0投稿日: 2015.07.28
powered by ブクログ図書館で。ライムシリーズでも出てきた尋問のプロのスピンオフ。いつもの証拠物件からの割り出しではない、別方向からのアプローチでどのように犯人に迫るのかなあと楽しみにしていたのですがそこまでびっくりはなかったです。 ダンスが取調べを行ってすぐに犯人が逃げてしまうのである意味一番の彼女の見せ場であるはずの嘘発見機能があまり発揮されてない。これならライムシリーズに登場した時の方がずっとダンスさん活躍していたような。 そして警察官だって一日中事件を追っている訳ではないだろうけれども彼女のデート事情とか父親の誕生パーティとかは結構どうでも良い。日本だったら多分結構叩かれるだろうなあ…。取り調べ中に服役中の犯罪者が逃亡している時、担当捜査官は勤務後自宅でパーティを開いていた、とかね。ここら辺はお国の差、という所でしょうか。 とは言えディーヴァーらしいあっと驚かせる展開があり、そうだったのか、という発見もありました。でも自分はライムシリーズの方が面白いと思いました。今のところ。
0投稿日: 2015.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ジェフリー・ディーヴァーの「キャサリン・ダンス」シリーズ第1弾。同じ作者のリンカーン・ライムのシリーズ『ウォッチメイカー』にゲスト出演のように登場したキャサリンが、地元カリフォルニアで主役を張る。いきなり主人公に据えるのではなく、すでに確立している別シリーズに登場させてから……というやり方が、まるでTVシリーズのスピンオフ作品のようだ。 それはともかく。リンカーン・ライムが証拠を検討する鑑識シリーズであるのに対して、キャサリンはあくまで「人間」を観察する。わずかな感情の動きであっても表情に影響を及ぼすところ、また、表情の動き自体は捉えられても、その理由を読み誤ることもある。そういう点がリンカーン・ライムのシリーズと違うようで似ている所が面白い。 話の構成や展開、人物配置などは、いつものディーヴァー節だなぁと思いつつも面白く読んだ。前半の方では、なぜタイトルが『スリーピング・ドール』なのかピンと来なかったが、それも後半の方で明らかになる。なるほど、あの事件はそういうことだったのか……と、視点をがらりと変えられる所が良かった。
0投稿日: 2014.06.02
powered by ブクログ一件落着の後もまだあれこれありそうなのが残りのページ数で察せられるとはいえ、予想を上回る展開や、今後も何かありそうな気になるポイントを残しつつ終わるところがさすが。リンカーンシリーズほどのドキドキ感はなかったものの面白かった。
0投稿日: 2014.05.24
powered by ブクログ最後の大どんでん返しの要素は、リンカーン・ライムの専売特許では無いと言う事ですかね。そう来たかぁ~、と言う感じです。 それと、最後のマイケルの告げた情報が、次の話への伏線なのは明らか。次作が早く読みたい!!
0投稿日: 2014.03.13
powered by ブクログ幸いというか不幸にも風邪でダウンしていたので、昼夜夜中と夢中で読んでしまいました。 時に体調ぶり返しながら(夜更かしで・・(笑) なんですか、オカルト集団てかつでニュースでもありましたけど、怖いですね。 人をあんなにも変えてしまう力があるなんて。 オウムもそうだった・・・ あれこれない頭で推理しながら・・ えぇ~!を繰り返し、でも途中でケロッグがなぁって思った私に自画自賛したりして(笑) ペルが殺された時点で、本がまだ残りページがかなりあるぞと、さてさてこの後はどう転がっていくのだろう・・・ 気になっていたのはキャサリンの両親の家で母親が聞いた物音・・ そしてジェニーが生きていて、彼女になかった感情が湧いてきたとき・・・ あの音とジェニーを結びつけちゃったのね、私は( ̄△ ̄;) まさあんな結果になるとは想像もしてなかったから、私は探偵には向かないと納得しました(笑) よく恋は盲目とか、霊感のある人は自分を視れないって言うけど、さすがのキャサリンもケロッグにはホロっとしてしまったのね。 でもそういう面もあって私は良かった~って思いました(ニッコリ(☆Д☆) リンカーン・ライムシリーズも好きだけど、キャサリン・ダンスも好きだわ~ 次の作品も読もう!!
0投稿日: 2013.11.14
powered by ブクログここで話が終わったのでは、というところでも ページ数がそれなりに残っていたので、 まだまだ、まだ、どんでん返しがあるの?と最後まで興味津々でした。 面白かったです。 主人公の女性(キャサリンダンス)も魅力的です。 ★5とまではいかなかったけれど、5に近い4です。 ウォッチ・メーカーを読んでみます。
0投稿日: 2012.09.24
powered by ブクログ二転三転するストーリー展開と最後まで続くドキドキ感がディーバーらしいが、なんとなく消化不良な読後感。主人公の能力であるキネクシスが、飛び道具的な使われ方だからのような気がしてならない。
0投稿日: 2012.08.09
powered by ブクログリンカーン・ライムシリーズの「ウォッチ・メイカー」に登場したキャサリン・ダンスを主人公にした第1作。 面白かったのだが、証拠至上主義のライムと一緒に登場したほうが、その対比で存在感があると思う。でも、第2作ロードサイドクロスも近々読むだろうなぁ。。。
0投稿日: 2012.06.10
powered by ブクログ文庫は「上・下」で別々登録になっちゃうのか…。 サテ。ジェフリー・ディーヴァーです。最早,翻訳ミステリでは間違い無い。としか云いようが無い。 ところでこちらはリンカーン・ライムのシリーズではなくてたぶんスピンアウトのキャサリン・ダンスのモノ。こちらもシリーズ化するんですかね? ジェフリー・ディーヴァーの本は必ず,「この事件はだいたいコレで解決?」みたいな段になってまだ本のページ数が相当に残ってるんだよ。ドレもそうだがコレもそう。楽しめるコト請け合いデス。
0投稿日: 2012.05.04
powered by ブクログ上巻で気になった女性三人のうちの一人は外れたけれど、まあまあいい線だった。 本著は100ページ残し事件解決、その後の大掛かりなどんでん返しはないものの、もうびっくりさせられる事はないだろうと思うページ数でコネタがいくつか。 それから最後の方でキャサリンがギターの「マーチン00-18」を弾く場面が出てくるが、これは000(トリプルO(オー))のことかなと思ったけれど、調べてみるとビンテージで「00-18」もあった。 著者の作品はリンカーン・ライムシリーズと本著キャサリン・ダンスシリーズしか読んでおらず、やはり初期の作品から全部読もうと「汚れた待ちのシンデレラ」を用意しておいたのだが、本著の解説で物足りないと書かれていた。 それを現在100ページほど読んだところだが、読む前にそう言われてしまうと、物足りないと思いながら読んでしまいなかなか進まない。
0投稿日: 2012.05.01
powered by ブクログ下巻の中盤から、どんでん返しの連続で、これぞディーヴァーの真骨頂。 初めから犯人がわかってる展開だけれども、協力者や新たな容疑が加わり、引かれた伏線を上手くまとめるところはさすが。なんとなく緊迫感が足りなかった。
0投稿日: 2012.03.19
powered by ブクログジェフリー・ディーヴァーの"リンカーン・ライム"シリーズのスピンアウト。人が無意識にとる動作から嘘を見抜く尋問のスペシャリスト、キャサリン・ダンスが活躍するシリーズ。 カルト集団を率い、一家惨殺事件を起こした犯人が、脱獄に成功。 彼を追うキャサリン・ダンスとの、一進一退の攻防が始まります。 脱獄したダニエル・ペルは他人をコントールする天才。一方のキャサリン・ダンスは嘘を見抜く天才で、その2人の才能のぶつかり合いがこの作品の一つの魅力になっています。 脱獄犯であるダニエルを見ていると、以前に読んだオウム真理教信者の手記『アンダーグラウンド』を思い出しました。 寂しさ、心のすき間、"絆""愛情"の渇望。そこへ入り込み、相手をコントロールするダニエル。彼にコントロールされてしまう登場人物に対し、「ああ!駄目!支配されないで!」と声をかけたくなるのですが、一方で、その人物がダニエルのお陰で一種の救いを見ていることも間違いないわけで。ダニエルがいなくても、結局は似通った誰かが自分を支配してくれることを望んでしまうんだろうなあ、と、なんだかやるせない気持ちになりました。 勿論、いつものディーヴァー節は絶好調。ページを捲らずにはいられない、スリリングな展開。登場人物の魅力的なキャラクター。そしてアメリカならではの雰囲気! 警官の中に様々な人種がいたり、子供達が「ピザの後にアイスが食べたい!」というシーンがあったり。些細な描写が、私を行ったことのない国、アメリカへ連れて行ってくれます。 しかし、"ドンデン返しの名手"であることは有名なのに、その上でこれだけ楽しんで驚くことができる作品を作り続けることができるディーヴァーは、本当に凄いなあ。 彼の作品に出会えて心から幸せ。
0投稿日: 2012.02.18
powered by ブクログ著者は「リンカーン・ライム」シリーズ等で人気を博したアメリカ人作家。 本書はこの人気シリーズ第7作に登場した"歩く嘘発見器"・キャサリン・ダンス捜査官を主人公にしたスピンオフ作品です。 #尚、本書をシリーズ第1作目とした新シリーズが始まっており、シリーズ第3作目までの刊行が決まっています。またシリーズ2作は既に邦訳もされているとの事。 寡聞にしてこれまで「リンカーン・ライム」シリーズの存在も(もしかしたら名前はちらっと聞いた事はあったかも知れませんが)著者の事も記憶にありませんでした。 しかし、wikipediaによると「リンカーン・ライム」シリーズ第1作「ボーン・コレクター」は、デンゼル・ワシントン、アンジェリーナ・ジョリーの出演で映画化もされた程の人気作。 本書も終盤にドンデン返しの連発(後書きの解説によれば、終盤のドンデン返しの連発は著者の十八番らしい)が決まるなど、恐らく著者の他の人気作に引けを取らないであろう出来栄えでした。 さて、前置きはこの位にしてあらすじを簡単にご紹介。 主人公・キャサリン・ダンスはカリフォルニア州全域で犯罪捜査を行うカリフォルニア州捜査局の捜査官。 彼女には人間の仕草などからその人のストレス兆候を見ぬく技能があり、その技能を用いた尋問テクニックにより、様々な犯罪を解決へと導いてきたキャリアがある。 そして、そのキャリアを買われてある事件の捜査において、服役中の元カルト集団のリーダーへの尋問を行うが、そのリーダー、ダニエル・ペルが尋問の為移送された警察施設内からの脱走に成功。 そして、そのまま逃亡するかと思いきや、何らかの意図により周辺地域への潜伏を開始する。 何度もぎりぎりの所でダンスたちの追跡から逃れる事に成功するペル。 実は彼には周囲の人間を自分の思い通りにコントロールする能力があり、事態はそれぞれに特殊な能力を持ったダンスとペルの知能戦の様相を呈し始める。 未だ逃亡せず周辺にとどまっているペルの意図は? 彼が収監される切っ掛けとなった8年前の殺人事件の真相は? そして、事態をコントロールしている人間は誰か? これらに加えて、夫を交通事故でなくしたダンスのプライベート模様等がストーリーに色を添えています。 また、肥満大国アメリカの現状を連想させる記述があるなど、上下巻セットと文量は多いですが、アメリカ国内向けに書かれた娯楽大作と言った感じです。 #著者が日本人作家ならば、東野圭吾さんみたいに著書がドラマ化や映画化などされていたかも知れませんね。 #実際、ボーン・コレクターは映画化された訳ですし。 この様な感じなので、普段、余り読書をしない方でも楽しめるのではないでしょうか。
0投稿日: 2012.02.13
powered by ブクログ捜査官キャサリン ダンスが収監されたカルト集団リーダーのペルを尋問し直後に脱獄。カルト集団の元メンバー、唯一の生き残りの少女、応援のFBI捜査官、リンカーンライム、様々な人物が交錯してスピーディに回り始めます。当然どんでん返しも。次回作も読みたいっ。
0投稿日: 2012.02.05
powered by ブクログカルト集団のリーダーで、一家惨殺事件を起こした男が脱獄した。 追うのは、尋問とキネシクス(ボディランゲージ分析)の専門家、キャサリン・ダンス。 リンカーンライムシリーズからのスピンオフの1作目。 ディーヴァーはすごい。 最初の留置場での尋問から始まって、追い詰めたり逃げたり、そしてどんでん返しと、息をつく間もない展開だった。 最高に、エキサイティングな作品といえるだろう。 と、同時に思った。 テレビドラマ化を考えてるのだろうかと。 非常に資格的なのだ。 ま、それが妨げになっているわけじゃないけど、リンカーンライムシリーズが、彼の安楽椅子探偵的な部分のせいか非視覚的だと感じるから、余計そう感じるのかもしれない。 また、「ボーンコレクター」以降が映画化されないところを思うと、ライムシリーズは映像化したくないけど、その代わり映像化しやすいこのシリーズを作りだしたんじゃないかとさえ思うのである。 と、本編からずれた感想になっているが…。 とにかく、人の弱さと、それにつけいる者の狡猾さを見せつけられる作品だった。 面白かった。
0投稿日: 2011.12.15
powered by ブクログすごくおもしろかったーー。リンカーン・ライムシリーズももちろん大好きだけど、同じくらい、いや、もしかしたら、より好きかもしれない、このキャサリン・ダンスシリーズ。 尋問で、人のボディランゲージやどんな言葉を使うかを観察することで嘘を見抜いたりするっていうのがまずすごく興味深かった。 人によっては、余計なこと、ととるのかもしれないけど、謎解き以外に、家庭とか子どもとか日常生活とか恋愛とか仕事とか生き方、みたいなこともたくさん書かれている気がして。ジェフリー・ディヴァーって男性なのに、プロフェッショナルな女性を描いて、その恋愛や悩みまで違和感なく描けるのがすごいなあとか思ったり。あと、被害者や加害者となる女性たちについてもよく描いてあって、なかで最終的に成長したり、強くなったりする人がいるところがうれしい感じだったり。 お得意のどんでん返しももちろんあって、いやー、ぜんぜん感づかなかったよー。 このシリーズ、続いているので本当に楽しみ。
0投稿日: 2011.12.14
powered by ブクログジェフリー・ディヴァー得意のどんでん返しはそれほどでもないが、十分楽しめる作品だ。 キャサリン・ダンスの主役としての魅力もミス・マープル以上にはある。
0投稿日: 2011.12.04
