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三国志演義 (四)
三国志演義 (四)
井波律子/講談社
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    初期からの武将は悉く世を去り、終始何とも言いようのない虚しさと悲壮感が漂っている。最後まで忠義を貫く者もいれば早々と身を転じる者もいる。僅か百年程の時代を、これだけの熱量で生きた人たちがいたことに思いを馳せる。 諸葛亮の奇策に司馬懿が驚嘆するお決まりのパターンが形成されるが、この二人が世を去ってからはいよいよ終焉に向かっていく感じが強まっていく。後を託された姜維の孤軍奮闘ぶりも悲しく、いよいよ政治を顧みることもなくなった劉禅には普通に怒りが湧く。投降した夏侯覇が最後まで蜀に忠義を貫くのはよかった。 個人的には老いてなお勇壮な趙雲の活躍と、新たな時代を担う関興と張苞の登場が印象的だった。だがそんな二人も若くして散ってしまうところが儚くて切ない。窮地に陥った関興が亡き父関羽に救われる場面は、三国志屈指の幻想的で感動的なシーン。 これにて井波律子さん訳の三国志演義を読了。訳が丁寧でとても読みやすく、初めて読む人にもわかりやすいと思う。

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    投稿日: 2025.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三国志は夢中になると聞いてはいたけど、本当。 吉川英治さんの三国志を読んだ後、こちらを手に取る。 晋に統一されるまでのお話。 吉川英治版は晋に至るまでは描かれてないので、途中からは、劉禅のボンクラがどれだけ迷惑だったかがわかった。 諸葛亮は働きすぎ。胸が痛くなる。よく頑張ったなぁ。 でも、無念すぎる… 諸葛亮の祁山への出撃6回は執念。 いろんな戦法があり、それぞれ呼び名がある。 諸葛亮頑張ってー!と応援。 こうやって諸葛亮が頑張ってるのも、劉備の遺言のため、劉禅の強き補佐のためなのに、劉禅ってとんでもない奴に育ってしまう。大事な場面で呼び戻すんじゃない! 趙雲、よかった。かっこよかった。おじいさんになっても強い。 だけど、いつの間にか病死。 趙雲だけでなく、いつの間にか病死してしてる人が結構いて、いつ病気になってたのかなぁと思ってしまう。 姜維も頑張ってたけど、またもや劉禅のアホのせいで! かわいそうに… 劉禅は司馬昭にまで呆れられ、どうしようもない奴。 劉備が生きてたら、息子とは言え、首を斬れ!って入れてたかもね。 最後の詩は、いろいろ思い出して切なくなる。 すでにわかっている歴史といえ、残念でならないよ。 ★この三国志演義の嬉しい点 ・登場人物の紹介あり。 ・注釈あり(由来、間違いの指摘など各章の終わりにある。Kindleではリンクになってないのが残念) ・挿絵あり。 ・地図あり。 ・年表あり。 ・巻末の解説あり。

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    投稿日: 2017.08.14