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風の耳たぶ
風の耳たぶ
灰谷健次郎/KADOKAWA
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総合評価

8件)
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    灰谷健次郎のことばは、これ以上ないというほどに噛み砕かれていながら、傷ひとつない珠のようにつるんとしていて、体の隙間という隙間に染み込んでくるようだ。そしてこの作品は、あまりに凄まじい。凄まじく鋭くあってなお、ぬくい。こんな小説があったものか、と、読み終えてまだ、思いにやり場がない。惑う。出会えてよかったと思える一冊が、また増えた。

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    投稿日: 2012.12.15
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    本を読んで味わう優しさというものを学んだ。 僕の将来を決めた一冊。  批評しきれない優しさを持っています。 是非読んで、批評してください。

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    投稿日: 2012.08.28
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    最初は現代に対する批判ばかりで投げ出そうかと思いましたが、最期まで読むと何だか切ない気分に。ふしぎです。

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    投稿日: 2012.03.09
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    私が読んだのは単行本版だ!!! 話のオチの部分に行くまで、旅の理由に全然気づいていなかった当時の自分。そう思うと、浅いなあ。 渋谷のシーンがとても好きです。 でも、読み返せる気力がない。

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    投稿日: 2010.06.15
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    老いと死の優しい物語。 妻を「ハルちゃん」なんて呼ぶ老齢の画家。 80年来の友人とその孫。 そうした人々が登場して、 物語をつくる。 終わりがあるから輝くものがあるのだと私は思う。 終わりが人を追い詰めることもあれば、 終わりが大きなエネルギーをくれることもある。 最後数ページがとてもよかった。 そしてそして、 巻末の対談(灰谷健次郎×樹木希林)! これもとてもよかった!! 『兎の目』や『太陽の子』とはなんだか違うな、 と思っていた違和感がスッキリした! この小説で使われている言葉は、標準語なんです。 いつもは関西訛りのある言葉なのに。 やっぱり言葉のちがいでずいぶん印象が変わるもの。 私は東京生まれの東京育ちだから、 デフォルトではあまり他人とぐっと近寄らないような 東京の言葉、いわゆる標準語には違和感ない。 でも、確かにそれぞれの味があるんだろうね。 灰谷さんが 「関西の言葉のいいところは、情感をスーッと伝えるところ」 と書いていて、とても納得した。

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    投稿日: 2009.04.18
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    〜「むずかしいものですね」「むずかしい。人は試行錯誤してこなければわからぬという厄介さを抱えておる。だから人生派といういい方も出てくる」〜 ほんとうに…ほんとうに…

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    投稿日: 2008.06.27
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    根本にあるのは、「友情」なんだって。 それがどれほど尊いのか、って。 読み終えた時には、何かを得てる。

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    投稿日: 2006.05.21
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    夫が妹のようにかわいがっていた従妹が亡くなり、静かに静かに声を殺して泣いているのを見たとき、この人はわたしが死んだときにも、こんなふうに泣くだろうかと、とてもかわいそうに思えた。夫はわたしがカゼなんかひいたりして寝るととてもキゲンが悪い。きっと、心配で不安になるんだろうなと思う。だからわたしは、自分の体のことをいまだに夫に話せないでいる。わたしが死んだら、夫は、こんなふうに泣くだろうか……。「風の耳たぶ」の老夫婦のような静かな気持ちにはなれないんだろうな、最期まで。

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    投稿日: 2005.02.10