Reader Store

総合評価

48件)
3.6
6
17
15
3
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表紙は見たことあるのに読んだ記憶がない。そう思い購入して読んでみると、あれ?これ読んだかも?と、デジャヴ。しかし最後のことは思い出せないので、しっかり読まなかったのかな?で終わり。 しかし、作中で火村の悪夢を払うようにアリスが気遣う。これだけでも再読して新しい進展があったな、と、年齢を取らない2人に年月を感じさせられた。

    0
    投稿日: 2025.06.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    対談相手で超売れっ子ホラー作家の白布施に誘われて、「そこで眠ると決まって悪夢を見てしまう部屋」に泊めてもらう羽目になったアリス。大きな落雷があった翌朝、白布施のアシスタントで2年前に病死した渡瀬信也が住んでいた家で、首に矢が刺さった死体が! 被害者・沖田依子は、渡瀬の高校の同級生で、その家に宿泊していたのですが、その目的は、そして殺された理由は? 真犯人との対決シーン、行き詰まる迫力はいつも以上です。 悪夢しか見ないと言っていた渡瀬と沖田の関係を探るうちに、思いがけない「悪夢」が掘り起こされてしまい、心が痛みます。そして、悪夢といえば、火村英生が抱える秘密でもあることを思い起こされるけれど、それは次作以降に持ち越しです。

    14
    投稿日: 2025.05.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    え、このシリーズまた続いてるんだ! 好きだったなぁ、と久々に手を伸ばしてみた。 あれ、もっと読みやすかった気がするけど久しく読書をしていなかったからか、なかなか読み進められない。 なかなか死人が出ない。 やっと出た死人もなんだかあんまり関係性のない人物。 犯罪の証明にしてもなんかイマイチ。 うーん、こんなんだったっけ? だがしかし、犯人が殺人を犯した理由と、その原因を作った人物の関係性を想像して話している2人の会話を読んで、あぁそうだ、この作者のこういう優しい文章が好きだったんだよなぁと思い出した。

    0
    投稿日: 2025.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    必ず悪夢を見る部屋、片手のない死体、倒木によって陸の孤島となる山荘などなど、本格ミステリ的な趣向満載。 なのだけど、あんまり有栖川有栖入門書にはオススメしがたい。このタイプだと『双頭の悪魔』という傑作があるので。 とはいえ火村シリーズをキャラ小説として読んだ時にけっこう重要な1作。 悪夢がテーマなので、当然火村の悪夢の話になるが、相変わらず根本的なことはわからないにしても、2人で一歩踏み出したように見える。 読者としてめちゃくちゃ知りたいわけじゃないのだけど、火村がいつかアリスに語る気があるのかは知りたい。 終盤、作家としてのアリスの言葉が重くてよい。 作家が助手(あるいは探偵)のミステリーは多いけど、ちゃんと作家として生きてる感じがするのが有栖川有栖のいいところ。 作中人物の年齢変わらないので大きな変化はないこのシリーズにしては珍しく片桐さんに大きな出来事が起こる。

    1
    投稿日: 2025.04.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前にドラマ化されたのを見ていて、その原作だったことを読み始めるまで気づかなかったf^_^; 個人的に、中弛みが苦手。いや現実社会では警察の尋問なんかは何回も同じことを聞かれる、ってテレビでやってたけどもね… 何回も何回も繰り返して同じ人に話を聞いてる印象。ドラマを見ていて犯人は知ってたから余計に、かなぁ。 でも最後の、狩りのシーンはちょっと怖かった。追い詰めるところがハンパない。 渡瀬くんは可哀想でシンミリ…なんだけど、沖田がしゃしゃり出てくる話ではない。こういう人嫌い。

    3
    投稿日: 2024.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久々に読む火村英生シリーズ。しかも有栖川作品にしてはまあまあの長編。 久々に読んだからなのか私の脳みそが老いたのか、今回は難しかった…というか、ちょっとややこしかった。 物語の中で火村が手がかりが散らかっている…みたいなことを言ったけどまさにそんな感じ。 でもいつも通り読みやすくて楽しめました

    0
    投稿日: 2024.08.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    有名ホラー小説家に誘われ「必ず悪夢を見る部屋」を訪れるアリス。 翌日、かつてアシスタントが亡くなった「獏ハウス」で手首のない女性の遺体が発見される。 幻想小説寄りかと思いきや、しっかり本格ミステリー。不可解な犯人の行動理由が解けていくのが爽快です。

    0
    投稿日: 2024.05.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    火村シリーズ読了。ホラー作家白布施の住む小さな集落で起きた事件に火村とアリスが挑む。このシリーズは絶対に探偵役と助手が殺されないから安心して読める。

    0
    投稿日: 2024.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    人気ホラー作家の家に招待されたら殺人事件が!通れなかった道、手首を切られた死体、犯人と思った人物も殺され、突然現れた急逝したアシスタントの謎が…?!「まさに正統なミステリ。そう、これが本格ミステリ」という作品読んだな~という思い。火村と有栖の掛け合いもこんなんだったな~。編集者の鳩子ちゃんいいキャラだった。

    2
    投稿日: 2024.01.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    火村シリーズの長編作品。眠ると必ず悪夢を見るといういわくつきな屋敷とその周辺で巻き起こる殺人事件に遭遇するストーリー。クローズドサークルっぽいがそんなことはない。殺された人物のバックボーンがある人物としか見えてこず(その人物も故人)ある意味、正統派な本格ミステリと化している。途中で火村が動機の検討はしない、それが分かれば後は警察の仕事、というセリフが印象的だった。本作は謎解きの論理としては結構脆弱で犯人の追い詰め方も甘いのだが、そこは有栖川さんらしい叙情的に描くことで様になっている。

    4
    投稿日: 2024.01.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    斎藤工さんと窪田正孝さんが主演のドラマの原作シリーズで、懐かしくなって購読しました! はじめての有栖川有栖さんの作品で、なぜ殺した?よりもどのようにして殺した?を主軸にしたミステリーって感じでした。 事件の謎について火村と有栖が喧々諤々している様子にほっこりしました。ファミレスとかでする友人同士の雑談みたいでなんとなくゆったりとした感じがありつつ、会話を読んでると謎の要点がわかりやすくて楽しく読めました。

    12
    投稿日: 2023.11.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    kindle unlimited 作家アリスシリーズ。 ちょっとした一言(フレーズ)で事件の全貌が明らかになっていくという、本格ミステリの真骨頂のような展開が良かった。 当初、倒叙式で書こうと思っていたらしいけど、本作はこの書かれ方で良かったと思う。 アリスシリーズの長編倒叙作品も読んでみたいけど。

    0
    投稿日: 2022.12.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    火村英生シリーズをなぜか第六弾から着手。掛け合いが軽快で良かった。斎藤工さんがドラマをしていたが見たことはなかったので窪田さんとのコンビでの映像も見てみたいなと思いました。シリーズ読んでこ。

    0
    投稿日: 2022.10.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ベストセラー作家との対談で、彼の家に招かれたアリス。ホラー小説の材料はアシスタントの悪魔だったというが、本人は既に亡くなっていて、ちょうど彼の知り合いが家の片付けに来ていた。翌朝、その知り合いが死体で発見され、アリスは火村を呼ぶ。ふたりの距離感がいい。ベタつきはしないし、自分の生活を優先するけど、何かあったらすぐに駆けつけるし、絶対に信じてる。深追いしないアリスの節度も好き。 犯人は見当がついても、動機がわからないし、前の事件とかストーカーとこごちゃついて惑わされる。天国には悪夢がないといいなと思う。

    0
    投稿日: 2022.10.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大好きな作家アリスシリーズ。この狩人の悪夢の、最後の火村先生の謎解きが素晴らしく、論理の火村先生と、感情に訴えるアリスの対比が、グッときます。ずっと大好きなシリーズです。

    0
    投稿日: 2022.08.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    短編も好きだけれども、長編は読み応えがあっていい! 最初は全く意味がわからない犯人の行動に頭を悩ませられた。 意味深な被害者の状態や関係者とのつながり。 少しずつ情報を集めて行くけれど、なかなか真相に辿り着けなかった。 最後に火村先生の推理を聞いて、それぞれにどういう意味があったのか納得。 そして最後の情報には驚いた! 事件ではしんみりしちゃったけど、良い締めでした。

    9
    投稿日: 2022.06.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    前作かな?『鍵のかかった男』が個人的に好きだったので…今回も決して悪くなかったんだけど、ちょっといろいろ物足りなかった気がした。ので4よりの星3。 でもアリスがいろいろなひとと時間をとりながら、少しずつ事件の解決に近づいていくのは相変わらず面白い。 ミラクルとかなしに、奇抜なトリックとかもなく。 生前の姿を一度もアリスと火村に見せなかったのに、中心人物な渡瀬くん。 白布施さんも、沖田さんもふたりとも渡瀬くんと良い関係が築けてたのに、でもふたりが納得できなかった気持ちもわかるからどうしようもない。 人は積み上げてきたものをどうしてもゼロにはできない。

    2
    投稿日: 2022.05.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    火村さんのアリスさんのコンビでの作品。長編小説ですが、飽きることなく読み切りました。このふたりのキャラ、すごく好きです。

    5
    投稿日: 2022.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最後の犯人を前にした火村さんはまさしく狩人。動機設定がまさしくミステリー。知りたい本当のことは謎のまま。 火村さんとアリスがいい塩梅でコンビのバランス最高でした。

    3
    投稿日: 2022.04.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なぜかドラマから先に見てしまって、 激しく後悔している。 順番が違ったらもっと楽しく読めた気がする。 動機なんて二の次だと言い切る火村先生。 悪夢を描くホラー作家。 絶対に悪夢を見る部屋。 その周辺で起きる殺人事件。 人を殺す夢を見る火村先生の 気持ちを少しでも軽くしようとする有栖の、あの一言に泣きそうになりました。

    0
    投稿日: 2021.12.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読。作家アリスシリーズ長編。この作品のキーワードはずばり「悪夢」。犯人や犯行の切っ掛けなどは再読なので覚えていたのだけれど細かい部分はすっかり忘れていた。今回はあらかじめ犯人がわかった状態での読書だったので「ああ、この場面での犯人はきっと心の中では恐怖しているな」とか、「おや、犯人のここでの言動はやっぱり内心追い詰められているな」などと妄想しながら楽しく読めた。終盤での怒涛の追い込みシーンでの段々不穏になっていく雰囲気がたまらなく好き。

    0
    投稿日: 2021.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「お前は、悪夢の中で誰を殺す?」 ホラー作家の家に招かれた有栖は殺人事件に遭遇する。不可解な様相を示していた女性の死体を捜査中に、容疑者だった男性が遺体となって発見され… 有栖川有栖著の火村シリーズの長編。 火村先生は相変わらずの愛車に跨り、白いジャケットで事件現場に登場。 火村も有栖もいつもと変わらないなと思いつつ、今まではあまり追求していなかった「火村の悪夢」について言及するのが新鮮でした。 さて、「なぜ死体がああいう風になっていたか」はロジカルに説明されます。 殺人に至る動機なども、不可解な点はありません。逆に、物語を俯瞰して眺められる読者からしたら「それしかないよね」というほど納得。 しかし何というか、全体的なテンポが私とは合わなかった。 前半から中盤にかけて盛り上がりに欠け、かと言って後半にカタルシスがあるわけでもない。 最近巷に溢れるリズムを重視した作品に慣れてしまったのか物足りなく感じました。 「出来上がった」キャラクターに助けられている感があり、もう少しコンパクトにするか物語性に振るかの方が落ち着いた気がする。

    1
    投稿日: 2021.09.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    動機は無視して論理で推理し犯人を“狩る”男、火村英夫の事件簿。悪夢に囚われている男でもある火村もアリスのやりとりがとても良かった。 あと最後のサプライズ!!マジか!!

    0
    投稿日: 2021.02.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    必ず悪夢を見る部屋っていうのが気になってたけどほとんど関係なかった笑 悪夢というテーマに沿ってるといえば沿ってるけど、あくまで殺人事件の装飾という感じ。 なぜ手首を切り落としたのかという推理はロジカルだった。 有栖川さんが探偵のあり方や捜査に対してリアルに忠実なのは伝わってくるけれど、どうしてもその分少し地味目な作品かもしれない。 アリスは他のワトソン君に比べて、ワトソンとしての自覚や役割を弁えてるなあ。

    4
    投稿日: 2021.02.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    散りばめられた謎が徐々に組み立てられていく様は派手さはないがさすが。 火村のフィールドワークとアリスの助手としてのスタンスも変わらず良い。 珍しくアリスが昂っていたのが印象的。

    1
    投稿日: 2021.01.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    有栖川有栖さんの作品は初めてだなー 母がミステリー好きで貸してくれました 読んでから気が付いたけど、斎藤工主演でドラマ化されてたのね 偏屈でどこか捉え所のない火村教授は斎藤工とイメージ合うかなー 簡単に言うと名探偵ホームズとワトソンのようにコンビで殺人事件を解き明かしていく…というお話 ただ、ちょっと風変わりなのは作者の有栖川有栖がワトソンさながら火村教授の助手としてミステリー作家という職業もそのままに登場するところ 容疑者が6人いる中最後まで誰が犯人なのかを絞らせないのはさすが! ただちょっとアリスが窪田正孝って私はイメージじゃないなぁ

    0
    投稿日: 2020.11.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ひょんな事から、売れっ子作家の家に泊まりに行き事件に巻き込まれる、ミステリー作家アリス。謎解きをしながら次々と殺人事件がおき、犯罪心理学者・火村と共に解決。犯人の心情と犯罪に至るまでの経緯、その背景に秘密が隠されている。読み応えのある作品。

    0
    投稿日: 2020.11.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    登場人物の言動に対する細やかな心理観察やツッコミで流れていく物語はとても自然で読んでいて気持ちがいいです。有栖川さんの本は初めて読みましたが、他の作品も読んでみたいと思いました。

    0
    投稿日: 2020.11.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    雷で大木が倒れ道路が不通となった結果のクローズドサークル物。状況がちょっと特殊だが、こうしないと犯人が絞れないからそこは仕方ないところ。 犯人の設定や動機はなんとなく分かるし、事件を入り組ませる●の切断も、強引なロジックであまりにも作り物っぽい。 とはいえ、話はスムーズだし最後まで一気に楽しめた。 このシリーズは探偵役の氷室と助手役の有栖川の会話がメインになるが、初期の作品に比べて会話もずっとこなれてきて違和感なく読めるようになってきて、安定のシリーズとなっている。

    1
    投稿日: 2020.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めての有栖川有栖さんの本を読んだ。もっと難しいかと思ったけど読みやすくて一気に読めた。 火村英生シリーズも初めてだけど楽しめた。

    1
    投稿日: 2020.09.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このミス2018年版6位。フーダニットの本格ミステリー。犯罪学者・火村英生がフィールド・ワークと称して殺人現場に赴いて探偵するやつ。25年間続いている人気シリーズらしい。過去にこのシリーズ読んだような気もするけどあんま印象ないです。最近なんだか本格ものが楽しめないのですよね。もともとこの人の本は好みじゃないのか評価点が低く内容も全然覚えてないんだけど、映像媒体やコミックが主流の中でわざわざ苦労して小説読んでも殺人の仕掛けとかが映像に比べて分かりにくくて小説のメリットが感じられないのですよね。やっぱ小説の存在意義は美しい文章表現と物語を兼ね備えた文学にあるのではなんて思ったりした。叙述系ミステリーは小説ならではですが、たまにあるからだまされるわけで叙述系ばっかりじゃ面白さ半減なんでしょうね。 そんなこと抜きにしてもやっぱりこの本は意外性も少ないし、あっと声をだすやられた感もないし、何かどんでん返しあるかと思って読んでたらすんなり終わるし。会話もあんまり楽しくないのよね。何で、6位なんだろ。

    0
    投稿日: 2020.07.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    推理小説を書いている先生には失礼になってしまうかもしれないけれど、この作品は、推理パート部分よりも長年書き続けているキャラクターたちに向かう先生の愛に溢れていたように思う 別に悲しいことがあったわけでもないし、いつも通り事件を解決してるだけなのに、読み終わったあと胸が震えました

    1
    投稿日: 2020.04.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今回は何かすごい動機があっての殺人なのか、猟奇的な何かなのかなかなか掴ませてくれなくて。計画的なものではなく、想定外の出来事が重なってドタバタと・・・というところにえぇっ?!と思わずにはいられませんでしたが、最後火村先生が自分を悪夢から呼び戻す梟の声をもう一度聞かせてというのが良かったです。

    0
    投稿日: 2020.01.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    火村シリーズで長編小説は珍しい~。 悪夢がこう絡んでくるんだね。狩人は火村とナイトメアにかかってたのかなー。 冒頭の悪夢は渡瀬の描写か、ナイトメアの冒頭なのか、、、。 小説家同士の対談シーンで、有栖川が嫌な気持ちにさせるのは比較的易しいが、恐怖を与えるのは難しいと言っていて、お、有栖川から今流行りのイヤミスへの挑戦状か!?とドキッとした(笑) (自分にとって、一度読んだら怖くて怖くてもう読めない…という本は京極夏彦の魍魎の匣) はじめは亡くなった渡瀬信也の情報をマスコミにリークした人物が真犯人なのではと思ったけど、全然ちがった。 でもカウダ・カウダじゃぁわからんー!!! おもわせぶりな火村の台詞にまんまと騙された…!! こそこそ電話してるんじゃないわよ紛らわしい…!!(まんまと引っ掛かった…!) そしてスマホを使うシーンが登場して、時代の流れを感じた。 初期作品は家電使ってたのに。 気づけばアリス達と同年代になっていたけど、彼らは年を取らないなぁ、、。 いつか火村の過去も明らかになるんだろうか。

    4
    投稿日: 2019.12.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めから怪しいので犯人当てとしては簡単な部類なんだろうけど、終盤の犯人の異様さが尋常じゃなくてゾクッときた。 火村先生と有栖の連携プレイに窒息寸前だったんだろうなあ。

    0
    投稿日: 2019.12.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    少し分厚いですが、結構サクサク読めます。関西人の私には、有栖川さんの関西弁が目に良くて、ミステリー要素とホラー要素の比率がちょうどいいくらいで、どちらが好きな人も読めると思います。2人はとてもおばあちゃんを大切にしてるんだなって、お互いをすごく気にかけてるんだなって、友情も見られて、少し暖かい気持ちになることができました。

    0
    投稿日: 2019.10.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    やっぱり、文句なく間違いなく面白い。今回は、火村先生が少し感情的になっていてなんだか読んでいる方までハラハラしました。

    0
    投稿日: 2019.09.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    突飛な犯罪なのに、推理はあくまでも論理的で地味。 淡々と推理される最後の犯人との対峙が良い。 そして相変わらず有栖の女性を見る目がありすぎて笑ってしまう。 やっぱり進展はないんだけどね。 サプライズの二人も番外変とかで読みたいなー。

    3
    投稿日: 2019.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    読書をすること自体が久しぶりで、脳みその衰えを感じながら読了。でも作家アリスのシリーズは変わらない雰囲気のまま迎えてくれたので、久しぶりの読書に気持ちよく没頭できた。作者の筆が本当に好きで、一体何故なのか不思議なくらい肌に合う。 悪夢がテーマなので、火村の悪夢についても本文中で度々言及があり、そのたびドキドキした。作家アリスの長編、もっともっと読みたい。 20200309 再読。 前回読んだ記憶が鮮明にある中での再読だったので、ハラハラドキドキ感がまた違った楽しみ方になり良かった。 先日有栖川有栖、北村薫、宮部みゆきのトークイベントに行ったけれど、 そこで「ミステリは何度読んでも楽しい」と筆者の言っていた意味が実感としてよくわかった。 犯人が分かっている状態だと、伏線を丁寧に拾って、構造を理解しながら読める。 とても楽しい。 アリスの矢に塗られていた毒ってどこだったんだろう……。 他の作品でも元々結構地の文でのアリスの突っ込みってちょくちょくあるけれど、 「狩人の悪夢」は、一人ボケ突っ込みみたいなのも多かった印象がある。 悪夢がテーマで、ドラマの「火村英生の推理」に出てくる森のイメージが ずっと付きまとって、おどろおどろしい感じもするのだけど、 地の文のちょっと軽い感じがそれを和らげているのかな。 軽いといってもチャラついてるとかじゃなくて、ほのぼのしちゃうというか、それが味なんだと思うけれど。 ここのところ有栖川作品の再読を進めているので良く思うんだけど、 警察の捜査の描写とかがどんどん深くなっていっていて、 初期の火村シリーズとは違った語り口になっているのに、 筆者の30周年の歴史みたいなものを感じたりして、それもまた楽しかった。

    1
    投稿日: 2019.09.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    (長編)火村&有栖シリーズ24 次巻(長編)国名シリーズ9火村&有栖シリーズ25 「インド倶楽部の謎」 断章─奈落の森 第一章 あなたに悪夢を 第二章 獏の家の惨劇 第三章 フィールドワーク! 第四章 矢と弓 第五章 隠された貌(かお) 第六章 夜の狩り エピローグ あとがき 文庫版あとがき 解説 宮部みゆき

    0
    投稿日: 2019.09.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ー 「私は法律家ではないので量刑について解説することはできませんが、心神耗弱による減刑というものには納得していません。人が大きな罪を犯す時、ことに殺人などを実行する場合は、みんな理性を喪失した通常とは違う精神状態にあると考えるからです。殺人というのは、道徳心が麻痺した冷酷な粗暴犯によるものを除けば、どれも夢の中で行動なわれると言ってもいい」 「入念に計画を練ってから実行する犯人もいますよ」 「そんな人間は、計画から実行に移るまで長い夢を見ているんです。誰かが耳許で大声を出せば正気に戻してやれるのでしょうが、誰がどんな夢を見ているのか判別する手段 がありません。 残念ながら」 ー 有栖川有栖のぶれない正統派ミステリ。 面白かった。

    0
    投稿日: 2019.08.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった。ドラマで気になっていたので、やっと読めてよかだた。少し影響されたのか、連日悪夢ばかりみたので次は明るい優しい本を読もうと思う。

    0
    投稿日: 2019.08.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     これぞ火村シリーズの真骨頂……! 話に深く没入したいがために、この長さを二日で一気読みしてしまいました。  密室物でもなく、完全なクローズドミステリでもないので、絞り込みが厄介なのは確かなのですが、犯人や動機は雰囲気的に割と早い段階で察しがついてきます……勘で(笑)  が、状況や心情的に納得がいく犯行の顛末に、動機からの推測や偶然に頼らない論理的な推理の組み立てで、犯人も読者も射貫くこの手腕、見事です。  いやしかし、ページ数が増えると、そのぶん話のこんがらがり具合も増し増しですね。幾度犯人と同じく、「ちょっと整理させてください」と割り込みたくなったことか(笑)  そして禁句かもしれませんが、落雷って、本格ミステリにはたいそう便利な自然現象だなぁ(笑)  火村→アリスへと狩人役をバトンタッチしての終盤の追い込みは、アクションがあるわけでもないのに緊迫感抜群。今作はいつにもまして、火村の犯罪に対する憎悪が激しくにじみ出て、近寄りがたさすら感じます。そんな中、アリスの最後の「カウンセリング」が思いやりに充ちて暖かく、火村だけでなく読者にとっても、この作品という悪夢からの目覚めのきっかけになるような……あれ、なんかポエムみたいになってきた、アリスの影響か?(笑)  それにしても、このコンビのシリーズ、もう二十七年も続いているのか……いつの間にか二人とも、スマホを使いこなすように……火村のベンツはいつまで現役でいられるやら……(しみじみ)

    2
    投稿日: 2019.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作家アリスのシリーズは、お話を考えたり文章をつづったりすることを好きな身には、胸の締め付けられるような思いを覚えると同時に、たまらない愛しさを感じることがありますね。

    1
    投稿日: 2019.07.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     今回の推理シーンは火村とアリスだからできた推理だなあ、と思います。火村の精巧な推理で獲物である犯人をじっくりと追い詰め、アリスの情念がトドメを刺す。それは確かに狩りに近いものを感じます。  必ず悪夢を見るという部屋がある、人気ホラー作家、白布施の家にお邪魔することになったアリス。その部屋に泊まった翌日、かって白布施のアシスタントが住んでいた家で女性の遺体が見つかる。さらにその遺体は、首に矢が刺さっている上に、右手首が切り落とされていて……  かなり派手な遺体ながら、推理の過程は本当に丁寧! 殺人犯が異常なわけでもなく、あくまで必要に迫られて右手を切り落とすのはどういう理由か。容疑者たちから地味に証言を集め、当日の状況を整理し、第二の事件も加味し、そしてたどり着く真相。  かなり頭を使いましたが、猟奇的な遺体のインパクトに逃げることなく、丁寧にロジックを積み上げる火村の推理は、有栖川さんのミステリの真骨頂だと思います。  そして今回はアリスもいい仕事をしました。火村がロジックで攻めるなら、アリスは情念、そして怒りを込め犯人に迫ります。作家アリスシリーズの中では、トップクラスの犯人との対決だったと思います。  そして、推理とは関係ないですが、シリーズ読者にはラストにサプライズもあります。火村とアリスの二人はもちろん、この二人での再登場も期待したいところ!

    4
    投稿日: 2019.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    緻密な論理で組み上げられた推理。堪りませんなぁ。火村教授の何気ない台詞がかっこよくて、言葉のチョイスが本当に素敵だなぁと。

    0
    投稿日: 2019.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「火村英生」シリーズの長編。狭い地域が倒木によって短い時間閉ざされその間に起こった事件。悪夢がテーマとしてあり、悪夢を見るという部屋を持つ小説家がいたり、有栖と書くことについて語ったりと色々魅力がある。火村のフィールドワークや有栖との推理や軽口も楽しめるし犯人との対決の空気もよかった。

    1
    投稿日: 2019.07.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    通勤時にちまちま読もうと思ってたのに有栖川有栖でそれはムリな話だった。 話は普通におもしろかったんだけど、これはアリスと火村の距離感にハラハラしたな。 踏み込もうとして拒絶されて、でもここまでならいけるやろってまた踏み込んで少し受け入れられるって感じ。

    0
    投稿日: 2019.06.25