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帰還せず -残留日本兵 六〇年目の証言-
帰還せず -残留日本兵 六〇年目の証言-
青沼陽一郎/小学館
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総合評価

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    戦場に置いて一番大切なことである補給線を無視し、日本陸軍に 壊滅的な打撃をもたらした悪名高き「インパール作戦」。 その作戦に参加した兵士の何人かは、敗走中に軍からはぐれ現地 の人に匿われる。軍で身につけた機械修理の腕を生かし、住み着 いた村で重宝される者もいれば、故郷の長崎に原爆が落とされた ことを知り、日本に帰国する為に日雇い労働で費用を貯めて、 やっと帰国した故郷であるのに兄弟に冷たい仕打ちをされ、 再び日本を捨てる者もいる。 戦闘らしい戦闘もなく日本の敗戦を告げられたジャワの兵士たち は、「何の為に南方に来たのか」との思いを抱え、インドネシア 独立戦争に身を投じる。そして、独立宣言を読み上げるスカルノ 大統領の警護に当たる。 帰国しようと思えば、いくらでも機会はいくらでもあった。 しかし、彼等は住み着いた土地に骨を埋めることを選んだ。 若くして兵隊に取られ日本を知らないから。日本には既に 家族がいないから。ジャングルの中で誰にも看取られず死んで 行った仲間の遺骨収集と慰霊を続けたいから。 それぞれに、平坦な人生ではなかったろう。しかし、辛苦の道を 歩んで来た人たちの話は後悔の念は感じられなかった。 久し振りに『ビルマの竪琴』を読み返してみたくなった。いい取材 の出来ている本書だが、著者の戦争に対する予備知識の不足と、 本文中の「!」や「!?」の多用が台なしにしているな。

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    投稿日: 2017.08.17
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    ご参考までに。 “本書は、二○○六年七月に『帰還せず−−残留日本 兵 六○年目の証言』(新潮社)として刊行されまし た。その後、二○○九年七月に新潮文庫に収録。こ の作品に、著者が後日談を取材して月刊誌に掲載し た記事を加えて、あらためて文庫化したものです。” 〜510頁より〜

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    投稿日: 2015.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    戦争を経験した人の証言は重たいなと思った。でも戦争関係の本を読んだ中ではもっとも真実を感じることができた気がする。十四人の方々の戦争の真実。 「戦争とは・・・現場で鉄砲の弾を撃つ一兵卒の生活の延長上にあった」という言葉が心に深く残った。今も世界には戦争しているところもあるし、他人事ではないのかもと。

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    投稿日: 2015.05.06