
総合評価
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powered by ブクログヤマシタトモコさんの傑作短編集。 『無敵』 「あのとき わたしは 自分が無敵だと思いましたーーー」 舞台は警察署の取調室。 ふたりの女が机を挟んで向かい合っている。 ひとりは警察官。 もうひとりは放火の容疑者の16歳の女子高生---。 これは舞台演劇で一回見てみたいな。 『羊たちの沈黙』のレクター博士とクラリスを彷彿とさせる緊迫感!まばたきと呼吸を忘れそうでした! 『きみはスター』 「星は落ちてこないから星なのだ」 器量のよい男の子と女の子と不器量な女の子の奇妙な三角関係、と言ったら何か違う気がするおはなし。 器量のよい女の子が怖い。ヤマシタ先生はヌメッとした嫌らしさを描くのが上手いなー。 『不呪姫(のろわれずひめ)と檻の塔』 「あなたといれば あたしに意味はある?」 16歳になったら「呪われる」人類ばかりの世界。 古賀差保子は全人類の中で唯一「呪われていない」。 ある日突然、人々が次々にうなじから木を生やして倒れ、眠りについてゆくという事態が起こる。 『眠りの森の美女』から換骨奪胎して現代的にしたSF。 由緒正しい少女マンガの香り。他の2編と違って清々しい。 表紙の女の子の瞳が蠱惑的。 様々な色を使っている上に、ちょっと赤いホログラムも入ってる。
36投稿日: 2021.09.14
powered by ブクログまたまた表紙に惹かれた。 目のところが綺麗。 是非実物をみてほしい。 表紙だけじゃなく中の絵も綺麗。 お話はいくつかにわかれてる。 最初のお話が好き。
0投稿日: 2021.02.15
powered by ブクログ怖い、痛い、そしてちょっと微笑ましい…。中編集ながら、ヤマシタトモコさんの持ち味がにじみ出る3作品のコラボレーションでした(^^)。
0投稿日: 2018.02.12
powered by ブクログどれもオチがよくわかんないけど、こういうは雰囲気好き。 「無敵」 じわじわくる。この女子高生いいわw でも取り調べ官動揺しすぎw 「きみはスター」 青春って感じできゅんきゅんするな~ カイくんかっこいいー 「不呪姫と檻の塔」 近未来SFのようなファンタジーのような、 この設定好きは好き。 呪人、呪印システムとは何か。 その必要性はなんなのか。 つかみどころのない世界観だ。 なんだかよくわからないまま、愛の力で解決したっていうw
0投稿日: 2016.03.02
powered by ブクログ味わいの異なる中篇3篇収録。きみはスターがよかったな じぶんに無関心だから好きっていうの天才の感覚は実際ありそうなものだな、と
0投稿日: 2016.02.15
powered by ブクログアフタヌーンで読みきりの「無敵」を読んだ後から「誰だこのヤマシタ・トモコって作家さんはっ!凄いっ!」となった私です。 以降ちょっとづつ先生の作品を読んできています。 女の作家さんらしい鋭くとがった描写の数々は読者の背筋を冷たくさせます。 (ほんわかSFも入っていますがねw) 私と同様に先生の入門作品としてはオススメかもしれません。
1投稿日: 2016.02.08
powered by ブクログ「運命の女の子」というタイトルがぴったりな作品集。三編の中でも私は「君はスター」が特に好き。自分を好きにならない人が好きで、好きになられたら失望してしまう感覚は、甲斐谷くん以外の人にもあるのじゃないかなぁと思う。甲斐谷くんは周囲に愛されすぎるがゆえに孤高を強めてしまったからだけど、強い自己否定感からくるものだってあるよなぁ。
0投稿日: 2015.12.17
powered by ブクログヤマシタトモコさんの懐の深さが、 ギュッと詰め込まれた短編作品。 サスペンス、青春、恋愛、ファンタジー なんでも来い!!!という感じ笑 詰め込みすぎ感もあるけど… ファンタジーは、サタニックスィート 青春は、BUTTER 恋愛は、LOVE HATE LOVE サスペンスは、三角窓の外側は夜 が、1番だと思うけど、 ヤマシタトモコさんの味が濃縮還元で良くわかります。オススメです!
2投稿日: 2015.11.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表題作がいい意味で不快だった。絵にすると内面の醜さが美人の顔にでてゆがむ。ヤマシタ先生この時は美人のホラーに凝ってたのかな。 きみはスターも中々…ゆかりちゃんのコンプレックスと歪みが。 不呪姫と檻の塔が一番好き。救われる。最後の方読んだときジブリだなと思った。前に先生がtwitterで言ってた「駿はいつでも望まないのに選ばれてしまった女の子と誰からも選ばれなかったけどその女の子だけからは選ばれた男の子の物語」だな。まさに。
2投稿日: 2015.11.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ヤマシタトモコ先生の短篇集。表紙の女の子は最初の短編「無敵」に出てくる由里本美鳥ちゃん…この子がまた、すごく良いキャラクター!お話は、「ひばりの朝」を彷彿とさせるドロリとした陰鬱なサスペンス…なのだけれども、この美鳥ちゃんのおかげで全く違った仕上がりになっている。ただただ、美鳥ちゃんの美しさと強さをなぞる為に何度も見返したい作品。それ故か、シナリオ自体に面白みを感じなかったのが残念。内容で好きだったのは二個目の「きみはスター」。ヤマシタトモコ先生はどうしてこうも素敵な表情を描けるのでしょう。好きな人の好きな人に好かれることに、言いようの無い快感を抱く小高のあの恍惚の表情と言ったら!たまりません…。3つ目の「不呪姫と檻の塔」、SFや昔話の要素を上手く現代的に取り入れ、星新一のSSのような雰囲気すら感じられます。ラストシーンも映画のエンドロール後のようで素敵な余韻が残りました。ただ、真実の愛という言葉が少し重くて……呪が初恋の人の呪いを解くのだから、そのままで良かったんじゃないかな、と引っかかってしまいました。表紙の美鳥ちゃんがとにかく可愛くて装丁が綺麗なのでもうお気に入り確定です。
1投稿日: 2015.08.29
powered by ブクログ・無敵 自分とは無関係の異常な心理というより、誰のなかにもある残酷さを凝縮したものとして感じられるのがこわかった。 ・きみはスター 3人の男女の高校時代の話。憧れって恋とは似て非なるもので、自分勝手なものなんだなぁと思う。 ・不呪姫と檻の塔 「呪い」がポジティブにとらえられている世界っていうのがまず面白かったです。すこしふしぎ。 「世の中の大多数に当たり前な“物語”」からはじかれてる人の話。
0投稿日: 2015.08.20
powered by ブクログ3話目が一番面白い。SFのような世界観なのに現代社会の誰もが共感できるアイデンティティの問題提起をしており、読者が置いてけぼりにならずに済む話にしているところがさすがヤマシタトモコだと思いました。一話目があまりにも背景を語らなすぎて個人的に物足りなかったです。
0投稿日: 2015.05.12
powered by ブクログ殺人を犯した妖艶な少女と女刑事の密室劇。スターに憧れる醜い少女の鬱屈した恋。"呪い"という名の試練を世界で一人だけもらえなかった女の子の話。以上3編です。 スターになれないのはわかっています。でも、注目されたい認められたい充実したいとどこかで願っている自分がいる。"自己実現"という呪いをかけられているのです。生きているだけで幸せと思えればどんなに良いだろう。
0投稿日: 2015.03.22
powered by ブクログ全体的に怖かった。 タイトル作品の女の子が、そのおぞましさがとても出ていて、漫画なのにすごくゾッとした。
0投稿日: 2015.03.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
カバーに惹かれて入手した!さすがヤマシタ先生ッて感じ!実はこの3編全部先生が私達読者への呪(スペル)だね!克服したよ!
1投稿日: 2015.03.10
powered by ブクログ中編三本の構成です。 ①無敵 怖いけど、面白い。綺麗で大人しそうな女子高生が、殺人と放火を行った。その取り調べを行う女性が、女子高生の狂気に飲まれていく話。 ②きみはスター 演劇部で成績優秀な男の恋の話。男は自分に興味のない一人の女の子を好きになる。 女の子は彼が自分のことを好きな理由を理解している。これ以上近づいたら、自分も彼を好きになってしまうが、それは彼が自分への興味を失うことを意味する。 ③不呪姫と檻の塔 誰もが生まれた時に呪いを受ける世界。唯一呪いを受け付けなかった女の子と、彼女を好きな男の子の真実の愛が世界を救う話。 どれも怖いけど、展開が面白く引き込まれる。 ヤマシタトモコさんの他の作品も読んでみたくなりました。
0投稿日: 2015.03.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『きみはスター』と『不呪姫と檻の塔』が好きです。何度も読み返したくなる。『無敵』は読んでてぞわぞわしました笑 ヤマシタさんのファンタジーものは結構好みかも…
0投稿日: 2015.02.14
powered by ブクログ夜に一人で読んだら後ろが気になってしまったかも。。 自分的には呪いの話が好き。現代版眠れる森の美女。ヤマシタ氏の本は初読。
0投稿日: 2015.01.22
powered by ブクログさすがのヤマシタトモコ。 どれも異なる、どれもよくできた話。 読むたびに、感じ方が変わりそうで、当面本棚に置いときます。
0投稿日: 2015.01.11
powered by ブクログどの主人公も「存在の意味」を考え、捜し求めたストーリー。 一つは、壊れてしまう。 一つは、変わらない事を知る。 一つは、変える事が出来ると知る。 運命の女の子達は、みんな可愛い。
2投稿日: 2015.01.01
powered by ブクログ久々に三編とも毛色がちがっていて良かった。 無敵は、さいきんのちょっとホラーな(実際ちょいグロ)ヤマシタさん 君はスターは人間関係の絵書き方が最高 呪いの話は初期のヤマシタさんのエスエフ?魔法使いのはなしとかを彷彿とさせる。最期の方の解決がちょい月並みなのが残念だけど、男子高校生たるものこれくらいがとてもよい。
1投稿日: 2014.11.08
powered by ブクログはい、すげー良い。3作の中編。どれもビンビンにパワーみなぎっていて繊細でドラマチック。いい漫画ってこういうこと。
1投稿日: 2014.10.19
powered by ブクログ最後ののろわれず姫のおはなしがSFちっくでハッピーエンドでとってもよかった!!バッドエンド、メリーエンド、ハッピーエンドの順におはなしが入っていたのもとっても良かった!!キャラクター全員が中身が詰まっていたり詰まっていなかったりでそのつまり具合に現実があって、とてもよかった‥最後の話だけはヤマシタてんてーの好きなキャラ類型詰め込んでたからさいごのはほんと好きにやったんだなー!たのしそうだなー!!と思って爽快だった!!ギャグ絵がゆいいつ入るのもそうだし、でも2編があって最後にあの話だったからこそ盛り上がったと思う、構成も良い!!絵も良いーーあたりまえだけど‥満点な単行本でした
1投稿日: 2014.09.28
powered by ブクログ装丁に惹かれたら、一編めはもうそのまま表紙イラストをストーリーにした感じというか具体的にした感じだと思うのでゾクゾクすると思う。 個人的には最後の一編が好き。愛の力で世界は救われましたとさ!ちゃんちゃん、っていう生命力強い感じというか都合のいい感じというかが好み。
2投稿日: 2014.09.20
powered by ブクログモーサムスティングとひばりの朝とかが好きな人は好きだと思うなー。 私はどっちかというと苦手。 最初の無敵はほんと最初から最後まで異様な雰囲気で読み進めるうちに気持ち悪さが増してくる話。 それがいいです。 ぞくぞくする怖さ! きみはスターはもうね、一見完璧な人たちの歪んだ形の恋愛。 一番歪んでるのたぶん小高さん。 怖いもん、あの笑顔。 不呪姫と檻の塔は現代SF。 SFなんだけど、なにこの初恋全開の男の子は! かわいい!!
1投稿日: 2014.09.19
powered by ブクログ運命の女の子、という表題通りな、3つの短編。 レクター方面のモンスターぶりを突き抜けるようなサスペンス篇怖すぎる。 2篇目の、きみはスター超良かったです。も。小高さんのあの顔! 最後の話はファンタジーというジャンルをこそ呪うような、冒険の話で、何という美し面白い。最後の言葉はある意味あの世界初めての呪いの言葉なのだろう。 やーーーー、おもしろかった!!!!!!!!
0投稿日: 2014.09.18
powered by ブクログ一話目はゾッとしたけれど、少女の無自覚の残忍さがより美しさを際立てていた。 三話目はラストの後味がよく、ファンタジー風味で面白かった。
0投稿日: 2014.09.17
powered by ブクログ今回も、ヤマシタ先生に一本背負いでコンクリに叩き付けられ、激痛で動けないトコに顔面へ拳をブチこまれ、無様に失神した ホント、ヤマシタ先生と互角に殴り合って、TKOを勝ち取れるのは星の数ほどいる漫画家の中でも阿部共実先生か、ふみふみこ先生くらいじゃなかろうか 気持ち悪い、を通り越して、おぞましい、そう思ってしまう漫画もまた珍しい シンプルな帯に書かれてある通り、私の心は潰された、一思いにグシャリと、じゃなく、わざと時間をかけられてミチッミチッと 肌を粟立たせながら、吐き気を堪えながら読み続け、閉じて一服した後、しみじみと思ったのは、男の女に対する、好意でも嫉妬でもない、醜悪だが確かに芽生える、自分を傷つける感情を、男の読み手を悶え苦しませるほど鮮やかに描いた『きみはスター』、ファンタジーな設定を基盤にし、青臭いけどピュアな恋愛を匂わせつつ、青春独特のありきたりな葛藤を濃厚に書き、好ましい意味で気の抜けるラストに着地した『不呪姫(のろわれずひめ)と檻の塔』は、ハッキリ言って『無敵』に喰われてしまっている どちらも、他の作品集に収録されていれば、確実にトップに挙げていた、そう確信させるだけの高品質 けど、『無敵』とは格が違い過ぎた 今まで読んできたヤマシタ先生の作品の中で、最も寒気が走った 理屈じゃないおぞましさがある。そう感じる理由を無理矢理に付けるなら、リアリティがあるからだろうか? 幼稚な思考で、人に出来ない、やっちゃいけない事を簡単にやったj分を凄い、と勘違いする、どこにでもいる最低な人間を、ヤマシタ先生のなまじ美麗な画で描かれ、動かされると、「うわっ」って飛び退きたくなる 由里本美鳥に対する悪印象、やや強引な例になってしまうが、皆さん、苦手な生き物、蛇やミミズ、蜘蛛、蛙、そんで、Gと個人で違うと思うけど、それを前にした時、全身を硬直させる強烈な嫌悪感に近しい 何で、こんな憧れない純粋悪のキャラを生み出せるのだろう? 偏見とか何もない上での発言だが、女性だから? 読み終わった後、表紙を飾っている彼女の瞳の中で光っているそれが怪物に見えてきてしまう 毎度、読んでクタクタ、感想を書いてヘトヘトになるけど、きっと、次回作も懲りずに読んじゃうんだと思う。私も含め、ヤマシタ先生の作品のファンは自分が中毒に陥っている自覚がちゃんとある、と思う
0投稿日: 2014.09.15
powered by ブクログ"「私は私を入れるような倶楽部には入りたくない」つまり「私は私を愛するような人間を愛したくはない」ということ" 関連書。かなりかなりGOODです!!
0投稿日: 2014.09.15
powered by ブクログ『無敵』 無敵。敵はいない。なにごとにも動じない。 美鳥の目がまっすぐに突き抜けていて、末恐ろしかった。こないだの佐世保の女子高校生(同級生を殺してみたいとかぬかしてマジぬっ殺したやつ。ちなみにアニメ『サイコパス』再放送六話がおじゃんになった事件な!)も、こんな瞳をしていたのだろうか。 昔でいえば、ネオ麦茶や酒鬼薔薇なんかも。いまだとだれかしらね。宅間とか? だれが悪いとか悪くないとかではなく、ただ淡々としているという事実そのものが、おそろしい。 『きみはスター』 だいぶ歪んだ恋愛……。潔癖というかなんというか。 『不呪姫と檻の塔』 なにこの子たち、ちょうかわいい。可愛すぎてもだえた。ちょうもだえた。 主人公の、ほかの人たちと違うということでのいじめや、冷静さや、気にしないよう努めていた部分があとから脆さと共に浮き上がるところとか、思春期にはよくあるよなあ、というか人間同士が集うところではあるもんだよねえいやだよねえとうんうんうなずいた。 呪いとはいまのことばでいえば、よくないことと同義なのだけれども、この作品のなかではよいことと同義。 そのとき、その時代、生きる国によって意味は違ってくる。 だがそのじつ、『Love, Hate, Love』みたいに、中年のくたびれたおいちゃんを、うら若きおとめが救うという話で、最初にもだえたその感情もスウッと消え失せてしまった。噛ませ犬かよ。ぐすん。
1投稿日: 2014.09.08
powered by ブクログ待ってましたトモコ新刊! 無敵…オーケー!こういう話が書きたかったんだね!スリルショックサスペンスだね!オーケー! 君はスター…この話は☆5つです。5つでも足りないかもしれない、めちゃくちゃ好き。トモコはあんまり綺麗じゃない人とかの話を書くと上手い、気がする。カレンの話も良かったし。素敵です。 スペルのやつ…ちょっと泣いた。純粋で真っ直ぐな少年がとても良い!トモコがたまに描くSFっぽいっていうか、非現実の話好きだなぁ。 全体的に大満足でした! やはり絵が好き。綺麗です。
0投稿日: 2014.09.06
powered by ブクログ無敵:映画のようだった。短いミニシアター系のミステリー。個人的には「なあにそれやだわ」のシーンが一番怖かった。 きみはスター:落ちないからスター。でもスターしか好きになれない。全部わかってる公子が、公子だからスターなんだな。どこかがどうか欠けていても成り立たないのな。 スペル:かわいすぎ泣いた
0投稿日: 2014.09.04
powered by ブクログ表紙が綺麗だった。タイトルが素敵だった。運命の女の子。ジャン・カルヴァン曰く、善行は個人の運命を左右せず、あらかじめ決められた道程に沿って神の救済、もしくは滅びを与えられる。なるべくして起こる運命を受け入れ、それをなすべきものとした時、少女はこの世において「無敵」な者となる。戦いではない。抗うのでもない。彼女に敵など存在しない。彼女が何人もの人間をその手にかけようとも、誰もが彼女の言葉に逆らうことは出来ない。彼女が確信する、それはあらかじめ決められた運命であるから。 好きな人がいる。気持ちだって伝えた。それの行く末もまた努力によって左右されない。何がいけなかったのか?理由を突き詰めたところでそれは観念による意味付けであり、真実ではない。言葉は裏腹、誰しもが決められた運命の中でそれぞれに生きる。彼女は言った。君を好きにならないひとはいないと。それでも叶わなかった恋、これもまた運命なのだ。 救われる者もいる。呪いという言葉が本来の意味を失いあらたに授けられた意味。しかし後付けにされた意味など無意味だ。言葉も運命により誕生し、運命として生きる。そして時に運命によって跳ね除けられる。真実の愛を手にするため彼女は人生を変えるという運命に従った。 運命を受け入れた女の子、運命を教えてくれた女の子、運命に救われた女の子。時に残酷なこの見えない予定の中でそれでも希望を持って生きることをやめないのは悲しいことだろうか。よかったと思ったり駄目だったと涙するのも全てあらかじめ決められたことだったとしても、それが起こり得るまでは見えない真実だということだけは救いなんじゃないだろうか。
0投稿日: 2014.09.02
powered by ブクログいろんなとこでレビュー見て買いました。 なんというか、凄くヤマシタさんです。 「三角窓の外側は夜」とすこし雰囲気が似てるなと個人的におもう場面がちらほら。 短編集でして、 皆さんのレビュー内で評判の良い「無敵」は凄まじいです。 ヤマシタさんは絵の中に空気、雰囲気を絵にして出すのがとても上手いと感じさせられた一冊でした。
0投稿日: 2014.09.01
powered by ブクログ「きみはね わたしがきみを好きになったら失望するよ」という台詞の凄まじい突風のような刃物のような鋭さ、抉られる。
0投稿日: 2014.08.31
powered by ブクログきみに勝てばいいの?というセリフに男の思考回路を感じた。男女それぞれの思考回路、セクシャリティが面白い。あと、なぜか読後感が爽快。
0投稿日: 2014.08.27
powered by ブクログどうしてもヤマシタトモコは昔の方がよく練られていておもしろかったなと思ってしまう。 いまはとにかく自分が好きなものを雰囲気で描いている印象。 なので、作品としていいとか悪いとかじゃなく、自分と趣味が合うか合わないかってだけなんだろう。 「無敵」は、個人的には気持ち悪くするならもっともっと気持ち悪くしてほしい。 現実で起きたこういう事件や犯人のほうがずっと気持ち悪い。なぜならそれが現実だから。自分と同じはずの人間がそんな気味の悪い恐ろしいことをしているという怖さがあるから。 これは演出がフィクションっぽすぎるせいで気持ち悪さや怖さが失われているような気がする。 もっと刑事さんの目線に寄り添えるような書かれ方だったらもっともっと不気味で怖かったかも。 きみはスターはけっこう好きだった。 描写が丁寧で好きです。モノローグを吟味する楽しさがある作品。 「自分に無関心だから好き」というのは、決して成り立つことがなくて、それを公子ちゃんがわかっているところもいい。星は落ちてこないから星なのだ、っていうモノローグの通り。お互い落ちてきたらだめなんだな。 それから、「人の役に立ちたい」と言ってた女の子が「カイくんみたいな才能のある人に好かれてた…今は本人も才能にあふれてるそんな人のそばにいられるんだもの」とか言っちゃうのもすごく良い。 それとエルファバは確かに公子ちゃんだな。 3作目は設定設定また設定、って感じで、まあ特にどの人も魅力的ではないし、そんな人が何を思っていても、ふーんって感じだった。 こういう設定を思いついたんだな、って感じだった。
0投稿日: 2014.08.27
powered by ブクログBLは含まれていません。ヤマシタトモコさんらしい作品集。一作目の「無敵」のインパクトは流石です。この肺のあたりに引っかかる気味の悪さがたまらない。それでいてとんでもない透明感。個人的には二作目「きみはスター」が一番好み。切ない中に狡さとか汚さ、綺麗さが含まれていてとても胸にぐっときました。三作目「不呪の姫と檻の塔」は作者らしさがよく出て、しかも口当たりのいいファンタジー。後味良し、です。超おススメ。
0投稿日: 2014.08.25
powered by ブクログもっとこういうサブカル的哲学的ななにかを、ファンタスティックに得体の知れぬ言葉にできぬ感情、思想を こじれさせてほしい。 ざっくり、ミステリ映画みたいな作風。
0投稿日: 2014.08.24
powered by ブクログ「無敵」がまず間違いなくメインで、あと2作で読後感が上がっていく構成はいいんだけど、うーん、なんかこう、不気味さが足りないっていうか、一方通行さが足りないっていうか。
0投稿日: 2014.08.24
powered by ブクログ「無敵」は演劇をみているよう。取調室から過去を回想していく。少しひばりに似ているがもっと闇が深い。このネタでもっと長くかいてほしかった。 「君はスター」はタイトルの意味が深い。 「不呪姫と檻の塔」の設定は魅了だけど、ちょっと消化不良。大臣のバックボーンとか深堀不足? この3作まとめてのタイトルがすてきだー。
0投稿日: 2014.08.23
powered by ブクログ例の事件を彷彿とさせる表題作。 まさか事件に合わせて描かれたとは思えないけど時期的にリンクっぷりが凄い。 むしろこの表題作を長編にして欲しかった。 図らずしてかなんなのか、相変わらず氏の作品にはジェンダーやマイノリティにまつわる話が多い しかしどれも好きでした。
0投稿日: 2014.08.23
powered by ブクログ1つ目と2つ目が好きでした。 1つ目 ひたすらホラー 何かホラー映画みたいな。内容というよりその再現? とりあえず顔がコワイヨ 2つ目 3人ともかーわいーなー お互いそれぞれが星に見える。まあ自分の輝きなんて見えないし、関係ないものだもんね。 3つ目 ちょっとノリについていけんかった 何というか、もっと短くまとめて欲しかった…です。
0投稿日: 2014.08.22
