
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『でろでろ』から入り『悪霊ドリル』『ドヒー!おばけが僕をぺんぺん殴る』と順に読んできた私にとって押切蓮介が描く幽霊たちはどうもギャグ要員の印象が強い。 なので以降の作品の霊たちもあまり怖いとは思わなかったのに、これは珍しく、怖い。 1巻の表紙なんてつい隠したくなる不気味さで、こんなことを書くのも失礼だけど、先生、絵がどんどん上手くなられるなと思う。 中古戸建に移り住んだ幸せな一家がこの家の前住人である悪霊サユリに容赦なく殺されていく。 家族を次々に奪われる絶望感と次は自分の番かもしれないという恐怖感に十分に覆われた状態での、8話終盤からの巻き返しがめちゃくちゃ最高。 9話冒頭の早朝ランニングのシーンはそれまで暗く描かれていた画面との対比効果を狙ってだろうか、白く明るいコマが見開きでばーんと描かれていて、ここから物語が良い方へ向かうことが予想できるような感じを受けた。 そして覚醒したばあちゃんの行動・台詞一つ一つの心強さといったら! よく食べよく眠りよく活きる、掃除を怠らず内を良く外を良く、死人には決してない生命力で対抗する。 サユリは悪霊とはいえ10代の少女、ばあちゃんにとってはまだまだ「小便臭い小娘」であり、サユリが起こす心霊現象も「か弱い魂の一生懸命なまやかし」と見透かされてしまう。 常人ならそんな呪われた家なぞたった一人残された孫と共にさっさと引越しするかお祓いするかしそうだが、ばあちゃん曰く「祓って済ませるつもりはねぇ」 いや〜流石は押切女子。気味の悪いご近所さんもタジタジに。 後半は『でろでろ』や『ゆうやみ特攻隊』お馴染み霊相手に拳で戦ういつもの押切ホラーが展開される。(ただし今回の肉弾戦は直接ではなく間接的なのが一味違うが。) 肉弾戦というか一方的な暴力シーンはテンポが良く爽快感すらある。拉致って縛った一般人への鈍器や凶器での暴力暴力暴力の後、しんみりさせてくる。 人間味が戻ったサユリを悪霊の処遇を爺さんをはじめ殺された家族たちに託すのもよい。 地獄で閻魔に裁かれるのかどうかはわからないが、この後厳しい処置が待っていることを想像させる。ただ縮んで消えてしまうのではやはり肉親を奪われた身、殺された身としてはやりきれないもんな。 とにかくばあちゃんがかっこよすぎる作品。 ヒロイン役(?)にばあちゃんを選んだ先生は本当に天才。 むしろばあちゃんの存在感が強すぎて、真のヒロインである奈緒が若干霞んで見えてしまう程。 初読時には霊が見えるだけで何もできない奈緒は必要なのかとさえ思ってしまったのだが(他の押切作品の女子が強すぎるせいもある。)、留守番中の則雄にとっては傍にいてくれることがどれだけありがたかったか。 家族を失った則雄の希望の象徴として、なくてはならない存在。 何もできなくても、ただ一緒にいるだけでも十分に支えになることができるのだから。 ストーリー全体としてはシリアスだが、ところどころ押切作品らしい台詞回しもありニヤリとした。「オチャオチャ、ゲンマイチャ♡」「そこの娘はなます切りにしてやろうぞ!」「ますますボケてからに!」「暮らしくさって!」 押切作品ではこの作品が一番好き。
0投稿日: 2025.11.09
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5読目くらい。 モヤッとしてる時とかに読むとモチベーションが上がる。 下手な自己啓発書なんかよりずっと、ばあちゃんの言葉が心に響くぜ。
0投稿日: 2016.05.07
powered by ブクログ抗えない悪意に対して気合いで乗り切るって言う展開はなかなか見ごたえがある 人間の最後の武器は気合いと根性であるってのがよくわかる 凄く人が簡単に死ぬ様は何とも言えない虚無感に襲われる 毒度:★★★
0投稿日: 2015.03.13
powered by ブクログこれで完結。死への恐怖と生への希求って、表裏一体のはずなのに、両方を描けている作品は意外と少ない。どちらかで充分価値あるものができるからだと思うけど。この作品は両方が描けている稀有な例。一気読み。
0投稿日: 2015.02.18
powered by ブクログ作者がJホラーに投げ込んだ爆弾。なぜか普遍的な人間力のイメージのある「おばあちゃん」という存在に色々託してもう言いたいいことやりたいこと全部やってくれた。最高だゼ! 表紙の押切美少女がサユリだろうか、とても美しく儚げだがそれがどうしたと言わんばかりじゃないか。しかしこれ二巻同時か合本で出すべきではあったと思う。
0投稿日: 2013.08.22
powered by ブクログ昨今のホラー映画だと、遺体見つけて供養したぐらいじゃ問題解決しないこと多いしなぁ。こういう手段になるのも頷ける。それにしても恐ろしいなこのババァ。よりにもよってそんな手を使うか……怨霊より生きてる人間の方が怖い。ふと思ったが怨霊に殺された連中は自分たちを殺した怨霊恨んだりしないのかな?則雄みたいに怨霊に対して怨み抱く場合も当然あるだろうし……。怨霊側としては対象を自分と同じフィールドに立たせる行為は自分を追い詰めるだけなような。怨霊同志は喧嘩出来ないのかね
0投稿日: 2013.07.19
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一軒家に越したとある家族が、その家での悲劇の呪いによって、次々と変死を遂げていくというホラー作品。一見すると可愛らしくもみえる絵柄が、胸糞の悪さを倍増させます。 しかし、一般的な作品と同様にただ不条理な死を受け入れるだけかと思いきや、この作品は2巻がすごい! ボケ始めていたおばあちゃんが覚醒し、主人公の則雄を諭し、勇気づける。そしてなんと、生命力を強くすることで霊に対抗しようとします。最後には霊に対して揺すりまで(´д`) 「許さん 甘えは聞かんぞ 食べて命を濃くせんとワシャ許さん」 「家はなるたけ綺麗にしろ則雄 内である事は外でもある 内を良くすりゃ外も良くなるこった」 「奴がワシらに手が出せんのは命の濃さに気圧されてるからじゃ」 おばあちゃんが吐くなんと力強い言葉の数々に、後味もスッキリの怪作です。
0投稿日: 2013.07.10
powered by ブクログ死んでるように生きている。それは活きてるんじゃ無い、生命力を強く持ち命の濃さを保つ。それが活きるという事。 内容は1巻に変わらず怖いですが、転結が非常に素晴らしい。結局おばあちゃん無双、周りの空気感すら威圧で変える程の活き活きした生気を持ってます。 考えさせられると言うか、人生とはかくありたいものだと思わされます。 はい余談。やっぱり住田さんが好きです。はい
0投稿日: 2012.10.01
powered by ブクログ悪霊に祟られ、引っ越したばかりの家で家族を殺され、残ったのはボケたばあちゃんと主人公。 戦うという事の本質にある、激怒、人間の怒りの力を描いた良作。 人間は悪霊なんかに負けない。
0投稿日: 2011.11.17
powered by ブクログ押切蓮介の真骨頂! 「人間が悪霊を圧倒する」という初期から変わらない基本姿勢に、最近のシリアスなエグさや絶望感、そして「燃え」が加わった、まさにこれだよこれ的なあれ。読んで損なし。
1投稿日: 2011.06.09
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あの絶望的な状況から意外とあっさり・・・って感じ。 でもこっちの路線もミスミソウっぽくなくていいかなと思った。 悲惨じゃなくて爽快感があってよかった。
0投稿日: 2011.06.04
powered by ブクログ1巻の絶望からの2巻のこの展開、すごいカタルシス感じました。ばあちゃんの生きる強さには圧倒されっぱなしで作品を大きく動かしているところをみてただただ驚かされました。ホラーとしても怖かったし作品のたたみ方も良かったです。 ばあちゃんがラーメンにこしょうぶっかけてむせるところは最高でしたw
0投稿日: 2011.05.29
powered by ブクログ一巻の時点では可もなく不可もなくという感じのホラー。しかしこの二巻でまさかの化け方。超面白い。 ギャグかホラーか少年マンガか、いずれにせよ幽霊に対しての「人間」の強さをこういう風に描いたマンガは初めて読んだ。 押切蓮介の引き出しはいくつあるんだ……
0投稿日: 2011.05.24
