
総合評価
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powered by ブクログ・ダンテの絶望、つまり神の徴の発見をあきらめてしまった気配は「天国篇」に色濃く感じられます。なぜなら、神学詩の結論部分とも言える、使徒達から受ける試練の際、ペテロから「述べよ、善きキリスト者よ。そなたの意見を明らかにせよ。/信仰とは何か」と問われたダンテは、天上では姿を現している「深遠なる諸事物」つまり神は、「下界にある(人間の)目には隠されているため、/その存在は、そこではただ信じることの中にあり」と答えているからです。これは通常、力強い信仰宣言と言われますが、その答えから、ダンテが地上世界に神の存在を直接証明する事物はないと考えていたことが分かります。ペトラルカと同じく、彼にも徴は見つからなかったのです。
0投稿日: 2024.12.21
powered by ブクログ烏兎の庭 第六部 5.27.18 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto06/doc/DNT.html 烏兎の庭 第六部.9.28.20 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto06/diary/d2009.html#0928
0投稿日: 2018.05.27
powered by ブクログ長かった物語も、いよいよクライマックスに突入……なのだが、それに伴って難易度もどんどん上がり、なかなか理解することが難しかった。思うに、宗教性がより強くなることが原因ではないか。聖人の名前を出されても、その事績や人となりはすぐには思い浮かべにくい。そのため、大前提として、『聖書』ぐらいは読んでおいたほうがよいのかもしれない。しかも、当然ラスト・シーンはイエス・キリストと対面するのかと思いきや、まさかの聖母マリア。その宗教的な意味はいろいろとあるのだろうが、理解が不十分であることもあり、ココでは多くを語らない。ただ、『地獄篇』が冒険譚としても楽しく読めたことに比べると、この『天国篇』は徹頭徹尾いかにもキリスト教という感じがして、あまりおもしろくはない(苦笑)。もちろん、こういった世界文学を、たんにエンターテインメント的な読みかたをすることは間違いであろうが……。ただ、「ダンテ学」という学問があるぐらいなので、要は学者が一生かかって追究するような書物であるから、一朝一夕に理解できないのもムリはないであろう。ほんとうに身になったかどうかはべつとして、こういった世界的な傑作を読み通せたことはよかったと思うし、また、とくに『地獄篇』にかんしては、想像していたほど退屈でまたメチャクチャ難しいというわけではなかった。機会があれば、いずれまた挑戦してみたい。
1投稿日: 2015.01.12
