
総合評価
(34件)| 6 | ||
| 12 | ||
| 5 | ||
| 3 | ||
| 0 |
powered by ブクログ中国内部の政治や経済、地方の少数民族等の問題に触れた後、中国と日本及び東アジア、ひいては世界との関係に着目した上で、国際社会における中国の在り方について私見を展開している。 強力な官僚制度に基づく国家体制や地方と都市の深刻な経済格差、急速な国力増強の歴史から見た国際社会の力学など、様々な切り口で中国を多角的に見ている。 大使としての経験に基づいた主張は、中国の宗教的思想や文化的慣習等をきちんと踏まえた考察を行っていることも相まって、非常に説得力がある。 日本と中国の関係に焦点を当てることが多い。隣同士の国であることに自覚的になり、平和で良好な関係を構築していくの重要性を強調している。 尖閣諸島に関す問題については、話し合い(対話)を双方の協力の中で重ねる中で、相手国に対するリスペクトと信頼が大切だと述べている。 日中関係における問題は日本と中国にそれぞれ解決策を提示し、その良好な関係の暗示を行っている。 少し古い本ですが、大筋は今と変わらない部分が多いのでとても勉強になる。巻末の宣言や条約等の原文もありがたい。
10投稿日: 2025.06.18
powered by ブクログ非常に読みやすい。 また、著者はかなり中国の事情に通じている。 ただし、だんだん自慢話が鼻につくようになって来た。 著者は尖閣諸島問題は、棚上げすべきというが、中国は勝手に中国の領土だと主張し、実効支配しようとしているので、明確に日本の国有化を宣言したことは大いに意味がある。
0投稿日: 2025.05.15
powered by ブクログ総合商社・伊藤忠の会長から初の民間出身大使として中国に赴任したという経歴の丹羽氏による中国論。大使時代(2010-2012)に中国との協調路線を進めた事で国内世論から「中国寄り」と非難を浴びることの多かった丹羽氏だが、今もなお「日本の国益を守る」という観点から中国の重要性と危険性の両面について考察する。世界最大の14億という人口・ゆがんだ経済発展・政府高官による汚職・少数民族への弾圧など、今の中国が抱える大問題を、官僚出身の「職業外交官」とは違った民間外交の目線からレポート、世界第2位のGDPをバックに驕(おご)りを見せ始めた中国を、「恐れてはいけないが侮ってもいけない隣国」と定義し、彼らを「資する」ことを止め、「利する」戦略に転換することが重要であると主張する。
0投稿日: 2020.12.12
powered by ブクログ【由来】 ・確か図書館の新書アラート。 【期待したもの】 ・丹羽さんと言えば、単に状況を憂える発言をしただけでえらくバッシングされた元大使。どんなことを主張するんだろ? 【ノート】 ・2割円安になったら名目gdpはドルベースで2割落ちる。p77 ・かつて中国大使を務め、状況を憂える発言をしただけで、えらくマスコミからバッシングされた丹羽さんの本。商社マンとして中国と長く深く関わってきた人らしく、習近平をはじめとする中国要人の人となりや権力構造における今の状態や今後の見通しについて、自身との交流を通じて得た感触を伝えてくれる。例えば習近平の現在の権力基盤の脆弱さと、数年先を見据えた彼の人事の布石など。また、中国の悪い部分や、国として引けない部分、中国の言い分について、バランスよく見渡しており、それは日本に対しても同様で、日本政府の愚行や我々国民が勘違いしているかも知れない点を指摘してくれる。この辺りは、前に紹介した「転換期の日本へ」と照合しながら読むと、事実が浮かび上がってくる。 ・著者は、日本と中国、それぞれの主張について現実的な理解を示しながらも、対話の重要性を説く。それはもちろん両国首脳に対してなのだが、それ以外の種々の、例えば経済や文化などの階層でも対話を深めていくべきだと主張する。その背景にあるのは、本人の現場主義なのだろう。貧しい暮らしをしている僻地の一般中国国民とも対話をしてきた著者だからこそ、上っ面のナショナリズムで、対話を欠いたまま対立が進行していくことを憂いているということなのだろうなと感じた。 ・前にサラッと紹介した「問答有用」もそうなのだが、中国にも日本にも、煽る人がいれば、真剣に両国の関係改善を考えて発言、行動する人もいる。こんな当たり前のことが、メディアで紹介されないだけで、随分とフィルターがかかるものだということを再確認させてもらった。
0投稿日: 2018.10.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
至極真っ当な中国論だと思う 特に世界での中国の評価と日本での中国の評価は大きく違うという事を知る必要があると思う 著者の打った石が何であったかははっきりしなかったが、今後の日中関係に効いてくると期待したい
0投稿日: 2017.07.31
powered by ブクログ2017/1/20読了。 ある方の推薦本。 丹羽宇一郎さんが中国大使になっていたことすら知らなかった私だけど、比較的理解しやすい一冊だったように思う。 衝撃だったのは、中国人や韓国人に激しく嫌悪感を示しているのは日本人くらいのものだということ。 知的先進国だと思っていたけれど、日本もまた情報的に鎖国状態であり、ワールドスタンダードが理解できていない特異な人種だと思われているのかも、と気付かされた。
0投稿日: 2017.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2014年刊。著者は早稲田大学特任教授。 民主党政権下の中華人民共和国駐留特命全権大使だが、個人的には伊藤忠商事の辣腕社長というイメージが強い。 その著者が大使体験を軸に、日中関係の現状と将来、そして日本の問題を辛辣に叙述する書。 冨坂聡の著書を読んでいれば、中国の現状は意外ではないが、全権大使中に中国各地を歴訪し、地方有力者や少数民族関係者と会談し、あるいは間近で見た習近平観等、独自の切り口が光る著である。 ここで表れるフットワークの軽さが商社マンの経験が生きたものと言えそう。 本書にある日本の教育の不備。さらに、人的関係を軽視する外交の在り方、事実を歪曲するマスコミ(明示しないが新聞だろうか)は納得のそれ(日経とNHKのBS系を除き、海外報道をまともに熟読・熟視する気持ちが起きない)。 元来、モーレツサラリーマンであった著者で、個人的には「こんなタイプが上司ならかなわんなぁ」と感じていた人物だが、なるほどと思うことが多かった本著は相手が丸くなったのか、自分が変わったのだろうか?。
0投稿日: 2016.12.21
powered by ブクログ民間人から中国大使なった丹羽宇一郎による一冊。 中国の内政・外交について決して日本よりにも中国よりにもならずに淡々と記述しており、勉強になった。
0投稿日: 2016.06.06
powered by ブクログ不戦の誓いを両国でする。しかし、それはすでに日中共同声明に入っている。 中国は国際的には好かれている。それを認識しないといけない。アフリカの若者からの好感度は高い。 日中共同声明など基本四文書がいかに重要かを改めて感じた。
0投稿日: 2016.05.18
powered by ブクログいろいろ言われておりますが、商社マンとして30年、大使として2年半の実績は認めるべきであろう。 「中国の弱みに石を打て。彼らに資することはやめ、彼らを利する戦略をもて」
0投稿日: 2016.01.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今の中国を知るために一読。 2013年 習近平体制(福建省に14年の親日派) 2017年チャイナ7のうち旧派の5人が定年退職。 教育費に国防費の三倍。(中国労働者に教育格差あり) アメリカのハーバードに582人の留学生。(日本は13人) 中国は年間200人のアメリカ高官を招待している。 中国は世界の中では好感国である。 とうぶん中国は内需とインフラで発展? 中国とアメリカで世界を統治する時代となる。
0投稿日: 2015.11.10
powered by ブクログ中国の大問題 ・理想の上司 ところどころ自慢てきな要素があるがそれを入れてもこのご年齢でこのようにご活躍されることはほんとに素晴らしい。 ・中国の内情 共産党がいつまで持つのか。習近平をはじめとする官僚が理系なことにも驚く。そして尖閣諸島問題、不気味な北朝鮮。最初は少し眠くなったが自分のストーリーと絡めて語る中国の実情はまるで冒険しているようであった。
0投稿日: 2015.11.07
powered by ブクログ[渦中の人の言]伊藤忠商事の社長として活躍し、2010年6月には民間出身者として初の中国大使に就任した丹羽宇一郎氏。日本国内からの厳しいバッシングが相次ぐ中で、中国との外交はどのように推移したのか、そしてどこへ日中関係を導こうとしたのかが記された作品です。 漁船衝突事件や尖閣諸島のいわゆる「国有化」などで揺れた日中関係の一端が伺える点で非常に有意義な一冊だと思います。また、大使時代の話のみならず、中国一般に対してや、日本という国の行く末そのものに関する知見も紹介されており、いろいろ思考をめぐらしながらの読書体験となりました。 本書では、 その構成、特に最も著者の思いが詰まっていると考えられる冒頭部分に注目していただくと良いのではないかと思います。丹羽氏が中国との外交を考える上で思考の主軸を那辺に置いたかがよくわかるとともに、氏に対する厳しいバッシングの源はその主軸の置き所が一部の国民とそもそもずれていたところに端を発したと考えられるのではないでしょうか。 〜中国を決して侮ってはいけないし、かといって、過剰にひるむ必要もない。ただ、中国を知れば知るほど、この巨大市場を独り占めにさせてはいけないと実感する。〜 薄い本ですが☆5つ
0投稿日: 2015.10.21
powered by ブクログ去年の年末のベストセラーの新書として平積みになっていた本。シルバーウィークに読了。 元伊藤忠の社長で中国大使。元商社マンという視点や俺の駐在帰国時の大使っていうこともシンパシー大。 世界第2の経済大国で無視できない中国。やっぱり相手を知ることって大切だと思います。
0投稿日: 2015.10.03分かりやすく読みやすい
前から読みたかった本。 たまたま入院したので1日で読了。 安保法案可決後なので、余計に興味深く読めました。 いわゆる右の方にも左の方にもおすすめ。 感想は人それぞれ…
1投稿日: 2015.09.22
powered by ブクログ経済人として中国と長く関わってきたので、その視点が随所から感じられて面白い。多分、外交や学問一筋の人が書いたらもっと違う内容になっていたと思われる。かの尖閣諸島漁船追突事件や尖閣諸島国有化についても、この本を読むと別に日本の国益を損なえと言ってるわけではないのがわかる。 ただ、一方で、大使のような政治的な立場では、その発言がどんなに悪意がなくとも思惑と違ったとらえられ方をすることがある。大使になる以上、その辺の政治感覚が必要だったのかとも感じた。
0投稿日: 2015.09.15
powered by ブクログ中国についての情報を集まるべく読んだ本。中国や共産党の組織体制、財政、少数民族問題、社会保障、日中関係等についてがまとめられている。 伊藤忠時代から30年以上も中国に関わっているため、中国要人に関しての記述は具体的で要点を抑えていたと思う。断片的な中国政府についてのイメージが整理できた。 平易な書振りで、素人には読みやすかったが、内容に新鮮みには欠けていた。
2投稿日: 2015.08.05
powered by ブクログ前中国大使によるフィールドワーク的なレポートは、他の学者達の著作とは視点が異なっていて面白い。 中国は広大であり、世界一人口が多い国である。我々が接している情報は、中国共産党の一部の情報に過ぎない。 草原と馬と羊がイメージされる内モンゴルは、今世紀に入ってからは毎年20%近い全国トップの成長率で急激な経済発展を遂げている。その一方で、チベット、ウイグルと同様にモンゴル族に対する粛清と弾圧の歴史を有し、大規模な抗議デモが続いている。 中国人で日本人に会ったことがない人は98%。会ったことがあるのは2%だから約2800万人。日本に来る観光客は年間340〜350万人だから、10年かかっても3500万人。中国の人口に比べれば微々たるものである。中国人のほとんどは尖閣問題を知らないし、知っていても自分とは関係ないと考えている。中国全土で尖閣問題を注視していると思ったら大間違いである。 実態としては、日本人は中国のことを良く知らないし、中国人も日本人のことを良く分かっていない。 戦後70年の談話に注目が集まっているが、まずは正しく知ることを継続していくしかない。その積み重ねが歴史になっていく。
0投稿日: 2015.07.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
伊藤忠の元社長で、その後中国大使を務めた丹羽宇一郎氏からみた中国について書かれた本です。 中国の要人の人脈も広く、とても説得力があり日本の将来を考えさせられる内容で、なんだかとても危機感を感じました。 中国嫌~い、なんて言ってる場合じゃないかも。 例えばワシントンのシンクタンクがアメリカと中国に対する好感度を調査した結果なんかも驚きです。 これは、自国にとって相手国が「敵」か「味方」かを問う調査なんですが、世界における中国に対する好感度は私のイメージより格段によいのです。 例えば、アメリカやヨーロッパは4~5割、ラテンアメリカやアフリカは6~7割、高い国では8割ほどが中国を好意的に見ています。特にラテンアメリカのの20歳代の層が相当の差で中国に対する好感度が高い、若者が中国を好意的に感じているそうなのです。これらの国は、中国の技術・ソフトパワーを尊敬しているとのこと。そこまで中国が進出してるんです。 (ちなみに日本では9割以上が中国を敵とみてました) 私達が中国をどう思おうと、中国の力は増し、今後益々経済の中心になることは間違いない。 軍事費の3倍の教育費をかける中国に対し、今や教育や研究にお金を掛けない日本・・・モノづくりの品質の高さが日本の特徴だったのに、このままじゃまずいでしょ。 人材育成をしながら中国と手を携えていかなければ日本の将来は・・・ とにかく、日本の将来を真剣に考えなければいけないし、そのためには好き嫌い言ってる場合じゃないんじゃないでしょうかね。
0投稿日: 2015.02.26
powered by ブクログ現場主義の元伊藤忠社長、前中国全権大使が語る、日中関係が大問題となる日本の理由。 尖閣問題のみならず最近の政治主導な展開による弊害。 教育後進国状態を放置する弊害。 そんな状況を放置し、密告社会を作ることにも抗わない私たち国民の現状。
0投稿日: 2015.02.17
powered by ブクログ前中国大使(民間出身としては初めての)の著者が語る、日本メディアを通した見方ではない、中国の姿が書かれています。中国の政治の概観、日本で言われている中国の問題点についての著者からの見方、本当の問題点、そして中国と付き合ううえでの日本の問題点。 一方的な日本メディアからの情報では知りえなかった中国に対する見方を学ぶことができました。今、日本人が思っている中国に対する優位性、負けている点など、しっかりと見て判断しないと、将来それが逆転していて驚かされることになりかねない。そういう危機感を教えていただけました。
0投稿日: 2014.12.23
powered by ブクログ巻末にある、日中関係について過去に日本側から出された書簡、談話、声明の原文を読むと、マスメディアの情報との差を感じます。
0投稿日: 2014.12.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
取りかえたくても、引っ越しできない隣国との関係。 中国とは、仲良くする以外にないと思うのです。 そういう視点で考えて、とても説得力のあるいい内容の本です。 すべての人が真剣に考えるべき話です。
0投稿日: 2014.11.26
powered by ブクログ中国をとらえるときの日本のマスコミの通り一辺倒姿勢が分かった。アメリカ人にとっての嫌中国意識の低さも意外。お互いの主張が変わることはない中で何ができるのかを考えていくべき。著者の、周囲の意見に流されず、足を使って、中国人と向き合う姿勢に感銘。
0投稿日: 2014.11.16
powered by ブクログ019 中国の銀行融資が下限3%のキャップが設けられていたことやシャドーバンキングの存在は知らなかった。 また、商社マンならではの著者の姿勢(棚上げ合意のように課題に対して白黒はっきりさせるのではなく、グレーのままにしておくことを選択肢としている点、現地の声や意見を重要視する点など)が見られ、大変面白かった。また、中国の人口は未だに増加傾向にあることも新鮮だった。 固有名詞や数字が多く、説得力のある本であった。
0投稿日: 2014.11.13
powered by ブクログ出てくる名前がすべて固有名詞。つまり、実在の人物。これは、まちがいなく本当のことだろう。もちろん、著者の脳内で歪められているものがあるとしても、夢見るように書かれた本とは一線を画している。 ただ、やはり…答えは出ない。 永遠の繁栄はあり得ない。どうやって、滅びるべきか? あるいは延命するか? まぁ、できることしかできないんだが。スペックの低い脳を含めてこの身体しかない。 Mahalo
0投稿日: 2014.11.03
powered by ブクログ元中国大使の丹羽宇一郎氏による中国論。丹羽氏のイメージといえば中国大使よりも、不良債権を一掃した伊藤忠商事社長時代の印象の方が強い。 都市と地方の格差や少数民族問題など、現在の中国が直面している社会問題を鋭く分析している。商社時代から海外赴任経験が豊富で、中国にもパイプが太い丹羽氏ならではの考察には強い説得力を感じた。 最終章には中国ではなく日本が抱える問題にも触れている、非正規雇用の増加や食品偽装問題など頭の痛い問題ばかり。今一度われわれ日本人は自らの長所を再認識し、せめて質の高さでは世界をリードする国でありたいと思った。
0投稿日: 2014.10.29
powered by ブクログ「弱腰外交」と一時罵倒された丹羽元大使の本。読めば納得。丹羽さんの本、伊藤忠の社長時代の、「人は仕事で磨かれる」を読んだ感じ、そんなあやふやな人ではない、と思っていましたがやはり。マスコミの報道で「~に違いない」と思いこまされるのは怖いです。実際には、バランスのとれた中国論になっています。
0投稿日: 2014.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
親中派、ひどい時には媚中派と揶揄されることもある著者。実際はビジネス/経済視点で中国市場を無視できない、と言っているに過ぎない。但し、媚中とは言わないまでも、中国に対する憧憬は隠しきれない著者。河野談話や村山談話を後生大事に掲載するあたり、基本信条は…どうしても左寄りに見えてしまう。
0投稿日: 2014.09.22
powered by ブクログ丹羽さんの視点から見た、中国の問題点について書かれた本。 大使として中国で勤務や調査をした経験から、他の本ではなかなか書かれていない異民族問題や政治状況が解りやすく解説されてあります。 しかしながら、中国は日本より広い国土・多くの人民を抱えており、教育も熱心。この本では中国の問題点を浮かび上がらせながらも、同時に今の日本の在り方までもを描いております。そして、今後の日本が向かうべき方向性までもを提言しており、とても参考になります。
0投稿日: 2014.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中国に対する評価は人によってずいぶん異なっているように感じる。「じきに世界トップの経済大国になる」「一党独裁が崩壊し内戦に突入する」「中華思想的な発想で周辺国を圧迫する」「反日プロパガンダで国民の不満を逸らしている」等々。それぞれ、一面では嘘ではなく、全体では的外れなのだろうと思った。 一章では、習近平体制は当面は対外強行路線に走らざるを得ないという。将来的には連邦制になるとの予想。 二章では、国防費の3倍を国民の教育に費やしていると指摘する。科挙の歴史を引くまでもなく、エリートがそれぞれの良識を持って国を引っ張っているに違いない。 5章、日中関係、あたりは少々楽観論にも聞こえる。個人的な信頼関係をもった政治家同士と、多数の国民感情は異なる。無理に韓流みたいなブームを煽ったところで、ベースができていなければ元の木阿弥だろう。アラブの春と同じ難しさではないだろうか? 通して、帯の文言が重みをもって響いてくる。“中国よ、日本をなめてはいけない”、“日本よ、歴史の重みを学びなさい” とかくステレオタイプに染まりがちな我々に刮目せよと言っているようだ。 ただ、膨張する中国に対して、対話せよ、以上の提言がないのが残念。内向きな若者の一言で切って捨てるのは余りにあんまりだ。
0投稿日: 2014.08.10
powered by ブクログ日本の国益を考えた上での言動をしていた!と再三の主張。マスコミの印象操作があったのか。 日中関係改善をなくして、日本の経済発展は無かろう。これは合意。 政治的な関係改善をどうするか。 現在問題になっているのは、やはり尖閣問題。これは、棚上げにしてもいいんではと思う。ずっと平行線を辿るしかない。氏の指摘通り、武力放棄を合意すべき。 確かに中国が欲しい日本のモノを大事にすべきだね。教育に裏付けされた、技術とか信頼とかね。
0投稿日: 2014.08.09
powered by ブクログ中国共産党中央政治局委員25名 うち7名の常務委員 チャイナセブンが国を動かす 1習近平 2李克強 チャイナセブンのうち江沢民の息のかかった守旧派の5名は2017年の党大会で定年 2017第二期から自分の意見を通せるようになる 次のリーダ 汪洋、孫政才、胡春華 日本では中国経済悲観論が絶えないが、全人代の国家予算規模を見ると、インフラ整備には、国防費の倍投じている。 国の借金 日本GDP比率170% 中国 多く見ても20% 韓国40% 国家予算の47%を民生費に費やしている 教育2.3兆元、社会保障1,4兆元、農林水産 1.3兆円 公共事業 1.4兆元 国防費は0.7兆元 教育に国防費の3倍投じている 大使の時に、戦災孤児の養父母に感謝状 方正県の日本人墓地 参拝 日中国交正常化 田中角栄の英断 トゥキディデスの罠 戦史 覇権国と新興国の戦争
0投稿日: 2014.07.06
powered by ブクログ私はこの本の著者が中国大使を辞めるときに知ったのですが、丹羽氏は伊藤忠商事の経営を立て直した経営者として昔から知っていました。 最近(2014.6)では、中国危機本が出回っていますが、その中で丹羽氏は個人のネットワークを通じて得た情報をもとに、中国と理解しあって上手に付き合っていく必要性をこの本において説いています。この本は現在習っている中国語の先生から紹介されました。 今後も、中国危機本だけではなく、丹羽氏のような考え方を持った類書も読んでいきたいと思いました。しかし、シャドーバンキング問題は崩壊に至らないという考えに初めて出会ったので少し驚きました。 以下は気になったポイントです。 ・全人代は3000人の代表者で構成されるが形式的、実質は大臣クラスの中央政治局員25人、そのうち7名の常務委員が国家を動かしている(p19) ・2013年の三中全会の決議で最も失望したのは、国有企業の改革が十分に推し進められなかったこと(p23) ・中国共産党の二つの正当性(経済成長による生活の安定、抗日戦争の勝利)に対する国民の意識が薄まっている事は、習体制最大の懸案事項(p36) ・孫政才、胡春華の二人は今年(2014)51歳なので、これから20年間は活躍するだろう(p40) ・上海市の平均月収は1450元(2.3万円)で、それ以下の世帯では生活保障費が570元支給される(p49) ・2008年頃から、河北省や遼寧省など13の省と市において、農村と都市の戸籍を廃止して「居民戸籍」をつくる動きが出た、農民たちの不満を和らげる一つの政策(p50) ・1988年以降、韓国では第六代大統領以降はクーデター、失脚は起きていない。国民に選ばれた大統領なので(p52) ・今後の中国は、1973-90年の日本と同じように、これからは内需中心の中位経済成長局面に移行するだろう(p61) ・生産量が過剰になるのは増産目標が達成されれば良いから、在庫はただ同然の値段で売る、帳簿には売上げ記録はあっても入金記録はない(p64) ・国、地方、シャドーバンキングの負債を足してもGDPに占める割合は先進国に対してたいした割合でないので中国経済がシャドーバンキングで崩壊する事はないだろう(p73) ・地方のトップである書記にはなかなか会えない、外国の大使が訪問したときのカウンターパートはナンバー2の省長や自治区主席である(p91) ・農民工は1日8時間働いて、40-50元、食事をして残るのは一日20元程度(p97) ・新チャンウィグル自治区は1955年に自治区として組み込んでから、漢民族を数パーセントから40%程度にまでになるほど移住させた。陸上石油埋蔵量・天然ガス埋蔵量の3割もある(p115,120) ・ウィグル族の習俗では、部屋の絨毯は言ってみればテーブルのようなもの、部屋の縁が盛り上がって座れるようになっていて、絨毯の上に食べ物を置いて食事する(p127) ・中国において少数民族が最も集まっているのがチベット族で、自治区住民の90%(p130) ・一刻も早く中国と、投資協定・知的財産保護協定を結ぶべき(p160) ・日本と中国は青少年の交流が大切、交流事業に参加した胡錦涛、李克強は親日派である(p174) ・相手との信頼関係を築くコツはウソをつかないこと(p175) ・田中角栄が国交正常化したことは英断だった、周恩来と毛沢東は声明発表後の4年後(1976)に死去した(p183) ・金融サービスの規制を大幅に緩和した「第二の香港」をめざした上海自由貿易試験区の進出企業リスト36社には日本企業は含まれていない(p199) 2014年6月28日作成
0投稿日: 2014.06.28
