
総合評価
(226件)| 116 | ||
| 70 | ||
| 21 | ||
| 1 | ||
| 0 |
powered by ブクログ村山聖という稀な天使のようなピュアな魂 めちゃくちゃ良かった。精神的に強くて負けず嫌いで根性があって強い夢があって。人柄は可愛らしくて強情で憎めない稀有なキャラ。とにかく村山聖の魂レベルがたぶん高くて、人は平等であるとか、病気から教わったとか、良くも悪くも人を評価しないとか。考え方が1つも2つも上の見解をしていてすごい。
0投稿日: 2026.01.18
powered by ブクログ難病ネフローゼのため、29歳の若さで逝った実在の棋士、村山聖(さとし)の生涯を描いた伝記的小説。 松山ケンイチ主演で映画化もされました。 5歳でネフローゼを発病してから常に死と隣合わせでありながら、羽生善治、谷川浩司を倒して名人になりたいと、命がけで将棋に打ち込んだ聖(さとし)。 「勝たなければ意味がない」と勝ちに拘った聖(さとし)が本当に勝ちたかった相手は、羽生でも谷川でもなく、病だったと思います。 そして、病に勝てる筈がなかった。 この作品を読みながら、「生きるとは何か」を考えずにはいられませんでした。 そして、私なりに考え、 「生きる」とは「夢を持つ」ことではないかと結論に至りました。 夢と言っても、 「世界的な大作家になりたい」などという人生の大目標のような夢ばかりではなく、 素敵なお洋服を着ておしゃれしたいとか、 新しく出来たレストランでお食事したいとか、 旅行したいとか、推し活とか、 我が子の成長とか、 そんなどこにでもに溢れている夢。 聖(さとし)も、 「名人になりたい」という、 執着にも似た夢の他、 北海道に行って自分の目で雪を見たい、 本を読みたい、少女漫画を読みたい、 牛丼は吉野家でなければ絶対ダメ、 という、小さな「夢」がいくつもあり、 ネフローゼでありながら決して諦めなかったのです。 夢を失くすということは、「生きている」のではなく、「死んではいない」ということではないのか。 聖の29年という短くも激しく濃密な人生を読み終え、そんなことを考えました。 映画は公開時に観ており、暗いテイストでしたが、原作を読むと村山聖は、病気ではあったけども家族や友人と深い絆で結ばれており、みんなに愛された幸せな人だったのではないかと思います。 将棋が好きでない人にとっては読みづらい内容かもしれませんが、多くの人に手にしていただきたい1冊です。
9投稿日: 2024.11.12
powered by ブクログ病気で命の時間に限りがある中で、 将棋にかける想いが誰よりも強い。 病気で起き上がれないのに這いつくばってでも試合に行く姿にどうにか生きてほしいと何度も願った。 今も生きていたら…と思うばかりである。
7投稿日: 2024.09.20
powered by ブクログコミックス「3月のライオン」主人公 桐山零の ライバル 二階堂晴信のモデルとなった村山聖の ノンフィクション
1投稿日: 2024.08.14
powered by ブクログ「怪童」と呼ばれた棋士・村山聖の生涯を描いたノンフィクション作品。 幼少期から入退院を余儀なくされるほどの病を患いながらも、将棋に対してどこまでも真剣に向き合っていく村山の姿に、私ももっと強い意志と希望を持って生きようと思いました。 それと同時に、ご家族や師匠、ライバルたちも個性的で人間としての深みのある素晴らしい人たちだったのだなと感じました。 特に師匠である森さんとの出会いや共同生活、精神的な自立などの場面は読んでいて面白くてくすりと笑え、ホロリと涙を誘うものでありました。 将棋に関してはコマの動き方しか知らない初心者でしたので、奨励会のシステムや棋士の生活など初めて知ることが多くとても興味深かったです。 きっと将棋について詳しい方が読んだら、より手に汗握る作品なのではないかと思います。 映画やドラマにもなっているそうなので、みてみたいです。
4投稿日: 2024.07.07
powered by ブクログ村山くんに対しての愛情が計り知れないほど深く、また彼自身の命を懸けた将棋への情熱・・・我慢していても涙が絞り出てきます。
1投稿日: 2023.12.22
powered by ブクログ感想 苦しんでももう一度人間に生まれたい。自分から苦悩の世界へ飛び込む。本当の昏さを知らなければ夜明けの明るさには気がつけない。
1投稿日: 2023.11.07
powered by ブクログめちゃくちゃ面白いと聞いていたけれど、その通りだった。師匠の森との関係や、ライバル羽生がかっこいい。
1投稿日: 2023.01.14
powered by ブクログ今まだご健在だったら・・・と思わずにはいられません。 「将棋の子」で筆者と棋士の距離感を少しイメージできた上で読めたのは良かった。この距離感だからこその名著だなと思います。
1投稿日: 2022.08.20
powered by ブクログ通勤電車の中で少しずつ読んでたけど、ついに読み終わってしまった。かなしい。めちゃくちゃかっこいい生き様を見させてもらった。。
0投稿日: 2022.03.24
powered by ブクログ自分は最近読書をスタートしたが、文章もわかりやすくて、止まらなかったです。本を読んで初めて感動して少しうるっときました。
1投稿日: 2022.01.18
powered by ブクログ★書くべき人物に巡り合った幸福なノンフィクション★何度目かの再読。ネフローゼを契機にして走ることもままならない身体を抱える村山聖。無頼派としか言いようがない将棋以外は何も気を配らない生き方は、当時でさえ時代に取り残されていただろう。村山が住んでいたアパートと通っていた食堂を見に行くと、20年経っていても規模の小ささがさらに世界の濃密さを際立たせる。 実際に触れあっていた人間が書いただけに熱量が全く異なる。当初は別の人物が書く予定だったというのが逆に驚きだ。
0投稿日: 2021.11.28
powered by ブクログ確か「3月のライオン」で先崎さんが村山聖について話していたと思う。 ふと本屋の棚で見かけ、読むことにした。 難病と闘うとか、不屈の精神とか、出来合いの言葉では表現できない強烈な村山聖の一生。 読み始めたら最後、彼が死ぬところまで一気に連れて行かれた。
0投稿日: 2021.09.20
powered by ブクログ5歳の頃からの病気で、いろんなことを諦めてきた少年。どうしても少年の母親の気持ちを思って涙してしまう。 聖少年は、将棋で名人になることを目標に前向きに生きていく。自分の死や病気のことも若いながらも客観的に冷静にみて判断していく。小さい頃から窮地に立たされ続けたことによって、あらゆる事の取捨選択が出来ているのだと思った。 私は、将棋の棋譜も全くわからないけれど、この本を通して、彼の純粋でまっすぐな29年間の生き方にすごく元気をもらったような気がします、
1投稿日: 2021.02.12
powered by ブクログ-------------------- 重い腎臓病を抱えつつ将棋界に入門、名人を目指し最高峰リーグ「A級」で奮闘のさなか生涯を終えた天才棋士、村山聖。名人への夢に手をかけ、果たせず倒れた“怪童”の生涯を描く。第13回新潮学芸賞受賞。 -------------------- 大崎善生が描くノンフィクション。 嗚咽するほど泣いた。 限られた時間の中で、目標を目指すこと。壮絶なまでのストイックさ。将棋に対してだけでなく、遊び、病気、人生そのものに真っ直ぐに向き合う姿が眩しい。少しくらい苦しみから逃げたってバチは当たらないのに、とも思う。 「その薬は名人への翼をも溶かしてしまう」 頑固で不器用な真っ直ぐさ。 森師匠をはじめ、周りの人々がとても素敵。たくさんの人達に愛されていたんだなと思う。愛想はよくなく、その振る舞いはわがままにさえ見えるが、何か周りを惹き付ける魅力がある人だったんだと思う。かわいくて、面白くて、純粋。 最後、両親にあれが食べたいこれが食べたいとわがままを言う聖の姿がグッとくる。愛される天才だな。
0投稿日: 2021.02.08
powered by ブクログこれほど純粋に人は生きる事ができるのだろうか。出会えて良かった本です。挫けそうなとき、また読みたい。生きるという事。
2投稿日: 2020.12.27
powered by ブクログ重い腎臓病を一生抱えながら闘う、村山聖という棋聖の生き様を描いた作品。病弱な身体に鞭を打ち、様々な葛藤の中、将棋に命を捧げる姿をみて、生きるという事はこういう事なのか、と感銘を受けました。中盤以降棋譜が並んでいるページがあり、将棋の基本的なルールを知ってる方が読みやすいかと。
1投稿日: 2020.10.04
powered by ブクログ村山聖という棋士にスポットを当てた実話。幼いころから難病と闘ってきたが故に身についた、凄みを感じさせる死生観など、彼の人間性に引き込まれる。
0投稿日: 2020.04.03
powered by ブクログ☆映画を見たのを思い出し、借りてきました。 〇お母さん、大変な病気にしてしまいましたねえ。(p20) ☆これは母親にとっては辛すぎる一言。 言葉がでない。 〇このころ、聖は毎日、日記をつけている(p35) ☆自分自身を成長させていくためには、自分と向き合う時間がやはり必要なのだ。そして、それは「書く」という行為によって生まれる。 〇塾生をはじめることによって、森は生まれてはじめて自分の存在が人の役に立つということを実感し、その心地よさを知ったのである。(p86) ☆人の役に立つ、ということは、生きる上で大切なことなのだ。人の役に立っているということが実感できるように、意味づけてやらないといけない。 〇シンプルでしかし精神的には豊かな生活基盤を築き、村山はその線路の上をぐるぐると回りながら、実力を養っていった。(p149) ☆単純な繰り返しの中でしか、つまりは、習慣が人をつくる、ということ。無駄な時間はない。 〇C級1組に昇格した18歳の村山がまずはじめたことは、日本フォスター・プラン協会というボランティアへの寄付活動であった。(p158) ☆自分の納得できる使われ方のするところへ寄付する。すごいなあ。学生の頃、寄付をしていたけど、ちゃんと使われていないというのをテレビで特集していたのを見て、するのをやめたんだっけ。 〇そんな村山を森は許していた。(p176) ☆深酒、マージャン、徹夜。親なら、身のために注意してしまいそうだ。森は本当の親じゃないから、許せたのか。そんな日々が決して無駄にならないことは、私にも分かる。大学時代のあの日々がなかったら、勉強だけしていた、なんてつまんない人間になったんだろうなあというのは容易に想像できる。 〇子供の教育はときにはその才能の芽を摘んでいることもあるのかもしれないと、いま伸一は考えている。(p280) ☆せめて自分が足手まといにならないようにしよう。好きなようにやらせるって難しいよなあ。つい、本人のため、とか、後々のため、とかいって、小言をいいそうになってしまう。(というか言っている。) 最大限、支援者でい続けることが、子どもを伸ばすための秘訣なのかもしれない。
11投稿日: 2020.02.10
powered by ブクログ先に同著者の「将棋の子」を読んですごく面白かったので、こちらも購入。こちらはその後映画化されるなど将棋の子より有名に。 ただ、一人の半生の話なので、少し退屈してしまった。個人的には断然「将棋の子」の方が面白かった。
0投稿日: 2020.01.28
powered by ブクログ名前だけは存じ上げていたが、こんな興味深い方だったとは。 たらればの話をするのは意味がないが、もし彼が生きていたなら今頃はなんて想像するだけでゾクゾクする。
1投稿日: 2020.01.05
powered by ブクログまさに太く短くの生き方が感動的です。 自分の好きな世界に全勢力をかけて取り組み、 正面なら向き合い、必死に輝く。 なかなか出来ない生き方が凄い。 ひたむきで、まっすぐな生き方が勉強になります。
1投稿日: 2019.11.12
powered by ブクログ名人を目指す意志の強さに心を打たれた。 元来の高い集中力に加えて、自分の死(タイムリミット)への意識が、あらゆることに真剣に向き合わせてきたのだと思う。 自分はこれだけの意志を持って何かに打ち込んだことはあるだろうか、と振り返りながら読んだ。
3投稿日: 2019.10.18
powered by ブクログ将棋のことは全くわからないけれど、ひとりの棋士が懸命に生き、そして将棋を指し続けたことが胸に響いた。 大崎さんの小説は非常に読みやすい。
0投稿日: 2019.10.12
powered by ブクログ不覚にも夏風邪を引いて2日間も会社を休んでしまった。 大学生くらいに読んで再読しようと本棚にあった本書を読むことに。病床の中でうんうん、病気は辛いよなと思ったり、聖とは全然違うだろと突っ込んだり。 ノンフィクション小説。病気ながらも、将棋の魅力に取りつかれ、名人を目指す主人公聖。将棋に関心がない人でも知っている羽生名人や加藤一二三氏と戦い、羽生名人とも互角の戦いをする。入退院を繰り返し病気と戦いながらも将棋会で勝ち進むスガタガ心を打つ。師弟愛、若さゆえの葛藤、切磋琢磨だけでなく聖の人柄に引かれるライバルたちとの人間模様が読みどころ。
1投稿日: 2019.08.30
powered by ブクログこの夏一番の出来事は、この小説との出会い。 こんなにもノンフィクション小説に心が揺さぶられるとは。 限られた命であることは長短あれど誰もが同じである。1番のポイントは、人生に目標があるかないかで、ここまで人生の濃さは変わるということ。カッコいい。 そして、もうひとつ。貪欲さ。 限られた体力と人生の時間を自覚しているからこそ、なにごとにも貪欲である。遊びも趣味も。 その姿勢はすぐにでも学ばなければいけない。 そして、魅力的な人間、村山聖さん。 ユーモラスでいることがいかに周りを幸せにするか。 好かれる、愛される。とても眩しい。 フォスター制度で支援していたことにも、感銘を受けた。 イメージが壊れては嫌だから映画はすぐには見たくないと思った。 でも、冷静に考えれば、映像で見ることでまた違う角度で村山聖さんの人生を追体験できるかもしれないので、やはり見たい気もする。
3投稿日: 2019.08.15
powered by ブクログ過去にも読んだが、文庫をもらったので再読。傷ましく不器用にも突き進む純粋さに胸をつかれる。本人のことはもとより、彼を受け止める周りの人々もまた素晴らしい。
1投稿日: 2019.07.09
powered by ブクログ決して文書は巧いとは思わないが、伝わるものはあった。死を傍らに感じるが故、生が強烈に浮き彫りになって、ここまで激しく濃密な将棋人生を歩めたんでしょうが、神様のされることは時に残酷です。
0投稿日: 2019.06.27
powered by ブクログ小説で泣いたことは何度もあるけど、この小説は命の儚さとか、その中でもがくことへの賞賛の気持ちではなく、村山の将棋に対する情熱、泥臭さ全てに心を動かされた。切なさではなく、熱い気持ちに尊さと憧れを感じて泣いた。 良い意味で少年漫画のような印象を受けた。
1投稿日: 2019.06.05
powered by ブクログこの本を読んで、自分は何のために生きているのかを考えさせられた。昨日までいたはずの同室の子供が翌朝には「いなく」なっている。それに対して何もできない大人たちの存在。それを目の当たりにしてきた聖は常に生死の境目を生きてきたのだろう。伸びる爪や髪の毛にも意味があるから切るのはかわいそうだと言って無精をするが、生きようとするものすべてに愛おしさを感じざるを得ない聖の気持ちこそが愛おしい。将棋も勝つか負けるかという点では生死と同じく残酷であると知っているからこそ、絶対に勝ちたい、勝たなければ意味がないと言い切る。でも自分が勝つことで負ける者、切り捨てられる者がいることに矛盾も感じる。自分は溺れて死にそうな子供がいたら泳げなくても助けるんだと母親に断言するが、自分自身が将棋では他人を切り捨てている。その自己矛盾を少しでも埋めようという思いからか、フォスターペアレントとしての寄付を欠かさない。これほど生きることに誠実に向き合って自分の命を全うした村山聖という人を私たちは忘れてはいけない。読後に、松山ケンイチがこの人をどの様に演じたのかをみてみようと思って映画を観てみた。役者魂を感じさせる素晴らしい演技だったが、2時間で村山聖という人の人生を語ることはやはり無理だと思った。羽生善治さんとの関係に繋がる描き方であったけれど、本を読んだ限りでは、谷川名人を倒したい一念で森師匠との苦節の日々を駆け上がっていった姿の方が印象に残っている。 いずれにしても将棋のわからない私には見えない世界を、想像すらできない深い世界を村山さんは生きたのだと思う。
1投稿日: 2019.01.03
powered by ブクログ重い腎臓病を抱えながら、将棋の世界で名人にあと一歩まで登りつめた村山聖についてのノンフィクション。29歳で逝去するまでの、天才棋士の物語。 常に体調の不安を抱え、限られた命と知るからこそ、将棋に真剣に取り組む姿は恐ろしいほどに純粋だった。谷川名人に勝つことを目標に、羽生名人とは同世代だった村山棋士。一日一日を大切に、真剣に生きるということを、考えさせられた。
1投稿日: 2018.12.02
powered by ブクログ東の天才7冠羽生善治に、西の怪童村山聖/ 写真など見ていてもかわいらしく良い笑顔で写っている/ 愛嬌もあり将棋も強い/ 二十歳まで生きられたことを人に言いたくなるほど喜び、三十歳目前に逝去/ ただただ泣ける/ 一生懸命生きなきゃならんのですよ、と/ ベッドの上でつぶやいたアニメのセリフとはなんだったのだろうか/ 最後に諳んじた符号とはなんだったのだろうか/ 本当に小池重明に勝ったのだろうか/
0投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログ将棋読書シリーズ、超有名本。病気との付き合いかたに関してはもっとやりようがあった気がしなくもないけれど、でもやっぱり村山聖にはこの生き方しか出来なかったんだろうなぁ。何かを成す人は根本的に継続して努力家勉強家なんだと改めて思う。
1投稿日: 2018.08.25
powered by ブクログフィクションということで感情移入しやすかったのか、初めて本を読んで泣いた。 師匠との関係がとても温かく描かれていてじーんときた。 今まで読んだ中でBest3に入るくらいのよい本。
0投稿日: 2018.02.04
powered by ブクログ最近嵌っている大崎氏のデビュー作品です。 ノンフィクション、しかも将棋(私は出来ません)の話と言うことで、手を出す気は無かったのですが、本を鞄に入れ忘れた日に駅のコンビニで発見し、購入しました。 良かったです。いつもの大崎作品とは随分違いますが、これはこれで。 強烈な個性をもった主人公です。自分の命の短さを痛切に感じつつ、名人位と言う一点に目標を絞り生きた”純粋で強情でユーモラスで、わがままで優しく強くてそして弱かった”村山聖。作品中でも随所で紹介されるその我儘、傲慢ともいえる態度の一方で多くの人に愛されたという矛盾。特に師匠・森との本能的ともいえる師弟愛。 思わず、自分も何かしなけりゃと考え込ませる作品でした。
0投稿日: 2017.10.30
powered by ブクログ作者は『将棋の子』でお馴染の大崎善生。 この人は将棋会館の職員の上に、村山聖の東京での後見人だったことをこの本で知った。 最後がわかっているだけに終始切ない気分で、最後はやはり涙してしまった。 彼にとって将棋は人生そのもので、勝敗に対する尋常でない執着心は鬼気迫るものがああった。 それでいて愛嬌があり、後輩棋士にも慕われ、特に師匠の森六段(当時)との交流は本当にほのぼのしておりという感じ。 森にとっても一番弟子で気苦労が絶えなかったみたいだし、その後弟子の1人が阪神淡路大震災で亡くなったりと色々あったけど、前後するけど結婚もして良かった。 一方で谷川や羽生や生涯の目標であると同時に、特に羽生は尊敬できる同志という感じ。 A級から1度はB1に降級しながら、ガン治療で膀胱摘出してからも1年でA級に返り咲いたのに、直後にガン再発で休業とはさぞや無念だっただろう。 休業決めてからも5戦全勝。 ストーリー的なことは既にご存知だと思うので、以下個人的に気になったトピック。 ・書籍だけでアマ3段に。 ・奨励会時代のライバルは杉本昌隆。 杉本、畠山鎮、後に奨励会退会時に殴り合いのケンカをする加藤昌彦(現記者)とは研究会を開いていた。 ・師匠の森はと本当に実の親子みたいな仲。 ただし、彼の結婚は距離を置いてた時で、新聞を通じて知った。 ・東京では先崎学、郷田真隆、田村康介、近藤正和、鈴木大介らが仲良しだった。 また、師匠の兄弟子である滝誠一郎(南口門下)ともよくつるんでいた(滝は人望厚い人みたいです)。 他にも色々あるけど、とりあえずこの辺で。
1投稿日: 2017.10.22
powered by ブクログ健康な人が人生を歩む時、自分に残された人生の時間に思いを馳せるのは、どれくらい歳を重ねた頃なんだろうか。 ただの1日も無駄に出来ない村山聖は、並外れた将棋の才能を、命を使って削り磨き上げながらも、常に死と向かい合っている。 時には体調を壊すほどに苦悩する将棋は、彼を救ってくれたのか分からないが、将棋によって出逢った師匠や、友人達はきっと村山聖の心を救ってくれたんだと思う。 村山聖の苦悩と、師匠や将棋仲間を通して感じる事が出来る彼の愛嬌が、痛いほどに伝わる一冊。 いつか子供に読ませたい。
1投稿日: 2017.10.22
powered by ブクログ【友人蔵書】二冊目の将棋ノンフィクション。著者も同じ。前に読んだのは奨励会の過酷な淘汰の中で生きる若者達を描いたものだが、今回も主人公・聖の生き様を存分に伝える優れた筆致。難病にならなければ棋界での活躍はなかったかもしれない。病院のベッドの上で父に教えられた将棋が、彼の人生を短くはあるが充実したものにしてくれたことを嬉しく思う。
1投稿日: 2017.08.19
powered by ブクログ闘病していた棋士、と言うと感動ものになってしまいそうだが、無駄に感傷的にならず、ユーモアと愛情に溢れた目線で書かれていて良かった。
1投稿日: 2017.07.24
powered by ブクログ重い病気に侵されながら、命がけで名人を目指した棋士・村山聖の伝記。 29年の彼の生涯は名人になることに執念を燃やし、名人になるか死ぬかというくらいの凄まじさが描かれていて、読んでいて切なくなる。 涙もろい人は外で読まない方がいいです。 キーとなる対局の試合途中の譜面?(と呼ぶのかもわからないけど)がいくつか載っていて、将棋がわかる人ならもっと色々感じ取れるんだと思う。 私は将棋は全く何も知らないけど、楽しめました。
1投稿日: 2017.07.02
powered by ブクログ涙が止まらない…。切なすぎて苦しかった。読んでよかった。ありがとう村山君。 藤井くんの事どこかでみてるかな。
1投稿日: 2017.06.28
powered by ブクログありあまる情熱と、才能をもってしても、病気という運命を打ち砕くことはできなかったのかと考えさせられる。亡くなってもう20年近くたつのに、作品を通して、村山聖の生きざま、人柄の魅力が色あせることがない。藤井四段の快進撃の最中に読み始め、作品の終盤で、村山が末期がんに侵されて、高熱で大量の汗をかいて寝間着を変えたというくだりに、小林麻央のブログにも同じことが描かれていると思ったとたん、読み終わった次の日、彼女も若くして逝った。
1投稿日: 2017.06.24
powered by ブクログ現在、中学3年生の藤井聡太四段が連勝中で、世間をにぎわしている。 暫くぶりの将棋ブーム到来かもしれない。 将棋はほぼ知らないに等しいが、この本は興味深く読めました。 命を削って将棋に打ち込み、病と闘いながらも勝負の正解で いろんな人との出会いで影響を受けたり 多くの人に影響を与えたりと過ごす村山聖の青春を垣間見た。
1投稿日: 2017.06.20
powered by ブクログ以前テレビで訃報を聞いた。その時は、若いのになぁ、くらいに思ってました。 こんな壮絶な人生だったなんて…。彼の人の人生に感動しました。読み終わって泣けました。
2投稿日: 2017.06.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
羽生善治という稀代のスーパースターの存在に加えて将棋にのめりこむきっかけとなった一冊。重い腎臓病:ネフローゼを抱えながら、命がけで将棋を指し人生を全うした村山聖(さとし)。享年29歳、将棋界の最高峰A級在籍のままの逝去だった。名人に憧れ、天才羽生善治に互角の勝負をした“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く感動ノンフィクション。第13回新潮学芸賞受賞作(講談社文庫)
1投稿日: 2017.05.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私は昔、学生の時NHKとか見て「この棋士はどうして、こんなルックスなんだろう?」と思っていたが、最近映画化されてようやく真実を知った次第である。 囲碁や将棋の世界は、ある意味、共和制自治国みたいなもので、素人には情報が十分開示されない。この書籍の場合もその典型例ではないか? で、本書は「聖(さとし)の青春」という、ある夭逝(ようせい)した棋士の話である。 彼は平成10年、29歳の若さで将棋界の最高峰であるA級に在籍したまま亡くなった。 直接の死因は肝臓がん。最初ぼうこうにがんを患い、それが転移したものだった。 彼は主治医から、最初「手術して、半年治療に専念すれば治るから」と言われたにもかかわらず、「大人は、うそをつくからいやじゃ」と言って、対戦を優先し、将に将棋に特攻玉砕した。 彼は昭和44年広島市で生まれる。彼の父親である、伸一は(「聡明な子供に育って欲しいとの意思をこめてだろう」)聖徳太子から一文字を子供の名前からいただこうと思っていたという。というのは、真一は記憶力が抜群によく、「わしは聖徳太子みたいなもんじゃい」と職場や雀荘で、よく吹聴していたからである。 その中でも「聖」の字が気に入った。用紙に「村山聖、村山聖」と何度も書く。 しかし、キヨシとかヒジリとかいう読み方は、イマイチであった。 そこで、辞典を引くと聖とかいてサトシと読むことを知った。 これで納得した。村山聖の誕生である。 ところが聖は、幼少時に致命的な出来事を体験する。 それは5歳の時、熱のせいか薬のせいか顔が風船玉のように膨れ上がったのである。 診断の結果は「ネフローゼ」である。一言でいえば肝臓の機能障害であり、そのせいで顔や手足が異様にむくみ出すのである。 最良の薬は安静にしていること。しかし聖はそれができない。そのため入退院の繰り返し。その最中、聖は母に頼む。「将棋の本をこうてきてくれ」聖、小学一年生の時であった。 母親は古本屋を回った挙句、「将棋は歩から」という加藤治郎名誉九段による著書であった。 果たして、聖は喜び来る日も来る日も、その本を読んだ。漢字を習ったことがないにもかかわらずにだ。 このあたりから、将棋に必要不可欠な「集中力」を聖は手に入れることになる。なにせ一日7時間以上も子供が将棋の本を読破するのである。強くならないわけがない。その結果広島の元奨励会在籍の篠崎瑞夫の将棋教室に出入りしている、四段はもちろん、県代表にも勝ってしまう。聖10歳の時である。 当然、聖は「プロになりたい」と思うようになる。自己節制にも務め、将棋の実力が上昇すると同時に、体調も正比例して上がっていった。 自然と奨励会(プロになるための将棋養成所)入りの話が出てきた。昭和58年聖は5級で奨励会試験を受け、5勝1敗の文句なしの成績を上げた。もちろん、入会である。 聖の将棋の特徴は、勝利への動物的ともいえる執着心、絶望的な局面でも巧妙な罠をかける終盤力。棋士仲間で「村山(聖)の将棋は俺たちのものとは少し違う」と言われるようになった。 そのような将棋で、17歳で奨励会在籍たったの2年11か月のスピード昇給で聖は4段としてプロになる。棋士・村山聖誕生である。 しかし、彼の人生にまたも大きな壁が立ちはだかった。羽生善治である。平成元年、若獅子戦で敗れ、続くC級1組順位戦でも敗れたのである。 この敗戦はこたえた。そして村山は寝込んでしまった。羽生と指した2局の将棋が一時も頭から離れない。まるで自分という存在を否定するように。 「あの男なんて強いんじゃ」聖は布団の中に何日もかぶりこみそう呻き続けた。 こんな生活を送ると、当然腎臓にも悪い。住友病院では入院を勧められた。尿蛋白は限界値を示していた。 しかし、彼はネフローゼの付き合い方をよく知ってた。その薬はとにかく将棋で勝つこと。勝つと体調も良くなり、負けると悪くなるのだ。したがって聖は10連勝などはよくしていたが、負けが込むと連敗もした。その結果C級1組にも3年も居座りを喰らわされた。 しかし、聖はここからまた一段と強くなった。知っている人は知っていると思うが、将棋の対局は持ち時間が双方6時間という試合もザラで、一日仕事になることも多いのだ。それに聖は体調をコントロールすべを、知るようになったのだ。 ついにA級に昇級も果たした聖は、平成7年、東京への転居を決意する。しかし、病魔は確実に聖を追い詰めていった。血尿が出るのだ。 「僕、癌かもしれん」そう聖は思念したが、精密検査の結果膀胱にポリープがあるというものだった。しかも、すでに腎臓の一つに転移し、もう一つも、もうすぐアウトだった。 医者は言った。「ポリープは良性なものです。今から手術したら必ず良くなります」何度も根気よく、インフォームドコンセントをしてもらった結果、聖は手術を受け入れるのである。 膀胱全摘出。手術は成功だった。そして戦いに戻った聖は、奇跡を起こす。病魔に闘いながら、B級からA級に再復帰したのだ。 しかし、容赦のない現実が起こる。癌再発である。今度は将棋の神様も聖には背を向けた。 癌は予想以上の速さで転移していた。まるで彼の将棋のスタイルのように。 8月8日、午後0時4分、村山聖の心臓は停止し、11分に死亡が確認された。29年の生涯はA級在籍のまま終止符を打った。通算成績は356勝201敗、うち12局の不戦敗。 合掌
2投稿日: 2017.05.01
powered by ブクログ映画を見たので読んでみる。映画を見たときは、一人暮らしさせちゃだめじゃんと思ったけど、そんな単純な話ではなかった。摂生して長生きしてほしかったけど、生ききったなあ。
1投稿日: 2017.04.21
powered by ブクログこれは...小説に軍配が上がるのは仕方がないです。 (当方昨日、映画版を視聴したばかり) 読んでみてわかりましたが小説は「本人を含む家族の手記を基にしたノンフィクション」で映画は「小説を基に再構成したフィクション(?)」という感じでしょうか。 色々と内容が組替え直されているので小説のファンの方が映画を好ましく思えないというのも納得です。 (まぁ確かに映画は色々と説明不足でしたね) ただ2時間に収めるには....仕方がないかなぁ.... 何にしても涙なしには読めない素晴らしい小説でした。 (将棋に詳しい方なら尚、楽しめることでしょう)
1投稿日: 2017.04.07
powered by ブクログ映画を見た後なのでどうかと思っていましたがまさに杞憂。 周りの人は何回かは腹を立てることもあったと思うんだけれども、正直さ・素直さが頑固なまでにぶれないから、結局皆受け入れることが出来たんだろう。 死を見つめつつ、いやだからこそ真剣に将棋に打ち込み、遊んだ主人公、その周りを取り巻く人々(特にお父さんと森さんが良い。いややっぱお母さんが一番凄いのかな。)全てが愛に満ちていて、陳腐な言葉ですが感動です。 いやいや必読の書です、これは、本当に。
1投稿日: 2017.04.05
powered by ブクログ私は、将棋の駒の動かし方がやっとわかる程度なのだが、村上聖さんの死の報道の記憶がほんの少し残っている。 多くの人があまりに早い彼の死を惜しんでいた記憶がある。 この本を読んで、大きな美しい彗星がまばゆい光を残して飛び去って行くのを地面に立って眺めていたような感じがした。 うらぶれた食堂で、羽生とふたり、焼き魚をつつくところ 雪を見て、何もかも真っ白に消し去ってしまうのがすごいと感じるところ 髪の毛やつめや、部屋のダニにまで、命を思うところ 少女漫画や推理小説を愛し、古本屋めぐりを楽しむところ 安アパートで、本に埋もれ、穴蔵のように暮らすところ すべてが鮮やかでした。
1投稿日: 2017.03.25
powered by ブクログ圧倒的な現実の前になにも言うことはない、という感じ。彼が健康だったなら、と思わずにはいられないけれど、健康だったなら将棋とは出会わなかったかもしれないし、これほど打ちこむこともなかっただろう。将棋ファンですらない一読者が言っても仕方ないけれど、アルコールを控えて、外食ばかりしないで、彼を愛した人たちと彼の将棋のためにもっと生きて欲しかった。
1投稿日: 2017.03.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大崎善生のデビュー作、第13回新潮学芸賞、第12回将棋ペンクラブ大賞受賞、2001年1月6日/新春スペシャルドラマとしてTBS系列で全国放送、2016年11月19日/映画公開(wki調べ) 昭和57年/中学生名人戦に参加するが聖はベスト8で敗退する。自信を失いかけた聖が新幹線の時間までの間、西日暮里将棋センターで強者相手に全勝するのだが、その中に真剣師小池重明がいた。その彼を負かし「僕、強いなあ」「がんばれよ」と励まされ聖はご機嫌に広島の帰路につくのだった。 真剣師小池重明 (幻冬舎アウトロー文庫) 団鬼六著 2014年8月22日 レビュー プロ棋士になるには厳しいルールがある。プロ棋士になれなかった真剣師の小池重明は、将棋ではアマはもちろん、プロにも負け知らずの生活破綻者なのである。将棋は確かに強いのだが、飲む打つ買うのデタラメな生活を続ける。結局、そんな生活にも終止符が打たれることになる。生涯、大好きな将棋との縁が切れない、彼の将棋を愛しつづける姿に感動を覚えた。
2投稿日: 2017.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本は29歳でこの世を去った棋士、村山聖(むらやまさとし)さんの将棋に懸ける人生が綴られたノンフィクション小説です。 ネフローゼという重い腎臓の病の為に、幼い頃に多くの時間をベットで過ごさなければいけませんでした。その時に父親がトランプや花札などの遊べるものを持ってきたのですが、その中で将棋に興味を持ちどんどんのめり込んでいきます。 そして、自分は将棋の世界に入って名人になるんだという意気込むのですが、親は身体の弱い息子が将棋という厳しい勝負の世界でやっていけないと反対します。しかし、そんな親の反対をきいても棋士になりたいと言って頑として譲りません。そこで親は最終手段として親戚一同(学校の校長など教育関係の方々)を集めて親族会議を開いて、棋士になるのをあきらめるように説得しました。しかし、それでも村山さんは将棋をやらせてくださいと頭を下げ、逆に 親族一同を説得してしまいます。世界に入って名人になるという決意の強さが伝わってとてもカッコいいと思いました。 また、村山さんの病気はかなり重く、死と隣り合わせな生活をしているため、生きているものを慈しみ大切にしています。しかし、自分が将棋で勝ち上がって行くということは誰かを蹴落とすということで、自分のやっていることは誰かを殺しているのではないかと疑問を抱く場面がでてきます。それは、私が昔抱えていた痛みに似ているところがあってすごく共感できました。 それと、この小説を読んで大好きになった人物がいます。それは村山さんの師匠である、森信雄さんです。村山さんの師匠なんですが、弟子に対してあれをしろ、これをしろということはなく、むしろ病気で伏せがちな村山さんのために西へ東へ奔走するような、そんなおっちゃんです。本当はもっといろいろあるのですがうまく書き表せません。 実はこの小説は映画化されていて、友人が試写会のチケットがあたったということで一緒に観に行きました。その時に、開演前に壇上に上がってお話をされたのがこの森信雄さんでした。それだけで嬉しかったのですが、実際の声をきいて「村山くん」と関西訛りでしゃべられているのをきいたときに思わず泣いていました。そんな感じで呼んでたんだなぁって・・・とにかくそれくらい好きになりました。 私は将棋の知識は駒の動かし方くらいで、戦術なんかは全然わかりませんし、知っている人も羽生善治さんくらいで将棋を全然知りませんが楽しく読むことが出来ました。漫画「3月のライオン」には村山さんがモデルとなったキャラクターが登場しています。それくらい魅力のある人物です。この本で村山聖の人生に、生き様にふれてみませんか。
2投稿日: 2017.02.07
powered by ブクログあまりに壮絶。これがフィクションなら、ちょっとやり過ぎでしょ、とツッコミを入れたくなるくらい、残酷な運命。それでも最後まで読み切れたのは、聖を取り巻く人々の、決して哀れみではない愛情と、そしてそれを引き出す聖の力強い生き方に背中を押されたからか。名人村山を見てみたかった。
1投稿日: 2017.02.05
powered by ブクログ将棋に関しては、駒の動かし方を知っている程度なので、詰将棋が凄いといわれても、正直いまひとつピンとは来ない。ただ本作、将棋のことを全く知らなくても、十分に戦いの熱さは伝わってくるように描かれていて、かつ、短い人生のすべてを将棋に捧げた気迫も、リアルに体感される内容になっている。谷崎や羽生といった圧倒的有名人が登場することもあって、いかに優れた将棋さしだったのかも浮き彫りにされてくる。最初から切ないクライマックスは分かっている訳だけど、それでもなお熱いものがこみ上げてくる物語でした。
1投稿日: 2017.01.30
powered by ブクログ短く密度の濃い人生。普段我々が考えないように「死へ向かう人生」を意識すると見えるものが違ってくるのかもしれない。
1投稿日: 2017.01.28
powered by ブクログ一気に読んで感動の一言。 病のためにどれほど悔しい思いをしてきたかわからないのに、彼は純粋なままで卑屈さが一切ないというところに 心を打たれた。私もそうなろう。 −純粋さの塊のような生き方とありあまる将棋への情熱。それにかける集中力と桁外れの努力。勝利へのあくなき執着心と、体を貫く灼熱の棒のような名人への渇望。生きることに対する真摯な姿勢。− (p.1843) 将棋の天才を超えて、自分の命を燃やして夢を叶える天才なのだと思った。
1投稿日: 2017.01.08鳥肌
何度かドキュメンタリーを観て、今回活字を読みました。 読んでいる最中、たびたび涙が滲んだりして、読み終えた時は鳥肌がたちました。 若くして亡くなった天才棋士、その人間味溢れるキャラクター、一度実際に対局をみてみたかった・・・
1投稿日: 2017.01.05
powered by ブクログマツケンが驚異の増量、東出くんは羽生さんそっくりに仕上げていて、役者さんて本当にすごい。これが実話なんだもんな。将棋は命を削るものなんだ。
1投稿日: 2016.12.24
powered by ブクログ重い本だった。絶望の中から生きる目的を見つけ、努力し進み続ける強さに、最初から最後までずっと涙をためながら読んだ。もう少しだけでも幸せに生きて欲しかった。 病気があったからこその彼の人生だったのだろうが、自分の子どもの病気を1年以上も見過ごすとは、このどうしようもない両親はさぞや悔やんでいるだろう。そして京都の灘蓮照というアホは小物で最低の情けない奴。
1投稿日: 2016.12.23
powered by ブクログ2016.12.19読了。映画を観るにあたって読んだが、映画より100倍良い。村山九段のことは、その輪郭は知っていたが、ここまで将棋に生き、生かされた棋士であったことは、やはり本書を読むまでは知るべくもなかった。持ち時間29年の執念。そして、本書のもう一人の主人公が、師匠の森信雄七段であることも。ともかく彼らを活写する作家の筆致が見事。よく見知った人物をよくここまで客体化して書けるものだ。この処女作を書くにあたって大崎氏は退路を断っている。村山九段の生き様が、一人の作家の誕生を導いた。その事実にも励まされる。 名言 ・「お母さん、大変な病気にさせてしまいましたねえ」 ・「冴えんなあ」 ・「泳げなくても、僕は飛びこんだ」 ・「今の俺は昨日の俺に勝てるか。」 ・「神様除去」 ・「死ぬまでに、女を抱いてみたい……」 雑記 ・なぜ姉の緑さんがほぼ出てこないのか? ・怒りの告発 灘蓮照、東京女子医大 ・「肉丸君」 元ネタは『さすがの猿飛』?
1投稿日: 2016.12.20
powered by ブクログ齋藤孝さんが紹介していたのを見て5年前くらいに図書館で読んだ本。映画化されて話題になってるので再読。
0投稿日: 2016.12.13
powered by ブクログ涙が止まらない。 映画見る前に読んでおかなければと、Kindle版で読みました。 天才、努力の人、病気と戦う不屈の精神、個性的な仲間たち、登りつめるストーリー。好きな要素がいっぱいですね、まったく将棋はわからんけど(笑) 短い人生だけど、青春の日々は輝いてみえる。
1投稿日: 2016.12.13
powered by ブクログ松山ケンイチさんが主演で映画化されると以前ちょっとした呟きがきっかけでフォロー外の方から教えてもらった。 原作が「聖の青春」だとも。 その後カドフェスで聖の青春がリストされていたので、これを機にと読了。 勝手なイメージでカドフェスはわりとライトな小説が多いから、見た瞬間に「思ったより厚いな」と思ったけれど(元々講談社と知り納得)、29年の人生が詰まっていると思うとそんな簡単な一言じゃ片付けられない厚さと重みだった。 生きることと死ぬこと。 病院で生活していると、常に隣り合わせのこの危ういバランスにとても辛くなる時がある。 村山氏のように子どもの頃からそんな空間にいたら嫌が応でも考えさせられたことだと思う。 森師匠との生活のそれぞれが暖かく、心地いい。 「冴えんなぁ」の一言が愛に溢れていて、やりきれなくて、愛しいのに切ない。 村山氏が亡くなったのは私が7歳の頃で、きっとまだ何も考えていなかったからテレビで彼を見た記憶がない。 ただ、聞いたことのない「はあ」という照れたような、溜息のような囁きがふと聞こえるようで、ページを繰りながら村山氏に言い知れない親近感が湧く。 将棋は正直、何一つわからない。 途中解説図を付けてくれているがそれさえどういう意味なのか、どれほどすごいものなのかも申し訳ないことにわからない。 勿体ない気もする。 けれど村山聖という人間の片鱗を見られたこの本は確かに青空を見せてくれたと思う。
1投稿日: 2016.11.26
powered by ブクログノンフィクションということで手に取った。 重い病気に侵さながらも 命を削るようにすべてを将棋の為に使って生き抜いた 村山聖棋士 将棋に疎いので 盤面などは分からなかったけど、師匠森との絆や友人たちとのエピソードは驚くとともに、本当に魅力溢れる人であったと想像がつく。 ひたすらに 真っすぐ ただ名人を目指し、谷川・羽生棋士を倒すために学ぶ ご両親やお兄さんの想いは文面にはあまり書いていなかったけど、自分のことのように辛かった事と思う。 今年 松山ケンイチ主演で映画になるとか。 壮絶な人生をどこまで描けるのだろうか・・・・
1投稿日: 2016.11.04
powered by ブクログ一気に読んだ。平成には入っているけれど、まだインターネットが普及する前だから、古き良き日本の背景で、その中に必至で戦った棋士のドキュメンタリーだった。 29歳で亡くなったというのも、自分のいまの年齢だからリアルに感じた。 将棋を休戦した最後の一年。そのときの村山さんを思うと、胸に迫るものがあるなあ。 どう日々を過ごしていたのか。雨の日も晴れの日もどう過ごしていたのか。 自分がもうすぐ死ぬとわかっている中で、どんな風にふるまえるのか。 そんなことを考えました。
1投稿日: 2016.11.02
powered by ブクログ処女作だとは思えない重厚さで、文章や文字の1つ1つに無駄な部分のない作品でした 内容の重厚さも相まってかなり読むのに時間がかかりました 非常に緻密に取材されており、村山聖九段のみならず周囲の人々の細やかな描写に感激しました
2投稿日: 2016.10.29
powered by ブクログ将棋には全く疎く、知っているのは羽生さんの名前くらい。 ただ、命をかけて将棋をさす村山さんとはどんな人で、どんな人生を歩んだのか興味が湧いたので手にとってみた。 病気がなければ、棋士村山は誕生しなかったであろうし、あれほど命を削ってでも勝つことに気迫をもって戦うことなんてできなかっただろう。 すごい生きざまをみてしまった。
1投稿日: 2016.10.26
powered by ブクログ羽生善治さんブームの頃は父に付き合って結構将棋番組を見ていたはずなのに、「村山聖」という名前に聞き覚えがありませんでした。もしテレビで見ていたとしても、実際に盤面を見てもどちらが優勢かも分からないようなずぶの素人では、村山氏の強さや凄さは理解できなかったと思いますし、となるとファンにもならなかっただろうなと思われるのですが。 作品の中に出てくる図面は真剣に読んで、なんとか試合運びについて行きたいと思う。村山聖氏の棋士としての特性を知りたいと思う。病気をおしての試合は、どうしようもなくての不戦敗は、どれだけ苦しいものなのか。体に悪いと分かっていてもお酒を飲んだり麻雀したりといわゆる普通のことに憧れる、その生への渇望はどれほどのものなのか。きっと村山聖氏の周囲の人は、少しでも彼のことを知りたいという思いに駆られていたのではないでしょうか。本人はとにかく棋士でいたかったようだけれど、病気も挫折も何もかもを含めてできていった村山聖という人間にみんな引きつけられて、振り回されたとしてもどこか喜んで。この人のために何かしたい、と思わせる愛嬌、一途さ、素朴さ。狙って作れる魅力ではないだけに、失礼ながら今更ながら、村山聖の将棋が見てみたかったと思います。
1投稿日: 2016.10.25
powered by ブクログしかしいまのあの子にとって自分の肉体よりも大切なものがある。 将棋という何ものにもかえられない翼。 ー森信雄 5歳の時に重い腎臓病を抱えてから29歳に癌で亡くなるまで将棋で名人になるために生きぬいた村山聖。家族に、師匠に、将棋仲間に愛された彼の生涯。 村山八段の将棋に対する強い想いや彼がなぜ愛されるのかが凄い伝わった! また印象的だったのは森師匠。 息子のように可愛がって共に生活した場面や弟子のためにパンツをも洗った師匠の姿はカッコいい。
1投稿日: 2016.10.24
powered by ブクログ5歳の時に 腎ネフローゼにかかり、 病院で 将棋に 出会い、 将棋のおもしろさに引き込まれる。 幼いながらも 『死』と隣り合わせであることを 自ら 知りぬいて、中学1年生になった時に、 谷川浩司と勝負して、名人になるんだと。 プロになることを 決意し、家族の了解を得る。 すざましい執念。将棋の世界の年齢制限による過酷さ。 羽生善治の強さと 村山聖の 切磋琢磨。 なぜ 村山聖が 強くなっていったのか? というのが、将棋の成績の面でしか語られないのが残念である。 彼のこころと技術の中で なにが起こっていたのか。 自分が死ぬということを目前にしていることで、 阪神大震災で 弟弟子をなくす悲しみ。 そして 積極的に 義援金を託す姿勢。共感力の強さ。 それを、やさしく見守る 両親と家族のつながり。 若くして 夭折した 人間像を 浮かび上がらせようとする。 師匠の森信雄の人間的包容力と どちらが師匠かわからないとぼやく姿が秀逸。
3投稿日: 2016.10.05
powered by ブクログ将棋が強くなりたい、名人になりたい。幼くして腎臓病を発症し、文字通り死と隣合わせの生活を送りながらも「東の天才羽生」に対し「西の怪童村山」と並び評されるまでになった棋士の一生を描いたノンフィクション。生に対する真摯な姿勢が強く伝わってきた。彼に惹かれ支えた人達もまた素晴らしかった。特に冴えんなあとボヤキながらもその献身さでどちらが師匠か分からないと言われた森信雄。放埓だが自由で平等な彼が、村山に将棋だけでない生の彩りを育んだ。翻って私も給料を貰う以上はプロであるし、限りある人生を生きている。根本は同じ立場であることを肝に銘じておきたい。
2投稿日: 2016.10.02
powered by ブクログ壮絶な人生 もし病気でなかったら、などと言うことはおこがましいと思った 常に死と隣り合わせで、しがみつくように将棋に取り組む姿を、苦しいと感じたり羨ましいと感じたり なにより、将棋に対する一途さに胸を打たれた 愛嬌のある、子どものように素直で純粋な人となりにも魅力を感じた
1投稿日: 2016.09.18
powered by ブクログ彼は将棋を極めるために生きた。 こんな人がいたなんて、知らなかった。大病を抱えながら、命がけで将棋を指した。けして真面目なだけではなかった。でもひたすら時を惜しみ、名人を目指しつづけた。静かに熱いノンフィクション。
1投稿日: 2016.09.09
powered by ブクログ若干28歳でこの世を去った将棋士 村山聖の壮絶な生涯を描いた一冊です。3歳から不治の病であるネフローゼと闘いながら、将棋に興味を持ち、凄まじい力で将棋に没頭していき、命を削りながらも名人を目指して愚直に努力していく姿に感動しました! 病と格闘しながらの命がけの将棋が彼の強さの源であると同時に、最後には癌という病に倒れた姿は辛いですね! でも、その将棋にひたむきな姿勢や志が他の将棋士達に受け継がれていっているのだと思います。
1投稿日: 2016.08.25
powered by ブクログ5歳でネフローゼを発症し29歳で癌で亡くなるまでずっと死と向かい合いながら必死で将棋の名人になるという夢を最後の最後まで捨てることなく生き抜いた村山聖という人に感銘を受けた。一年もの間ただの風邪だと診断し続けた町医者にはますます医者に対する私の信用を損ねた。長男がユーキャンで買った速読練習の中に入っていて結局やらなかったので片付けようとしていた本だったけれど思いもかけぬ良い拾いものをした気持ちだ。
1投稿日: 2016.08.22
powered by ブクログ文章は上手ではないが、それを補って余りある村山聖の人物像に引き込まれます。 将棋を知らない人でも一気に読める作品だと思います。 http://laughy.jp/1435127608898169865
1投稿日: 2016.08.09
powered by ブクログ村山聖八段の29年の生涯を描いたノンフィクション。事実が淡々と記されていてあまりお涙頂戴物語に描かれていないのが良かった。でもこれを実写化したら号泣必至か?
1投稿日: 2016.07.05
powered by ブクログまず私は将棋の事は何も知らないし、この本に出てくる村山聖さんの事を知ったのもつい最近なのです。 娘がTVを付け、たまたま将棋番組で村山聖さんの事をやっていて、そう言えば本があったなぁと思い手に取りました。 とても綺麗な目をした人だな、と言う印象。 才能とは、大好きで大好きで、のめり込んでしまうことを見付けれる事なんだと、私は思いました。 後は全て、彼の努力なんでしょうね。 聖さんの師匠、森信雄さんもとても素敵な人で まだ会って間もない少年に、良くそこまで出来るな!と思うほど村山少年の身の回りのことをしてあげています。 師弟関係と言うより、年の離れた友達、限りなく親に近い存在だったのだろうなと。 残酷な様だけれど、彼の29年という短い人生は 初めからそう決まっていたような、そんな気がしてならないです。 登録数900冊目の本。
2投稿日: 2016.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
東の羽生、西の村山と謳われた棋士・村山聖の短い生涯を描いたノンフィクション。 子供の頃に患ったネフローゼという病を抱えながらも、ただひたすら名人を目指すあまりにもその苛烈な生き様に終始ただただ感動。 将棋のためなら自分の体のことなど顧みず手段を選ばないその激しい思い、子供の頃に入院生活で経験した同じ子供達の死を間近に感じたが故の命への尊さへの思い、それでいて羽生さんをも唸らせる将棋の強さ、村山聖その人物はまるで架空であるかのごとく魅力的だ。 そんな魅力的であるからこそ、家族・師匠・先輩・同期・後輩・友人、すべての人に慕われた、やさしい存在であったことがうかがえる。 ガンが発覚してからは、最後までずっと涙が止まらなかった、本当に名人がすぐ目の前にまで来ていたのに。 それでも自分の運命を受け入れる覚悟、家族のことを考えた優しさ、最初から最後の直前まで村山聖らしさで溢れかえっていた。 最後の最後はもしかしたら本人の本当の思いとは反していたのかも知れないが、でも十分戦ったのだから、医者の言う通りもう休んでいいんじゃないのかなと思わさせられた。 秋に映画化するらしい。 本である「聖の青春」でさえ中々首を縦に振らなかったらしいが、正直よくご家族は許可されたなと思う。 だからこそ、良かろうが悪かろうが、これは目にしておかなければと思っている。
1投稿日: 2016.06.11
powered by ブクログもし自分が病気でなければ、そう考えることは村山には何の意味もなかった。病気を抱えながら生きる自分が自分自身であり、それは切り離して考えることはできない。病気が自分の将棋を強くし、ある意味では自分の人生を豊かなものにしているのだと考えた。 努力だけが自分を強くしていくことを村山は知っていたし、自信も持っていた。
1投稿日: 2016.06.05
powered by ブクログ改めてこの人はノンフィクションの人だと感じた。 人に対する洞察、尊敬、愛情。 文章から伝わってくる。
1投稿日: 2016.05.30
powered by ブクログ今秋に、役作りのため激太りした松山ケンイチ主演の映画が公開されるということで、映画を観る前に原作を読もうと手にとってみました。 1998年に29歳という若さで没した棋士・村山聖八段の生涯を描いたノンフィクション小説です。 将棋界という伝統的ではありますがローカルな世界の話にもかかわらず、本書は新潮学芸賞を受賞したほか、テレビドラマや舞台やドキュメントにもなったほどの作品です。 天才たちが集い熾烈な競争に身を置くことになる将棋界。その中でも「東に天才羽生がいれば、西に怪童村山がいる」と並び称され(これ並んでいるか?(笑))、「終盤は村山に訊け」と言われたほどの実力の持ち主ながら、幼少に患った腎ネフローゼのため生涯にわたりその制約を受け、最後は膀胱がんを患い、順位戦A級(トップ11)のまま世を去った村山聖八段の一代記です。 Youtubeなどに残された映像を見る限り、その病気からくる異様な風貌以外は病気による不調は一切見せず普通の棋士にしかみえないのですが、実は破天荒な生活と性格であったようです。髪や爪は伸ばし放題、風呂には入らない、気に入らなければ「いやじゃあ」の一言でテコでも動かない、四畳半のアパートで膨大な少女漫画と推理小説それにゴミに埋もれての生活、そして医師の制止を振り切っての棋戦出場の繰り返しと暴飲ということで、繊細さと激しさ、静と動が両極端に同居し、まさに生き急いだ感のある人生であったと思います。中でも、当たり散らされる家族、とりわけ母・トミ子さんには特に深い同情を禁じ得ませんが、これまたYoutubeを見ると、ある種、満足感のようなオーラも感じられて、ちょっとホっとしました。 幼少の頃より病院や養護施設の中で育った村山が父に将棋のルールを教わるや急速にその虜となり、当時名人となった谷川浩司を破ることを目標に棋界に飛び込んだということです。 その村山聖八段を語る上で外せないのが師匠・森信雄七段との心温まる師弟愛のエピソードの数々でしょう。 師・森信雄自身、極貧の幼少期に始まり世界を放浪をしたりして奇抜な人生を送ってきた人物だったとのことですが、一番弟子として師弟関係になるまでの顛末にはじまり、病身の村山と内弟子として狭いアパートでの同居生活、繰り返される定食屋での2人きりでの夕食、森は村山が入院すればパンツを洗ってやり、少女漫画の目録を渡され書店を駆け巡り、嫌がる村山を無理やり床屋に連れていき、著者の大崎善生によれば犬の親子愛を見ているようだと言わしめるほど、親代わりとなり、どちらが師匠かわからないと言われたほどの献身ぶりで、思わず心が和みます。またただの献身だけでなく、時には怒り、また突き放し、村山を一人前の棋士に育てあげた経緯には本当に目を瞠ります。 その森信雄一門もいまでは「西の森信」と呼ばれるまでの名門となっていて、森信雄七段にしても人間何があるかはなかなかわからないものですね。 羽生世代のライバルたちとの熾烈な戦いと友情、後輩には分け隔てなく接したという人柄、そして将棋でトップをとろうというあくなき執念には、苦しい病気を抱えながらそれでも将棋という世界でひたすら前に向かって進んでいこうという村山聖の命をかけた壮絶な生き様がみえてきます。 早く映画の方も観てみたいですね。楽しみです。
21投稿日: 2016.05.28
powered by ブクログ是非夢を追いかける人にも、夢を探している人にも読んでほしい一冊。 将棋への熱い情熱に鳥肌が立ち号泣間違いなしです!
0投稿日: 2016.05.13
powered by ブクログ素晴らしい本に出会えたと、読了してからじんわりと感じた。 村山聖八段の生きたいという強い意志、 将棋を通じて、一人の人間として自立し、自分に正直に生き、師匠や周りの人たちに愛されたその魅力に
0投稿日: 2016.04.21
powered by ブクログ「東に天才羽生がいれば、西には怪童村山がいる」 そう囁かれ、かつて将棋界で名を馳せた若き棋士、村山聖(むらやまさとし)の激動の人生を描いた、ノンフィクション小説です。 幼少の頃に発症した腎臓病を抱えながら、病床で出会った将棋に広い世界を見出して没頭し、果ては名人まであと一歩というところまで上り詰める。まさに命を燃やすようにして生きたその生き様に心を打たれました。 将棋界に疎いとはいえ、こんな棋士がいたことをまるで知りませんでした。 著者は「将棋世界」の元編集長です。 兄と森を駆け抜ける幼い頃の様子から、最期のときまで、とても丁寧に愛情深く書かれています。作中には実際に著者も出てきたりして、生前から交流があったのが伺えます。 本書は直接の交流で知っていた部分もあるでしょうが、約8時間にもおよぶインタビューや、聖の父が「年と共に記憶は薄れてゆき、報道の方々に受け答えする聖の母とわたし(聖の父)との記憶がのずれが生じては困る」と思い、聖の妻の日記や家計簿等から作成した彼の履歴がもとになっています。 いかに聖が愛されていたかがわかりますよね。 ままならない体を抱えながら、どれほど悔しく、しんどい思いをしたでしょうか。それでも、後ろ向きにならずにいたのは、夢が、夢中になれるものがあったからなんですね。 「僕は負け犬にならない」 「僕には時間がないんだ。勝ちたい。そして早く名人になりたい」 急き立てられるように生きた聖を応援したい気持ちが募る一方で、小説終盤に向かうにつれて、結末を知っている分、読んでいて苦しくもなりました。 もし村山聖九段が生きていたら羽生名人の七冠は阻止されていたかもしれない、とも言わしめる彼が、こんなにも短くこの世を去ってしまうなんて、本当に人生何があるかわからない。 熊本の震災も突然のことでしたが、本書では阪神の震災の描写が少し出てきます。 将棋連盟で棋士から義援金を募ったそうですが、いち早く反応したのが羽生さんと村山さんだったそう。 知っていて読んだわけではないんですが、本書は映画化されて2016年の秋に公開されるそうですね。 村山聖役を演じるのは、松山ケンイチ。この役のために20キロの増量をして全身全霊をかけて挑んでいると知って、ものすごく見たくなりました。
2投稿日: 2016.04.17
powered by ブクログ序盤から終盤にかけてずっと面白かったが、読み進めるということは村山聖の死がどんどん近づいてくるという意味でもあったので、最後の方は読むのが辛かった。 前に読んだ小池重明の本にちょろっと将棋道場での小池と村山との対局が描かれていたが、こちらの村山のストーリーにも同じ場面が登場し、半ば小池が村山に自信を与える「いい大人」としての役どころで登場したことに目頭が熱くなった。もちろんその描かれ方に関しては、大崎善生の何でもプラスに受け取るような人の良さというか、小池贔屓な面もあるのだろう。しかし、破綻した人格で破綻した人生を送っている人間であったとしても、違う角度から見れば、少なくとも村山の物語のレンズを通してみれば、一回の対局を通して彼が物語に意味を与えていることが嬉しかった。物語の中で意味のある存在として登場してきたことが嬉しかった。 村山の人生や、村山の生き様、そして死に関してまだ胸に落ちてこない。フィクションだろうと、ノンフィクションだろうと、これは物語で、物語の主人公が死んだというだけ、ではあるのだが、村山の死はあまりにも重い事実のように感じられる。将棋界のことに関して全く知らなかったが、今でも、この物語に登場した羽生や谷川が将棋界を引っ張っているようだ。もし村山が生きていたなら、と考えることに意味はないのかもしれないが、村山の死というものを、一般論的に将棋界に結びつけて、「もしも村山が生きていたら、今も第一線で活躍して羽生や谷川と闘い、いくつかタイトルもとっていただろう」という具合に、村山の死というものを受け止めず、傍らに置くように受流してしまいたい気持ちになる。それはなんだかいけないような気がしないでもないのだが、受け止められないなら受け止められないなりになにかをしなければならず、受け止められるまで待ったり、強引に結論ありきでその結論を補強するように論理を組み立てていったり、論理を組み立てた上でなにも結論を出さないまま終わらせたり、という具合になにもかもを曖昧にしたまま、生きていくことが一般的な健常状態であり、その嘘っぱちの健常状態がいつか崩壊した時に大慌てになるというのが世の常なのかもしれない。とか、意味があるようで全く無いことを書いて倦んでいないで、生きている人間は人生を楽しんだり、将来のためにリスクヘッジをしたりといろいろ行動を起こしていかなければならない。と結論づけて、もう感想を書くのは終わりにしたい。
1投稿日: 2016.04.10
powered by ブクログ病気で将棋に出会い、人生のすべてを将棋にささげていた。しかし、きちんと病気と向き合っていれば、もっと長生きできただろうに。生活がだらしないと思う。それは、棋士がそうなのかなぁ。将棋の勝負は生死をかけているようでかっこよかった。しかし、羽生はすごいんだなぁ。
1投稿日: 2016.01.31
powered by ブクログ5歳のときに発覚した重い腎臓病と闘いながら、29年という若さで亡くなった天才棋士・村山聖の生涯を描く。 本来は兄や友達と全力で外を走り回っていたはずの時期を、病院のベッドで過ごさなくてはならなかった少年のもどかしさや苛立ちは言葉には出来ません。病床で偶然手に取った将棋の本が彼の人生を決定付けます。水を得た魚のように将棋の技巧を会得していく聖少年。 その後は将棋界の階段を字の如く駆け上がっていきますが、見事な功績の背景には常に体の不調が取り巻いていました。彼の意見を尊重し支え続けた家族や、特に献身的に彼を世話した師匠の存在が際立ちます。 命を削るように最期まで将棋に打ち込む――全力投球の生き方、命の使い方の例を見せてもらいました。これがノンフィクションというのだから本の重みが一層増します。
2投稿日: 2016.01.16
powered by ブクログ夭折した天才将棋指しの話。師弟愛が素晴らしい。 最近将棋が好きになった自分としては存在は知っていても、「若くして亡くなった人がいた」くらいのイメージしか持ってなかったので、少し知りたくて久しぶりに活字を読みました。 小説というより少しエピソード集に近いかも。 勝負に賭ける執念と熱さは十分伝わりました。
1投稿日: 2016.01.15
powered by ブクログ1998年に夭折した天才棋士、村山聖(さとし)の一生を描いたノンフィクション。 幼少時より「ネフローゼ」という 腎臓の難病を患いながら、プロ棋士となり、ひとつ年下の羽生善治のライバルと目されながらも、29歳の若さで逝去した村山の、凄まじい、病気との闘いと将棋への情熱の記録である。 「蒲団にくるまり、ただひたすら体を休める。・・・カーテンを閉め切って、部屋を可能な限り暗くしてただじっと体力が回復し、蓄積していく時を待ち続ける。2日で終わることもあるし、そんな状態が1週間近くつづくこともあった。水道の栓をゆるめて、洗面器に張った水に水滴がポタポタとしたたるようにしておく。ポタッ、ポタッと闇の中に響くかすかな音、それがなければ自分が生きているかどうかさえわからなくなってしまう」というネフローゼとの壮絶な闘い。 「わいわいと賑やかに、冗談を言いながら盤をつつきあっていたそんな部屋の雰囲気が、ある瞬間にがらりと一変した。座っていた奨励会員がさっと立ち上がり最敬礼した。居合わせたプロ棋士たちも皆何も言わずに会釈をする。対局中の谷川浩司がフラリと部屋に現れたのである。・・・立ち上がって最敬礼なんてしてたまるか、お愛想なんか見せてたまるか。僕はあの男を倒す、あの男を倒して絶対に名人になるんじゃ。・・・光よりも速いといわれる谷川を自分は追いつづけてきた。いまさら何に驚き何を恐れることがあるというのだろう。自分はその光をいつの日か必ずこの手に捕まえてみせる、いつの日か必ず・・・」という将棋への純粋で激しい情熱。 自分の人生が長くないことを知り、いつ倒れてしまうか恐れながら、山の頂(名人)を目指して必死に登り続ける村山の姿には、胸を締め付けられ、ときには涙なしには読めない。 自分の生き方を問われるような作品である。 (2009年9月了)
1投稿日: 2016.01.11
powered by ブクログ将棋の羽生世代はすごいです。数少ない名人のなかで既に羽生・森内・佐藤・丸山と4人も名人を輩出し、しかも羽生・森内は永世名人、佐藤は永世棋聖です。そのほかにも郷田、藤井ら綺羅星のように輝いています。相撲界では花の28(にっぱち)花の38(さんぱち)とか言いましたが、将棋界では花の57(奨励会入会)でしょう!そして、この世代にもう一人、広島県に生まれ、腎ネフローゼという大変な病と闘いながらA級在位のまま早逝した村山聖という棋士がいます。この本は、村山聖の29年間の壮絶な人生の記録です。対局姿が浮かんできます。
1投稿日: 2015.12.28
powered by ブクログ重病を抱えながら一流棋士として活躍するも29歳で夭折した人のお話。(三月のライオン二階堂のモデルとも) 圧倒される。酒とか飲まずに…とも思うんだけど、そうではないのだろうなあ…
1投稿日: 2015.12.19
powered by ブクログネフローゼで顔は青白くむくみ、ほっぺたも膨らんでいる。高熱も出て身体も動かなくなる。だが彼の純粋さの塊の様な生き方と将棋への情熱、それに掛ける鬼神の集中力と努力。そして"生きる"事に対する真摯な姿勢。天才・羽生善治が将棋界に革命を起こした同時期、もう1人の天才がいた。村山 聖8段。享年29歳。彼が"生きる"という事にもがき苦しみ、そして青春を謳歌した壮絶な人生がこの本にはある。彼に関わった全ての人々の愛が詰まっている。ただ泣けただけの本ではない。
3投稿日: 2015.12.12
powered by ブクログ「聖の青春」 ある有名な棋士の実話。 幼少の頃重い腎臓病になり学校もほとんど行けず、唯一の楽しみが将棋を指すこと。 いつしか、名人になることが、夢に。 身体が丈夫でない分誰よりも将棋の勉強をして名人一歩手前まで這い上っていく。 29歳で膀胱癌で亡くなるまで立派な棋士でした! でも、なんか人間的には風変わり!そこが将棋界に愛されたんだろうなぁ。 将棋は全くわからないけど面白かった!
1投稿日: 2015.10.14
powered by ブクログ自分の人生のほとんどが「息抜き」とか「体力回復」だけで終わってしまうんではないかと思うことがある。 何してんだ俺は。 この本を読んで強くそう思った。 辞めた方がいいんじゃないですか? 考えが甘すぎます。 真剣さがなさすぎます。 自分の生き方について、直接そう言われた気がする。
1投稿日: 2015.10.10
powered by ブクログ将棋には全く詳しくないけれど、すごい人がいたものだ。重い病をかかえながら自分の夢に向かってまっしぐら。周りで多くの人が支えてくれる姿に、この人の人徳があるんだろうなあ。ぼんやり生きていたらだめだなあと思う。
0投稿日: 2015.08.05
powered by ブクログ(さとしのせいしゅん)と読みます。将棋の小説です。 けっこう昔の小説ですが、とても良かったです。名作です。 みなさん羽生善治名人はご存知と思います。 この小説の主人公村山聖は、その羽生善治をすら凌駕するのでは、と恐れられた 天才棋士です。 ですが、そのそばには常に重病の影がありました。 死と常に隣り合わせで闘う村山は、いつしか「生きること=将棋を指すこと」となり、文字通り必死で名人を目指します。 この本を読んで考えさせられるのは、命を賭してまでやりたいこと、成し遂げたいことがある人はある意味とても幸せなのかもしれないということです。 村山は重病で苦しみながら闘い続けるわけですが、 そのそばには常に「名人」という希望もありました。 この村山の生きざまは、まさに真摯に生きるということだと思いました。 また、余談ですが 要所要所で棋譜が紹介されています。 これもまた、村山の天才的な強さ、また羽生名人の強さが現れていて とても面白いです。
3投稿日: 2015.06.27
powered by ブクログかけがえのない人生というのは、こういうものなのだと強く心を打たれた。 29歳でこの世を去った棋士の熱く短い人生の意味を読み終わった後も何度も考えてしまう。
0投稿日: 2015.05.31
powered by ブクログ村山聖の早すぎる死までの色々が書かれた本。いやー、涙無くしては読めない。いつでも必死で真剣な生き方に強い衝撃を受けた。
0投稿日: 2015.05.18
