![[新装版]ビート 警視庁強行犯係・樋口顕](https://ebookstore.sony.jp/photo/LT00020903/LT000209038002619679_XLARGE.jpg)
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『リオ』『朱夏』に続く樋口シリーズ第三弾。本作の軸は毎度お馴染みの樋口と、捜査二課の刑事島崎。(側からみると)ポーカーフェイスで冷静沈着、キャリア然りとした落ち着きがある樋口に対し、島崎は柔道でならした体育会系のいかにもな刑事。そんな島崎には二人の息子がおり、長男は大学の柔道でも活躍する期待の星。一方次男は高校を中退して街をぶらつく不良。そんな訳ありの状況の中、長男の大学の先輩で銀行員の富岡に、島崎はガサ入れの情報を漏らしてしまう。このことが明るみになれば自分の首が危ういと島崎が戦々恐々とする中、富岡が何者かに殺される。目撃情報などから島崎は、次男が富岡を殺したのではないかと疑念を持つ。そして、息子と向き合うことをせず、島崎は最悪の行動に出てしまう……。 このシリーズは常に、その時代を捉える視点と若者の目線や文化を軸に置いている。若者は時代を映す鏡ということなのかもしれない。 島崎とは異なり樋口の家庭は比較的落ち着いてはいるものの、それでもときにぶつかり合ったりもする。むしろ、ぶつかり合いを避けた結果どんどん距離が離れ、本当に大事なことさえもわからなくなってしまった島崎家の深刻さが浮き彫りになっている。(とはいえ高校生の娘がクラブでオールするのは反対したほうがいい) 樋口と島崎それぞれの視点があることで、人はその仮面の下に本当はどんな思いを抱いているかなど決してわからないということも強調されている。島崎が思っているほど樋口は冷静沈着で全てを見透かしているというわけではない。それは家族であっても同じで、それぞれの目を通し、それぞれの思いを知っているからこそ読者はそのすれ違いに歯噛みする。 シリーズも3作目になり、安定感が増しつつどんどん面白くなっていく。爽やかな読後感もいい。
0投稿日: 2026.02.16
powered by ブクログいやこれ面白い! 倒叙的に進む事件、警察内部の人間関係、家庭内で抱える問題が三つ巴で進行していく。 一気読み必至の500ページだった。
0投稿日: 2025.10.28
