
総合評価
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powered by ブクログ日本海に面した10万石の筒井藩に潜入し、一子相伝で幕府隠密の秘密を守ってきた弓家。9代目の虎之助の代にあっても忍びの修行怠りなく、公儀の密命に当たれるというのがワクワクさせる。本筋は、公儀が筒井藩の埋蔵金に目を付けたことから始まった騒動の中、筒井理右衛門老中も良い味を出していた。堀口左近老中の妹の豹変ぶりは、著者の、というよりその時代の女性観の現れであろうが、今読むと少し引いてしまうな~
0投稿日: 2023.05.29
powered by ブクログ摩訶不思議な読み口のエンタメ時代小説。 序盤でとてつもない任を帯びる虎之助。北陸の小藩に本当にそんな秘密が?一体どうなるのか! 加賀ッ原の戦いのアクションでいや期待は高まる…のだが、その後手掛かりがなくどんどん年月が経ち、藩政の腐敗は進み、色に溺れる虎之助。 義か利かの狭間で揺れた結果の大立ち回りは爽快なのだが、そこに至るまでのひとつの物語としてはやや緊張感を損なっているような。 特に鍵となる「八万両」の結末については本当にがっかり。 51刷 2021.5.22
1投稿日: 2021.05.22
powered by ブクログ江戸幕府開府という時代構成からして おお、そこか…! と思い、図書館で借りた本。 やたら主人公が人間らしい欲のある人物。 そこがあえていい感じ。
1投稿日: 2020.08.19
powered by ブクログ筒井藩士でありながら、その実は幕府から派遣された隠密として、スパイ活動をする主人公虎之助の活躍と苦悩。正江のキャラがはっきりしない。
0投稿日: 2020.05.28
powered by ブクログ池波正太郎の作品は歴史小説、忍者小説、人物伝、江戸の女たち、エッセイ等いくつかの系列があるが、そんな数多い小説のなかでも見逃すことのできない作品がこの忍者物である。また、池波氏の作品は一度目は夢中で読んでしまうが、再読三読してみると奥行きが深くなり読むたびに新しい何かを発見する。それにしても男と女の愛を描ききるのは至極である。
0投稿日: 2015.01.24
powered by ブクログ池波正太郎らしい時代物。 筒井藩士でありながら、その実は幕府から派遣された隠密として、スパイ活動をする主人公虎之助の活躍は読んでいて、胸が高鳴った。 また、それだけではなく、藩の情報を得るために、筒井藩家老に接近して行き、やがては気に入られて、立身出世していくサクセスストーリーとしても面白い。 ただ、ヒロイン正江の魅力が無いのが残念。ただの考えなしの色情狂にしか見えない…。
0投稿日: 2013.08.10
powered by ブクログ出版社/著者からの内容紹介 徳川幕府が諸藩へ潜入させた隠密群があった。その1人である筒井藩の弓虎之助に、藩の遺金8万両探索の密命がくだった…。幕府と藩の間に立って苦悩する隠し隠密の生きざま。(解説・佐藤隆介)
0投稿日: 2010.11.08
powered by ブクログ池波先生の話は戦闘シーンがかっこいいです。藩政に関わることなのに政治関係のことが分かりやすく書かれてますし、ラストはちょっと微妙ですけど、読みやすい作品でした。
0投稿日: 2010.01.31
