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総合評価

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    とある葬儀屋近くにのゴミ墓場に打ち捨てられた死体。そこからミステリの体で始まるかと思えば、企業、政治小説、ロマンポルシェ、はたまた華麗なるギャッツビーの様な部分も含み、冒険小説的に話は進み、最期には神話的伝記へと収束する。文末の高橋源一郎の言を借りれば細分化されてつまらなくなった現代小説への逆襲のような物語の大木である。 これぞ、物語を小説の原点とするならば、本作品はその枝分かれした大木の根に立ち返った恐るべき試みです。とてつもない読後感が得られる一品です。

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    投稿日: 2025.01.19
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    石川淳による伝奇物語の下巻。 上巻はこちら。 https://booklog.jp/users/junsuido/archives/1/4087508366 マゴはオシハノミコ(市辺忍歯別命・イチノベノオシハノミコ)の生まれ変わりとしての力を手に入れる。 そんななか地上と地下、それぞれの争いが激化してゆく。 柳商事の社長争いのための陰謀は増すばかり。ヒメはマゴ(つまりオハシノミコ)の力を得て、怨霊、野犬を操る。 終盤はもう地上と地下がごっちゃ混ぜ状態。 鶴巻大吉の屋敷で地上の決戦が行われるのだが、男女入り乱れての艶合戦だとか、戦車並みの車椅子と車との追いかけっ子だとか、その車椅子が男根に変化して天にそびえ立つんだとか、それを野犬の群れが襲撃するだとか、もう頭の映像がついていかない 笑 地下では魔物たちの戦いも始まる。マゴとヒメは大蛇に変化し、地下の悪鬼の霊力を地上に解放して全てをひっくり返さんとする。 地上に戻ったマゴは、生者も死者も一身に従え、この先の千年を幕開けんとするのだった。 いやいや、すごい勢いの伝奇物語。悪こそ花としてこの世をひっくり返そうとする人間の乱れに乱れた絵巻のような話でした。 これってなんというか、最近流行りの「主人公が異世界に行って無双する」の元祖じゃないのかとも思った 笑 やはり描写が演劇調です。登場人物たちのセリフはいかにも大仰だし、場面場面も大道具のよう。 ちょっと投げっぱなしなところや、価値観がさすがにどーーーなのよってところや、社長争い当事者たちが小物っぽかったり、セリフや口調が古いところもありますが、縦横無尽に暴れまわる物語に読者として乗っかることの爽快感を味わえました。

    21
    投稿日: 2023.06.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    [ 内容 ] <上> 怨霊の化身ヒメ一族が富と権力の亡者どもに熾烈な戦いを開始。 卓抜なイマージュと縦横無尽のパロディで卑俗な現実を笑いとばす。 現代文学史に屹立する記念碑的大作。 <下> 波乱万丈の物語を支える小説技巧の冴え。 大人の読者のための痛快な伝奇小説。生のダンディスムと粋な悪に生きようとする青年男女の一味徒党が、現代の都会を背景に、反体制の仇花を撒き散らす。 [ 目次 ] <上> <下> [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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    投稿日: 2014.11.09
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    文字だけをおって読んでいたのだろうか、細かい所、忘れている。いつか再読できるだろうか。石川氏の短編なども読んだ。

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    投稿日: 2008.04.03