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孤独死のリアル
孤独死のリアル
結城康博/講談社
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総合評価

13件)
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    偏屈でこだわりのあるスクルージのような老人をあの手この手で孤独死から救うべきとは全く思わないが、自分自身が気をつけようと感じるポイントが多かった。老後は田舎で、のような風潮もあるが都内の駅近で持ち家が最強なのでは、と感じた。持ち家賃貸論争は老後の賃貸契約のしにくさを考えると持ち家に分配が上がる気はする(老人ホームもあるが、なり手不足と需要の増加で今後は入るのが難しい気もする。) これは10年前にかかれたものだが、10年後の今少子高齢化は爆発的な加速を見せている、孤独に死なないため周りの人や社会との関係は断ち切らないようにしようと思った。

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    投稿日: 2025.12.18
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    信州大学附属図書館の所蔵はこちら→ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB1549802X

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    投稿日: 2025.10.08
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    350 結城康博 1969年生まれ。淑徳大学社会福祉学部卒業。法政大学大学院修了(経済学修士、政治学博士)。1994~2007年、地方自治体で勤務。この間、介護職、ケアマネジャー、地域包括支援センター職員として介護部署等の業務に従事(社会福祉士、ケアマネジャー、介護福祉士)。現在、淑徳大学社会福祉学部教授(社会保障論、社会福祉学)。著書に『介護』(岩波新書)、『日本の介護システム』(岩波書店)、共編著に『孤独死を防ぐ』(ミネルヴァ書房)など。 孤独死のリアル (講談社現代新書) by 結城康博  ところで、多少でも、財産を遺して亡くなった場合はどうだろうか?  ある程度の財産を遺して孤独死したケースにおいては、違うなりゆきになるようだ。その額は、100万円ぐらいのときもあれば、1000万円前後のときもあるそうだが、役所が戸籍をたどり、遠い親族と連絡が取れて、遺産のことを告げると、ほとんどの場合、親族は現れるという。一方、まったく遺産がないと、「私は、一度も会ったことのない人で、親戚ではあっても他人ですので、役所のほうで葬ってください」といった返答がくることが多いそうだ。  埼玉県越谷市役所の生活保護の責任者に、話を聞いた。  生活保護受給者が「孤独死」で亡くなるケースは多いという。  市では受給者に毎月、生活保護費を支給しているが、受給者の約8割は口座振り込みで、残りの2割には市の窓口に取りに来てもらっている。  この2割の受給者の大部分は、高齢者の単身世帯である。  実際にはまったく親族がいない人はまれで、戸籍をたどれば、従妹や甥、姪といった親族を見つけることはできるそうだ。しかし、そもそも近所づきあいすら毛嫌いする人が親族と連絡を日頃からとっていることは、ほぼありえない。そのため、親族に連絡しても、「役所のほうで遺骨を処理してください」と言われることが多いという。  限られた統計数値しかないが、そこから分析すると、男性のほうが比率が高く、孤独死で亡くなる人全体の7割以上を占めると言われる。  男女の平均寿命は、基本的には圧倒的に女性のほうが長く、独り暮らし高齢者も女性が多いはずである。  しかし男性の比率が高いということは、男性が孤独死する確率は、女性よりもはるかに高いといえる。  中沢氏は、「独り暮らしの男性は、近所の人とのコミュニケーションを断つ人が多く、『あいさつ』すらしない」と言う。そして、「家族もいない。電話もしない。あいさつもしない」といったような「ないないづくし」が孤独死を招くひとつの原因だと指摘する。  一般的に、男性は女性に比べ、近所づきあいも希薄で、地域での存在感が小さい。会社が定年となって、いざ在宅生活がはじまっても、打ち解けて地域のコミュニティに参画できる人は女性に比べれば少ない。 さらに、ひと月以上も過ぎて発見された場合は、電化製品なども壊れたままで、たとえ悪臭がしなかったとしてもリサイクルに利用できないものが多いという。  このようにみてくると、孤独死して遺体の発見が遅れる人は、生活全般にだらしなく、結果的に人間関係も希薄になってきていて、「孤独死」で亡くなるべくして亡くなったとも言えるのではないか、と大島氏は、筆者のインタビューを締めくくった。  渥美氏自身が女性ということもあって、依頼主の7割以上が女性だそうだ。長年、弁護士をしていて感じるのは、女性が我慢することなく離婚を申し出るケースが増えたことだそうだ。理由としては、年金分割制度が定着したことや、何より共働きで女性自身が厚生年金や共済年金の受給者となっていて、経済的に夫に頼らずに老後を迎えられるケースが増えたことが挙げられるということであった。 老人福祉の仕事を経て研究の道に入った筆者の経験から言えることは、人生の最期は、けっきょくは、本人と社会の関係によって成り立っているということである。自分の最期を、どこで、誰に看取ってもらえるかは、そう希望通りにはいかないものだ。  根本さんが亡くなったことを悼む友人や親族は、ひとりもいなかった。筆者も含め、病院関係者も、担当ケースワーカーも、事務的に事を運び、感情がこみあげることもなかった。むしろ、「悩まされたケースがようやく終わった」といった、不謹慎ながらどこか安堵感をおぼえたことを、いまでも忘れない。  病院では、医師や看護師に看取られることになる。死と隣り合わせの仕事、看取りも仕事に含まれる人々である。このような専門職でも、担当している患者が亡くなると、心の中で涙を流しながら「死」を惜しむこともある。  介護施設でも、担当している入居者が亡くなると、看護師や介護士は寂しい気持ちになる。「昨日まで、一緒にレクリエーションなどをしていたのに!」と言って、介護のプロでも親しい親族のような感情となることがある。 一方で、根本さんのようにやっかいな相手の場合は、亡くなっても事務的な感情しか抱かないこともある。病院などで亡くなったとしても、その「死」を惜しむ人がいるかどうかはわからない。 「孤独死」で亡くなっても、遠方の親族や周囲の人々が「死」を悼み、心のこもった葬式も執り行われた場合には、「寂しい死」とは言え マスコミの報道だけを見ていると、「孤独死」イコール「寂しい死」というイメージを抱きがちだが、必ずしもそうとは限らない。確かに、そのようなケースも多いのは事実であるが、むしろ根本さんのように病棟で医療関係者のみに看取られ、悼む人もなく、最後は「無縁仏」…  孤独死について、「寂しい」「切ない」「無縁社会」「天涯孤独」といった負のイメージを前提にしてしまうと、問題の本質や背景について、理解しにくくなる。そのような…  対象となる独り暮らし高齢者のなかには、自治会役員や民生委員らが「見守り活動をしているから」と訪ねても、「私はいいですから!」と、できるかぎり関係を持とうとしない人も少なくない。  そのため、日頃からあいさつを交わしたりして、根気よく接し、徐々に人間関係を築いていく。そのようにしてようやく、とくに用事がなく訪ねても家にあげてくれるようになり、 10 ~ 15 分の気軽な世間話ができる間柄になっていくのだという。 独り暮らし高齢者の多くが被害にあってしまう背景には、日頃から、生活への不安や寂しさを感じている人が少なくないことがある。訪問販売員に親切な言葉で話しかけられるとついつい会話してしまい、その後に商品を勧められ、「情」を感じて契約してしまうといったケースが多い。  また、高齢者の健康上の不安をネタにして、さも心配しているかのように装われると、見抜けずに、信じて話に乗ってしまうことになる。たとえば、「手すりをつけて転ばないように」と住宅改修を勧めたり、「ワンタッチでお風呂を沸かせる機器に替えましょう。モノ忘れが始まったら、ガス漏れには注意しないと」と風呂釜を交換させたりする。 悪質業者はネットワークをつくっており、たとえば、集合住宅の表札にペンで薄く印が書かれていると、その高齢者はいいカモであるという目印なのだという。しかし、被害にあう高齢者は、自分が狙われたことに気づいていない場合も多く、繰り返しだまされてしまうのである。 独り暮らし高齢者の中には、経済的には貯金などもあって裕福なのに、認知症などでサービスを使えず、結果的に「絶対的貧困」に近い状態で暮らしている人もいる。  元気なうちに信頼できる親族や友人などとの関係を強め、自分が万が一、認知症になっても支えてくれる人間関係をつくっていく能力が、結果として「孤独死」を未然に防止することにつながる。  地域や周囲の見守り体制を構築することが孤独死対策の柱となるが、あわせて大切なのは、見守られる本人の側の能力を高めていくことなのである。

    1
    投稿日: 2024.06.25
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    現場でケアマネージャーをされていた方の著作なので、タイトルどおりリアルだ。イメージどおりの内容ではあるが、数字と生の現場の様子を織り混ぜて語られるので、なんというかゾッとしてくる。 ■男は孤独死しやすい。社会とのつながりがないから。 ■多少でも遺産を残していると、死後に家族や親族があらわれる可能性が上がる。やな話だな。 ■民生委員さんはありがたい。民生委員さんが死体を発見することがしばしば。キツいなあ。 ■葬儀や遺品整理などのリアルな「処理」も詳細に語られていて、なんだか切なくなる。

    0
    投稿日: 2022.11.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    孤独死というものに対する考え方を大きく変えざるを得ない一冊。 学校教育の1つとして、時間を設けて話されるべき内容もあった。 他人のためだけでなく、自分のために「自分の終わらせ方」をしっかりと見つめておく必要があると気づかされました。

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    投稿日: 2017.02.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

     看取る人もなく、ひとりで死ぬ。このような事態がどれほど、どこで、どんな環境のもとで発生し、それがどうしてなのか、どう捉えて対処すべきなのか、について書かれた本。  いろいろなデータが示されていて、それはそれで納得のいくものだけれど、孤独死、もしくは孤立死が増加したのは、何よりまず病院で死ねなくなったからではないのだろうか。もちろんだからと言って病院で死ぬことが必ずしも肯定されるべきではないけれど、「医療」という立場が「死なせたら負け」というような勝負事としての捉え方である限り、この状況は変わらないと思う。  それから、この数十年で一番変わったのは一人の人間の生きる範囲の拡大であるように思う。親の世代は故郷を一歩も出ないことが珍しくなかっただろうけれど、今は故郷どころか国を出てしまう場合だって珍しくもない。高齢者が単身取り残されるというのは当たり前のことなのだ。孤独死は別に異常ではない。ただ、それが「発見されない」ことが異常なだけだ。それについて著者は「死の社会化」が必要だと説いている。おそらく、ごく最近まで「死」はコミュニティで共有する事象だった。高度経済成長期だけが例外的な時期だったのだろうと思う。もう一度コミュニティを再編して、新しい形で弔いを共有することは確かに必要になってきているのだろう。

    2
    投稿日: 2015.09.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

     マスコミの報道だけを見ていると、「孤独死」イコール「寂しい死」というイメージを抱きがちだが、必ずしもそうとは限らない。確かに、そのようなケースも多いのは事実であるが、むしろ根本さんのように病棟で医療関係者のみに看取られ、悼む人もなく、最後は「無縁仏」として葬られるといったケースのほうが、よほど寂しい死と言えるだろう。  孤独死について、「寂しい」「切ない」「無縁社会」といった負のイメージを前提にしてしまうと、問題の本質や背景について、理解しにくくなる。(pp.134-5)  筆者は、「まわりの助けを借りながら『自助』を育む」というふうに考えている。  特に、孤独死で亡くなる方々は、一部を除いて政府の言うところの「自助」機能が弱い、あるいは低下している人であり、まわりからの支援がなければ助からない、もしくは生きていけない人であったと、これまでの自分の経験から思う。  はじめから(政府の言うところの)「自助」能力が低い人に、「自分で頑張ってください」と言っても、それは突き放しただけであり、政府の公的責務を回避したに過ぎない。(pp.203-4)

    0
    投稿日: 2015.07.24
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    「孤独死を結局ゼロにはできない」という冷厳な認識には同感。ただ、行政の肥大化に無頓着であるかのような考え方には賛同しかねる。

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    投稿日: 2015.04.17
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    いつから、近所付き合い、家族・親戚づきあいが煩わしい風潮になったんだろう。世の中が便利になり、一人でできることが増えたことの弊害?なのか。身につまされる。

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    投稿日: 2014.10.26
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    1人暮らしの親の介護の関係で読んだ。 現状の分析と筆者なりの提言が盛り込まれています。 孤独死の予防の観点、事後の観点からも書かれており、具体例もいくつも出ています。 決定打となるものはないので、この本をベースに考え、行動していく必要があると思います。

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    投稿日: 2014.09.20
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    独り暮らし高齢者600万人時代の孤独死に関する考察、真面目な論評ではあるが、今一歩の切り込みの期待を持って読んでみたが、通り一遍感はぬぐえない。

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    投稿日: 2014.07.30
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    「孤独死」というものをマスコミなどがお涙頂戴的に報道する話としてではなく、ごくごく身近にある社会的な問題として取り上げたもの。 官報の行旅人のコーナーを見ればわかるが、毎日毎日何人もの人が身元不明の死体として自治体から報告されている。なんで今までこういう目線からの本が出ていなかったのだろうかと、今思えば不思議…

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    投稿日: 2014.06.18
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    現場での経験や多数のヒアリングを下に多角的に孤立死について論じられている良書だと思います。 現場レベルで具体的に何ができるかが冷静に論じられていて大変参考になりました。 公務員、民生委員、地域住民、家族のそれぞれの特性生かして多面的に孤立死対策をする必要があると思います。 民生委員の問題は喫緊の課題であると本書を読んで改めて感じました。

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    投稿日: 2014.06.10