
総合評価
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powered by ブクログ人生の壁にぶつかった様々な年代の「女」たちが 旅先での出会いを通して少し前を向いて歩いていく。そんな7つの物語です。 根本的には何も解決していないんだけど なぜかスッキリ晴れた空を見上げたような読了感でした。
0投稿日: 2025.12.21
powered by ブクログ美しい文章でスラスラと読めてしまった。 通勤時間にちょうどいい短編。 夜明けまで、寄り道、長良川がお気に入り。 現実離れしすぎてなくて、どこか人生でつまずいてしまった主人公が人の温かみに触れて希望を感じるような話が好きだな〜と。
0投稿日: 2025.12.03
powered by ブクログ不遇に見舞われた女性が前を向く短編集。 不倫の題材が好きじゃないが、心理描写には共感した。 元お嬢様の老婆の話、白神山地の話が印象深い。
0投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログさまざまな年齢の女性を語り手とした短編集。それぞれに事情を抱えて悲しい時間を過ごしたはずだが、読み終わると気持ちが暖かくなる作品ばかり。
0投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ20〜50代の女性の希望と祈りを見つめ続けた物語7篇。 いつもながら著者の観察力と表現力に驚かされる。 序盤から一気に惹き込まれる。 「斉唱」と「沈下橋」の母娘の心の動き、徐々に通じ合っていく姿に涙する。 またしても旅したくなる。
7投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログひとつひとつの物語がまるで夜空に浮かぶ星のように、静かに心の奥で光を放つ短編集でした。日常のなかに潜む小さな奇跡や、人と人との絆のあたたかさが、やさしい筆致で描かれています。 どの物語も穏やかな温度を持ちながら、ふとした瞬間にせつなさが胸を締めつける、そんな感情がページをめくるたびに広がっていきました。 特別なことが起こるわけではないのに、登場人物たちの想いや選択が、静かに「生きる」ということの意味を問いかけてきます。読後には、誰かを思い出したり、見えないやさしさに気づいたりするような、あたたかい余韻が残りました。 まさに“暖かくも切ない、心にグッとくる”一冊でした。
1投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どの短編小説もよかった心があったまった 長良川がでてきたのが地元民として嬉しかった 前にママが私の夫になる人は3人で旅行とか行ってくれる人だといいねって言ってたのを思い出した そんな人を早く見つけたいねー
0投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表題作を読んだ。とても素敵な話だった。涙が出た。結構切ない話だけど、原田マハさんらしさの溢れるような文章だなと感じて、とても好きだった。上品な人になりたいと、改めて思う。
1投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログ7話の短編集で主人公は女性、年代はバラバラ 切ない話もあれば心温まる話もあり、涙が止まらなかったぐらい綺麗なお話
0投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
斉唱というお話が、とても心温まりました。絶滅危惧種トキを、愛情深く抱きしめる表現に、涙が込み上げました。原田マハさんの、心の表現が大好きです。トキに会いたくなりました(^^)
0投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログ様々な年代の女性の物語、7篇。 色々な悩みや葛藤の中で希望や祈りがこもっていた。 しかしあまり私には合わなかったかな。
1投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ20代から50代に渡る女性の心情を描いた短編集。 それぞれの世代のそれぞれの思いと、その土地ならではの温かい言葉があふれる作品だった。 表題作の「星がひとつほしいとの祈り」のしみじみとした語り口が印象的だった。 ファンタジーのような要素があるところにも惹かれた。
5投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログ星がひとつほしいとの祈り、号泣しました...盲目の女性に生涯を捧げた女中さん、愛する人との出会いと別れ。戦争を経験した事がない現代の女性が、今のささやかな幸せに気づく事が出来る、とても心温まるお話でした。私も、盲目の女性のように、誰かの心を癒す人でありたいと、生き方に影響のある深いお話でした。マハさんの、心を綴る小説が大好きです。
1投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログどれも女性視点の短編集。妻子持ち男との子を孕んだ女、父不明母が大女優の娘、元華族の老婆の話を聞く売れっ子コピーライター、アラフォー女女の旅行で出会った25歳の喪服女、娘とトキを見に行く、夫を死別した妻の娘夫婦との旅行、元娘が人気歌手だが大麻の罪を、
0投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログ心に傷を負った女性が、ほんの少し明るい希望の光を見いだして一歩前に進もうとする短編集。自分のことを決して諦めたりしない、それぞれの姿勢に心強い意志を感じれて応援したくなる。
0投稿日: 2025.07.14
powered by ブクログ短編集を久々に読みました。 妊娠中絶という現実が自分の目の前に来たら、どうするだろうか。考えたこともないし、なんとか産ませてあげたいと思うのが普通だが、いろんな事情があって、中絶になることはあるかもしれない。 耐え難い経験であることに変わりはないだろうが、もし身の回りに経験をこれからする人、したことがある人がいたら、心の助けになれる行動、言葉をかけたい。 「沈下橋」 人の人生は、成功するのに長い時間がかかる場合が多いが、崩れるのは一瞬である。そんな時に身の回りに頼れる人はいるだろうか。何人いるだろうか。その人と関わることで、立ち直れるだろうか。自分にとって、助け合いができる人を何人作れるか、これが人生で一番大事なことじゃないかと思う。窮地に追い込まれた時は視野が狭まるものであり、そんな時でも、頼れる関係性を作ることを、元気な時から意識しないといけないからである。 自分が沈んだ時だけ、見える道がある、可能性がある そんな時だからこそ、できる選択があり、人生をいい方向に舵を切り直すことができるのだ。 「自由になればいい」もし、今が窮屈な状況なら 気を楽にもつしかない。何か苦しくなっている理由があるなら、その状況を解決するために、一旦償うしかないのかもしれない。やり直して、自由になって新しい人生を歩き出すことも大事かもしれない。生まれ変わった自分を待ってくれている人は必ずいる。 この橋になればいい 嵐の時には水に沈み、じっと耐える橋。 空が晴れ渡れば、再び姿を現す沈下橋に。
0投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ5/20 面白かった気がする 「たとえ身分が低くても、たとえ貧しくても恵まれていなくても。真実の一等星はその輝きを隠せはしない」
0投稿日: 2025.05.28
powered by ブクログ表題作よりも、長良川という短篇が抜群に良い。 表題作は、入れ子構造なのだが、外枠のストーリーが安直かな?もっと良い設定をつくれたんじゃないかな?と思わずにいられない。
0投稿日: 2025.05.03
powered by ブクログ一遍ずつ書いていきます。(故に評価は最後) 椿姫「3.0」 男の子凄いね。大人と子供の違いって、「責任感」の有り無しで自分は区別しているので、それがある少年は少なくとも大人だなと感じた。 よって、主人公、主人公を妊娠させた男、少女はまだ子供だと感じた。 最後の主人公が男の子の肩に安心したように頭を預けたのは、一瞬の安心を求めてそうなったのかな。 夜明けまで「4.0」 この物語を読んで夜明けっていうタイトルから 連想する言葉は「希望」「安心」「帰るところ」ってワードかな。軽自動車に乗って山道をヒカルと一美が陽気に楽しんでいるシーンと、村落の自然と一体化するような雰囲気がとても好き! 星がひとつほしいとの祈り「5.0」 ヨネさんとお嬢様の関係性が自分には星のように輝いてみえました。どれだけ辛いことがそれぞれに起ころうとも、互いを生きる希望として乗り越えていく姿勢…。感動しました。 自分も誰かの一番星になれるだろうか。 また、自分にとっての一番星は見つけられるだろうか。終わり方は、なんであのようにしたのでしょう…。 寄り道「5.0」 親と過ごせる時間を大切にしたい…。ほぼ確実に自分より早く居なくなってしまう存在だとわかっているのだから、大事にしたい。現世に残る人の心に故人の思い出が残っている時は、まだ生きていられるってよく聞くから、長生きさせるためにも思い出を残したい。 妙子と喜美の関係性がとても好き。特に妙子好き。喜美と同じ感想で前向きな所がとても、、。妙子の前向きさを見習いたい。 風景描写も相変わらず好きだな〜。物語の季節は夏だし。とても良い 斉唱「4.0」 唯と亮太が一緒にトキを呼んでるシーン好き。 亮太嬉しかったんだろうな〜。 日本のトキ「キン」は救えなかったけど、梓と唯は最後救われて良かった。 亮太の家族と唯、梓が一緒に食卓を囲んでるシーンで美味しいご飯を食べられる喜びをもっと深く感じたいと思った。 長良川「5.0」 読んでて安心する…。いい人生だな〜堯子さん。 小さい幸せをみつけて楽しみ合うパートナーってなかなか、、ね笑 自分自身もそうでありたいけど、なかなか、、笑 女性側の結婚観ってこんな感じなのかな〜。でも僕自身もこんな感じなような気がするな〜。 長良川行って屋形船乗ってみたいな〜!! 沈下橋「4.0」 最後にこの話を持ってきますか!!最後に辛い気持ちになっちまったな〜…。こりゃ参った…。 でも、まだ希望がある終わり方で良かった。沈下橋のように辛い時はその状況を受け止め、落ち着き始めたら何事も無かったかのように。良い生き方というか耐え方というか、学ぶべきところがありました!しかし、沈下橋という知らない存在から学びを得るなんて…。その存在を使いながら私に語りかけてくる感じが凄いなぁ…。
4投稿日: 2025.04.08
powered by ブクログ短編とはいえどのお話も内容が深い。 二つ目と三つ目のお話は泣かずにはいられない それと、お話に出てきた場所どこか一つでも行ってみたいと思った。
0投稿日: 2025.03.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2005年に『カフーを待ちわびて』でデビューされた原田氏。その後ヒットを飛ばしまくっていますね。本作は彼女の2010年の作品で短篇集となります。 ・・・ 本作の第一印象は『あれ? これ、美術系でない!?』でした。 人気の作品には手を出さない(価格が高止まりして手を出せない)私でしたが、かつて図書館のリサイクル品として『ジヴェルニーの食卓』を手に入れて読みました。 その時の美術テイストの混ぜっぷりといったら、なんというかうっとり!でありました。 絵画とか美術って、感じるだけではやはりちょっと足りなくて、絵画の意味や意図、その時の作者の状況とか置かれた国家の状況などを複眼的に説明してもらうと、なるほどってなります。 で、『ジヴェルニー~』はまさにそういう「ガイド」のような読み口でした。うんちくオジサンのバイブルにでもなりそうな本。 ところが本作はそうしたアートのアの字も出てこず、特に起伏が大きいわけでもない、静的なお話が多かったという印象です。 ・・・ 短編は「椿姫」、「夜明けまで」、「星がひとつほしいとの祈り」、「寄り道」、「斉唱」、「長良川」、「沈下橋」の七つ。 特徴としては、全て女性が主人公。 裏表紙には『20代から50代まで各世代の女性の希望と祈りを見つめ続けた物語の数々』とあります。 どれもやや困難やハードシップに見舞われる女性を優しく描く物語です。 ちなみに個人的には、旦那さんの死の直前に二人で旅行して、翌年同じ場所に娘夫婦と旅行に来て(同じ時期、同じ宿!)、死の直前の旦那さんとのやりとりを想起する「長良川」が一番ぐっときました。 自分が先に逝く側の時、何を言い残すかみたいなことを考えました。 ・・・ ということで原田氏の作品はこれで三作目でした。アート系でないものは初めてでした。 個人的にはアートというクセがないとどうにも印象が薄いかなと感じました。 他方、解説で書評家の藤田香織さんというかたが『興奮し、快哉を叫ぶこともない、派手さのない物語だ。けれど、そこがいい。』と書いておられました。 きっと、ファン的な目線だと、プライベートフォトとかギャップ萌え的な立ち位置の作品なのかもしれません。 でも読み口は良いので、久々に活字に触れたいという方には丁度よいかもしれません。
0投稿日: 2025.03.22
powered by ブクログ特に 星がひとつほしいとの祈り 長良川 がぐっときた。 私にとっての星はなんだろう 長良川、鵜飼見てみたいな。 マハさんの作品は私に旅をするきっかけを与えてくれる。
0投稿日: 2025.03.17
powered by ブクログ長良川が1番良かった。自分が死ぬときに、色々後悔しながら死ぬんじゃなくて周りの人の幸せを祈りながら死ねるように、これからの人生真っ当に生きていこうと思った
1投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログ妊娠、母との関係、恋愛、仕事、夫婦などなど、女性が岐路に立つ場面での物語を優しく繊細に描いている。それは、人生の寄り道だったり、女性としての自立だったり、夫婦の互いの感謝だったり、そして再出発の背中を押してくれたりと、気持ちが温かくなる内容だ。短編小説で7話収録されている。どれを読んでも中身が濃いので、1話だけで読んでも良いくらいだ。読んだ後には、そっと一歩踏み出している気になる。やはり原田マハは良い小説を書くなぁ〜!!
0投稿日: 2025.02.23
powered by ブクログ新婚旅行に夫と旅行に行った長良川。 2度目は癌の告知から退院していったとき。 3度目は夫が亡くなって半年後に娘と娘の婚約者と。 幸福のかたちがめにみえた 地味だったけれど安息に満ちていた 君はひとりになるけれど 寂しくなるかもしれないけど 第二の人生を始めてほしいんだ すきなところに行って、すきなものを食べて、好きな音楽を聞いて 好きな絵を見て、好きな花を育てて、好きな本を読んで そしてもし、好きな男がてきたら迷わずにそいつと生きていってほしい。 そうしてくれよな、 おれが死んだら
1投稿日: 2025.02.14
powered by ブクログ7編からなる短編小説。 どの物語も素敵ですが、 「星がひとつほしいとの祈り」がとても印象に残りました。哀しい物語ですが、嬢さまと女中ヨネとの互いを信頼し思いやる様に心温まり涙しました。 「星とは何か」 私にとっての“星”は...なんだろう、と。
2投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログ一見男女の物語のようだけど、 全て母と娘の関係が根底に流れるテーマの短編集。 母娘の関係性は複雑だし、全て上手くいっている母と娘って果たして世の中にいるのかなと思うけど、 この短編集は希望が見える終わり方が多くて、良かったかな。
7投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログ読後感がものすごく良い。 人間っていいな、人生って悪くないな、と前向きな気持ちにさせてくれる。 様々な年代の女性が主人公の短編小説ですが、男性が読んでも十分に楽しめます。
1投稿日: 2025.01.24
powered by ブクログ初めて読んだ原田マハさんの本 ^ᴗ . ᴗ^♩ 自分は娘という立場でしかなく母親になりたいという意思もないが、さまざまな母と娘の関係性があり、そこに共通した愛情や切れない縁のようなものを感じた。
0投稿日: 2025.01.10
powered by ブクログやっぱり安心安全の原田マハ。 失敗したくないタイミングの時には、朝井リョウか原田マハを読むようにしてる笑 どの短編も主人公は女性で、母と娘がテーマなのかな。 ここに描かれてるのは人生のほんの一瞬。 だけどスポットライトを浴びているできごとの前にも後にもその人の人生は続いているのが感じられる。 どこかで賢明に生きている生身の人間の、ある一場面を覗いているみたい。 登場人物と同じような女性達が今日もどこかで生きていて、その人たちと「お互い色々大変だけど頑張ろうな!」って励まし合ったり、「少しでもあなたの明日が幸せでありますように」って祈っているような不思議な気持ち。 なんとなくノスタルジーを感じるのは今帰省中だからっていうのもあるのかも。 私は母とあと何回会えるのかな。 ありがとうとごめんを何回言えるのかな。 ちゃんと聞きたいことを聞いて、言いたいことを伝えて、母を見送ることができるのかな。
11投稿日: 2024.12.30
powered by ブクログ最初から物語の始まりが 衝撃的なかんじだなって思いました。 読み進めていくうちに女性の強さを感じます。
0投稿日: 2024.12.23
powered by ブクログ面白かったあ〜〜〜!!! 改めて原田マハの知識量に感嘆する 芸術方面だけじゃなくて、トキにしろ橋にしろ方言にしろ題材の幅が広い広い いろんな地方の方言が出てくるな〜と思っていたんだけど(この本では兵庫弁・高知弁、『奇跡の人』では津軽弁、『花々』では沖縄弁)、それはマハ氏が旅好きっていうのもあるからなんだろうな 色んな所へ行ってその土地の言葉を聞いたからこそそういう作品を書いたんだろうな マハの旅系の本(フーテンのマハ、旅屋おかえり)も読まなきゃな〜〜 解説で毎回毎回マハすご〜〜〜!って感動してる この本は短編集 頭の2つの話(暗い。中絶とか母子家庭の母の死とか)は全く刺さらなくて失敗か…?と思ったけど中盤からは沁みる話多くて助かった 表題「星がひとつほしいとの祈り」はエロの描写良かった。マハのそういうの初めて読んだ 「長良川」(夫を亡くした妻の話)は亡くなった夫の生前や現在から愛情と幸福をふくふくと感じる切ないけど幸せ、でもやっぱり切ないそんな気持ちになった 「沈下橋」は検索→そんな場所あるんだ!行きたい!だし、血の繋がりはないけど母の娘を思う気持ちと御歳60歳のたくましさしやなかさを感じる台詞も良かった。 深い愛を感じた 『寄り道』では『さいはての彼女』でも登場したハグとナガラのコンビニ再会できて嬉しい気持ちに! 前作はハグの1人旅でしっとりした雰囲気だったけど、今作はエネルギッシュで和気藹々としていてその和やかさも良かった! あ〜〜でも今はマハの長編を読みたい、そんな気分 特に好きだった短編を長編で読みたい
3投稿日: 2024.12.14
powered by ブクログ2022年2月28日に読んだ本。 原田マハさんの本はもともと好きで、ちょっと遠出したときに本屋さんで見かけてお迎えして帰りの車で読んだ記憶。 気に入ったのは「長良川」 母親と娘の対比がよかった。結婚できそうにもないけど(笑)、パートナーに先立たれたとき、幸せだった、そう思えたらいいなぁと思った。 あと「沈下橋」も印象的だった。嵐のときは耐えるしかない。
0投稿日: 2024.12.12
powered by ブクログ優しい短編集だと思った。心情の動き、そしてそのきっかけが美しく描かれている。どの話も細かく綺麗な風景とともに進んでいく。表題作の「星がひとつほしいとの祈り」と「長良川」そして「沈下橋」は特に好きだった。これらの話の要素がたとえ小さくなっても、心に残り続けて、ぼくはこれからも生きていくような気がする。ほんのりとあたたかく、そして優しく心を動かしてくれる。そんな一冊でした。
1投稿日: 2024.11.07
powered by ブクログ読了後に余韻が残るお話しばかりだった。 特に表題作である『星がひとつほしいとの祈り』については、最後のさいごで「…え?」となる感覚に陥った。だからこそ思わず、先の想像を膨らませてしまう。 苦難8割、安楽2割が入り混じったような一冊。とても暖かい気持ちに包まれる。
0投稿日: 2024.11.04
powered by ブクログこの本に出てくる女性たちは皆繊細で、すこし自分勝手。 でもその勝手さを色んな立場や背景の人々が気にもとめずにコミュニケーションして気付きを与える。 言葉の描写はないけれど尊重の気配がする。
0投稿日: 2024.11.02
powered by ブクログ勢いのあるいつもの原田マハさんとは一味違う、しっとりとした短編が、魅力的。赤い椿、白い骨、鴇色、流れる川の光景等々、美しい色と風景が、思い浮かびました。
0投稿日: 2024.11.02
powered by ブクログ読切の小説が5作品掲載されています 総じて読みやすいです 深掘りできていればもっと入り込めたな、という内容でしたが、短編ならではのスピード感というか、前置きのなさに納得できる小説でした サラッと小説が読みたいな、ああ、今日もちゃんと読書に時間を使えたな、と言う気持ちを埋めてくれるのにピッタリだったと思います 重たくなく、それでいて軽すぎもせず、変に残らない、そんな小説でした また、本のタイトルにもなっている作品については、残された人間が去ってしまった人達が、自分に遺していってくれたモノを他人に分け与えて生きていく、という生き方が描かれており、やはり、残ってしまった側の人間は、そういう行動をしていく事が普遍的なのかな、と思いました 生きてしまっていることの罪悪感の払拭 いなくなってしまった人間に恥じない生き方 遺してくれたものを他人に分け与える事で、自分の心の中にいる去っていってしまった人を、少しでも具現化したい、そう、ただその人の傍にいたい、という気持ちに、人はなるんだなぁと思いました この気持ちが自分だけでない事に、少し安心したような、自分も普遍的な行動を取っているんだな、と少し残念に思うような、複雑な気持ちでした 一般的にこれは愛なんだと思います 愛しているから、きっと人はそういうふうに考えるんですね そして、愛しているのその先にあるような、そんな答えがいつか見つかる事を信じて、これからも読書を続けて行きたいな、と思いました
2投稿日: 2024.10.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
落ち込んだ時にまた読みたい作品 表題の短編が1番印象に残った。(そして、表題となったフランシスジャムの詩集も読んでみたい。) 美しい言葉遣いと情緒溢れる表現で美しい光景が目に浮かび、芳しい薔薇の香りが漂ってきて、気がついたらその世界にのめり込んでいった。 最初から良い結末ではないことを予感させながらも、静かにきらきらと光る宝物を見せてもらった様な気がした。 他の短編集も方言が用いられているからか尚更臨場感溢れていた。美しい風景と登場人物の心の機微が感じられて、ページを捲る手がとまらず一気に読んでしまった。 寄り道、沈下橋も好きな作品。
0投稿日: 2024.10.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
母娘がテーマの主軸に置かれた7つの短編集。 大分、秋田、新潟、岐阜、高知... 切なくなる話が多いんだけど、それぞれの地域の方言の話し言葉があたたかく、そして可愛くもあり。人間味を感じられてよかった! それとアートフィクションを描く方だけあって、なのか、、、情景の切り取り方がすごく素敵だなぁ〜と。 各章の書き出しが印象的。 椿姫の冒頭では、こんな表現が。【汚れた雪の上に、椿の花がぽつぽつと落ちている。町じゅうの一切の色を奪って降り積もった雪の上で、その赤だけがほのあたたかく灯っている】 読み進めていくと、この情景に出てきた赤が、胎児のイメージにも重なってくるように感じられた。 「長良川」の冒頭【外では七月の太陽が容赦なく照りつけて、五分と歩いていられないほどの暑さだ。だから、ひんやりと冷房の効いた部屋に通された瞬間は、泉に身を浸したように生き返る心地がした。】 この一文でふわ〜っとした心地になる。 この話も離別がテーマでもありすごくつらいのだけれど、冒頭の描写や、川岸の宿の清涼感や川の表現がすごく爽やかで読後感が悲しいだけのものではなかった。 原田マハさんって、詩とか書いてないのかなあ。もしあるのなら読みたい、 と思うくらい素敵な表現のオンパレードでした。
1投稿日: 2024.10.16
powered by ブクログ女性が世代を経ていくごとに持つ思い、生き抜いてきた強さや弱さ、希望や祈りを、ひとつひとつの物語に表現されていてとても良かった。共感や希望を感じた。 短編集はひとつ読み終えると次の話へ気持ちを切り替えるのが難しかったりするけど、共通するテーマがあるからなのかな、次々とすんなりどっぷりと入り込んで読めた。 沈下橋っていいな。
5投稿日: 2024.10.15
powered by ブクログおお、原田マハ。こんな一面もあるのか。 ミステリの原田のみ知っていると本作は肩透かしを喰らう。 様々な世代の女性に焦点を当てた短編集で、それぞれの祈りと希望が描かれている。派手さはないが、だからと言って地味で退屈、なのではなく人間の感情を描き出している。彼女たちそれぞれの祈りや願いに胸がうたれる。男性は弱いが、女性はこういう時に強い。芯の強さに魅せられる小説である。
1投稿日: 2024.10.13
powered by ブクログどの話も、生きていくための、それぞれの、ただ一つの希望の星の話だった。たったひとつでも道を照らしてくれるものがあれば、いつまでも生きていけるのだと。私はだれかにとっての星であれたらいいなと思った。
1投稿日: 2024.10.09
powered by ブクログ久々の原田マハさん。 あーーーー、やっぱり好きだ。 旅好きのマハさんらしい物語。 どの作品も好きになって、ひとつに選べない。 まだ幼い娘がいる自分にとって、 同じような経験はして欲しくないと思う主人公がいる一方で、 反抗期や、思春期特有の何もかもが疎ましく感じる時期もきっと必ず訪れるんだろうな、と。 娘が中学生になった時、 どんな人間に成長しているんだろう、と キラキラした一面ばかりを想像していたけれど、 実際自分が中学生だった時は そんな輝かしいものなんて何もなくて ただただ毎日朝起きるのが辛くて 登校がしんどくて クラスメイトの女子のあれこれがウザくて 子どもすぎる男子に嫌気がさしていて 宿題や習い事をこなすだけで大変で… 親や先生が求める理想の子どもになりたいと思う反面、 自分の理想をこちらに押し付けるなと反抗したい気持ちもたくさんあったなぁと… 多感で敏感な時期が訪れた時に、 どんな風に私は娘に接するんだろうか。 干渉しすぎず、距離を一方的に縮めすぎず 助けが来た時には多くを悟らせすぎず 見守ってやれるだろうか。 なんて真面目に想像したり、 単純に、この作品たちのように 娘と何気ない日にいろんな場所に旅行したいな〜 とワクワクしてみたり。
17投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログもはや一番好きな短編集かもしれない。一話の望まぬ妊娠の話から一気に引き込まれ、女優の母親が亡くなったの女の子の話、長良川の鵜飼の描写の物語と、どの話も非常に魅力的だったけれど、とにかく表題作が最高。
0投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログ今まで読んできた画家の人生を覗くような原田マハの小説とは全く違ったので少し驚いた 短編小説というものが大好きなのだが短編小説ならもっと生温く夢のようで柔らかな雰囲気があって欲しい 画家の人生への興味と憧れを抱いて読んでいたからか今までの原田マハの小説では固い雰囲気もそれ程気にならなかったのだがこの小説では少し残念に感じた
1投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログ以前から原田マハさんの本を読みたいと思っていて、やっと2冊買ったうちの1冊。 タイトルに惹かれた。 女性が主人公の短編を集めたもので、行間から筆力がわいているようでぐいと引き込まれる。 ただし、不倫や予期せぬ妊娠の話が多いので、そういうことを嫌悪する方にはおすすめできない。本の中の話、と思える方にはいいと思う。 この著者の文章が好きなので、これからまた違う本を読んでみたい。
2投稿日: 2024.08.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
7組の親子の静かな出来事を書いた短編集。 特に下記の3つが印象的だった。 椿姫 未婚でありながら授かった子供を中絶するという苦しい内容。認知を望むも相手は偽名で中絶同意書に同意するなど、最低。小説内で香澄が子供に関して多くを語ることはないが、季節の描写から香澄の迷い、苦しみが感じられる。具体的な中絶手術の描写はないが、今まであった生命力が空っぽになる感覚、という記載がなんとも苦しい。 夜明けまで 遺言で骨を持っていってほしいと言われた「夜明」駅で女優である母の過去を知る娘。ドラマチックな内容だった。 星がひとつほしいとの祈り 少し不思議な出会い。弱視で小柄な老婆の若かりし頃の初めての恋愛、出征した相手との間に授かった命、そして残念ながら生まれたものの息をしていなかった子供。老婆は本当にいたのかはわからないが、哀しさを感じた。老婆の世話役との関係性にも少し涙が出た。
0投稿日: 2024.07.28
powered by ブクログ20代から50代の女性それぞれの苦悩や問題に向き合う姿を描く短編集。どの話もハッピーエンドでは終わらない余韻を残す終わり方。舞台となる場所の描写がどれもとても美しく描かれていて訪れたくなった。
2投稿日: 2024.07.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
全話好き。 色んな女性が出てきて共感の嵐だった。 思わぬ妊娠をしてしまって中絶で悩む女性、 亡き母の思いがけない遺言と恋を知る娘、 とある思い出話を語り始めるマッサージ師、 旅好き女性2人組が出会った悩みを抱える女性、 思春期の娘の心情を理解しようとする母親、 亡き夫が遺した一途の想いに痛感する妻、 大麻に手を出した義娘を支えようとする義母… とにかく色んな女性が登場し、悩んで迷って 自分なりの星を見つけていく姿に感動した。 原田マハ先生の言葉は、 いつも胸にストンと染み渡っていく。 また読みたいなぁ
0投稿日: 2024.05.22
powered by ブクログまた好きな文章を書く作家さんを見つけてしまった。サラサラと流れるような静かな文で、美しくて少し悲しみの含まれた雰囲気。読んだ後に、すっと深呼吸したくなる。
0投稿日: 2024.04.22
powered by ブクログ原田マハさんの作品はいつも何となく清潔でジブリみたいでそんな綺麗に上手くいくわけないって言われそうな話なのに、どこかリアルで自分のことのように感じられるからすてきだなと思う。 今回は女性にフォーカスされてたから余計にそう思ったのかもしれないけど、それでも原田マハさんの言葉の力なんだろうな
11投稿日: 2024.03.29
powered by ブクログ女性が主人公の短編集。特に表題作の『星がひとつほしいとの祈り』と、『長良川』が好きです。どの話も共通して静かなイメージを受けますが、あたたかさが感じられ、時間をおいて再読したい1冊となりました。 星がひとつほしいとの祈り、のヨネさん 長良川の旦那さん 他、この本に出てくる登場人物たち 思いやりの形は人それぞれ。でも、それが素敵です。
1投稿日: 2024.03.28
powered by ブクログどの話も素敵だった。1番を選ぶのが難しい。それくらい全部響いた。それぞれが違うストーリー。 原田マハさんはすごいなあ。 主人公が女性な分、自分と置き換えて読んだ。どれも心にぐさり、ぐさり。悲しくて、暖かくて、しんみりして。また読もう。
0投稿日: 2024.03.27
powered by ブクログ20代から50代の女性を主人公にした7つの短編集。 短編と思えないほど、どのストーリーも濃厚で、ほろりとさせられること多数だった。しんと静かな、けれど爽やかな余韻がある作品たち。 「寄り道」は「ハグとナガラ」にも収録されている短編かな。 どれも良かったけど、表題作「星がひとつほしいとの祈り」と「長良川」が特に好きだった。人を思う心に感動するしほっとする。道後温泉や長良川にも行きたくなる。 「沈下橋」に出てきた印象的な言葉「この橋になればいい。(中略)嵐の時には水に沈み、じっと耐える橋。空が晴れ渡れば、再び姿を現す沈下橋に。」
13投稿日: 2024.03.14
powered by ブクログ原田マハさんの本はいつもいつも心にあったかいものをくれる。 心地いい感動をくれる。 すーっと読めました(*^^*)
1投稿日: 2024.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
それぞれ暗い境遇の中で僅かに見えたひとつの星の話。 ただ今回同情しきれないことが多かった。後ろめたさがなかったのもあって、表題作、トキの話「斉唱」、なかよし熟年夫婦の話「長良川」が好き。 表題作は思わず泣きそうになってしまった。ヨネ…。 長良川の夫婦、素敵だな。じんわり沁みていくお話だったし、岐阜に旅に行きたくなった。 まさかまたナガラとハグの旅に再会できるとは思わなかった。ハグはお人好しだな。
1投稿日: 2024.03.03
powered by ブクログ7つの短編どれもがステキ。 なかでも、いちばん好きなのは「斉唱 The Harmony」。 何度読んでも宇治さんと弥助さんと朱鷺とのシーンで泣いてしまう。
2投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログ夜明けまで、寄り道、長良川、沈下橋がお気に入り。過去を受け止め、前に進もうとする女性。静かな物語に一人一人の人生が感じられる。
18投稿日: 2024.02.03
powered by ブクログ人は人生の中のほんの小さな星みたいな光を頼りに生きているのかもしれない その光があるのは過去だったり、未来だったり いくつもの光が星座をなすこともあれば、北極星のように、たった一つの道標にもなる。 地上から見る星のように、ほんの小さな光に見えて、実ははるか遠くからでもその姿を確かに見せる強い光 今見ている星はずっと過去の姿で、今そこにある星は本当には見れない。 でも確かに今輝いてる星は存在している。 何年も経ってやっとその時の光を見つけることができる。 星がひとつほしいとの祈り、 タイトルが秀逸すぎて、この本の全てをこんな簡潔に完璧に現すなんて凄い もうタイトルだけで泣けてきます 大切な本になりました
2投稿日: 2024.01.31
powered by ブクログそれぞれの年代の女性たちを綴った短篇集 不倫で遊ばれて妊娠してしまった女性、大女優の母と距離を置いて生きてきた女性、戦前は貴族階級だった女性、気づけば四十路独身の女性、シングルで必死に育てたが知らないうちに壊れてしまった娘と母親、伴侶を失い伴侶を得る娘がいる女性、かつて一時だけ継母をしていた女性 みんな痛みや寂しさや哀しみを抱えながら生きていて、それでも光が指している 愉快なわけでも明るくなれるわけでもないし、共感できる人ばかりでもないけれど、その土地の方言で語り少なくとも下は向いていない登場人物たちに心を寄せたくなる作品だった
1投稿日: 2024.01.11
powered by ブクログ様々な年代、境遇の女性を主人公とした短編集。どれも情景描写の美しさが印象的。 「星がひとつほしいとの祈り」と「長良川」が特に良かった。
1投稿日: 2024.01.10
powered by ブクログ20代〜50代の各世代の女性をテーマに書かれた短編集。とくに椿姫は、マハさんが24歳の時に書いたものをベースに書き直したそうです。 女性、旅、親子関係がキーワード。旅に出よう、寄り道してもいいじゃない。今を受け入れよう。そんな思いがあるんですね。男性の私にも響く短編集でした。道後温泉で出会った盲目のマッサージ師の老婆の昔話はもう一度読みたいな。
10投稿日: 2023.12.29
powered by ブクログ各章、読み終わったあとに、その光景が脳裏に浮かぶ。個人的に好きだったのは、椿姫、寄り道、沈下橋でした。
1投稿日: 2023.12.24
powered by ブクログおすすめされて、久々のアートではないマハさん。 アートのマハさんも、そうでないマハさんもどちらもやはり最高です。 とくに好きだったものを厳選すると、 2章目 夜明けまで 女優の母を亡くした娘が、母の願いを叶える物語。全く知らない土地で知る母の姿と、最後の願いとは。禁断の恋とはいえ、好きだった人とこうして別れるのは辛かっただろうなと想像しながら、ひとり心を強く持って娘を育てたあかりさん(母)は凄いと思った。 3章目 星がひとつほしいとの祈り 盲目の旅館のマッサージ師が経験した戦時中の物語。ヨネの優しいこと..。ヨネも先生のことが好きだったんじゃないかな。でも自分の気持ちより、大切なお嬢さん(マッサージ師)の幸せを願っていた。ヨネにとってのたったひとつの星はお嬢さん(マッサージ師)だった。 支えてくれたヨネや先生が、今もマッサージ師の心の中で輝き続ける星となっている.. 読みながら、私が希望や祈りや幸福を抱くのは誰だろうと心に問いかけた。(本書では星と表現されている) そして、今まで出会った大切な人たち、大好きな人たちが、星となって浮かんできた。 いつまでもいつまでも、輝いてほしい。
26投稿日: 2023.12.13
powered by ブクログ色々な年代の女性が主人公の短編集。 全体的に派手さはないが、読みやすく沁み入るような作品集。 表題作の「星がひとつほしいとの祈り」は松山市に仕事で訪れ、そこで上司との情事(不倫)を行ったコピーライターの女性が、ホテルで呼んだマッサージ師のおばあさんが語るおばあさんの若い頃のお話。戦時中を描いており、なんだか重い空気が漂うが印象に残る作品だった。 ただ、本短編集の最後の「沈下橋」は四万十が舞台なのだが、方言が気になりすぎて!誤用が多すぎて!話に全く入りこめなかった。
1投稿日: 2023.12.06
powered by ブクログしとやかで、でも強い女性たちの物語。母娘の絆や友人、仕事。パートナーとの仲良い話は無いが主人公たちは輝いていました。寄り道の章が一番好きです。
5投稿日: 2023.11.30
powered by ブクログ登場人物それぞれの感情がスーッとイメージできる表現が随所に。サイズもちょうど良い短編集で、心地よいひとときが過ごせます
1投稿日: 2023.11.18
powered by ブクログ表題にもなっている『星がひとつほしいとの祈り』という短編がめちゃくちゃ良くて泣きそうになりながら読んだ。
1投稿日: 2023.11.02
powered by ブクログ色んな年代の女性が主人公の短編集。 斉唱、長良川、沈下橋は、泣けました。 やっぱり主人公の年代が近いほうが身にしみるのかなぁ
0投稿日: 2023.10.13
powered by ブクログ短編7話からなる、女性を主人公とした1冊。 とても読みやすく、1話ごとのページ数も丁度良い。独りで生きている彼女たちの「今」は共感出来るものが多く、どのお話しも今後の幸せをも予感させる終わり方が心あたたかい。 旅好きの著者らしく、地方の有名どころの風景や宿などが主人公を包んでいて、そうした自然の風景が彼女たちの心を穏やかに豊かに強くしていく光景に胸を打たれました。私も旅に出てみたくなりました。
1投稿日: 2023.10.09
powered by ブクログ星がひとつほしいとの祈り 美しいタイトルに惹かれて手に取った 原田マハさんの短編集。 夜寝る前に毎日一話ずつ読みました。 お気に入りは『長良川』と『沈下橋』 人生は儚いけれど、大切な人との思い出が 心にあることでまた歩き出せるのかもしれないな。 人生の終わりまで 家族と色んなところに行って 美しいものを沢山見たいと思った。
6投稿日: 2023.09.11
powered by ブクログ様々な世代の女性を主人公とした短編集。 私が一番好きだったのは、「夜明けまで」。 夜明、という駅名からこの題名をつけるセンスが好きだし、 秀志とあかりが時を超えて、 いろいろな人の想いに守られて、 一つになれたのはロマンチックだなと。 死んでからでも、一緒にいたいと、 そう思える相手がいるとは素敵なことです。 私には思い当たらない感情だけど、 なんか憧れます。 この本の解説は藤田香織さんという方が書かれていますが、 原田マハさんに対するイメージはほんと共感します。 日本全国津々浦々の風景を背に各短編が紡がれますが、 そこに赴いて、景色を見、そこに住む人の話を聞き、 それを一度自分のなかに取り込み、また文で表現して外に出す。 ありありと情景を読者に思い描かせるのが上手い作家さんは、 私にとってはマハさんが一番かな。 その情景が元気をくれる。
3投稿日: 2023.09.11
powered by ブクログさまざまな女性の一生の一部を切り取った短編集。 不倫をしている話、不倫された話、不倫の結果産まれた子の話が多く、少し辟易とする部分もあるが、別の本にも収録されているユガラとナガラの旅行の話である、「寄り道」に出てくる親子の関係には二度目ながら涙してしまった。白神山地の美しさも目に浮かぶ。 また「斉唱」も親子の話。14歳の娘の難しい思春期を描いているが、出てくる朱鷺の描写が素晴らしかった。そんなにも美しかったのか。また佐渡に行きたいと思う。 すべてが幸せな話ではないが、最後には光がさす。
3投稿日: 2023.09.08
powered by ブクログなんと美しい物語の数々だろう。表題作の「星がひとつほしいとの祈り」、終戦記念日である最近にぴったりな作品だった。やさしく、さまざまな年代の女性を描く原田マハさんははじめての体験。いつもは「動」なマハさんが、「静」の物語を描いたと聞いて興味深かったが、これは読めて良かった。いつも希望のある終わり方なのも良かった。「長良川」も好きだなぁ。 〈星がひとつほしいとの祈り〉 p.124 そして、とうとう訪れた、打ち震えるほどの甘美な、悲しく、激しい、その刻。熱い吐息と、愛しています、愛しています、と耳元で繰り返されるささやき。体の中心を突き抜ける、激しく、切ない痛み。汗と涙で、その夜の私の枕は、しとどに濡れました。もう、何の悔いもありません。火照った身体を掻き抱いて、先生の声が聞こえました。それは、まるで、私の身体の中から聞こえてくる、祈りの言葉のようでした。私は星を手に入れた。あなたと言う星。決して届かなかった星。このたったひとつの星が、私は欲しかった。その祈りが通じた。今は、たとえ死んでも構いません。けれど、あなたは、どうか輝き続けてください。それがあなたの運命です。あなたは、燃え尽きることのない星なのです。どうか、いつまでも、遠くで輝き続けてください。あなたと言う星を胸に、私は戦って参ります。 〈寄り道〉 p.164 「ありがとうね、よっちゃん。昌史も仕送りも、それは嬉しいことや。でもなって、無理だけはせんとってよ。あんたが元気でいてくれれば、お母さんはそれでええねんから。こんなふうに、たまには寄り道もええもんやね。一生懸命働いて、まっすぐに生きてきて。だけど、時々寄り道するのも」 旅のことを母は、人生の寄り道、と例えてみた。頑張るのもいいけど、たまには息抜きをしなさいと諭してくれたのだと、今ならわかる。 〈長良川〉 p.232 そのえくぼ、いただきました。そうなのだ。いまだにあの人ことを思い出すたび、なんだか笑いがこみ上げてくる。全く、私も単純なのよね。今思い出せば、なんだかばかばかしい位だ。あんな一言に、やられてしまうなんて。もしもあの時、そのえくぼ、いただきました。じゃなくて、その薬を、いただいてもいいですか?と言われていたら。あの人と結婚しようと思わなかったかもしれない。そんなふうに思い出しては、おかしくなる。女って、なんて単純な生き物なのだろう。えくぼごとさらわれる感じが、なんだか心地よかった。そして、いつも笑顔、絶やさない家族を築けそうな気配が、嬉しかった。 p.236 おれたち、幸運なんだ。きっと。去年、店先で芳雄がつぶやいた言葉を、ふと思い出す。初めて来た時にも、水うちわはなかったよなぁ。珍しいからって、安くはなかったのに無理して買ったっけ。生まれたばかりの麻紀に君が添い寝しながら、このうちわで仰いでやっているのを見たとき、青い風が目に見えるくらい涼しそうだった。まるで、幸福のかたちが目に見えた。そんな気がしたもんだ。どうしてだろう、去年の今頃、この路を2人でそぞろ歩きした時、夫は不思議な位饒舌だった。普段は言わない冗談を連発し、しきりに堯子を笑わせた。昔話をあれこれ引っ張り出して、楽しかったなぁ、面白かったなぁ。妙に文学的な表現を使って、はっとさせたりした。そうだ。あの日、夫は1日だけ、詩人だった。幸福のかたちが目に見えた。そんなこと、決して言う人じゃなかったのに。どうしたのかな。ずいぶんセンチメンタルになって。おかげで、こっちはずいぶん苦労した。楽しいやら、おかしいやら。嬉しいような、寂しいような。時々、そっと横を向いて、こぼれ落ちそうになる。涙を、どうにか我慢していた。 p.240 研究でつまずいたり、くさくさするようなことがあったら、この川を思い出すんだと、川を取り巻くものたち。川があって、橋が架かって、人々が行き来して。川辺があって、家が並んで、釣り人が糸を垂れて。水鳥、魚、鵜舟。大昔からずっと続いている、人間の営み。その中心を、静かに流れていく川。人間てちっちゃいよな。でもちっちゃいなりに、川と一生懸命に付き合っているんだな。人間て、なんだかかわいいな。そんなふうに思って、俺もちっちゃい、かわいいもんだって。夫になったばかりの人と、2人で、ささやかな川風を感じながら歩いた川辺。どこまでも続く、なだらかでまっすぐな道。長く苦しい分娩の最後に、すーっと体の真ん中を通ったのは、川のイメージだった。2800グラムの女児。元気いっぱいに産声を上げた。汗と涙でぐちゃぐちゃになったかを、傍の夫に向けた。芳雄もまた、ぐしゃぐしゃに泣いていた。ようやく穏やかに横たわる、母になりたての堯子。その手を黙って握る、父になりたての芳雄。傍でもぞもぞと動く小さな赤ん坊。 p.253 芳雄は、ちょっと自慢げに答えていた。違うよ。あれは、鵜飼の篝火(かがりび)が映えるように、鵜飼の時間に申し合わせて、この辺の旅館や家が一斉に明かりを消しているんだ。古代の日がどんなに明るく川面を照らしたか、よそ者の僕らにも体験出来るように。粋な計らいだろう?本当?なんだか、素敵。かわいいわね。その頃の口癖で、堯子は無意識にかわいいなどと形をした。が、芳雄が続けていってくれた。そう、かわいいよな。そんなささやかなことを見知らぬ同士、喜び合うなんて。やっぱり、かわいいよな。人間て。 〈沈下橋〉 p.294 この橋になればいいと多恵は、震える背中を撫でながら思う。嵐のときには、水に沈み、じっと耐える橋。空が晴れ渡れば、再び姿を現す沈下橋に。思いつつも、口にはできない。不器用なのだ。この母も、この娘も。橋の上の2つの影、その真横を、光の粒がふわりとかすめる。蛍の乱舞が始まったことに、母と娘はまだ気づかずにいる。 p.301 もっと知りたい、もっと触れたい。そのために動いて学んで働いてきたことが、今、作家としての彼女の財産になっている事は、作品からも明らかだ。でも、だけど。たとえどれだけ知識があろうと、得意の経験があろうと、それだけでは「サッカーを続けられるものではない。目にした景色、耳にしたこと、感じた空気、触れた温度、全てをいちど体に取り込み、自分の言葉に置き換えて、1本ずつ言葉を紡ぎ、読者に伝える力が求められる。 〈許してくんない、あかり〉、〈ああ、なんやろ。こんなふうにわらったんは、ひさしぶりやなあ〉、〈やっぱり、可愛いよな。人間って〉。実際に訪れた場所を舞台にしているとは言え、こうした声を作者が耳にしたわけでは無いはずだ。夜明け前にかかってくる。あかりの母からの電話も、トキを呼ぶ唯の声もまた然り。その土地の景色が、空気の匂いが、言葉のぬくもりが、それほどまでに伝わってくるのは、孤独でときに逃げ出したくなるほどの時間と作者が真摯に向き合ってきたからこそだろう。 本書には「動」の作者の「静」がある。その一方で、母として、妻として、娘として生きる女たちの「性」を描いた作品だとも言える。けれど、何よりも主人公たちが、そうした役割以上に、「私」であることを肯定していく姿を心強く思う。何があっても、どんなことがあっても、私は私を諦めたりしない。彼女たちを包む柔らかな光は、私の、そしてあなたの行く道をも照らしてくれると信じている。
1投稿日: 2023.08.18
powered by ブクログ場面が想像しやすく、惹き込まれて、ぐいぐい読めた。 長良川が本当に好き。どん底な女性達がたくさん出てきたけど、どこかに希望があるように感じられるのも良かった。
0投稿日: 2023.08.13
powered by ブクログ7つの短編集。女性が主人公で、母と娘という設定で離婚や失恋、不倫、伴侶の死など重い場面が多い。最後の方に微かな光明が描かれ、後味を軽くしてくれるのでホッとする。 冒頭の「椿姫」は不倫の末に出来た子供を中絶するという物凄く重い話ながら、同じ産婦人科で出会った高校生カップルに未来を託していた。 「夜明けまで」は母親から逃れてアフリカで働く娘が母親の死で日本へ戻り、遺言で自分の父親を知る旅に出る。 「寄り道」はハグとナガラの親友二人の旅物語。四十路を越え、結婚を諦めた二人の生活は、この後もシリーズが続くようだ。「旅屋」に近いものを感じる。 殆どの作品が地方都市での話題が多く、その土地の方言を上手く使いこなしていて、どこの出身だろうと、つい調べてしまうほど作品に馴染んでいる。
49投稿日: 2023.08.07
powered by ブクログすごい良かった。 星がひとつほしいとの祈り、読みながら「これは自分の中で大切な物語になるんだろうな」と思った。とても素敵な物語。
2投稿日: 2023.08.05
powered by ブクログ7篇がおさめられている人情作品。「長良川」25年前の新婚の自分と夫、1年前の夫の癌が分かった2人、そして結婚を迎える娘と彼の今。幸せや悲しみを抱えた人の心とは裏腹に、長良川は何も変わらず流れを続ける。何気ない言葉の一つひとつに心があり、じーんとくる作品ばかり。
4投稿日: 2023.07.05
powered by ブクログ会社の先輩からお借りした一冊。 2冊お借りした2冊目。 最近はこの先輩が別の事業所へ移ってしまった為、本をお借りすることもほとんどなかったが、久しぶりにお借りした(^^) お借りした本は早くお返しせねばと、珍しく週末の時間を使って読み切った。 この作品もまた私の苦手な短編集だった(^◇^;) しかし短編なのに読みやすかった。さすがは原田マハ先生! この短編は、日本の地方、あちこちの方言と共に、どの作品も温かい印象。 私が旅行したことのある道後温泉も登場したが、行ったことのない地方が沢山登場した。 最後は高知の物語で終わったが、四万十川一度見てみたくなった(^^)
81投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログ様々な年齢の女性の物語。 いろいろな生き方があっていいと思わせてくれるような短編小説集。 読み進めると切ない気持ちになる作品も多くあった。 「長良川」が一番好きで、もし結婚するならこういう関係性になれたらいいなと思った。
2投稿日: 2023.06.24
powered by ブクログすごく小さくてささやかなものが欲しいという祈りは実はなかなか得難いんだなって思いました。 やっと手に入れたのかもって思っても奪われてしまう、でもまた立ち上がるんだって思わせてくれました。 夜明けまで 星がひとつほしいとの祈り がすきです
6投稿日: 2023.06.11
powered by ブクログ旅の経験が生きているんだなと感じる。佐渡、愛媛、九州。母と娘、中絶、夫婦、色々な人物の心模様を知れて、センスを感じる。
2投稿日: 2023.06.11
powered by ブクログ余韻が、静けさの中、響く。 どれも良かったな。 絶望や孤独の中で歩み出せる道を示す。 これまでの原田マハ作品には無かった小説集。 父になる少年、母の死から、あん摩のおばあちゃん、アラフォーの友達旅、トキ、鵜飼、大麻
1投稿日: 2023.06.09
powered by ブクログ7つの短編からなる作品。いろんな町が舞台となっているのだが、景色の描写が細かくて そして美しい。どれも切ないけど愛を感じられて穏やかな気持ちになれる。ハッピーエンドではなく女性たちが一歩前へ進もうとするところで終わっていて、自分の背中を押してくれるような作品。
2投稿日: 2023.06.02
powered by ブクログ困難や時代の荒波に立ち向かう、あらゆる世代の女性の希望と祈りを汲み取った短編集 ある小説に出てきて気になったので手に取りました。 どの短編も一筋縄ではいかない状況の中に、最後には一筋の光が描かれていて、どの短編も良かった。
4投稿日: 2023.05.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集 母と娘の関係を描いたものが多い 動物に例えたり 大事に育てられて人形みたいになっちゃった娘と母がトキを見に行く話 目が見えない女性が戦時中に恋をして、そしてかたわれみたいなお世話役の女の子を失う話 夫をがんで亡くした女の人の話 継娘が歌手になって大麻やって逮捕された話 ふっと動物と人を重ね合わせたりしてていい 人生の後悔とか、回り道とかそんな話な気がする 年取ったら読み方変わりそう
0投稿日: 2023.05.01
powered by ブクログ短編集。 マハさんのこういう、ほのぼのでもなければハッピーでもない、ただただ切ない短編が好きです。心が揺れ動くというか、しんみりというか。心が少し弱っているときには、じわぁ〜って来ます。 ただ、ひとつ。車が急発進して頭をフロントガラスにぶつけるっていう記述。いや、慣性の法則に反してますがな(笑)。マハさんのは、たまにそういう小さな突っ込み所があって、かえって惹かれます。完璧過ぎないというか(笑)。
9投稿日: 2023.04.16
powered by ブクログ生きることって命懸けやし 踏ん張りながら、全神経を張り巡らせて 苦しみ悩んで生きていくことって おかしいことじゃないよな
3投稿日: 2023.03.16
powered by ブクログマハさんの作品は、言葉遣いなのか、文体なのか、雰囲気なのか、すべてが合わさって何だろうけれど、好き。 今作も、内容ももちろんなんだけれど、それを作っている言葉がいいなぁ〜ってしみじみと思った。
3投稿日: 2023.03.13
powered by ブクログ原田マハさんの小説と出会ったのは半年前だろうか?旅屋おかえりが初めての出会いだと思う。おそらくストーリーとしては大きく興奮するようなところはないのかもしれないのだけれど、ついつい読み込んでしまう。不思議な文章綴る人だと思った。なぜだか心が癒されるような展開がしみわたる。 言い方が難しいのだけれど、安心して読めるように感じてしまう。 その後、原田さんのエッセイを読んだのだけれど、芸術に対する追求心の深さ、普段からの探究心と調査能力。すごい人だと思った。とても敵わない。 今回の本も安心して感動できた。日常生活でうっかりトゲトゲしてしまっている心を穏やかにしてくれた。おそらく日本の様々な土地のことや方言など相当調べられたのだと思う。それらが心地よいスパイスになっていた。 人間の生と死をさりげなく温かい文章に落とし込んで、心の波を静めてくれる。 同世代の作者に乾杯。
5投稿日: 2023.02.19
powered by ブクログ女は強い。けど、色んなことを抱えて生きてる。 そんな女の”性”の姿を描いた七篇の物語がひとつになった一冊。 病気だけじゃない。これからの人生、恋愛や結婚、出産や離婚(?!)、別れ…どんな事が起きるかわからない。 それでも女は逞しく生き、乗り越えていく
1投稿日: 2023.02.17
powered by ブクログオーディブルで聴き読み。 予想外に良い作品だった。 おばあさんの昔語りが美しかった。 再読必須
1投稿日: 2023.02.14
powered by ブクログ短篇集だけどそれぞれの物語それぞれにグッと引き込まれていく。原田マハさん、さすがです。 文中には方言も豊かでその土地に根付いた文化や食にも興味が湧きました。 どの作品も素敵だけど、 個人的には最後の「沈下橋」が好きです。
1投稿日: 2023.02.04
powered by ブクログ舞台は大分県日田市の夜明地区、白神山地、佐渡島、道後温泉、岐阜の長良川、高知四万十川の沈下橋など。 どこにでも人の営みがある。生と死、迷い、祈り、希望、女性たちの心のひだを丁寧に拾い上げて見せてくれる。 原田マハさんの女性に向ける眼差しの優しさに心打たれる。 日常を離れた旅先にも出会いがある。いいなぁ。
7投稿日: 2023.01.23
powered by ブクログ立場の異なる主人公たちの拠り所にまつわる短編集。 不倫相手の子を妊娠した若い女性、盲目の年老いたマッサージ師、大麻使用で手配された芸能人の育ての親など。 それぞれがそれなりに困難に遭った時に心の支えとなったものの物語。 最初のほうは、これを読んで何を思えば良いのやら、と思ったぐらい何も感じなかったが、読み進めていくとなんとなくわかってくるような気がする。どんな人にも拠り所となるものがあるよね、なのか拠り所があると強くなれるよ、なのかわからないけどたぶんそんな感じかなと。
0投稿日: 2023.01.09
powered by ブクログいろんな年齢の女性が主人公の七つの短編集。 どのお話も、ウルっとくる切なさや希望があってよかったです。 個人的に、「寄り道 On Her Way Home」と 「長良川 River Runs Through It」が特に好きでした。 1番最初の短編が「椿姫 La traviata」で始まりの文が、 「汚れた雪の上に、椿の花がぽつぽつと落ちている。町じゅうの一切の色を奪って降り積もった雪の上で、その赤だけがほのあたたかく灯っている。」 という文で、この綺麗な文章に一気に物語に惹き込まれ、すぐに読み終えました。 どのお話も本当にオススメです! 「椿姫」 東京の港区の小さなデザイン事務所で働く芹沢香澄。初めての産婦人科で妊娠二ヶ月と分かる。相手は妻子のある男性。目の前の現実と頼る人のいない都会で迫られる決断。凍りついた香澄の心はどうなっていくのか。 「夜明けまで」 日本映画界不世出の女優と呼ばれた母・あかりを亡くした娘の堂本ひかるが遺言に従い馴染みのない大分県日田市の「夜明」駅を訪れる物語。[あたしの骨を、ひとかけらだけ夜明けまで連れて帰ってほしい]。「夜明」には何があるのか。母の過去が今を生きるひかるの心に深く染み入ってく。 「星がひとつほしいとの祈り」 売れっ子コピーライターの文香は、出張後に寄った道後温泉の宿で盲目のマッサージ師の老女と出会う。老女から聞いた遠い日の物語が描かれる。 作者のブログによると、「星がひとつほしいとの祈り」は愛読していたフランスの詩人フランシス・ジャムの詩集のタイトルで老女は実際に道後温泉で出会ったマッサージ師ガモデルである。 「寄り道」 『さいはての彼女』に収録されていた「旅をあきらめた友と、その母への手紙」のハグこと波口喜美とナガラこと長良妙子が再登場する。旅好きの二人が青森県の白神山地ツアーで出会った中村菜々子との物語。 「斉唱」 「夜明けまで」とは逆に、母子家庭の母の立場から関係性が描かれる。感情を露わにしない娘の唯。唯が親同伴の体験学習で新潟県の佐渡島にトキを見に行きたいと言ったことから二人は一泊二日の旅に出る。 「長良川」 挙式を控えた娘の麻紀と、その夫になる章吾の三人で岐阜県岐阜市を訪れた尭子(麻紀の母)。半年前に亡くした夫・芳雄が愛し、かつて二人で眺めた長良川を前に蘇る切なさと幸福な記憶。 「沈下橋」 高知県四万十川のほとりで一人暮らし、村はずれの食堂で働く多恵は、ある日、客の会話から人気歌手の阿藤由愛に薬物容疑で逮捕状が出たと知る。多恵はかつて、由愛の継母として過ごしていた。そんな由愛から助けを求める電話があり……。容疑者となった、かつての娘に多恵はどう接するのか。 時代がどんなに困難でも あなたという星は輝き続ける。
5投稿日: 2022.11.04
powered by ブクログどれも良い話だとは思うものの、幾つかは狙い過ぎの印象でした。 表題作の按摩の話と、長良川の話は良かったです。
0投稿日: 2022.11.02
powered by ブクログ泣きました。 短編集です。 年齢も境遇も様々な女性達の恋愛・結婚が描かれています。 中絶を余儀なくされる女性、 有名女優を母に持つ女性、 キャリアウーマンが休息の為に訪れた宿の盲目のマッサージ師の老婆、 アラフォーで女友達との旅行が楽しみな女性と、旅先で出会ったモデルを目指す若い女性、 思春期の女の子と彼女をシングルマザーとして産み育てた女性、 最愛の夫と死別した後、入籍を控えた娘夫婦と旅をする女性、 再婚によって得、離婚によって失った義娘との思いがけない再会を果たす還暦目前の女性。 全てが現実的で、美しいとは言えない状況。 ただ、各ストーリーの終わりに、読み手のこちらの心にぽっと灯りをともすような、希望を抱かせてくれます。 個人的に好きなのは表題作。 心に残ったのは、 「たくさんいるときは平然と殺しておいて、絶滅が近いとなると必死に増やそうとする。人間とは、なんて勝手な生き物なんだろう。」 です。 絶滅危惧種の話だけに限らない。 職場での評価・助け合い、大切な人からの愛情… 人の心の機微に触れる作品を書く原田さん。 少しずつでも全ての作品を読みたいです。
1投稿日: 2022.10.15
powered by ブクログまだ2話目までしか読んでいないが、原田マハさんの書かれる陶芸関連の描写はすごい。「リーチ先生」がめちゃくちゃ面白かったのもそのせいだったのかと納得。物語に窯や陶器が登場すると、突然目の前に生き生きとした情景が広がって、映画を見ているようになる。
1投稿日: 2022.09.16
