
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
少女の監禁事件。 助かった後がHappily ever afterじゃないことを、どれだけの人が知っているんだろうか。 きっと、監禁されていた期間の10倍以上の時間が回復に必要だろうし、何よりそれだけ苦しんでも、失った時間を元に戻すことだけはできないのだ。 本人を筆頭に、家族や友人達にまで。 なんて残酷な犯罪だろう、と改めて思わせてくれたのが本書である。 フィクションとしてはこれが作者の初めての作品だそうだが、さすが下知識の豊富さからか、十分に読み応えのある作品となっている。 警察やFBIの描写など、やや浅く感じられる部分もあったが、いろんな意味で胸に残る一冊だ。
1投稿日: 2016.05.05
powered by ブクログ恐るべき用意周到な知能犯のサディストにして、コンピュータの天才的なスキルを有し、銃器の扱いにも熟練している上、異常性欲の対象が「小児性愛」という歪んだ己の欲望を満たし実現させる為には例えどんな労苦も物ともしない激しい執着心を持つ、という、まさに現代社会が生み出した絶対的邪悪な怪物= “公爵(デューク)” が登場する、米社会の闇を活写する犯罪小説の1つ。 これがフィクションとしての処女作、というのが信じられないほど、作者の力量が途轍もない。 かつて誘拐~監禁され何年にも渡って性的に肉体的に陵辱され虐待され続けてなお、奇跡的に救出された少女が主人公となり、重いPTSDに現在も悩まされ続けている中で、公爵の起こした「連続少女誘拐事件」へと立ち向かっていく成長した姿(精神的には、今回の事件を通してようやく成長していくもどかしさも)が希望であり、頼もしい。 解説によれば、実在の事件の被害者がこの作品の主人公リーヴのモデルであり、そんな彼女へのエールの意味も込められているそうですが、やたら重いテーマをてらいなくエンタメ小説の中に収めて、読みづらくなることも無く一気読みさせるパワーを確実に持っている力作♪でした。
0投稿日: 2014.08.14
powered by ブクログ久しぶりに面白い海外翻訳ミステリー。二転三転のストーリー、残酷で狡猾な犯人…久しぶりにドキドキするような作品だった。 主人公の22歳のリーヴは誘拐監禁事件から生還した過去を持つ。彼女が犯罪被害者専門のカウンセラーから別な誘拐監禁事件の被害者少女の心のケアを頼まれる…正体を見せずに暗躍する犯人…リーヴは真犯人に辿り着く事が出来るのか。 ジョナサン・ケラーマンとトマス・ハリス、デイヴィッド・マーチンを足したようなミステリーであり、久しぶりに海外翻訳ミステリーの秀作を堪能した。 カーラ・ノートンの名前に記憶があると思ったら、クリスティン・マクガイアと『完璧な犠牲者』を共同執筆した作家だった。この作品を読めば、それも納得出来る。
0投稿日: 2014.06.18
