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バスカヴィル家の犬【深町眞理子訳】
バスカヴィル家の犬【深町眞理子訳】
アーサー・コナン・ドイル、深町眞理子/東京創元社
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総合評価

15件)
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    手に汗にぎる展開が続く冒険と謎解きの楽しさに加え、なかなか姿を現さない”犬”など怪奇小説の趣もあって飽きずに読める。反面、計画性があるんだか無いんだかわからない犯人像とか、護衛代わりなのにヘンリーを放っとくワトスン、大事な情報を後出ししてくるホームズ(これは割りといつも通りか)と、登場人物の行動基準に一貫性が無く突っ込みどころが多い。何というか良い部分と悪い部分があり、その落差が激しい。深町眞理子氏の翻訳は相変わらず平易で読みやすかったです。

    3
    投稿日: 2025.11.21
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    数多く映像化されている作品だけあっておもしろいです。謎解きよりも、恐ろしい“犬”がいつ、どこで、どのようにして現れるか、ドキドキ、ハラハラでした。私にとってはサスペンス小説でした。

    2
    投稿日: 2025.08.25
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    ホームズの長編3作目。 今作はロンドンから離れ、ムーアと呼ばれる荒涼とした湿地が主な舞台。名家バスカヴィルの当主チャールズ・バスカヴィルが自らの屋敷近くで謎の死を遂げる。その死体のそばには巨大な犬の足跡。当主の主治医として屋敷に通っていた医師のモーティマーがホームズに調査を依頼。相続人であるチャールズの甥ヘンリー・バスカヴィルと共にロンドンのホームズのもとに訪れたモーティマーは、バスカヴィル家にまつわる奇々怪々な呪いの物語を語る……。 今作は大都会ロンドンではなく自然溢れれる田舎町がメインとなり新鮮。とある事情でホームズは最後の最後まであまり登場しないが、そのぶんワトソン君が自らの足を使っていろいろ頑張ってくれる。非科学的な怪奇伝説も入ってきて、ホームズ譚のなかでは異質な感じもするが、これがまたゾクゾクする。もちろん作中には気になる謎が散りばめられているが、謎解きの妙というよりは、作品の雰囲気に浸って楽しく読めた。

    16
    投稿日: 2025.05.29
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    It was readable. I want to read another one of series of Sherlock Holmes. I enjoyed reading this novel with fear of the hound.

    0
    投稿日: 2024.08.17
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    ずーっと、そんな犬は存在するのか?と疑いながら読んでいました。 ホームズがどうやって解決していくのかが気になるところでした。 登場人物がどの人も本当に疑わしい。怪しい。何でそんな行動をするのか、理由を予想しながら読んでいるのですが、いまいちピンとこなくて、早く真相が知りたくなる… そんなお話でした。

    1
    投稿日: 2024.02.02
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    品格、大事。 心が塞ぎ込んでいても、顔を笑顔にしていれば、次第に心も晴れてくる。 自分が楽しむ、どんなミステリかとワクワク、孫悟空していれば、自ずと作品、良い作品は応えてくれる。 p236 なにこれ。 原案を出した人がいて、フレッチャー・ロビンソン、共作しよとドイルが持ちかけたが、実現されず、という話があったそうだ。

    1
    投稿日: 2023.11.26
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    名家バスカヴィル家の当主チャールズが怪死を遂げた。 激しくゆがんだ表情を浮かべた死体の近くには巨大な犬の足跡があり、土地の者は全身から光を放つ巨大な生き物を目撃していた。 それらが示唆するのは、忌まわしい〈バスカヴィル家の犬〉の伝説・・・。 相続人ヘンリーがバスカヴィル家を継ぐことになったが、その身を案じた医師の依頼で、ホームズとワトスンは捜査にあたることに-。 寂莫とした荒れ地を舞台に展開する、恐怖と怪異に満ちた事件の行方は? ミステリ史上最高峰の傑作長編、新訳決定版。

    1
    投稿日: 2023.09.22
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    これぞ探偵小説の王道と感じる事ができる内容でした。 怪しい人物達の謎を一人ずつ解き明かしていく過程もワクワクしました。

    1
    投稿日: 2023.04.15
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    「ホームズ」シリーズは長編が4作あるらしいのですが、そのうちのひとつ『バスカヴィル家の犬』を読みました。 とても有名な作品で、探偵小説の最高傑作と呼ぶ人も多いとか。 先日読み終えた『回想のシャーロック・ホームズ』同様、少年時代に読んだことがある気がするのですが、、、 ほとんど記憶にないので、初めて読む感覚で楽しめました。 発表順では、「モリアーティ教授」との死闘を描いた『最後の事件』後、8年ぶりに発表された作品だったらしいですね。 でも、発表当時、1893年の『最後の事件』で「ホームズ」はライヘンバッハの滝で転落死していたことになっていたので、『最後の事件』より前の1889年の事件という設定になっています。 ≪年代についての補足≫ 「モーティマー」が「ホームズ」の部屋に置き忘れたステッキに"1884"と年号が刻まれており、それを"5年前"といっていることから、事件が起こったのは"1889年"と考えるのが自然。 しかし"1889年"はワトスンが結婚生活に入っており、ホームズと同居していないため、矛盾あり。 ということで、研究者によってこの事件の発生年はまちまちであり、1886年から1900年まで諸説あり。 まぁ、正確な年代は物語には関係ないので、全然気にしていないんですけどね。 さて、物語ですが、、、 ダートムア地方の陰鬱な荒野や馬を飲み込む大泥沼、陰気なバスカヴィル館、呪われた伝説の火を吐く魔犬等々… を想像しながら、楽しく読むことができました。 「ホームズ」が現地に行けなかったので(実際は隠れて現地入りしているのですが… )、「ワトスン」が不安を抱えながらも活躍しているのが特徴的ですね。 伝奇的な要素を含んだミステリーとして楽しめましたが、、、 荒野で見かけた謎の人影が「ホームズ」だったり(「ワトスン」なら気付くんじゃない!?)、ご先祖の肖像画が「ステイプルトン」そっくりだったり(「ワトスン」は気付かなかったの!?)するトリックはイマイチでしたね。 物語の舞台となるダートムア地方の荒野って、どれほど陰鬱な場所なんだろう… と思ってネットで調べたら、いかにもイギリスらしい風景が残っている場所でした。 写真を見た感じでは、あまり陰鬱… って感じじゃないですねぇ。 行ってみたくなりました。

    1
    投稿日: 2022.09.25
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    映画ではないオリジナルのほう。 ネタバレを避けていうつもりだが、わたしの読解力がなかったのか、長かった挙句、え?で?となってしまった。 あとがきにあった「シャーロックホームズの誤謬」というのも気になった。 199冊目読了。

    3
    投稿日: 2022.07.24
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    ホームズ長編。 個人的には短編の方が好き。 短編と比べて風景の描写などががっつり入ってテンポが悪く、ミステリ要素が薄い。 あと、動物虐待じゃね?

    2
    投稿日: 2018.02.24
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    ホームズを一切読んだことがないというのが長年の読書におけるコンプレックスだった。一年程前からBBCのドラマ「SHERLOCK」にハマり、そこからこの長年のコンプレックスの解消へと、やっと気持ちが向かった。順を追って読むよりも兎に角原作がどのようなものか知りたかったので本作にした。読後の感想はやはり面白いと言わざるを得ない。翻訳物への苦手意識があったが、本作はたまに元の英文が透けて見えつつ、それでも読める日本語できちんと書かれていた。全体的に舞台となる土地の暗さ、陰惨さが書かれ、思わず後ろを振り返りたくなるような雰囲気。そう考えると少しホラーなのかもしれない。

    5
    投稿日: 2017.02.02
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    ホームズがモリアーティ教授とともにライヘンバッハの滝へと消えてから約7年ぶりに発表された本作。ホームズが姿を消す前の話という位置づけなので、完全復活というわけではないが、この時を待ち望んでいた読者は数知れなかったことと思う。 他の3長編とは異なり、1冊まるごとホームズの活躍、という当時の読者の喝を癒すのに十分な作品だったろうことは容易に想像できる。

    1
    投稿日: 2016.12.04
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    20年以上ぶりに読んだことになるのだけど,こんなに面白かったのか,という感想。ストーリーとか無駄のなさとかいった作品の面白さはもちろんだけど,当時の生活状況とか(弁護士いたのかそりゃそうかとか,アメリカの雰囲気とか)が何とも面白く。私も老けたなと思いながら,全シリーズ読み直したくなった。

    2
    投稿日: 2015.09.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    呪われたバスカヴィル家の犬の伝説。 犬の呪いで死んだとされる前領主。新たに領主となったヘンリーのために護衛となりダートムアに向かうワトスン。 脱獄囚、怪しい昆虫学者兄妹。

    1
    投稿日: 2013.03.09