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介子推
介子推
宮城谷昌光/講談社
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総合評価

27件)
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    『重耳』を読んで興味を持った介子推。 中国・春秋時代、賤臣として、重耳が晋の王位(文公)につくまで19年に及ぶ苦難の亡命生活に従い重耳を陰から助けた介子推。 人知れず尽力した介子推の功績は重耳に届くことはなく、論功行賞の対象にはならず、功臣の要求に応じて論功行賞を行ったりそれどころかそれまで命を狙っていた者も受け入れるという重耳に失望したということです。 認められなかったことではなく、敬愛する主君への失望から、故郷の山へ去ってしまう介子推。 生きのびるのが精一杯の想像を超える苦難を乗り越えたのに、19年も、それはもうやってられないですよね。 なんだか哀しい。

    0
    投稿日: 2024.03.01
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    何の話を読まされてるんだろうと思うくらい、時代性土地勘が想像できない書き出しで、この話は面白くなるんだろうか、と不安視しながら読むが、最後まで雰囲気が変わることはない。つまり、急に盛り上がったりしないので、何の話だかワカランまま読み進めるのに、いつの間にか、すっかり虜になってる不思議。ものすごく面白い。本当によい時代小説は、時代性土地勘が全く解らなくていいんだな。

    0
    投稿日: 2022.01.05
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    介子推。 宮城谷さんの小説『重耳』を読まなければ、その名前すら知らず、興味を持たなかった。 権力欲とは別の場所にいて、そして、賢母の助力もありながら、神になった人物。 「人から何かを得ようとするのであれば、その人にまず与えなければなりません。救ってもらいたいなら、まず救ってあげることです。」 「竜は天にのぼらんと欲し、五蛇は輔をなす。竜はすでに雲にのぼり、四蛇はおのおの宇にはいるも、一蛇は独り怨み、ついに処るところをみず」 幾多の困難とその功績は史書の中には詳しく記載されてないという。 しかし、晋の文公が介子推に対する、行動が民の心を打ち続けたのだろうと感じた。

    0
    投稿日: 2021.08.06
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    山霊がつかわした青年、長身清眉の介推は、棒術の名手となって人喰い虎を倒した。 やがて、晋の公子重耳に仕え、人知れず、恐るべき暗殺者から守り抜くが、重耳の覇業が完成したとき、忽然と姿を消した。名君の心の悪虎を倒すために・・・・・。 後に、中国全土の人々から敬愛され神となった介子推を描く、傑作長編 重耳の19年間にわたる放浪生活をともにした人物です。 「重耳」を読んでからこちらを読むのがお勧めです。これは俄然、2作セットですね。 故郷の緜上から、重耳に仕えるために狐氏の邑を訪れた介子推。 重耳の長い放浪生活を裏から支え続け、重耳が晴れて晋の君主となった後に、自分の思いとは違うものがそこにあるという理由で、誰にも告げずにこっそりと身を隠してしまいました。 介子推を一番理解していたのは、天敵であり続けた閹楚です。 閹楚なら、身を隠したまま再び世に出てくることのなかった介子推の気持ちが十分に分かると思います。 「龍欲上天 五蛇為輔 龍已升雲 四蛇各入其宇 一蛇獨怨 終不見處所」 (龍は天を望み5匹の蛇がそれを助けた。今龍は天に上ることができ、4匹の蛇もそれぞれいるべき所にいる。だが、1匹の蛇だけひとり恨みいるべき所もない) 介子推の従者が上記の書面を宮門に掲げました。 この書面によって介子推の働きの全貌を始めて知って後悔した重耳(文公)が、緜上に柵をめぐらして介子推の封邑とし「介山」と呼ぶとともに「我が過ちを銘記し、善人を表彰する」こととした・・・・・と言われています。 自らの姿を消すことによって君子に訓戒を与えた介子推の行動は美談として受け継がれています。 物語としては、状況把握や感情移入しやすい類であり素直に面白いのですが、『だからといって、一生隠れ続けなくても・・・・・』というのが素直な気持ちです。

    1
    投稿日: 2019.03.29
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    介子推は清廉・無私・誠実の人として中国では有名だそうだが、その割りにその功績は知られていない。著者は介子推に山霊に授けられた棒術の名手とし、通常の無私の働きに加え、暗殺者・閹礎との暗闘を通してその功績を語る。 前回読んだ「花の歳月」に対し、主人公が棒術の名手であり、かつ重耳の覇道を助けた人物という事で活力を感じる話に仕立てられている。 特に前半は不死の泉・それを守る虎・山霊の化身である老人などが現れ伝奇的要素を持っており、面白い。しかし、重耳に対する無私の奉公についてはもう少し(オーバーにでも)書き込んでも良かったのではないか。特に暗殺者・閹礎は魅力的なのでもっと登場回数を増やしてほしかったように思う。 とはいえ、一気に読み終えてしまえるくらい面白かった。

    1
    投稿日: 2017.11.16
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    縁の下の力持ち、介推。いつ報われるのかと思っていたが、最後に山に隠れてしまうとは…。それでいいんでしょうか。普通に賞を求める、つまり、黙ってないでコミュニケーションをとることが大事なんじゃないかと思うけどなあ。 話自体は、とても面白かった。

    0
    投稿日: 2017.03.11
  • 中国の歴史物を読みましょう

    中国の歴史物が好きで、以前は重い本を持ち歩いていましたが最近は電子ブックがあるのでスマホで読める様になり以前読んだのに購入しました。個々の人間性がうまく表現されて読み手を引き込んでいきます。

    3
    投稿日: 2013.10.23
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    古本で購入。 後に春秋五覇のひとり、晋の文公となる重耳に陪臣として仕えた介推。 山霊より授けられた棒術をもって、暗殺者の魔手から重耳を陰ながら守護する。 長年の流浪の末に晋の君主となった重耳は名君となるものの、たちまち欲望の論理の世界に巻き込まれてしまう。 失望した介推は我が身をもって重耳を諌めるべく、山へと隠遁する。 介推の功績を知った重耳は必死に呼び戻すが、介推が山から下りることはなかった― 後世その清廉と忠節が慕われ、神となった介推を主人公とした小説が本書。宮城谷作品は本人の心延えを映してか、非常に爽やかな印象を与える。この『介子推』もまたそうだが、もしかしたら群を抜くかもしれない。 と言うより、潔癖すぎる。 清廉にして潔白な人物の魅力というのは確かにあるが、介推の潔癖は少し理解を超えたところにある。 晋の支配機構に忠実な殺人機械として介推と死闘を繰り広げた、閹楚という宦官がいる。閹楚は常に重耳の命を狙いつづけたが、重耳が公として「晋の支配機構の頂点」に立つや態度を一変、彼を守護すべく立ち回る。そして重耳はその閹楚を信任する。 介推はこうした歪んだ君臣関係に苦悩しついに出奔するが、選択肢はそれだけだったのだろうか。 棒を捨てて山へ隠れることで、君主の内に潜む「悪虎」を本当に滅ぼせたのか。 俗人の僕にはわからない、介推の純粋な人物像が眩しすぎて目を向けていられないというのが正直な感想。多少歪んでいたり汚れていたりする方が、人間的な魅力があるんじゃないかな。

    1
    投稿日: 2013.08.31
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    とにかく面白かった!! 分量といい、映像化してもイイんじゃないかってぐらい面白かった!!! 棒術の達人って設定をもっと活かして、 活劇要素がもうほんの少しだけ欲しかったかも…。

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    投稿日: 2013.08.14
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    購入後1年の積読本を経て。 初の宮城谷作品だったが、最初は唐突に描かれる良い前兆・悪い前兆に馴染めず なかなかページが進まなかった。 それが介推が故郷を出る辺りから一気に引き込まれる。 物語よりは登場人物が印象に残る。 特に好きだったのは、介推の母と閻楚。 賢母の語る言葉には愛情と深みがある。 「友はえがたい。」という言葉が印象的だった。 そして、重耳を狙う閻楚。 敵である彼が介推を諭し導く。 天の働きとは必ずしも味方ではないのかと思えた。 このまま続けて重耳を読みたいと思う。

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    投稿日: 2013.06.27
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    重耳こと晋の文公の長い流浪時代を陰で支え続けた介子推。真の忠臣とは彼のような人物のことを言うのだろう。後に山に隠遁してしまった介子推をもう一度出仕させるために、重耳は山に火をつけた。しかし介子推は山から出て行かず焼死してしまった。この伝承が真実であるならば、余りにも悲しすぎる。

    1
    投稿日: 2013.03.29
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    実は宮城谷さんの小説で今一つ好きになれなかった小説。 題材としてはみんなが飛びつきたくなるような人物なんですけどねー;そういえば「重耳」もあまりはまらなかったしここら辺の人が好きじゃないのかも知れない…

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    投稿日: 2012.01.19
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    介子推 (講談社文庫) 晋の君主重耳を助けていく姿を内側から描いたものである。重耳とセットで読むとより理解できる。

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    投稿日: 2011.10.15
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    重耳〈ちょうじ〉こと文公は春秋時代の覇者となり、従者の介子推〈かいしすい〉は後漢の時代に神となった。 http://sessendo.blogspot.com/2011/09/blog-post_9659.html

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    投稿日: 2011.09.16
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    ★2010年48冊目読了『介子推』宮城谷昌光著 評価B+ 晋の公子、後の名君となる重耳(ちょうじ)の長い雌伏時代を影で支え続け、ようやく歴史の表舞台にたった主君を見届けて、自らは潔く身を引いた介子推(かいしすい)の物語。一冊の長編であるが、これも宮城谷にしては、緊張感を保ちながら、最後まで一気に話が展開するダイナミックさを堪能できる作品に仕上がっている。公子重耳は、聖人君主として有名だそうですが、彼に対する厳しい無言の諫言を発し、結果的にその態度を最後まで貫き通した信念の人として、介子推は中国では有名なようです。清明節前日の火を使わない寒食節の習慣は、彼の魂を慰める意味ということです。

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    投稿日: 2010.08.04
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    流浪の重耳に付き従い、重耳の覇業を陰から支えた功労者。 最後は出世を望まず隠遁してしまう。 仙人のような人。

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    投稿日: 2009.12.09
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    宮城谷昌光の長編は初めて読んだんだけど、もっと重厚かと思っていたら、空想的な内容が多くてちょっと拍子抜け。2009/8/21 B100 @Sun Books

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    投稿日: 2009.08.30
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    かっこいい!人を信じ大切にするってどういうこと、そのひとつの答えに見える。中国でも最も有名な英雄のひとりだし、残ってるエピソードでも元から信義の人なんだけど、こうやって細やかに、心境もいっしょに描いてくれると、隣に立ちあがってくるかのようで、幸福な余韻が残る。幸福というよりは切なさだけど、でもこんな人間がいるというのは幸福なことだ。

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    投稿日: 2008.09.24
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    何度も読み返しては、こみ上げるものを抑えられません。剣でなく戟でもなく、一本の棒をふるう。神速の風は、ただひたすら君主を守るための清らかな力。

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    投稿日: 2008.04.10
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    前660年頃。晋の人で姓は王,名は光。重耳を慕いその亡命に従い,重耳一行が飢えに苦しんでいた時でもひそかに重耳の食糧を確保したり,閻楚という刺客から守ったりした縁の下の力持ち的な役割を果たした人です。縁の下なので重耳も介推の活躍は知りませんでした。重耳は19年の亡命生活を終えて晋へ帰国し君主となりました。そこで論功行賞を行った時,重臣の咎犯(狐偃)は重耳に報酬を求め,重耳もこれに応じました。これを見て介推は重耳に失望します。というのも,君主になったのは天の意思と考えており,重臣達が手柄を誇り,報酬を求めるのは間違っており,それを認めた重耳にも失望したということです。やがて介推は母と共に山へ姿を消してしまいます。後で重耳は介推の活躍を知り,彼に褒美を取らそうとして探しますが,山から出てこないため,重耳は山に火を付け,おびき出そうとしました。が,介推は木を抱いたまま焼け死にました。重耳は大いに悔やみ,その山の名を介山と改め,彼の領地としました。その忠節と自分の信念を曲げない志の高さで今でも中国の人々に尊敬されています。 ちなみに,寒食という冬至の日から数えて105日めの日で4月4日か5日にあたる日の前後3日間は火を使うことを禁じ,煮たきした食事をしない風習がありました。これは,重耳が介推の焼死をあわれんみ,その日に火を禁じ冷食を用いさせた故事に基づいています。 『人を疑うと2つのつらさをいただくことになる。その人が犯人でなかった場合,自分が惨めになる。また,その人が犯人であった場合,さらに惨めになる。それなら,人を疑わず,騙され続けていたほうが良い。騙されるのは愚かであろうが,騙す不幸より勝る』 『人は心のもち方で別人になる。一度人を信じたら,最後の最後まで信じつづけていきたい。信じることは人を明るくし強くするが,人を疑うことは人を暗く弱くする。それなら信じつづけたほうが良い。信じて騙されても,疑って騙されても騙されることに変わりない』この言葉が好きだ!

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    投稿日: 2008.02.03
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    宮城谷氏の多くの作品では、主人公格は君主や宰相といった、国政を左右する立場の人間であることが多いため、このように最後まで下っ端だった人間を描いているこの作品は、その意味で新鮮である。春秋戦国のダイナミックさからは離れた、非常に純粋で美しい作品である。

    1
    投稿日: 2007.05.12
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    人生のバイブル(大げさ?)。 主人公の介推があまりにも潔白すぎる印象はあるけれども、「こんな風にすがすがしく、潔く行きたい!」と思わずにはいられません。 この作品がきっかけで宮城谷昌光氏の作品を読むようになりました。

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    投稿日: 2007.01.13
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    典型的英雄譚。 すっきりとまとめられていて、介推の人物像も清廉に描かれていて読みやすい。 主人公に対する作者の愛情が感じられる。

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    投稿日: 2006.12.21
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    「重耳」に関わるもう一人の人物・介子推の物語。命をかけて重耳に仕えその身を守りながら、功績を認めてもらえなかったその瞬間の彼の絶望はどれほどだったのか。切なくなりますね。重耳を行動で諌めたといえる人だと思います。

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    投稿日: 2005.10.10
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    重耳を陰で支えた『介子推』の話。謙虚で清廉。おまけに潔い。格好いい生き方だと思います。宮城谷さんの小説で唯一すらすらと読めた本(笑)

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    投稿日: 2005.10.06
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    自分の信念を貫くこと。 自分の仕事を全うすること。 それが、自分の存在理由を確定させること。 必要がなくなったら自ら去るのみ。 かっこいい。欲とはなんぞやを考える。仕官が剣を使う時代に、棒を操る庶民出身な部分もなお良し。

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    投稿日: 2005.07.10
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    春秋時代の覇者の一人「重耳」を影で支えた棒の達人「介子推」をかいた本なり。 介子推の清廉な様は男として惚れ惚れするものがあるなり。 この本で宮城谷昌光先生の作品に魅了されてしまったなりよ。

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    投稿日: 2005.01.19