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遠慮深いうたた寝
遠慮深いうたた寝
小川洋子/河出書房新社
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総合評価

26件)
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6
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    陶器に絵付けしたような表紙が合っている。 日々の生活で心が乱れそうになっていたけれど、 この本があって、落ち着けた。 エッセイだけど、小説家の思考に触れられる、小説の源泉みたいなものも感じた。 日常や、自分の感情をもっと、丁寧に扱おうと思えた作品。

    0
    投稿日: 2026.03.15
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    1つ1つはごく短いエッセイだけど1冊を通すとかなり読み応えがあった。些細な日常の切り取り方、そこからの世界観の広げ方が独特ですごい。なんの変哲もない事柄が突然、小川洋子ワールドに置き換わって感動する。小説の裏話も面白かった。

    0
    投稿日: 2026.02.28
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    御神籤ブック6冊目。 ささやかな日常を綴る美しい言葉の数々に、ただただ陶酔する。 平凡な日々にこれほどまでの華を添えられる言葉のチカラは、やはり素晴らしい。 人生は何なるかではなく、何をするかだ。 って、どこかで聞いたような言葉だけれども、もしかしたら、それよりも大事なのは、どう受け取るか、なのかもしれない。 今日も明日も明後日も、なんでもない毎日だけど、きっとそこは、ダイヤの原石だらけ。 こんなにも美しい言葉で磨き上げることはできないけれど、自分なりの方法で磨いていけたらなと思った。 折に触れて読み返したくなる一冊でした。

    1
    投稿日: 2026.02.07
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    小川洋子さんの言葉に触れるたび、私の心を守ってくれた物語たちを思い出す。小川洋子さんの作品もその一つだし、このエッセイもその一つになった。 心が頑なになって、みんなが敵に見えてしまったときに、また読み返したい本。私は弱いし何もできないけど、そんな私を守ってくれる物語が世界にはあふれていると気づかせてくれる、お守りのような本。

    0
    投稿日: 2025.12.01
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    私たちと同じような日常の中でも 小川洋子さんは誰も気づかないようなことに 気づいたり、たくさん思考をしていて。 それらを丁寧に紡いでいくと こんなにも煌めく言葉になるの、すごいな。 彼女の小説がとても美しく繊細であり、 また少し不気味なところもあるのは こんな風に日々を過ごされて、生み出されたからなのかと頷ける作品だった。 自分の感性や言葉をもっと磨きたいと思ったし 日常をどのように感じ取るかは自分次第だとも 思えた。

    0
    投稿日: 2025.11.01
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    私たちに近い日常も、小川さんの目を通すと全く違う世界が広がり、偶然居合わせた一瞬にさえ光を見出す。その眼差しが見つめる先から新たな物語が始まるのだとわくわくが止まらない。 まるで短編集のような珠玉のエッセイ。

    14
    投稿日: 2025.10.28
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    読みやすい。たまに小川さんの世界が炸裂して、ハッとする瞬間がある。 小川さんの長編小説が読みたくなっちゃう。ギャップがすごい。

    0
    投稿日: 2025.10.18
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    日常のちょっとしたことを平易な言葉で綴ったエッセイで始まる。 だけど、その視線を追っているうちに、生と死の間の、朝と夜の間の、羊水の中を漂っているような、あの世界に確かにつながっていると感じる。あの作品を生み出された方のまなざしなのだと思う。 私の父も阪神ファンでした。父と私が応援していた頃の阪神は、どこか残念なチームで、そこも含めて、私たちは阪神が好きでした。サンテレビの生放送にかじりついたり、甲子園にも行きました。私も、父を思い出しました。

    0
    投稿日: 2025.09.27
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    本を読まない人が増えて、本屋がどんどんつぶれ、何分以内に読める!というのが売り文句になってしまった今の時代だけど、やっぱり本を好きでいいんだ、本の力を信じていいんだと思わせてくれる心強い一冊。

    1
    投稿日: 2025.08.25
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    思慮深い転た寝に思えた。何か特別な出来事を多く書いているのでなく日常の中にこそ貴重な鉱物が隠れていると思わせるような。著者の小説は何処か百科事典のようだけれどこの本はもう少し血や肉を感じた。その中でも「答えのない問い」が心に残った。『夜と霧』や『溺れるものと救われるもの』を引用しながら遠方に届く文学について書かれている。今もまた人間で居ることが難しい時代だと思う。

    0
    投稿日: 2025.08.22
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    「ほんの数ページしかない小説でも、一度読んだだけでは見えてこない世界が隠れている。活字の間からこぼれ落ちてしまう何かがある。安易に分かったつもりになるのは、読み手の傲慢さに他ならない。──だからこそ再読には意味があるのだと思う。百年でも二百年でも小説は、書かれた時のままの形でそこにあり続ける。にもかかわらず、読み手の成長や社会の変化によって、見せる姿が違ってくる。その時必要とされているものを、差し出してくれる。つまり小説は、作家一人の力で書かれるのではなく、読者の働きがあって初めて、成立できるのだ」

    0
    投稿日: 2025.07.30
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    小川洋子さんの思い出話や本の感想、妄想や半分小説のようなお話をまとめたエッセイ。 小川さんの魅力が詰まった作品でした。 特に『答えのない問い』という作品で、小説を読んで、わけがわからない、面白くないと自分の狭い価値観で作品を否定してしまうことがあるけれど、分かる分からないにこだわるのは実にもったいないということ。分からない自分の未熟さを認めると、一気に視界が広がるという小川さんの言葉が心に響きました。 また読み返したくなるエッセイです。

    23
    投稿日: 2025.06.21
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    かわいい表紙に惹かれて購入しました。 一つ一つが短いので、寝る前の少しの読書時間にちょうど良かったです。 小川洋子さんの作品は、ほとんど読んだことがないのですが、このエッセイで阪神ファンだったり推しがいたり、私が勝手に今まで小川さんに持っていたイメージと違う一面がたくさん知れて、面白かったです。

    0
    投稿日: 2025.06.20
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    装丁にやられてうっかり購入。 内容も何も知らず。 そしてエッセイ本でした。 本や読書に関することが多くこちらも読みたい本が増える一冊に。 読み終えてだいぶ経っての感想のほうが 読了の不思議な心地が書けるかと思ったけど だめでした。 素朴で文学的でじわっと「本と共に…」という感覚が共有された感じ(大げさ) まあ。 とにかく私にはグッとくる一冊でした。

    22
    投稿日: 2025.05.28
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    とても等身大さを感じる素敵な作品。阪神間で暮らす筆者ならではの空気感が同じく阪神間で暮らす私にも感じられる。

    1
    投稿日: 2025.05.01
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     まとまった小川洋子さんのエッセイを読むのは初めてでした。素晴らしい小説世界の創作秘話や素顔がうかがい知れ、小川さんの日常にそっと触れられた感があって興味深かったです。  小川さんの描く世界観が腑に落ちたり、語りかけられ考え思わず納得したりと、気にも留めない自分の日常を、新たな視点で見直すきっかけにもなりました。各編の内容がいかに深いことか! 「言葉を捨て去る」「答えのない問い」の前段などは、惚れ惚れします。  2012年から続く「神戸新聞」の連載、他に約10年間のエッセイから厳選された作品の数々…。日々の出来事、思い出、創作、野球やミュージカルなど、物語の裏側が描かれます。  ミュージカルの推しなどで、高揚感のある話もありますが、現実世界から想像が膨らみ、非現実の間を行き来するような雰囲気の話も随所にあります。そしてやっぱり静謐で温かく美しい文体です。  おそらく小川さん自身が、元気で楽しいときに陥る視野の狭さを自覚し、律しながら他者を思いやる姿勢が伝わってきます。小川さんがある種の哀しみを抱えていることで、想像力を働かせているのかもしれません。本とつきあいながら、優雅に歳を重ねるのも悪くない、と思わせてくれる一冊でした。  ※本文庫版も単行本版同様、上出惠悟氏が焼いた陶板画(九谷焼)を名久井直子氏が装幀した美表紙で、第55回造本装幀コンクール「日本書籍出版協会理事長賞」を受賞しています。

    83
    投稿日: 2025.04.29
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    エッセイを久しぶりに読んでいます。昔好きだったのは、向田邦子さん、伊集院静さんのエッセイ。小川洋子さんのエッセイも面白い。一つのお話から得るものがいくつもある。

    1
    投稿日: 2025.04.27
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    初めての小川洋子。完全にジャケ買いでした。 柔らかくもどこか芯のある文章の数々が気持ち良い。 この方はとにかく物語や文章作品が好きなんだなあというのがそこかしこから伝わってきてよかった。

    1
    投稿日: 2025.04.16
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    小川糸さんのエッセイの後に読みました。 同じ人なのに 書き方が違うなあ! と思って 初めて小川洋子さんと小川糸さんの違いに気がつきました。 この本は本屋さんで立ち読みした時 名前の不思議 というところを偶然読んで グッときて 買ってきて読みました。 小川糸さんのエッセイは 外国に行った話しなどでスラスラ読めます。 小川洋子さんのは 気持ちにひっかかり 又こっちでひっかかりして なかなか進みませんでした。 自分の心の中に 誰かがあるいは何かがいきなり住み着くんだそうです。 それは 小説にしないと 心から出ていかない。 こういうのを小説家のさが っていうんですね。 前 絵描きさんだった人に 絵描きさんと趣味で絵を描く人となにが違うの? と聞いたことがあります。 絵描きは血が騒ぐんだそうです。 書き終えるまで血が騒ぐ 小川洋子さんも 書き終えるまで 心から出て行ってくれないものを持ってるんですね。 もちろん小川糸さんもそうなんでしょう。 読みでのあるエッセイでした。

    9
    投稿日: 2025.04.09
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    やっぱりこの人の言葉や文章は好きだ めっちゃ阪神ファン(笑) 偏愛している文学、小説を書くこと… 色々な考えや出来事を垣間見れて楽しい

    1
    投稿日: 2025.04.07
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    本は読めば読むほど増殖する。正確にいうと読みたい本が一冊の本から数冊は出てくるということ。小川洋子さんのこのエッセイからも「琥珀のまたたき(小川洋子)」「1941年。パリの尋ね人(パトリック・モディアノ)」「ジョゼと虎と魚たち(田辺聖子)」「無伴奏(小池真理子)」「小川洋子と読む内田百閒アンソロジー」「溺れるものと救われるもの(レーヴィ)」などなど、他にもあるがこれくらいにしといたろ。この中ですでに図書館に予約したり、本屋に発注したりしたのが数冊。(全部ではない。いちおう我慢してる) 小川洋子さんは、この本の題名のようにとても文書の端々から謙虚なかたのように感じる。そして「文学のない世界では生きられない」と告白している。 「1941年。パリの尋ね人」の紹介の中でとても心に刻まれた箇所があったので引用する。 『自分は生きた人間だけに取り囲まれているのではない。目の前にいない人、名前も知らない人、架空の人、これから誕生する人、死んだ人。むしろ目に見えない人々の方がずっとたくさん存在していると、時々実感する。素晴らしい物語を読んだり、天才科学者が宇宙誕生の秘密を発見したり、家庭菜園で朝露に濡れるキャベツを収穫したり、犬が顔をなめてくれたりした時、自分の貧弱な脳みそが感知できる範囲などたかが知れたもので、自分が生かされている世界はもっと広大なのだと、思い知らされる』 前述の小説からどうしてこんな文章が出てきたのか、とても気になる。だから、僕は読もうと思う。

    1
    投稿日: 2025.03.28
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    エッセイ集。 私には見えないもの聞こえないものを、小川洋子さんが見て聞いて書いてくださるのだな。 ……なぜだかそう思って安心した。

    1
    投稿日: 2025.03.23
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    もう誰にも必要とされないものが、なぜこんなにも美しいのか不思議だった。(本文より) 石を積み上げるようにコツコツと書く作業をするという著者は、いつものように誰にも思いつかないような表現力で、世界の神秘に目を輝かせる少女の眼差しで世界をみせてくれている。

    7
    投稿日: 2025.03.18
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    作家ってやはり想像力豊かなんだと再認識。そして作家でなくても、人間にとって「想像力」って大切なのではないかと気付かされました。仕事をする際にも相手の気持ちを想像することは大事だし、家族や友人との関係においても気持ちを察することが必要ですよね、

    6
    投稿日: 2025.03.17
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    小川洋子の目を通したら、日常はもう少しコミカルでユニークに映るだろうか。うたた寝、というのは内田百聞の短編「件」から来ているらしい。 慣れない子育てをしながら家事をこなし、忙殺される中だったからこそ、彼女は小説を書かざるを得ない状況だったと言った。読むだけで満足できない、書きたいという創作の衝動は私もそういうものだと思う。ペンを握れば、今ここではない場所へと翔び立てる。本書では小説を書くネタのはじまりも書かれているのだが、物事一つの受け止め方にしろ、なんて感性が豊かさなんだろうと思った。私も、もっと自分の妄想を歓迎したいと思う。

    1
    投稿日: 2025.03.08
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    日々の暮らしや思い出、創作についてなどが綴られたエッセイ。ファンにはたまらない一冊だと思う。小川作品のみならず、読みたい作品が増えた。ミュージカルファンの小川さん。「ミュージカルに目覚めた途端、スケジュールの管理が大変になった」(P101)に大きく頷く。

    2
    投稿日: 2025.02.25