
総合評価
(412件)| 42 | ||
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powered by ブクログ五十九彦、三瑚嬢、蝶八隗が先生と「天軸」を探す旅。 大人の寓話。 宗教的で戒め的なメッセージが含まれている。 設定がとても面白いのに、短編なので物足りなさを感じる。 なんだか長いストーリーの最後だけを読んでる感覚。 それでも圧倒的な存在感のある物語。 途中に案山子の話が出てくるところもファンには嬉しい。 300ページくらいの長編で読みたい。
0投稿日: 2026.03.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人が何か理不尽な目に遭ったときにアダムとイヴの原罪の話が出てくるのは、確かにそれこそ救いになるよなと。キリスト教もそうだけど宗教が成り立つ理由がわかる。 SFチックな内容で好き。たかが木、されど木、よもや木。木がそこまで影響力強いか?と思ったけど五十九彦みたいなキャラが畏れを抱くからこそイメージが湧いた。 3人ともキャラが立ってて道中のストーリーも気になるから、単行本の薄さはもうちょいなんとかならなかったのか。もう少し道中の描写濃くても読みたかった。まぁそれが本題ではないのは知ってるから野暮だけど。
0投稿日: 2026.03.13
powered by ブクログ大規模停電、強毒性ウィルス、大地震、放射能漏れ、飛行機墜落事故、そしてAI。挿絵の付いた短編。大人向けの現代の寓話。著者は面白いジャンルに取り組んでいる。
0投稿日: 2026.03.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ファンタジー、SFが好きなのでとても刺さった。 感染症が流行り、AIのせいで天変地異が起きているとされる近未来なのに、この物語はなぜか原始的だ。 AIの暴走を止めるために、写真の手かがりを元に自然の深い場所に3人は向かわされる。 そんな原始的な地こそが本来の地球の姿で人間は邪魔者だ。大いなる意志にそう告げられるような話の展開は神秘的で面白かった。
0投稿日: 2026.03.11
powered by ブクログ100頁足らずの本なのでサクッと読めます。 登場人物の名前が某有名な物語のパロディで楽しい話かと思いきや、実際は不穏な内容。 偉大な自然の前では人間はちっぽけな存在ってこと。
0投稿日: 2026.03.10
powered by ブクログ短い物語だが、伝えたいことがぎっしり詰まっている。さすが伊坂先生。 先入観なしで読んでほしいので詳細は伏せるが、一見ディストピアのような閉塞感がありつつ、視点を変えれば不思議とユートピアのようにも感じられる。 その表裏一体の空気感がクセになる、伊坂マジック全開の一冊。知能を持っているのは人間だけではない。動植物も人間の知らないネットワークを通じて繋がっているのではないか。自然の知能、NI。NIが人に対してNOを突きつけたその時、人は排除される。排除されるのは人だけだからそのほかの動植物の世界は生き続ける。驕りに対する警告なのか。破滅へのカウントダウンを予期しているのか。作者は何を伝えたかったのか。起承転結の結ははっきりと書かれていないように感じた。そこは読んだ人が自分で物語を作ってよいのかなと勝手に思っている。その人だけの物語を空想できる。【わたしたちの脳は、ストーリーを求めている】絵本風なディストピア小説(画:井出静佳)。デビュー25周年記念作。“楽園”がテーマの小説企画で「物語の種になるような短篇を書いてくれませんか」と依頼されて書き下ろしたものらしい。登場人物3人の会話が、ウケるねぇ。巻末に、5点の参考文献。<わたしたちは、ずっと世界が終わりそうだってさんざん大騒ぎしていたけれど、それは勘違いだったんだ。/終わるのは、ヒトの世界だよ。ヒト以外にとっての世界は終わらない。わたしたちヒトが、ヒトが世界のすべてだと思い込んでいるだけ>と。
1投稿日: 2026.03.09
powered by ブクログ小学生でもよめそうな軽め薄めの本。 名前の癖が強くて笑っちゃう。 そして冒険者のつもりがどんでん返しでこわくなっちゃうね。ゾッとします。そして良い。 地球は広くて大きいな。自分はなにもできないちっぽけなものだとわからせてくれる物語。
0投稿日: 2026.03.08
powered by ブクログ短い物語だが、伝えたいことがぎっしり詰まっている。 さすが伊坂先生。 先入観なしで読んでほしいので詳細は伏せるが、 一見ディストピアのような閉塞感がありつつ、 視点を変えれば不思議とユートピアのようにも感じられる。 その表裏一体の空気感がクセになる、伊坂マジック全開の一冊。
17投稿日: 2026.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
間違いなくヒトよりも自然の方が世界を変えられる、実はヒトをコントロールしていると思うと恐ろしくなった。AIではなくNIにのってヒトが絶滅する可能性を感じた。
0投稿日: 2026.03.02
powered by ブクログああ、自分なんてヒトという分類のなかのちっぽけな存在なんだ 頭ではわかってるつもりのこの考えが、この本で文章化されてる感じがした。 〜のつもり、〜のため、ヒトが自然に影響を与えたからこれからの向こう100年ほどで世界はもっとめちゃくちゃに...なんて大それたことゆっちゃってんなーわたしたちって思った。 ヒトはヒトが世界の全てだと思ってるけど、世界からしたらヒトはヒトっていうちょい役。 自分たちのせいで世界が滅びるなんて間違えても言っちゃダメだな。ただひたすら人間は自滅するだけ。 そう思うと自分の人生とかどうでもいいよな。 世界からしたらね?わたし自身はそりゃヒトとして生命を与えてもらってるので人間として色々考えたり感情を持ったり、三大欲求がどうちゃらとか生命を全うするつもりではいる。けれど、それで世界がどうとかそれこそ驕った考えなんだろうな。 あーなんだか考えさせられるけど、その考えさえ良い意味で無駄なんだろうって思わされる1冊だったな。なんか潔い後味でわたしは結構好き
0投稿日: 2026.03.01
powered by ブクログ大規模停電や強毒性ウイルスの蔓延によって急速に混乱へと傾いていく世界が舞台。なんだか現実とリンクしてしまってソワソワする。原因とされたAIの開発者を探すために主人公たちが“巨大な木のある楽園”を目指す展開は、終末が近い緊張感の中でもファンタジーのような雰囲気があって、その奥には人間の傲慢さや人間がこれまで自然に与えてきた負の影響への風刺と、「いつかしっぺ返しが来るぜ」という警告が込められているように感じた。 ラストはなんだか後味の悪い終わり方で、もしかしたら、この先の未来をどうしていこうか?と読者に問いかけているのかも。 井出静佳さんによる装画・挿絵も作品世界に深みを与えていて、物語の余韻をより味わい深いものにしていた。
4投稿日: 2026.02.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
感情的ではなく、自然の摂理として普通に人類を排除する。世界の終わりって意外とそんなものなのかも。ヒトだからそれに物語を付けたがるだけで。新鮮な終末論かも。
1投稿日: 2026.02.18
powered by ブクログ大好きな伊坂さん。ちょっと薄いけど、伊坂さんらしい発想、皮肉さとユーモアと示唆に富んだファンタジー(?)、もしくはディストピア(?)小説。 この世の終わりと言ってもヒト以外の世界は終わらないとか、人間はどんなものにも理由やストーリーがあると思い込んでいるとか、悲しみは悲しみとして、後悔は後悔として切り離していいとか、一つ一つの文にいろいろ考えさせられて、何度もページをめくる手が止まった。好きかと言われたらそうでもないけど、なんだか心に残る一冊だった。
1投稿日: 2026.02.16
powered by ブクログ1時間で読み終えれる短いストーリーだが神秘的なものを感じた。 自然の壮大さに敵わない人類の非力さ、世界にとってはそもそも人間が邪魔なものなのか?と考え始めたときの気味悪さや、AIの自然版NIの自然の強さが不気味で怖い。 伊坂幸太郎からの自然にとって人類は毒となっているぞ、というメッセージかもしれないと受け取った。
0投稿日: 2026.02.15
powered by ブクログ装丁が綺麗で販売当初から気になっとった作品。 話の筋はわかるけど、内容が少し僕には難しかった。 でも、登場人物3人は相変わらずキャラが濃くて面白い。口調とか、癖とか!
0投稿日: 2026.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
絵本のような小説のような物語、あっという間に読めるのに寓話的で考えさせられる ヒトの世界の乱れを正すために3人は旅をしていたはずが、結果的にヒトの絶滅に繋がるという… それもこれも巨大樹に導かれ(操られ?)ていたのだと思うと、巨大樹すごすぎる
0投稿日: 2026.02.13
powered by ブクログ話が短くまとまっており、セリフの比率が高いことは若干気になるものの読みやすい。作中、『オーデュボンの祈り』のエピソードが挿入されており、結末としても連想させられるものがある。筆者は超自然的な力としての「神」を描きたいのかもしれないと思わされた。
0投稿日: 2026.02.11
powered by ブクログ「彼女たちは楽園で遊ぶ」からの。図書館にあって そのまま 座って読んだ。ここから 「彼女たち〜」が生まれたのかー。作家さんの イマジネーションというか脳内って すごいんだな、と思った。で、こっちはサクサク読めて ありそうでなさそうで いや あるかもしれない世界に 落ちていた。読み終えたあと見た図書館前庭の木が ちょっと怖くなった。ヒトは決して最強じゃないんだよねー。
12投稿日: 2026.02.10
powered by ブクログAIあらぬNI、もしかしたらあるかもしれないと思わせる。 彼女たちは楽園で遊ぶ の町田その子さんの作品で出てきたので読んでみた。
0投稿日: 2026.02.09
powered by ブクログ・全く面白くなかった。途中で止めようかと思ったけど、レビュー高い人がいたから最後まで読んだが、微妙。 (評価)1
0投稿日: 2026.02.09
powered by ブクログ新聞で紹介されていて読んでみようと思って、本をみたら、すごく薄くてビックリした。面白かったので、すぐに読み終わった。
0投稿日: 2026.02.05
powered by ブクログその時々の時勢や状況を上手くとりまとめることができる。 独自の視点や感覚。取り巻く状況の情報収集と咀嚼が上手い。 AIとパンデミックがテーマなのかなぁ、と。 もう少し長くてもいい気がするしそれ以上だと冗長だったのか。 このテーマでの小説をまた書いて欲しいです。 デビュー25周年。 そんなに経つのかとびっくり。 明日に明日の風が吹く。 と言う気持ちになり 今日よりも明日はいい日。 とはならない思い。
0投稿日: 2026.02.04
powered by ブクログ町田その子さんの小説[彼女たちは楽園で遊ぶ]にでてくるカルト集団の教本になってて読んでみたけど、うーん話自体はあんまり響かなかったな
3投稿日: 2026.01.28
powered by ブクログ西遊記を模した3人の登場人物が《先生》探しに楽園へ謎解きに行く話 伊坂節健在で読みやすいのだけど、訳がわからない
0投稿日: 2026.01.25
powered by ブクログ装丁が綺麗で目を引きました。壮大なストーリーがコンパクトにまとめられていて読みやすかったです。内容的には、鈴木光司さんのユビキタスを思い出しました。
8投稿日: 2026.01.22
powered by ブクログこれまで伊坂幸太郎は読んだことがなかったのだが、某読書番組での特集を見て興味を持ったので、初。 他の本を読んでいないのでなんともなんだけど、なるほど、ユニークな世界を作る人なのかな、と。ジャンルはファンタジーになるのか? 面白いのだが、物語が短く、それがちょっと残念。読者に脳梗塞修繕後の世界を想像させる、は意図されたものかもしれないが、その先が読みたかったかなー。先生も行方不明なままだし。 ただ、設定がかなり突拍子もないので、長過ぎると辟易してしまうかも。だからこのくらいがいいのかな。 前半に出てくる小さなエピソードひとつひとつに意味があり、後半に、うまいな…、と思わせられる箇所多数。素晴らしいですね。 先に書いた「突拍子のなさ」はキャラ設定もなのだが、さらりと書かれていて不思議とどぎつくない。こういうのも文章力なんだろうな。 NIという発想も自分的には好みで、NIが実在し同じ決断をすればいいのに。と昨今の世界・社会情勢を見て思ったり。 これが典型的な伊坂幸太郎なのだとしたら、もう少し長編を読んでみたい。
1投稿日: 2026.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編で一気読み 短いながらも伊坂作品らしい遊び心にクスッとなり、登場人物のやりとりにグッと引き込まれ、やっぱり私も物語が好きなんだなぁ〜と改めて思えた 25周年らしい凝った装丁や書店展開もお祭りっぽくて良かった
2投稿日: 2026.01.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
楽園だけあって装丁も中のイラストもとても素敵。短いお話。五十九彦と三瑚嬢と蝶八隗の会話が楽しい。この名前も楽しい。こんな風にヒトが排除される日がいつかくるかもなと思ってしまう。地震も多いし。戦争ももっと起こりそうだし。
0投稿日: 2026.01.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公たち3人のゆるやかな掛け合いから、大人のファンタジー、冒険のお話なのかと楽しく読み進めておりましたが、急に雲行きが怪しくなり気が付いたら主人公と同じ状況に置かれていました。 しまった、と思った時にはもう遅い。 普段いかに自分本位に物事を捉えてしまっているか、考えさせられる物語でした。
0投稿日: 2026.01.18
powered by ブクログ伊坂幸太郎さん、大人気作家なので読んだことはあるけどかなり久々。 というのも多作なので、どれを読んだかわからなくなって追うのを諦めてしまった。(ちなみに東野圭吾さんも同様) 今回はたまたま。開くと短編?という感じでさらっと読もうと思ったら、さすが短くてもえっ?となりゾクっとしました。
0投稿日: 2026.01.17
powered by ブクログNI! いつもよりゆったり読めるのも良いな。 思想的でいつもとは違う感じ。 装丁も綺麗で贅沢な1冊。
0投稿日: 2026.01.15
powered by ブクログ久々の作家さん まず装丁も本文の文字もとっても素敵 そして内容も短編なのにストーリーが壮大で、所々にあるイラストも相まってオトナのための児童書みたいな感じ あんまり本を読まない方にもおすすめできる本
0投稿日: 2026.01.12
powered by ブクログ表紙がキレイで、まさに大人向けの絵本という感じ。 あっという間に読了。 人間は物語(ストーリー)が好きというのは、なるほどなーと思った。 私も確かに、何かしらの理由づけがあると安心する。 これからの世界はどうなっていくんだろう。 この作品を読んでふと不安になる。 だからこそ、毎日を大切にしたいなぁと改めて思った。
18投稿日: 2026.01.12
powered by ブクログ14冊目の伊坂幸太郎さんは、デビュー25周年記念の書き下ろし短編作品です。先日読んだ町田そのこさんの『彼女たちは楽園で遊ぶ』が、こちらの本からインスピレーションを受けて描かれたと知って、早速図書館から借りてきました。 数年前、世界各地で大規模停電が発生したり、強毒性のウィルスが蔓延したり、大きな地震が頻発したり、高速増殖炉から放射能漏れが起きたりなどなど、ありとあらゆる問題が発生した。これらの災厄は、すべて人工知能『天軸』の暴走によるものと考えられた。 五十九彦(ごじゅくひこ) 三瑚嬢(さんごじょう) 蝶八隗(ちょうはっかい) 選ばれし3人が行方不明となった人工知能『天軸』の開発者〈先生〉を探す旅に出る。 AIではなくNI、つまり自然の知能(ネイチャー・インテリジェンス)という考え方、個人的には好きだしありえなくもないですよね。 神秘的な装丁にカラーの挿絵、しかも100頁ほどの短さ…これは伊坂幸太郎流の大人のための寓話かな、と思いました。
1投稿日: 2026.01.12
powered by ブクログ僕僕先生の最終を よんだみたいな感じ 久し振りに カラー挿し絵の本をよんだ ほんと 人はストーリーで 理由付けするの好きなんだなと おもった 楽園の楽園は 何の楽園かなんてつい その意図は?と、解釈したくなる 善くないよねぇ そのまま 自分がよかったなぁ いまいちだったなぁみたいにおもえばいいんじゃないかとおもった 最近 評判だけで 本を読む 中には 表紙を開けるのも 食指が伸びないのも ある その本が 悪いとかじゃなくてさ 自分をもって 読もうと思った でも 出会いもある お陰で 井伏鱒二を 読みたいとおもった
0投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログ哲学的なお話。 短めな書き下ろし。 いだしずかさんによるイラストを多く使った美しい一冊。 人間の傲慢さと思い上がりについておもいあたることが書かれてる。 混沌たることがおきてる地球のなかでノイズで必要ないものは人間たちであると思うべきなのかもしれない。
0投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログ短くて読みやすい。日本昔ばなしを聞いているときのような、想像しやすいようなイメージにしにくいようなふわふわとした不思議な心地になる。 伊坂幸太郎好きには嬉しい一文が登場するなど遊び心もあってよかった。
0投稿日: 2026.01.09
powered by ブクログ人間という種はこの地球の中でどれほど役に立っているのか、それとも異物に過ぎないのか いよいよAIが人間の生活に入り込んできて、SFの世界に留まらない事柄が起きても不思議ではないのかも
7投稿日: 2026.01.09
powered by ブクログ伊坂幸太郎さんの作品はそんな読んだことないんやけど、短そうなのと挿絵もあったので手に取ってみた٩( ´ω` )و 個人的には哲学的な考え方?みたいなのを、物語性に落とし込んだよ、みたいな感じだった。 おとぎ話のような、ファンタジーも込み込みされたような、そんなテーマで、でも現実的な世界観でもあって、登場人物たちもおそらく誰かに説明したら、理解して貰えないだろう、みたいなのを感じているような出来事に直面するんだけど、否定するにしては的を得ている、って感覚?(何言ってんだろ) 4分の1月板、おいらは好きやったでฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ
0投稿日: 2026.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
伊坂さん作品では珍しく挿絵入りの作品。 「天軸」をはじめ、三瑚嬢や蝶八隗など、西遊記パロなのかな?と思いながら読み進めた。テイストが違って面白かったけどちょっと難しかった〜!! 【印象に残った言葉】 「それはさておき、その夢の中でね、私は言ってるの。『悲しみは悲しみとして、後悔は後悔として切り離していいのです』」 「気に入らない相手だとしても、憎んではいけない。厄介な相手も、敵とは限らない。」
1投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログ「あの本、読みました?」で取り上げられていて手に取った。 『人間の脳は、どんなものにも意味があると思い込んでいる』 感情を動かすために、物語が利用される、いや、自ら勝手に思い込んでしまう危うさを感じた。 意味などないのかもしれないけど、意味をつけて生きるのが人間。 自分の都合の良いように解釈していない?と、ふと冷静になる機会を与えてくれるような寓話だった。
1投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ挿絵がとても印象的で、絵本のよう。 さくっと読めます。人間がどんなに科学を発達させても、到底及ばない自然の力、NI。 世界のどこかに本当にあるのかもと思わせる、迫力がありました。
0投稿日: 2025.12.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。 テーマはよくある感じ。そこに伊坂色がふんだんに盛り込まれているのでオリジナリティが担保されている。物語中の雑談や回想が纏まってラストに向かっていく様はさすが。 小説を持って物語の無力性みたいなものを説くのは面白いね。我々はアレコレ考えるけど、この結末に至った意味なんて誰にも分からないからね。世の中の全てに意味があると思うな、と正面から言われている感じがした。もっと長くてもよかったけど、そうすればそれこそストーリー性が出てきてしまうからしょうがないのかな、と思う。その意味では今作は純文学っぽい。
2投稿日: 2025.12.24
powered by ブクログ登場人物の、五十九彦(ごじゅくひこ)、三瑚嬢(さんごじょう)、蝶八隗(ちょうはっかい)の選ばれし3人。 数日前に伊坂幸太郎氏が本当に面白いと思った本を集めたという「小説の惑星」の中で「悟浄歎異:中島敦」を読んでいたので設定がなんだかおもしろく感じました。 ストーリーは、AI暴走!?といえば、ありがちといえばありがちですが、ラストはひとひねり。 短すぎてもっと読みたかった気もするけど、3人の雑談感とかだとこれでちょうど良いのか・・・。 おもしろかったです。
1投稿日: 2025.12.22
powered by ブクログ小さい頃、山、川、海等で自然、生き物に触れ合い色々な事を学んだり感じていた事を思い出しました。(NI) とっても良い表現だと思いました。
0投稿日: 2025.12.22
powered by ブクログ大人の絵本。 西遊記。 「子どもの不始末は 親が責任を取らなくてはいけない」 伊坂幸太郎さんの、命の考え方に賛成。
9投稿日: 2025.12.20
powered by ブクログ装丁の美しさと伊坂幸太郎/著に惹かれ、手に取った。 特殊な能力を持つ三瑚嬢(さんごじょう)蝶八傀(ちょうはっかい)五十九彦(ごじゅくひこ)の三人。 大停電と感染症と大地震が世界中の「世の終わり」を引き起こしかけている。その暴走を引き起こしたと思われる人工知能『天軸(てんじく)』を開発した〈先生〉を探す旅を始める。 アダムとイブの『楽園』やら『山椒魚』やら、 もちろん風刺も散りばめられている。 「AIではなくてNI?」 「人間の大好きなもの?何だよそれ」「ほら」三瑚嬢は答えた。「物語(ストーリー)だよ」 97頁でストーリーを完結させる素晴らしさ!いつもながらお見事です!
12投稿日: 2025.12.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
皆さんの評価は低めですが、この本は伊坂幸太郎の大人向けの絵本だと思えばよいと思います。私は児童書も絵本も大好きなので。 綺麗な装丁と挿絵、ファンタジックな内容だけど、AIの暴走ではなく、NI、nature intelligenceの力だと。あとヒトはストーリーを求めるということ。私はこういう考え方が好きです。 でも次は長編が読みたいですね。
11投稿日: 2025.12.15
powered by ブクログ楽園の楽園 伊坂幸太郎 短編でサクッと読めるてので読んでみた。 独特の世界観が伊坂さんっぽい!サラッと読んでたら最後サラッといかなかった。さすがだーー!! やっぱり伊坂さん好きだって思った1冊でした。読めてよかった。
1投稿日: 2025.12.13
powered by ブクログなんだろう?寓話ですね。人間の起源とAIならぬNI。ありえそうなちょっとゾッとする感じがまた気になります。
2投稿日: 2025.12.11
powered by ブクログ抽象的な挿絵も入っていて、考えさせられる話でした。普段は意識しないが人間のための世界ではないという事を理解して、生きていきたいと思った。
0投稿日: 2025.12.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
挿絵付きの小説で珍しいと思っていましたが、挿絵も含めてとても楽しめる作品でした。 最近良くあるAIの暴走の物語と思いきや、自然全体がそうしていた、と言うのはとても面白い発想だと思いました。 ヒトでいうウィルスと自然でのヒトは同じだから排除する作用が働いている、あるかもしれないと思える物語とすごく読みやすい文章で短い物語でしたが読んでいて楽しかったです。
1投稿日: 2025.12.10
powered by ブクログスマホ、PCから離れるために適当に選んでこの本を購入。そして読了。 100ページもない短編ではありますが、読み応えはあると思います。 まさに伊坂ワールドで、こういう考え方もあるんだな、できるんだなとハッとさせられます。 1度ではなく、2度、3度読むとさらに理解度が増してまた新しい感覚を覚えることは確信できます。 ただ、このようなすぐ読める短編で1500円プラス税というコスパがどうも引っかかる人も多いと思います。作品自体は面白いのですが、総合的な評価として⭐︎3とさせていただきました。
14投稿日: 2025.12.08
powered by ブクログかなり短い物語でしたが、キャラクターが濃く、設定も深みがあって、もう少しじっくり読みたい気もしました。手に取りやすい量の中にメッセージが詰まっていたのでこれはこれでよかったのかも。 ちょっとぞっとするお話でした。
12投稿日: 2025.12.03
powered by ブクログ大人向けファンタジーな体裁の読みやすい短編。ディストピア小説にありがちな特有の陰鬱も深刻さが無く飄々とした物語なのだけれど、読後しばらくして、ひょっとしたらとてつもなく絶望的世界観なのかとも思えて。絶妙なバランスで語られていてかえって密やかに胸にくるものがある
1投稿日: 2025.12.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人はどんなものにもストーリーがあると思い込む。 装丁が綺麗で、思わず手に取ってしまった本。 緑に輝く動物たちを描いたその美しい表紙の先には、短い物語が紡がれている。 最遊記の登場人物にも似たこの物語の登場人物たちは、”先生”を探し求め冒険をする。 行き着く結末は、少し寂しいものに感じた。 『オーデュボンの祈り』を思い出させるこの結末は、少し懐かしく感じた。 P24:「気に入らない相手だとしても、憎んではいけない。厄介な相手も、敵とは限らない」
1投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログヒトは物語(ストーリー)が好き。 起こった事象には原因・理由がある(はずだ)と考える。 今この世で起きていることは、全て地球の意思によるもの。人類の誕生から発展、自然災害、ウイルス蔓延…などなど。 なんだかとても現実離れしているけれど、はいはいそうですねと流しきれない深さがある。 AI(アーティフィシャル・インテリジェンス)じゃなくて NI(ネイチャー・インテリジェンス)。 心に留めておこう。 さすがの発想の伊坂幸太郎氏。 次代のゴクー、チョウ・サンゴはどう生きるのかな。
35投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログ私もNI救会に入会しましたぁ!! そして『楽園の楽園』 読みましたぁ!! 未来は。。。 人間は。。。 AIとNIによって。。。 奥深い森のように 深く 深く 迷い込んでしまう お話でした。。。
21投稿日: 2025.11.29
powered by ブクログ人は「ストーリー」を求める。確かにそうだと思う。 嫌なこと、理解できないこと、うらやましさ、感動ーー、そのたびに、私たちは勝手に物語を作り、原因や理由を探す。 「自然にまかせてみよう」と思っても、その“まかせる理由”さえ物語にしてしまう。 人がストーリーを求めてしまうことは、もう解明できない本能のようなものなのかもしれない。世の中にあふれるあらゆるものは、結局この性質に行き着く気がする。 環境破壊、人類の絶滅。 私たちはなんでも説明したがるけれど、もしそれらが“地球が生きるためのただの動き”だとしたら、人間も虫も植物も同じ存在にすぎない。 物語が好きで読書をしている私にとって、この発想は少し衝撃だった。 また、キャベツが青虫に食べられないように蜜蜂を呼ぶ匂いを出す、という自然ネットワークの話。 自分でどうにもできないとき、誰か(何か)を頼ることもまた「自然」と考えるなら、つらいときに助けを求めるのは「ずる」でも「卑怯」でもない。そう思えることで、少し救われる気がした。 …またストーリーを作ってしまっている…
12投稿日: 2025.11.28
powered by ブクログ最期まで物語を求めた異物の物語。 NIに組み込まれているものは物語をもたないのだろうか? 物語をもつからヒトは異物なんだろうか? ヒトは植物や虫や動物などの様に ただ生きて死ぬことができない。 生きること死ぬことに意味や理由を必要とする。物語を必要とする。だから異物なのか? それとも最初はただ異質なだけだったのが年月をかけて異物になってしまったのか? ヒトが紡ぐあまりにもヒト本位の物語にNIが愛想を尽かしてしまったのか? 考えてみるとヒトは生まれて名を得た時から もう何らかの物語に組み込まれているような気もするけれど…。 読むのはあっという間だったが読後の思考の揺れ動きが激しい。考えれば考えるほど深い…。 そういう意味では良書なのかも。そしてもちろん それを意図して書かれているのだろうけれど。
12投稿日: 2025.11.27
powered by ブクログ伊坂版ディストピア小説。 五十九彦、三瑚嬢、蝶八隗の選ばれし三人が、世界の暴走の原因と考えられる、人工知能『天軸』の所在を探る冒険譚。 設定自体は、何だか面白そうと惹きつけられるけれども、如何せんページ数が少ないので、ちょっと肩透かしをくらった感が拭えない物足りない作品でした❗️ 伊坂さんは、『あるキング』で形態別に3種類の展開作品を出版されているので、もしかしたらこの作品の次回の出版時においては、改めて書き足したりするのではないだろうか⁉️と少し勘繰っています。
29投稿日: 2025.11.25
powered by ブクログ伊坂作品にしては短く、あっという間に読み終わりました。ストーリーと設定は面白く、長編で読みたいようなお話でした。表紙や挿し絵にこだわりを感じます。
14投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ楽園の楽園 / 伊坂幸太郎 #読了 町田そのこさんの「彼女たちは楽園で遊ぶ」の参考文献になっており、気になって読みました。五十九彦、珊瑚嬢、蝶八隗の探検記かと思いきや、知らぬ間に頬にナイフを突きつけられているような感覚。短いお話けれど、その結末に驚かされました。
3投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ読み始めは、西遊記のパロディかと思う登場人物の3人の名前に、暢気な冒険譚と思った。だんだんと怪しい雰囲気になって来て、最後はびっくりの結末。 短いし、読みやすい文なので、すぐ読み終えられる。 淡々としながらも、人間と自然の関係を考えさせられる内容で、深いなーと思った。 人間は理由を求めて、物語を作る。悲しみは悲しみとして、後悔は後悔として、切り離したほうがいい。印象的な言葉が心に残る。
3投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ登場するのは西遊記を思わせる名前を持つ3人。 五十九彦、三湖嬢、蝶八隗だ。舞台は近未来の地球か?大停電、大地震、感染症の災厄に見舞われている。理由が人工知能「天軸」の暴走かもしれないと考えた開発者が確認しに行ったものの行方不明。ある貨物飛行機事故がきっかけで、位置情報が得られたため、冒頭の3人が派遣された。免疫力が並外れて強く、感染症にもかからないことから選ばれたのだ。果たして3人は目的地にたどり着けるのか?といったお話のようだ。アダムとイブの物語に登場する生命の樹と知恵の樹を思わせる大木にからまるパラシュート。引き返せそうにない楽園。人間の世界の終わりを示唆する、不思議な本だ。
2投稿日: 2025.11.18
powered by ブクログやや大人向けのファンタジーって感じ?大きなことが起こるわけではなく、びっくりな種明かしがあるわけでもなく曖昧な感じで終わるので、好みは別れそう。短編なのでかなりサクッと読める。 伊坂さんらしさは確かにありつつ、こういうのも書くのか〜って意外だった。
1投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログ各国で大停電が起き 強毒性ウィルスが蔓延し 巨大地震が頻繁し 飛行機が墜落し 放射能漏れに怯える人々が大移動する… これはそんな世界の話 特殊能力を持った3人の登場人物がこの世界状況を打破すべく不思議な旅をする 3人しか登場人物がいない本 挿絵がとてつもなく美しい本 AI社会 アダムとイブの伝説の樹木 いつもストーリーを求めるヒトの脳 キャベツの話 そしてNI(nature Intelligence)=自然界が持つ意思 ファンタジックかつ壮大な映画のような風景と哲学的思想の中にいつの間にか自分も迷い込んだ気持ちになる もし本当にNI(自然界に意思)があり、それによってヒトが淘汰されるのであればごく自然な事に思えるなぁ ヒトが地球にとってウィルスみたいなものだってのは間違いないもんね そしてもちろんこの本でも仙台愛を披露する伊坂幸太郎さんなのでした 笑
30投稿日: 2025.11.16
powered by ブクログ放っておいても良くならない。そのことが判明したのかもしれない。 ヒトの世界をヒト以外はそうみてるんだな、納得しかない。
1投稿日: 2025.11.14
powered by ブクログ100ページ足らずの短編。挿絵が印象的だ。 伊坂ワールド全開だが、短いので数時間で読んでしまった。 AIならぬN I(nature intelligence)が実際にあるような気がしてしまう。
14投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
数々の大災害が人類を襲いその原因は人工知能「天軸」の暴走とされ、五十九彦、三瑚嬢、蝶八隗の選ばれし3人は天軸の開発者「先生」が残した絵画「楽園」を手掛かりに天軸を探す旅に出る。巨大樹の麓に残された天軸には先生からのメッセージが残されていた。人類を追い詰めた大災害の原因がAIの暴走ではなく、自然知能(Nature Intelligence(NI))が地球にとっての脅威である人類を排除し始めたことによるものだった。意図せずNIを再稼働させてしまった3人は人類の滅亡を予期しつつ大きな嵐に身動きがとれなくなっていく。 西遊記を思わせる人物設定の大人のための童話。100ページほどの短い物語だが、とぼけた3人の登場人物ののんきな会話から人類滅亡という唐突なバッドエンドにゾッとする。人工知能(AI)があるように、自然が連携し自然知能(NI)を生み出し人類を排除するという発想が面白かった。星新一っぽい。思わず手に取りたくなる美しい装丁も見どころ。伊坂幸太郎の登場人物っぽい、なんともトボけた会話を交わす3人組も楽しかった。
1投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログ短編作なので少し物足りなさを感じるが、SF、ファンタジーな世界観が好きな人にはおすすめできる 短い中にも人々への問いかけがしっかり詰まっていて、思わず考えてしまう作品
1投稿日: 2025.11.06
powered by ブクログ伊坂幸太郎の単行本は装丁がかっこいい。 30分くらいでサクッと読める本作品は、挿絵(これもかっこいい)も相まって絵本に近い感覚。 伊坂さんらしく、フィクションに富んだ登場人物からダイナミックなメッセージが放たれる。 昔から環境破壊が取り沙汰される世の中だけど、人間がいなければ地球は今と全然違って、むしろこんなに植生豊かな大地にはなっていなかったなんて話も聞くので、所詮我々は創世記から続く林檎の樹に寄る小鳥に過ぎないのかもなぁなんて“物語”に思いを馳せてみた。
2投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログ強毒のウィルスに自然災害、飛行機の墜落事故など数々の災厄が起き、人類は滅亡するのではないか?と言われた世界。 その世界で、ある時ピタリと災厄が止まる。 どうやら、天竺と呼ばれるAIがその原因ではないか?と言われる。 天竺を見つけるために、天竺を作った先生を探すために、旅をする3人の物語。 果たして天竺は先生はいるのか? 先日読んだ『彼女たちは楽園で遊ぶ』(町田そのこ)に載っていた唯一の参考文献。 興味しか湧きませんでした(笑) 今年発刊された本作品。 確かに、『彼女たちは楽園で遊ぶ』と繋がる内容で、これがこうなってたのかぁとなりました。 本作品単体の感想は、人間は起きたことについて何らかの原因や意味を求める。 確かに温暖化現象の原因は二酸化炭素の増加、オゾン層の破壊など起きている現象の原因を知らずにはいられないし(実際は原因を知って対策をするということまで考えているとは思いますが)、ドジャースの負けはロバーツ監督の采配のせいだと意味づけせずにはいられないなどなど、何かと原因を知らないと気がすまない。 確かに、何らかの原因を探ってストーリーを知ることが好きだし、そのストーリーは真実かどうかは別にして真実らしいストーリーを真実だと思ってるよなぁと思いながら読んでました。 そんな風に思いながら読むと、本作品で描かれている内容はいろんな意味で自分で味付けできる内容になっていて、100ページに満たない絵本みたいな内容ですが、真実らしい真実を自分で見つけて満足する作品なのではないか?と読後に思いました。
4投稿日: 2025.10.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
立て続けに起こる大規模事故や天災。 それらは「天災及び事故、犯罪の予見と予防に関する基軸」なるアルゴリズムを基にした、略称『天軸』と呼ばれる人工知能の暴走が原因と考えられた。 五十九彦(ごじゅくひこ)、三瑚嬢(さんごじょう)、蝶八隗(ちょうはっかい)の3人は、その開発者の所在を探す旅に出た。 と、ここまで読んで、伊坂さん、『西遊記』が好きだなあって思った。 『SOSの猿』でも『西遊記』をモチーフに使ったし、今回は天竺の開発者が三蔵法師?いや、釈迦如来? ところが話はもっと大きなものだったのだ。 少なくともお釈迦様の手のひらよりも。多分。 その仕組みの説明を読んで、伊坂幸太郎のデビュー作『オーデュポンの祈り』を思い出す。 案山子の優午。 実際、作中でも優午のことに触れられていたし。 作家デビュー25年の記念作品なのだそうだ。 だから、デビューからぶれていない伊坂幸太郎のテーマが前面に出ているのか。 とはいえこれは、あんまり万人向けではない。 私は、この世の世界の中のヒトという存在について、彼と近しい考え方をしているので「そうだよね」と思いながら読んだけど、「はあ?何言ってるの?」って思う人も一定数いそう。
2投稿日: 2025.10.30
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「西遊記」を彷彿とさせる登場人物の名前、そしてストーリー。コロナ禍や震災、台頭し始めているAIなど、現実の出来事を盛り込んで編まれたおとぎ話と言ったところか。 おとぎ話らしく、挿絵が載っているのが洒落ていて、まさに「大人の絵本」といった雰囲気のあるのが良い。絵のタッチも好きだ。 <先生>って三蔵法師のことかなぁ、などと呑気に構えていたら、ガツンと頭を強く殴られたような衝撃のラストが待っていた。 伊坂幸太郎作品ならではの機知に富んだ会話と巧妙な伏線が存分に味わえる。衝撃のラストにて、伏線がバッチリ決まるのが快感且つ恐ろしかった。そういう帰結か、と⋯ 自然がネットワークを構築しているという内容に、映画「アバター」に登場する惑星パンドラのことを思い出した。確かに、人間だけが自然のネットワークから外れているよなと思う。例えば、地震の起きる前に普段大人しい犬が激しく吠えたり、鳥が一斉に飛び立ち大移動したりと、地震を感じ取っているかのような行動を取るという話があるが、人間にはそんな察知が出来ず、地震予知についての研究に四苦八苦している。ダーウィンによれば人間も自然界の進化の過程で生まれてきたはずの生き物なのに。不思議だ。 本来、おとぎ話とはブラックな側面を持っているものだと聞いたことがある。それを踏まえると、本作は本道のおとぎ話と言えそうである。現実に、自然から見限られても仕方が無い気はする。滅びの時の瞬間に「ま、いっか」と思うしかないのかもしれないな⋯
24投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
104頁というこの短さで、よくもここまで内容を詰め込められたなぁと圧巻の作品。 挿絵も入っているので、ザ・大人の絵本という感じで、読みやすい作品です! 「わたしたちの脳は、ストーリーを求めている。」 この部分を読んで、先日読んだ「イン・ザ・メガチャーチ」を思い出した。 やっぱり、人間は物語に縋り、物語に翻弄され続けるのは、脳の仕組みからして仕方のないことなんだなぁと思った。 改めて、物語との付き合い方を考えてくれる作品になりました!
2投稿日: 2025.10.29
powered by ブクログ短いのに、世界の終わりと希望の物語がちゃんと詰まってる。AI〈天軸〉と「楽園」をめぐる旅の中で、人間とは何かを静かに問われる感じ。伊坂らしい皮肉と優しさが同居してて、最後の余韻が妙に長く残る。絵も雰囲気があって、ページをめくるたびに世界が広がるようだった。
11投稿日: 2025.10.28
powered by ブクログ短くて読みやすいけど、内容がとても凝縮されているように感じる。 シンプルなのに訴えかけるものがきちんと伝わるってすごいなぁ、伊坂幸太郎やっぱり好きだなぁと思った。 主人公の五十九彦の心理描写、情景描写もすんなり感じられる。 所々に散りばめられてる西遊記のパロディも好き。笑
3投稿日: 2025.10.26
powered by ブクログ主人公の名前が五十九彦(ごじゅくひこ)、三瑚嬢(さんごじょう)、蝶八隗(ちょうはっかい)ときて西遊記のパロディかと思ったが、名前で遊んでても内容はなかなかに壮大で驚いた。 AI(アーティフィシャルインテリジェンス)に対するNI(ネイチャーインテリジェンス)の話だとだけ書いておこう。
9投稿日: 2025.10.22
powered by ブクログ人の世界が中心ではない。何か大きな力によって動かされている。こう言う自然の力みたいなものを重視しているところがすごく伊坂さんらしいと思える作品。
1投稿日: 2025.10.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館にて借りる、第771弾。 (京都市図書館にて借りる、第235弾。) 久々の伊坂幸太郎作品。 本作も長編ではないが、楽しみにしていた。 独特な絵が挿入され、装丁も凝った作り。 いやらしい意味ではなく大人の絵本といったところ。 お話はいつものように伊坂幸太郎の世界だが、短いので、サクサク読めて、すぐに読み終わった。 つまらなくはないし、悪くはないのだが、ラストは、人類が排除される展開かーい!とツッコミを入れざる得ない。 近く作家25周年記念の長編小説が出るようなので、そちらが楽しみでならない。 星は3つ。3.4だな。
2投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログサクッと読めるショート 伊坂先生らしい作品です 内容としては好みが分かれそうですが、自分は好きなSFなのでまぁ楽しめました
1投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
何だ、この本!何なんだ、この発想!!何!何! 五十九彦、三瑚嬢、蝶八隗の三人は、人工知能「天軸」の開発者である先生を探すという任務のもと、楽園を目指す。 【NI:ネイチャーインテリジェンス】 "インターネットが人間の集合知を活用するのと同じく、植物や動物が、私が気づかない方法で繋がり合い、さまざまなやり取りを交わし、大きな知能となっていても不思議じゃありません。 この森で、自然の植物や生き物が組み合わさって、ネットワークを作り、巨大な知能となっているんです。その知能が目的を達成するために、植物や生き物に指示を出していたんですよ。地球の生きとし生けるもの、すべての集合知。" "大規模停電、強毒性ウイルスの蔓延、大地震の頻発、放射線漏れ、航空機の墜落、そういった世界の状況は、NIが侵入したウイルスを撃退するためにさまざまな指示を出して、免疫機構が働いた結果だったのでは?天変地異は全部、ヒト以外の力で起こせるんだ。人間の体内にウイルスが侵入した時に、高熱が出たり、倦怠感が出たりしてボロボロの状態になるように。" "終わるのは、ヒトの世界だよ。ヒト以外にとっての世界は終わらない。わたしたちヒトが、ヒトが世界のすべてだと思い込んでいるだけ。" この世界の中で、植物も動物も、自然でさえも、人間がコントロールできるという幻想を抱いていた。でも、自然が人間をコントロールしている可能性だってあるんだ。キャベツが蜂の好きな匂いを出して蜂を呼び、アオムシを退治するように。人間の大好物であるストーリーを使って。オナモミの実は、実は自然が人間を監視するためのGPS装置なのかもしれない。自然にも、意思があるのか!?伊坂さんの突飛な発想に度肝を抜かれた。ぞくぞくした。面白い!! それと、半月板を半分取り除いたら4分の1月板になるという冗談が面白かった。
6投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログ令和の西遊記(笑 人の世界が全てではなく人が滅びる世界があるかも知れない なるほど…若い頃自分だけは死なない、自分にどん底の不幸はないと思い込んでいたことがあった様な気がするでもそれが楽園だった気がする
4投稿日: 2025.10.14
powered by ブクログ人は事象に物語を求める 感染症・AIの暴走ディストピアな世界を旅する3人の話。装丁・挿絵が魅力的 文体的にはいつもの伊坂幸太郎だが まずモチーフがゴチャゴチャしすぎている。 キャラクターを西遊記にした事が悪手 ページ数が少ない事もあり、活かしきれていない。普通の名前にした方が良かったと思う。
0投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ他の本にこの本が出てくるので 気になって読んでみた 先に読んどきゃよかったな 読みながら、 そっちの本のことも考えちゃって あんまり集中できなかった 童話みたいなお話だな 子供が読んだら もっと理解できるんかも 大人、色々考えすぎちゃって これが物語に囚われてるってことか ってなっちゃう それでもついあれこれ考えちゃう フーンとしか思わない、 すぐオヤツのこととか考えられる そういうモノに いつか戻れるのかな 星は3つ
0投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ短いのであっという間に一気読み。 SFとかファンタジーのような雰囲気で、私の苦手なジャンルだが、短いのですらすら読めた。 しかも短いのにストーリー性があって、登場人物も3人とも分かりやすいキャラクターですっと物語に入っていける。 人は「物語」を求める、というのが一つのテーマになっており、なるほどと思わされた。 AIならぬNI(ネイチャーインテリジェンス)という発想も面白い。 考えてみれば、人間が一番偉いと思ってるのは人間だけなんだよなあ…。 挿絵がところどころにあり、物語の雰囲気に合っていてかつ綺麗で、とても良かった。
2投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ単行本らしからぬ単行本です 薄いので,すぐに読めると思っていましたが、ところどころで前に進みにくく、読み返しました 私の想像力の乏しさ、理解力不足が原因かと思います やはり、 人間とはちっぽけな存在なのだなと、 人間も自然を形成する一部なのだなと、 感じました こうしている今も、我々は誰かに先導されているのかもしれませんね
5投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログ目抗えない大きな何かによって流される人間を幾度も描いている伊坂幸太郎による大人の絵本という印象を受けました。 相変わらず小気味良いセリフの応酬が好きです。
0投稿日: 2025.10.07
powered by ブクログ久しぶりの伊坂作品 SFジャンルと感じる。流行りの話題が盛り込まれており、発展させるとこんな物語になるんだろうなぁと納得。だからなんだろうけど、私自身が思い描く発想の域をほぼ超えない世界だったのが少し残念かな。 しかし、脳が物語を求めているって部分はとにかく新鮮な刺激だった気がする。とても短いお話だが楽しめた。
2投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログAIが発展した世界の不具合を修理すべく旅立った3人のお話 短編集の感覚。 作者の伝えたい事をユーモア交えて表現する手法健在。 読み終えるたびに次の作品を楽しみに思える自分がいる。
0投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ伊坂さんの中では評価平均が低いこの作品。 デビュー25周年を記念した作品。 100ページにもみたいたない、丁寧な作りと、個性的な挿し絵が特徴。 こんなに短いのにぎゅっと詰まった無駄のない構造。 西遊記を思わせるかのようなキャラのネーミングセンスやおしゃれな言い回し、伏線回収。見事な伊坂ワールド。 わたしはかなり好き。 人工知能の暴走で世界の終わりが近づいている…大規模な停電、毒性ウイルスによる驚異、大規模地震、それらにと伴い大規模移動する人類。さらに拍車のかかるウイルス感染、さらには相次ぐ飛行機の墜落… その未曾有の事態をおさめたのは人工知能の産みの親〈先生〉 その〈先生〉の行方を追うことになった、人より特殊能力を持った3人。 3人が行き着いた先は自然豊かな楽園だった。 そこで知る真実… 宇宙兄弟で富井 竜之介がミヒャエル・エンデは人間は増殖する地球のがん細胞に例えたと話すシーンがあるんだけど、そのエピソードを思い出したなぁー。 生命の力の偉大さ。それに対する人類の小ささ。 短編なのにテーマがデカイ!!
14投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログとても美しい装丁に惹かれました。 人間は常に理由を、因果関係を求めて生きている。自分もずっとそうです。しかし、理由が見つからない出来事もあります。そんな時に悩み抜くのもよいですが、あるがまま、なるがまま…自然に流されるままでもよいのではないか。そんな気にさせてくれました。
0投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログ楽園とは。個人的な楽園は存在するかもしれないが、誰にとってもそう感じられる空間は存在し得るのだろうか。人は比較してしまうから、こっちの楽園よりあっちの楽園のが良いとか言いそうだ。この楽園は楽園にとっての楽園なんだろうか。楽園の視点がわからない。
0投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
*伊坂幸太郎デビュー25周年記念書き下ろし作品。 長さは短編、物語は壮大、読みごたえは大長編。 大規模停電、強毒性ウィルスの蔓延、飛行機墜落事故などが立て続けに発生し、世界は急速に混乱に陥った。 これらすべての原因は謎の人工知能『天軸』の暴走と考えられた。 五十九彦(ごじゅくひこ)、三瑚嬢(さんごじょう)、蝶八隗(ちょうはっかい)の選ばれし3人は、人工知能の開発者が残したという巨大な樹の絵画『楽園』を手掛かりに、暴走する『天軸』の所在を探る。 旅路の果てには、誰も想像できない結末が待ち受ける* ストーリーはもちろん、装丁挿画含めて大人の童話みたいな本。 読む端からすぐに面白さが伝わる系ではなく、時を置いて何度か読み返すとじわじわ来る系とみた。 そして、読まなくても、手に取って装丁挿画を眺めるだけでもうっとり出来る珍しい一冊。 だけど、何年か後に読み返したら現実になっていそうな気も…
2投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログ異常気象が増えている現在について考えさせられた。自然とか地球とかどうしようもないものが不安定の中どう生きていくのか考えるきっかけになった。
0投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログ地震、ウィルス蔓延、停電…様々な出来事が立て続けに起こり、混沌としていく世界。 これら全ての原因はAIの暴走なのか? AIとその開発者を探しに旅する個性的な3人組の物語です。 文量も少なく挿絵も多い為、あっという間に読み終わりました。 短いながらも「え?」と驚く展開や、「そう言う事だったの?」と思いがけない方向へと進んでいく様は相変わらずの伊坂ワールドを感じさせます。 人間のエゴや自然の前での無力さを考えさせられました。 ただ… やっぱり少し短くて物足りなかったー。 内容的にはものすごく壮大で、物語の中の世界も拡がりを感じるだけに、もっと長く書いてもらえたら… と思わずにはいられませんでした泣 この3人組の旅ももっと読みたかったな。 でも長々と書かず、この文字数で終わっているからこその感想なのかもしれません。 装丁もすごくキレイで、25周年の記念にぴったりな素敵な本でした。
9投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログ伏線の回収・因果応報や「神様のレシピ」…世界は神様が作った設計図や予定表・レシピの通りに動いている その大きな予定調和に抗うように生きるのが小さい小さい人間という存在 そんなテーマを長く扱ってきた伊坂幸太郎が、とうとうこんな作品を… と思ったけれど、よくよく考えればこれも「伏線の回収」と「因果応報」だよなと納得したり 登場人物の名前が西遊記のキャラのもじりであるのは お釈迦様の掌の上で踊らされてるよ 大きな意志には逆らえないよ、ということの表現かと思ったり 笑って読める内容ではないけど、ひとつの寓話として捉えて面白く読んだことは確かです
1投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ2025/9/29 未来。 天変地異が起こり、解決を目指す三人組。 五十九彦、三瑚嬢、蝶八隗。 生命の樹と知恵の樹に、罰を受ける人間。 人間の奢りっぷりに、ゲンナリしちゃうね。
0投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ冒険譚なのか?と思って読み始めたら、全然違う結末だった! 読み終わってすぐに読み返した。 読後の余韻がすごい・・・ 三瑚嬢のアダムとイブの原罪、人間の脳、植物、NIについての考え方に感服した。
0投稿日: 2025.09.27
