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エビデンスを嫌う人たち
エビデンスを嫌う人たち
リー・マッキンタイア、西尾義人/国書刊行会
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総合評価

45件)
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3
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    人生において、強い体験や衝撃によって物語や思想が入り込んでしまうと、そこにおいて論理ってもはや役に立たないよねということ。人生って科学じゃないから、エビデンスが役に立つ領域なんて実はほとんどないんだよね。

    0
    投稿日: 2026.08.16
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    ブラジルでは、国民の7%がフラットアースを信じている。気候変動否定派、進化論否定派、反ワクチン派が使っている論法や推論プロセスと同じ。 科学否定論者に対する有効な戦略は、専門家が科学的事実を提示することのほか、否定論者が犯す推論の誤り(証拠のチェリーピッキング、陰謀論への傾倒、偽物の専門家への依存、非論理的な推論、科学への現実離れした期待)を指摘することも同等に有効である。 説得には、感情を交えない、議論はするが攻撃はしない、相手の話を聞き、それとは別の立場をはっきりと述べる、敬意を示す、相手がその意見に至った理由を理解したことを伝える、現在の事実認識を変えたとしても、世界観まで変わるわけではないことを示すことが重要。 ランダムな出来事は学習に利用できず、対策も立てられないため、人間の脳はそれを好まない。自分が体験した無力感を覚えるとき、理性を介したプロセスではなく、対峙すべき敵を明確にしてくれる説明に引き寄せられる。分析能力に基づいて理解する能力が低いと、出来事に対して必要以上に大きな脅威を感じてしまうことがある。 GMOによって、殺虫剤(除草剤、殺菌剤などを含む農薬全般)の使用量は37%減少し、温室効果ガスの排出量が2600万トン減った。 ※Brookes & Barfootによる1996~2015年の分析では、GM作物を栽培した農地について、通常の品種を栽培したと仮定した場合と比較して、農薬の有効成分使用量が累計6億1,870万kg(8.1%)減少した。 ※CO2排出削減の主なメカニズムは、害虫抵抗性GM作物によって殺虫剤散布回数が減ること、除草剤耐性GM作物によって不耕起・減耕起農法が可能になること、トラクターの燃料使用量が減ること、土壌中に炭素がより多く蓄積されることによるもの。不耕起・減耕起農法による土壌炭素固定が特に大きいため、推計方法については批判的に検討する余地がある。

    0
    投稿日: 2026.08.14
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    フラットアース、気候変動否定、反GMOなど陰謀論と紐付けられる科学否定には、共通した特徴がある事を知れました。同時に、本書以外の科学否定もその特徴に当てはまると思われるくらい、汎用的なものだと思いました。

    0
    投稿日: 2026.06.30
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    ゆるコンピュータ科学ラジオで本書の存在を知って、タイトルからして面白そう(陰謀論にハマる人の深層心理)と思って購入 フラットアースの話は、そんな世界があるのかあとちょっと興味をそそられたものの、あとは著者の体験談ばかりで、あまり「エビデンスを嫌う人たち」の心理学的・社会学的な掘り下げが無く、導き出される結論も「まあ、そりゃそうでしょ」、「あなたの感想ですよね」の域を出ない。長いわりに刺激も学びも少なかった

    5
    投稿日: 2026.05.23
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    哲学者の著書が科学否定論者にどう科学的エビデンスのしっかりした事実を受け入れてもらえるのか、を追求したノンフィクション。実際に科学否定論者と会話をしにいくルポタージュ的パートと、近年の心理学の学術的知見を解説する新書(っぽい)パートで構成されていて、一冊で2度おいしい構成の本。 第一章のフラットアース国際会議への潜入ルポは興味深く、これぞアメリカ!という感じ。残念なのは執筆途中でコロナ禍になってしまい、ルポタージュパートの勢いが落ちてしまったこと。著書は遺伝子組み換え食品否定派と会話をするために、オーガニック専門店のお客を捕まえて議論しようとしていたようですが(さすがソクラテスを産んだ哲学の道の人!)、コロナ禍で見知らぬ他人と簡単に会話ができなくなってしまって断念。非常に残念。(ただ著書はやはり専門のジャーナリストではないので、全体的にややルポパートは勢いと中立性に欠けるところがあるように感じました。) というわけで、実際に科学否定論者と会話をした話はほぼ第一章だけなので、第一章と続く2章3章あたりを読めば十分だったかな〜と思います。 ※余談ですがモルディブは(もしかしたら研究費で)リゾート旅行したかっただけでは?

    10
    投稿日: 2026.05.19
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    読了、75点。 フラットアース、地球温暖化の否定、遺伝子組み換え食品への拒否などの科学否定論者に対してどのように向き合っていけばよいかを実話ベースで紹介したノンフィクション。 印象深いトピックとしては ・科学否定論者がそこへ至る道筋(2章P103-117) ・科学否定論者が用いるテクニック(2章P84-102) ・科学否定論者の意見を翻させるために必要な方法() ・科学否定論者がそこへ至る道筋(2章P103-117) 凄く雑に、無責任に纏めると科学否定は以下のようなステップにより達成される。 ①過去の不幸や現状に対する不満を内包してアイデンティティが形成される ②(政治的)イデオロギーが形成される ③イデオロギー的な立場により特定の科学否定と遭遇する ④5つのテクニックにより科学否定を強固に信用する 本書はアメリカでの著者の活動を元にしていて科学否定論者に共通するのが911同時多発テロや一部産業の不況であり、①が最初のステップであると述べたことが重要だと感じる。 ・科学否定論者が用いるテクニック(2章P84-102) 上述の④の5つのテクニックとは 証拠のチェリーピッキング 陰謀論への傾倒 偽物の専門家への依存 非論理的な推論 科学への現実離れした期待 ・科学否定論者の意見を翻させるために必要な方法(7章P275ー) この書籍で最も重要な箇所。 科学否定論者の意見を変えるためにはそもそものきっかけである①現状の不満などを理解して対話を重ねるところから開始しなければならないというところ。 そうでなければ上述の5つのテクニックを否定して討論で相手を打ち負かしたとしても否定論者の意見は変えられないということ。 厳密には打ち負かす以前にこちらの話を聞いてもらう状態にはなっていないので相手が納得しないなどなど。 と簡単に纏めるなら上記ですが、これに著者の取材や体験を交えて語られている。 書き口は軽くルポタージュとしても楽しめる要素が大きい。 巻末の注釈もボリュームがあり、かつ出典も明示されているので非常に優れた書籍であると感じました。 ただし後半のリベラルにも科学否定はあり得るのか?という問いの意義性があまり見いだせないし、本書全体としても同じ結論を繰り返しているなという印象も少なくない。

    0
    投稿日: 2026.04.26
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    副題にある通り、科学否定論者をどう説得できるのか、を一貫して訴えた1冊。 科学否定論者とは、例えば気候変動は嘘だとか、ワクチンは金儲けしたい製薬大手の陰謀だとか、地球は平面であるとか、遺伝子組み換え食品は危険であるとか、最近でいえば新型コロナパンデミックはなかったことで、ワクチンを打たせたい製薬会社の陰謀だった、といったデマを信じて疑わない人々を指す。気候変動、ワクチンの有効性、地球は球体であること、遺伝子組み換え食品の有害性に関して今のところ証拠は何一つ挙がっていない等々といった科学的コンセンサスがとれている事実について、あくまで否定し続ける態度をとる。科学的証拠が挙がっているのに、それを毛嫌いして認めようとしない人々を指して、表題にある「エビデンスを嫌う人たち」となるわけだ。 彼らが頑なにエビデンスを否定しにかかるのは、経験値に基づいてそうしているのではなく、恐怖、疎外感、イデオロギー、アイデンティティに端を発している。科学否定に帰属感、仲間意識、アイデンティティを見出すからだ。つまり複雑な心理が絡んでいるのだ。そして、ひとたびそこに居心地の良さを獲得するや、それを脅かす外的要因に真っ向から対抗しようとする。いくら反証を挙げても彼らがより頑なに科学否定論に固執するのはそのゆえんだ(アイデンティティ保護認知)。そのため、多くの人々は彼らの無知をあざ笑ったり、端から相手にしなかったり、「君子危うきに近寄らず」でできる限り遠ざかったりしがちだ。しかし、そうした態度がますます科学否定論者を情報のタコつぼに閉じ込め、深刻な社会分断、社会的対立を引き起こしてしまう。 気候変動やワクチン接種等は地球規模の問題で、この惑星に住む全員の命に直結する問題だ。だから、理解のある人々だけ、リベラルな指導者の率いる国々だけで温暖化対策や地域住民の免疫獲得に取り組めば済む話ではない。全地球的に合意のコンセンサスをとらなければ、この惑星は早晩命を脅かす星と化すであろう。だからこそ、エビデンスを拒否し、科学否定に固執する人々に対して粘り強く働きかけ、彼らを説得してともにこの惑星に住む仲間として考えを改めてもらうにはどうすればよいか、真剣に考える必要があるのだ。 科学否定には5つの類型がある。それは、①証拠のチェリーピッキング、②陰謀論への傾倒、③偽物の専門家への依存、④非論理的な推論、⑤科学への現実離れした期待、だ。 ①は、証拠の都合の良いつまみ食い。自分に都合のよい証拠だけ強調し、都合の悪い証拠には目をつぶる態度をいう。②は、科学否定論者は容易に陰謀論にハマりやすい傾向にあるという事実。③は、自分に好都合の主張をしてくれる門外漢の科学者等を持ち上げる風潮。④は、例えば藁人形論法が典型的。⑤は、絶対に正しいという証拠でも上げない限り、信じてやらないという態度。 相手の意見を変えられるのは、ひとえに信頼関係を築くことにかかっている。科学否定論者一人一人に会って共感し、敬意をもって傾聴し、対話し、信頼関係を育む。こうした親身な態度をもってはじめて彼らとの関係性が培われ、その意見をより建設的な方向に変えさせられるのだ。 本書が強調しているのは、「正しさ」それ自体が人を動かすわけではない、という冷厳な事実である。人は論理やデータではなく、しばしば「誰が言っているか」「自分の属する集団にとってどういう意味を持つか」によって判断する。本書の核心は、科学コミュニケーションの問題を単なる知識不足ではなく、社会心理的・文化的な問題として捉え直した点にある。 この視点に立てば、「データをもっと示せばわかるはずだ」という素朴な合理主義がいかに無力であるかも見えてくる。むしろ、過剰な反証や嘲笑は逆効果となり、相手の信念をより強固にしてしまう。これは直感に反するが、現代の情報環境においてはむしろ常態である。だからこそ著者は、説得とは「論破」ではなく「関係性の再構築」であると繰り返し説く。 もっとも、この提言は理想として理解できても、実践のハードルは極めて高い。感情的に対立する相手に敬意を払い続けること、自らの苛立ちや軽蔑を抑えながら対話を継続することは、並大抵の精神力では不可能に近い。本書の価値は、万能の解決策を提示した点にあるのではなく、「なぜ失敗するのか」をここまで明晰に言語化した点にあると言うべきだろう。 結局のところ、本書は読者に不快な問いを突きつける。すなわち、「あなたは本当に他者を理解しようとしているのか」「自分こそが“エビデンスを尊重する側”という安心感に安住していないか」という問いである。その意味で本書は、科学否定論者についての本であると同時に、我々自身の思考態度を映し出す鏡でもある。 正直、自分もネトウヨはじめ自分と価値観の合わない人々とはできる限り接触しないように心掛けている部類に属する。なので、本書の提言は耳に痛いものがあった。本書を一読したからと言って、積極的に外へ出かけていって、科学否定論者に出合い、対話をしてやろうとは毛頭思わぬ。が、仮に何かの折に自分と価値観の合わぬ人々と対峙しなければならぬ場面に即した場合には、本書の提言を思い出し、試してみる価値はありなん、とは思う。すなわち誠実さ、真摯な態度をもって相手に傾聴し、その意見に同意はしないものの理解と敬意を示し、そのうえで本書にある5類型を参照しながら反証を試み、対話の糸口をつかむ。相手のトンデモ意見を変えられなくとも、そこにいくばくかの疑念を持ち込ませることに成功すれば、それで良しとする。そうして初めて、本書一読の価値を自らものしたといえるであろう。 耳障りのよい楽観論ではなく、現実的で時に厳しい指摘に満ちた一冊。しかし、分断が深まる現代において、この種の「不都合な理解」こそが最も必要とされているのではないか。読後に残るのは爽快感ではなく、むしろ鈍い痛みと課題意識だが、それこそが本書の狙いであり、最大の意義であるように思われる。

    0
    投稿日: 2026.04.19
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    『#エビデンスを嫌う人たち』 ほぼ日書評 Day996 他の方が書評に書いていたけど、日本なら新書版に収まる(収めるべき)内容。 やたらとどうでもいいエピソードで水増しされている上、結論がよくわからない。 科学云々(原著タイトルもそんな感じ)を前面に出しているが、言いたいことは反トランプ…なのではという感じだ。 科学的な説明だけでは納得しない人たちに、"正しい理解" を促すためにという論調で、冒頭には "平面地球"(Flat Earth論)を主張する人たちの会合の様子が面白おかしく描かれる。 この極端な例で、確かにそうだよなーと思わされた人が、その後の、地球温暖化や反ワク、反GMO(遺伝子組換え)といったかなり微妙なレベルの議論においても、科学的説明に納得できない無知な輩という十把一絡げ的なレッテル貼りをする、フットインザドア的なバイアスのかかったレトリックは、きわめてアンフェアと思うが、いかがなものだろうか? 全体構成だけでなく、個々の論調にもこのテクニックが使われる。 たとえば、生活保護に対する政府支出が多すぎるとする人は…として、こんな極端な人がいるという例示。 いわく、「連邦予算の22%が生活保護費に使われているのは多すぎる、予算はやはり5%程度に留めるべきだ」と主張する人に、「生活保護に使われているのは、予算全体のわずか1%に過ぎない」と言う正確なデータを突きつけると、さきの回答とは、大きく食い違う形で生活保護への支持を表明したといった具合。 流石に生活保護に国家予算の2割も使われてるという「陰謀論」を信じるのは、地球平坦説信奉者レベルであり、一般の人の代表として扱うのは無理がある。 原著が発刊されたのが2021年、コロナ真っ最中だったのだが、マスクをするしない…で、トランプ派とバイデン派に差があるとか、今では笑い話に過ぎないことを、自説の主張を裏付けるものとして必死に議論しているのが、滑稽ですらある。 https://amzn.to/4rVjHZW

    0
    投稿日: 2026.03.26
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    https://x.com/nobushiromasaki/status/2032024078161440923?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

    0
    投稿日: 2026.03.12
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    陰謀論者や科学否定派も諸々の事情込みで就く陣営が違うだけで我々と鏡写しなんだと感じた。チ。にハマった直後なのでより感じるが、我々はいつだってノヴァクさんになり得るのだと思う。異端が出てきたらやべー事言ってるやつ出てきたと思うが、あくまで現段階でマジョリティなだけで後のマイノリティになり得る事は肝に銘じなければと思う。ひいては自分と違う意見を持つ人はみなラファウ君の可能性もあるので異端と切り捨てるのではなく、対話し信頼関係を構築しなければ溝が埋まる事はないのだろう。 結局究極の解決策は「適切なコミュニケーション」と響きだけだと浅い言葉に帰着しちゃう。

    1
    投稿日: 2026.02.14
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    正直なところ陰謀論者は頭のおかしい人たちだと思っていたけど、恐怖や疎外感、イデオロギー、アイデンティティを動機としていることもあると知ることができた。 科学否定というレッテルを貼って距離を置くのではなく隣人として対話し続けていきながら小さなことから何かを変化させていくことが大事なんだね 対話から逃げるな!

    0
    投稿日: 2026.02.01
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    エビデンスよりも感情を優先するような社会、あるいは傾向がある。 また、イデオロギーの台頭 そのような中で、特定の立場が良いとされている人たちが存在する。 現実の否定のルーツが、科学の否定の問題 1. 感情的にならない。 2.相手の立場に立つ。 3.丁寧に別の立場があることを示す。 4.相手の考えへの理解を示す。 5.論理的であることを示す。 科学否定論者は間違っていることがわかったら、自分の意見を再考して修正することができる。 相手の考えを変えるためには、相手に寄り添う必要がある。 科学否定論者は確証バイアスに陥っていることが多い。 自分が信じたい結果を支持する情報を探すこと。 その際には、相手も一人の人間であると理解することが大切である。 科学否定論者も一人の人間であるということ。 人々を説得するためには物語が必要であり、データだけでは不十分だということ。 我々がするべきことは、説得ではなく対話すること。 信念を変える、価値観を共有し、関心の輪広げること。 科学の不完全性を認めること。 科学否定論によくあることは、1つ目が証拠のチェリーピッキング、2つ目が陰謀論への傾倒、3番目が偽物の専門家への依存、4番目が非合理的な推論、5番目が科学への現実離れした期待である。 そして共感と敬意、傾聴を通じてその人に接すること、そして対話することが大切である。​​​​​​​​​​​​​​​​

    8
    投稿日: 2026.01.18
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    「自分とはまったく教えの相容れない人々とどのように向き合っていくかを、今一度 真摯に見つめ直すことではないだろうか」 巻末の解説の未尾のこの言葉に全て込められていると思う。 「ロシアや中国の陰謀」については断定して言い切っていたのがどうかと思ったけど…。モヤモヤする部分が多かったが、その「モヤモヤ」が人と人との関わりなんだろうな。科学云々よりも、「他者とは」ということをひたすら考えさせられた。

    0
    投稿日: 2026.01.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    科学哲学者・科学史家である著者が、地球は平らだと主張するフラットアース論や反ワクチン論、反気候変動論などの科学否定論について、その実態や科学否定論者の意見を変えるにはどうすればよいかといったことについて論じている。 本書では、科学否定論者の5つの類型として、①証拠のチェリーピッキング、②陰謀論への傾倒、③偽物の専門家への依存、④非論理的な推論、⑤科学への現実離れした期待を提示し、科学否定論者の考えを変えるために重要なことは、相手への「共感・敬意・傾聴」に基づく対話であると主張している。 本書の特徴は、単なる机上の空論に終わるのではなく、フラットアース国際会議への潜入、炭鉱労働者たちとの気候変動についての対話、反GMO(遺伝子組換え食品)の友人の科学者との対話など、科学否定論者との対話を著者自らが実践し、そのレポートをしている点である。 本書は、科学否定論や陰謀論がはびこる現代において、とても有益な内容だと感じた。先に、ピーター・ボゴジアンなどの『話が通じない相手と話をする方法』を読んでいたが、その内容とも通じることが多く(本書でもたびたびこの本に言及されていた)、科学否定論や陰謀論に向き合っていくために必要なことについて、より理解が深まった。『話が通じない相手と話をする方法』で前提とされていたバックファイア効果(正確な情報を与えて反論することで、誤った信念が逆に強化される)について、本書で、後の研究ではバックファイア効果が再現されなかったという事実を知ることができたのも収穫だった。 著者が科学否定論者との対話などの実践に果敢に挑んでいることにも敬意を表したい。著者の試みは必ずしも成功しているわけではないが、科学否定論等のリアルに触れることができ、また、著者の対話戦略の有効性も一定説得力をもって感じることができた。

    0
    投稿日: 2025.12.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

     フラットアーサー(地球は平面と信じる人達)の信条を変えられるだろうか、という導入から「どうして客観的に検証されている事実を受け入れないのだろうか」という疑問をなんとか解決しようとする。    相手は、「温暖化はない」「遺伝子組み換え植物を原材料とする食品は有害」「コロナ対策のワクチンは有害」などを信じる人々。  結局、相手を尊重しながら、ゆっくりと事実を見せるのが相手の凝り固まった認識を変える道、という。  一読して、この組み立て、この結論なら、この本の厚みは1/3で済むはず。「洋モノのノンフィクションはどうして内容が薄い割に本が厚いのか」と何度もブクログに書き込んでいるが、これもそのうちの一書。日本の新書は世界に誇れるすごい文化、と改めて思った。

    1
    投稿日: 2025.12.11
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    心理学を勉強していた身だからか、対話って大切だよね本が好きだ。 反科学といえるようなフラットアース、気候変動否定論、反GMO、反ワクチン、コロナ否定論などを信じる人々について、どのようにして説得が可能かを考察した本。 面白いことに、この本の中で著者たる哲学者はさまざまな科学否定論者と対話して説得を試みるが、そのすべてが失敗に終わる。 人の考えを変えることはとても難しいのだ。 しかし、否定論者を論駁して無理くり矯正することが著者の目的ではない。互いに敬意を持って対話し、信頼と共感を育むことが重要だ。それこそが反科学に対する唯一の解決策である。 著者の洞察の中で最も印象的だったのは科学否定論に傾倒するようになる背景についてであった。 何かしらの反科学を信じる人たちは、恐怖や疎外感など深く傷ついた経験を持つのではないか。そういった人たちの居場所としての役割という側面があるのではないか、ということである。 ぼくは何となくそのストーリーに腑に落ちるとともに、まさに対話である心理カウンセリングがより普及することで反科学の代わりに、彼らの居場所となり得るのではないかと思った。 であれば反科学は公的サービスによって寄り添うことが可能な社会問題である。 死んだじいちゃんの本棚から百田尚樹の中韓批判本を見つけた時は何とも言えない気持ちになったものだけど、じいちゃんにも何かあったんだろうか。

    1
    投稿日: 2025.12.08
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    リベラルにおすすめ 人生長いからこういう人達も相手取るタイミングが必ずある訳ですよ、その時以下に摩擦を生まずに乗り越えるか

    0
    投稿日: 2025.11.30
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    陰謀論者、気候変動否定者たちをどのように説得するかを説いた本。 著者が行動力の塊すぎてまず尊敬。 また、説得を試みるエピソードが面白い。 フラットアーサーの登壇者、30年以上の付き合いのある遺伝子組み換え食物に反対する友人 参考になったのは主張をするだけだとどうしても、意見のぶつかり合いになってしまう。 そうなると陰謀論者は自分達の説を作る際に、これまでの辛い経緯や、居心地のいいコミュニティの仲間たちのこともあり、どうしても意見を変えにくい。 そうだとすると何をするべきか、それは対話だと。 体力はいるけど、アイデンティティを変えるのだからそれくらいは必要だよねと。 これは営業でもそうだよなぁと。

    0
    投稿日: 2025.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読書ノート:https://note.com/futen_seisuke/n/ndc9a6201e0e3 地球平面説、気候変動否定、コロナ否定、反ワクチン、反GMO、そして陰謀論―― 彼らはなぜエビデンス(科学的証拠)から目を背け、荒唐無稽な物語を信じてしまうのか?  その謎をさぐるべく、神出鬼没の科学哲学者は陰謀論者の国際会議に潜入し、炭鉱労働者と夕食を囲み、モルディブの海をダイビングする……。 はたして科学否定論者は何を考えているのか?  知りたくない事実に耳をふさぐ人たちに、どうやったら事実を受け入れてもらえるのか? 本書では、科学否定論者に共通する5つの特徴を通じて、地球平面説(フラットアース)、気候変動否定、反GMOなどの行動原理を分析。最新科学の成果も交えて、エビデンスを嫌う人たちの考え方、説得の方法を考える。 《科学否定論者に共通する5つの特徴》 1 証拠のチェリーピッキング 2 陰謀論への傾倒 3 偽物の専門家への依存 4 非論理的な推論 5 科学への現実離れした期待 インターネットを通じて勢力を増し、政治の世界にまで影響を及ぼしている科学否定——その拡大を止める反撃の狼煙となる一冊! 「マッキンタイアは、社会心理学の成果を用いて信頼関係に基づいた対話の有効性を理論的に補強し、その『実践編』として様々な人々と実際に会って議論を交わし、ときには潜入取材まで敢行している。それゆえ本書は、豊富な知識と堅実な論証で裏打ちされた論考でありながら、科学否定論のリアルな実態に迫る重厚なノンフィクションでもある」――解説・横路佳幸(哲学・倫理学) 【目次】 はじめに 第1章 潜入、フラットアース国際会議 第2章 科学否定とはなにか? 第3章 どうすれば相手の意見を変えられるのか? 第4章 気候変動を否定する人たち 第5章 炭鉱のカナリヤ 第6章 リベラルによる科学否定? 第7章 信頼と対話 第8章 新型コロナウイルスと私たちのこれから エピローグ    * 解説「対立から対話へ――科学否定論者とのよりよい向き合い方」横路佳幸

    0
    投稿日: 2025.11.08
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    https://carinweb.isu.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&KCODE=UTF8&OAL=BD00233370

    0
    投稿日: 2025.10.20
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    『知ってるつもりーー無知の科学』でもあったが、反科学的な態度をとる人=科学的な知識が足りていない人、とみなしてその知識の欠乏を埋めれば良いという「欠乏モデル」はうまくいかないということが全体を通して明確に書かれている。 対抗するためには、反科学的な言説の内容だけでなく、その言説が依拠している誤ったアプローチ自体を批判するのが有効であること、ただし攻撃的にではなく、リスペクトと信頼を示しながらの態度が重要である、と。 本当に、反科学的な姿勢だけでなく、自分に理解が及ばないものについて「おかしい、馬鹿だ」と捉えてポジションを決めて振る舞うことの危うさも、誰もが内省する必要があるだろうなと思う。

    0
    投稿日: 2025.10.18
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    面白かった! 科学否定派の人たちに対して、どうすれば自分の考えを聞いてもらえるか、こちら側の意見に寄り添って改めてもらえるか。 自意識過剰なところも見えてしまうけれど、私は著者さんのイデオロギーに大賛成なので、ムカつくこともなく応援する気持ちで読めた。 最近、同じ境遇で信頼できると思っていた人たちのなかから、とんでもないデマに惑わされたと思われる方が出てきて、もう無理や、、となっていたところだったので余計に。 この本を読んで、相手に敬意を表し、決して怒らず責めず、意見を尊重し対話することが結局派1番の近道であること。人がその考えに至るには、個人の境遇や心の問題が大きく関係すること。 本当にそうだと思うし、根気強くならないとと思うんだけれども、、とにかく無理な人とは話したくなくなる、時間の無駄、、と思ってしまうのも私。 でもそれがいっちばんダメらしい、、 ほんまに口だけ、エセカッコつけの自分がつくづく嫌になる、、

    0
    投稿日: 2025.10.18
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    気候変動否定やコロナ対策など科学否定論者の行動は、特に政府の政策となると社会にとって危険なものとなる。彼らは情報や証拠では説得できない。説の否定は個人のアイデンティティの否定であり、イデオロギーや所属集団の問題となる。足りないのは信頼。 科学が信じられた時代、科学者は人格も行動も学説も全て正しいと信じられた時代、広く行き渡るのは教科書のような正しい情報だけだった時代、は遠くなったと思います。

    0
    投稿日: 2025.10.06
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    科学否定論(陰謀論・疑似科学)を馬鹿らしいと放っておくと誤情報が広まったり、利益を得たい誰かや組織に悪用されるから、適切に対処しないといけない。そんな科学否定論者に必要なのは論破ではなく対話だ。 対話には傾聴と敬意と信頼関係が大事なのはわかったけど、それが大変だから困ってるんだよと正直思う。 けれどこの本を読んで良かった。

    1
    投稿日: 2025.09.30
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    テーマに惹かれ購入。特にフラットアース国際会議への潜入した第1章は試みの面白さにプラスしてドキドキまでさせられ、その時点で読んで良かったと思ったがそれ以降も大変興味深く読んだ。

    1
    投稿日: 2025.08.11
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    2025年8月「眼横鼻直」 https://www.komazawa-u.ac.jp/facilities/library/plan-special-feature/gannoubichoku/2025/0801-17609.html

    0
    投稿日: 2025.08.06
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    巷に溢れる科学否定、陰謀論、反ワクチン それらの背景には、不満を抱く大衆の"脅かされるアイデンティティ"がある だからこそ、ポスト真実の現代社会では、科学否定を是正するのに真実をもって論破する方法は通用しない 面白かった!

    0
    投稿日: 2025.07.19
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    読んだ。いや~~~~~~~よかった。読んでよかった。これは保守的な人たちや右派に腹立ててるリベラル左派の人こそ読むべき 陰謀論や科学否定論者に対して正しさは通じない。彼らにとって支持している陰謀論や科学を否定する言説はその人自身のアイデンティティと密接に結びついてるという。今まで生きてきた環境、生育歴、受けてきた教育、人間関係、職場の状況などなど。その人の人生と生活に根ざしたアイデンティティに関わる部分であるから、"正しさ”で説得しようとしても意味がなく、むしろ態度を硬化させてしまうという。こういった人たちにはどういう手立てを講じるべきかというと、何よりも大事なのは信頼関係である。その人の考えや言葉に敬意を払うこと、抱いた感情を尊重すること、そうして対面で会話を重ねて、信頼関係を築くことでしか、その人の主張や信じている説を変えられない 知識がないなんて馬鹿にするのは持ってのほかだという。本書からの引用だが"信念を理由に相手を侮辱したり、恥をかかせたりするのは、あきらかな間違いだ。"と書かれているのだ 都知事選のころなどから一部の左派リベラルの人たちが自分たちとは異なる主義主張の人を揶揄する様子を見てきた 私個人としても人間には感情があり、正しさだけで世の中の差別や偏見が解決できるなら、とっくに世の中は穏やかなものになっているだろと思う そして陰謀論や科学否定に走るのは保守派や右派だけではないともこの本には書かれている。この本を読んでいて気分が悪くなったり、耳に痛いと思うリベラル左派もいるだろうけど、まさにそういうリアクションを催し、自分の支持しない説を差し出されると突っぱねるのは左右や保守やリベラルは関係ない ちょうど先日某SNSで正しい情報だけでは相手の主義主張に変化を起こせない、態度が大切であるという研究結果を見たリベラル左派の人は『こういうファクトベースの話ではなく~』などと言っていたので、まさに『エビデンスを嫌う人たち』だなあと私は思ったんであった

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    投稿日: 2025.06.29
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    「科学と非科学を分ける第一のポイントは、自分の仮説が証拠と食いちがうとき、科学者ならば自説を率先して修正する覚悟をもっているところにある」(p.40)と前著で述べたと序盤に書かれているも、そうした証拠を唱える人自体を信用していないがために、非科学的な思考をより強化していく。そういった人たちと対話を試みるというレポートだ。 自分が信じたい情報を無意識的に探すようになったい、自分自身に対して嘘をついたりする。恐怖心を埋めるために、それらを補強する情報を求める人もいる。 気候変動問題については、「科学者が実際に信じていること」と「世間が思う"科学者が信じていること"」の齟齬が大きいとのことで、前者の人為的原因で地球温暖化が起こっているという話が、後者では「まだ人間が原因であるか否かの議論が続いている」とされるらしい。前者の一致を知っているという人がアメリカ人のおよそ15%にすぎないと引用されている話を聞くと、情報のアップデートがいかに難しいかということが分かる気がした。炭鉱労働者が変化を憎んでいるという思い込みが事実誤認という話もそれにつながると思えた。 ある時点での伝聞がそのまま自身の中で固定化されて、今に至るまでその思考が構築されることで、現状の議論をキャッチアップできないでいるケースなのかもしれない。遺伝子組み換え食品(GMO)に感じる「なんとなく怖い」という感覚もそうなのかもしれないと後ろの章を読みながら思った(とはいえ自分のアップデート不足もあるので、どのように意見をもつべきか考え直さないといけないかもしれない)。絶対に安全だと証明されるまで禁止にすべきか、という問いへの答え方も難しい。 また、GMOをもっと広めるべきという著者と猜疑心を持ち続けるテッドとの対話が印象的だった。お互いに説得できないながらも、共感や傾聴を示す前提があってこそ対話が成立し、ガラッと意見が変わらないまでも、変わる可能性もあるという考えが相互に伝わることになる。この地道な積み重ねがとても大事なことだと著者は述べる。 最近読んだ生成AIについて述べられているる本でもあったように、新しい知識に応じて見解を変える姿勢・間違ったと分かったときは間違っていたと認める謙虚な姿勢を持たないと、良くも悪くも深みにはまっていく時代にますます近づいているんだなと思う。最初から100%確実だと言うのではなく、「不確実」「わからないこともある」と正直に述べた上で対話をしたり発信したりしないと、後からの訂正時の信頼度が大きく変わる。新型コロナウイルスの真っただ中を振り返るとそういう場面がたくさんあったなと思わされた。間違った人をただひたすらに糾弾しない世の中に少しでもなってくれるといいなと心から思う。

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    投稿日: 2025.04.24
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    途中の子供のいじめのくだりは暗澹たる気持ちになった。 科学アンチがそれ以外の人を説得しようとする構図と、著者が科学アンチを説得しようとする構図はほぼ一緒なのが興味深かった。違いは他や社会に有害か否かくらいだろうか

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    投稿日: 2025.04.24
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    明らかに凝り固まった反対意見を持つ人に、どうしたら行動を変えてもらえて、自己効力感を持ってもらえるか。 この答えを探して手に取った本。 結論を一言ことでまとめると対話をすること。 明らかに間違っていたとしても、一方的に否定も反論もせず、相手の言い分をまず聞く。個人的な関係を気付いてから、中立的、客観的に議論すれば分かり合えるという主張だった。 全くその通りだが、まあなんとも難しいことだと感じた。でも目指してみたいとも思った。 科学的に考える時の、不確実性への態度の重要性について、随所に書かれていました。 著者の誠実性を感じられて好感が持てました。

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    投稿日: 2025.04.21
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    科学否定論者。 地球は平面だ、ワクチンは悪だ、遺伝子組み換え食品は悪魔だ、温暖化は進んでいない。 それぞれを挙げて記事にしているが、それについての「データ」は示されていないので、まずそれぞれが科学的に正しいかどうかは自明として進んでいく。 こういう輩に、黙ってるのが一番ダメ、反論をしなければならないが、証拠を上げてもこういう奴らは全く聞きもしない。バカにわかるように話せというが、バカはそもそも聞いてないという、昨今よく見るフレーズがバッチリハマる。 そこは、アイデンティティに関わる問題だからというのが著者主張。 そうだろうな。自分の世界を壊されるくらいなら、事実をなんか見る必要がない。 ただこの人、科学的認知が同じ答えを導き出すと思ってる?思ってた?みたいで、それを踏まえてどう判断、どう行動するかは別なのがあまりわかってないか。知人の遺伝子組み換えについては別の考えを持つ科学者とのやりとりは面白かったが、経済をバカにしすぎ。経済は人を殺すことが分かってないように思った。 よくわからんのが、保守が大体非科学的で、リベラルが科学的だという大前提。日本とは全く保守、リベラルという言葉の意味が違うからなんだろうが、違和感バリバリ感じた。 「あなたが信じるそれは、どんな事実や証拠があったら、その考えは変わると思いますか」という質問は秀逸やなあ。 物凄い理性的に思えた、平面論者。南極には氷の壁があって越えられないという主張に、じゃあ、飛行機で行きましょう、燃料補給無しで飛べる距離だったら信用しますよね、と提案したら、いや、実は飛行機とは燃料補給なしで際限なく飛べるのかも知れず、それは、このような提案をされることを想定して隠されて来たのだと言い出した。 まあ、わかる。俺も、中学から高校くらいはそんなこと考えてたから。 著者の主張は、我々は黙っていてはいけない、こういう輩とはまず信頼関係を作ってそこから会話をしないといけないという。ほとんどセラピーなのだが、我々一般人は、そんな奴らに関わってる暇もないしそれほどの知識もない。確かにだから、そういう言論に触れるとコロッとやられる可能性があるのは確かだが。 そこで戦うのは、我々一般人ではなく、ちゃんと科学の世界に生きる方々ではないかと思うが、日本の場合、大槻教授という、戦った挙句にどこかに行ってしまった人もいるから難しい。 結局、と学会のように、無視はせず、議論もせず、笑い飛ばしてしまうのが一番いいのかも知れない。 今や、と学会も消えたけどな。

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    投稿日: 2025.03.27
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    アメリカの科学哲学者による、地球は球でなくフラットであると考える人達をどう説得しようかという試み 証拠を提示しても考えを変えることはなく、その考え方はアイデンティティになっているようである。共感、敬意、傾聴で信頼を得ることによって接点を見つけていくしかない。 人間は、考えることを面倒くさがって何かを信じ、それが確証バイアス等で強化されるのかしら。

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    投稿日: 2025.03.10
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    読売新聞2024726掲載 評者:佐藤義雄(住友生命保険社長) 日経新聞2024713掲載 評者:中野徹(大阪大学大学院生命機能研究科時空生物学病因解析学分野教授,医学博士,ES細胞,再生医学,etc) 東京新聞202477掲載 評者:風元正(文芸評論家)

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    投稿日: 2025.03.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    科学否定は、巨大なタバコ産業が喫煙と肺がんの関係を無視する方法を模索して以来始まった。 バックファイアー効果=説得すればするほど、信念を強化してしまう。 説得には、感情を交えず、議論はしても攻撃はせず、相手の話を丁寧に聞き、別の立場をはっきり正確に述べる、世界観まで変わるわけではないことを示す。 地球平面説を信じている人もいる。その集会は精神病院のようだった。 科学者ならば、自説が証拠と食い違うとき、自説を修正する。エセ科学者は、話題をそらす。 陰謀論を信じている。間違っているという証拠は陰謀論で片付ける。大量の証拠も意味がない。証拠を集める人を信用していないから。 事実を避ける=まず信頼を築く。話はそのあと。情報が足りないのではなく、信頼が足りないから話が噛み合わない。 認知的不協和によって強化される。 内容的反論と技術的反論は役立つが、取り除くことはできない。 自分のアイデンティティを守ろうとして、科学否定にのめり込む(アイデンティティ保護認知) 科学の否定に対処するには、我々から歩み寄る必要がある。 日本でも、子宮頸癌ワクチン、がんの標準治療、食品添加物、オーガニック食品志向などで実際にある。

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    投稿日: 2025.02.17
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    科学 信じる 対極の発想。 でも全てを究明して深く考えられない。 対話が大切、とはいうものの、では トランプとの対話も必要だろうか。 必要、というか可能だろうか、 そしてその優先順位はどうか。 左翼の非科学、遺伝子組み換えの話について、論理展開がうねうねしている。もっと簡潔にならないか。 筆者の対話で、遺伝子組み換えの大豆によりアジアの貧しい子どもは救われている。もし遺伝子組み換えを買わなければアジアの子どもを見殺しにする、と言っていたが、それは論理の飛躍ではないか。いや、正しいのかもしれない。 エアコンのボタンひとつで地球温暖化を促進しているとも言えるから。私がそこに違和感を持ってしまうのは、単なる遺伝子組み換え食品企業によるPR不足なのかもしれない。どうか分からないが。 タバコ企業による非科学への投資、は真実なのだろうが、少数の企業が多くの大衆を操っているという文脈ではちょっと陰謀論者寄りの話なのが面白い。

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    投稿日: 2025.02.12
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    意見の異なる人をこそ信頼し尊敬を持って接することによってのみ相手の意見を変えられる。その通りだと感じます。また、竹田恒泰氏のテレビでの言動を理解することにとても役に立った。どうしたら彼のような考え方ができるのかが理解できた。

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    投稿日: 2025.01.26
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    最初のフラットアース会議のルポは面白かったが、以降は翻訳書特有の読みにくさが続いた。 結論として、科学否定論者には正しいデータでも説得できない。自分自身のアイデンティティに根付いていることもあるからだ。 大事なのは、何を言うかではなく、誰が言うか。 膝詰めで話し合って、信頼を得るのが必要。

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    投稿日: 2024.12.13
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    この本はまったくエキサイティングだ。なみのフィクションでは敵わないほど面白かった。 疑似科学があふれ、恥ずかしげもなく商品化されたものをあの手この手で売り込もうとする我が国の商売人にさえ引っ掛かる者には、科学否定論に太刀打ちするのはとても難しいだろう。 アメリカを舞台に気候変動やコロナやワクチンなどについて非科学的な立場をとる人々とどう向き合うのか、科学的に、人間的に、考え実践する作者の行動はアドベンチャー。 誰か日本版を描いてくれないものか。

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    投稿日: 2024.11.26
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    ・反GMOの友人との議論は半GMOのほうが説得力がある。友人は食べて有害と言っているわけではなく「予防原則」に基づいて主張しているのに著者が聞き入れていないのは、首尾一貫していない。気候変動の予防原則とは方向が逆なだけなのだが。 ・あとは気候変動対策の必要性を強調するわりに著者はモルジブまで飛行機で行ってカーボンクレジット払ったからそれで良しとしているし、自省が感じられない。 ・自分は正しくて間違っている人とどう対応するかという上から目線を感じる。 How to Talk to a Science Denier:Conversations with Flat Earthers,Climate Deniers,and Others Who Defy Reason 【目次】 はじめに 第1章 潜入、フラットアース国際会議 第2章 科学否定とはなにか? 第3章 どうすれば相手の意見を変えられるのか? 第4章 気候変動を否定する人たち 第5章 炭鉱のカナリヤ 第6章 リベラルによる科学否定? 第7章 信頼と対話 第8章 新型コロナウイルスと私たちのこれから エピローグ 《科学否定論者に共通する5つの特徴》 1 証拠のチェリーピッキング 2 陰謀論への傾倒 3 偽物の専門家への依存 4 非論理的な推論 5 科学への現実離れした期待

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    投稿日: 2024.10.26
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    心理学では陰謀論に関わってしまう人は、自尊心の肥大、ナルシシズム、低い自己肯定感などさまざまな原因に求めている。 その中でも、陰謀論とは動揺をもたらす大事件に直面した時の不安や制御不能感に対処するためのメカニズムであるという説が支持を集めている。 自分が体験した出来事に無力感を覚える時、私たちは対峙すべき敵を明確にしてくれる説明に引き寄せられる。 陰謀論的な思考に1番ハマりやすいのは「直感に従う」傾向がある人。 信念の形成において中心的な役割を果たしているのは、証拠ではなく、アイデンティティである。 科学への現実離れした期待により、懐疑論が生まれやすくなっている。 新しい仮説が真実になる可能性は常に存在するが、だからといってその可能性によって既存の仮説の「保証」が損なわれるわけではない。 圧倒的な証拠を前にしながら、それ以外の仮説にも真実の可能性があるからという理由で、その証拠を信じないのは合理的ではない。

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    投稿日: 2024.09.14
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    そんなにフラットアースを信じてる人が世界にはいるのかと驚き。 怪しい疑似科学はとにかく「チェリーピッキング」と「陰謀論」に注意。 モルディブが温暖化でヤバいことになってること初めて知った。

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    投稿日: 2024.09.03
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    図書館本で前半だけ読んだ。買っておくか。ボゴジアンとリンゼイの『話が通じない相手と話をする方法』が高く評価されてる。

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    投稿日: 2024.08.21
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    ワクチンを頑なに忌避する人、陰謀論を信じる人、果ては荒唐無稽な論説を信じる人… 筆者はこのような人たちを断罪しない。共感し、寄り添い、より良い方向へ促す方策を探る。科学否定論を端的に示す5つの特徴は非常に納得感がある。長い本だが読んで良かった。巻末に付された訳者が書く要旨と科学否定論への意見が冴え渡っています。まず巻末から読むのもありかも。

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    投稿日: 2024.07.12
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    科学的エビデンスを信じない人たちと対話し、社会への悪影響を減らすための方策を探る話。 本書で取り上げられるのは、以下の人々。 ・地球平面論者(フラットアーサー) ・地球温暖化を信じない人々 ・反ワクチン ・反遺伝子組み換え食品 話として面白いのは、圧倒的にフラットアーサーの章。こんなトンデモをなぜ信じるのか理解し難いが、著者が対話したフラットアーサーのほぼ全員が、社会生活で何らかのトラウマを抱えていることが垣間見え、闇の深さを感じる。(ここはカルト宗教と同じ構造に見える) あと、日本ではそれほど感じないが、アメリカでは左派・右派で分断が大きく、右派は反科学が多いみたいな論調で話が進むのも、闇深いものを感じる。彼の国も大変なんですね。

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    投稿日: 2024.07.06