
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ギリシア北方「声なき高地の民」マケドニア。フィリッポス2世がギリシアの覇者になり、その子アレクサンドロスが東征を開始する。そこで生まれた学芸と思想。人類最初のグローバル化。宗教融合。 この辺りの歴史は好き。フィリッポスのギリシア制覇からアレクサンドロス東征、後継者戦争と流れが分かりすくて良い。
0投稿日: 2025.09.21
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地中海生家の歴史4 ・「若き英雄 アレクサンダー大王の一生」河津千代を小学校6年生の頃何度も読み返したのを思い出した。アレクサンドロスの遠征譚は戦闘の奇術も少なく平板。 ・アレクサンドロスの遠征によりヘレニズム文明が誕生。 共通語コイネー、ムセイオン、建築・彫刻様式、自然科学 神々との関係においては、エピクロス派は人間界は神界と隔絶しているから人間界のことを思索するうえでは神々は無関係、ストア派は神々の力は人間と自然のあらゆるところに及ぶ故にロゴスにより生きるべき。 ・共同体から離れたデラシネとなったコスモポリタンが求めた心性は、共同体の救済ではなく個人の救済であり、ディオニュソス信仰の狂騒と酩酊を通じた救済、宗教融合により生まれた救済を約束する密儀宗教(ミトラ教、イシス女神信仰など)。
0投稿日: 2025.06.22
powered by ブクログ地中海世界の歴史シリーズの第4巻。 このシリーズ、なぜか表紙の写真に注目している。今回は見たことのない足の写真。これは一体何なんだ?(後ほど) この一冊でヘレニズム文明を堪能することができる。ヘレニズムを生きた英雄らの思いを想像するだけで何だかわくわくする。 読み終わるのがとても惜しいと思える一冊であった。 ヘレニズム時代とは、アレクサンドロス大王の東方遠征以降、プトレマイオス朝エジプトの滅亡までの約300年間をいう。著者はその開始期をもう少し前、マケドニアのフィリッポス2世が王位に就いた時期からとする。 いずれにせよ、この時代、ギリシア文化が地中海東岸の都市を中心とする西アジア一帯に流入し、オリエント文化と融合して形成されたもの。 この時代の歴的な意義は何か? これに迫るのが本書の主要テーマだ。 つまり、ヘレニズム文明が、後進するローマ人の社会や文化に及ぼした影響。これが大きい。 言語。ヘレニズム化とは、ギリシア文化、制度、思想なによりもギリシア語の伝播。アレクサンドロスの東征により、ギリシア語が共通語になった。そして、アレクサンドリアには70万巻の書籍があったという。この知的財産が後のローマの社会に影響を与える。 (ここで表紙の写真に戻る。) だから、サモトラのニケ、ミロのヴィーナスなどのエーゲ海出土の有名どころではいけないのだ。 アフガニスタンのアイ・ハヌム遺跡にあったとされるギリシア都市出土の足の断片でないといけないのだ。アレクサンドロスの東征により、アフガニスタンまでギリシア都市があったぞ、またそれは後のローマにも影響を与えたぞ。どうだ凄いだろう!というのが表紙の足のメッセージだと勝手解釈し、納得する。 さて次巻はいよいよ著者のホームであるローマだ。既に入手済。じっくり読んでいこう。
1投稿日: 2025.01.21
powered by ブクログ古典期の終盤には、ギリシャとアジアを繋ぐアレクサンドロスによる東征が際立つ。 本書は人類史上最初のグローバル化という観点から、その東征が引き起こしたヘレニズム文明を、そこに生きていた人々の心性を丁寧に描いている。 『ヘレニズムは読み書き能力できる人が増える時代、心性が変貌する時代であった』 ここまでの説明で、伏線を回収するように腑に落ちた。 文字を使わなかったソクラテス。 文字を使ったプラトン。 共同体から個人としての救済へ。 心性の変化が神の声を探す密儀へと誘う。 興味深いテーマばかり。世界史の観点から意味をもう一度考えることができ、良い勉強になった。 特に、シンクレティズム(宗教融合)がもたらす動態は世界宗教の胎動を予感させるものであった。 次巻はローマ、発売日が待ち遠しい。
1投稿日: 2024.12.08
