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単純な脳、複雑な「私」
単純な脳、複雑な「私」
池谷裕二/講談社
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総合評価

92件)
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    めちゃくちゃ面白かった。大学時代に認知科学・心理学のアプローチからの脳について興味を持って学んでいたこともあって、知っている現象もあれば初めて知ることもあったんだけど、次々と引き込まれる話の展開や事例の紹介が、いかに自分の意識があてにならないけどそれでも脳は概してよくできてるということを示していた。講義当時の時点での話だったので、そこから世界的に実験などで新しく示されたことだったり、生成AIが急速に広がっている現時点での所感はどうなんだろうというのも気になる。やっぱり脳は面白い。

    0
    投稿日: 2026.02.15
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    物理的なスイッチ(反射)→ 体の反応(変化) → 意識の解釈(感情) 自分の性格や感情は「自分そのもの」ではなく、意識という運転手がたまたま乗っている「乗り物」みたいな話を聞いたことを思い出した。 だから、その乗り物の癖を理解して乗りこなせ、みたいな。 メタ認知の力を高めたいなと思ったり。 以下メモ ・ピンク色ニューロンが活動をやめてしまったら、ピンク色は見えなくなってしまう。なかったことになる。 外界にピンク色が存在しているかどうかは重要でなくて、脳の中のピンク色担当のニューロンが活動するかが「存在」するかどうかを決めている。 脳の活動こそが「事実」であって、実際の世界である「真実」については脳は知りえない。 ・進化の過程で動物達は他者の存在を意識できるようになった。そして他者のしぐさや表情を観察することによって、その行動の根拠や理由を推測できるようになった。他者の心の理解、これが自分に対しても行われることで、自分の「心」に自分で気が付くようになったのではないか。 だから、身体表現を通じて自分を理解するという流れができた。 ・脳は自分のとった行動を観察して、「あっ、自分は今こう考えているんだ」と知覚する。身体状況を説明するための根拠を過去の記憶に求める。以前はこうだったから今回もこうに違いない。推論(アブダクション) 自分の好き(嫌い)なものにはこれまでの人生でそう感じるように条件付けされてきた何かがある。そういう脳の回路ができあがってきた。なんとなく好き(嫌い)の裏にはこれまでの人生がある。 ・フィードバックがあれば、無意識なものでもコントロールできるようになる。例えば、血圧や胃酸の分泌。 ・嗅覚はあらゆる感覚の中で一番原始的。五感の中で最初にできた感覚は「におい」 においだけには1,000個のセンサーがある。寝ているときでもセンサーが反応して情報を脳に届けている。 ・脳のゆらぎ 僕らの行動は情報の「利用」と「収集」 この2つの行動が交互に入れ替わる。これを実現しタイミングを生み出しているのが脳のゆらぎ ・科学の醍醐味は、世界のからくり、理屈を解明すること自体よりも解明していくプロセスにある。 仮説を検証して新しい発見が生まれたら、その発見を過去に蓄積された知識を通じて解釈しまた新しい発見に挑む。パズルのピースを少しづつ露礁させていくようなプロセスが面白い。 ・言語 メタ構造の文章を作ることでメタ的に考えられる。 ・リカージョン(入れ子構造) 無限を知る→有限を知る→欲望が過剰になる、死が怖くなる ・同時処理は7つまで 補足(AI) ・最初の反応が起こる理由:脳の「パターン・マッチング」 脳には、意識が介在するよりもずっと深い場所に、**「これを感知したら、即座に体を戦闘モードにせよ」というブラックリスト(テンプレート)**が保存されています。 脳(特に扁桃体)は、入ってきた情報を「意味」で理解するのではなく、「形」や「速度」などの単純なパターンで照合します。 例①:なぜ「蛇」で足が震えるのか?(視覚のトリガー) 蛇を見たとき、私たちの意識が「あ、蛇だ。毒があるかも」と判断するより先に、脳の視覚システムは**「細長くて、くねくね動くもの」**という視覚パターンを検出します。 トリガー: 「細長い+くねくね」という特定の視覚情報。 脳の処理: 扁桃体が「このパターンは危険だ!」と、わずか0.1秒足らずで判定。 体の反応: 運動神経に指令を送り、筋肉を小刻みに震わせる(シバリング)。 なぜ震える?: 筋肉をすぐに動かせるよう温め、逃走の準備を整えるため。 これは、太古の昔に蛇に噛まれて死ななかった先祖たちが、この「自動スイッチ」を持っていたからこそ生き残り、私たちにその回路を遺伝させてくれた結果なのです。

    4
    投稿日: 2026.01.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    因果とは脳の錯覚である 他人は自分の右半分の顔しか見てない 記憶は積極的に再構築される 感情は行動に整合するように変化する 人の考えているほとんどは作話 自由は過去に向かって感じる 自由意志はない自由否定がある ニューロンは水漏れした鹿威しの仕組み 脳科学はリカージョンの矛盾から逃れられない 凄まじく面白すぎる

    0
    投稿日: 2025.11.17
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    脳研究者の母校での講義 レベルの高い高校生向けに、とても興味深い脳に関わる最新の研究内容をたいへんわかりやすく解説されている サッと気になったトピック 顔の半分 行動と感情 ひらめきと学習による無意識の直感 正しいと好 痛み 動かそうという意図の前に既に準備で、脳の指令よる運動の前に動いたという知覚 未来の知覚 自由否定 ゆらぎ アリの最適解への接近、シグナルの増幅の確率共振、創発 ベキ分布は構造 正規分布はランダム 回路の構造とノイズで機能 創発 モニターすることでフィードバックできトレーニング次第でコントロールできる

    0
    投稿日: 2025.08.06
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    とにかく第一章、第二章の衝撃が凄まじい本だった。自分のことは自分でもよく分からない、という認識が圧倒的に強化された。と同時に、自分自身をデザインするという意識もより強固になった。 第三章、第四章は今の自分にはよく分からなかった。 へえ〜...?うん?よう分からん...。という感想。いつか読み返したら新しい発見があるのかもしれない。 個人的にはテンションが尻下り気味になってしまったので読後感は微妙だったが、第一章、第二章は感動モノだった。

    0
    投稿日: 2025.07.29
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    高校生向けの講義を書籍化したものだけあって、とても分かりやすかった。 知っていることも多かったけど、驚くような脳の働きを知ることができた。

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    投稿日: 2025.03.26
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    高校生向けの講義をもとにしているためか、今まで読んだ学術系の本で一番分かりやすく面白かった。 10年以上前に出版された本なので、最新の研究成果とは違うのかもしれないが、知らないことばかりで大変興味深かった。

    0
    投稿日: 2025.02.02
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    ★★★★★面白かったです。人間の脳についての最新の研究内容でした。高校生が対象の講義形式ですが、内容は私にはかなり高く読んでいてもちょっとわからないこともありました。実験データなど参考になる動画がネットの特設サイトで見れるのもわかりやすく良かったです。考えたことも無いようなことがたくさんあって言われてみたら確かに不思議だなと思うことばかりでした。10年後には脳の研究では、どんなことが解明されているんだろうかと楽しみにもなりました。

    0
    投稿日: 2025.01.31
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    脳科学の面白さを多方面から説明した良書です。 著者が実験もシミュレーションもできる研究者なこともあり、かなり幅広い脳科学の題材が扱われていました。 ・行為の正当化のために認知を変える ・無意識の影響 ・既存機能の使い回しによる新機能の習得 ・感覚器の違いによる認識する世界の違い(生物から見た世界っぽい) ・決定論と自由意志 ・ノイズと創発 ・ベキ則とルール ・再帰性による有限も無限の理解 などなど、どれも非常に興味深い内容で、世界の見方が変わるような新たな視点を得られました。また著者も述べていましたが、単に脳の仕組みを説明するのではなく、その意義についての説明に重点が置かれており、全体を通してとてもワクワクする内容でした。中高生が読んだら脳科学に興味を持ちそうな、面白い本だと思います。

    1
    投稿日: 2024.12.26
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    新刊が出たので、その予習としてブルーバックス版の本書を読む。 ヒットした理由がよくわかる。脳の不思議さを、実験を通じて教えてくれるワクワクする本だった。 脳は左半分しか見ていない、脳は辻褄合わせをする、など、1日目の講義がまずは楽しい。 そして、考えるより先に脳が反応しているということ、 人間はリカージョンの考えができるからこそ、有限を知るということ。 哲学的な領域に話は広がる。 脳科学は池谷さんのいうとおり、哲学と繋がっていく。そこが楽しい。しかも小ネタも蓄積できるし笑 今まで読んでなかったの損したなあ。

    21
    投稿日: 2024.10.22
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    脳ってめちゃくちゃ不思議で面白い! 自由意思って脳科学で考えたことがなかったから へぇ〜なるほど〜って思うことばかりだった。

    23
    投稿日: 2024.04.13
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    高校生への講義録。40歳前の著者の講義がみずみずしい。 脳科学に興味がある人は必読でしょう。 内容は盛り沢山。個人的には特に、地球誕生後の生命の起源の話と、初めて聞いた「創発」の話が印象に残る。 また著者は数理モデルで具体的に創発等のイメージを示してくれている。数学的思考の有用さにも気づかされた。 中高生の内にこの本に出会えば、脳科学、生命科学、数学等々に目覚める人も出てくると思わせる素晴らしい本。

    0
    投稿日: 2024.03.10
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    脳科学の進歩が分かり、脳の複雑さと単純さの両面を知れた。また、科学的な観点からだけでなく、数式や理論に当てはめて考えると見えてくる秩序等は動画でも見ることができるため、「進化しすぎた脳」よりも遥かに分かりやすかった。

    0
    投稿日: 2024.02.21
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    どこで知ったのか全然忘れてしまったのだけれど、タイトルを妙に覚えていたのでバリューブックスさんでポチった。 脳の研究をしている著者が、20年前に卒業した母校で脳科学の最前線を講義したものを収録している。 最前線とは言え、2009年初版なので、今とは少し変わっていることもあるんだろうか。 まず、全校生徒の前で行った講義が第一章。興味深くて、わりと身近で、感覚的にわかりやすい脳科学の実験の例を羅列しながら、脳について面白おかしく解説してくれる。ここのパートは理解し易くて本当に読んでいて面白かった。 そして、第二章以降がその講義で興味を持った生徒たち9名を選んで3日間行われた連続講義。 日を追うごと、章を重ねるごとに私にとっては難易度が上がる。 これ理解できてる高校生、すごい! イラストや図解、はたまたQRコードまでついていて、より分かりやすくしようという工夫が満載。 ただQRコードは古いからかな、 読めなかったのが残念でした。 難しかったながらも、面白いなと思ったのが、 僕らの「自由」は、 自由意志ではなく自由否定 というくだり。 しばしばネットで見かける、 人の品性は何を言うかではなく何を言わないかだ、に通じるものがあるなぁと感慨深い。 それから、脳のゆらぎ、ノイズが脳の駆動源であるという考察や、フィードバック機能がもたらす脳の認知としての時間が歪む話など、絶対面白いのにちゃんと理解できてないのが悔やまれる内容盛りだくさん。 最終的に、内省しているといつもぶち当たる壁が、脳で考えるからこその無限の入れ子構造であるという着地には心底なるほどなぁ。 いやいや、脳科学。 難しいけどめっちゃ面白い。 こらはちょっと時間を置いて絶対読み返そうと思う。

    0
    投稿日: 2023.10.12
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    数年前に読んだ「進化しすぎた脳」も面白かったけどこちらは輪をかけて面白い。脳科学者が脳の働きの面白さを高校生に語るという前著と同じ構成。科学者ならではの色んな概念が次々出てきて大いに好奇心を掻き立てられる。 脳がいかにサバを読み、取り繕い、ウソをつくことか、人間の感覚、意識、認知がいかに当てにならないものか…自分の感情、感覚をあまり信頼しないようにしよう、客観的に観察し対象化するようにしようと思った。 無意識下の脳と体の活動も面白い。箸を使う、運動をするといった行為は意識せずとも体が自然に動くがこれは大脳基底核という脳の部位が司っているそうで直感もここから出てくるとか。無意識下の脳は様々に活動しており、自分の中にもう一人、人格を持っているようなもので、自分で制御できていない無意識の領域も自己と言えるのか?ならば「こころ」とは何か?等々疑問は尽きない。 自由意志について、先週読了したノアハラリ著「21lessons」でも全く同じことを言っていて驚いた。10年前の本書では当然言及されていないがハラリはAIによる自由意志と人間の価値の危機に警鐘を鳴らしている。 因果関係、相関関係 意識、無意識 直感 作話 人間という生き物は主観経験の原因や根拠を無意識のうちにいつも探索している 前適応 他者観察力を使いまわして自己観察、自己理解に至る。 自由意志 多様性 可塑性 ゆらぎ ノイズ 無尽蔵のエネルギー 回路構造 構造・機能 生命は自身を書き換える リカージョン 入れ子構造 多層構造 人間が並行処理できるのは7個まで 自己組織化マップ

    0
    投稿日: 2023.10.12
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    私たちが感じる世界は脳の解釈の結果であり、実際の世界ではないとすると。。。やはりまた、存在とは何か。。という不思議にリーチしてそれがまた新しい好奇心を活性させる。楽しい本に当たりました。

    0
    投稿日: 2023.06.02
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    めちゃめちゃ面白い。 はじめから最後まで、講義形式で筆者が語っていくのが、すっと頭に入り、時々入る高校生のコメントが我々と同じ認識でかなり読みやすい。 専門用語もたくさん出てくるが、高校生に説明するという体裁のため、分かりやすく解説され、テンポよく読める。 この一冊を読んで、まず一言。 「人間って本当によく出来てる、けど一方で愛くるしい」 私が印象に残ったのは、「世界が5分前にできたとしたらあなたは信じるか?」という部分。 私たちの記憶って、何が正しくて、何が正しくないのだろう? そもそも正しいことってあるのか? 今まで考えなかった視点で物事を見ることができそう。 脳科学って、どんなもんかと思って読んだが、たしかに、どの学問にも付随されず、接着剤のような学問なのかなぁと納得。 同じ作者の他作品も読みたくなる。

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    投稿日: 2023.04.18
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    私は文系なので、数学的科学的な部分が難解で、むずかしかった。 なんとなく理解しながら読みすすめました。自分のなかで新しい考え方も生まれました。

    0
    投稿日: 2023.02.06
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    高校生に対する講義の形式で脳が認識する「わたし」の世界とそれを生成する脳とはいかなる装置であるのかについて語る。 講義録でありながらも議論の流れは洗練されており、スムーズな理解を助ける。 良書。

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    投稿日: 2022.08.02
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    講義式 この世は11次元かも。物の見え方について。好きになることは脳の回路が進化すること。30秒前にはミスするかどうか決まってる脳の揺らぎのせい。 もっといっぱいあるけどキリがない。情報量が多くて良い本だった。

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    投稿日: 2022.06.08
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    単純なルールが複雑性や創発を生むというストーリーをわかりやすく解説。 創発をイメージするシミュレーションがとてもわかりやすい

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    投稿日: 2022.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以下気になったことのまとめ 1章 自分の行動や思考の多くは無意識的な振る舞い なので自分が想像してるほど自分のことはわからない 理系は人差しが短い。 これは、単に男の人のほうが人差し指が短く、男の人のほうが理解に進みやすいということ。 人差し指が短い理由は、お腹の中にいるときな、男性ホルモンにさらされると男性になるが、男性ホルモンにさ細胞を殺す作用があり、人差し指が短くなる と言われている 天然パーマはIQが低いのも同じような理屈。 アフリカには天然パーマの方が多く、アフリカの一部地域では教育が届いておらず、そういう統計になっているだけ こうしたデータは因果関係ではなく相関関係があるといえる。 因果関係があることは証明できない。統計的に相関の強さを見て、因果関係があるとしているだけ。 解熱剤を飲まなくても熱は下がるかもしれない、など。 脳の活動こそが事実、つまり感覚世界の全てであって、実際の世界である「真実」については脳は知り得ない 人の顔は、左側だけでほとんど判断している 言語は左脳で判断して、イメージは右脳が司る。左側の視野で見たのもは、右脳が判断するので、左側 この歌はなんで好き?という理由でメロディーや歌声ではなく、実は楽しい時に聞いた曲を聴くといい曲と錯覚してしまう 視線を動かして見た場合と、視線をそのままにして新しいものを見た場合だと、視線を動かしたときの方が魅力的に錯覚しやすい 脳が視線を動かしてみる必要があるもの、と錯覚するから 恋愛は麻薬のように快楽作用がある。 快楽は盲目にさせる。ネズミが快楽のボタンを押すと、そればかり押して食事もしなくなり気付いたら餓死してしまうなど。 子孫を残す際は、よりよいパートナーを選ぶ脳がある。しかし全世界の人からベストは探せない。そのとき、恋愛で盲目になって、目の前の人がベストパートナーと錯覚できるよように、恋愛がある ひらめきは思いついた後に理由を説明できるが、直感は理由を説明できない 大脳基底核が直感を扱う。大脳基底核は、自転車の乗り方や箸の持ち方など体を動かすことに関連したプログラムを保存している。 そしてこれは、非常に正確。箸の持ち方を間違えたなどがらないように、正確。 大脳基底核は、1回やっただけでは記憶しない。繰り返しによって記憶される 女性はノンヴァーバルコミュニケーションに長けていて、ちょっとした仕草や態度や表情に敏感。男性はこれが苦手なので、言葉を重視する 例えば女性はプレゼントの際にも、どんなシール貼ろうかやリボンなど細部に気を配る。それが女性には伝わるから 人の痛みを見ると、自分も痛いと脳が感じてしまう。それは仲間外れにされた、など社会的な心の痛みも、脳は「痛み」と感じてしまう。 進化の過程で動物は他者の存在を意識できるようになった。次に他者を観察することで、その行動の理由を推測できるようにらなった。 他者を観察して得たことを自分にも適用すれば、自分の観察にもなる。 そういった手順で自分に心があると理解する 3章 脳は常に頭蓋骨の中にあるので、外界の情報を知るには手や足や目など身体を使わないと情報を得れない 味覚は塩味、甘味、旨味、酸味、苦味の5種類 皮膚の感覚も温覚、冷覚、圧覚、痛覚など数種類 嗅覚は、400種類くらい嗅ぎ分ける。ネズミなら1000種類。嗅覚だけ異常に多い。 それは、食べ物を探すため。睡眠中でも嗅覚は活動している。嗅覚以外も感じ取れていたら、睡眠が妨げられる 身体を動かそうと思ったとき、その直前には脳はすでに身体を動かす準備を始めて完了している。その後、身体を動かそうと思い、動かすという流れ。 子供は体は動く準備できたらすぐに行動しちゃう。大人になるとそれを拒否できるようになる よって、ぼくらは自由意志ではなく、体が思ったことを「やらない」という選択肢、つまり自由否定ができるだけの存在 4章 アリの行列。アリはフェロモンを出しながら歩き、フェロモンを辿って帰る。 そのフェロモンは揮発性で時間が経てば消える 時間が経てば消えることで、今残ってるフェロモンに時間という概念が加わる。昔のフェロモンが消えることで、帰り道がわかるようになる でもたまにフェロモンを辿っていかないアリがある。それはノイズだが、そういうアリが最短ルートを見つかるかもしれないし、もっと大きな餌を取るかもしれない。だから必要 アリのフェロモンは揮発性なので、濃いフェロモンを辿っていけばノイズには騙されない仕組みにもなっている

    1
    投稿日: 2022.05.01
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    自分の「赤」は他人の見ている「赤」と同じか?といった疑問を持った事がある人にはお奨めしたい。 「人間の脳では「絶対的な世界」を認識しきれない」「自由を感じる意識はあるが、厳密な意味で人間が信じる自由意志は無い」「よく寝た奴が一番ひらめきやすい」などなど、人間の様々な側面に想像を巡らせる内容がもりもり。 終わりの方で「こういった社会活動(アウトリーチ活動)について批判もある」と書かれていますが、多少先鋭過ぎる情報でもこうして分かりやすく提供される事で、科学者の卵の意欲を掻き立てるんじゃないかと思います。

    1
    投稿日: 2022.04.04
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    認知に関する最新の研究が網羅されわかりやすく解説されている。ただ、個人的には対話風の文章ではなく説明文の方がよかった。好みの問題。

    0
    投稿日: 2021.12.04
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    書くことがまとまっていないが記憶のために書く。 本書で紹介される脳や意識の話はどれもおもしろいし驚くものばかりだが、それより印象的だったのは著者の誠実さというか、優しさ。あるいは気概?のような。 意識の話が差別の話や人類の傲慢さに繋がったりするときがあるのだが、そこに至る根拠が完璧すぎて、すげぇ説得力になる。

    1
    投稿日: 2021.11.27
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    ・最近流行っている心理学系の本と同じ感じの内容で、特に真新しい発見はなかった。内容はペラい。 ・「プロゴルファーがなぜパターをミスるのか」の理由は面白かった。 ・(続き)30秒前にはミスるかどうかが実は決まっているらしい。 ・(続き)「入力+ゆらぎ=出力」であり、「ゆらぎ」はランダムで本人にはコントロールできない。 ・(続き)本人にできるのは、出力を「する」か「しない」か。 ・(続き)ex.「さっきと全く同じ力でジャンプしろ」と言われても全く同じ力は出せないのと同じ事。集中力も同じらしい。

    1
    投稿日: 2021.10.19
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    初めて読んだ池谷さんの本。とても面白かったです。意志がどのようにして生まれたかを考えるラングドンのありや報酬系のお話は特に面白く、興味をそそられました。

    0
    投稿日: 2021.08.27
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    ・自由意志を主観的に感じてるなら「ある」って言っていいじゃない ・ノイズの意義。ノイズは創造性を産む このあたりが新発見だった。

    0
    投稿日: 2021.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本書の終わりに、著者は、アウトリーチ活動について述べていた。アウトリーチ活動とは、研究者が、専門家ではない一般の人たちとの対話の場を持ったり、一般書を著したり、易しい講演を行ったりと、その労力をいわゆる社会活動についやすことである。 本書は、著者の出身高校の現役学生に対し、全校講演を行った内容と、その内容に特に興味を示した9名に対し、その後行われた3日間に渡る特別講義の内容を収めたものである。すなわち、後輩学生たちへのアウトリーチ活動の記録である。 アウトリーチ活動については、賛否あり、「一般向けにかみ砕く行為は真実の歪曲」などという否定意見もあるそうだが、本書を読む限り、科学的なテーマについて、実際に検証を行いながら真実を確認するやり方で行う講演であり歪曲に値するとは感じなかったし、さらに未来の科学者に対し、科学的課題究明のプロセスを体験してもらえるという教育的側面でもとても有効な取り組みであると感じた。 「ロウソクの科学」でファラデー氏が、子どもたち相手に実験を交えながら講演した光景とダブルものがあった。 本講義は、脳科学に関する講演であると思う。第一章では、「脳は本当はバカなのだ」というような話が、実例とともにたくさん紹介されていた。「ゲシュタルト群化原理」という脳の早とちりの話、能動的に視線を動かせば好きでないものも好きになるという「錯誤帰属」の話、長く接することで好きになってしまうという「単純接触現象」の話、というように専門的な内容を卑近な事例で紹介してくれる。 本書の中では、脳の不思議を体験できるような実験がふんだんに盛り込まれている。サブリミナル効果が無意識に働きかけているという事実が、データから証明される。まるで手品でも見ているかのように不思議でかつ、興味深い。 手首を動かす実験では、「手首を動かそう」と意識する前に、すでに脳が準備しているということが分かった。脳が「動かせ」という指令を発する前に、すでに実際に「動いている」という実験データであった。意識する前から脳が準備しているとはどういうことか?脳が指令を出す前にすでにアクションが起きているということはどういうことか?意識は、何者かに支配されているのか? この実験結果は、受講した高校生にも非常に印象が強かった。自分としては、意識の前に無意識が脳をスタンバイさせたり、意識の司令前に無意識の指令があったのではと考えてみたくなった。 そのほか、講義の内容は多岐にわたり、初めて知ったことが満載である。例えば次のようなこと。 ・「遺伝多型」というものが個性を生み出している事実(血液型の違いや、赤色を感じる受容体の違い、うまみを感じる受容体の違い、嗅覚の違いなど) ・生物進化の過程には、機能の「使い回し」があるという事実(今まで別の機能として役立っていたものを、全く異なる方向に転用し、新しい使い方を発見して、能力を開発していくこと) ・脳の働きには「ゆらぎ」があること。ゴルフクラブを握る握力は、脳のゆらぎによって異なり、それによってショットの成否が決まる。この「ゆらぎ」の仕組みの把握により、コントロールできる可能性があるということ。 ・脳の可塑性について。これがあるから、遺伝子で決定されたデフォルトの状態から、さらに変化できる。学習や訓練によって能力を固めていけるのは、脳にこの可塑性というものがあるからだそうだ。 ・脳のゆらぎ(ノイズともいわれる)には、3つの役割(①最適解への接近、②確率共振、③創発のためのエネルギー源)があるということ ・その③創発とは、数少ない単純なルールに従って、同じプロセスを何度も繰り返すことで、本来は想定していなかったような新しい性質を獲得すること。 本書のタイトル通り、脳はシナプスとニューロンの単純な働きによって機能している。ニューロンがやっていることは、シナプスを経由の入力を足し算し、その結果を次のニューロンへ出力するという単純なものだそうである。しかし、そのシナプス入力に「ゆらぎ」が発生し、創発が起こる。 最後にリカージョン(入れ子構造)ということについての講義があった。これが我々が心の不思議を感じる要素のようである。「複雑な私」とは、ここから来ているようだ。 脳の構造や働きについて、高校生と共に学んだが、まだまだなんとなく消化不良感がある。高校生たちの事後の感想にもまだ完全に理解しきれていない様子は感じられたものの、彼らの視点は鋭く、著者にドキッとさせる質問が飛び交い、科学の世界へののめり込みかたは、将来への頼もしさが感じられた。。 それと同時に、自らが脳の保有者であり、使い手でありながら、その機能について知らないこと(知らなかったこと)が多いということ、またその機能の不思議さに対する驚きがあったということも事実である。

    21
    投稿日: 2020.10.04
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    池谷さんは、知識がない人に対しての説明が抜群にうまい。面白い。もしも営業職をしたら良い結果を残すと思った。

    0
    投稿日: 2020.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心や自由意志について脳科学の観点か見つめ直すことができる。ページをめくるたび新たな発見がありおもしろかった。 特に印象に残ったのは無意識のほうが意識より正確、(意識的な)記憶は歪められる、意識が無意識にあとから理由をつける、好き嫌いの理由は案外単純な理由かも、など。

    0
    投稿日: 2020.09.16
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    武田さんからのおすすめ本でのメモ/ アガサクリスティの小説 生涯に長編小説は何冊でしょう? 正解は.. 脳は思いでを都合の良いように記憶を置き換えてしまう。 脳の不思議。幽体離脱を脳科学で説明。 例えば、 一流のサッカー選手は俯瞰で自分を見下ろす能力がある。 脳死は人間の死ではない/ 脳(認知)と身体の行動はズレている。

    1
    投稿日: 2020.07.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前著『進化しすぎた脳』に続いて読了。みんなにおすすめしたい数少ない本。 自由意志→アイデアにつながる話に驚愕しながらもぴんときた。 手を動かそうと意図したときには、脳はすでに動かす準備を始めている。場合によっては7秒前に。脳を見ると本人より先に本人の行動がわかってしまう。 では、自由意志は存在しないのか。少なくとも「自由否定」は存在すると著者は言う。 手を動かすとき脳活動と認知のレベルは次の順番で起こる。 準備(脳)→動かそう(意図)→動いた(知覚)→指令(脳) 準備から行動までは1秒以上かかる。行動したくなるより行動することの方が必ず遅い。その行動をしないことにすることが可能な「執行猶予」の時間だ。 行動しない自由が人間にある。 日常でも自由否定の考えは重要だ。 アイデアは絞るものではなく、自然に湧いてくるもの,(cf〈「ひらめきは寝て待て」は本当〉p80)。「僕らにできるのは、自動的に脳から発生してきたアイデアを自由否定するかどうか、つまり、採用するか不採用にするかだけだ。そこにしか僕らの選択の余地はない」p310 この話が最近個人的にすすめている「考えずに考える」取り組みにつながった。最近は浮かんできたアイデアをToDoアプリに入れて自分にリマインドするようにしている。そうすると無意識にそのことを考えていて、新たなアイデアが生まれる。しかるべきときに採用することもできる。脳科学的に正しかったのかな、ほえーとなった。

    1
    投稿日: 2020.07.09
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    受講を希望した高校生の中から抽選で選ばれた男子9名が春休み中の3日間で特別授業として受けた講義録に加筆修正したのが本書。10代の学生相手だが、話は相当にディープな部分まで入り込んでいくので大人も存分に楽しめる内容だ。色々と衝撃的な事柄が登場するが、自分が特に印象に残ったのは、ピンクの斑点、逆さメガネの世界にもやがて順応してしまって僕らが知覚している正しい世界って何なのかという話、指令よりも先に行動している話の3つだ。特に一番最後は衝撃で、何度も繰り返し読んだが未だに信じられない。おったまげである。まだまだ未知なことも多い分野だが、同時に相当に解明が進んでいる分野でもある。あとがきに著者のアウトリーチ活動に関する思いの吐露もあり、色々な意見や考えもある中、このような企画が実現し書籍化されて自分が読めたことは本当に幸運だと有り難く思う。背表紙にある竹内薫さんの紹介文「脳に関する本はあまたあるが、これだけ勉強になり、かつ遊べる本も珍しい」に自分も激しく同意する。

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    投稿日: 2020.06.25
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    途中少し飽きが来たけれども、最後の数十ページは震えるほど素晴らしかった! 脳科学から広がる、哲学、社会学、生物学、数学、心理学の世界、そして、リカージョンを起こす私たちの脳。 脳はどんな仕組みかしらと考えたときに、私たちは道具として、対象の脳を使っていること。驚きだったのは、こう動こうと言う前に実は脳の中にはその準備が既に始まった後ということ。 こうすると、私が考えて体を動かす自由とは、自由意志とはなんだ?と思えてきて、とても不思議な世界へと引き込まれた。 この答えのない事象を持てるツールで探求していくことが、科学と研究の素晴らしさであって、著者の方は一部世の中から研究外活動を批判されていても、この研究について伝えてくれて、なんてありがたいことなんだろう!と、読者としては思いました。

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    投稿日: 2020.05.07
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    脳の構造が生み出す揺らぎ、その揺らぎによって形成される心、脳科学のリカージョン 性が生む終わりのないプロセスと無限のプロセスを味わえる脳科学の喜び。一般人も脳科学の魅力を体感できる開かれたサイエンス著作です。

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    投稿日: 2020.03.24
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    直感は人生経験によって磨かれる 自由は未来ではなく過去にあるもの 脳は身体を通して心を見つけた など、 最近色々考えていた事に対して 思いがけない形の答えをもらえた本でした。 とは言え、脳の中のことだけに目を向けるのではなく 思考がどうなろうと 無意識がどうあろうと 最後は目の前の現実をしっかり見て 判断して進んで行くことが大事なんだと そんな風に思える内容でした。 子どもがもう少し大きくなったら 勧めたいなと思います。

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    投稿日: 2019.02.26
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    要点 1 脳の無意識の作用は強烈だ。ものごとの正しさや好き・嫌いを判断するとき、知らず知らずのうちにこれまでの経験や環境の影響を巻き込んでしまっている。しかも、私たちはそれに気づけない。 要点 2 自らの意志で自由に判断、行動しているつもりでも、実は行動しようと思う前に、脳がすでに動く準備を行っている。「自由」は行動よりも前に存在するのではなくて、行動の結果もたらされるものだ。 要点 3 「意志」や「意図」は、簡素なルールに従って創発されているだけなのではないか。 似たようなことは人間の世界でもよく起こる。たとえば他人への気遣い。ある人は気がつけるけど、ある人は気づけない。気がつける人にとっては「なぜこんなことにも気がつかないのだろう」といぶかしく思ってしまうが、気がつかない人はそもそも「それが存在しない」世界に生きているから、自分がどれほど気づいていないか、にすら気がつけないのだ。だから、隣にいる人と同じ物を見ても、それを同じように感知しているかどうかの保証は、まったくない。 正しさの基準は「慣れ」の問題に帰着し、正しさの信念は、結局記憶から生まれる。この世には絶対的な「正しい」・「間違い」の基準はなく、その環境により長く暮らし、その世界のルールにどれほど深く順応しているかどうかが、脳にとっては重要だ。 もう一歩踏み込めば、「正しい」というのは「それが自分にとって心地いいことかどうか」、つまり「それが好きかどうか」で変わってくる。好き、嫌いは環境にも大きく左右される。たとえば、何度も見かけた物は好きになりがちで、反復提示によって好みが操作されうることがすでに分かっている。また、意識にはっきりとのぼる理由がないままに、むしろ周りの状況を引き込みつつ、好きになったり嫌いになったりもする。たとえば、「あなたは人生に楽観的ですか?悲観的ですか?」という質問をすると、雨の日より晴れの日のほうが楽観的な答えが返ってくる傾向があるのだ。

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    投稿日: 2019.02.26
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    私が思ってた「脳」ではなかった! 意識の曖昧さ、無意識の凄さ。 例えば、行動の理由は実は後付けだったり 文字を見るだけで、何が書いてあるか理解していなくても、行動に移せたり。 そうすると、多くのことを自分で決めているつもりだけれど実はそうではないのだろう。 習慣や育ち、文化で人の行動は決まる。 非常に面白い1冊。

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    投稿日: 2019.01.30
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    凄かった これは名著 進化しすぎた脳から5年 内容よりも、筆者の人間的な柔らかさが好ましい 成長を感じる!

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    投稿日: 2018.11.19
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    進化しすぎた脳の続き これもまた意外な事実が詰まっている 特に印象的だったのは ・意識するより前に脳は行動の準備をしている ・脳は常に予測している ということ これもまた読みやすく入門者向けだ

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    投稿日: 2018.08.20
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    合目的的 プラグマティック チャイニーズクレステッドドッグ 最稠密 さいちゅうみつ アブダクション 捨象 しゃしょう モダリティ クローニング ベキ則 正規分布=ランダム 学際的 カタログ=集合 リカージョン=自分を自分の中に持つ入れ子構造 アナロジー=類推 自己組織化=教えていないのに自然に秩序が生まれてくること 何か技術を身につけるのにひたすら反復練習を繰り返すと自然にできるようになる、それは直感も同じというのは目から鱗だった。 物事を視点移動すればいくらでもリカージョンして自分の位置を測ることができるが ワーキングメモリ=短期的な記憶は同時処理できる情報量が限られており 約7前後であることから、7以上の並行処理は途端にキャパオーバーとなる。 自分の心を自分の心で考えるリカージョンを繰り返すだけですぐに容量がいっぱいとなってしまう。 リカージョンは矛盾をはらむ。

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    投稿日: 2017.09.02
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     最新の脳科学を高校生に語る形式で作られた本なので、一見わかりやすい。でも、普通に持つ脳の常識が揺らいでしまうような実験結果に戸惑うところも。研究の積み重ねで、人間の無意識がどんどん明らかにされてゆくのだろうか。それはどんな姿を見せるのか。私たちの現状の人間観は「作話」されたものだということに、読後、何とか納得しました。私は、どちらかというと、無意識に親近感をいだいているのです。

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    投稿日: 2016.09.09
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    高校生に対する授業を文字起こしした内容は非常にわかりやすいし、身近に感じることが多い。 人間は顔の左側で男女の判断をしている…とか。 握力検査で検査前にサブリミナルで励ましの言葉を見せることで、握力自体に加え、検査器を握るスピードも早くなっている、ということに驚いた。サブリミナルは、恐ろしいほど脳に影響を及ぼしている。

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    投稿日: 2016.08.09
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    もっともっと深読みしたい!と思った。自分の意志で身体を動かしていると私たちは、思っている。でも自分の意志よりも先に脳は予測しているのだそう。今、動かしてるこの手は、過去の世界。

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    投稿日: 2016.04.16
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    高校の授業をそのまま書籍化したもの。 前半はとにかく面白かった。 後半はパソコンを使ったシミュレーションを使いながらの授業解説。色や動きが授業の中に出てくる。 そのため、本ではパラパラ漫画を取り入れて工夫をしているところはとてもいい(でもよくわからなかったので残念)。 色が大事になってくるけれど、すべて白黒なので、んんん。。。です。特設サイトも見れるそうですが。 脳は単純な素子(鹿威し)の組み合わせ。それで回路が大事。いつの日か、コンピュータで人の脳を完全に再現することも不可能ではないだろう。 そうしたらコンピュータが自律的に動くようになる。 単純な部品(素子)の組み上げでいいはずだ。。。 蟻の行動に関するお話はためになりました。 自由って、なんだろうな、そんなこととかを色々とかんがえさせてくれます。

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    投稿日: 2016.01.30
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    脳、心の謎に挑むも高校生に向けての講義から起しているので対話調でとても読みやすい。他の本で読んだエピソートなども多々あるが、そこは脳科学では重要な話なんだろうと理解。アリというと一糸乱れぬ統率された行動をイメージしますが、案外従わない奴もいて、逆にそれが餌場から巣までの効率のよいルートを発見することに繋がるとした前置きから始まる脳内のゆらぎやノイズが創発を促すとの話が印象的。組織も揺さぶったり異分子を混入させると良いかも。CH-CH-CH-CH-Chages♪

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    投稿日: 2016.01.23
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    ベストセラー『進化しすぎた脳』の著者が、母校で行った講義。私たちがふだん抱く「心」のイメージが最新の研究によって次々と覆されていく

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    投稿日: 2015.12.25
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    脳が単純な構造であるからこそ、「私」という存在は複雑になる。シンプルな道具を使っている人の方が、多くの複雑な結果を残せることと似ています。 単純な脳、複雑な私がリカージョンを起こして私が見ているこの世界を生み出している。それだけのことがどれほど美しいことか。想像力の爆発を体験しました。

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    投稿日: 2015.12.10
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    ★SIST読書マラソン2015推薦図書★ 【所在・貸出状況を見る】 http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=all&category-mgz=all&materialid=11301099

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    投稿日: 2015.10.27
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    脳科学の最新の知見をちりばめながら、自由意志の存在の有無や心の存在という哲学的課題にまでわかりやすく踏み込まれていて、知的好奇心が刺激される。 脳科学があらゆる学問分野に影響が及んでいる。人口知能など、進化のスピードがますます速くなる分野で、これからも情報をしっかり追っていきたい。

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    投稿日: 2015.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    基底核は手続き=方法記憶の座。その特徴は、無意識・自動的・正確、そして繰り返し訓練によって身につく。 「ひらめき」の訓練を繰り返すことで「直感」は力が養われる。 体は変更できないけど心は変更できる。感情を操作して行動に合わせる。

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    投稿日: 2015.06.23
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    前半はすごく面白かった! …後半は難しくてよくわからなかった。 この本は、高校生を対象に池谷先生が授業を行った内容が書かれている。 第一章は、全校生徒を対象に行った授業。 第二章~第四章は、生徒数人を対象に行った授業。 第一章は、目から鱗が落ちるくらい面白かった。 脳に関する豆知識が盛りだくさんで、本にいっぱい線を引いてしまった。 第二章~四章は、専門的な話で、自分には難しく感じた。 もう一度読み直したら、理解できるかもしれない。

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    投稿日: 2015.06.21
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    秀逸。藤枝東出身と言うところにも親近感。 進化の二相性 進化のステージ1: 可塑性「どれだけ変化しうるか」の高いものが淘汰に打ち勝つ 基礎力➕可塑性 (ヒトはまだ可塑性により多様性が保たれている) 進化のステージ2: 多様性を失った種は滅びる(最終段階)全員「伸びしろ」があったら遺伝子の優劣のみが淘汰の指標だが、多様性を失い滅びてしまう。 脳のゆらぎ ①効率よく正解に近づく(最適解への接近) ②弱いシグナルを増幅する(確率共振) ③創発のためのエネルギー源 →複雑系と創発

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    投稿日: 2015.05.15
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    脳に関する知識ってニューロンとか前頭葉とか脳神経とかそれくらいしか知らない素人の私でも、とっても面白く読めた。 面白かったのはわかるんだけど、説明するのは難しくて、理解しきれてない部分が沢山ある。 何回も読んで、そのたびに、おおおって新しい発見に湧きそう。  脳科学がその性質上、「解けない謎」に挑んでいるっていうことに、宇宙や深海に通じる神秘性を感じるよね。 とても機械的な仕組みで動いている脳をどんだけ調べても、 答えは出ないかもしれないっていう深遠さ、 自分探しの旅に出るくらいなら、この本を読んだほうが よっぽど安上がりでいいと思うよ。 タイトル通り、「私」ってめちゃくちゃ難しいよ。

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    投稿日: 2015.05.04
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    脳について。学術研究と筆者の考え。 一般啓発としてはかなり(情報処理的に)レベルが高い本である。 ノイズも多いが情報量も多い。 あと筆者自身の解釈にも注意が必要(快楽主義者っぽい)。ファクトを拾って読むのが良いかと。 【以下メモ】 直感の発生場所は大脳基底核(淡蒼球)。 しかし、ここれは訓練されたものしか扱えない(手続き記憶の生成場所)。だから天性の勘はない。 無意識の方が大きい(その点フロイトの分析は正しい)。 報酬系テグメンタ。 ひらめきは寝た方が良い答えが出る。 意識ではなく、無意識での決定の連続で人間は決定を行っている、しかもそれが意識化の決定であると錯覚している点がタチが悪い(だからこそ、意思決定を言語化する事が重要であるという示唆が得られる)。 ノンバーバルコミュニケーションには性差があり、男性は苦手で、女性が得意。基底核の直感の力。 自由意志の存在は? 私たちの意識はどのように作られているのか。 自由否定も自由意志。トートロジーの連続。 行動経済学の知見でも出てくるが、ボランティア活動に報酬を貰うと、満足度が落ちる。 逆に報酬がない方が満足度が高い →脳は行動を合理化する為に感情を変える。 (お金をもらってないでやっているのだから、とても良いことに違いないという錯覚) →心は行動に影響を受けている。 脳の電気信号の順序が、 準備→意志(手を動かせ)→手が動いたという感覚→手を動かせと実際に指令する という順序だというのも示唆深い。 脳の電気信号を捉えれば、次のパッドが失敗するかもわかる。α波によって。 自律神経は自分で動かす事ができる。血圧も。汗も。α波も。これはフィードバックで可能になる。薬がいらない時代が来るかも。 脳も同じ原理で動作を行っている。つまり、手が動いたという感覚→手を動かせと指令 フィードバックがあって初めて脳は活動できる。 つまり、これが身体と心の連続性で、不分離性。 脳のノイズについて べき乗で表されるこの世の中の事象。正確には、脳の創発の結果。 ジップの法則 都市の人口、ベストセラー作品数、収入、地震の大きさ、ガラスを割った時の破片の大きさ。などなど。 ノイズがエネルギーを作る。脳は20ワット位で動く。 ニューロンの入力がゆらぐ→ノイズ 「鹿威し」モデルでの拡散と収束

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    投稿日: 2015.03.29
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    以前に別の出版社から出ていたものがブルーバックスで再度出たのを知らずに二度買いしてしまった。高校生対象の講義でいわゆる脳科学をわかりやすく解説。題名の通り、脳は単純であるが、使いまわした機能で進化して、「私」を複雑に感じるようになっている。

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    投稿日: 2015.02.27
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    長い時間いれば好きになる テグメンタ➡︎快感、盲目性 基底核が直感を生む。 直感は理由が言えない、ひらめきは言える ひらめきは寝てまて 直感は繰り返すことで、育まれる

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    投稿日: 2015.02.20
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    一通り読み終わって、パラパラ読み返し中。 それくらい面白い。 自分が身体を動かそうと思う前に、脳は準備を始めてるとか、 人間の視覚のほうが珍しいとか。 高校生への講義形式になってるので、初心者でも読みやすい。

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    投稿日: 2015.01.19
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    2009年に刊行された、単純な脳、複雑な「私」がブルーバックスシリーズで復活。著者は、東京大学教授で脳研究者の池谷さん。 脳に関する本は結構読んできたけど、一番詳しく、驚きも一番、興味の湧き具合も一番、理解も一番進んだけど、脳についてさらにわからなくなった、よくわからない本だったというのが読み終えての素直な感想。 脳と心と体の関係、無意識のすごさ、脳は完璧ではなくズレを利用して働く、自由ってなんだ?目に見えているもの、感覚として感じているもの、何か全てがよくわからなくなった。 脳の中で起きていることは、単なる化学反応で、化学式で簡単に表すこともできる。脳の特定の部分を刺激すれば、何かをしたくなったり、動きをコントロールすることもできる。だとすると、心も体も脳が全てなのか? 他の生物のDNAを使って、見えないものを見たり、感じられないものを感じたりできる。だとすると普段見えているこの世界って一体なんなんだ?って思えたり、現時点ではよくまとめきれない。

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    投稿日: 2014.11.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    脳科学者・池谷裕二さんによる、 トピックとそれらを読み解く内容が盛りだくさんの、 講義録形式の本です。 実際に、池谷さんの母校の生徒9人が彼から受けた講義が この本になっています。 460ページくらいのなかなかのボリュームの本ですが、 その物理的な「なかなかな量」を超えるくらいの内容の濃さです。 そして面白いのです。最新の脳科学の知見が披露されますが、 柔らかい言葉でもってなされるその解説、詳説にうーんと唸らせられる。 自由意志とはなにか、 無意識の作用について、 脳の神経はどういう成り立ちをしているか、などなど、 哲学や心理学や生物学などの領域にまでまたがるような、 横断的な学問としての脳科学というものがわかり、 そのひとつひとつに自分のアタマのいろいろな領域を刺激されて、 フル回転で読むようなことになります。 といっても、興味深い読みものなので、 時間の余裕があってゆっくり読めるのならば、苦痛も感じないはずです。 (ところどころ調べないといけない言葉も、 人によってはあるかもしれないですが) とくに心に残ったところは、まず、 同じ労働をしても、報酬の金額が少ない人のほうが その労働に対して「楽しかった」という感想を持つそうだというところ。 ボランティアでの満足感へのヒントだとも思いました。 一方で、高給取りなんかが傲慢だったりするイメージがありますが、 仕事に楽しさを感じてないからなんでしょうか。 「金のためだししょうがねー」と。 仕事は金のためなのはもちろん(だと僕は思う)。 でも、楽しいにこしたことはない。 そのあたりのちょうどいい賃金の金額ってあるんだろうけど、 個人差があるだろうなぁと思いました。 格差の下の人たちが、少ない賃金でも楽しさを感じてしまったら、 それは豊かな社会なのだろうか、それとも、かわいそうな社会なのだろうか。 また、ブラック企業で働く人がそこを離れないのにも、 このような脳の習性・心理が働いているのだろうかと思えました。 それは間違った脳科学・心理学の活用の仕方だと思う。 それと、脳はゆらいでいるということ。 入力+ゆらぎ=出力になるから、 同じことをしようとしても結果は微妙に異なったりする (いつもゴルフのパッティングが決まるとは限らないのがその例)。 きっとルーティンってものが、 その脳の揺らぎを一時的に抑えられるんじゃないだろうか。 そうやって、出力のばらつきを抑えている気がする。 実際、アルファ波がでているときは失敗すると書いていました。 アルファ波が出ていないとき、弱い時には、 ゴルフのパッティングもうまくいく。 そして、アルファ波は脳波測定器をみながらならば、 自分で出したり弱めたり調節できるようになるものなんですって。 そうやって、アルファ波を弱める術を覚えたら、 ボウリングなんかはすごくいいスコアが出せるだろうなぁ。 運動音痴の人も、もしかするとアルファ波が強いせいでそうだ、 っていう可能性もありますよね。 野球なんかで玉を投げるのにもコントロールが悪かったりっていうのは、 アルファ波のせいかもしれない。 逆に、アルファ波って優れた芸術家には欠かせないみたいに言われた時期って あったと思いますが、そうい芸術家が運動に優れていないのが、 このメカニズムのせいかもしれない。 あと、このあいだ『弓と禅』のレビューで書きましたが、 そこに出てくる名人の弓道の師範はどんな脳波なんだろうなって 気になりますよね。そこまでの域に達していたら、 逆にアルファ波がでていて、それまでの常識が覆るような 奥が深い結果が出そうにも思えたり。 まぁそれは僕の勝手な想像ですけども。 非常に面白く、濃い内容と量に圧倒されながら読み終えました。 うまくいえないのですが、読み通すと、何か、 「この世の仕組み」みたいなのすら見えてくるような本です。 良書でした。

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    投稿日: 2014.11.10
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    大学で計算機科学の知見に触れることが多い私にとって、脳の持つ“ゆらぎ”や“可塑性”といった性質は非常に興味深かったです。分かりやすいだけでなく、より深く学ぶためのモチベーションを与えてくれる本であると思います。

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    投稿日: 2014.11.03
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    池谷氏が高校生相手に行った特別講義をまとめたもの。「脳とは何か」を説明しながら、認識論などさまざまな論点について触れていきます。 やはり何度読んでも衝撃的なのは、「体を動かそう」と思って動かす、のではなく、実際に体を動かす数秒前に脳から指令が出ている、というくだり。ゴルフのパッティングなど、その時点でうまくいくか失敗するかまでわかる、と。脳のニューロンがどのように情報を伝えるかというメカニズムもすごい。単純な法則にのっとって情報が伝達されますがそれを俯瞰できるようしゅみゅレーションすると整然とした反応が現れる。ここがタイトルの由来で、「脳がやっていることそのものは単純だが反応は複雑に見える」。知的な興奮を呼ぶ一書。

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    投稿日: 2014.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後半難しくて一部読み飛ばしてしまったけど、面白かったです。 「自分を使い回しながら進化した脳」とは、それまでにある用途で存在した機能を別の用途に使い回すことで進化してきた、ということ。 「脳は世界をただ写しとって見るのではなくて、思い込みで解釈する」 このことは文学や哲学や心理学などのあらゆる分野で言われてきましたが、正にそういう風にできていた。 「人は見たいものしか見ない」という解釈でしたが、「脳が解釈したようにしか人は物を見られない」ということで、自分に不都合なものを排除してしまう可能性を鑑みると結局「人は見たいものしか見ない」に落ち着くわけですね。 しかしながら、逆に見てしまったものに対してのストレスから逃れる為に、心の方が変化してしまう場合もあり、これもまた、それまでに経験したことを踏まえての変化になるのでしょう。 手続き記憶に関しては全ての分野の学習や習得にとって、「コツコツ努力すること」の正しさを科学的に証明しています。 恋愛感情に関しては「思い込み」であるとの身も蓋もない話でありましたが、ふられたり浮気されたりした方には何よりの薬でしょう。 より広めることで楽になれる人は増えますが、少子化には拍車がかかるかもしれません。

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    投稿日: 2014.10.09
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    高校生に向けて行われた講義ということで、非常にわかりやすく語られている。しかも、興味深い話題が満載である。池谷さんの本は何を読んでも面白い。しかし、わかりやすいとは書いたものの、最終日の「ゆらぎと創発」あたりはかなり厳しい内容になっている。それに付き合っていた高校生が偉いと思う。個人的にはサブリミナル効果の実験の話に最も興味がわいた。本人の意識にも上らない短時間「がんばれ」というメッセージを流してから、「にぎれ」という指示をすると、「がんばれ」がないときよりも有意に力が強くなるという。これは無意識に訴えかけるのがいいのか、それともゆっくりメッセージを出して、「がんばれ」ということばを意識させてもふつうに力は強くなるのか、そのあたりも知りたい。それから、脳内のゆらぎのために、プロゴルファーでも常にパットを正確に決められるわけではないという件も面白かった。さらに、意識的にアルファ波が出せるという話。具体的な方法は何も書かれていないが、どうするのだろう。質問したいことがらもいっぱい見つかる本でした。

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    投稿日: 2014.09.25
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    脳科学がご専門の先生が、高校生に脳の働きなどについてわかりやすく話している本。 前半の講義部分で、脳のちょっといい加減なところを面白いと思ったり。後半は、高校生数人を相手に、もうちょっと複雑な話を。先生の話が興味深いのはもちろんだけど、高校生の時にするどい質問が面白かった。私は高校生のとき、こんなに感性が豊かではなかったと思う・・・

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    投稿日: 2014.09.20
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    【目的】 最先端の脳科学の研究をもとに、「心」の動きについてどのようなことが言えるかを明らかにする。 【収穫】 普段は考えもしなかった脳の作り出す現象について、多くの初めてのことを知ることができ、自分の心を少し客観的に捉えられるようになった。 【概要】 本書は、著者が母校の高校で行った「脳と心」に関する全校生徒向けの講義、および少人数向けの集中講義の内容をまとめたものである。講義では、日常的な事例を使いながら、最先端の脳科学理論を紹介する。以下は取り扱う事例の一部。 ・「好きになる」とはどういう作用か ・なぜ他者の心、感情を理解できるのか ・直感はどのように生まれるのか ・生物の定義とは何か ・記憶の役割とは何か ・自由の条件とは ・脳の「ゆらぎ」とは何で、何の役に立っているか 【感想】 色々なところで評判がよく、著名なビジネスマンも薦めていたため読んでみた。普段自分の意識に上らないような部分でも、脳の影響が働いていることをわかりやすく解説しており、非常に面白い。400ページ超の分量だが、高校生との対話形式で書かれているため読みやすい。たまにテレビでやっているような脳特集などより、はるかに多く有益な情報が得られると感じた。

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    投稿日: 2014.08.30
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    世界一受けたい授業。池谷先生が母校の好奇心旺盛な生徒に最先端の学問を分かりやすく説明してくれる贅沢な時間。「脳科学」って名前だけ聞くと流行りのコンテンツのようだけれども、世間にはばかるゆるくて軽い本とは違い、おそらくこれまでの研究の経験に裏打ちされた説得力よ。難解な内容にもかかわらず、先生の語り口は優しく目の前の生徒と上手くコミュニケーションを取る雰囲気も会話の流れから感じられる。すごく高度なことを噛み砕いて高校生にも理解できるレベルに落としこんで思考を促すという話術がおみごと。 よくある数多くの脳や潜在意識に関する自己啓発の本なども、もとネタとしてはここからなんだなあと腑に落ちる箇所もあり。 人間の動作は考えて脳に指令を出して行動しているわけではなく、先にすべて脳が決定していて、そもそも自由意志なんて無いという事実は人を愕然とさせるかもしれないが、意識を書き換えることをコントロールできるようになれば自分が見ている世界は思い通りになるのであれば、これは人間が生きやすくなる指標となるかもしれないよ。 池谷先生の暖かく優しい聡明さがそこから生まれているのだとしたら、これらを知ることによって人間はもっと幸せになれるのではないか。

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    投稿日: 2014.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    池谷さんの本は好きで数冊読ませていただきましたが。 この本も面白かったですね。 納得という感じと、不思議だなという感じと。 ただいつも思うことは、脳の研究って「ここまでわかっているのか」という驚きです。 手を動かそうとするときの脳活動のところは不思議な感じがしました。

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    投稿日: 2014.05.17
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    「単純な脳、複雑な私」池谷裕二を読んだ。意識ってのは人間が人間である証しなのかもしれないが、意識による命令なんて身体を動かす為のごく一部に過ぎない。むしろ意識に上らない数多くの信号によって生きている。 脳は優秀だがずいぶんといい加減なんだ、ナルホドだった。

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    投稿日: 2014.04.20
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    読み終えて、この本のタイトルに納得。 子どもの頃、心ってなんやろとぼんやりと考えて、でも最後にきりがなくなって考えるのをやめたことを思い出しました。その謎がちょっとだけ分ったような気持ちになりました。

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    投稿日: 2014.04.06
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    新書やけど、めちゃくちゃ分厚い。そして中身も濃い。 池谷さんの著書ははじめてちゃんと読んだけど、おもしろい。むずかしいであろうことを、わかりやすく書いてくれている。 池谷さんも言うているように、脳科学はいろんな分野を横断できる学問だと思う、うん、そんな気がしました。 何回も読みたい本。もっと若いときに読んだら、夢が変わってきそう。

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    投稿日: 2014.03.09
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    「プロゴルファーが簡単なパットを外すのはなぜ?」、「私が見ている赤色は隣人が見ている赤色と同じ?」「人間は脳に支配されているのか、それとも自由意志で脳を支配しているのか」など好奇心をそそられる素朴な疑問を切り口に脳科学の最先端を紹介。著者が自分の母校の高校生に講義形式で解説する形式なので、非常にわかりやすいです。しかもこの手の本にありがちな簡略化し過ぎて、返って判りにくいという心配も一切ありません。軽妙な語り口で「脳の揺らぎ」、「リカージョン」といった脳科学の最先端の概念にまで触れることができます。

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    投稿日: 2014.03.05
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    池谷先生が母校の高校生に行った講義。 読みやすいし面白いんだけど、私の頭では一回読んだだけでは?? 要再読です!

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    投稿日: 2014.02.22
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    池谷裕二さんってニュータイプだよなぁ。著者一番のお気に入りであり遂にブルーバックス入りした本書を読んで改めてそう思う。日本最高峰の脳科学者が母校の高校生に行った講義で明らかになる、最先端の実験から導き出される脳に関する衝撃の事実の数々。きちんと科学的に根拠のある最新の内容をこれだけポップに語れること自体が凄いのだけど、時に己の常識や価値観すら崩れかねない実験結果の中でも職業倫理を見失なうことなく、あるべき道を提示しようとする池谷さんの姿勢には感服するばかり。これを読む前の自分には帰れない、とんでもない本だ

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    投稿日: 2014.02.01
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    我々は常日頃から、自分のアタマで考えてから行動していると思いがちだが、実は体を動かそうと意図する前に、すでに体の方は準備を始めているらしい。 つまり意識的に動かしているというのは思い込みで、無意識のうちに行動は決まっているということなのだ。 でもそれでは街中に身勝手な行動をする人々が溢れ、北斗の拳的な世界になってしまうはずである。しかしそんな光景が見られないのは、人間が人間らしい行動をするために、無意識の行動を意識的に抑制することができるからだ。 欲求から行動までのほんのわずかな時間に「自由否定」を行うことによって、辛うじて世の中の秩序は保たれているのだ。 人間の行動は脳の「ゆらぎ」に大きく左右されるらしい。プロゴルファーが簡単なパットを外してしまうのも、この「ゆらぎ」が原因というのが非常に興味深かった。 もし今度仕事でミスった時は、上司に対し脳のゆらぎについて滔々と語ってみようと思う。

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    投稿日: 2014.01.31
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    高知大学OPAC⇒ http://opac.iic.kochi-u.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?isbn_issn=4062578301

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    投稿日: 2014.01.30
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    自由意思ではなくて自由否定こそが人に与えられた自由だというのには衝撃を受けた。けど自由意思は認知されるから存在すると言えるだって!?脳ってホントいい加減。運動や思考も結局ゆらぎで決まっちゃうみたいだし。そのうちゆらぎ制御トレーニングが流行り出すんじゃないかな。

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    投稿日: 2014.01.26
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    面白い!こうした研究ベースの話ができるようになりたい。脳の解明と宗教と哲学の融合がはじまりつつある。

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    投稿日: 2014.01.15
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    難しい専門用語などは、読み流してしまいましたが、とても面白く興味深い本です。 脳と心って、近いようで遠い存在なのかも。

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    投稿日: 2014.01.09
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    人間が自然に動くため、意識外で行われている脳の仕組みはすごく高度で複雑で面白い…“視覚や聴覚からの刺激を認識するまでのタイムラグを、脳が未来を想定して補正”したり、“動かそうと意識する前から脳は準備”したり。。。けど個々のニューロンは意外に単純なルールで動作しているというのが奥が深いなぁと。一般向けの講義内容がベースなので素人でも読みやすい(^^;

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    投稿日: 2013.12.18
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    脳のゆらぎによって、すべてが同じ条件でも結果に違いが出てくる。 フィードバック、今の自分を把握しなければ自分を制御することはできない。

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    投稿日: 2013.11.24
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    へぇーがいっぱい。 今の自分の行動は脳がこう働いて…なんて考えるのもおもしろいかも。そう考えることができれば感情的になることも少なくなりそう。

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    投稿日: 2013.11.16
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    この本は、目次を読むだけで、そそられる。 (2013年11月12日) 最近、「アンチエイジング」という言葉が流行っていますね。(……) 個人的な考えを言わせていただければ、私は、この言葉が好きではないんです。(……) この言葉は、歳をとることは「悪いことだ」というのを前提にしている。 (池谷裕二『単純な脳、複雑な「私」』95ページ) だから、私は「アンチエイジング」ではなくて、むしろ「グッドエイジング」という言葉を推奨したいのです。 上手に歳をとりましょう、ということです。 (池谷裕二『単純な脳、複雑な「私」』96ページ) (2013年11月18日) いやはや、素晴らしい本です。 響きましたね。 (2013年12月18日)

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    投稿日: 2013.11.12
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    とても面白く一気読み!脳科学が人文科学にも直接つながってきました。自然発生するノイズを利用しながら秩序を生み出し、愚直に回路を動かし続けている脳を愛おしく感じることができます。高校生向けに易しく解説しているスタイルですが、普段いろいろ考え過ぎのビジネスマンにもぴったり・スッキリきますね。実は動こうと意図したときには脳は既に動くつもりでいて、とっくに準備を始めているらしい。ビックリ。 ニューロン回路の構造から機能を生み出し、また環境に適応して構造を書き換える自分の生命力をもっと素直に大らかに見守りたい気分。ニューロンのフィードバック回路から創発された一つの産物にすぎない「心」にはあまり惑わされる必要はないかも。僕らにある「自由」は自由意志でなく自由否定に過ぎないようです。不思議不思議。

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    投稿日: 2013.11.10
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    持ち歩いて通勤や休憩中に読んでいる。高校生相手に話している内容なのでかなり分かりやすく、年を重ねた今、あぁ、あれはこういう事だったんだ…と思ったり。色々気づきがあって楽しい。個人的な今年読んだ本のベスト10には確実に入るお気に入りの一冊。 読み終わった感想。 ただただ、ひたすらに面白かった。 自由意思とは何か。本当に自由なのか。 自分の意思ありきの行動だと思っていたけど、実際はそうじゃない。 自分がそう思うより先に脳がすでに準備を始めているらしい。 なにそれ怖い。 私は何だか脳に操られているようで、どうしようもないと思ったあとにもう細かい事で悩むのはバカバカしく思えてきた。 何だこの投げやり感(笑) 著者である池谷裕二さんのHPで実験内容の映像などいろいろなコンテンツが楽しめます^^ さっそくブックマークしました!

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    投稿日: 2013.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    脳科学者が母校の高校生相手に行った講義録。 脳と身体(行動)の関係、自由意志に先行する無意識、神経回路の働きの精密さ・単純さとゆらぎを利用することによる複雑な処理、リカージョン(入れ子構造)によるパラドクスなど、脳の働きの面白さと意外に単純で不合理なところもあるなど、脳の不思議や神秘的とされるベールをとってくれるような内容だった。 変えるのが難しい外的状況と心の状態が違うときには心の方を変化させるという脳の働きを読んで、心が沈んだ不機嫌の時も口角を上げ笑顔を作ってやることの意味を再認識した。 13-148

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    投稿日: 2013.11.02
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     講義形式がよいのか、さくさく読めるし、内容もそれほど難解ではなかった。脳の不思議をもっと知りたくなる本だと思う。

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    投稿日: 2013.10.29
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    池谷さんの本は凄く面白い。 でも、中身が濃すぎ。 還元前の200%オレンジジュースみたいなので、次からは上下巻にわけてほしい。

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    投稿日: 2013.10.25
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    自分はどれくらい世界を正確に見ているのかというと、かなり歪めて日々を生きている。 自分は簡単に変わるが世界はつねに同じ状態なんだなとより実感しました。

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    投稿日: 2013.10.25
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    難解な脳科学について非常に分かりやすく書かれている良書である。大人だけでなく、中学生にも少し背伸びをして読んでほしいと感じる。 当たり前の物事が違って見えるようになる。本書の最後で述べられる脳の構造としてのリカージョンという入れ子構造の概念は、行き止まりや限界ではなく新たなる可能性の萌芽として見ていきたいと思う。

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    投稿日: 2013.10.19
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    単行本版が好きすぎて、ブルーバックス版も購入。 いくつか変更・追加点があるけれども、 特に追加された次元の話が面白い。 また、数年前の本なので、 内容が古くなってないかと心配したけど、 まだ十分新しいものとして読まれ得る。 素晴らしい。

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    投稿日: 2013.09.14