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透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。
透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。
志馬なにがし、raemz/SBクリエイティブ
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総合評価

6件)
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    啓光図書室の貸出状況が確認できます 図書館OPACへ⇒https://opac.lib.setsunan.ac.jp/iwjs0021op2/BB50409266 他校地の本の取り寄せも可能です

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    投稿日: 2026.01.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    盲目の少女 冬月小春との恋を描く大学生の青春小説。 前半は大学生らしい軽快な掛け合いもみられる展開だったが、想いが通じた瞬間から展開が大きく変わる。小春目線の、自分の思うまま恋をしたい気持ちと、余命も短い自分と一緒になることがかけるにとってどうなのか、という気持ちのジレンマが伝わってくる。さらに闘病も合わさって後半は苦しい展開が続くが、エピローグではそれらに打ち勝ったことが描かれている。正直、余命がもうほとんどないと言われていたところから回復して結婚して子どもまで授かるという展開は奇跡的すぎる気もしたけど、その後小春に乳がんが見つかったり、かけるにもがんが見つかるという展開があり、すべて上手くいったわけではなかった。エピローグでは他の登場人物についても描かれていて、鳴海も早瀬も社会人となり今後の生き方に悩んでいた。みんな大なり小なり辛い境遇を抱えていて、そんな人たちの前で花火が上がり、それを見上げる。この小説では花火がフューチャーされているけど、花火の美しさというより、花火を見上げて顔を上げる、俯いていた顔を上げるというところに焦点が当てられていた。花火を見て、そのものの美しさを楽しめなくても、見上げるということそのものが大切、ひいては上を向いて生きていくってことの大切さを感じた。

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    投稿日: 2025.06.29
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    この作品と、この作品の後日談になる『極彩の夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。』の2冊で完結。 現実の東京の月島あたりのことが親近感をもって描かれている。登場人物は異能を持たないただの人である。不可思議現象など起こらない、ただただ普通の大学生の話。大学は東京海洋大学。 "普通"かな? 目が見えない者が居ることを特に気を使うわけでなく、さりとて触れないこともなく、馬鹿話して酒飲んでもんじゃ焼いて恋ばなする、あぁ普通だ。奇跡の 普通だ。この関係性はこの四人だから為し得たのだろ。 1巻は空野かけるの視点で、2巻は冬月小春の視点で描かれている。だからか1巻は小春が視覚障がい者であることがあまり意識されなかった。それはかけるが小春の全てを愛してしまったからかも、 まぁ他にも目が見えないこと以上の問題が出たことも理由だろうが…小春視点の2巻目に自身のこととした視覚障がい者の負の感情を感じた。 でも、作品内に何度かある かける「見えるの?」 小春「見えるわけないじゃないですか」 のやり取りに、その後に続く笑いにたまらない幸福を知った。小春ちゃん、それ君の鉄板ネタやなぁ笑いすぎて目から汗出てきたわ 素敵な話ありがとう

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    投稿日: 2025.03.05
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    主人公の大学生・かけると、盲目のヒロイン・小春による大人のボーイ・ミーツ・ガール。ずっと積読本だったのを読み始めたら頁をめくる手が止まらずに一気に読みでした。目が見えないという障害がある小春は、さらに過酷な運命に曝されることになるのですが、彼女の一貫した前向きな姿勢に「生きて楽しむ」ということの尊さを改めて感じる次第です。急転直下の『転』から、優しく迎えたエンディングである『結』に至る展開に、かけるも小春も幸せに生きられたのだなと感激し、年甲斐もなく泣いてしまいました。GA文庫大賞も納得の名作と思います。

    2
    投稿日: 2024.06.16
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    なんらかのハンデを持つ人と付き合うことはすごくエネルギーを使うこと 自分と違う相手の本当の気持ちをわかることは簡単には出来ないだろうから でも『冬月小春』は精一杯今の人生を前向きに生き、そして恋をした。 『空野かける』はその思いを受け、そして恋をした。 自分と違う人と関わりを持つってどんなに難しいことだろう。 相手のことを想う気持ちってどんなに大変なことだろう。 また来年になるだろうが、花火を見た後に独り静かにこの本を読んでみたい。

    1
    投稿日: 2023.09.13
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    視覚障害を持つ小春。本作は、彼女とかけるとの、情感豊かに描かれた戦いの記録でしょうか。 全体的に、風景が思い浮かぶような非常に精緻なタッチで描かれており、そのタッチが本作の情感豊かなテイストに非常にマッチしていてよかったです。 大学のコンパの様子から、病院で子供たちと遊ぶ情景、そして二人で過ごす病室に至るまで、読んでいて色々と思い浮かぶのはただただ凄いなぁと。 ただ、盲目設定と癌の設定の繋がりがイマイチ弱く、どちらを描きたかったのか分からなかったなぁという点は残念。

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    投稿日: 2023.08.20