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真珠とダイヤモンド 上
真珠とダイヤモンド 上
桐野夏生/毎日新聞出版
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総合評価

83件)
4.1
25
40
13
0
1
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    面白い!かなり分厚い単行本なのに一気に読んでしまう。そんな力を持っている本に出会えると嬉しくなる。 上巻はトントン拍子で良い方向へと進んでいく。でも、いろんな出来事の端々に「いやまてよ、危ないんじゃない?」っていう不安も感じられて、それが一気読みのペースを上げる。

    0
    投稿日: 2025.10.14
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    うわーーーーーーめっちゃ一気に読み切った! なんとなく図書館で借りた上巻が面白過ぎてあっという間に読み終わって、翌日下巻を借りに図書館まで猛スピードで自転車を走らせた。 やっぱり桐野夏生さん好きすぎる。 昭和後期に証券会社の同期入社組として知り合った、水矢子、佳那、望月。 自身の野望のためになりふり構わず突き進み、危険な橋を渡ることも厭わずに成り上がっていく望月と、彼と一蓮托生することを覚悟した佳那、目指すところは違えど彼らと並走して淡々と生きる水矢子。 止まるところを知らなかった望月の快進撃もバブル崩壊と共に翳りが見え、三人の人生は誰も思いもよらなかった軌跡を辿ることになる。 三人が出会ったとき、佳那と望月は二十歳、水矢子は高校を卒業したばかりの18歳だった。 若い彼らは、当然さまざまな苦悶や逡巡を経験するのだけれど、それでも常に、自身を貫く一本の芯のような、覚悟のようなものが彼らには通っているのを感じて、頼もしい気持ちで読むことができた。 とても疾走感のある小説だった。 最後まで読み終わってから、上巻の最初に戻ってプロローグを読み返したら全く違う景色が見えて、そういうことだったのか、と感服した。 上巻を読み終わった後でもう一度図書館に行ったとき、返却しないでいてよかった(家から持って行くのを忘れた)。 悲しいような、温かいような、清々しいような。 いろんな感情が引き起こされるラスト。 もしかしたら賛否両論あるかもしれないけれど、わたしはとても好きな終わり方だったなと思った。

    1
    投稿日: 2025.09.08
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    昭和バブル期の証券会社を舞台にした物語。 パワハラセクハラ当たり前、コンプラなんて意識無し、生々しくギラギラした時代が最近まであったんだなと思う。 学歴の無い男は手段を選ばず出世を目指し、外見だけで判断される美しい女は実力で男に認められようとし、何も無い女は大卒の肩書きを欲しがる。 成り上がる物語の前編なのか、転落劇の序章なのか、まだ分からないけどリズムの良さでスイスイと読みました。後編が楽しみ。

    3
    投稿日: 2025.08.10
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    桐野さんらしいテーマだと思う。社会に出ても能力以上に容姿で判断される「グロテスク」に近い。バブルの金と欲の中、どうサバイブしていくのか一人一人が気になる。

    2
    投稿日: 2025.07.08
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    1986年、福岡の証券会社の同期として出会った佳那と水矢子は2年後に東京に出ていくためにお金を貯めていた。こうこうしている間に佳那は結婚、バブルが崩壊して怖い結末を迎えた。ゾクゾクする物語。

    0
    投稿日: 2025.06.13
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    かなの未来の旦那なので、望月は不器用なだけで本当はいい人と思っていたのに、ただの自己中な人間で驚いた。今のところ一途なところしかいいところがない。 でも望月視点が始まってから、一気に話が面白くなった。だけど、バブルが弾ける未来を知っているので、望月の行動にはどんどん肝を冷やされていく。 続きが気になって仕方ない。同期3人が今後どうなっていくのか下巻が楽しみだ。

    11
    投稿日: 2025.04.12
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    1986年春。 伊東水矢子(みやこ)と小島佳那は 萬三証券株式会社・福岡支店の同期。 硬派な佳那と、事務職の水矢子は フロントレディから一線を画され 自然と2人でいることが多くなった。 バブル絶頂期。 2人のこの先はどうなるのか。 読み始めたら止まらない。 下巻へ。

    0
    投稿日: 2025.01.27
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    上巻を惹き込まれるように読んだ。 巻頭は、2人が数年後に出会うところから始まり… 出会った頃に時代が戻される。バブル期絶頂期の証券会社を舞台に乏しく環境を変えたい若者達がそれぞれの野心を燃やしていく物語。 若いからこそ持てる野望と夢。 若さゆえのみえていない世界。 真珠とダイヤモンドは?佳那と水矢子なのかな? そのたとえの意味は何だろう? 下巻楽しみです!

    3
    投稿日: 2024.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    バブル期の証券会社の物語。 1986年同期の短大卒女子の佳那、高卒女子の水矢子、大卒男子の望月の視点でこの時代を描いています。 上巻の場所は福岡で3人は2年後に東京へ行くことを夢見ているがその手法がそれぞれという感じです。 上巻ではNTT株狂騒を経て、望月が成り上がっていくところまででした。 下巻は東京が舞台になりそうなので、バブル崩壊後の証券会社の悲哀も描かれるかな。

    1
    投稿日: 2024.11.21
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    この作品の描かれた時代に生きた人間として比喩や誇張ではなく、狂乱の毎日だったような気がする。4年間くらいの間に知り合った有象無象の人々はまだ生きてるやろうか。

    2
    投稿日: 2024.10.22
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    ※ 上巻はなかなか読み進めることが出来ず、 話に入っていけなかった。 諦めかかった後半あたりから、 徐々に波がやってきてなんとか上巻読了。 なんとかのし上がりたい野望に満ちた男と 人かたならない人になりたい女。 ただひたすらに母親から離れたい女。 欲求が濃度を増して荒ぶっている感じがすごい。

    8
    投稿日: 2024.10.14
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    バブルの頃の記憶がある人間には、非常に読みやすくわかりみ深い話。世の中すべてが浮かれていて、それが永遠に続くと思っていた。 そんな時代の話、ましてや書き手が桐野夏生さんなので、必ず不穏な結末が訪れる…と最初からわかっているのに、遅読の私が下巻まで2日で一気読みした。

    3
    投稿日: 2024.09.13
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    バブルの熱で高く押し上げられた、押し上げられつつづけられると願った若者の勢いが、そのまま文体のテンポになっているように感じられる。 話の、描写の、躍動感がバブルの勢いをリアルに感じさせてくれる気がした。 バブルを経験してたら自分の性格上、熱狂して破滅して死んでたんじゃないかな。 バブルで狂ってた実態を知りたい、というより肌で感じたい。バブルよ再びきておくれ

    2
    投稿日: 2024.08.26
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    バブル期証券会社の若手社員の物語。時代背景描写なく一気読み。オチ、結末は見事。タイトルや表紙から女二人の対比物語と思いきや、違う「二人」が終始目立ちその二人の話の様に感じた。

    0
    投稿日: 2024.08.17
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    装丁カッコ良すぎない??←また装丁に釣られた笑 うわぁ〜めっちゃ昭和感!! バブル全盛期のお話。 面白い! 感想は後半でまとめて。

    66
    投稿日: 2024.06.12
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    読みやすく、引き込まれて、一気に読みました。 水矢子は、滞納でアパートを追い出され、3ヶ月路上を彷徨っている。 井之頭公園の中で、夜を過ごす場所に決めて座ってベンチ。 そこに、昔勤めていた銀行で、同期入社して親しかった佳那が現れた。佳那に、同期で職場結婚した望月昭平は、元気か?と尋ねると、「うん」と。 そこから、一気に舞台は、何年か前の福岡へ戻って、物語が始まる。 3人は、東京へ出るという野心を胸に、日々葛藤していた。 第一章バブル 水矢子、佳那、望月の3人を中心に、 バブル期に、証券会社で起こっていたであろう物語が紡がれていく。 危うさを秘めながら、富と名声を得て行くが… 第二章フィーバー NTT株の白熱ぶりが描かれている。 望月は、敏腕証券マンに変貌し、太い顧客を求めて、ヤクザとも繋がりをもち… どうなるのでしょう?

    3
    投稿日: 2024.05.22
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    このバブル期に働き盛りの男性方、本当にこんな感じだったなら…そりゃ失言政治家や、やたらと偉そうに言ってくるおじいさんになるわなーと思った。 考え方がそもそも現代とは違い過ぎる。コワッ あんまり期待せずに読んだけど、めちゃ面白い。 下巻へ。

    5
    投稿日: 2024.04.23
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    プロローグを少し読んだだけで、桐野夏生さんの小説、やっぱり好きだわと思った。 そこからの第一章で、そういう小説だったのかと思い、そのあとは一気に読んだ。下巻の展開が気になる気になる。

    2
    投稿日: 2024.03.14
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    バブル期当時、主人公三人と同世代だった私にとって、当時の空気感や情景がくっきりと脳裏に浮かび上がり、めちゃくちゃ引き込まれた。 上昇気流に乗って成り上がっていく証券マンの望月。恋人の佳那と同僚の水矢子。 お調子者の望月が好きになれず、何で利発な佳那がついていくのかモヤモヤ。 堅実な水矢子には転落して欲しくないんだけど‥。 バブル絶頂からの、不穏な気配をちらつかせ下巻へ。

    3
    投稿日: 2024.03.06
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    読みやすい。 この時代にハマってはいないけど、同じ業界なだけに想像はいと易し。 早く下巻が読みたいと思うくらいノって読んでしまった。

    11
    投稿日: 2024.02.14
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    バブル期に証券会社に入社した同期3人の三者三様と癖のある周囲の人物を交えてバブルの狂乱を描いた作品。 バブルの末路についてはネタバレとかいうレベルではないだろうからそれを桐野夏生がこの登場人物達でどう着地させるのか。

    1
    投稿日: 2024.02.01
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    当時まだ小学生だった 私は見も知らぬ世界。 私も大金を積まれたら 身近な人をも裏切って しまうのかな・・・。 理性を持たず昏い衝動 に忠実な獣と、 その姿ははたしてどれ ほど違うのか。 この作品はその時代を 生きた人たちにとって、 良い思い出だけでなく 苦い記憶も呼び覚ます 使い魔になりそうです。

    105
    投稿日: 2024.01.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ケチンボのにこにしては、珍しい正規購入本。だって、上巻の帯ウラで 「桐野夏生が描く当世地獄絵図(めぐり)」などと煽られたら、ねぇ。 上巻の表紙は小島佳那。1986年入社の証券会社のフロントレディ。いわゆるバブルでアゲアゲだった時代の話です。萬三証券という中堅どころの証券会社の福岡支店を舞台に、佳那、水矢子、望月という3人の若者を軸に物語はすすみます。佳那は短大卒、望月は大卒男子、水矢子は高卒。貧しい家庭の出身の彼らは、当時のバブルの勢いを得て、自分の力だけで生きるための資力を得ようとするのですが、果たして。 当時の証券業界のデタラメっぷりが、垣間見えます。ネットなんて、影も形もなく、どぶ板と称されるような飛び込み営業で証券を売る。売る相手にも知識なんかなく、いいように転がして、ノルマ達成の道具にするだけ。モラルゼロ。こんな風潮を「男の世界」と称して、もっともっとと煽り立てる。佳那はこんな世界で、なんとか頑張っていこうとするのですが、なまじ美貌だったために、そこにつけ込まれてしまう。姉の交際相手で富裕な医師の須藤に枕営業を持ちかけられ、危うく逃げた佳那でしたが、同期の望月はそのことを利用して須藤に取り入り、のし上がる足掛かりにしていく。福岡支店トップの売り上げを達成し、イケイケの望月。その望月に望まれて、婚約者となった佳那。このまま順風満帆、夢の海外生活も射程内か、と思われたのですが。NTT株の放出を契機にできた山鼻とのつながりが、望月と佳那の将来に暗い影を落とす。以下、下巻へ。 NTT株の放出とか、なんか懐かしいです。貧乏育ちだったにこには、縁もゆかりもない話でしたが。この本を読むと、なくて幸いだったな、って思います。

    1
    投稿日: 2023.12.15
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    バブル期の証券会社で働く3人の男女を中心としたストーリー。 3人の視点で語られていきます。 80年代の半ばとあって、男尊女卑がひどく、男女で職種の区別がはっきりとあり、この30年ほどでかなり変わったんだな〜と思います(証券会社の実態はわからないので、少なからずまだこういう風潮が残っているのかもしれませんが)。 このあとバブルが崩壊するのを知っているだけに、投資に熱狂する日本の雰囲気に危うさを感じてドキドキします。 証券会社の社員をはじめ、酒と女に溺れる怠惰な医者や正体の知れないヤクザなど、バブルの崩壊でどうなってしまうのか、ページをめくる手が止まりません。 上下巻に分かれていますが、文字は大きめなので割とサクッと読めます。

    2
    投稿日: 2023.12.11
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    もともと証券会社の営業をやっていて 今も金融機関で営業の仕事をしている☆彡 だからなのか、とてもおもしろかった♪ 場が開いてからの電話の音や営業マンの声〜 昔のことはわからないけど、とてもリアル。 今後が気になるので下巻も楽しみ♪ ヤル気がみなぎっていて仕事のモチベもあがった!

    2
    投稿日: 2023.12.02
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    福岡を舞台に、二人の女性の、バブルと崩壊を描いた。 1986年、証券会社の福岡支店に同期入社した、伊東水矢子と小島佳那。 佳那は短大卒で、フロントレディ。 水矢子は高卒で、事務職と、待遇は異なっていた。 実家が貧しい二人は、お金を貯めて、東京に出てゆくと言う夢を持っていた。 折しも、バブル期。 NTT株を政府が放出することが決まった。 絶対、値上がりすると、世間と証券会社は、浮き足だった。

    68
    投稿日: 2023.11.30
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    一気に読んでしまった。下巻から読んだから結末は知ってるけど。。 ギラギラしてるなー。 下巻だけ読んでると、何でこんな言動なんだと思ってしまったけど、上巻で3人ともお金への執着がすごい事が理解できる。 やっぱり借りを作るのは良くないな。。

    1
    投稿日: 2023.11.22
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    地方の証券会社で出会う3人の若者 バブル期絶頂の最中、水矢子、佳那、望月 は希望と此処では無い何処かを求め 金と言う荒波の中に飛び込んで行くが、 行き着く先は希望の地なのか、先の読めない 綱渡りの様な展開が此方にも伝わり 手に汗握る様だ。 プロローグの水矢子と佳那の現在の姿と 出会いは、下巻への不穏さを感じさせ るが、この後どう言う人生を辿ったのか 早く下巻を読みたい!

    1
    投稿日: 2023.11.16
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    私が社会人になりたての時期、全く関係ない者として過ごした日々に、こんな世界が身近に広がっていたとは!小説の中に、全く違うあの時代を過ごせる思い!ページを捲るごとに面白さに引き込まれる。下巻をすぐさま手に取った

    1
    投稿日: 2023.11.09
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    バブル時代を知らないけれど、 熱気が伝わってくる小説でした 後半になるにつれて面白く一気に読んでしまいました 気になる終わりかたで 下巻も楽しみです

    15
    投稿日: 2023.11.04
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    バブルと金融業界、未知の世界。自分が生きる福岡と地続きのはずなのに最早ファンタジーである。 望月が動き始めてからが面白いが、思考行動すべてが場当たり的でハラハラする。「マジか望月…」と心の中で3回は呟いた。博打が当たり続ける望月くん。誠実さが欠片もないので友達にしたくないタイプだが、成り上がって他を見下してやる、という人間臭い欲望を純粋に追い求める姿はなんか羨ましい。緩やかな諦観がずっと流れている現代を生きていると、良くも悪くも熱量がある人間って眩しい。 稼いだ奴がエライんじゃひれ伏せ!という価値観はシンプルで楽だけど、そこから落ちてしまった時、絶望するのか、笑い飛ばせるのか。でもこんな時代に生きてみたかったなあ、なんて思う。 素敵な名前の水矢子は報われてほしいのだけど、プロローグ…。身の丈でいいんですと対照的なことを言っていたのに、下巻でどうなっちゃうの。

    2
    投稿日: 2023.11.02
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    #読了 #真珠とダイヤモンド #桐野夏生 安定の真夜中の読書会で紹介されて手に。バブル時代の証券会社がリアルなのかは分からないけど働きづらい時代だったんだろけど総じて出てくる男たちが気分悪い。上り詰めてから落ちていくまでが見えてたはずなのにエピローグのミスリードに最後まで気付かず上下巻をすごいスピードで読了。

    3
    投稿日: 2023.10.24
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    この後どうなるの?やばい展開やん?はらはらする〜!早く下巻読まなきゃ! バブル期の証券会社ってこんなにギラギラした仕事場だったのかー。今で言うセクハラパワハラが横行してたんだろうな。桐野夏生さんの描く人間の醜さが生々しくて好き。

    9
    投稿日: 2023.10.22
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    ハラハラしながら読んだ。主人公の人間性にひかれて楽しむことが多いがこれは、とにかく先のことが気になって読んだ。

    6
    投稿日: 2023.10.09
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    バブル時代を経験していませんが、当時の熱量が伝わってくるので、本を通じて追体験できます。続きが気になってイッキ読み。下巻も楽しみです。

    18
    投稿日: 2023.10.06
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    バブル期の、すごい熱量。あの頃を知る人間としては、ワクワクして読んでいます。社内のタバコや電話、タクシー待ちなどなど、細かな描写が更にバブルの風景の色を濃くしてくれています。下巻が楽しみ。

    2
    投稿日: 2023.09.18
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    久しぶりの桐野夏生さんでした。 バブルの時代を知っている50代以上の方には特に刺さるのでは? その頃、金融業界に身を置いていたので、懐かしさと同時に苦しさも思い出され… 是非是非味わっていただきたいです。

    2
    投稿日: 2023.09.12
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    バブル前夜からバブルに浮かれた景気のよい頃の萬三証券福岡支店に勤める会社員たちのはなし サンデー毎日2021年4月から連載をまとめたもの バブル時代、なんとなく記憶にある NTT株を買うための抽選があったり、運良く買ったあとにいつ手放すかとか やらなきゃ損とばかりに、多くの国民が株に手を出していた 証券会社社員の上昇志向も、今では考えられないほど 飛行機ならファーストクラスに乗り、スイスかフランスに家を買い、ニースやカンヌ、ハワイに別荘を買うと夢を見ている望月 入社後すぐに外務員試験に合格しフロントレディとして働く野心むき出しの佳那 高卒社員で、仕事はほどほどにお金を貯めて東京の大学進学を目指す水矢子 年齢の違う同期3人が、主な登場人物 私は苦労人の水矢子を応援したい が、プロローグを読むと、水矢子はホームレスになっているようで、ちょっと先が読めてしまった感じ ウォーターフロント事業という言葉も懐かしい 日本語では、臨海部を埋め立てして開発することかな そういえば 令和のいま、反社の方は証券会社に口座を持てないのではなかったか 昭和はまだ緩かった 一定以上の年齢のひとには、響くはなしだと思う その時代を振り返りながら、上巻365ページを一気に読めた 下巻も期待大

    8
    投稿日: 2023.08.16
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     この作品、表紙にまず目を奪われますよね!森園みるくさんって漫画家さんの描く絵に感じが似てて、ちょっと懐かしい気持ちになりました。でもこちらの表紙は、Kaminさんってイラストレーターさんが手がけているみたいです(^-^;  ストーリーは、ホームレスの水矢子が、かつて一緒に証券会社で働いていた佳那と井の頭公園で再会したことがプロローグで触れられている…。その後の本編では、1986年の福岡を舞台に同じ証券会社で働く水矢子と佳那、そして同期の望月のことが描かれている…。高卒の水矢子は事務員として、短大卒の佳那はフロントレディとして、大卒の望月は営業マンとして勤務していた。3人とも貧しい家庭に育ったこともあり、2年後には福岡から東京に出ていきたいとの目標があった。佳那は望月に、ふたりで結託してお金を稼ごうと誘われたのがきっかけで交際するようになっていた…。折しもバブル絶頂期で、株の売買が盛んにおこなわれていた時期でもあり、その波にのった形になっていた…。一方、水矢子もふたりに株を購入しないかと持ちかけられたが、購入費用がないとクラブでのバイトをはじめる…。  読んでいて、ぐいぐい引き込まれます!そして、先が気になってほぼ一気読みしました。この1986年というバブル絶頂期、時代背景もよかったです。上巻を読んだだけなので、なぜ水矢子はホームレスになっているのかはわからないまま…ここまでは、順調にのし上がった感じですかね…。きっと下巻では上京して、バブルが崩壊するのかなぁ…とか、予想しつつ、下巻を読むことにします。

    47
    投稿日: 2023.08.07
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    ドキドキしながら読み進めた。 これからよくない方に行くのはわかってる。 どんな結末になるのか? 桐野先生、やっぱり面白いなぁ。

    3
    投稿日: 2023.07.30
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    バブル時代の証券会社が舞台。 当時私は子どもだったので バブルと言ってもピンとこなかったけど これ読んでるだけでも ちょっとわくわくしちゃうんだから 当事者さんたちは 相当浮かれてたろうなあ。 今おとなになって 株はこわいってイメージだけど このどんどん上がってく NTT株 少しくらいなら買いたい… しかし 久しぶりの桐野夏生 さすが読ませるなあ 後編どうなるのか期待

    3
    投稿日: 2023.07.23
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    バブル期の証券会社の話。 金と欲望の渦の中、がむしゃらに進んでいく。 その後の転落。 早く下巻を読まないと。

    11
    投稿日: 2023.07.20
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    桐野夏生さんの本って初めて読んだけど、とっても読みやすい! しかもうまい。ぐいぐい読んじゃう。 今読んでいる英語の本の方がなかなかノレないので、ああ、日本語ってこんなに楽なのね~、読書してること忘れてただ目をつむって夢を見ているみたいに読めちゃうな~、やっぱ母国語よね、なんて思って読んでいたけど、それだけじゃなく、この著者の筆力(ストーリーテリング)に負うところも大いにあるんだと思う。 しかし、タイトルが私好みなので読んでみたんだけど、この作品が好きか嫌いかって聞かれたら、全然好きじゃないと答える。 話はまあいいとして、登場人物の心根がみんなどこかしら貧しくて悲しくなってしまう。社内政治、野心、過去、信頼関係、家族、何をとってもちょっと幼稚というか未成熟というか視野が狭い人ばっかりというか、日本の小説を読むとだいたいいつもこういうのが中心テーマだよなぁ~、なんでいじめとか、だましだまさればっかりなんだろう、いつもなんだかすごく狭い空間の話ばかりで息苦しいなぁ(物理的に狭いんじゃなくて、精神的に狭い感じ)、などと考えながら読んでいた。 ところで、うちの親も確かNTT株が当たって買ってた記憶があるけど(子供の前で親がしゃべっていたのを覚えている)、私の中では80万くらいって聞いた記憶があるんだけど、それは申し込み時の予想の値段だったんだと今知った。 母親が「株なんて絶対買わないー!」と買う気まんまんの父と大喧嘩して、結局買ったけど、すぐ売ってたはず。 しかし、借金してまで買った人がいるなんて、クレイジーだなぁ。そういうものなのかしら。 と言いつつ、私が人生で後悔していることがあるとしたら、お金関係ですかね。「55歳からでも失敗しない投資のルール 」みたいな本を若い頃に読んでおけばなぁ、と最近すごく思う。 ということで下巻へ。 プロローグで、ホームレス状態だったのが水矢子の方、というのがどうにも気になる。普通に考えると、佳那の方かと思うのに。 こういうところもうまい、と思う。

    4
    投稿日: 2023.07.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    バブル期を生きた証券会社に勤める同期3人組の人間模様。 上巻。 プロローグ 第一章 バブル 第二章 フィーバー 福岡の萬三証券に同期入社した水矢子、佳那、望月。 世の中はバブル景気で、不遇な境遇の三人は、今の生活から抜け出すべく、株を売りまくる望月、それに引っ張られる佳那、独自の独立を望む水矢子。 病院の御曹司、九州のやくざの大親分など、黒い関係も巻き込みつつ、3人は果たしてどうなっていくのか。

    1
    投稿日: 2023.07.09
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    何を買っても儲かるようなバブルの時代が羨ましい。コンプラもゆるくて良いか悪いかは別として分かりやすく上下関係のある雰囲気を感じた。金と力がある人が全てみたいな。続きが気になる。

    3
    投稿日: 2023.07.04
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    CL 2023.6.17-2023.6.18 バブル期を身をもって知っている自分としては懐かしくもあり、でも金融機関には縁がなかったから想像以上な面もあり、興味深い。 今はSNSやAIの弊害を論って昔のほうが良かったみたいに思うこともあるけど、昔は昔でクソのような男社会だったり、今なら完全パワハラ事案が当然のようにまかり通っていたりしたわけだ。

    1
    投稿日: 2023.06.18
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    金、金、金。金と見栄で人は変わる。バブルってこういう人でいっぱいだったのかな。だとしたらとても嫌な時代だな。一気読み必至。下巻も揃えておくことをお勧めする。 p.117 「そして、金持ちになるんだ。金を持っている奴らが笑うには、自分も金を持つしかない。小嶋さんもそう思わないか?」 p.126 金を儲けるだけじゃない、会社でもどこでも頂点に立つんだよ。皆を見下ろすんだ。望月の言葉が、佳那の身内に蘇った。そうだ、儲けるだけじゃダメなのだ。思いっきり引きずり下ろされたんだから、今度はこちらが頂点に断って、こいつらを見下ろさなくては意味がないのだ。それがバランスと言うものではないだろうか。

    2
    投稿日: 2023.06.15
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    バブル時、20代社会人の狂騒 福岡の証券会社を舞台 マクロのバブルは一人ひとりの個人に投射していた 懐かしくもあるのはバブル時代30代の自分と重なる 下巻はタイミング次第

    1
    投稿日: 2023.06.14
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    非常に読みやすい作品でした。 日系証券に対して昭和世代が抱いているイメージを凝縮(誇張)した世界観の中でストーリーが進んでいくので、業界知識が無くても容易にイメージが湧き、読み進めやすいです。 証券会社に限らず、多様な業界の人間模様を描いたウェットな小説を読んでみたいと思いました。

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    投稿日: 2023.06.04
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    登場するどの人物も すぐ目の前で喋ったり 笑ったり泣いたり怒ったりしているように 生き生きと描かれていて お金というものに翻弄される人々の生き様を 一気にみせつけられた気がする。 お金が尽きると同時に 命まで消えてしまうのは虚しいけれど 「最期のとき、これでおしまいだ やっと終わると思うとほっとした」の言葉には 悲しみとともに 人生をやり切った充実感みたいなものも きっとあったと信じたい。

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    投稿日: 2023.05.27
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    上巻読み終わった! バブル期の証券会社ってこんなんだったの?!消費者金融で借金してでも株を買わせるってコワイ。 「バブル」「フィーバー」と各章の題字の馬鹿デカさが狂騒を表してる。 バブルに終わりが来ることがわかっているだけに、下巻を読むのが気が重いけど、先が気になるのでこれから読む!

    1
    投稿日: 2023.05.21
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    桐野夏生の真珠とダイヤモンドの朝刊を読み終わりました。 証券会社の同期3人、1人は空気が読めない男で、後は、美人の短大卒の気が強い女性で、もう1人は高校卒業した冴えない女の子です。 バブルの絶頂期で、寮でいじめられながらものし上がって行きます。 プロローグは、30年後の惨めな姿から始まっていきます。 上巻ではバブルに背中を押されながら成功していくのですが、多分下巻では転落していくんでしょうね。 下巻が楽しみです。(^-^)

    5
    投稿日: 2023.05.19
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    本書の表紙を見た時点で、既に波瀾含み全開の予感。危なっかしい期待を裏切ることなく下巻へ。浅はかな望月にはヒヤヒヤさせられ女たちの本音のぶつかり合いもリアル。

    1
    投稿日: 2023.05.15
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    世の中ゼニや!!!というわけで時はバブル。舞台は証券会社。私の父親もバブル時代の証券会社勤務だったので複雑な心境で読んでいたが、この主人公格の望月くん、なーんて危なっかしいざんしょ。ハッタリかます、見栄っ張り、口八丁手八丁、根拠のない自信(過信)...「うちの親父クリソツやん」と恥ずかしくなる。それでも出世していく望月。何をやっても儲かる時代。24時間戦えますか。不景気な現代から振り返ると異常とも思える世界観が面白いが羨ましくはない。すでに落とし穴の伏線がバンバン張られてる。下巻は女性陣の活躍に期待~

    1
    投稿日: 2023.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    https://ameblo.jp/mayuharu21/entry-12802107844.html なぜ今この時期のこのテーマの小説?という気がするが、 バブル崩壊直前の、NTT株放出で沸き返る博多の証券会社が舞台。 博多は娘が赴任しているだけに、地名になじみ、親近感がある。 それよりなにより、この時代の証券会社は、 急逝する直前の父が嵌っていた株式市場の舞台でもある。 御多分に漏れず父は土地を担保に借金してNTTの株を何株も買った。 そして株価が崩壊する直前に心筋梗塞で急逝。 相続が成立する頃には株価はピークの半値、、、 父はつらい場面を見ることなく逝き、残った私が地獄を見た。 その当時の父親はまだ50代。今の私より10も若い。 あの頃は、父は何でも分かっていて株をやっているのかと思っていたけど、 そうじゃなかったんだな。 この小説の登場人物同様、熱に浮かされて、勢いでやってたんだな。 そしてある意味誰でも儲かるときだったわけだ。 その尻ぬぐいをした私。 私も株はまた上がると思い、相続税を延納し、一向に上がらず、 結局住まいの土地を物納する、という顛末。 数年後に買い戻せたからよかったものの、、、。 そういうことを思い起こさせる小説。 登場人物は証券会社に入ったばかりの新人3人。 高卒の女性、短大卒の女性、そして気配りができないうだつの上がらぬ大卒男。 この男が短大卒と近づき、彼女に付きまとう二世医者を足掛かりに営業成績を上げる。 その代わりに彼女の姉の情報を売る。おそらく下巻で地獄を見そう。 高卒の子は飲んだくれの母との貧乏暮らしから脱するために水商売のバイトを始める。 そんな中でNTT株が119万7千円で売り出される。サラ金で借金してでも皆が買う。 NTT株は一気に300万に上昇する。 ・・・覚えてるよ、、、 自分は持ってなかった、関係なかった、、でも父は、、、 小説は、男は医者の紹介でヤクザの資金も預かる。ヤクザに金を借りる。 さあ下巻 でどうなる!どんな修羅場になる 楽しみだけど、読むのは少し先になるかな

    2
    投稿日: 2023.05.08
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    大好きな桐野さんの作品で、一気に読めました! バブルの時代、自分は子供だったのであまり記憶にありませんが、とてもリアルに描かれていると思います。もう絶対に破滅しかありえないから、ジェットコースターの初めのレールを登っているドキドキ感で読めました。

    2
    投稿日: 2023.05.07
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    時代の香りが、プンプンと匂い立つ。 バブルの結末を知っているので、ある意味安心して、成功と転落の顛末を楽しめる。不愉快なほどの貪欲さと勘違いぶりも、清々しく可愛らしいかも。 一気に下巻へ。

    1
    投稿日: 2023.05.04
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    バブル期に金融機関で働いていた者にとって、そうだったなと懐かしさを覚えた小説。 文章自体も平易であり、感情移入しやすかった。この小説は、バブル機の記念碑的な小説としては価値があるのだろうが、当時の風俗・流行りを並び立てるだけで、何が言いたかったのかが、ぼやける側面もある。 無論、そんなことは抜きにしても、一気読みできる点では優れた作品であると言えよう。

    1
    投稿日: 2023.05.04
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    バブルの頃って自分はそれほど恩恵を受けたわけではないけど、日本は世界一だと信じていたよな。 株で大儲けしてそのあと転落しても、まあさんざんいい思いをしたんだから、いいんじゃないのって,後世の人は思うだろうね。

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    投稿日: 2023.05.03
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    上巻はバブル期のイケイケドンな話。自分には縁のない時代を空想しながらワクワク読めた。プロローグで結末がわかっているからこそ逆に楽しめるという展開は見事。

    2
    投稿日: 2023.05.02
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    星4.5 読んでいる間じゅうモヤモヤする。本当に嫌な奴がたくさん出てきて、読むのをやめたくなるが、続きが気になる。 下巻では、バブル崩壊するのだろうか。

    2
    投稿日: 2023.04.28
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    このあとバブルが弾けることが分かっているため、教えてあげたい。でも信じないか。下が、終わってから、まとめて感想を

    5
    投稿日: 2023.04.21
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    一方の水矢子は不首尾に終わった受験の余波で、思いがけない流転の生活がスタートする。そして、バブルに陰りが見え始めた頃、若者たちの運命が狂い出す…。(e-honより)

    1
    投稿日: 2023.04.17
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    ホームレスとなり井の頭公園で佇む水矢子 目の前に佳奈が現れた。久しぶり何しているの 二人の出会いは証券会社博多支店 高卒水矢子は2年間働き貯金して東京に進学 佳奈は短大卒、フロントレディとして頭角を表し 姉の交際相手の医師から1000万円の中ファンを受注した。大卒望月が医師が大病院の跡取りであるのがわかる。医師は女癖が悪い。佳奈がホテルに誘われたことをネタにしてファンドマネージャーになりる。現金不足を支店長に相談。友人の銀行員を紹介。駐車場と別荘を担保に融資決定 ダメ営業でイジメられていた望月はトップ営業 銀行員と高級倶楽部へ。医師がいた。大鼻を紹介。不動産屋といったが有名なヤクザ。支店長に話すとお前にまかすと言われた。 大型案件をもらうときに医師から佳奈の姉の住所を聞かれたので教えた。姉と連絡が取れなくなった佳奈。姉から家と職場にヤクザがきた。あなたにしか教えていない。望月を問いただすが否定 NTT株で大鼻に大儲けさせた。望月も4000万円受け取る。望月は東京本社に栄転。佳奈は望月と結婚。水矢子はクラブでバイトして学費稼ぎ

    2
    投稿日: 2023.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み始めたら一気に読んでしまった。現状から、プロローグの状況になるまでが気になる…。私はバブルを子供時代に通ったタイプで、大人たちの「バブルの頃は良かった」をあとから何人かから聞いたけど、読んでいる限りはそんなに羨ましくはない。この数十年で価値観が変わったってことなのかな。

    1
    投稿日: 2023.04.11
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    全体の感想は下巻読了後で。 ほぼ私と同じ世代のバブル勃興期の舞台設定がとても懐かしく、時代の風を随所に感じることができる。この後のバブル崩壊後がどうなるのか楽しみにしつつ。。

    1
    投稿日: 2023.04.05
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    このところ多作な著者。 クオリティはまったく落ちず、けっこう分厚い上巻も一日で読破。(日曜日だったからね) 高卒で証券会社に入り、お金を貯めて2年後は東京の大学目指し受験勉強している堅実で地味な水矢子。 短大卒で上層志向が強く、美人でフロントレディ佳那。 周りの空気が読めず無神経な言動が多いが、野心家で佳那と一緒に東京に行って更に海外で暮らすのを目標にしている望月。 3人とも同期で3人の語りで物語は進行していく。 40年前に日本ってこんな感じだったのね。 証券会社なんて男社会だから余計、タバコの煙もうもう室内での事務、女性は結婚前の腰掛けとみられてお茶くみ雑用ばかり。セクハラ、モラハラなんて言葉ばまだなくそんなものと割り切ってやっていくしかなかった時代。 それはさておき、このあと怪しいヤクザと関わることになった望月は無事でいられるのか。 佳那の姉の住所を勝手にストーカー医師の須藤にバラしてそのままで済むわけないし、(しかもヤクザと繋がりがありそう) 佳那はこんな男と結婚しちゃうってのももう冒頭でわかってるし、幸せになれるとも思えない。 そして、まじめな水矢子も資金集めに為にスナックでバイトを始めちゃうし株にも手をだして…。 冒頭で井の頭公園を寝ぐらとしているショッピングバッグレディにまで落ちぶれてしまった水矢子が描かれてたけど、 あのまま死んじゃうんじゃないよね。 後半もこの勢いで読みますよ。

    2
    投稿日: 2023.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    バブルの証券会社の人々の狂騒劇。欲望が理性を狂わせ真面目にお金を貯める事がバカバカしくなっていく。貧乏から抜け出し東京へ行く夢が、望月のあまりにも強引であくどいやり口によって、少しずつ汚されていくような感じになってくる。 また冒頭の落ちぶれた水矢子の様子が頭を離れず、頑張ってと応援しながら心配しつつ下巻へ。

    1
    投稿日: 2023.04.02
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    桐野さんの作品はいつも読み応えがあって面白い。 お金があれば幸せだとは限らないんだなとしみじみ思った。

    3
    投稿日: 2023.03.28
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    1986年春。福岡の証券会社で出会った佳那と水矢子は、それぞれ2年後に東京に出ていく夢を温めていた。佳那は、同期の望月と結託してマネーゲームの渦に身を投じていき… バブルの最盛期に日本にいなかったので、世の中がおかしくなっていたのを私は肌感覚では知らないけれど、本作のような物語を読むと改めて凄かったのだなと思う。プロローグで行く末を知らされているものの、どうやってそこにたどり着くのだろうか… (B)

    2
    投稿日: 2023.03.27
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    1986年の福岡から始まる。 証券会社で働く一人は短大卒の小島佳那、もう一人は高卒の伊東水矢子。 貧しい家庭に育った二人だが、水矢子はお金を貯めて東京で大学に進むことを夢みていた。 佳那は、外務員試験を受けてバリバリ働くことを目標に頑張っていた。 証券会社というのはやはり男の世界だと痛感する。 野心があり、人を蹴落として成績を上げることがすべてである。 逃げ出したいほどの世界だと感じた。 だが、この時代はそうだった… 佳那と水矢子のその後が気になる。

    51
    投稿日: 2023.03.20
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    舞台は1986年、バブル景気真っ只中の福岡に位置する証券会社。 年齢は違えども同期入社の小島佳那、伊東水矢子、望月昭平、三人の人物を中心に描かれる。 「昔は良かった」良く耳にする言葉だが、彼らの姿を見る限り、この時代が良いとは一概には言えない。 煙草の煙が立ち込める中、野心を胸に、なりふり構わず働く男性社員と、お茶くみ要員の女性社員。 其々が東京進出の夢を持ち自社の株売買にのめり込んでいく。 バブル全盛期の自由奔放な渦の中に飲み込まれそうになる。 成功と転落が紙一重の世界。 三人はどこへ向かうのか。 下巻の期待が高まる。

    1
    投稿日: 2023.03.10
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    バブル期の日本の証券会社を舞台にした物語。緊張感とスピード感、人物描写がわかりやすく、一気に入り込める。

    1
    投稿日: 2023.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    証券会社のOLの話。 正直にいうと、投資とか株とか、私にはわからない世界なのだが、会社の雰囲気はわかった。 陰口しか言わない意地悪な同僚など。 望月が強引すぎる。 佳奈はよく許していると思う。同期だから? NTT株がどんどん値上がりしていて、 何か恐ろしい。 上巻は一気読みだった。 下巻も一気読み。 エピローグでタイトルの意味がわかる。 水矢子は、川村さんにダイヤモンドと言われる。輝かないダイヤモンド。 佳那は、望月に大切にされて掌中の珠と言われた。真珠。 お金が怖い。バブルの頃の話。 水矢子と佳那の2人の物語だった。

    9
    投稿日: 2023.03.05
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    まだ日本に元気があった頃の話。バブル期なのかな。 証券会社が舞台になっており、かつて就職活動で証券会社を受けていたことを思い出した。今思えば、めちゃくちゃ大変そうだ。ノルマは途方もないし、生活の全てを仕事に捧げなければとてもやっていけなさそうだ。ただ、一部の人は仕事ばかりの生活でもどこか楽しそうではある。活力が漲っている感じがする。 主人公は3人なのだと思う。 高校出ですぐ就職した水矢子は、絶対に家から出ていくという決意を秘めていて、この子が意外と成功するんじゃないかと思わせるが、どうやらプロローグでそうではなさそうな雰囲気が漂っている。 短大出の佳那は男性営業マンと同等に働くセールスレディではあるが、枕営業だと言われたりこの時代ならではの女性の働きにくさを感じさせてくれる。美人なのになんだか勿体ないと感じた。 そして、昭平。大言壮語を吐くが、運を身につけている彼はどんどんのし上がっていく。いつか失敗しそうで、その片鱗が見えたところで上巻が終わる。特に好きでも嫌いでもない昭平だが、気概があるのでどちらかというと応援してあげたい。 佳那は、昭平の絶対にのし上がってやるという思いに気圧されたんだろうな。ほとんどの女性は彼を選ばないと思うのだが…。この選択が吉と出るか凶と出るか、下巻で明らかになるのだろう。 結果がなんとなく分かっているものの楽しみ。

    1
    投稿日: 2023.02.27
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    久しぶりに読んだ桐野さんの作品。 そうそう!この感じ!! 出だしからの圧倒的なスピード感。あっという間に読み終わりました。 上巻はバブル景気に沸いた地方都市が舞台。証券会社の新入社員である2人の女性を軸に、物語が動いていきます。 日本の経済は上向きで明るいはずなのに、至る所に漂う危うさだったり、儚さはそう遠くない未来に何が起こるのか知ってるからなのかな。 下巻で話しがどう動いていくのか…。 人間て、生まれてくる前後の時代背景にも影響を受けてしまうんだな…と思いました。 話しが変わるのですが、この本のセンスがとても好きです。カバーからしおりの色まで好み。 本屋さんでも一際目立っていて、一目惚れしました。

    1
    投稿日: 2023.02.20
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    Amazonの紹介より 桐野夏生が描く「バブル」  実体なき熱狂の裏側をえぐる傑作長編!   1986年春。二人の女が福岡の証券会社で出会った。一人は短大卒の小島佳那(かな)、もう一人は高卒の伊東水矢子(みやこ)。貧しい家庭に生まれ育った二人は、それぞれ2年後に東京に出ていく夢を温めていた。野心を隠さず、なりふり構わずふるまう同期、望月昭平に見込まれた佳那は、ある出来事を契機に彼と結託し、マネーゲームの渦に身を投じていく。 上下巻ということで、上巻まで読んでの感想です。 ボリュームのある量でしたが、登場人物の動きが滑らかであるため、読みやすかったです。 バブル期での証券会社内で巻き起こる「お金」が絡んだ熱気と争いに生き生きと描かれていました。欲望に絡んだ若者達のお金に執着した心情、マネーゲームによるスリルなど当時のバブル期は、今になって思うと、狂っていたんだなと思わされました。 上巻では、絶頂期に至るまでの登場人物達の活躍が描かれています。プロローグでは、おそらくバブル期が過ぎた頃の時期で、何もかも失った状態の主人公が登場します。哀愁が漂っていて、何があったのか、過去を振り返る形で展開していきます。 時は昭和の終わり。ハラスメントのオンパレードで今じゃ考えられない職場や環境であり、自分だったら無理だなと思いました。そういった状況下で働く若者達。株で稼いで大きな富を得るといった面では羨ましい反面、怪しげな人物の次々と登場するので、個人的には巻き込まれたくないなとも思いました。 富のために稼ぐなら、何でもする。男達の凄まじい熱気や静かだけれども心の中では沸々と湧き上がっている現場に、読者としては世界観に引き込まれました。 男社会の中で働く女達は女達で、お局や愛人など相手のために尽くす人たちが如実に描かれていて、圧倒されました。 上巻ということで、下巻ではおそらくバブルが弾けていくと思いますが今後どう転がっていくのか、下巻が楽しみです。

    4
    投稿日: 2023.02.18
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    桐野さんには珍しく?経済小説。 時代は1986年、まさにこれからバブル期に突入という年、証券会社に入社した同期の三人の男女によって、話が始まる。 それぞれ、豊かではない家庭で育った3人は、ひそかに野望を抱き、夢を描き、チャンスをつかもうと、日々奮闘する。 3人に共通している夢は、2年後には東京に行く、ということ。 顧客の取り合い、どんなツテでもすがり、時には中傷も受けながら、危ない橋も渡りながら、なりふり構わずの業務によって、徐々に実績を上げて、夢を手繰り寄せていく。

    1
    投稿日: 2023.02.17
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    桐野夏生さんの作品は好きで、今までもちょくちょくは読んでました。やっぱり人の描写がホントによく伝わってきて、今回はバブルの時代の中で色々な人がどんな風に生きているかが分かりやすかったです‼︎株を売るためだったら多少の無茶をしても大丈夫だろうと、何事も恐れない若者が生き生きと描かれていて、これからの展開もホントに楽しみです。今とは全く違う時代を楽しめます!

    7
    投稿日: 2023.02.15
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    バブル初期に証券会社に入社した同期3人。大卒の男、短大卒の美貌の女、高卒の清楚な女。 福岡を離れ、東京へ行く夢をかなえて行く。 3人の視点で描かれていて、欲望高く、乱雑で面白い。

    2
    投稿日: 2023.02.11
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    バブル期の証券会社が舞台となると歓喜も悲劇も描かれることが織り込み済みだ。キナ臭い展開になりそうでヒヤヒヤしながら読み進め、しかし同時にこの時代の金融業界の狂乱っぷりを垣間見ることができるので楽しい。バブル期を経験したことのない人からすると、こういった小説から当時の様子を知り得るしかない。 二人の女性を中心に、同期の望月や銀行員の佐々木等魅力的な登場人物も多い。展開が早いので飽きずに読み進めることができ、待ち受ける悲劇に向けて上巻ではそこに至る経緯と最初の狂乱が描かれている。一度、経験してみたかった‥

    4
    投稿日: 2023.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2023/02/02リクエスト 3 1986年春。 福岡の証券会社の同期として、短大卒の小島佳那(かな)と、高卒の伊東水矢子(みやこ)が出会う。 田舎の八百屋の娘である佳那と、父親が亡くなり残された母子二人の生活の中でさらに母親がアル中という、ともに貧しい家庭に生まれ育った二人。 ふたりは2年後に東京に出ていく為お金を貯めていた。 そんな中、同期、望月昭平に利用価値があると見込まれた佳那は、彼と結託し結婚、東京に出る。 バブル崩壊後に就職した自分には、聞いたことのある話が多く、中国ファンド、携帯の無い時代、NTT株…と懐かしい気持ちになった。 でも、何となく嫌な感じのする佳那の夫である望月は、やることなすこと危なっかしい。最初の頃、佳那や、水矢子が口うるさく注意していたのが(というか当たり前のことばかり)身に付かないところが、今後の破滅を予感させるよう。 かなりの厚さの本だが、読みやすいのでページがどんどん進む。 下巻楽しみ。

    2
    投稿日: 2023.02.01
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    久しぶりに桐野夏生ワールド全開のイヤミスを読んでしまいました。全編に渡って緊張して読んでしまった。バブル全盛の證券会社の熾烈な戦いを描きお金の額のすごさに驚嘆しました。ラストのこんなにも悲しい結末があるとは想像だにしませんでした。あなたも読んで驚愕して下さい。涙して下さい。

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    投稿日: 2022.12.29