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待ち遠しい
待ち遠しい
柴崎友香/毎日新聞出版
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総合評価

64件)
3.2
4
19
24
8
3
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    年代によっての「普通」があって、でも「普通」ってなんだろうって。 その人がその人の好きなように生きていればいい。そう思っていても「普通」にとらわれてしまう不思議。

    1
    投稿日: 2026.02.02
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    先日、畑野智美さんの若葉荘の暮らし、を読んだばっかり。もう一歩心の中に踏み込んだ感じかな。女性も男性もどっちでもない人も、生きやすい社会になればいいね。

    0
    投稿日: 2025.08.09
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    年代も立場も違う三人の女性。面倒ごとや煩わしい思いをしたくなくて言いたいことも言わずに生きていく。他人の考える常識と自分の考え方の違いなどで世界観が変わっていく。人との関りは面倒くさくても大事なことでもあると身に沁みる。

    0
    投稿日: 2025.03.14
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    図書館で目があったので借りてきました。なんとなく、良い小説だったと感じました。前にもこの作者さんの本を読んだけれど、また別の本を読んでみたいな。

    54
    投稿日: 2024.07.06
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    装丁が心にストライクで、古本屋で出会った1冊。 なんで古本屋さんで出会うと、こんなにもご縁感じちゃうんだろう。不思議。 ほんと価値観って人それぞれだし、本来誰かと比較するもんでもないよなぁ。 なんで自分が思う当たり前を、振りかざしてしまうんだろう。他人にも、自分にも。 人生1回しかない。 と思いつつ、この本の評価が低めなのを見てちょっとガッカリしている自分がいる。 自分がいいと思った本に高評価がついていたらちょっと安心しちゃうし、逆だったらちょっとがっかりしてしまう。 「普通」でいたいという、マイノリティから外れたくないという思いは、無意識的にあるんだろうな。 意見が別れて当たり前のものですら、少しそう思ってしまうんだから、人生「普通」の壁の連続じゃないか。 別にいいじゃないか。私はいいと思った。 それでいいはずだ。自信を持て、自分。 意識していなくても、色んな意見が目に飛び込んでくるから、自分がどう思っているのか、自分の声にしっかり耳をすませなきゃなと思った。

    25
    投稿日: 2024.05.17
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    ずっと好きで読んでる柴崎友香さんの小説。 本作も些細な心の動きや感動・動揺が丁寧に書かれている。 また、電車のホーム上、こちらは相手の存在に気がつくけど、相手はこちらに気が付かず、こちらから見られていない前提での立ち振舞をしてる、そんな交差が面白い。 それぞれの送ってきた人生も違えば、見えている世界も視野も違う。 当たり前だけど、そんなことに気が付かされる話。

    4
    投稿日: 2024.04.28
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    私の仕事は社会的には評価されている仕事です。世の中には生産性のない仕事を評価しない人がいるんだな〜、夫や姑が私の仕事を評価しない理由がわかった

    3
    投稿日: 2024.03.25
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    離れの一軒家で一人暮らしをする独身北川春子39歳。そして母屋に越してきた、夫を亡くした青木ゆかり63歳。その裏手の黄色い家で暮らすゆかりの甥っ子の嫁沙希25歳。 適度な距離感で暮していけたら良いのに、持って生まれた性格というのか、寂しさからなのかおせっかいをやき始めるゆかり。ここまでなら許せるけど、ここから先は踏み込んで欲しくない…て所はありますよね。沙希のズケズケ言う言い方も私は苦手。春子みたいに聞き流せたら良いなと思った。 ご近所付き合いは難しいけど、この小説のように何かあった時は遠くの親戚より近くの他人が頼りになることも。特に1人暮らしをしているとゆかりのような存在がいると安心かも。

    4
    投稿日: 2024.01.31
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    一人でゆったり暮らしている春子と、ご近所さんたちの物語。 淡々と流れる感じで、どんどんストーリーが展開するわけではないので、読むのに時間がかかってしまった。 偏見とか決めつけ、バイアスみたいなことがテーマなのかな。 チャキチャキお節介おばさんのゆかり。 言いたいことははっきり言う若者沙希。 沙希や拓矢の話し方は、怖い。こういう若者とは、会話できない気がしてしまうなぁ。ゆかりさんの方がいいかも。旅行まで行きたいかは、微妙だけど。 春子の考え方は共感するし好きだな。三人の中では年齢がいちばん近いのもあるかな。

    3
    投稿日: 2024.01.04
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    世代も価値観も趣味も違う三人が、目と鼻の先に住む偶然によって、ご近所交流が始まっていく。 淡々と描かれる日常。 友情とは少し違う、 ゆるやかに繋がるこういう関係性って実は貴重で時に救われたりするんだよね。

    0
    投稿日: 2023.07.24
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    「たとえば、外国語話せる人とか資格持ってる人とかにでも、才能ある人はいいね、すごいねって。わたし、思うんですけど、要するに相手の努力を認めてへんのんちゃうかな。賞賛してるようでいて、つまりは、元からできたんやからたいしたことない、って言うてることになりません?」

    1
    投稿日: 2023.06.24
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    女性同士の心地良さと歯がゆさ どうにも噛み合わない人を理解しなくてもいいし、ガツンと伝えなくてはと思う時と。

    0
    投稿日: 2023.06.04
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     人間模様 仕事、友人、家族、ご近所。 実物大のあるよなこういう事と、リアルな感情を感じる事が出来る。ストーリーもわかりやすい。

    1
    投稿日: 2023.05.24
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    待ち遠しい・・・すぐには叶わないときに使う言葉、でも、焦りまくっている感じではない、イメージ。 待ち遠しいですねえ、自分の心で感じ、自分の頭で考えて決断し、他人を気にせず結果を鷹揚に受け止められるようになるのが。 p.164 自分の気持ちや人の事情と食べ物のおいしさが無関係なことに、春子は安心した。

    3
    投稿日: 2023.05.01
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    いろいろと「それでいいの?」と思ったり、理解できないこともあったりで、完全に消化不良なんだけども、ほかの方の感想をみて、そうよな、全て解決するなんてリアルじゃないしな、と。 ホントそうですよね、こっちのほうがリアル。 (それにしても、いろいろナゾが多すぎるw)

    1
    投稿日: 2023.04.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    隣人の咲希に、彼女の"普通"を悪意ある言葉でぶつけられても、心の中では反論しているのにはっきりと何も言わない主人公にもやもやとした感情がある。 最終的にお互いの意見を理解し合うのかと思ったが、全てに蓋をして終わった。 終盤で、急に親戚一同が妊娠をおめでたがっている所がリアルで気持ち悪かった。

    4
    投稿日: 2023.03.26
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    住み心地のいい離れの一軒家で一人暮らしを続ける39歳の春子。母屋に越してきた63歳のゆかりと、裏手の家に暮らす新婚25歳の沙希と出会い、「ご近所付き合い」が始まるが…。『毎日新聞』日曜くらぶ連載を単行本化。 春子の心の動きがいづい。

    1
    投稿日: 2023.02.24
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    主人公は、住み心地の良い離れの一軒家で一人暮らしを続ける39歳の北川春子。 自由気ままな生活をそれなりに楽しんでいた春子だが、母屋に越して来た夫を亡くしたばかりの63歳のゆかり、裏手の家に暮らす25歳の沙希と出会った事で奇妙な近所付き合いが始まり生活が変化して行く。 寂しさを紛らわすかの様にお節介を焼くゆかりに閉口し、歯に衣着せぬ発言で相手を傷付ける事に鈍感な沙希にイラッとする。 年齢、性格、抱える悩みが異なる三人の日常を傍らで見ているような感覚で読了した。 人間関係は本当に難しい。 それでも人は人で救われて行く。

    0
    投稿日: 2023.02.14
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    最初は群ようこさんっぽいほのぼの系の話かなと思ったけど、ジェンダー問題よりだった。 何が「待ち遠しい」のかな?

    0
    投稿日: 2023.02.11
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    柴崎友香さんは「家」にまつわる話が多いのかな? この作品はあんまり。沙季って女にムカつきすぎて…。

    0
    投稿日: 2022.07.10
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    ネガティブな感情描写が多く読んでいて気分の良いものではなかった。モヤモヤするだけで、結局は著者の価値観押し付けられてる感じがすごく不快だった。主人公含めて登場人物全員が嫌な感じだった。こういうのは現実の世界だけで十分。

    1
    投稿日: 2022.05.13
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    居心地良く暮らす女性のご近所ネタあれこれ。こうあるべき論を無邪気に、いや、多分悪意を持ってぶつけてくる隣人に、落ち着いて対応する主人公。偉いなと感心する。見習いたいと勉強になりました。 悩みながら生きているの、考えを押し付けないで、と叫んでいるような話。私には届きました。

    0
    投稿日: 2022.04.16
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     一軒家の離れを借りてのんびり一人暮らしをする39歳の女性。  夫に先立たれたあと、大家として母屋に越してきたばかりの63歳の女性。  そして裏の家で新婚ほやほやの夫と暮らす25歳の女性。  世代、性格、価値観、どれもまったく異なる3人の女性。噛み合わない中での近所付き合いを通して、自分を見つめ直しながら築く心の交流を描くヒューマンドラマ。          ◇  会社勤めの春子は39歳の独身女性。人づきあいが苦手でマイペースなひとり暮らしを始めて10年になる。趣味は消しゴムはんこ作りだ。  ある時、母屋に転居してきた1人の女性。還暦を迎えた2年前に夫に先立たれひとり暮らしになったゆかりである。ゆかりは63歳になるが、裏手の家にはゆかりの甥が新婚の妻と住んでいるという。  妻は沙希というまだ25歳の女性。優しく頼りない夫とは対照的に無遠慮で常識に欠けるところがある。  大家でもあり、1人暮らしの寂しさを紛らすためもあってゆかりはちょくちょく春子を食事に招く。  気遣いながら人と会話することの苦手な春子だが、うまく断ることもできずに招待を受けるうちに……。       * * * * *  他人との距離感。人によって異なるものでしょう。  大事なことは2つ。それは、自分が平安でいられる間隔を知っておくことと、相手のパーソナルスペースをむやみに侵害しないことです。  主人公の春子は、それをよく弁えていました。ゆかりは時々暴走して距離を詰めすぎるところはあるけれど、気づけば改めることができる女性です。だから2人のやりとりは好もしい。  特に共感するのは最終話のやりとり。 「友人との時間は楽しいがエネルギーを使うので、1人の時間で充電している」 という春子に対し、 「1人でいなくてはいけない時のために、友人との時間でパワーをもらう」 というゆかり。  互いに理解しあういいラストシーンだったと思います。  また、生き方についても距離感同様の弁えが必要です。けれどそれが最もできないのが沙希で、むやみに他人に突っかかっていました。  生育環境に同情の余地はあるにしても、自分は絶対に仲よくしたくない人物です。  春子の両親やゆかりの妹にしても、世間的な規範に寄りかかった、時代遅れとしか思えない言動が多い人たちで、春子タイプの人間にとっては、必要以上の接触は避けたいと思うのも無理ないことです。  ただ、そんな人たちの多くが悪気のない好人物であることは、春子ぐらいの年齢になると経験上知っているでしょう。  だから春子と同じく、不器用だけれど特に人嫌いでない自分にとっては、苦笑しつつも楽しめもする作品でした。

    1
    投稿日: 2022.02.27
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    のんびりひとり暮らしをしていた主人公が、ひょんなことからご近所付き合いが始まって…というお話。 マイペースなひとり暮らしの日々を描いているのは嫌いではないのだけど、300ページ強を読み進めるのにはちょっと単調だったかも。

    0
    投稿日: 2022.02.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    還暦過ぎと氷河期世代とゆとり世代、三人の女性たちがひょんなことから関わり合っていく。 この小説のフィクションで割り切れない感じ、「正しい人生」の定義や見本がない現実と鏡合わせだからかな。 立場が個人を透明にしたり、人それぞれ大事にしていることが違ったり、善悪に絶対がなかったり、誰でも過ちを犯したり…。 自分の歩みを信じたいから他人にも押しつけたくなるし、異なる価値観を否定したくなるんだよなあ、と思った。もちろん自戒とともに。 語りが大阪弁ですいすいとリズムよく読まされるけれど、ふと気がついたら思考が深いところまで潜っているような、不思議な物語だった。 立ち止まって考えたいときに、また手に取るかもしれない。

    0
    投稿日: 2022.01.20
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    世代が違う女性三人の不思議な交流の話。さきちゃんはあんまりにも春子に対して失礼じゃないか!?と思う言動しばしば。

    0
    投稿日: 2021.08.24
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    性別、年齢を超えた人同士の「違い」を描く物語だった。 主人公は人に対してあまり主張しないタイプの人。もどかしく感じる部分もあったが、自分と似てるので親近感を覚えた。 主人公がゆかりさん、沙希といった多くの人と付き合う中で、自分を客観視していくように見えた。物語の展開的にそんなふうに感じた。初めは感情の波が少ないようだった。(物語の展開もそんな感じ)だんだん主人公が感情をあらわにするにつれ物語が動いていく。終盤になるにつれ主人公のその人らしさが浮き彫りになっていく感覚がした。 会社の同僚、沙希、ゆかりさんなど周りの人からの言葉が主人公との違いを浮かび上がらせ、展開していった。 また、家族とのつながりを意識させる場面もあった。子供のためと思って対面を保っていたのに、かえって逆効果だったり軽蔑されてしまったり。親の理想を押し付けるあまり子供が窮屈に感じている描写がよくあった。 子と親の距離感はどういう形が心地いいんだろう。自分も将来子どもを育てたいと思ってるのもあって、深く考えさせられる内容だった。

    2
    投稿日: 2021.05.19
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    まとめた世間の声をくっきりとした発言に変えて話す、オブラートという概念のない人たちが多いという感じ。 そのために読んでてもやもやイライラすることも多かったが確かに言葉選びが上手。まんまとイライラさせられた。春子が紅茶の店で頭の中で反論してるところとかその上手さがスッキリと出ている気がしてよかった。自分がうまく言葉にできないことをわかりやすく的確に言葉にする人が好きだと思う。

    1
    投稿日: 2021.05.04
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    いつも比較的冷静に、でも何かが違う、自分とは違う価値観を押し付けられた、というときに感情が動く。 『机の上の書類を上司に投げつける映像が、春子の脳裏に鮮やかすぎるほどに浮かんだ。それから、いや、違う、と思った。書類も椅子も机もひっくり返して、わあああーっと思いっきり叫びたい。うん、それや。』ここはドラマなようにシーンが浮かんだ。 大きなことは特に何もないけど人生の中にある出来事がでも確実にひとりひとりの人生に波風を立てている。何もなし得てないかもしれないけど、きっとそんなことなくて、もっと自信を持ってもいいと考えるようになれた主人公が良かった。

    5
    投稿日: 2021.02.21
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    "「その子がね、なにがいちばん腹立つって、自分のために彼女は犠牲になった、って書いてたことや、って。わたしはなにひとつ減ってない、どこもおまえのためになんか使てないわ!って叫んでました」"(p.291)

    0
    投稿日: 2021.01.11
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    全くバラバラの年代の女性3人のご近所さんのお話。 誰もが自分の価値観を正しいと思って生きているから、それにそぐわない人を見ると攻撃したり、あるいは善かれと思ってお節介を焼いたりしてしまうことがある。 でも、わたしが何をして何を選ぶかは「わたし以外のほかの誰かが決めることじゃない」 「人といっしょにいるにはエネルギーがいるから、一人の時間にそれを貯めてる」人もいれば「一人で過ごさなければいけない時間のために、賑やかにしてたくさん力をもらう」人もいる。 人は一人一人違うってことを分からずに自分がいいと思うことを押しつけてしまったり、相手に分かってもらえてるはずと思い込んでいたり‥‥そんなことに気付いて、このご近所さんの3人、これからも仲良くやっていけるんだと思う。

    20
    投稿日: 2021.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    *住み心地のいい離れの一軒家で一人暮らしを続ける北川春子39歳。母屋に越してきた夫を亡くしたばかりの63歳、青木ゆかり。裏手の家に暮らす新婚の現実的な今どきの新婚25歳、遠藤沙希。年代も性格もまったく異なる3人の出会いから始まった、温かく、どこか噛み合わない“ご近所付き合い”、その行方は―。芥川賞作家の新たな代表作! * 普通、ってなんだろう。 子供がどうしてもほしいと思ったことがない春子に対して、「自分は親に育ててもらったのにそんなこと言うん、人として普通じゃないでしょ」「しかもそれを隠さんと人に言うってどうなん?」と責める若い沙希。 え、そうなん??そんなに責められること?? もし、自分がこれを言われたら相当ショックだと思うけど・・・春子のふわりとした返答に救われた。 普通とかあたりまえとか、押し付けずに、お互いゆるゆると受け止められたらいいのにな・・・

    0
    投稿日: 2020.12.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の春子さんとかその同期の友達が、いろいろなことを代弁しているように感じ、なんだか友達と会っていろいろ話したような気持になる本だった。 読む前は、お話の中だけでも、なんか待ち遠しいことがあるといいなーと思っていたんだけど、最後の方になって、ああ、この主人公もそう思って過ごしてる感じやなーと気付いた。結婚とか、子どもとか、大人になること当たり前にできると思ってたことがぜんぜん自動的には進まなくて、でも歳だけはとっていく。 歳を重ねることが怖くなる。 引け目を感じる現状に対して、自分の育ってきた環境とか、子どものときに親から受けた影響とか、分かってるけどいろいろと過去に原因を求めてしまう。 いや、でももっと厳しい状況の人もいるんやし、まだ幸せなほうや、思い描いてたのとは違うけど、悪くはない、って開き直るか今ここの幸せを大事にすることに集中しようとする。 答えはなさそうやけど、なんか話の続きをまた誰かとしたくなった。

    1
    投稿日: 2020.08.19
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    限られた空間に住まう人々。全く気にならないわけではないが、近すぎるのも考えもの。この距離感でこの住まい形態だと関係と距離を保つのが難しそうだ。

    0
    投稿日: 2020.07.24
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    つまんなかった 何かあるのかと我慢しながら読んだけど 最後まで つまんなかった。 大家さんとは言え 他人 入り込み過ぎ。あり得ない関係

    0
    投稿日: 2020.06.30
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    母屋の隣、離れの一軒家で一人暮らしをしている39歳の春子さん。大家さんが亡くなって母屋に越してきた、63歳のゆかりさん(亡大家さんの娘さん)。裏手の黄色い家に暮らす、メンバーがたくさんいるアイドルグループにいそうな新婚25歳の沙希ちゃん。 ゆかりさんが越してきたことでご近所付き合いが始まっていく。人との付き合い。社会で生きるということ。ご近所とのつながり。 女性としてこうあるべき、これが幸せなんだよ感。そうそう、私もその偏った風潮の片棒を担いでいる感も無いとは言い切れないけど、違和感は感じる。私は春子さんほど「一人でいたい」と、しっかり割り切ってはいないけど、分かるな〜と思う部分もありながら読み進めました。同僚と友人とご近所と家族とそして他人と。様々な距離感。私は春子さんの同僚のみづきに、一番尊敬と憧れを抱いてしまいました。そして、沙希ちゃんは普通に腹立つ(笑)けど、みんな違うから、人間は素敵なんじゃないかなぁ。 私は特別な存在では全くなくて、才能もなくて、人が普通にしていることが私には出来ないんだなぁと日々感じている。だけど、せめて自分の視界に入る人たちの幸せを願って、その人たちからもらっている幸せを、大切にしながら日々を暮らしていければなと思う。

    6
    投稿日: 2020.05.28
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    『普通はこうだよね~』とか、 『○○じゃないなんて、変だよ』とか 私たちの周りには、さりげなく自分の価値観を押し付けようとする言葉が大量に飛び交っている。 価値観や常識なんて人それぞれだし あれこれ言ってくる人は、言うだけで責任なんてとってくれないのに。 主人公の春子さん(39歳独身一人暮らし)は、 相手にそんな言葉を投げつけられても ふんわりと受け止めてしまう。 私なら例えその場ではニコニコしてても 心の中では『お前の顔なんて二度と見たくね~!』とか 思ってしまうような場面でも。 春子さんは相手の考え方を否定しない。 『そういう風に思うには理由があるのだろう』と考える。 いいな、私もそんな風に相手のことを決めつけないで 考えられるようになりたいな。 まだまだ修行が必要だ。

    1
    投稿日: 2020.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公と普段やりとりしている近所の人たちのやりとりの描写がとても細かく、「本当にそうだよね~」と思わずうなずいてしまった。私も含めて、一人で過ごすことが好きな人はこの小説に共感できると思う。

    0
    投稿日: 2020.03.20
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    男やから、女やから、結婚してるから、結婚してへんから、子どもいてるから、子どもいてへんから、仕事してるから、仕事してへんから… ◯◯やから××なんやろ?って決めつけられたり、自分も無意識に決めつけてしまっていたり、そんなことから自由になれたらきっとすごい楽なんやろな。 昔と比べれば多様な生き方が認められていることは確かなのかもしれへんけど、でも物心つく前から刷り込まれているものは頑固に根深い。 決めつけられたり、自分で自分を決めつけながらも、自分が自分でいられる暮らしをひっそり守って生きている春子がとても愛おしかった。 そして、登場する人たちの関西弁がはんなりしてて気持ちよかった。

    0
    投稿日: 2020.03.14
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    戸建ての離れを借りてる主人公の春子さん。 新しい大家さんのゆかりさんは、前の大家さんの娘さんで、以前にはなかった母屋と離れの交流が始まります。 そこに同じ敷地に住むゆかりさんの甥夫婦、特に嫁の沙希ちゃんと世代の異なる3人の女性のそれぞれの考え方や生き方なんかが書かれてます。 大きな事件があるわけでもないけれど、毎日働いて好きなことが出来れば満足な春子さんと、人が好きで社交化のゆかりさん、若いだけあって少々傍若無人ぶりを発揮したりする沙希ちゃんと。 読んでて、それぞれに共感したりしなかったり。 けど、読後感は良かったです。

    0
    投稿日: 2020.02.01
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    前半は淡々と、ご近所付き合いの話が続いていくので、中だるみしてしまった。主人公と同じ40歳近くなってから読み返すと、感じることが違ってくるかもしれない。 33歳の自分には、少々退屈だった。

    0
    投稿日: 2020.01.02
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    誰かと関わると、その先の人とも関わることがあって、それで生活は少し変わっていく。居心地の良い距離で、それぞれの生活を大切にしていきたい

    0
    投稿日: 2019.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    都心から少し離れた大阪の古い家が舞台。母屋と離れがある場所で、主人公の春子は離れの部屋で独り暮らしをしている。独身を貫く決意があり、歳をとったら友人と一緒に住むことを考えている。母屋に住む大家のゆかりは夫に先立たれ、独り暮らしをしている。性格が正反対であるが、いつしか友達となる。近くに住む沙希を交え、少し歳が離れた友人同士となる。 本作品では、古い家に住む人を中心とした女性の日常を描く。女性の日常に潜む生きづらさなどが、男性目線的には赤裸々に語られる。楽しそうに見える女性の笑顔の裏には解決できそうで、できなさそうな事柄があるのだと気づかされる。彼女らは何を待つのだろうか。何かを待つことで幸せを掴めるのだろうか。全体的には楽しく読めるが、裏には重いテーマが潜んでいる。

    0
    投稿日: 2019.11.21
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    久々に柴崎友香作品読んだ~って思った作品だった。 主人公北川春子39歳独身独り暮らし。敷地のなかに建った離れの一軒家を借りて住んでいる。恋愛にも結婚にもあまり興味がなくて、美術大学を出たけれど現在の仕事は事務職。趣味で刺繍と消しゴムはんこを作っている。 春子が見た世界。隣の大家さんが亡くなって娘のゆかりさん63歳が引っ越してきて、一人でいるのがさみしいゆかりさんが社交的でそれに巻き込まれていく。年の離れた人とは友だちになれないのかなぁと春子は言うけどそれは絶対春子たちの考えだけでワタシは大好きな友だちは14個年上やねんけど、って春子に言いたくなった。裏に住んでいるゆかりの甥っ子の妻の沙希25歳が強烈すぎて断然ムカついた(笑)春子が沙希に興味を持つのは分かる気もするけれど、なんでも率直に話すのが決して正しいわけじゃない、大人は黙っておくことも必要やし、嘘ついてたのは沙希だし、何だかなぁこいつそばにいてたらムカついて絶対かかわらないようにするのにな~って思った。家族の団欒みたいな飲み会、お互いの家族を連れてくる飲み会とかそういうの絶対絶対パスやし、春子は偉いな参加してとか最後イライラしながら、でも春子にはあまり帰りたくなくても実家あるし独り暮らしして余裕がある給料やねんなーとかなんか、そんなことを思ってしまったけど、あと春子の会社の岩井さんにも会ってみたいと思った。この春子の上司の勘違い感も普通にあるある過ぎてムカつくけど、息するみたいに理解できた。 まだ色々あるけど今回の柴崎友香作品『待ち遠しい』、やっぱり好きやなぁとしみじみ読み終わったのです。

    0
    投稿日: 2019.11.18
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    『まだ夜にはなりきっていなくて、空は薄紫色が残っていた。高速道路やビルがひしめいて見通しがいいわけではないが、地上に出てすぐ川の上を走る』 柴崎友香の描く主人公はいつも、積極的に決断をすることがない。もちろん何も決めなかったとしたら日常生活は儘ならない。そういう意味ではなく、人生の中で何か転機になるような時や分岐点に差し掛かった時に、この作家の主人公は簡単に選択肢を選ばないということ。それがきっとこの作家の信条のようなものなのだと、デビュー以来読み継いで来た中で改めて認識する。その信条とは、世の中を日常的に観察し得る以上に脚色しない、ということかと想像する。それは「きようのできごと」からずっと変わることのない柴崎友香の芯のようなものなのだろうと思う。 「待ち遠しい」という第三者からの「期待」と自分自身の中のもやもやとした不安との折り合いの悪さは、何も今の世の中に特有の不均衡ではない筈。だが、それにしても近頃は結果を求めるまでの時間がどんどん短くなり、一人ひとりに求められるものの明確化、峻別化圧力が強いように感じる。多様化が叫ばれている反面、世の中の基準とでも言うようなものは画一化され、ポリティカルコレクトネスばかりが求められる。生き方の多様性、などと声高に叫ばれていなかった30年前の方がむしろ様々な人が自由に生きていたような気さえしてくる。そういう中で、柴崎友香の描く主人公は、とてもオネスト(正直、ではなく)である。そこに共感が生まれる。けれど、この共感と思ったものもよくよく吟味してみると、同じ価値観を共有しているよ、といった類の共感ではなく、同じ時代を同じように苦労しながら生きているね、という式の共感であるような気がする。価値観の一致に裏打ちされた共鳴を求めないまま、何やら捉えどころのない感情を呼び起こすことが出来るのが何より柴崎友香的文体だと思う。 この作品では今まで以上に周囲に翻弄されそうになる、あるいはされてしまっているのにそれにすら中々気づかない、主人公が描かれる。この作家の小説にしては珍しい位に様々な出来事が起こり、主人公以外の人物の色が多彩だ。それを作家の社会へのコミットが増えたからと解釈するのは少し言い過ぎかも知れないが、アイオワでの経験なども含めて、デビュー以来この作家が歩いて来た道程の健全なことが反映しているのは間違いないように思う。その健全さに信頼感が湧く。これからもきっと柴崎友香を読むのだろうな、と改めて思う。 もちろん、彼女の繰り出す大阪弁のニュアンスや、一回り異なる世代の異性の価値観など本当のところ理解し得ないとも思うけれど。と言いつつ、柴崎友香の大阪弁は案外と自然に脳内変換される。そして相変わらずの動体視力の良さにしびれる。

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    投稿日: 2019.11.07
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    こういう家族ではないけど、ゆるく繋がるご近所づきあい、他で読んだような気がするし、映画で見たような気がする。こういう題材、最近流行っているのかな。 独身のままだったり、結婚したけど一人になったり。一人は気楽でいいけれど、いい時ばかりではない。ゆるく人と繋がっていたい、そういう人が多いのかも。シェアハウスとかも。わかる気はするし、そういう小さなコミニュティみたいなもの、うらやましい気持ちもある。春子さんやゆかりさんが近所にいたら楽しく心強いだろう。

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    投稿日: 2019.10.28
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    一軒家の離れに一人住む独身女性・春子39歳。春子と近所の人たちとの日常。大家さんのゆかり63歳。ゆかりの親類で近所に住む新婚沙希25歳。その二人と接することにより、近所の出来事、食い違い、自分を見つめ直してゆく。 劇的なことはないんだけれど、3人の年齢や背景の違いにより、価値観が異なりそのやり取りにその都度考えることがあった。結婚、親類との付き合い、自分の未来について。物語にある近所付き合いについては、ありそうなこと。それぞれの意見の相違とか実際ありそうなことを上手く描いているなあとじっくり読めました。みんな考えることが違うけれど、それは当然であって、いかに自分を持つかかな。理解できるか分かり合えるかどう距離を置くか。春子は流されずにしっかり生きていると思うよ。未来でもなんでも待ち遠しいと思える心の心境を保ちたいなあって思いました。

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    投稿日: 2019.10.27
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    ドラマ化したら話題になるかな、と思った瞬間、それはないな、魅力的な男性が誰も登場しないから。 読むと、異なる世代の女性同士の話題作りになるかもしれない。でもそれこそが地雷だったりして。

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    投稿日: 2019.10.24
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    なんか、他人の生活を覗き見しているような気分になって、読んでいてあまり心地が良くないので、途中で放棄。起源前に図書館に返却。

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    投稿日: 2019.10.21
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    初めのうちは、ご近所に住む世代の違う人たちの日常が淡々と描かれていくのかなと思ったけど、きれい事で終わるわけではなかった。 3人それぞれの生き方や考え方の違い、春子の思いとか、沙希の辛辣な言葉とか、結構深くて、いろんなことを考えさせられながらとても興味深く読めた。 一番年齢が近いはずのゆかりには共感できなくて、むしろ春子目線で読んだけど、あんなにご近所さんとガッツリ関わるのは、私は避けたい。

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    投稿日: 2019.10.21
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    39歳の独身女性・春子の借家の大家さんが代替わりし、63歳のゆかりが来たことから、親しい近所付き合いが始まる。ゆかりの甥・拓矢の若奥さん沙希と3人の世代が違う女性の考えの違いが面白い。女3人の天橋立旅行など、春子の人生が大きく変わったかのよう。ゆかりの幅広いお付き合いから交流の輪が広がり、五十嵐という不思議な独身男性が登場するなど、変化に富む展開で飽きずに楽しめた。一方では春子が独身でいることの意味合いが力説されており、著者自身の考えがかなり出ているように感じた。

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    投稿日: 2019.10.19
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    柴崎友香さんは、優しい。 女が結婚せず働くってまだ風当たりがある。(たぶん) 妊娠しても離婚しちゃった場合、苦しいのは女性の方。 死別で残されるのは断然女性が多い。 嫁ぎ先の両親のことも、たぶん女性の方が関わる。 (伴侶が死んでも、義理の両親の面倒をみるのは、女性だけじゃない?) そのことで、もやもやし、悩み、怒り、泣いたりしながら、 女性同士の繋がりを優しく描く。 怒りながらも女性たちは、男性にも相変わらず残る風当たりがあるんだろう、と、慮る。

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    投稿日: 2019.09.24
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    住み心地のいい離れの一軒家で一人暮らしを続ける39歳の春子、母屋に越してきた63歳のゆかりと裏手の家に暮らす新婚25歳の沙希がご近所づきあいから始まるストーリー。 3人の関係性はつかず離れずで特別「待ち遠しい」っていう関係性でもないのになぁと思いながら読んでいてやっと関するフレーズが出て来た。 春子が高校生の女の子に質問される場面。 「あのー、こんなこと急に言うてなんやって思われるかもしれないんですけど、えーっと年取るのって怖くないですか?」 怖くても怖くなくても年は取るしと返しかけて春子は思い返す。年をとることは悪いことじゃない、楽しい事も面白い事もいっぱいある、ってもっと力強く断言できたら良いのにと話しながら春子は思っていた。これから先が待ち遠しくなるようなことを、言えるようになりたい。 全く同感です。今週の俳壇に取ってあった句を添えておきます。<言はば言え老いには老いの爽やかさ>高松市に住む島田章平さん 著者のインタビュー記事は➡https://book.asahi.com/article/12535342

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    投稿日: 2019.09.16
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    春子に対して共感の大連発。 もう、分かる!分かる!分かる~っ!! 私は結婚もしてるし子供もいて立場は違うけど もし春子のような人生を歩んでいたら まさにこういうふうになったのだろうと 自分のもう一つの人生を読んでるようだった。 自分ひとりで責任を持って生活できてれば それで自分なりに幸せであれば 外野はいろいろ言うけれど無視ですわ。 女はどんな立場であろうが、堂々と生きたらええねん! ご近所付き合いができるようになったり 誰彼構わずすぐ飴ちゃんをあげる お節介なおばちゃんになるのって楽しいよ。

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    投稿日: 2019.09.07
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    39歳の主人公とご近所という関係の60代、20代の女性。読みながら主人公は宮沢賢治の「アメニモマケズ」の文章が頭をよぎってしまった。淡々とした日常の中で、主人公が丁寧に人生を生きている姿がとても素敵だなと思った! 主人公以外の人の気持ちの見えない部分が書かれてて色々考えさせられる。

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    投稿日: 2019.08.22
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    春子の年齢に近い私は、やはり春子の目線で読み進めたのだが、次第に年若い沙希や、母親に近い年齢のゆかりの感情すら、共感を覚えることに自分でも驚きを感じた。沙希などは、その図々しさにイライラしてしまうのだが、それでも自分が沙希だったら同じようにしていたかもしれないと思ったり、それほどに、登場人物、特に主要な3人の心情の描写が素晴らしいのだと思う。 作品の中のどの人物も、決して特殊な存在ではなく、自分の周りの人間にあてはまったり、自分がその立場であったら、同じような言動をしそうだなと思ったり、読書というのがまさに、他の人の人生の追体験なのだと、改めて実感した。 物語の中で、大きな出来事は起きないし、語られることなく終わっていく部分も多々あるけれど、それこそがありふれた日常をリアルに切り取っていると言えると思う。 そこには、自分が辿ったかもしれない人生が無限にあるように感じた。SNSなどでは知り得ることのできない、他人の本当の日常を覗き見ているようで、周りの誰もが、様々な葛藤と、諦めと、希望を持って生きているのだなと、優しい気持ちにもなった。

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    投稿日: 2019.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結局最後まで何が「待ち遠しい」のかわからず。 ゆかりさんの家族とか、少し曖昧に終わった感があり。 多様性が叫ばれる現代だから出てきた作品だと思う。 近所付き合いは「家族」「仕事」「友人」「恋人」どれにも当てはまらないからこそ、距離感が非常に曖昧。沙希の事件の時も、春子はどこまで踏み込んでいいのか迷っていたように。 他にも実両親、職場、子供のいる友人と接しているときに誰もが心の底に無意識に浮いてくる感情をよく表現しているなと思った。 「娘さん」ではなく実名で呼ぶと何が違うかも、この本で気付いた。

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    投稿日: 2019.08.13
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    年齢や性格がバラバラなご近所に住む女性3人の日常。一見、穏やかに和やかにご近所付き合いしていると思っていても考え方や性格の違い、抱えている悩みはさまざま。どこまで踏み込んで良いのか悪いのか。家族でもない、姉妹でもない人たちが相手に対し、親身になって相談に乗ったりする時、どれだけかかわって良いのだろうか、、、。相手に対しての距離感が大事なのかなぁ、と。そんな事を考えてしまった一冊。

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    投稿日: 2019.08.08
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    世代や価値観の違う3人の女性のご近所づきあいを通して浮かび上がってくるのは、多様性、寛容な社会が声高に叫ばれる一方(特に選挙時)、生産性とかいう言葉がもぐらたたきのように顔を出す世間。いろいろ身につまされる。ほんわかご近所物語みたいな最初の雰囲気は見事に裏切られた。まあ著者がそんな物語を書く訳ないか。

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    投稿日: 2019.08.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ある一人の人生の途中を切り取った様な物語。 読むのに苦戦して、何が伝えたかったのかよく分からなかった。 読んでる途中にも?と思う事が多々あった。 起承転結の結びがないような話。 『これから先が待ち遠しくなるようなこと』とは一体何なのか…

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    投稿日: 2019.07.27
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    ご近所付き合いとはほぼ無縁なので、ここまで濃密な関係だと上手くやって行ける自信がない。 人との距離のとり方、自分の気持ちをどこまで伝えるか 、、とても難しい。

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    投稿日: 2019.07.07
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    +++ 住み心地のいい離れの一軒家で一人暮らしを続ける北川春子39歳。 母屋に越してきた、夫を亡くしたばかりの63歳、青木ゆかり。 裏手の家に暮らす現実的な今どきの新婚25歳、遠藤沙希。 年代も性格もまったく異なる3人の出会いから始まった、温かく、どこか嚙み合わない“ご近所付き合い"、その行方は――。 女も男も、人からは見えない、そしてジャッジすることのできない問題を抱えている。年齢や、生きる環境、価値観など、さまざまな違いを乗り越えて、人と人はほんとうに分かり合えるのか? 現代を生きる大人たちに贈る必読の一冊。芥川賞作家が描く新たな代表作! +++ 日常生活を目に映るままに描き出すいつもの著者らしい書き方ではあるものの、登場人物各人がそれぞれに抱え、わざわざ言葉にして誰かに訴えかけるほどでもなく胸にもやもやと抱え続けている事々を、主人公の春子がそれぞれの立場に立って考えてみることで、浮き彫りにしていき、ひいては自らのもやもやにも形を与えることになっている。旧来の常識に当てはまらない生き方をしている人たちも、その常識を息をするように当たり前に思っている人たちも、それぞれが相手を思いやっているのだが、自分の価値観によるものなので、そこにうっすらとした違和感が生まれてしまうというのが、切なくもあるが、そのことを汲んでお互いを認め合えればいちばんいいのだろうな、ということが少しだけわかったような気がする。なんということのない日常のなかにもさまざまな感情の動きがあるのだと改めて思わせてくれる一冊だった。

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    投稿日: 2019.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ヒトとヒトの関係って難しい。 距離とか温度とか深さとか、いちいち考えていると疲れてしまってもうどうでもいいや、なんて思ってしまう。 それぞれに歩いてきた人生の長さ、育った環境、仕事や趣味や現在の状況によっても、付き合い方は変わるし、極端な話、今日の気分によっても変わってくる。 一人が好きな人も、一人が嫌いな人もいる。濃密な関係を求める人も淡泊な関係が心地いい人もいる。 その関係も職場なのか、学校なのか、近所付き合いなのか、によっても変わってくる。 たまたまご近所として付き合いが始まったアラフォーと、アラ還と、二十代半ばの女性三人。普通で考えたら共通項のない三人の、つかず離れずの付き合いの、心地よさと難しさ。 小さないさかいや行き違いはあるものの、全体的にのどかでゆったりとした時間が流れているように見えて、実はこの三人の周りには様々な問題が横たわっている。 その一つ一つを際立たせるわけじゃなく、そっと目の端に置くことで、物語に奥行きと深みとリアリティが生まれる。 25歳の時の私と、39歳の時の私と、63歳になった時の私がきっとこの中にいる。

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    投稿日: 2019.06.08
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    一人生活をそれなりに楽しんで暮らしている春子。 住んでいるアパート周りの年代や考え方、生き方の違う人達に振り回されることも多々。 それに関わりあうのもよし、また距離を置くのもよし、と夫々の生き方を考えさせられる。 自分を見失わないようにしたいものだと思う。

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    投稿日: 2019.06.08