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強制不妊 旧優生保護法を問う
強制不妊 旧優生保護法を問う
毎日新聞取材班/毎日新聞出版
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総合評価

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    1948年に議員立法で制定され、1996年まで存続した「優生保護法」は、「不良な子孫の出生を防止する」ことを目的としており、その下で、2万人以上の「障害者」が不妊手術を強いられることとなった。本書出版後、最高裁で違憲判決も確定した、そのような戦後最大級の人権侵害について、なぜ発生し、ずっと放置されてきたのか等を、当事者の声も踏まえて問い直す毎日新聞のキャンペーン報道を書籍化。 旧優生保護法の成立過程やその下での「強制不妊」の実態、近年の被害者救済の動きなどについて、各都道府県への情報公開請求や被害当事者への聴き取りなど、丹念な取材により明らかにされており、この問題について考えるのに必読であるといえる。強制不妊の被害者救済への道筋ができる上で、毎日新聞のキャンペーン報道が果たした役割も大きかったということも認識した。 旧優生保護法下の強制不妊では結論ありきのずさんな審査がまま見られたこと、法制定後、執行に当たる都道府県から人権侵害を疑う声も上がっていたが黙殺されたことなども知り、この問題の深刻さに思いを致した。 一方で、このような旧優生保護法下の強制不妊のようなことは絶対あってはならないとは思いつつ、障害者を育てていくことのたいへんさ、社会としてのサポートにも限界はあることなどに鑑みると、出生前診断や障害者ができるだけ生まれないようにする取組などは肯定してしまわざるを得ない自分もおり、本書で問われている「優生保護法なき現代の「優生思想」」ということについては、考えさせられるものがあった。本書は、もちろんあるべき姿を問うているということはよくわかるのだが、どうしても「きれいごと」に終始しているのではないかというきらいは感じた。

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    投稿日: 2025.07.20
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    素晴らしい本でした。 内容への詳細な取材と、各立場への比較的フラットな調査、意見や状況の記載とともに新聞の当時の立場への反省なども含め書かれています。 こういった倫理的には決着がついている内容の深掘りは、日本の新聞社の得意なところなのかなと想像しました。各立場の心情が、とても解像度が高い人間として描かれています。 社会は色々な必要性や危機感から成り立っていて、この場合は人口の急増と貧困という背景の中で、優生法という歴史的な負の遺産が生まれ、倫理性について大きく吟味されないまま積極的に運用、維持されてきたというものでした。 ここでいう倫理観とは現代の我々の倫理観ですが、おそらくは僕らが当時の人たちに、倫理的に許されないことではないのか?と質問できたとして、その反応は「え?そうなの?」ぐらいのものなのではないかと想像する。 現代の倫理観とはそういう意味では無視されてきた、というよりはどこかで発見されてきたものなのではないかと想像する。

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    投稿日: 2023.08.09
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    平成になってもあった法律。 というか戦後に成立して法律。 らい予防法についても同じ感覚になったが、なんなんだと思うと同時にこれをきちんと正面から向き合わなければ、何も変わらない

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    投稿日: 2023.04.14
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    旧優生保護法というものをよく知らなかったので衝撃的な内容でした。 特に、終戦後の日本国憲法下で初めて成立した議員立法が旧優生保護法だったというのは大変皮肉だなと思いました。普通選挙で選出された国会議員が与野党を超えこの法律を国会で成立させたということ。その意味を我々は深く考えなくてはいけないのではないでしょうか。

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    投稿日: 2021.12.14
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    最初から絶句し、読むのが苦しくて、すごく時間がかかってしまった。最後の第5章「『優生保護法』が問うこと」にどう向き合う?学生にも紹介したい。

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    投稿日: 2019.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館で借りた本。 知らなかった。そんなに最近まで「問題のある人間」と判断された人が、強制的に避妊手術をされていたとは。障害があったり、素行が悪かったりで判定されたら、強制的に。ショックだったけど、読み進めるうちに家族の苦渋の判断と言うこともあると知り、一概に全部悪いとも言い切れないのかも知れない。難しい問題。今後の裁判にアンテナ立てておこう。

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    投稿日: 2019.05.03