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室町社会の騒擾と秩序 [増補版]
室町社会の騒擾と秩序 [増補版]
清水克行/講談社
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総合評価

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    面白い。 もともと学術論文で、一般向けに書かれたものではないので用語や引用文が難しい。それでも「読み飛ばしても文意は通るように書いたつもりである」(学術文庫版あとがき)とあるように、そういう難しいところを端折っていっても、室町時代の人々の生き生きとした姿が浮かび上がってくる。 「あとがき」で述べられている率直なお気持ちも好ましい。 高野秀行氏との対談『世界の辺境とハードボイルド室町時代』を読み、この本のことを知った。どちらも大変面白い。

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    投稿日: 2025.11.01
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    歴史の素人にとっては内容はかなりハイレベルに思えるが、一見(現代の目からは)無軌道に見える室町時代の社会を形作る秩序が見えてくる過程がスリリングで大変面白い。

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    投稿日: 2025.09.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    御所巻とは ①1389~1610に使用された室町時代語 ②室町殿権力への異議申し立てを目的に諸大名が室町御所を包囲する行為 ③その行為は主従の秩序を乱す不吉なコトと考えられた ④諸大名が一味・一揆して一同の連署数カ条を提出・訴訟し、室町殿はこれに御点を加えて是非の御使で答える ⑤類似の出来事は室町期に幾度か確認され一定の定着をみたと考えられる ⑥ほとんどが幕府内の有力者の失脚を意図して実行される

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    投稿日: 2025.03.27
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    2004年に刊行されたものの増補文庫版。室町社会の法慣習と都市文化について多様な論点が整理・提示されている。個々の内容は勿論のこと、近世に向けて変容する過程が提示されている点も興味深かった。

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    投稿日: 2023.01.03
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     本書元本は博士論文をもとにしたものであり、一般読者が読み通すには骨が折れるが、中世、特に室町時代の具体相を知りたいと思う読者にとっては、とても読み応えがある。  専門書であるので、歴史学にある程度の知見がないとそもそもの論点が十分には理解できないところもあるが、論文として著者の問題意識は明確に提示されるので、そういう点では分かりやすい、といっても良いかもしれない。  本書全体の問題関心は、序章に示されている。ひろい意味での〈文化史〉の試みであると。  文化と言っても普通連想する(狭義の)文化にとどまらず、人々の生活を律した法慣習や些細な日常の民間習俗といった側面をも重視しようとする。 以下、興味を惹かれたところ。  第I部 室町社会の法慣習  第一章は「御所巻」について。一般書でも将軍に対する異議申立ての方法として取り上げられているが、史料に基づき実証的に論じられていることに加え、将軍権力と有力守護層とのパワーバランスに関する問題であることに気付かせてくれる。  第二章以下、復讐の法慣習、没落者の屋形等に対する都市民衆の掠奪の慣習、失脚者の流罪刑と殺害慣行、紛争解決の法慣習が論じられる。  

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    投稿日: 2022.12.31