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ジョゼフ・ド・メーストルの思想世界 革命・戦争・主権に対するメタポリティークの実践の軌跡
ジョゼフ・ド・メーストルの思想世界 革命・戦争・主権に対するメタポリティークの実践の軌跡
川上洋平/講談社
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総合評価

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    シュミットによる高い評価とともに、一部界隈では非常に有名な思想家メーストルの本格的研究書。メーストルの思想特質として「摂理主義」が取り上げられ、そののちにそれが彼の革命論や主権論、教皇論をいかに規定しているかが解明されている。革命のさなかにあっては摂理の観念に依拠して強烈な反革命論を突きつけたメーストルが、王政復古後は一種の判断停止として摂理主義に寄りかかっていくとされる。その様子が18世紀末から19世紀初頭にかけて支配的だった様々な言説との比較関係と、フランス革命後の立憲主義的潮流との対抗関係から克明に描き出される。メーストルの思想自体の意味内容を明らかにするだけでなく、シュミット的解釈も含めてその理論的意味をも検討しており、非常に示唆に富む研究だと思う。

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    投稿日: 2013.08.15