愛する人の突然の死という自分ではどうにもできない事態に接し、月を手に入れたいという決して叶わぬ望みを持つことで精神の均衡を保とうする。権力者であるが故、臣下を思いのまま殺害するが、自分の意思で手に入る死には満足を得ない。人の奥底にある歪んだ精神を描き出したのかと感じた。
「理不尽」な物語。 戯曲として一読するだけではなかなか入ってきにくいと思いますので、演劇の方も見るとより理解できて楽しめるのではないかと思います。