
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本書にも書いてある通り、最近書店でも「発達障害」関連の本がやたら目立つ。発達障害は最近になって注目され始めており、私も職場でいろいろと研修を受けたが、呼び方や対応も変遷してきており覚えきれない。発達障害についてもっと詳しく知りたいけど、どんな本が良いかわからない。 そんな中、鴻上尚史さんの「ほがらか人生相談」でこの本が紹介されていたので興味を持って読んでみました。発達障害の確定診断が出なくても、なんとなく生きづらさを抱えているグレーゾーンの当事者たちをルポし、具体的な解決方法をいくつか示している点がとても良い。いろいろな例が示されているので、発達障害ではない人が読んでも「あ、こういう面は私にもあるな」と共感でき、結局のところ、「基準」なんてものはなく、人はそれぞれ違うのだ、と腑に落ちる。 発達障害の傾向にあり、グレーゾーンの人たちは、その傾向そのものよりも、そこから波及する二次障害が深刻な場合が多い。失敗を繰り返し、小さい頃から怒られる経験ばかりを積み重ねて自己肯定感が低すぎたり、鬱や双極性障害を発症したりだ。その原因が人より極端に苦手なことがあるせいで、それを克服できさえすれば、またはそれを職場の人に理解してもらってフォローしてもらえさえすれば、解決できる場合もある、と考えたらかなり前向きになれる。 ところで最後にいろいろな人の体験談を読んでいて、おやおや、私も似ているぞ…と思ったのが、「どうしても人の顔と名前を覚えられない」という傾向。あと「スケジュール管理が苦手で人に迷惑をかけてしまう」。 私もこの傾向が最近顕著で、本当に困っている。週に2、3回顔を合わせて挨拶を交わすのに、どうしても名前が覚えられない人がいる。話すたびにスマホのメモや過去に一緒に撮った写真をめくって「今の方は○○さん…」と声に出して確認したりするのに、なぜか覚えられない。とても困っている。 あと、プライベートの予定と仕事の予定を脳の別の部分で理解しているらしく、何度もチェックしたつもりなのに、同じ日に予定を入れてしまうことが多々ある。電話でプライベートの約束を決めたその直後に、仕事の予定を同じ日の同じ時刻に入れてしまう、なんてことがある。自分がプライベート用と仕事用の2人いるとでも思っているのか?と自分に突っ込みたくなる。もしかして、これ、何かの障害だろうか? 本書には、自分の特性を分析して、社会でなんとか生きていく(仕事をしていく)ために、涙ぐましい努力をしている人たちもたくさん出てきた。自分を理解し、それに対処していくって、とても大事(そして意外に難しい)。 私の場合、障害ではなく老化現象か?と思うことも多いが、「若いころのようには○○できないから、こんな工夫をしよう」などと努力する必要があるな、などと思いました。 仕事の面でもとても参考になりました。
11投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログ自分は仕事で大きく困っているわけではないけど、ケアレスミスは多く、発達障害グレーゾーンだろうなと思っているので読んでみた。 何か理由をつけないと断れないというのは分かる気がする。断る理由がなければ、いまいち乗り気じゃなくても受けてしまうのだけど、ただたんに「いやです」といっていいものなのか?(そういうふうに言って「何で?」と言われたことあるので難しいところ…) 心療内科の医者をカウンセラーだと思って行くと失望するというのはよく分かる。前に発達障害の診断を受けにクリニックにいったところ、ほぼ何も話さず、診断項目だけを見て「発達障害ですね。薬出しときます」といわれたときは(何だこの医者は…)と失望したもの。ただ、今思えば、医者としての仕事と考えたら普通だったのかもしれない。 グレーゾーンの人の話がいくつか書いてあったのだけど、毒親や体罰を行う先生がいたということが書いてあって、どちらかというと発達性トラウマっぽいと思った。幼少期までさかのぼってどうかまで分かったらいいのだけど。 後、自虐で笑いをとろうとする人が何人かいて、共感を覚えた。どうしても自虐的になっちゃうのだけど、これってどうしてなんだろう。 ところで、「上司にお昼ご飯を用意しないといけない職場」っていったいどういう職場なのだろう…。いろいろな人の話が書いてあったけど、ここは本当に意味が分からなかった。 こういってはなんだけど、一部は被害妄想が含んでいそうと感じる話もあった。発達障害者の人と接する第三者の話も聞いてみたいところ。 ところで、本書ではグレーゾーンを「グレさん」と書いてあって、GLAYファンの自分としてはどうしてもGLAYを思い浮かべてしまった。 ちなみに自分が初めて発達障害(当時は確かアスペルガー症候群)じゃないかと思って心療内科に行ったのは確か、大学卒業直前の2010年。いろいろ診断を受けたけど、その結果「グレーだね」と返答。もっとはっきりできないもんかと思ったけど、あれはグレーゾーンという意味だったのだろうか。
0投稿日: 2025.07.05
powered by ブクログこう言うことで困ってる方がたくさんいるということ、自分と似てるところがある人がたくさんいるんだなと言うことは理解できた。そして、困ってる人を助ける社会のサポート組織があることも分かった。
0投稿日: 2025.06.16
powered by ブクログ発達障害グレーゾーンの人の具体的な体験がいくつも掲載されています。 二次障害でうつ病などにかかり、何件か病院に行く中で、発達障害と診断が降りるケースもちらほら。 「発達障害であることを言い訳にしたくない、だから診断結果は気にしない。対策を整えながら対処していくことは変わらないのだから」 という主旨の記載が印象的でした。 自分のパフォーマンスに悩んでいる人はケーススタディとして使って欲しい
0投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログ発達障害と診断されていないけれど、生きづらさを抱える人。 発達障害のグレーゾーンの方(グレさん)を取材した本です。 個人的には、巻末の「おわりに」から読むといいかもしれないと思いました(著者がどういう立ち位置なのかが分かるし、この本を読んで「発達障害かも」と不安になった場合の考え方が記載されています)。 診断を受けることには、メリットとデメリットが両方あるのですが、グレさんたちは大きく分けて、 ・診断が欲しいけどもらえない人 ・診断は欲しくないけど困っているので支援が必要 ・診断も支援も要らないと考えている人 このような違いがあるようです。 昨今の「発達障害ブーム」とでもいうようなものには、過去の「アダルトチルドレン」を彷彿とさせるものがありますが、アダルトチルドレンと違っているのは、「発達障害」には揶揄したり卑下するニュアンスが強いことではないかと思います。 ネット上でも、「あいつは発達障害だから」とコメントする人達のことを、一度は見たことがあるのではないでしょうか。 本書で登場するグレさんたちも、そんなデメリットを考慮した上で特性を隠し、普通の人に見えるよう(グレさんであることを隠し)努力している方が多く、「少数派への理解」を推し進めている社会だけど、実際はまだまだなんだな、と考えさせられました。 誰も悪くないのに、理解されなかったり診断されないだけで定型発達者よりも生きづらさを抱えることになり、周囲からは「怠けている」「発達障害を免罪符にしている」と言われるのは、あまりに辛いだろうなと思います。 ただ、その一方で定型発達の人が困っていることについて、これまで「我慢する」「個人の努力でどうにかする」があまりにも長い間”デフォルト”状態だった、社会構造側の不具合と捉えることもできるのではないかと感じました。 誰もが自分の苦手なことを打ち明けても社会を追い出されず、苦手を補い合うような社会が構築できれば、それは(身体障害の方にとってのバリアフリー設備と同じような意味で)定型発達者にとっても暮らしやすい社会になるのではないか、とも思うのです。 こういった話をすると大抵、「定型発達者が迷惑を掛けられる」「定型発達者が犠牲になる」という意見がでるかと思いますが、 これは定型発達側が発達障害を抱える人たちを一方的に支援し、苦労するということではないと思うのです。 ただ「一方(発達障害者側)だけが努力をしつづけ、他方は歩み寄らない」という構図を、「互いが歩み寄る」という構図にすることが理想なのではないか、と思うのです。 発達障害に限らず、このような問題(男女問題、バリアフリー、LGBTQ、後遺障害、老後問題などなど)に関しては、 「自分は関係ないから」では済まされないのではないかと私は考えています。 誰しもが、何かのマジョリティーであり、マイノリティーであるし、誰もが老い、病気になり、場合によっては人生の中で障害を負う恐れがあると思います。 その時に、「自分は転落してしまった」「普通ではなくなってしまった」「もう前の自分とは違ってしまった」と考えるのは余りに悲しいです。 (「自分は関係ないから」という考え方は、「こちらとあちら」という風に世界を分断して捉えてしまっており、このような考えに陥りやすいと思います) そうではなく、二元論ではないグラデーションとして考えること。それが今、日常に起こっている様々な他の問題に対しても言えることではないかなと思いました。
1投稿日: 2024.08.23
powered by ブクログ◾️発達障害、と自己認識したら、得意/不得意を整理。 ◾️会社やサポート機関には、どう理解して欲しいかやどのような合理的配慮を希望するのか、を伝える。ただ困っています、だけではどうもできない。
0投稿日: 2023.11.15
powered by ブクログ内容は装丁とは裏腹に堅苦しさは一切ない。学術的な話もなく、紙面のほとんどは、著者が取材した発達障害の当事者や医師、支援団体のインタビューに割かれており読みやすいだろう。 その構成も作用してか、この本は、発達障害に思い当たる人が読めば心が軽くなれる、そんな本だと私は思う。 この本には悩みと真剣に向き合う人が多数出てくる。そんな人々の言葉は重い。表面的な自己解決ではなく、克服のための工夫の跡が見られる言葉ばかりだ。他人と違うことに悩み疲れてしまった当事者からすれば、自分以外にも自分と似た境遇のものが見つけられ感覚的には少し救われるはずだ。 問題は、そういった当事者に手にとって欲しいと思う反面、彼らは追い詰められていて、ストレスを極限まで溜め込んでいたり、視野が狭くなっている人も多いことだ。そのせいか、こういった情報に触れられず、一人で必死に仕事をしているケースも多いだろうと思う。 そういう人にオススメしてあげて欲しい。そうすることで、ひいては周りの健常者にとっても少しプラスになるはずだと思うから。
1投稿日: 2022.12.18
powered by ブクログ発達障害の傾向はあっても診断がおりないグレーゾーンの人々、「グレさん」たちへのインタビュー集。 自らも発達障害であるフリーライターが著者なので、学者からの目線ではなく、当事者たちに寄り添った生の声が聞けた気がした。 ヒントはあっても答えはない、そんなルポタージュ。
3投稿日: 2022.11.18
powered by ブクログ発達障害の傾向はあるけど診断はおりない人たち。生きづらさを感じながらも、程度問題で定型発達の人に含まれている人たち。そんな人たちを本書ではグレーゾーンと呼んでいる。 発達障害は内面の問題なので、外部からは判断できない。身体障碍とは異なる問題がある。 何とか通常の生活を送れているはいるが、周囲からは変わった人扱いをされているグレーゾーンの人々の苦しさや状況を理解できる一冊。 漫画や小説の登場人物に発達障害が多く見られる、という知見は面白かった。確かに少年漫画の主人公はADHDが多い気がする。
0投稿日: 2022.07.14
powered by ブクログ発達障害について当事者とその活動について書いた一冊。 実際の医師から発達障害と診断された人ではなく、いわゆるグレーゾーンに属する生きづらい人に焦点に充てており、その活動内容を含めて勉強になった。
0投稿日: 2022.06.20
powered by ブクログ仕事に関しては、本人も周りもやりやすくなる方法やノウハウが共有されたらいいな、と思う。 診断名がない病気は治療法がない、という言葉を聞いたことがある。発達障害に限らず、シロかクロかで片付けられない状態がいっぱいあるんだろうなと感じた。
0投稿日: 2022.04.30
powered by ブクロググレーゾーンの人が社会適応する為に努力している姿が素晴らしかった。発達障害者よりグレーゾーンの人の方が社会で声を上げられず苦しんでいるようだ。 日常生活や仕事で様々な工夫のもと懸命に生きている姿を見てこう思った。 発達障害を個性として受け止められる人が人生を切り開いていくのだろう。
0投稿日: 2022.03.30
powered by ブクログ「一生懸命(仕事を)やったうえでないと、自分の自尊心が低すぎて助けを求められないです。」 …別の能力がないと認めてもらえないので。不安の裏返しですよね。 福祉に携わる人間は知識と技術と善意と情熱が大事です。 ストレングス フィルター
0投稿日: 2022.01.12
powered by ブクロググレーゾーン=グレさん、達が集まる茶話会で印象的な一文。 「運動音痴が無理矢理サッカー部に入る感じ。そして周りから『いい加減パスくらい覚えろよ』と云われてしまう。」
0投稿日: 2021.10.27
powered by ブクログ一通り読んで参考になりました。 小さい頃からじっとすることが苦手でした。 会社に出てからも静かに作業ができず、気が散ってミスをして怒られて自信を無くすの繰り返しでした。 自分が多動性障害っぽいかなぁって思ってるんですけど、本を読んで一人一人程度が違いますし、やっぱり難しい問題だなぁって感じました。 普通の人と同じように仕事が出来なかったり、ミスが多かったり遅刻が多かったり生きづらさをこの本では紹介しているけど、発達障害じゃなくても会社が合わないって人だったりは少なからず居ると思うし、じゃあ出来ない人全員が発達障害なのか?と言ったら違うと思うし 難しいと思いました。それとも社会に出て生きづらさを感じたらみんな発達障害の傾向があるのかな? 結局健常者と言われる人も仕事をする上で努力したり苦手なことを克服しようとすることは変わりない、確かに発達障害の傾向がある人で人より多くの努力が必要になるのは理解できるけど、 経験談を読んでいて、障害者にもなりたくないけど健常者のふりをしたい。普通でいたい。でもそれは大変ストレスで心病む。って感じで結局グレーゾーンに安息の地は少なく探すのも難しいという現状だけが残っている。 個性として自分の中で落とし込めればいいがみんな何かしらにストレスを抱えてて結局頑張るしかないのかと思いました。
0投稿日: 2021.09.13
powered by ブクロググレさんの側の視点は分かった。公平を期す為、グレさんの周りにいる人達の視点もまとめて欲しい。グレさんかどうか分からない中で支援、マネジメントはもの凄く辛い。それで潰れていく人もいる。健常者は神では無い。歩み寄りや配慮、理解などあらゆる事を求められて疲弊している。
0投稿日: 2021.08.22
powered by ブクログ第1章 グレーゾーンとして生きる人たち 第2章 グレーゾーン限定の茶話会「ぐれ会!」体験記 第3章 「グレーゾーン限定の会」は、なぜ生まれたのか? 第4章 グレーゾーンを生む「発達障害診断」の真実 第5章 グレーゾーンにとって必要な「支援」の形 第6章 グレさんたちが見つけた「生き抜く方法」
0投稿日: 2021.07.19
powered by ブクログはっきりした診断があればそうだったんだって時間がかかるかもしれないけど受け止めて、諦めがついて対策を考えようって切り替えていけそうな気もするけど、診断がないとなんでどうしての繰り返し… もやもやの中ですごすと心のコントロールが難しい… はっきりしたほうが楽なのかな?… 自分がわからないってもどかしい…
0投稿日: 2021.06.08
powered by ブクログ発達障害グレーゾーン当事者(グレさん)へのインタビューも交えながら、グレさんを支える団体や医師にも話をうかがったり、グレさん特有の困りごとをまとめた章もあったりした。私自身は発達障害でもグレーゾーンでもないが興味深く読めた。当事者たちの職場での困りごとが少しでも減るといいと思うが、ある程度は「自分を社会に適応させなければいけない努力」が定型の人よりも必要なのは生きづらいだろうなと思った。
0投稿日: 2021.05.22
powered by ブクログ逆に、完全な健常者って、いるのだろうか? 周りにいる人も、自分自身も、健常者だと思っていたけれど、グレーゾーンかもしれないなと思えた。 障害者だとか健常者だとか関係なく、自分が生きやすいように工夫していくのが大切。
5投稿日: 2021.04.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
■著者 姫野 桂 フリーライター 発達障害当事者 LD強、ADHD,ASD傾向あり この本はグレさん(グレーゾーン)の存在の可視化を目指している ■読者対象 自分は発達障害なのかな とか、生きづらさを感じている人向け グレーゾーンの集会の存在や、 グレーゾーンの方のライフハックをしることができる。 ■メモ 本書は愛着障害に関しては触れられていない。 ADHDと愛着障害は症状が似ているので、ADHDの方は愛着障害について知ることもおすすめだと思う。 グレーゾーンの集会やライフハックを思い出したい場合本書を参照しなおしたい。
0投稿日: 2021.02.08
powered by ブクログ「健常者以上、発達障害未満」という「発達障害」の診断が下されない「グレーゾーン」=グレさんたちの体験記や彼らの生きづらさの症状とその対策についての著作
0投稿日: 2020.12.09
powered by ブクログHSPを「繊細さん」と言うみたいに、この本では発達障害グレーゾーンのカテゴリーに属する人たちを「グレさん」と呼ぶ。そういう言葉遣いを私は大嫌いだ。そんな呼び方で呼ばれるのは嫌だし、気持ち悪いとさえ感じる。おそらくこれは、私自身のこだわりの強さゆえの反応で、自分の異様な気質の発現なんだろう。やれやれ。本自体は、幅広い取材に基づいた丁寧な入門書だった。巻末のライフハック集は読みどころ。自分に合わないネタにも感心させられるものが多かった。
1投稿日: 2020.10.23
powered by ブクログまずはたくさんの人が、発達障害かもしれないと思いながら、苦しんで生活している現状があることを知った。 俺自身もうつ状態になっていたし、これからも危険はあると思っているけど、心も体が整わらければ、悶々と過ごすことになる。 色々な悩みを抱えている人がいるということを大前提に置いた上で、優しい人になりたいと思った。 特に「自分は努力が足りないだけなんだ。」発達障害の診断を受けたらと思わなくていいという声が多いことが俺の身体がしんどいときと同じですごく共感できた。 苦しい人に寄り添える人になりたい。その人のために行動できる人になりたい。
0投稿日: 2020.10.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「発達障害の傾向がある」と診断されながら、健常者と発達障害者の中間で生きづらさを感じる当事者や専門医へのインタビューについてまとめた本。 グレーゾーン当事者同士のトーク会やインタビューでは、当事者が生きづらさを感じる場面について「あるある」と頷くことが多々あった。特に、発達障害傾向を会社や家族、知人に打ち明けることが出来ず、抱えこんでいる方が多く登場し、周囲の理解を得ることの難しさを感じた。 本書の特徴は、登場する医師や就労支援スタッフといった支援のスペシャリストまでもグレーゾーン当事者であることだ。生きづらさを感じている人に寄り添ってくれている。 結局のところ、発達障害の診断の有無は重要なことではなく、今生きづらさを感じていることへの認知と、その人なりの対処を工夫していくしかないというのが読み終えての結論だった。最後の章にまとめている当事者の対処法は些細なことだけど、だからこそ気軽に取り組める貴重な知見だった。
0投稿日: 2020.03.08
powered by ブクログ発達障害の当事者に関わる機会があり、興味を持って購入。ひとまず興味のあるところを読んだ。 発達障害はグラデーション状のため、多様性がある。そのため、本書が紹介しているとおり、発達障害の傾向がありながら、診断は出ず、日常生活を送っている人がいる。そのような方々の生きづらさが紹介されている。 人の個性を認め合える社会、職場をつくりたいというのと「仕事ができる=有能」みたいな価値観を壊したい。発達障害グレーゾーンの方々をきっかけに生きやすくなる社会を考えたい。まあまずは自分が一番大事なので自分が生きやすくなるように…。
4投稿日: 2020.01.15
powered by ブクログうちの小学6年の息子も発達障害の診断を希望してるのだけれど、診察を受けるのに数ヶ月は待たないといけないぐらい希望者が多いそうだ。幸い、診断がなくても支援を始めてもらえる環境があったので助かるけれど、それでも周囲に理解してもらうのは大変である。実は今まで周りから発達障害の疑いを指摘されたことはなく(ママ友に聞いたところ、うちの学校は発達については学校側から指摘することはないという噂)私一人が息子の発達に疑問を持ち、あれこれ調べてヤキモキしている状態だった。なのでこの本に出てくるグレーゾーンの人たちの気持ちはよくわかる。息子が「俺はわがままだ」と落ち込んで不登校気味になってやっと行政に相談。「診断がなくてもこれなら支援できますよ」と言ってもらえてホッとしたのと同時に「もっと早く相談すればよかった」と後悔した。子どもなので社会人よりはいくぶんスムーズに支援に結びついたような気はする。この本でも大人になってから発達障害の診断をもらうために病院をいくつも受診したり、発達障害の傾向があることを隠して苦しんでいたりと読んでいてこちらも苦しくなるような例が載っているが、この人たちのような場合もどこかで救われる機関や支援があればいいなと思う。
7投稿日: 2019.12.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分に期待しない、他人に期待しない(がっかりを減らす、感情が動くと疲れるから感情の動きを減らす)自分は努力する。ことあるごとに思い出す。他人の自己重要感を高める。人によって満たされ方は違うからそこを一生懸命考える。 優先順位をつける、それを守る練習。(練習だからうまくいかないのが当然)。 作業を終えたらウインドウを閉じる。巻末の数節はとてもありがたい。
2投稿日: 2019.10.30
powered by ブクログ発達障害そのものも理解が 進まない中、クロでもシロでもない、曖昧な 位置にいるグレーゾーンの人々の悩みが 具体的に綴られている。 そもそも、正常ってなに?という根本的な 疑問が突きつけられている気がする。
4投稿日: 2019.09.28
powered by ブクログわかりやすく、学びも多かった。「発達障害はグラデーション状」という部分は非常に腑に落ちた。確かに、そう簡単に、人間を線引きする事なんてできないよね。
1投稿日: 2019.09.01
powered by ブクログASD,ADHDD,ADHDなどの診断がつかないけど傾向があるというグレーゾーンのグレさんたちのケース紹介や、その人たち向けの支援などについて。登場人物ほとんど当事者。 ま、私も傾向あるだろうな。 こういうのは傾向の度合いが強いか弱いかであって、診断がつくかどうかも線引きをどこにするかなのではないか。 けっこう、受診しても「傾向がある」とのみいわれて様子見されてしまうことも多いみたいだね。 でも、手帳や薬が欲しいだけじゃなく、自分が納得したいから診断が欲しい、という人が多いように感じた。 自分が抱える生きづらさは、なんでなのか知りたい。理由を求めたいのか。診断がつかなくても、傾向があるんだなとわかるだけでも自分の分析がしやすくなるかも。 あとは、当時者会があるから、いろんな人の話を聞けて対策を共有したり、安心したり、するかも。
4投稿日: 2019.08.18
powered by ブクログ「発達障害グレーゾーン」腑に落ちました。 これを知り、子どもたちにも落ち着いて接する事が出来そうです。
0投稿日: 2019.07.29
powered by ブクログ発達障害であると診断されず、かといって定型発達者でもない、いわゆるグレーゾーンの方に焦点を当てた本。 こういう本は今までなかったように思われる。 私自身、ASD 傾向が平均値よりも高いこともあり、飲み会の雑談が苦手だったり、人と仲良くできなかったりと生活を営む上で支障があった。だからといって、本当にASD なのかというとそういうわけでもない。 そのような人が自分だけでもないことを知り、少し救われた気分になった。
0投稿日: 2019.07.06
powered by ブクログ発達障害を巡るモヤモヤがよく描き出されていて良かった。 診断を受けて発達障害と認定されかったらという不安―「自己責任」「努力不足」と言われた気がする不安について、よく解きほぐしてくれる。 個人的には医師とのインタビュー記事が秀逸で、特に下記2点は心に残った(超訳) ・診断されたからと言って(自分の困り事に処していかねばならない状況は)何も変わらない ・現に今困っているのだから、何らかの障害を抱えていると言ってよい 皆それぞれに困難を抱えながら何とかやっている姿に、自分も何とかやっていこうと勇気づけられる。
0投稿日: 2019.06.01
powered by ブクログ発達障害でもグレーゾーンの人は見た目でパッとわかりにくいこと。ADHDの多動傾向が強いひとは分かりやすいが、ASDのように自閉傾向の人は第3者からの見た目ではわかりにくいこと。 ハッとしたのは、医師でもある発達障害の西脇さんが、ハイビスカス柄の派手なネクタイを好んで着けていたのを上司がみて「ネクタイが趣味ですか?」と問われて、真面目に「いいえ、違います」と答えたというエピソード。これは「嫌み」をいっていたらしいのだが、私も西脇さんの解説をみるまで、このやりとりや発言が「嫌み」だとは気がつかなかった。こういうところから、発達障害者と多数派である定型発達の人とのコミュニケーションの齟齬がはじまり、しかも、両者がコミュニケーションが取れていないということに気がつかないのだろうなと感じた。
1投稿日: 2019.05.28
powered by ブクログ発達障害の傾向を指摘されながらも診断には至らないグレさんたちが感じている「生きづらさ」に焦点を当てた本書。 「最低限のことができていないから、助けてほしいときも手伝ってほしいと言えない」 という言葉が他人事に思えず、読み終えてからも深く考えさせられた。 生きづらさを抱えながら、日々もがいている全ての人に読んでほしい1冊です。
0投稿日: 2019.05.15
powered by ブクログこの書籍で言うところの「グレ」さんの生きづらさが当事者の声として複数取り上げられていて、参考になりました。 もしかしたら自分が、家族が、職場の人が…と悩んでる方、また最近の「発達障害」ブームで自分と反りが合わないからあの人はと決めつけてる人もいるようなので、先ずはきちんと理解するところから始めるのをお勧めすると共に、こちらを一読されると良いかと思います。
0投稿日: 2019.05.11
powered by ブクログ自分ではなく身内のこととして読み始めたのが、読み進めていくうちに、「あれ? 私もそうかも?」と思い始め、そのうちに「すべての人が発達障害またはグレーゾーンにあてはまるのでは?」と思えてきました。 もう、「定型発達ってなに?」「普通ってなに?」と脳内ぐるぐるしてきます。「自由を手にした僕らはグレイ〜♪」のフレーズが頭の中を回ってました。 忙しい方は、第6章の「当事者たちが実践しているテクニック」だけでも目を通すと、何かひらめくものがあるかもしれません。 (「第三章」だけ漢数字になっていたとこに引っかかって何度も見てしまった私は、こだわりの強いタイプなのかも……)
2投稿日: 2019.05.06
powered by ブクログ発達障害に対してたくさんの思い込みごあった。障害そのものより、自己肯定感の低さ、うまくいかないことから来るストレスなどで、うつなどの二次障害が深刻とのことは、初めて知った。
0投稿日: 2019.03.24
powered by ブクログ「グレーゾーン」という言葉に思う。 人はブラックのみ、逆にホワイトのみという人はあり得ない、つまり100パーセントの存在としては。だから全ての人はグレーゾーンにいる。あるのはその「濃淡」だけ。人は不完全な存在だけれど、限りない能力が内在していると思う。それを自分に信じて、人にも信じて、それを引き出すことを楽しみを持ってやっていけば、生きていくことの楽しさや喜びが深くなるんだよね。
2投稿日: 2019.01.30
powered by ブクログ片付けができない、遅刻や忘れ物が多い、雑談ができない、時間通りにタスクが終わらない…など、生きづらさを感じる人がいる。それまではずっと、怠けだとか努力不足かと思われてきたのだけど、もしかしてそれは発達障害かもしれないよ? ただし、生きづらさを感じるのは発達障害だと考えて、病院で検査を受けるも、発達障害でないと言われたり、「その傾向がある」と曖昧な言い方をされた人もいる。そんなクロでもシロ(定型発達)でもない、グレーゾーンな人(グレさん)たちがこの本の主軸である。 発達障害は知的障害や身体障害のように、容易に分かるものでもない。ここからが発達障害、という明確な定義はないので、その傾向が大きい人もいれば小さい人もいるというグラテーションになる。だから、医師によって診断結果はまちまちである。 自分がダメなのは発達障害だからかもしれない。そう思って病院で検査を受けたものの、「その傾向がある」程度の曖昧な結果で終わってしまう。発達障害の診断がもらえない。自分は発達障害ではない。発達障害でないならば、ダメな自分はただの怠慢で努力が足りないだけだと落ち込んだり、自分を追い込んだりしてしまう。 本書では、グレーゾーン限定のぐれ会!の様子の他、インタビューとしてグレ会の主催者、精神科医、発達障害の人を支援する団体の人などが掲載されている。また、箸休め的にグレーゾーン当事者の話なども載っている。 そんな中で印象的だったのが、発達障害をカミングアウトした後の話だ。自分が発達障害であることを職場の上司に告白するのはいい。しかし、そのあとで、自分が会社にどうしてもらいたいのか話す必要がある。分かって欲しいで終わってしまっては、ただの独りよがりの告白だ。 この本では発達障害のこと、グレーゾーンの人たちのこと、発達障害の診断や支援のことなどを理解することができる。 俺も「発達障害かも?」と考えているグレさんである。この本に登場する人たちのこれまでの人生が書かれていて、大いに共感した。そして、自分だけじゃないんだと安心できた。 ただし、それで終わってはいけなくて、どうやって自分の苦手なことと向き合っていくのかを考える必要がある。 とても分かりやすくて、自分もグレさんかも?と思っていた俺はこの本を読んでいろんなことがスッキリした。 欲を言えば、どうやって足りない部分を補ったらいいのかが書いてあって欲しかった。それは著者の次回作、ということで…?
0投稿日: 2019.01.30
powered by ブクロググレーゾーンの本は本書が初だと思います。 自分にも当てはまる事ありすぎて、スラスラ読んでしまいました。とても良い本だと思います。 この著者の本他にも読んでみたくなりました。
0投稿日: 2019.01.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
≪blogに書いたのと同一の内容になります≫ 発達障害の確定診断には至らないものの困り感を抱える、 発達障害グレーゾーンの当事者に焦点を当てた本です。 発達障害グレーゾーンの当事者にとっては 「白黒はっきりしない状況」そのものが落ち着かないだろうし 「発達障害ではないなら、できないのは甘えや怠けなのか」 という葛藤と戦うことになるのだろう、と想像はできます。 発達障害グレーゾーン限定の当事者会というのも、 当事者会というものの良し悪しはさておき 「棲み分け」という意味では良いのかな、と思います。 私は発達障害グレーゾーンではありませんが、 全体的には違和感なく読める内容でした。 ひとつ、疑問に感じたのは、精神科医の見解がまとめられた第4章の記述について。 DSM-5によるASDの診断基準に照らし合わせると、 「社会性の障害」と「コミュニケーションの障害」に当てはまっても 「興味の限局性(こだわり)」には当てはまらないことが多い。 本来、重度のASDで見られる「興味の限局性」とは 「工業機械のカタログや洗剤を大量に集める」といった、並々ならぬものである。 「興味の限局性」が見られない当事者は「コミュニケーション障害」と診断され、 この診断名では障害者手帳が取りにくい。 DSM-5による診断基準が、発達障害グレーゾーンを生んでいる側面がある。 というのがその要旨なのですが、この見解には違和感を覚えます。 そりゃあDSM-5の診断基準を杓子定規に当てはめると そういう診断になる、ということなのだろうけれど 現場ではもっと柔軟に運用されているものではないのかなぁ、と。 現に、私に所謂「普通の人」には見られないような 強烈な「興味の限局性」はありませんが、 「コミュニケーション障害」とは診断されていません。 多分、そこまでの「興味の限局性」がなければASDと診断されないというのであれば 実際に「発達障害」と診断されている人も含め、 かなりの人が「発達障害ではない」と診断されてしまうことになります。 「『興味の限局性』がないのにASDと診断されている自分って」 などと悩むのはバカバカしいので、敢えて考えないことにしますが 「現場では実際にDSM-5をこんなふうに解釈しているのか?」 という点については、大いに気になっています。
0投稿日: 2019.01.06
powered by ブクログフリーライター姫野桂さんの力作。 タイトル通り、明確に発達障害と診断されない、または診断を受けず、発達障害を公表しない人が、どのような生きづらさを抱えているかを丁寧に追ったルポルタージュ。 著者自身が発達障害の当事者であり、発達障害にグレーゾーンがあることを知る。そこで、本書では彼らのことを「グレさん」と親しみを込めて名付け、ケースステディを6例、軽度発達障害のための当事者会OMgry代表のオム氏への取材など、類書にないコンセプトで、意義の高い本である。 かくいう私自身も、おそらくグレさんであるので、非常に心づいよい本である。著者の姫野さんには、今後も期待したい。
0投稿日: 2019.01.02
