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スリジエセンター1991【電子特典付き】
スリジエセンター1991【電子特典付き】
海堂尊/講談社
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総合評価

59件)
4.2
21
18
11
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    418P 「「悲しむべき事に日本には静脈バイパス術以外の術式を実施できる施設がない。日本トップクラスの帝華大も維新大も、静脈置換バイパス術しかできない。だが諸君が医師になる頃には桜宮は心臓外科手術では世界最先端の地域になっているだろう。バイパス手術の完成形、ダイレクト・アナストモーシス(直接吻合術)という術式を実施できる施設、スリジエ・ハートセンターが創設されるからだ。ではここで、世界でも、ここ桜宮でしか実施されないこの術式について講義しよう」」 —『スリジエセンター1991【電子特典付き】 ブラックペアンシリーズ (講談社文庫)』海堂尊著 「「悲しむべき事に日本には静脈バイパス術以外の術式を実施できる施設がない。日本トップクラスの帝華大も維新大も、静脈置換バイパス術しかできない。だが諸君が医師になる頃には桜宮は心臓外科手術では世界最先端の地域になっているだろう。バイパス手術の完成形、ダイレクト・アナストモーシス(直接吻合術)という術式を実施できる施設、スリジエ・ハートセンターが創設されるからだ。ではここで、世界でも、ここ桜宮でしか実施されないこの術式について講義しよう」」 —『スリジエセンター1991【電子特典付き】 ブラックペアンシリーズ (講談社文庫)』海堂尊著 「「世の中は、思うようにいかないものだな。技術が優れる者には忠義のこころなく、忠誠心の塊のような男の手には技術の神は宿らないのだから」」 —『スリジエセンター1991【電子特典付き】 ブラックペアンシリーズ (講談社文庫)』海堂尊著 「「不確定な世の中を渡っていくために大切な能力は三つある。誰よりも遠くを見通せる目、微かな危険も嗅ぎ当てる鋭い嗅覚。そして三番目はツキだ。だがその三つよりもはるかに大切なこと、それがカネを持っている、ということだ」」 —『スリジエセンター1991【電子特典付き】 ブラックペアンシリーズ (講談社文庫)』海堂尊著 「「このコメント、食堂の職員に伝えてや。ええか、塩は勇気や。ぎりぎり攻め込んで初めて桃源郷が見えてくるものなのや。それはつまり薄味好きの関西人は臆病者ちうことやがな。それにしても、中途半端に味がいいというのは致命的やな」「自分の出身地をけなしたら、ろくな死に方をしないぞ」」 —『スリジエセンター1991【電子特典付き】 ブラックペアンシリーズ (講談社文庫)』海堂尊著 「改めて写真を見ると、天城は日本人離れした華があるとつくづく思う。だがそんなことより世良は、自分が留守番役になったことに小さな引っ掛かりを感じていた。  天城の手術に何が何でも参加したいと熱望していたわけでもないのに、いざメンバーから外されると、急に自分が不必要な人間に思え、意気消沈してしまった。  世良は机の上のチェスの盤面を眺める。  今回の公開手術には他に不安要素があった。手術を成功させたメンバーががらりと入れ替えられたのだ。器械出しの看護婦、猫田と花房も参加しない。八月に佐伯外科が救急部を創設した余波で、手術室の看護婦と総合外科病棟の看護婦が人事交流を余儀なくされたところに頭の固い手術室の福井婦長の意向が重なり、猫田・花房のゴールデンコンビが外されてしまったのだ。麻酔医も代わった。公開手術が名声になると知った先輩麻酔医が、実力ナンバーワンの田中助手を押しのけ参加してきたのだ。」 —『スリジエセンター1991【電子特典付き】 ブラックペアンシリーズ (講談社文庫)』海堂尊著 「「絶対君主の寵愛なんて風向きと同じ。今日、西を向いているからといって、明日も同じだとは限りません。そもそも佐伯教授は、この六年で多くの専門科の独立を許してきましたから」と高階講師は苦笑する。」 —『スリジエセンター1991【電子特典付き】 ブラックペアンシリーズ (講談社文庫)』海堂尊著

    1
    投稿日: 2026.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    スリジエセンター構想、天城の思い届かずが悔しい。荒波しかなかったが、患者のために尽くす天城はカッコよかった。ドラマとは違い弱さを見せる天城に惹かれた。本当にジュノと共にあり続けてほしかったと心から思う。

    0
    投稿日: 2026.01.21
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    海堂尊の作品は、どんなにゆっくり読もうと思っても、登場人物たちの論理の言い合いに読むテンポを奪われて、どんどん早く読み進めさせられてしまう。 きっと頭の良い人は、間を置かず瞬時に言葉を発するのだろうと、自分で勝手に思い込んでいるせいかもしれない。 そして、登場する人物たちは、まさに頭が切れるロジカルモンスターばかりだから、余計に読むスピードが速くなってしまう。 会話や物語りの流れもそうだけど、独特の言い回しや言葉のチョイス、文字の力がとても強いのだと思う。 でも、それは決して不快ではなく、ただただ、もっとゆっくりその作品に浸っていたいのにと惜しんでしまうだけ。 読む勢いに任せてシリーズの一気読みをすると、意外と気持ちいいかもしれない。

    0
    投稿日: 2025.09.26
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    何故………天城先生………何故……… 「ブラックペアン」シリーズ3作目、完結編。 2作目に引き続き、今回のメインキャラクターは主人公の世良、天城、高階、佐伯、それに加えて佐伯外科の腹心にして助教授の黒崎。 今回は東城大付属病院内部の権力争いがメイン。 天才的な天城に魅せられながらも直属の上司である高階との板挟みに苦悩する世良に導かれながら、私達もその苦悩を体現しているような息苦しさが続く。 物語の終わりも青天の霹靂で、苦悩から開放されたスッキリ感はありながらも、切なさが余韻として残る。 「ブラックペアン」「ブレイズメス」「スリジエハートセンター」とボリューム感はあるが、是非一気読みしてもらいたい作品。

    0
    投稿日: 2025.08.05
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    「春」 患者はやってくる。 熟練者を補佐につける訳でもなく、いきなり指名したうえに仕事を丸投げされていたら見落としだってするだろう。 「夏」 敵前逃亡も一つの。 命がかかっているというのに、くだらないことをしていると助かるものだって下手すると死に直結してしまうだろ。 「冬」 失脚させるために。 考え抜いた結果であったとしても、患者の命を粗末に扱うような結果になるかもしれない案など捨てるべきだろう。 「再び春」 迎えに行った先で。 最悪な結果が重なったとはいえ、少しの休暇で自分を取り戻せたのは外でもない想い出となるもののおかげだろう。

    0
    投稿日: 2025.06.05
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    桜ノ宮初期シリーズ ブレイズメスから続く。日本の医薬会への挑戦。閉塞的な日本への挑戦。若き研修医の成長と葛藤。ドラマチックな展開のなかに、ひとりひとりの人物像をしっかり描いている。

    0
    投稿日: 2025.04.27
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    前作「ブレイズメス1990」がスリジエハートセンター開設に決着をつけず、ある意味中途半端に終わったため引き続き本作を読むことにした。 いわゆる「バブル三部作」の最後の作品になる訳だが、各種エピソードの謎解きというか経緯が描かれているのはとても面白い。例えばジェネラル・ルージュ速水の医局入りから伝説となっている大事故対応の話。高階と藤原看護師長がタッグを組むことになった経緯と「ゴンちゃん」と呼べることになる話。後に看護師長となる花房の若く可憐な姿と淡いロマンスの話。最上階のVIP室「ドア・トゥ・ヘブン」が出来た経緯などなど。 また本作はあたかも名作「白い巨塔」のような大学病院の院内政治のために跳梁跋扈する各人の姿が描かれている。特に高階は本作では完全にヒール(悪役)の位置付けだ。三部作最初の「ブラックペアン」では真摯に医療に取り組む姿勢が多かったが、その後第2作、第3作となるに連れ権謀術数を駆使するの政治家としての面がどんどん増大し、とうとう本作では佐伯教授を裏切り、将来の病院長への布石を打つ。 そういう見方では政治色のない純粋な医者であろうとしている登場人物は3名しかいない。天城と世良、そして市民病院の鏡部長だ。とは言え、自分が患者になったら誰に診てもらいたいかと考えると、政治家だろうと職人だろうとウデの良い医者に診てもらいたい。

    20
    投稿日: 2025.04.25
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    現代版白い巨塔といった感じかな。 ドラマとは結構違って天城の弱さみたいなものも表現されていた。 登場人物が他の作品でも活躍されていいるようだし、いろいろ読んでみようかな。

    14
    投稿日: 2024.12.02
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    ドラマ視聴後に読了。ドラマではあまり見られなかった天城の弱い部分が描かれ、より人間味を感じられたからこそモンテカルロに帰国する流れや結末に儚さがあった。世良と高階の辞表願のやり取り、世良と天城の最後の桜宮岬でのやり取りは、これまで世良が天城のどこに魅了されていたのかが表れて印象に残るシーンだった。

    1
    投稿日: 2024.10.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    原作はドラマとは全く異なります。 ブレイズメス〜スリジエセンターは敗者の物語です。 モナコと日本の違い、大学病院の出世争い、医療のための戦い。 天城雪彦はジュノを支えに懸命に戦いましたが、勝てませんでした。 悲しい結末を迎えてしまいますが、天城が咲かせた桜と、彼が灯した小さな火は、未来に紡がれていきます。何度読み返しても、好きな作品です。 海堂作品の一番はバブル3部作だと思ってます?

    1
    投稿日: 2024.10.20
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    予約の40分前に病院に着く。 総合受付に保険証を出す。 外来に向かい診察券、受付票、予約表を出す。 2時間位待たされる。 診察は7分程度。 これが私の病院に行った時のルーティン。 考えたらどんだけ無駄時間なんだろう? とこれらは本の感想とは全く関係ない。 色々書くことあるけどネタバレ必須なんで止めときます。 花房を口説いてら最後一緒に診療所で働いてたのかな?

    2
    投稿日: 2024.10.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

     たまたまのたまたまだけど、現在ドラマ放送中らしいですね。みんなの感想やあらすじ等を読んでみると、性別変更やら事件削除やら双子化やら、原作とは完全別物状態になってるみたい。どうせ見る気は全くないからどうでもいいけど。  おなじみ桜宮サーガの一で、お金持ち相手のスリジエセンターを作ろうとする一派とそうはさせじとする一派が争って、結局計画はお流れに、って話。  公開手術なんてケレンもあるけれど、そこはなんか「あれ?」って感じですぐ終わっちゃって、物語は会議や根回しが中心の展開になってる。  のはいいんだけれど、辟易したのが大仰というか大時代的というか、かなり独特な会話文体......(´ε`;)ウーン… 『この小天狗めが』『剣呑、剣呑』『廊下トンビどもの言うことには』等々、一体いつの時代(大正? 明治?)のお話かっつう......(´ε`;)ウーン…。作者さんがニッタニッタ楽しんで書いてるのはよく分かるんだけど、自分にはついてけなかったな、この感覚......(´ε`;)ウーン…  天城のおフランス訛りのしゃべくり(おそ松くんのイヤミ?)もまた......完全にギャグマンガのバカキャラ状態なのに、誰一人としてそこにツッコまないところが何ともかんともで......(´ε`;)ウーン…(男相手に「クイーン高階」というのも、かなり引っかかった)  こういった会話文章が嫌で嫌で、読了に2ヶ月以上もかかってしまった......(´ε`;)ウーン…  桜宮サーガ読むの数年ぶりだけど、前からこんなだったっけ?......(´ε`;)ウーン…  その桜宮サーガ(20〜30冊くらいは読んだ記憶)にしても、完結済みの物語の細部掘り起こし・視点変更描き直しが延々と続いていくのを追っていくのにも、さすがにもう飽きてきちゃった感......(´ε`;)ウーン… (あ、そうだ。本作終章の余りの唐突さにはマジ仰天させられた(@_@)。おフランスで準国葬扱いをされたっていうのに、何の情報も持たずウキウキ渡仏する世良先生のオッチョコチョイ度もまた......(´ε`;)ウーン…) 2024/09/04 #5468  

    0
    投稿日: 2024.09.05
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    物語の始まりから、天城先生の病院創設に不穏な空気が感じられ、結末を暗示させていた。 そんな、中でもそれぞれの医者が思い描く理想の為、全力で奔走しぶつかり合う流れは、とてもハラハラした。 もう一度読み返すとしたら、前作の天城先生と世良のコンビの掛け合いを読み返したい。

    0
    投稿日: 2024.08.29
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    『ブラックぺアン1988』続編、『スリジエセンター1991』。 スリジエ・ハートセンター設立に向けて動く、天城。そして、そんな天城に振り回される世良。 東城大医学部附属病院の改革に動く、佐伯病院長。 次期病院長を狙う江尻教授。 佐伯外科の後継を狙う黒崎助教授と高階講師。 さまざまな思惑が入り乱れて… 天才心臓外科医・天城にもそんな弱点があったとは… まさかの結末に… 天才・天城をもう一度見たかった… 残念… 何かすっきりしない結末に。 やっぱりハッピーエンドにして欲しかった… 天城と世良が働くスリジエ・ハートセンターが見たかった… 世良がこの天城の想いを引き継いでいくのか。 成長した世良を見るのが楽しみだ。 美和とはどうなったんだろうか… 高階、藤原婦長は『チームバチスタ』シリーズ、 世良は『極北ラブゾディ』なのか。 『チームバチスタ』シリーズは途中で止まっているので、再開しなければ… 海堂尊ワールドにはまりこんだのか…

    8
    投稿日: 2024.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ブラックペアンシーズン2のドラマが始まって、興味を持ち、原作も読んでみようと思い1作目から読んでいた。天城先生もなかなかぶっとんでいるが、患者や医療を思う気持ちはどの登場人物よりも強く純粋だなあと感じた。その分院内政治があまりにも黒すぎて更にその純粋さを強く感じた。結末が衝撃的で、ドラマがどうなるのか気になる。天城先生と佐伯教授のやりたいことはできなかったけど、医者としての考え方は世良に引き継がれてるのが唯一浮かばれたのかなと思う。世良が活躍する続編も読みたい。

    2
    投稿日: 2024.08.25
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    東海地方の架空の街、東城大学と大学病院の在る桜宮市で展開するシリーズの作品である。ドンドン拡がる世界が描かれた様々な作品を「桜宮サーガ」というように呼ぶ場合が在るようだ。本作もそのシリーズの一作である。本作も、所謂「バチスタ」のシリーズ各作品のずっと以前ということになる時代を背景としている。「バチスタ」のシリーズに登場する作中人物達の往時という様子が判るという面も在る。 『ブラックペアン1988』が在り、続篇の『ブレイズメス1990』が在って、更に本作である。本作に関しては、「続篇」というよりも、『ブレイズメス1990』が「上巻」で、それを受けた「下巻」というような感じもする。 本作も、東城大学病院の若い医師である世良が主要視点人物となっている。作中、世良が全くいない場面では視点人物が適宜切り替わる。 <スリジエ・ハートセンター>(「スリジエ」は「桜」という意味のフランス語であるという。「cerisier」と綴るそうだ。)という、自身が手掛ける心臓の手術を中核とする新たな医療センターを開くことを目論む天城の活動は続いている。 天城は学会の場等での「公開手術」を通じて独自の術式をデモンストレーションし、様々な方面の注目を集めて協力を取り付け、新たな施設となる<スリジエ・ハートセンター>を建設して体制を構築することを目論んでいるようだった。活動を始めてから約1年、手術は未だ1例に留まってはいた。 こうした中、佐伯教授の外科では、黒崎助教授のグループ、高階講師のグループ、そして天城と「3派閥」のような様相になり、何やら内部で争うような「院内政治」めいた動きが在り、世良もそうした様子に巻き込まれて行く。 正しく「天才」という技術を持つ天城が絶賛される他方、色々と「足を引っ張る」という動きも在る。この天城が如何なって行くのか、そして世良も如何するのかという物語である。 作中、モンテカルロからやって来た天城は、部下ということになる世良を「ジュノ」と呼ぶ。「青二才」という程の意味のフランス語だという。多分、「若い」(jeune)という形容詞に由来するのであろう。モンテカルロで出会ってから、一貫して世良を「ジュノ」と呼んでいるが、天城にとっての世良は部下でもあると同時に、仲間であり、年少の友人、年が離れた弟というような存在感を放っていたのかもしれない。 世良は、独自な考え方で不敵な振舞を見せる天城に真正面から挑むように話し合うという出逢いをした。そしてその天城を見詰め続けている。駆け出しの外科医である世良にとって、誰も真似が出来ない技術を誇示する天城は眩しい存在で、その意図も読み難い。それでも世良は飽く迄も天城と向き合い、その話しを聴き、真摯に語らおうとしながら、部下として色々な仕事にも真面目に取組んだ。 結局、周りの人達は天城と真面目に向き合っていないのかもしれない。次第にそういう色彩が物語の中で濃くなる。天城を見詰める世良、「ジュノ」と頼みにする世良に呼び掛ける天城という様子に触れ、終盤の方は少し涙ぐむような感でもあった。 天城は、桜並木の向こうに世界的な水準の医療を提供する華麗な<スリジエ・ハートセンター>が建っている様子を夢見た。その行方は如何なるのか?そういう本作の物語だが、天才外科医が如何したこうしたということでもなく、この国の社会では存外に「この物語」のようなことが多く行われ、幅を利かせているのかもしれない。 ところで、「桜宮サーガ」の各作品に触れているファンとしては、他作品の作中人物の登場は興味深い。幾つかの作品に登場する救命部門で活躍する医師の速水が、本作に初めて大学病院での勤務を始めた新人外科医として現れる辺りが凄く愉しい。 単純に愉しい小説の3部作なのだが、色々と示唆に富んでいて興味深い作品だと思う。御薦め!

    5
    投稿日: 2024.08.03
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     青二才の世良を主人公にしているのが巧いよなあ。天城を天才だが天才すぎず描いてるところも巧妙。人間くさい一面もあって好きになっちゃうだけに、最後が辛い。天才だが人懐っこいというキャラは、まさしく二宮和也という人間性がマッチしていると思う。  天城のポリシーを通して、お金と医療の天秤を自然に描いているところも脱帽する。こんなにも滑らかに切り込んでいくのかと感心した。一作目は渡海の天才的な技量に魅せられ圧巻させられたのに対し、二作目は天城の技量を魅せられつつ、医療に付随する哲学や社会問題を描き出していて、考えさせられるようなシーンが多かった。

    1
    投稿日: 2024.07.29
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    現在、ブラックペアン2のドラマが放送されているが、原作とは少し違うようですね。原作を今回先に読んでみて、海堂さんの作品は面白い。ドラマも楽しみですが、本の世界でどっぷり想像力を働かせて読むのも楽しいです。

    0
    投稿日: 2024.07.16
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     そこまでして潰さないといけない施設だろうか。高階ら東城病院サイドからは見えにくいかもしれないが、世良の影響で天城はかなり変わってきているように思えたのに。手術メンバー総入れ替えは患者を危険に晒しているので、どんんな大義名分があろうとしてがいけないことなのに。どこの組織も足の引っ張り合いは必ず存在し、見苦しいことこの上ない。終わり方は覚えておらず、少し悲しい気持ちになった。

    1
    投稿日: 2023.06.23
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    馴染みのメンバーが出てくるので、楽しく読めた。スリジエセンター設立をめぐる大学病院内の勢力争いのようなものやそれに振り回される世良先生や研修医時代の速水のエピソードなども面白かった。どうしてもドラマの時の速水をやった西島秀俊さんの顔がちらつきますが、それも含めて楽しく読みました。

    0
    投稿日: 2023.04.16
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    三部作の完結作品ですごく面白かった。 医療とお金、権力の支配を目論む人間関係のドロドロさ加減がとてもいい。 バチスタシリーズの黒幕のイメージがある高階院長の出世欲が凄まじい。 天城先生が結局は一番純粋な医師だったように思える。 総合的に素晴らしい作品

    1
    投稿日: 2023.02.25
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    2022.04.17 プラックペアンからの3部作の最後。ラストは切なすぎないか。 世良の成長の物語。このあと、どんな過程を経て極北シリーズの世良になったのだろう。 高階が出来上がった過程も垣間見える。

    0
    投稿日: 2022.04.17
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    ブラックぺアン、ブレイズメスに続くシリーズの第三弾。 大学病院内の政治の話と外科医の技術の話がひとつのストーリーになってて面白い。 このシリーズに出てきた人物が、この作家さんの色々な本で描かれている。 このシリーズの続編を読んでみたい。

    0
    投稿日: 2021.11.21
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    少しずつ、今まで読んできたものと繋がってきた! 次に読むのが楽しみ。 ただ、ちょっと切ない、ラストだった。

    0
    投稿日: 2021.04.06
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    ブラックペアン1988、ブレイズメス1990に続く「バブル三部作」の最終作になります。 天才医師 天城が夢見るスリジエ(桜)並木のセンター構想が、少しずつ、だが確実に崩れていく。 佐伯病院長が掲げる病院改革は、あまりにも衝撃的で、現場の医療関係者には劇薬に見えてしまう…… 既得権益が蔓延る病院内の政治に翻弄される天城とジュノ…… 純粋に患者を救うこと、このことだけができればいいのに。。。 彼はこの後、、、

    0
    投稿日: 2021.02.04
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    ★4.5 2020.10.28 「ブラックペアン1988」、「ブレイズメス1990」に続く新人外科医世良の物語。 前作に引き続き、天才心臓外科医天城に振り回される世良だが…。 本当に面白いストーリーで引き込まれたけど、こんな終わり方無いよね。涙が止まらなくなるから。 ↓↓↓内容↓↓↓ 世界的天才外科医・天城雪彦。手術を受けたいなら全財産の半分を差し出せと言い放ち顰蹙も買うが、その手技は敵対する医師をも魅了する。東城大学医学部で部下の世良とともにハートセンターの設立を目指す天城の前に立ちはだかる様々な壁。医療の「革命」を巡るメディカル・エンターテインメントの最高峰。

    0
    投稿日: 2020.10.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「ブラックペアン1988」 「ブレイズメス1990」と続いた 「世良シリーズ」も 本書「スリジエセンター1991」で最終回を迎える 一言で纏めるなら 「現代板 白い巨塔」 時期教授選を踏まえ 現、病院長の佐伯教授が提唱した 病院改革は、あまりにも過激過ぎた 救急医療を、病院の先端に配置し 研修医を一括教育 専門性に特化した、医師育成に 反旗を翻すような構想は 他教室の全教授、看護部を敵に回し 東城大病院の未来すらも瓦解しかねない 佐伯教授の懐刀である 高階講師にさえ受け入れられず 病院改革の目玉である ハートセンター設立は 最優先事項で、潰さなければならない案件となった ハートセンターセンター長に任命された 天城の構想は、更に先進的 世界中から 富裕層患者を選別し 全財産の半分を、手術費用とし 寄付をさせるコトで ハートセンターを運営するという 拝金主義者と言われても どこ吹く風の天城には 東城大病院のみならず 地域の医師会、厚労省と あまりにも、敵が多過ぎた 反対派の急先鋒である 高階の策略により あの手この手で、天城の計画を阻止してく 旧弊に満ちた、日本医学界に 絶望した天城は 人知れず、日本を後にする 研修医の世良は 渡海、天城の2人の天才外科医に翻弄され 院内政治に巻き込まれ 大学病院の未来に失望し 地方の寂れた関連病院に逃げ込み 放心した日々を過ごす ある日、当然届いた 天城からの手紙で モンテカルロに旅立つが 予想もしなかった結末に 呆然自失となる 桜宮サーガの原点にして 世良シリーズの最終章は あまりの意外な展開に 涙無くして読めない 佐伯病院長の 遥か遠くを見据えた、日本医療界改革 高階講師の 策略的バランス感覚は 他のシリーズでも、本領発揮している 天才天城医師の思想も シリーズを通して しっかり読み込むことによって 本質が見えて来る 世の中は、決して平等ではないし 人材も、医療も全て限りあるもので それを、如何に分配するかが重要 それぞれの主張と思惑が 勧善懲悪にならず 読み手に、考えさせざるを得ない構成が 秀逸である 本作では、後のバチスタシリーズ 「ジェネラル・ルージュの凱旋」で 主役となる、速水光一が登場 若き天才は、研修医時代から 突出した才能を発揮してて 周囲の凡人を、そわそわさせるという シリーズを、改めて振り返ってみると 天才だらけだなー笑 #スリジエセンター1991 #バブル3部作 #世良シリーズ第二弾 #海堂尊 #桜宮サーガ #ダイレクト・アナストモーシス #天才心臓外科医 #天城雪彦 #読書好き #ブクログ

    1
    投稿日: 2020.09.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    天城・世良・高階など主な登場人物に色々な思惑があり、最終的に誰が主人公で勝者だったのか分からない。 そして最後の最後でまさかの展開、プロローグから何となく負の展開は予想していたが、まさか・・・

    0
    投稿日: 2020.07.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんでしょうね。一言で 善人は短命、悪人は長命 ってところでしょうか。 天城先生も一癖ありますが 他の先生方と比べると ピュアなんでしょうね。 世良先生も経験と歳を重ねると そうなるんでしょうが。 にしても 出てくる者共が みんな悪党ですね。 善人はいないと思えば 割り切りも早いですがね。 さて 続く作品を 買い集めようかな。

    0
    投稿日: 2020.05.20
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    ブラックペアン3作品目 最後は泣いてしまった。 環境次第で人は変わると気付かされた最後だった。 国の違い、関わる人の違いで自分の人生を変えていける 天城先生、世良先生に教わった気がしました。

    2
    投稿日: 2020.04.18
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    面白い。 続編はあるのだろうか。 病院、医師は大変な職業なんだろう。 世界唯一の術者、天野。痛快。

    0
    投稿日: 2020.02.16
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    ブラックペアン、ブレイズメスに続いて、読了。 ブラックペアンシリーズの中では、一番好きな作品だ。 結末が美しく悲しい。

    0
    投稿日: 2020.02.14
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    この3部作の結末がこう来るかと思うと辛い。 でも、世良くんが目先の権力や安定ではなく、医者としての信念や夢、圧倒的なセンスを持つ渡海先生と天城先生の影響を受け継いだことが、彼を好きになれる部分だなと思う。

    0
    投稿日: 2019.08.14
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    いつの時代も、出る杭は叩かれる。 素晴らしい医療の提供への道を閉ざしてしまうなんてとても残念。 天城の意思は生き続けてほしい。

    1
    投稿日: 2019.06.13
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    天才外科医の天城とその部下、世良が病院内の権力者達の思想渦巻くなかで新たなハートセンター設立に向けて奔走してゆく、天城のはちゃめちゃで痛快な行動で困難をどんどん突破してゆくエンターテイメントだか、最後はまさかの展開に…

    0
    投稿日: 2019.05.03
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    天城先生格好いい。世良のことが大好きなのが感じられて2人のやりとりが面白い。 速水という医者の出現。

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    投稿日: 2019.02.18
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    天城教授がどんどん魅力的になっていって、かっこ良すぎた! 完璧で、拝金主義者かと思いきや、とても人間的で温かく、強くて弱い人だった。 日本で行った手術は、どれも素晴らしい内容だったのに、自分に失望したり、周囲に失望していた。確かに、時に人間的でないと捉えられることをやろうとしたりしていたけど、ちゃんと正義があって、筋は通っていた。なんで、敵ばかりになってしまっちゃったんだろう…。 海堂先生の小説は色んな所でつながっているらしい。鮮烈な体験をした世良先生が、何年か後にどんな人物になっているのか、読んでみたい。

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    投稿日: 2018.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    天城の天才っぷり。 世良は振り回されながらも、実はお互いに信頼しあってたんだ。 世良がいないのに天城が「ジュノ」と呟くところ。ちょっと感動。 そして最後…まさか天城が。号泣してしまった。 高階の後に繋がる腹黒さ。丸投げは佐伯教授から伝授されてたのか。 10年後の物語、読みたい!実は既に読んだのかな。時系列を整理してもう一度読み直したい!

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    投稿日: 2018.09.16
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    バブル三部作の締め そして個人的には桜宮サーガの最終巻 発売時期はそんなに遅くないのに、なぜかこれが最後に残ったんだよね ちょっと、これは後々の展開に繋がる重要なストーリー満載じゃないの 世良先生が天城先生の思想を受け取ってたどり着いたのが極北シリーズで病院の再生請負人やるストーリーで 高階先生が院内政治を牛耳った結果が田口白鳥シリーズのまるなげっぷりに繋がり あと、藤原さんと高階先生のつながりとかね 彦根先生のシリーズ関連も村雨さんとか桜宮の市政に携わっているし 上杉モーターズの会長と彦根先生のつながりとかが債権の回収に繋がるわけですね ああ、あと厚労省の坂田も出てたな あと、速水先生も活躍してるし 花房さんもこれでは描かれていない裏であれやこれやあったんだっけ? いやいや、時系列に読むんだったら伏線満載だよ しばらくしたら桜宮サーガを作中の時系列で読みたいなぁ 後のストーリーに天城先生がとんと出てこないので、なんとなく予想はしていたけど・・・ それだけが残念かな

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    投稿日: 2018.09.13
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    失敗した…。 文庫化の順番で読んでしまったが『スカラムーシュ・ムーン』よりも前にこっちが出版されてた。 こっちを先に読むべきだった。 まさに海堂尊の真骨頂というような、スピード感溢れる展開と張り巡らされる思惑、人を思う気持ちとそれを裏切らなければならない葛藤。 これでやっと、空いていた穴が埋まった感じ。 世良先生の変遷や、第一と第二外科の確執、スリジエの意味。 こうしてみると『スカラムーシュ・ムーン』は一本の小説ではなく、一冊に渡る長いエピローグだったんだなと思えてくる。 はぁ、これで本当に終わってしまうのか…。 帯は、ドラマの放送に併せての出版だったから仕方ないんだろうけれど、なんとももったいない。 解説は…これは『解説』じゃなくて夏休みの宿題の『読書感想文』だな。 役者やモデルなど執筆業で無い方でも魅力的な文章を書く方はたくさん居るからそれは否定しない。 でも、本編を読んだ後にこれを読まされるのは読後感が台無し。 それに、せめてシリーズを通して読んでから書いて欲しかった。

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    投稿日: 2018.08.09
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    20180808読了 ブラックペアンシリーズ 完結編 前作のブレイズメスから引き続き疾走感があってサクサク読めた。 天城先生の脆さ危うさが見え隠れしていて、世良先生の心情も重なり切なくなってしまった。 【第三部 24 巨星、墜つ】の後半から最後まで涙がとまらなかった。

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    投稿日: 2018.08.08
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    海堂尊の作品はどれを読んでも繋がりがあって一本の幹の上を枝葉を広げながら展開しているようで大好きです。 ブラックペアンはかつて読んだのですが、もう一度「ブラックペアン1988」を読みたくなりました。そしてそれにつづく「ブレイズメス1990」も。

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    投稿日: 2018.08.07
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    あらあらあら。 そんな感じで終わってしまうの? 天城先生まで? この喪失感はどうしていただけるんだろう… 世良先生のその後を読めば、納得して新たな物語に移行できるはずと、本屋に慌てて出かけるも在庫がない。 仕方なく海堂作品を探してウロウロしてると、ブラックペアンシリーズと並んで似たような表紙を飾る文庫本 「死因不明社会2018」なるものを見つけた。 ‼︎ まだシリーズの続きがあったのねぇ⤴︎⤴︎ と即購入。 そして今、気がついた。 これ、シリーズ作品じゃない… 世良先生に会いたいのになぁ。 もちろん読みます。 でも、今はこれじゃなかった。 チームバチスタも購入しておいて本当によかった。

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    投稿日: 2018.07.13
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    バブル三部作の最終巻。バブルの終焉。 天城先生は奔放だけれど、 意外にも人間らしく、 彼のあの奔放さは 弱さを隠すための鎧だったのか。 若者には酷な体験のような気がするが 「極北シリーズ」に続く世良先生が最後に見えたかな。 と思う。 速水先生は最初から速水先生だったのだとか、 ちょっと剣道の話が出てきたので 「ひかりの剣」を再読しようかな。

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    投稿日: 2018.06.30
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    天城を貶めるのが高階だとは、前から仄めかされていたが、最初からこんなに敵対しているとは意外。 しかも、本作の高階は小物の悪役。う~ん、モヤモヤするなあ。 院内政治で医療の理想が歪められている。桜宮サーガでは何度もあったことだけど、暗澹とする。革命の成功は実現しないのか。 ジェネラル・ルージュ速水の伝説の始まり。 この後の世良については、極北ラプソディーを読み返したくなった。 もっと云えば、桜宮サーガが完結したら、時系列に並べて読み返そうかな。

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    投稿日: 2018.06.24
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    ブラックペアンシリーズの3作目である本作は、序章にて予感させられたように、終章においてあっと驚くような展開で終わりました。解説の中に書かれている、本作の続編となる「極北ラプソディ」(朝日文庫)を直ぐにも読みたくなりました。

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    投稿日: 2018.06.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世良くんのお話、第3段。 前作「ブレイズメス1990」の読後3~4年近くの間が開いてしまった(苦笑)。 連ドラ「ブラックペアン」を見始めたら思いのほか面白かった勢いで、未読だった本作をようやく手に取る。 壮大なる「桜宮サーガ」の中の一章、という感じで物語りが進む。現代編にはスリジエセンターなど影も形も存在していなかったので、“ああ・・・きっと頓挫するんだろうな”と思いつつ読み進める(苦笑)。 ※現代版にアレンジされた連ドラ版とは正確には世界観が繋がるわけではないが、楽しく読めた。連ドラのアレンジは、かなり秀逸。猫ちゃん可愛かっこ良い。 だもんで、世良くん3部作の完結編らしき物語だが、“サーガ”として読むと、なんだか未完といおうか、まだまだ物語の全体像のごく一部でしかないというか・・・な読後感。 ★3つ、7ポイント。 2018.06.18.新。 ※その場面の描写こそ無かったが、速水が“ジェネラルルージュ”と呼ばれるきっかけとなったのが、本作中の東城デパート火災・・・・という認識でよかったかしら? ※若き日の“スカラムーシュ彦根”やら、同じく若き日の坂田やらも出てきて、熱心な海堂作品ファンにはたまらない演出なのだろうけれど“薄いファン”レベルな自分には、「ああ、こんなキャラもいたっけな」程度だったりもする。 ※1作目(1989)当初は「極北・・・」での世良と本シリーズでの世良とのギャップがあまりにも激しくて戸惑っていたのだが、彼の変貌のきっかけが描かれた、衝撃の最終章に納得。天城の意志を追いかけていくことになる・・・・といった感じかしら。 ※1作目(ブラックペアン1989)のラストが思い出せない・・・・・。 結局、渡海はどうなったのだったっけ????? ブラックペアンを読み返そうか? それとも、 連ドラ最終回(本投稿入力時点での来週日曜)で満足しようか? はたまた、 ネタバレサイトに逃げようか? ・・・・悩む(笑)。

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    投稿日: 2018.06.19
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    エンディングの素晴らしさに胸を打たれました。日本の医療をめぐり、登場人物が様々な場面で、様々な形で闘います。そこまでしなくてはならないのか...あまりに皆が魅力的すぎて敗者を作って欲しくないと切に思いました。天城と世良の不思議な師弟関係、それでも心の奥深くで繋がっていたんだなと納得。後の立役者高階病院長(この作品では講師ですが)の得意技の“丸投げ”もここで習得と思わずニヤリ^^ ここからのちの作品に羽ばたいていく登場人物に想いを馳せました。

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    投稿日: 2018.06.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ブラックペアン3部作。読み終えちゃった。最後、まさかの、ですよ(泣)世良先生の成長物語楽しかったな。この先も楽しみだね。きっと強くて優しい先生になっていくのでしょう。天城先生の医師としての本当の想いに触れることが出来ていた、ジュノ(世良先生)。次は、バチスタのシリーズへ!まだまだ海堂さんの読んでいない未読作品がたくさんなので色々リンクも楽しみながら読んでいきたいな。

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    投稿日: 2018.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初読。ブラックペアン3部作完結編。死別する物語はたくさん読んできたが、天城医師の突然の早逝はまるで知り合いが亡くなったかのようなリアルな悲しみを感じ、涙が止まらなかった。世良と一緒に天城先生の夢を応援していたんだと気づいた。渡海、天城という二人の天才をこの物語から失ってしまって残念だが、残された者たちがこれから創り出す物語をまた読み直したい。

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    投稿日: 2018.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    天城の救急センター構想に対する、既存勢力の抗争。天城の天才的な手術による想像以上の難度の患者も見事にやり遂げるが、反対勢力の攻勢もあり、最終的に出来なくなってしまう。世良もそんな抵抗勢力の中心人物であった高階に最後は反旗を揚げて職を辞す。天城の所に行くのだがしかし。 最後はちょっとあっけないけど話としてまあまとまっている。天才は凡人の集まりの所ではなかなか上手くいかないことが良くわかる。

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    投稿日: 2018.05.18
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    破天荒な天城教授と周りの人間関係や医療場面の描写が秀逸すぎる。そして衝撃的な結末・・・。前作・前々作をしのぐ内容と言ってよい。 現在『ブラックペアン』がTVドラマ化されているが、原作とのストーリーの乖離があるのが残念。原作に忠実に進める方が良いと思うが・・・。 私見だが、天野雪彦がTVドラマで登場する場合は、彼の役は谷原章介や戸次重幸のどちらかが良いと考える。

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    投稿日: 2018.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんなに先が気になりながら読んだ、海堂尊作品は初めてかも、と思うくらい面白かった。 腹黒い高階先生のせいで、ハラハラした。 「スカラムーシュ・ムーン」で天城先生出て来たけど、どうなっていったけ?と、思い出せないまま読んだので、楽しめた。 が、亡くなって終わりは伝説化したい為なのか、佐伯院長に振り回されて、傷付いて亡くなって終わりとは、天城先生可哀相…と思うくらい天城先生ファンになった。

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    投稿日: 2018.05.11
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    よく行く書店で見つけ迷わず購入。 関連する前作の内容を忘れてしまってますが。 読み始めと読後では、それぞれの人物にに対する見方が変わりました。 ただ、それぞれの医療に対する思いは真剣で、それがうまく噛み合わなかったのが残念。 最後のオペで、高階は、心変わりしなかったのか? なにか、すごくもったいない気がして。。 若かりし日の、速水、彦根も登場して。 また、シリーズ読み直してみようかな。 面白かったです。

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    投稿日: 2018.05.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文庫版『ブレイズメス1990』から本書をどれだけ待ったろう。『ブラックペアン』ドラマ化に合わせたように発売された完結編。スリジエセンターの無い未来は、院内政治という茶番によって創られてしまった。佐伯、(渡海)、天城、世良が次々に退場していく中、若かりし黒崎、高階の新たな船出の先にバチスタスキャンダルがあるのだ。日本では愛されなかった天城は、神に愛されてしまったのかも知れない。世良の喪失感が痛ましい。

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    投稿日: 2018.04.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    バブル三部作、完結編。ドラマ化に合わせてか、ようやく文庫化されたので購入。何故に文庫化に6年も掛かったのか…… 前作までの内容など、正直いろいろ忘れていますね。 高階先生、今作では完全に悪者です。天城先生のやり方が日本の医療に馴染まないし、倫理的にもよろしくないのは確かなんだけど、それでも、これでは天城先生が可哀相。 他作品へのリンクとしては、彦根先生が医学生として登場。何故母校ではなく帝華大の外科に入局したのかがわかりますし、『スカラムーシュ・ムーン』でモナコに行っていたことについても、繋がりがわかるようになっています。 この後は、前2作を再読したいですね。

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    投稿日: 2018.04.10
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    桜宮に一陣の風が吹く.若かりし頃の世良医師に多大なる影響を与えた,モンテカルロのエトワール天城医師を中心に,日本という井戸の中を,皮肉と悲哀に基づいて描く.それでも日本医療に未来は果たしてあるのだろうか.

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    投稿日: 2018.03.29
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    一人の青年医師、世良雅志の物語。       若き日の高階権太の失敗譚。     天城雪彦の革命秘話。           この頃の彼らがあって、この先の彼らがある。    感慨深いものがある。込み上げてくるものがある。      もう一度、全てを読み返したくなる。    壮大で等身大な医師たちの物語。奮闘記。           海に散った革命家。人々の心に灯す松明の炎、それを引き継いで今を未来を生きていく。

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    投稿日: 2018.03.28
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    衝撃と感動。「ブラックペアン」シリーズ完結巻にして最高傑作! 世界的天才外科医・天城雪彦。手術を受けたいなら全財産の半分を差し出せと言い放ち顰蹙も買うが、その手技は敵対する医師をも魅了する。医療の「革命」を巡るメディカル・エンターテインメントの最高峰!

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    投稿日: 2018.03.26