設定はありがちな学園ものですが、魔術に関する描写は本格的で楽しんで読めました。個人的には、コメディ要素は不要ですが、ずっとシリアスでも疲れてしまうのでこのぐらいのバランスがちょうど良いのかもしれません。登場人物に悪者がいないので、次回は悪役に期待しています。

発売して数日後に購入。しばらく積み本。続巻近日発売と聞き、睡眠薬替わりに読み読了。HJ文庫大賞受賞作という冠がついているので期待して読んだところ何というか今時の魔術系ファンタジーノベルのテキストみたいな読後感だった。全くの予備知識なしで読むと導入からハードルなくスルスルと進行。有名珍名な魔術が目白押しで続巻が進む度に珍しい魔術取り上げるのかなと期待してしまうw クライマックスとエンディングは及第点。キャラクターの成長過程も含め楽しめるが、些か予定調和。少年少女から中高生には明快で受け入れ易い作品かも。