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聖・栖(新潮文庫)
聖・栖(新潮文庫)
古井由吉/新潮社
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総合評価

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    一応連作。 『栖』は『杳子』と同様神経疾患を一つの軸としているが、少ししつこ過ぎる気がした。そして当人に 病んでいる自覚が無い分、情が移りづらい。 『聖』は単体で通じる程の完成度で、こちらの方が好みだった。

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    投稿日: 2022.10.06
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    要読書体力! (この人の小説は文体に慣れるまでに少し時間がかかるかも・・) 死者を村の川向うに送り土葬する「ヒジリ」 なる風習が残る村落に偶然たどり着いた若者と、 村の女との奇妙な出会いを描いた「聖」。 その続編で、 東京で同棲をはじめた二人が 女の病の世界の中に、 じりじりと閉じ込められていく様を 非常に粘度の高い独特な筆致で描出した「栖」。 精神疾患を発症したパートナーの妄想を、 まずは意識的に黙殺し、 次にいったんは向き合い(正論で否定し精神科受診を促す)、 やがて抗わずにそれを受けいれ、 妄想世界を実証する協同者となっていく男性の、 心理の変遷があまりにも生々しくて、 息苦しくなる。 同棲・妊娠・出産を経てもなお、 あいまいで不安定であった二人の関係が、 皮肉にも女の発病とそれに対する男の無様な看護をきっかけに、 歪ながらも明確な輪郭を持ち始めていく。 つまり、病は二人にとって対立、不信の火種そのものであるが、 同時に、 相手が自分に影響を与える存在であると認知するための たった一つの方法であった、とも言いえる。 村上春樹「ノルウェーの森」とか 島尾敏雄「死の棘」なんかと 読み比べてみるとおもしろいかも。

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    投稿日: 2016.02.14
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    読みながら、佐枝の狂気に引きずり込まれそうで怖かった。自分も紙一重なんじゃないかと。変だし、人にも認められないし、見下される側の人間として。

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    投稿日: 2013.02.23
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    学生のころ大学の図書館で借りて読んだ。 特に「栖」に出てくる女性の姿に戦慄を覚えたような記憶がある。 手元にないので文庫化しないかなあとずっと思っている一冊。

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    投稿日: 2011.05.29