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上野池之端 鱗や繁盛記(新潮文庫)
上野池之端 鱗や繁盛記(新潮文庫)
西條奈加/新潮社
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総合評価

34件)
3.9
4
17
7
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    軍平はちょうど、よく熟れた胡桃のようだ。外側は無闇に硬く不格好で、しかしひとたび割れば、滋養のたっぷり詰まった甘い実が顔を出す。そのやさしさ故に、長いこと苦しんできたのだろう。 (P.263)  純粋な狂気は、躊躇いがない分残酷で、お末はその異様さに、恐さをとおり越して痛々しさすら感じた。しかし八十朗だけは、その狂気を平然と受け止めていた。 (P.304)

    0
    投稿日: 2025.04.19
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    続けて西條奈加さん。 題名から想像した内容とはかなり違った展開に面食らったが、バランス良く楽しめる一冊だった。個人的にはもう少し「繁盛記」の要素を楽しみたい気もするので、鱗やと仲間たちのその後の姿を観てみたい。

    1
    投稿日: 2024.12.03
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    働き者の娘が寂れた料理屋を大きくしていく話かなと思っていたら、なかなか血生臭い話が出てきたりと最後まで面白く読んだ。

    0
    投稿日: 2024.04.05
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    江戸の料理屋に奉公に来た少女、お末が主人公。ミステリー仕立ての人情もので、読みやすかった。ほっこりというよりは切ない話だけど、読後感は良い。

    2
    投稿日: 2024.01.19
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    一流の料理屋を目指す若旦那とお末。だが、その裏には、悲しい復讐劇が。 騙されて、田舎から江戸の料理屋、「鱗や」に連れてこられた少女、お末。 だが、そこは、料理屋とは名ばかりの、曖昧宿のようなものだった。 主や女将、中居たちから、怒鳴られ、こき使われる日々。 そんな中、若旦那の八十八朗だけは、優しく接してくれる。 彼は、店を一流の料理屋にしたいという夢を、お末に語ってくれるのだ。 お末は、八十八朗の気持ちが嬉しく、彼の力になりたいと、心を明るくする。 話が進むにつれ、「鱗や」は、かつて名店であったことが分かってくる。 一流の名店が、なぜ、こんな料理屋に…。 その裏には、悲しい物語が、そして、それは、復讐劇へと発展していく。 明るいゴールが想像できそうな、単なるお店再生物語、少女の成長物語ではなく、 人の闇がちらほら顔を出して、結構、読み応えがあるものになっている。 主人公とはいえ、お末が、決して出しゃばらず、 それでいて、最後まで明るく、八十八朗を支えようとする態度が好ましい。 さらに、意地が悪かった中居たち、そして板前の軍平らが、徐々に、 団結していく姿も気持ちよい。

    0
    投稿日: 2023.12.04
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    たまたま手にして読み始めましたが、面白く、あっという間に読み終えました。江戸時代の上野にある落ちぶれた料亭が舞台、主人公はひょんなキッカケでそこに駆り出され働く13歳の女の子、ということで、その子のドタバタサクセスストーリー的な短編系かと思いきや、本筋はしっかりミステリー作品です。主人公お末も可愛らしく応援したくなります。ほっこりするシーンや当時の料理の話しもあったり色々楽しめた1冊でした。

    4
    投稿日: 2023.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。 最初、若旦那が出来すぎてて、絶対何かあるやろーと思って読んでたんだけど、その通りだった。展開までは読めなかったけど。 軍平が引退しちゃったのは残念だったけど、お末と若旦那の未来に幸あれ!と思わずにはいられないラストでした。

    0
    投稿日: 2022.12.21
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    奉公に出た少女・お末と奉公先の若旦那が、傾いた料理茶屋を再建する話と思ったら、とんでもないミステリーで、予想外の展開、結末でした。時代小説、料理モノと言えば、シリーズ化されそうですが、一巻で完結です。

    6
    投稿日: 2022.09.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何度読んでも面白い。成長物語としては清々しい、お料理も美味しそう、でも…人間の業の悲しさですかね。この後、登場人物の皆さんが、お元気でお過ごしであってほしいです。

    0
    投稿日: 2022.09.10
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    タイトルや表紙の絵とは違ったミステリ仕立てのある意味怖い作品。従姉妹の不始末のために、騙されて田舎から出てきた純朴な娘(お末)が周辺を巻き込んで成長して行く物語だが、そこに復讐が絡んでくる。従姉妹が殺された疑いがあったり、お末と一緒に店を向上させようとした若旦那に大きな秘密があり、モヤモヤした気分になる。全てが判明した時に「鱗や」は閉店となるが、残っていた店員たちが再生する。最後のシーンが感動的。お末と若旦那の将来が気になる。

    30
    投稿日: 2022.05.03
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    表紙の絵の可愛らしさもあって、頑張る女の子の成長記録かしらと読みはじめましたが、そこは西條奈加、そんな甘酸っぱい物語では終わりませんでした。お末の真っ直ぐな目で見た様を描きながら、一方で人の業の深さ、恐ろしさを浮き彫りにしていきます。

    5
    投稿日: 2022.05.02
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    料理茶屋とは名ばかりの鱗やに奉公に出たお末。 持ち前の智恵と芯の強さと優しさで、店を改革使用とする若旦那を助けて、他の奉公人も巻き込んで、店を建て直していく。 でも、その裏には若旦那の悲しい過去が・・・ 胸がすっとして、希望が見える終わりで、良かった。

    0
    投稿日: 2021.07.17
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    貧しい女の子が 田舎から江戸に奉公に出される。 それも あやしい商売の料理屋 賢い女の子が ハンサムな若旦那とともに店を盛り立てていく話し。 と思うと ミステリー 昔 死んだ女将さん 幽霊のふりで現れた店を追い出された従姉妹 水戸の本店で 本当は あった殺人事件 次々に暴かれていく。 面白くて一気に読みました。

    0
    投稿日: 2021.05.17
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    主人公お末と「鱗や」の奉公人たちによる爽やかな人情時代小説。  料理茶屋とは名ばかりのいかがわしい店「鱗や」に奉公に上がった主人公お末。何事にも真面目で真摯に働き、人に接するため、損することもある。  「鱗や」の入婿八十八朗は、傾いた店を昔の姿にすべくお末の力を借りながら立て直していく。章ごとに謎解きもあり飽きさせない。鰻茶碗や白雪雑煮などの名物料理も描かれている。  しかし、その八十八朗は大きな恨みを抱えていて物語の終盤に向けて驚きの真実が明かされる。  「御師 弥五郎」もそうだったが、家族と仲間の話である。清々しい読了感。

    0
    投稿日: 2021.05.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三流だった店が、徐々に粋で通な店になっていくのが、読んでいて楽しかった。 そして、鱗やと若旦那の謎が解けていくのは、推理作家としても名前が知られている西條奈加さんならではでしょう。 楽しかったです♪

    13
    投稿日: 2020.11.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    田舎から大きな料理屋の女中にと、請われて江戸に来たはずだった、、、お末。 ところが。 冒頭から話が転がっていく。 昔は味がよく有名な料理屋だった「鱗や」だったが、今は待合茶屋のように。味もへったくれもない状態。 お末の真面目で真摯な気持ちは少しづつ人を巻き込んで。。。 最後に大きなどんでん返しはミステリー仕立て。

    0
    投稿日: 2020.10.09
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    江戸の料理茶屋を舞台にした平和な人情話かと思いきや、所々に見え隠れする不自然さが後半になって明確な悪意となって現れた。 その悪意によって後味を悪くしてしまいましたが、読み易い文章も個性的なキャラクターも、当時の食文化を味わううえでも楽しく読める作品だったと思います。 このままだとただの復讐譚になってしまうので、新生した鱗やが新たな女将の元で発展していくような続編を期待したい。

    0
    投稿日: 2020.05.09
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    若旦那の優しさの内側と、お末の真っ直ぐな無垢さが心地よい。 読みやすいし、先が気になる講成でよかった。

    2
    投稿日: 2019.10.08
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    「鱗や」に奉公にきた13歳のお末の成長譚と思いきや、物語は意外な方向へ・・・。私の脳内では若旦那は谷原章介さんでした。

    0
    投稿日: 2019.09.10
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    江戸の料理屋に奉公に出た14歳の少女を主人公とした人情物、ミステリー仕立てでもある。主人公お末の純真さ前向きな姿勢に好感。2018.10.8

    0
    投稿日: 2018.10.08
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    美味しいうちに食べてもらいたいと、それだけを念じて、やけどの痛みを我慢して、熱い土鍋を運んだのです。 …「あの…お客さん、蛤、美味しかったですか?」 一心とは、このことか。

    0
    投稿日: 2018.07.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    悪意だけの人や狂気にとらわれた人による 殺人の話は、どれほど大団円を迎えても 心地よくない。それだけが私の感想。 しかも終わり方が半端で説得力がない。 鱗や繁盛記という書名が泣きませんか。 その実は「鱗や仇討ちの記」だなんて。 どうにも落ち着かない読後感でした。

    0
    投稿日: 2018.04.08
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    奉公に上がった少女の成長物語とミステリーが絡み、根底にある怨念に引きずり込まれるように読んだ。同著者の「善人長屋」シリーズを読んだすぐ後だったこともあり、菩薩顔の店主の心に潜み続けていた悪が表面化していくところに胸痛む。

    0
    投稿日: 2018.01.08
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    料理茶屋に奉公に出された娘お末の活躍に、読み進めていくことが面白く、想像していく通りのストーリーに途中まで納得していました。 が、しかし・・八年桜の章では、菩薩のような若旦那の思いもよらぬ敵討ちあり。 お末さんの言葉に救われその後の展開へと繋がっていきました。八年桜が生き続けて咲いてくれて~良かった!

    0
    投稿日: 2017.08.01
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    13歳のお末が奉公することになった『鱗や』は料理茶屋とは名ばかりの三流店。先輩の女中に嫌味を言われたり、客から盗みの疑いをかけられたりと辛い日々を送っていたが、若旦那による店の立て直しが始まり……と最近よくある料理と人情を組み合わせた時代小説っぽいけど、西條さんはまた違った味付けをしていました。途中で、だいたい仕掛けには気付くのだけど、それでも最後のある場面ではハラハラしたし、若旦那の境遇には胸を打たれた。綺麗に終わったから続編はなさそうだけど、もしあったら読みたいな。

    0
    投稿日: 2017.06.23
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    素直で無邪気で可愛かった頃の自分(笑)はいったいどこへ??? 「初心忘るべからず」という言葉を改めて心に刻みました。

    0
    投稿日: 2016.12.16
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    三流料理屋が新しい仲間を迎えて繁盛していく、読んでおいしい小説。 …と思って読んだら、ちょっと違う趣向が用意されていた。終幕は切なさと懐かしさが同居する読み味。 料理はおいしそうで、あたたまりそうなものが多いので今の時期ぴったり。 やさしい人がやさしく過ごせることの尊さを見る。

    1
    投稿日: 2016.11.23
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    +++ 騙されて江戸に来た13歳の少女・お末の奉公先「鱗や」は、料理茶屋とは名ばかりの三流店だった。無気力な周囲をよそに、客を喜ばせたい一心で働くお末。名店と呼ばれた昔を取り戻すため、志を同じくする若旦那と奮闘が始まる。粋なもてなしが通人の噂になる頃、店の秘事が明るみに。混乱の中、八年に一度だけ咲く桜が、すべての想いを受け止め花開く――。美味絶佳の人情時代小説。 +++ 出会い茶屋のような店だった鱗やに、不忠義をした従姉妹のお軽の代わりとして奉公することになった13歳のお末が主人公である。一年前に主の娘お鶴の元に婿入りした若旦那・八十八朗が、お客においしい料理を出す店として立て直そうとするのを助け、店の行く末を親身に考えながら奉公するお末の成長する姿が微笑ましい。しかしそれとは別に、若旦那には別の顔があるように思われ、時として身がすくむ心持ちにさせられることもあるのだった。鱗やの抱える問題と、若旦那の思惑、使用人たちの身の振り方、主一家の抱える闇。さまざまな要素が絡まり合って、鱗やの行く末を不安にさせる。時が一気に進んだラストは、ほっとさせられたとともに、鱗やの明るい未来を見届けたくもなる一冊である。

    0
    投稿日: 2016.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上野、不忍池に面した寂れた料理茶屋に信州から少女が連れて来られて働き始める。 ヤル気のある若旦那が店を変えて行き、立派な料理屋として復活を遂げるが、この料理屋が辿った悲劇の復讐劇が幕を開ける。それ少女が必死に止める。 謎解きもあって、軽く楽しく読み始めたが、奥深くて面白かった。

    0
    投稿日: 2016.11.04
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    最初は章ごとに事件を起こし謎解きするパターンかと思ってちょっと引き気味だったのですが。。 時代劇で料理ものは流行りだけれど、主人公のお末の一途さや素直さが心地よく。 最後が良いですね、恨みを持ちながらも手を下しきれなかった若旦那と、桜の下での再会。綺麗なエンディングでした。

    0
    投稿日: 2016.10.24
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    従姉妹が働いていた小料理屋へ田舎を出て奉公に来たお末。しかしそこは事前に聞いていた話とはまるで違う、料理屋というよりも出会茶屋。訳ありの人たちが逢瀬のためだけに訪れ料理は二の次三の次。だが婿養子の若旦那とともに店建て直しを図る。その行方とそのわけとは。

    0
    投稿日: 2016.10.23
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    料理物、時代物、人情物が好きなら外れないだろうと思う。 素晴らしいとまでは言わないが、充分満足できる。一冊でしっかり完結するのもいい。

    0
    投稿日: 2016.10.23
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    お末の成長ぶりが微笑ましい。彼女の一途さが鱗やの人々の心を素直にさせている気がする。江戸に戻って来た若旦那は店にも戻って来るのだろうか。

    0
    投稿日: 2016.10.17
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    201610/色々きれいにまとまったエンディングは都合よすぎるとこもあるけど、西條奈加作品なのでアリかと。

    0
    投稿日: 2016.10.09