Reader Store
夜ごとの闇の奥底で(新潮文庫)
夜ごとの闇の奥底で(新潮文庫)
小池真理子/新潮社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

17件)
3.2
3
4
4
6
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    雪深い山奥のペンションとそこに住むサイコパセティックな男という設定はスティーブン・キングの小説を彷彿とさせ、息詰まるような心理劇が展開されるものの、主人公の祐介が殺人容疑をかけられる話と監禁される話とがどちらも中途半端で終わった感が否めず、サスペンス性の点では盛り上がりを欠いた。祐介の味方となる亜美に驚くべき重大な秘密が隠されていそうにも思われたのだが、然にあらず、結局は型通りとも言える幕切れで終わったのは勿体ない。筋立ての巧みな小池真理子の作品にしては消化不良気味。曰く有り気なタイトルはボードレール「深淵」からの引用で、如何にも若い頃より詩に親しんできた著者ならでは

    0
    投稿日: 2024.04.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    どんな結末が待っているのか?ドキドキしなから最後までイッキ読み。かなりサスペンスな内容ですが読後感は悪くない。

    0
    投稿日: 2024.03.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    犯した罪を隠そうとしたために、どんどん深い穴に落ちていく、、、。怖い怖い。 狂気に満ちた父親の言動に、BGMとしてクラシックが使われている。小池真理子の話によくあるのだけど、本当に効果的。歌詞のないクラシックが余計に怖さを増す。逃げてーーーー!笑

    0
    投稿日: 2018.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    誤って恋人を射殺してしまった妹をかばうため、拳銃を捨てに山奥へ向かう世良。まずそもそも無理がありすぎる気がしました。 妹をなぜそこまでかばうのかっていう背景も丁寧に描かれていますが、なんかすっと入ってこなかったです。 そして拳銃を捨てに向かう最中何故か高熱に見舞われている世良。ってのも「なんで?」って感じでした。 登場人物たちの行動・判断に納得いかない場面が多い! まぁそんなこんなで、結局世良は事故を起こし、亜美という女に助けられてペンションへ行き、そこで亜美の父親に監禁される。 結局は亜美の父親の狂気を描いているのですが、それが思ったほど怖くないんですよね~。 物語の大半が、ペンションに閉じ込められた世良と、亜美と、父親の3人で進むのですが、いまいち盛り上がりに欠ける。基本、ペンションの中で世良が監禁されてるだけなんで(笑) いや、逃げようと画策したり色々あるにはあるけど中途半端。そしてラストも非常にあっけない。 ちょっとこの作品は合わなかったです

    0
    投稿日: 2014.06.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    行きの新幹線で読了。面白く読んだが、主人公にとって亜美ちゃんは都合良すぎるキャラクターだ。もっと父娘一体という設定なら怖かったかも。最後は、そこだけ西村京太郎が書いたような急展開だった。

    0
    投稿日: 2014.04.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでる途中で気づいたけど、これ昔に読んだことある(-_-;) あんまり面白くない。 登場人物の誰にも魅力がない。 最後のオチもなんだかなぁー

    0
    投稿日: 2013.12.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    解説 吉野仁 によれば、 心理サスペンスであり、モダンホラーだとのこと。 たしかに、心理不安,現代恐怖ということばはよく似合う。 妹が事故で人を殺した時,不安さえなければ、すぐに救急車を呼び, 必要があれば警察が来るだろう。 不安だからこそ、冷静な時になら取れる行動が取れない。 山奥のペンションの親娘も同様だろう。 不安だからこそ、男を監禁しようとする。 現代社会の心理の裏側を描写している。 最後は裁判の陳述を台本風に描写しているのは一工夫なのだろう。

    0
    投稿日: 2012.10.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    秀治パパ怖いよ……! ラストに一筋の光明が見えるのが唯一の救いだけれど、雪に降りこめられたペンションというシチュエーションもあいまってとにかく怖すぎた。

    0
    投稿日: 2012.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    誤って恋人の脚本家を射殺してしまった妹をかばうため、凶器の拳銃を捨てようと山梨方面に車を走らせていたフリーライター、世良祐介。ところが車を木にぶつけ立ち往生してしまった。偶然通りかかった亜美という若い女に助けられ、彼女のペンションに連れて行かれる…雪の降りしきる山奥のペンション、蠱惑的な女、サイコパセティックなその父親。やがて狂気が全てを…。(amazonより抜粋)

    0
    投稿日: 2011.03.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とにかく怖かったんだけど続きが気になって一気に読んでしまった。想像したより狭い中でのストーリーでこのまま続くのかな、と途中で思ったが最後は引きつけられて、そして怖いと思った。この怖さはすごい。

    0
    投稿日: 2011.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    妹がピストル事故で恋人を殺してしまった。たった1人の肉親である兄は妹をかばい、ピストルを捨てに山へ行く。が、衝突事故を起こし、たまたま助けられたペンションでは元教師であるペンションの主人は狂気におかされていた・・・。 こわかったよ。『恋』以外あんまりいい作品がない小池真理子のこれは良かった気がする。娘を溺愛するあまりに他人が信じられず、おかしくなっていく父親。最後はちょっとあっけなかったけど。それまでの展開はなかなかでした。

    0
    投稿日: 2010.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一人で小池真理子ブームだった小4の時に読んだ。内容殆ど覚えてないけど本当に怖かったです・・・。今度読み直したいという意味でメモ。(桐切)

    0
    投稿日: 2008.03.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    妹がモデルガンと間違え彼を撃ってしまい一緒に居た兄が証拠隠滅の為に逃げた所が山奥のペンション「こぐま」犯人と間違えられ秀治に監禁されあやうく殺されそうになる。その後同じマンションの住人で表札をだしていなかったその人物の家に誤配の郵便が届き妹からの手紙だった事を隠していたがこの事を話さなければ世良(兄)さんが犯人にされてしまうと裁判で証言し無実となる話。

    0
    投稿日: 2007.12.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【2004.01.26.Mon】 妹をかばおうとする祐介は山奥のペンションに迷い込む。そこには狂気に侵された男秀治とその娘亜美がいた。祐介の心の葛藤、秀治の怖ろしさがとてもテンポよく描かれている。悲惨な結末を迎え、最後は祐介の容疑が晴れていくであろう予感を残し、第3者的な視点で締めくくられている。少し物足りない気分もある。

    0
    投稿日: 2007.03.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    サスペンス長編。これぞ!!心理サスペンスの白眉!!めちゃくちゃ怖い。読めば分かります。私は読みながら心臓ばくばくだし、手に汗握るし、ページ捲るのが怖くて仕方なかった。さすが、小池真理子さん。

    0
    投稿日: 2007.02.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小池真理子作品は狂気感が良くてもの凄く好きです。 その狂気の中にもちゃんと純愛があって、凄くツボでした。

    0
    投稿日: 2006.04.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ふとしたきっかけで迷い込んでしまった狂気の館。そんな感じ。 後半になるにつれて狂っていくのが、本当に怖い。

    0
    投稿日: 2005.10.05