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スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました4
スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました4
森田季節、紅緒/SBクリエイティブ
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました 4』は、 穏やかな日々の中にも確かな“積み重ね”が息づく一冊だった。 高原の家に集う仲間たちは、もはや偶然がもたらした同居人ではなく、 長い時間を共に歩んできた家族としての気配を濃密にまとい始めている。 アズサの静かな包容力は、一見すれば派手さを持たない。 しかし、読者はそのささやかな行動の端々に、 三百年の時が蓄えた深い知恵と、誰かを支えようとする静かな情熱を感じ取る。 彼女を中心に広がる世界は、騒がしくも温かく、 まるで薪の燃える音が響く夜更けの部屋のように、 確かな安心感と心の落ち着きをもたらしてくれる。 また、仲間たちの奔放な振る舞いがもたらす小さな騒動は、 笑いを誘う軽快さの中に、それぞれの成長や絆の強まりをそっと忍ばせる。 ベルゼブブやフラットルテの存在感は一層厚みを増し、 彼女たちの会話や行動のひとつひとつは、 この物語が築き上げてきた“家族の形”をさらに豊かに彩っている。 巻を追うごとに世界は広がり、 しかしアズサの家にはいつも変わらぬ暖かさが灯り続ける。 この4巻は、その灯火がいっそう頼もしく、 読者の心を深い安寧へと導いてくれる、そんな作品であった。

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    投稿日: 2025.11.18