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凍てる庭(新潮文庫)
凍てる庭(新潮文庫)
水上勉/新潮社
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総合評価

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    初、水上勉。 推理小説好きの父親の本棚に子供の頃に見つけた名前。 一方で、なんだか難しい、とっつきにくいイメージのある不思議な作家だった。 おもしろかった。 自叙伝的なもの。 人参と馬と、そして女の子と。 九州で育ったぼくにはフキノトウと言われてもなんだかピンと来ないのだけれど、北国の人にはとても思い入れの深い植物であることが、やっとわかったような気がしている。 (そういえば昔、昔「ふきのとう」というフォーク・グループがいたな) 最後の最後まで「あー、やはり……」 と思わせるのだが。 最後の解説を読んで、この暮らしが主人公ひとりのものではなく時代のものであることに思い至る。これは女性の生き方にも言えるのだろう。 良書。

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    投稿日: 2012.02.21