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薔薇の雨(新潮文庫)
薔薇の雨(新潮文庫)
田辺聖子/新潮社
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総合評価

7件)
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    最近色気について考えている。 自分はまぁ、こんなもんだろうと思っていて、相手にも過度な期待はしない、でも、スレた諦めではなくって、ひょっとしたらという期待もあるにはあって、それを愉しんでいる、、そんな感じが色気を生み出すのかなぁ。 「君や来し」を読んでいてそう思った。

    0
    投稿日: 2021.02.15
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    好きな本で、久しぶりに再読。田辺聖子さんの本は、なぜこんなに心にすっと入ってくるのでしょう。素敵で、知的で、細やかな心の機微、子供っぽくない大人の恋をさらりと書き。きっとまた読むと思います。

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    投稿日: 2017.05.05
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    表題作が1番良い。おとことおんな(「男と女」ではないのだ)のしっとりとした恋模様、大人になったらもっと理解できるのだろうか。

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    投稿日: 2015.11.22
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    平成22年に発行された短編集で、これまでに読んだことの ある作品もあった。新調されたカバー装画がいい。 聖子さんの小説はいずれも逸脱だといつも思うのだけど、 本書の中では「良妻の害について」が傑作! 日頃うっぷんの溜まった主婦の方にぜひおススメ。 読んだだけでもスカッとしますよ。それにとてもオモシロイし。 です、ます調の文体が効いてる。さすが!!

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    投稿日: 2013.08.10
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    お聖さんの作品にはものすごくドラマティックな展開はない。ありふれた男女のありふれた関係。なのにこんなに妙味があって面白い。 作品中の男女の会話ににまぁっとする。コブつき再婚も、16も年下の男との別れる別れないのやりとりも、献身的な主婦の反乱も、そこに悲壮感はなくて適度な緩さと年季の入った掛け合いがある。 デコラージュ風の装丁も可愛いし、古い作品と食わず嫌いせず、うら若き乙女の皆さま(自称 可)にもぜひ読んでみてほしい一冊。

    4
    投稿日: 2013.04.04
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    素晴らしい恋愛小説。 この中の「良妻の害」が面白い、笑ってしまうくらい面白い。 そして、最後はすかっとします。 なかなか見つからないぐらい素晴らしい本。

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    投稿日: 2012.03.05
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    出会いの場面で女が男に好印象を持った理由がとっても素敵。 『気持ちのはたらきと、コトバがたやすく出る、その間のエンジンがよく手入れされていて、油もさされており、快調に運転している、という感じだった。思った事を、すぐ口にのぼせるという作業は、あんがいむつかしいらしく、その間をつなぐエンジンが錆びついている人間が多いのだ。』

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    投稿日: 2010.12.17